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Satin Jackets - Diamonds Are Forever (Pole Jam Vinyl:PJV007)
Satin Jackets  - Diamonds Are Forever
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まだまだ熱いニューディスコ界隈で近年頭角を現したのが、ベルリンのプロデューサーであり制作を担当するTim BernhardtとDJ側を担当するDennis HurwitzからなるSatin Jacketsで、2010年頃から積極的に配信において多くの曲をリリースしていたようだ。その人気を決定付けたのは2016年の初アルバムである『Panorama Pacifico』(過去レビュー)で、ゴージャスなシンセ・ポップな音や蜜をぶちまけたような甘ったるいボーカル、そしてレトロ・フューチャーな世界観は、ニューロマンティックの現代版と呼んでも過言はないだろう。そんな彼等の過去の作品は今や入手が出来ない物もあったのだが、2018年に本人らによってそんな作品を纏めたのが本作。かなり初期の曲を中心に集められているのでこれこそSatin Jacketsと呼べる音楽性、そして初期ベストと呼べる位に魅力的な曲が揃っており、アナログでは4曲ながらもどれもフロアでのキラートラックと成り得る可能性を秘めている。ぼんやりとしたシンセの持続音から始まる"Latin Jackets"、ダビーで爽快なパーカッションやポップなメロディーも加わりそしてズンズンとした安定感のある4つ打ちが入ってくれば、モダンで快楽的なニューディスコへと入っていくこの曲からして、Satin Jacketsらしいシンセの魅力が感じられる上に豊かなバレアリック性もある。よりディスコ的な生っぽいリズムやギターカッティングらしい音、そしてしっかりと底辺を支えるベースラインがファンキーさを生む"Got To Be Love"は、もう少し古典的なディスコの雰囲気を纏っていて、そしてゴージャスなシンセストリングスや華麗なピアノのコードも加わってくると、ディスコの人間臭さとハッピーな空気が溢れ出す。歌モノのニューディスコとして秀逸なのが"Hollywood"で、切ないギターカッティングや物哀しいピアノのコードでシンセバリバリなサウンドは懐かしさ満載で、そこに甘過ぎてメロウなエフェクトを掛けた歌が更に郷愁を誘うニューロマンティックそのもので、コテコテ濃密な甘さに胸が締め付けられる。"Olivia"も同様に女性を起用した歌モノで、こちらは美しくしなやかに伸びる光沢感のあるシンセやズンズンと安定感あるディスコなリズムによって、雄大にスケール感大きく展開するバレアリックにも寄り添った曲で素晴らしい。尚、配信ではリミックス含め3曲追加となっているが、このリミックスも完全にSatin Jackets色に染まったゴージャスなシンセを打ち出した懐メロ系で、お薦めである。



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| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | - | |
Pole - Wald (Pole:PL13CD)
Pole - Wald
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Basic Channel以降のミニマル・ダブを推し進めたアーティストの一人として、Stefan BetkeことPoleの存在は忘れてはならない。既に完成の域にあったミニマルの機能性とダブの音響を極めたミニマル・ダブを、そこにPoleはぬめってスクラッチするようなグリッチ音を加えながら定型的なリズムからの解放を実践し、ダンスとしての機能性よりもリスニングとしての(無駄を排した)装飾性を高めていた。また~scapeの主宰者としても前衛的な嗅覚を発揮し、かつてのエレクトロニカ全盛の時代においてダブにジャズやエレクトロニカの要素を取り込みながら、実験的かつ素晴らしい作品をレーベルカタログに残している。さて、前作『Steingarten』(過去レビュー)から8年、その間もEPはコンスタントにリリースしていたものの、その時間の経過は更なる進化を遂げるには十分だったようだ。今思うと妙に躍動的でダンス寄りだった為に上滑りするような感覚さえ残す前作から一転、再度Betkeはリズムの妙を失う事なく無駄な音を削ぎ落として、ダブ・サウンドの前提を保ちながら視界は明瞭で実に抜けが良い音響を作り上げた。"Kautz"では中音が抜け落ち、湿ったベースとギクシャクとしたドラムによる低音、そして切れのある上モノの高音による対比が際立っている。今までの作風からの変化の兆しは"Myzel"にて顕著で、今までにもアンビエントな上モノはあったもののそれは優雅にさえ発展し、そして不鮮明な音響は排除しながらダブの残響を導入して、ファンクネスとエモーションに満ちた生命力のあるミニマル・ダブを完成させている。面白く不思議なパーカッションが導入された"Kafer"は一見妙な感じだが、Betkeのダブやレゲエに対する愛情も残しており、途中から紫煙のように立ち上るメロディーには惑わされるばかりだ。ディレイやエコーよってアブストラクトな音響を生むのではなく、正にミニマルと呼ぶべき引き算の美学でダブを掘り起こした本作は、Poleの作品の中でも最も端正で最もファンクネスが充実している。また生々しく浮かび上がってくる繊細な音響の良さには、流石マスタリング・エンジニアとしての手腕も発揮されており、全く古びない最新のミニマル・ダブをより心地良く聞かせてくれるのだ。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Lady Leopard EP (Pole Jam Vinyl:PJV004)
Various - Lady Leopard EP

