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BEST OF 2019
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。今年は昨年以上にBandcamp等の配信での購入量が増え、聴き込めていない音源がどんどん溜まっていくなど、もはや配信地獄と化している状況。音楽業界自体が決して栄えているわけではないにも関わらず、配信のおかげでリリースが容易になり世に放たれる音楽の量は増え、素晴らしい音楽に出会える機会は過去以上に思う事も。ただクラブへと足を運ぶとフロアの隙間が大きく寂しい状態だった事も少なくはなく、特に真夜中に出歩いてパーティーへ赴く人が減っているのは、健全なのか活気が無いのか。当ブログの以下に紹介したベストでもテクノ/ハウスは殆どなくリスニング系が中心ではありますが、それでもクラブへ遊びに行った時の高揚感は別物で、パーティーでのDJによる素晴らしい音楽の世界と仲間との出会いはやはり現場に行ってこそだと思います。また来年もパーティーで踊りつつ、引き続き素敵な音楽を紹介出来たらと思います。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:30 | comments(0) | - | |
BBRB - King Kiang (Fragrant Harbour:FGHB006)
BBRB - King Kiang

全く前知識の無いEPならがも手を出してしまったのは、今世界をDJツアーで周る程に高い人気を獲得した日本の女性アーティストのPowderがリミックスを提供していたから。このBBRBなるアーティストの初作品であるが、実はMove Dらのユニット・L'Amour Fouの一員であるBenoit Bouquinと、Riles Jay Bilgoという香港在住のアーティスト二人組のユニットのようである。前述したようにPowderのリミックスがお目当てだったもののオリジナルも決してダンス・トラックとして遜色はなく、勢いに頼らずにディープ&アシッドな要素による妖艶の中に潜むメランコリーを引っ張り出した作風は快楽的だ。真夜中の艷やかで快楽的なシンセのフレーズと底辺で蠢くアシッドのライン、そしてシカゴ・ハウスのような乾いたリズム感でジワジワとなだらかに展開する"Cat Slave"は、大きく羽ばたく事もなく不気味にドラッギーさを滲ませるが、Innervisons風な持続する覚醒感がある。"Two Policemen"もスローモーな流れで鈍いベースラインにざらついたハイハットやキックが荒んだ感覚だが、途中からテッキーな上モノのループが高揚感を打ち出して、暗いミステリアスな空気の中から色めく艶やかさにしっとり。そしてやはり何と言っても素晴らしいのはPowderによる"Cat Slave (Powder Remix)"で、軽く疾走するビート感に均しつつ繊細でヒプノティックなシンセのシーケンスを組み合わせて、モダンな感覚に研ぎ上げつつ果ての見えない地平線まで永遠を走り続けるようなミニマルな持続感で、心地好い浮遊感とソフトなサイケデリック感によって睡眠を誘うようだ。そしてESP Instituteなどでも活躍するMr. Hoによる"Two Policemen (Mr. Ho Snake Cop Mix)"、こちらはより無機質で金属的なリズムマシンが淡々と冷えたビートを刻みつつ、快楽的なアシッドにダブ処理も加えてより快楽性を極めたエレクトロで、オリジナルよりも壮大な展開でフロア受けしそうである。どれも疾走するのではなく深みや持続性によってしっかりと耳を惹きつけられる作風で、それぞれのアーティストの個性も打ち出されており、デビューEPながらも今後に期待させられる。