UKのPole Position RecordingsとドイツのGlam Jam Artistsの2つの新興レーベルが、更にヴァイナルオンリーでの体制で共同で運営するPole Jam Vinylは、まだ作品数は少ないながらもブギーかつバレアリックな作風として注目される存在だ。今のところリリースされた3枚は全て複数のアーティストの曲を集めたコンピレーションとなっているが、既に著名なアーティストを起用して売るのではなく、まだ世に知れ渡っていない原石とも呼べるアーティストを掘り起こすように起用して、アーティストに紐付けられたブランド性に頼る事なく音楽性そのものでレーベル性を確立しようとしている点は先ず評価すべきだろう。さて、レーベルにとって4枚目となる本作でもCassara、Darko Kustura、Benny & Gainと一般的には決して高い知名度であるとは言えない若手アーティストが起用されているが、イタリア出身のCassaraは2曲を提供している。"Lady Leopard"は往年のフレンチ・ハウスを思わせるループとフィルターを使用したファンキーなハウスで、ノリノリに跳ねる太い4つ打ちと動きのあるベースラインも相まって、非常に分かり易く陽気な気分になれるフロアトラックだ。"The Forest"もチョッパーベースが効果的にファンクネスを生み出しているが、ヴォーコーダを通したアンニュイな歌と憂いのあるメロディーによって、センチメンタルなムードを押し出している。クロアチア発のDarko Kusturaにとっては本作がアナログデビューとなるが、収録された"Peninsula"はPole Jam Vinylらしい涙を誘うエモーショナルなシンセとブギーなグルーヴ感が発揮されており、しっとりと情緒的なディスコ・ハウスだ。ロンドンの二人組であるBenny & Gainは、カラフルな宝石が散りばめらたようなキラキラとしたシンセが可愛らしく、ゆったりと波間を揺蕩うスローモーなバレアリック・ハウスを展開する"Approval"を提供している。それぞれどのアーティストもレーベル性を象徴するように甘酸っぱい切なさや弾ける多幸感を伴っており、まだネームバリューは無くとも堅実な若手を発掘するPole Jam Vinylの嗅覚は、今後も要注目だ。

| HOUSE11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ben Sims - Fabric 73 (Fabric Records:fabric145)
Ben Sims - Fabric 73
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時代と共にシーンに寄り添うアーティストも入れば、そんなのはお構いなしと愚直なまでに自分のスタイルを貫き通すアーティストもいる。Ben Simsは間違いなくその後者に属するアーティストで、90年代後半のハードミニマル隆盛の時代からシーンの最前線へと飛び出し、00年代に入ってから周りがエレクトロやディープなテクノへと転身する中で、今でもスタイルを守りつつ残っている数少ない存在だ。ヒップホップのDJからスタートしたと言う彼の芸歴は本作でも活きており、3台のCDJを使用してライブミックスを行った上にエディットを施し、それらを最終的にAbletonでミックスし直した事で怒涛のハードグルーヴが渦巻くミックスとなった。ベテランからアンダーグラウンドなアーティストまで44曲にも及ぶトラックを使用し、その中には自身によるエディットを含め18曲も未発表曲が含まれていると言う事実は驚愕だが、音自体はBen Simsと言わざるを得ないどこか古臭さも残りながら野性的で図太い。執拗なまでの4つ打ちを貫きつつ矢継ぎ早にミックスされる事で、全体を通して一つの音楽となるような曲の境目も気にならない痛快なプレイだが、恐らく現在のシーンと照らし合わせるとやはり何処か野暮ったいと言うか時代から取り残されている感は否めない。しかしこの音こそがBen Simsを個性付けているとしたら、疑う事なく自身の道を歩み続ける彼の気概は本物だ。エレクトロやシカゴ・テクノのファンキーさとハードテクノのシャッフルする疾走感、そこに少々のミニマルのディープな要素も織り交ぜつつ、後半に進むに連れて草を刈り取る芝刈り機のように全てを巻き込みながら爆走するグルーヴ感の前には抗う事など出来やしない。ハードなだけの音楽には飽きつつもある当方だが、たまにこんな愉快痛快で突き抜けたミックスを聴くと何だか心が沸き立ってくる。

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| TECHNO10 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Deep Sound Express / Klar & PF - Endless Sunday EP (Pole Jam Vinyl:PJV001)
Deep Sound Express / Klar & PF - Endless Sunday EP

UKのPole Position RecordingsとドイツのGlam Jam Artistsの2つのレーベルが新たに共同設立したPole Jam Vinylの作品第1弾は、Deep Sound ExpressとKlar & PFのスプリット盤となっている。素性も知らぬ新興レーベルに未だ名も聞いた事のないアーティストによる作品だが、偶然にも本作に出会えた人は運が良いだろう。かく言う私も何となく気になって試聴したところ、即座に購入を決めた程に即戦力の4曲が収録されている。Klar & PFによる"Escape"はネオンライトを思わせる光沢感のあるシンセやぶりぶりとしたスペーシーなサウンドを前面に出し、青く爽やかなギターのフレーズが咆哮するサウダージ全開なニュー・ディスコだ。Deep Sound Express & Too Techsの"Sunday Morning"も負けず劣らずに泣きの旋律がしんみりと望郷の念を駆り立てるバレアリックなディスコ・ハウスで、透明感が満ち溢れたピュアな季節が広がっている。甘く切ない声を聞かせるRahaをボーカルに起用した"After Rain"では、もったりとしたブギーなビート感と胸を締め付けるメロディーが相まって、雨が上がった後に蒸し返す湿気の中の淡い感情を呼び起こす。基本的にはどの曲も切なく甘いシンセのメロディーを基本に、そこにねっとりしたディスコやブギーなリズム感を絡めてじっくりと聞かせるタイプであり、この時期に聴くと過ぎ去った夏を思い起こしてしまう。アーティストとレーベル、どちらも今後の期待に胸が膨らむ1枚だ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Orb Featuring Lee Scratch Perry - More Tales From The Orbservatory (Cooking Vinyl:COOKCD587)
The Orb Featuring Lee Scratch Perry - More Tales From The Orbservatory
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アンビエント・テクノを代表するThe Orbとレゲエ界の至宝であるLee Scratch Perryがコラボレートした"The Orbserver In The Star House"(過去レビュー)はThe Orbのレゲエへの偏愛を再度明らかにした興味深い作品であったが、恐らくそのアルバムからのアウトテイクを集めたであろうアルバムが本作だ。6曲の新曲にそれらのダブ(インスト)バージョンを収録したアルバムなのでボリューム的には物足りないところもあるが、前作に引き続きマスタリングにはPoleことStefan Betkeも参加していたりと質的な面での低下は見受けられない。多少の変化と言えば前作が比較的レゲエ色を盛り込んでいたのに対し、本作ではいわゆるテクノらしいダブの残響音がより強く感じられる。Perryによる浮ついた酩酊感のあるトースティングが曲全体を湿度の高いレゲエ色へと染め上げてはいるが、しかしダブバージョンの方を聴いてみるとBasic ChannelやPoleの深い残響と揺らぎを伴うミニマルダブにも感じられ、やはりこのコラボレートではPerryの歌がレゲエたらしめる肝になっていたのだ。テクノをより好む筆者としてはダブバージョンの方が自然に聞こえ、例えば数年前にKompaktからリリースした"Okie Dokie It's the Orb on Kompakt"のサイケデリックな狂気とクールな知性が融合した感覚にも被り、アウトテイクとは言えども歴代の作品に見劣りしない高い完成度を誇っている。そこら辺はAlex Patersonの右腕であるThomas Fehlmannが制作に参加している影響もあるのだろうし、この二人がユニットを組んでいる限りはThe Orbは安泰と言えよう。日本盤にはRicardo Villalobosによるリミックスも収録。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
The Orb Featuring Lee 'Scratch' Perry - The Orbserver In The Star House (Cooking Vinyl:COOKCD555)
The Orb Featuring Lee 'Scratch' Perry - The Orbserver In The Star House
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アンビエント・ハウス/テクノの先駆者であるAlex PatersonことThe Orbが新作で手を組んだのは、なんとルーツ・レゲエの巨匠であるLee 'Scratch' Perry。それだけではない、本作ではAlexの右腕とも言えるThomas Fehlmannがプロデュース&作曲で参加し、ミキシングをTobias Freundが、マスタリングをPoleことStefan Betkeが手掛け、その上Alexの盟友であるYouthがベースで参加している。しかし今更Perryと手を組むのは驚きでもあったが、よくよく考えればAlexがThe Orbの活動当初からレゲエ/ダブへの偏愛を示していたのは事実であるし、新たなる試みとしてアルバム全編に歌をフィーチャーするのであればPerryであると言うのも納得させられる。Perryの歌なのか呟きなのかも曖昧な啓示はThe Orbのトラックをアンビエントから乖離させ、生き生きとした人間臭さを発しながらレゲエ/ダブの底無し沼に引きずり込んでいくが、Thomasらが参加している影響も強く出ていて音の研ぎ澄まされ方は彼が参加していないアルバムに比べると段違いだ。レゲエ/ダブの粘着性や野性味溢れる土臭さもあるのだが、一方では単なるルーツに回帰するのではなくモダンなテクノに基いて未来へと向かう意志の感じられる意欲的な作品でもある。彼らのデビュー・アルバムはアンビエントとダブを奇跡的なバランスで融合させたアルバムではあったが、ここでは奇想天外なサンプリングや過激なダブ処理は抑制され、酔ったような歌をフィーチャし適度な尺の曲に仕上げた洗練されたテクノとなっている。AlexもThomasも随分と長く音楽に身を捧げているからだろう、レゲエとテクノをこんなにも格好良く纏められるアーティストはそう多くはない。確かにThe Orbとしか表現の出来ないアルバムとなっていたのだ。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Conrad Schnitzler - Zug Reshaped and Remodeled By Ricardo Villalobos & Max Loderbauer (M=Minimal:MM012CD)
Conrad Schnitzler - Zug Reshaped and Remodeled By Ricardo Villalobos & Max Loderbauer
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現代音楽/ジャズを手がける名門レーベル・ECMをリコンストラクトさせた"Re:ECM"(過去レビュー)での仕事で気を良くしたのか、Ricardo Villalobos & Max Loderbauerが再度手を組んで手掛けるのは、ジャーマン・プログレの電子音楽偏執狂であるConrad Schnitzler。残念ながらConradは昨年他界しているのである意味では本作は追悼盤にも成りうるのですが、音と自由に弄れ自在に操る実験的電子音楽のパイオニアであったConradの作品を、音響への偏執的な拘りを持つ二人がリコンストラクトした事は偶然ではなかったのかもしれないでしょう。二人による作品は2曲、"Aktion-Mix"と"Sorgenkind-Mix"。原曲を未聴なのでどのような革新があったのかは言及出来ないのですが、現在のクラブトラックとしても機能する乾いた情感を保ったミニマルの前者に、ヌチャヌチャとした泥沼の様な湿った音響が不気味さにVillalobos色が特に感じられる後者と、異なる作風で生まれ変わらせつつもConradの無感情な音響世界を残してオリジネーターに敬意を払っている気持ちは伝わってきます。更に本CDには2010年にアナログでリリースされていたベルリン・ミニマル・ダブのPoleとBorngraber & Struverのリミックスも収録しています。Poleによるリミックスは彼にしてはハイハットなどのリズムの手数が多いものの、下地となるベースラインやキックにはダブの要素が含まれており、粘着性と疾走感がおかしなバランスで混ざっています。そしてBorngraber & Struverによるリミックスは一番まっとうとも言える規則的な4つ打ちを組んだトラックになっているが、何処か宗教的な重苦しさを感じさせるどんよりとした空気の中にもトランス的な覚醒感があったりと、元々はジャーマン・トランスだった人の名残があります。ただ今話題のアーティストが揃った割りには少々地味なアルバムで、期待値には及ばずと言うのが正直な気持ちでした。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Deadbeat - Drawn And Quartered (BLKRTZ:BLKRTZ001)
Deadbeat - Drawn And Quartered
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1999年にPoleことStefan Betkeによって創立され音響派ダブテクノを引率してきた~scapeは、惜しむらくも昨年2010年に運営をストップさせてしまった。巨匠Basic Channelの以降のベルリンにおけるダブテクノの先導者でもあった~scapeにはJan JelinekやKit Clayton、Mike Shannonと云った奇才が集まっていたが、今日紹介するDeadbeatも同レーベルから作品をリリースしていた。~scapeのクローズを惜しむDeadbeatの新たなる指標は、自らがBLKRTZなる新レーベルを立ち上げ~scapeの意匠を継いで行く事。Wagon Repairからの前作は完全にフロアへと視点が向いていたダブテクノだったが、新作に於いては先祖返りして初期Poleらを受け継ぐ極力無駄を排しグルーヴの起伏も抑えたダブテクノで、緩いどころか極スローテンポでドロドロとした作風はレゲエへと同調したRhythm & Soundの様でもある。まあ彼等に比べれば甘美で深遠なる音響には色気があり、紫煙の様に漂う微かな上物のノイズにはアンビエンスも感じるし、粘り気のあるグルーヴはあれどRhythm & Sound程のダビーなしつこさはなくミニマルが基調になっている。全てが10分以上の長尺な5曲収録とミニマルな作風を生かしたどっぷりはまらせる構成で、蒸し暑く気怠い真夏には更に部屋の湿度を上げるであろうが、意識も朦朧とする位の中で聴く方が気持良さそうなアブストラクトなアルバムだ。