Check BBRB
| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Powder - Powder In Space (Beats In Space Records:BIS036)
Powder - Powder In Space
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2015年にESP Instituteからデビューして以降、Born Free RecordsやCockTail d'Amore Musicと現在人気を博すダンス・ミュージックのレーベルからEPをリリースし、瞬く間に世界的に高い人気を獲得したMoko ShibataことPowder。ダンス・ミュージックである前提の向こう側にユーモアとポップと奇妙さが混じり合った不思議な要素を含むその音楽はPowderという個性として確立され、ここ日本に於いてはパーティーに出演する事も多くはないため、余計に好奇心を駆り立てる存在になってきている。そんな最中、Beats In Spaceの新シリーズのスタートにPowderが抜擢されミックスを行ったのが本作『Powder In Space』で(同時に同タイトルのEP(過去レビュー)もリリースされ、そちらにはPowderの新曲も収録)、彼女が制作する曲同様にエキセントリックなユーモアさえ感じられるダンス・ミュージックは、キック等による強いグルーヴよりもメロディーや音響によって独特の世界観を生んでいる。序盤からしてトリッキーな構成に惑わされるようで、牧歌的な雰囲気の中に厳つくも変則的なキックとパーカッションが連打される"Захват Сзади Rox"で始まり、層になったダビーなパーカッションの中から神々しいピアノが滴るバレアリックな"Open Door (Born Inna Tent mix)"、グニャグニャと万華鏡のような色彩感に包まれるニューエイジ風な"Release"と、圧のあるキックは全く現れずに朗らかなムードによって道を作っていく。"When You Love Someone (Groove Instrumental)"辺りからようやく安定したダンスのグルーヴのハウスへと転調し、安っぽいリズムマシンが辿々しいロウ・ハウス"When You Love Someone (Groove Instrumental)"やスモーキーで訝しいジャジーな"Roy Brooks"、ダーティーでドラッギーなエレクトロ・ハウス調の"Ton 10"とジャンルは様々なれど、激しいグルーヴに傾倒する事なく時にポップに時に覚醒的にと精神的な作用を働きかける選曲で引き込んでいく。Powderの新曲もぐっと盛り上がってくる瞬間に入ってくるが、泡が弾けるような可愛らしい電子音のループを用いたキュートなハウスの"Gift"、鞭に打たれるようなビートと壮大な音響により飛翔していくテクノの"New Tribe"と、どちらもこのミックスの中でも強い個性を放つ面白い曲だ。それ以降は徐々に勢いを落としながら再度エクスペリメンタルかつフォーキーな"Your Smile"等によって日常の平穏へと帰還する展開で、様々な音楽を通過していく流れはさながら旅の様でもあり、ダンスとリスニングの均衡を保ちながら和やかに聞かせてくれるミックスはひたすら心地好い。アーティスト性から感じる事が出来るユニークさはDJにも反映されており、Powderの音楽が好きならこのミックスもお気に入りの一枚となるだろう。



Check Powder

Tracklistは続きで。
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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Powder - Powder In Space (Beats In Space Records:BIS036)
Powder - Powder In Space
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2015年のESP Instituteからのデビューに始まりBorn Free RecordsやCockTail d'Amore Musicからの作品もヒットかつ高い評価を獲得しているPowder。今では世界各地のパーティー/フェスにも出演するなど、今日本の若手アーティストの中では最も勢いがあり期待が注がれているアーティスト、それがPowderだ。久しぶりとなる新作は人気レーベルのBeats In Spaceからで、何でも新ミックスシリーズ立ち上げとなる初作からのシングルカット的なEPだそうだ。勿論このレーベルからでもPowderらしい個性的で踊れる電子音楽は変わらず、より一層Powderの特異性を強めてその評価を着実なものにする事は間違いないだろう。新曲は2曲のみだが、どちらもユニークかつ間違いなくフロアで戦力となる性能を秘めている。"New Tribe"は既に先日パーティーでプレイされているのも体験したエグい曲で、鞭打つ痺れるリズムに鈍くうねる電子音のループがビートを叩き出すダークで緊張感が張り詰める雰囲気があるが、薄っすらと女性のウイスパーボイスも聞こえたり爽快な電子音の上モノが壮大に覆っていきながら、徐々に宇宙へと飛び立っていくようなスケール感の大きさによって間違いなくフロアを沸かすキラートラックに成り得る。対照的に"Gift"は序盤から泡が弾けるような可愛らしい電子音のループに合わせずっしりしたキックの4つ打ちが安定感を生み出しており、そこに入ってくる透明感のある水彩画風なシンセの旋律が和んだ牧歌的ムードに染めて、軽やかなダンスのグルーヴに大らかさを感じて天真爛漫な無邪気さが感じられる。裏面には前述のMIXCDに収録されている曲から2曲が収録されており、その内のDaphneによる"When You Love Someone (Groove Instrumental)"は1993年作の古典ディープ・ハウスで、弾性のあるビート感が走りつつヴィブラフォンや鍵盤を用いたムーディーな上モノによっていかにもな時代感を閉じ込めた名曲。そしてもう1曲はSamo & Hidden Operatorによる新録となる"Capture Behind Rox"、低音が効きロウな質感による溜めのあるリズムが変則的ながらも、素朴な響きによるエモーショナルなシンセも相まってじわじわと引っ張られ、ダビーなボイスサンプリングなども効果的に用いて惑わすようなトリッキーさが面白い。Powderの素晴らしい新曲と他の2曲も合わせてどれもDJMIX仕様は前提として個性やクラシカル性があったりと、文句無しの出来栄えでテクノ/ハウスの両面から推したい一枚だ。



Check Powder
| TECHNO14 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2019/4/19 Deep Distance @ KGR'n
神楽坂というクラブとは一見無縁の場所に生まれたクラブ・KGR'n。2017年5月にオープンだから既に2年が経過しようとしており、外国のいわゆるタレントに頼らずとも国内のアンダーグラウンド勢らがレジデントパーティーを開催するなどして、神楽坂にパーティーを着実に根付かせている。そんなレジデントパーティーの一つがその名も「Deep Distance」で、Dessous Recordings等からのリリースも高い評価を得ているIori Wakasaと様々なフェスやへの出演やDJ Wadaとのcontattoを主宰するKo Umeharaの二人が主