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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes (Halo Cyan Records:PHC02)
Vladislav Delay as Sistol - Remasters & Remakes
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最近11年ぶりに新作をリリースしたVladislav Delayの変名・Sistol。Vladislav Delayと言えばChain ReactionやMille PlateauxからBasic Channelを継承するアブストラクトなテクノをリリースしておりましたが、このSistol名義の作品はよりダンスフロアへ視点が向いているテクノです。そして最近新作がリリースされたのに合わせて11年前の1stアルバムのリイシューにリミックスアルバムも追加したのが本作。新作はちょっと手広く締りのない印象もあったのですが、こちらの11年前の作品は当時流行っていたグリッチ音も多用したシンプルに肉を削いだミニマルで、その無機質な質感や色の無い音色、芯の強い低音が極限にまで高められており非常にストイックな作風になっております。Vladislav Delayから色気を削いでリズムを強めたと言うか、又は初期Poleのダンスバージョンと言うか、Thomas Brinkmannの幾何学的ミニマルと言っても差し支えないかもしれない。そしてリミックスアルバムにはMike HuckabyやJohn Tejada、Alva Noto、Sutekh、DMX Krewら様々な方面の人が参加しており、当然統一性はないものの元々のクールな印象を保ったリミックスが楽しめる内容です。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/07/03(SAT) UNIT 6th Anniversary Premier Showcase @ Unit
Special Live : Cluster
Live : Boris, evala
DJ : Fumiya Tanaka, KENJI TAKIMI, Ten

2010/07/03(SAT) Four Seasons of Deep Space ~Summer~ @ Eleven
DJ : Francois K., Toshiyuki Goto

2010/07/09(FRI) SUNSET PALM 2010 PRE-PARTY @ Unit
Special Guest DJ : Ewan Pearson
Special Guest Live : Dachambo
DJ : Shinya Okamoto, Motoki aka Shame
Live : qii

2010/07/09(FRI) ARIA 10 @ Air
DJ : Joel Mull, DJ Sodeyama

2010/07/16(FRI) Terrence Parker's 30 Years of DJing Anniversary Tour @ Eleven
DJ : Terrence Parker, DJ NOBU, Conomark

2010/07/16(FRI) ALTVISION @ Unit
Special Live Showcase : POLE VS. DEATBEAT
DJ : DJ Wada, Ree.K, Hina

2010/07/17(SAT) W @ Womb
DJ : James Holden, DJ Wada

2010/07/18(SUN) Mark Farina Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark Farina, Remi

2010/07/18(SUN) Metamorphose pre-party LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY @ Liquidroom
DJ : Theo Parrish, Maurice Fulton

2010/07/31(SAT) Blue Windy Night "Clash" @ ageHa
Live : Los Hermanos
DJ : Green Velvet, DJ Tasaka

7月も気になるパーティー多数ですが、仕事の都合でどれに行けるかは未定。取り敢えず糞ファンキーなゴスペルハウスを展開するであろうTerrence Parkerだけは聴きたい。
| UPCOMING EVENT | 15:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Deadbeat - Radio Rothko (theAgriculture:AG052)
Deadbeat - Radio Rothko
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Basic Channel好きなら是が非でも買いなさいと断言するミニマルダブミックスの決定打となる一枚が登場。これを手掛けるは昨今のミニマルダブシーンで確実な評価を得ているDeadbeat、そしてマスタリングにはPoleことStefan Betkeを迎えております。Deadbeat自身がライナーノーツでベーチャンの多大なる影響を延々と語っている事からも分る通り、本作はベーチャンとそのフォロワー達による楽曲がほぼ占めており、全編通して最高に気持ちの良い残響音を感じられるミニマルダブとなっております。一応展開を分けるなら序盤はテクノ、中盤はレゲエ、終盤はハウスと言う括りも出来る内容ですが、どこを切り取ってもエコーやディレイが絶え間なく響いていて脳味噌も融けてしまいそうな恍惚の沼が広がっております。幾層にも被さりながら地平線の彼方まで広がる残響音は、正にベーチャンから始まったミニマルダブの極み。内容的にはベタベタなミニマルダブで驚きも特には無いのですが、懐古的な選曲だけでなく近年湧き出てきたフォロワー達のトラックもしっかりと使用していて、ベーチャンの系譜が今でも継続している事を感じさせくれるのは嬉しい限り。ベーチャンが蒔いたミニマルダブの種は、続々と開花している様でもある。

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| TECHNO8 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2009/11/20 AT-FIELD @ EFFECT
祝・脱DJ童貞!!

友達の下川カユコさんと全玉ちゃんが企画するAT-FIELDと言うパーティーでDJしました〜。自分が思ったよりも多くの人に遊びに来て頂いて、本当にどうもありがとうございました。ミキサーも持ってないんで当然繋ぎも出来ないので内心不安でしたが、取り敢えず自分の好きな曲をがしがしと回させて頂きました。う〜ん、レコードはやはりピッチ合わせや繋ぎが難しい…。後でCDJも使ったんだけど、BPM出るからレコードよりかなり扱いが楽でしたね。続きで回した曲やパーティーのお写真でもどうぞ〜
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| EVENT REPORT2 | 17:45 | comments(12) | trackbacks(2) | |
Pole - R (~scape:sc009cd)
Pole-R
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昨日に引き続き本日もStefan BetkeことPoleの作品ですが、本作は"Raum"と言うシングルのリミックスとバージョン違いを幾つか収録した物。リミキサーには~scapeからもリリース経験のあるKit ClaytonとBurnt Friedmanを向かい入れ、そしてPole本人がバージョン違いを提供しております。オリジナルはやはりBasic Channel=Rhythm & Sound影響下のレゲエのねちねちした音とダブの奥深い音響が特徴的な蒸し暑い内容で、何だかんだオリジナルが一番好感触。Kit Claytonのリミックスは予想外にも切れ味鋭いリズムがさくさく入ってきて、軽やかにダンサンブル。奥深い音響は封印して爽やかに仕上げてますね。Burnt Friedmanのはもっと面白くて、レゲエっぽさは残ってるもののジャズの生演奏風?な妙に湿っぽい作風で、煙がもくもくと焚かれてるスモーキーサウンド全開。ミニマルな展開が無くなった分、より自由に音が広がって行くイメージかな。完全に自分の音に染め上げたと言えるナイスなリミックスだと思います。でPole自身のバージョン違いはと言うと、オリジナルよりは生っぽい質感が増えた程度で大幅な変化は無しかなと言う印象。違う言い方をすれば、より生々しいレゲエ・ダブに近づいているとも言えます。湿度の高い夏向けのトラックが多いので、リミックスばかりとは言えまあこの時期聴くには悪くないかと。

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| TECHNO6 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pole - 3 (PIAS Germany:556.5017.020)
Pole-3
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蒸し暑い日にはミニマルダブ、これ鉄則。そしてミニマルダブと言えばBasic ChannelやRhythm & Soundが第一に挙がりますが、Stefan BetkeことPoleの初期作品もその影響下にありなかなかの気怠いサウンドが広がっています。音的にはRhythm & Soundのレゲエサウンドをミニマル展開した様なずっぽりズブズブなスタイルで、南国の蒸し暑さがぴったりな怠いムードです。ふわふわ浮き沈みするダビーな上物、ドロドロのねちっこいリズムトラックなど粘着度が非常に高く、Pole初期サウンドの完成系がここに集約されていますね。チリチリと入るノイズはエレクトロニカの影響も感じさせ、そのアナログ感覚の音がまた耳に気持ち良く響くんですな。まだまだRhythm & Soundのフォロワーの域は脱していなかった頃ですが、単純に気持ち良ければいーじゃんよと。


Pole-1,2,3
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近頃初期3枚のアルバムがセットでリイシューされるみたいなんで、買うならこっちの方がお得ですね。

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| TECHNO6 | 21:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ Yogurt Presents Singles & Remixes 2005 To 2008 (Lastrum Corporation:LACD-0136)
DJ Yogurt Presents Singles & Remixes 2005 To 2008
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DJヨーグルト、何とも可愛らしいアーティスト名。数年前まではUpsetsのメンバーとしてアンビエントを中心に音楽活動を行い、近年ではテクノ〜ハウス〜ロック〜なんでもござれなDJとして日本各地のアングラなパーティーに出演し、今注目を浴びているその人。以前東大のパーティーで会った事あるんですけど、なかなかのイケメンで格好良かったです(どうでも良い話ですね)。さてさてその近年の活動の賜物かここずっと非公式のMIXCDを出しまくっておりましたが、ようやくお待ちかねのヨーグルトの制作音源が一つにまとめられてリリースされました。内容はアナログでリリースされていたリミックス、そしてリミックスドが中心ですが、新曲も入っていてCD派には大変嬉しいコンピレーションとなっております。いやー相変わらずのヒッピーで自由気ままな音楽と言うか、ナチュラルでトライバルな方向性が強いダンスミュージックですね。強いエゴを感じさせる訳でもないのに、心地良く響くグルーヴは原始から存在する人間の踊る欲求を掻き立てます。大草原の真ん中で裸で踊りたくなる様な野性味溢れるダンスミュージックさ。しかしトラック見てみると、この人は随分と共作が多いですね。落ち着いたら今度はエゴ丸出しで、初期風のアンビエントアルバムも制作して欲しいな。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pole - Steingarten Remixes (~scape:sc050cd)
Pole-Steingarten Remixes
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流行には余所見もせず独自のミニマル、ダブを追求しているドイツのレーベル・~scapeですが、その首謀者であるStefan BetkeことPoleの最新作が登場。最新作と言っても今年出た"Steingarten"(過去レビュー)のリミックス集で、しかも自分の知識の浅さ故か余り知っている面子が参加してないです。PoleのレーベルメイトのDeadbeat、又はPerlonのMelchior ProductionsとDimbiman位しか分からんよ。全体的にはリズムをくっきりと浮かび上がらせてリズミカルに調理したリミックスが多いのですが、原曲の奥深い音響空間はわざと削除しているせいか何となく軽い印象になっています。でもDeadbeatのリミックスは群を抜いて格好良いです。これね、近年注目を浴びてるダブステップ風に仕上げてるんですが、複雑に絡んだ重いリズムトラックは非常にダンサンブルだし、どす黒いアフロ感がファンキーなんですよ。まさかPoleの曲がこんな風に変化するなんて予想だに出来まい。あとはMike Huckabyと言う全然知らない人が全盛期のBasic Channelを思わせるダブハウスを聴かせてくれて、寄せては返すリバーヴがトロトロに心地良いです。どうもパッとしない印象のリミックス集ですが、一応~scapeらしいミニマルダブ感はある…と思う。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Concept 1 96 : VR : Variations (M_nus:MINUS96)
Concept 1 96 : VR : Variations
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一年半前にリイシューされた"Concept 1 - 96:CD"(過去レビュー)と"Concept 1 - 96:VR"(過去レビュー)が、今度はPoleことStefen Betkeによるリマスターを施し更に2枚セットでのリイシューとなりました。現在のRichie Hawtinの人気は絶大なものですが、これをリリースした96年頃から既に一般人には想像もしえない音楽を創り出していた事がこのアルバムによって分かります。と言うかRichieファンでもここまで来ると相当のファンしか聴いていないだろうから、この機会に未聴の方は聴いた方が宜しい。クラブでのハイパワーなプレイとは裏腹に、彼が創り出す楽曲はまじで深すぎます。どこまで行ったら底が見えるのかって位。まあ後は面倒なんで過去レビューでも読んでおくれやす。今回は2枚セットだからかなりお得ですよ。

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| TECHNO5 | 13:40 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Thomas Fehlmann - Honigpumpe (Kompakt:KOMPAKTCD59)
Thomas Fehlmann-Honigpumpe
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やっと注文していたThomas Fehlmannの新譜が届いたけど、予想以上にかっちょいいな。Kompaktってどんだけ〜?全く次から次へと素晴らしいテクノミュージックを、しかもアルバムでリリースするんだからそのレーベルの層の厚さには驚きですよ。さて、取り敢えずThe OrbのAlex PatersonやBasic Channelとも交流の深いベテラン中のベテラン、Thomas Fehlmannだけれどもその交流の為かやはりダブやアンビエントを基調にしつつ幻想的な空間を創り上げています。幻想的と言うとただ気持ち良いだけなイメージになりかねませんが、それ以上にここで聴ける音はトレンドとは全く関係の無いピュアな美しさ。以前から音の美しさ、音響の奥深さには定評があったけれど、彼が歳を経る毎に輝きを増すのはほんと異常な位。流行と共に消え去ってしまうアーティストが多い中、確実に自分の音を確立し音響美に磨きをかけてきたのでより輝きを増すのでしょう。Gas(=Mike Ink=Wolfgang Voigt)+The Orb+Basic Channelみたいなダビーでアンビエントなミニマルのテクノ…って、どんだけー?(良い所取りなんだよと)。よく見たらマスタリングはPoleことStefan Betkeじゃん、ここでもBasic Channel繋がりね。とにかく朝靄の中に迷い込んだ様な幻想的な景色が浮かんでくる新作は、またまたKompaktファンを増やす要因となる事でしょう。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Thomas Fehlmann - Good Fridge (Flowing Ninezer Onineight) (Apollo:AMB8951CD)
Thomas Fehlmann-Good Fridge (Flowing Ninezer Onineight)
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Kompaktからの新作がヤバイ事になってそうな感じの御代・Thomas Fehlmannですが、このApolloからリリースされていたベスト盤も相当にヤバイです。The Orbにおいての手腕、Basic ChannelのMoritz von Oswaldらとドイツにデトロイトテクノを持ち込んだ成果に依って才能を認められた彼ですが、Kompaktに身を移す以前から既に彼の音楽性と言うのは確立されたいた事が本作に依って証明されています。本作は彼の90〜98年の音楽活動の総集編とも言えるベスト盤なのですが、大半が未発表曲なのでオリジナルアルバムと言っても差し支えない内容ですね。最近の作品に比べると重厚さは稀薄ですがダビーな残響音の深さは既に表れていて、やはりBasic Channelとの親交の深さが見え隠れしています。そして何よりもえも言わせぬ美しい音、特に粒子の輝きの如く繊細でしなやかな上音は身も心も柔らかく包む様でふわふわと浮遊感を生み出しています。一言で言うと格が違う、さすがベテランだと言わんばかりの存在感。だからと言って気難しい音楽を聴かせるでもなく、むしろよりテクノの可能性の広がりを示唆していた自由性はむしろこの頃の方が上だと思います。テクノはクラブだけで聴くと思っている認識を根底から覆す奇想天外な構成で、まるで完全にコントロールされた知性を以てして創られたアートにさえ思う事でしょう。自由な音楽なのにコントロールされたとはこれ如何にとなりますが、フォームは無くともこの美しい音響はFehlmannの統治下にあるのです。Alex Paterson、Moritz von Oswald、Sun Electricが参加し、マスタリングはPoleことStefan Betkeとかなり豪華な面子が脇を固めており、その面子に違わぬ素晴らしい一枚です。

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| TECHNO4 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pole - Steingarten (~scape:sc044cd)
Pole-Steingarten
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Kit Clayton、Jan Jelinek、Deadbeat、Portableらが所属しているレーベルと言えば、テクノ帝国・ドイツの~scapeです。多分このレーベルが注目を集めたのはエレクトロニカ全盛期の頃で、今では多くのレーベルが淘汰されたシーンにおいて今でも更に進化を遂げて成長している重要なレーベルの一つであります。そしてそのレーベルの首謀者がStefan BetkeことPoleでして、その経歴はBasic Channel関連のスタジオでエンジニアとして務めていたとか。Poleとしては既に複数枚のアルバムを発表していて、初期の頃はベーチャン継承者としてミニマルダブなる音楽をリリースしていました。そして最新作である本作においては、ダブな深い音響に更にフロアライクな踊れるリズムをプラスして躍動感のある音楽に変容しています。かっちりくっきりなリズムは今までのドロドロな世界を見事に固形的な世界へと作り替えたのですが、かと言って立体的で奥深い音響世界を失う事もなくPoleらしさもしっかり残っています。妙にノリの良いトラックもあったりして少々面食らいましたが、ある意味聴きやすくなって入門としては良いかもしれないですね。チリチリとしたノイズとかも入ったりしていてエレクトロニカ的な面もあれば、淡々とした反復リズムはミニマルミュージックだし、これぞ正に~scapeサウンドです。さすが~scapeのボスだけあって、完成度の高い一枚を打ち出してきましたね。

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| TECHNO4 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hernan Cattaneo - Renaissance : Master Series Volume 2 (Renaissance:REN18CD)
Hernan Cattaneo-Renaissance : Master Series Volume 2
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先日はHernan Cattaneoのイベントに行ったのですが、今日ユニオンに行ったら彼のMIXCDが安く売っていたので即座に購入。ちなみに普段はプログレッシブハウスのCDなんて一切購入しませんから。Hernan Cattaneoはアルゼンチンを代表するプログレッシブハウスのDJらしく、Paul Oakenfold、Sasha、John Digweed、Deep Dishらも実力を認めるベテランらしい。本人曰く「極限までディープなハウス」をプレイするとの事。でも先日のageHaでのプレイはディープどころか、アゲアゲな大箱セットでディープな流れは少なかったかな…。

さてそんなプレイに落胆していた僕ですが、このMIXCDでは彼の真価を遂に伺う事が出来たと思います。有名なDJが彼のプレイを認めるのも頷ける、本当に奥が深く広大な展開を持った素晴らしいプレイですね。音は太くても長く低空飛行を続けるようなゆったりとしたプレイで、ジワジワとビルドアップしてゆく気持ち良さ。ageHaの時はずっとドスドスキラキラしっぱなしで疲れたけど、このCDでは抑えて抑えてガマン汁溢れる展開に痺れます。ハウスって行ってもプログレなんで全編エレクトロニック満載、透明感溢れる薄いシンセの音に囲まれていつの間にか極彩色な世界に導かれます。低い地べたから高い空の上まで上昇していく高揚感、終盤ではビシッと上げてきて覚醒的なシンセサウンドがこれでもかと耽美に鳴り続けます。酸いも甘いも知り尽くした完璧なプレイ、これをageHaで聴けたら最高だったのにな。久しぶりに自分の中でメガヒットな一枚です。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jan Jelinek - Kosmischer Pitch (~scape:sc032cd)
Jan Jelinek-Kosmischer Pitch
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今週末~Scape Japan Tour 2006と称してUNITでJan JelinekとPoleがライブを行います。今までは彼らもPCを使って機械をいじるだけのライブをしてたのですが、何と今回はバンドでの来日と言う事で期待している人も多いのではないのでしょうか。一応その前に復習としてJanの最新作を紹介しておこうと思います。周知の通り~scapeの代表的アーティストで、ジャズをサンプリングした「Loop-Finding-Jazz-Records」(過去レビュー)は大ヒットし、またFarben名義のクリッキーなハウスアルバム「Textstar」(過去レビュー)も当然大ヒット。エレクトロニカ一言では片付けられない独特な音楽を展開し、進化を続けるアーティストです。去年リリースしたこの最新作は、なんとドイツのジャーマンプログレロックバンド・CANなどを引用したとの事ですが、僕にはいまいち良く分かりません。「Kosmischer Pitch」と言うタイトルからすると、コズミック(宇宙的)な音楽なのでしょう。ジャーマンプログレから影響を受けたせいか、今までよりもギターなどが導入され不鮮明でノイジー、かつ抽象的な音像です。明解なメロディーも特に無くダウナーで、ただただ電子音が無機質に繰り返されます。何度か聴いているとフリーキーな所は、プログレッシブロックの影響を受けているのかなと思いましたが、今までの中で一番廃退的でドープな世界観です。ジャケットは木からキノコが生えていて、やっぱそうゆう危ない世界の音楽を象徴しているのかなと勘ぐったりしてしまいました。結局何度か繰り返し聴いている内に、夢幻の世界に引き込まれている自分がいます。言葉足らずなレビューで申し訳ないですなぁ…

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
今年のプライド、K-1はいまいちでしたね。特にK-1は酷い、つまらない永田VSレミギウス、ボビーVS曙、タラコVSサップ、魔裟斗VS大東旭の試合、永ちゃんの歌を放送して、何故ホーストVSシュルトは放送しないのかね?これには驚いたと言うか、呆れましたね。また目玉のキッドVS須藤にしても、止めるの早すぎでしょう。最初のパンチは首に当たっただけで、全然効いてないんですけど…。その後もキッドが上から数発パンチを繰り出していましたが、全然須藤はグロッキーになってないし。もし須藤とキッドが逆の立場だったならば、レフリーストップは入ったのかな?なんかキッドを勝たせる気満々だよね(何故ならばその方が盛り上がるから)。

そんなこんなで不満だらけのK-1でしたが、クラブイベントは今年も年明けから飛ばしていきます。

VADE feat. ADAM BEYER @ Womb
2006/01/08 (SUN)
Special Guest : Adam Beyer

UNITE : NOTHIN' BUT HOUSE FEAT. NRK - RELEASE PARTY @ Unit
2006/01/13 (FRI)
DJ : Nick Holder, Hiraguri, Aosawa

HOUSE OF LIQUID @ Liquidroom
2006/01/15 (SUN)
DJs : Maurice Fulton, Karafuto, Moodman

MARK FARINA @ Yellow
2006/01/21 (SAT)
DJ : MARK FARINA

REAL GROOVES VOLUME 9 @ Yellow
2006/01/28 (SAT)
DJs : John Tehada, John Connell + AKR, Dave Twomey
Live : I'm Not A Gun

~SCAPE JAPAN TOUR 2006 @ Unit
2006/01/28 (SAT)
Live : Pole with band: Zeitblom on bass, Hanno Leichtmann aka. Static on drums,
Jan Jelinek feat. Kosmischer Pitch: Hanno Leichtmann a.k.a. Static,
Andrew Pekler, Cappablack
DJ : KARAFUTO aka Fumiya Tanaka and more

STERNE @ Womb
2006/02/03 (FRI)
Guest DJ : Renato Cohen
DJs : Takkyu Ishino, Ten

URBANPHONICS @ Yellow
2006/02/10 (FRI)
DJs : Kerri Chandler, DJ Endo

SVEN VATH IN THE MIX - THE SOUND OF THE SIXTH SEASON WORLD TOUR @ Womb
2006/02/11 (SAT)
DJs : Sven Vath and more
| UPCOMING EVENT | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |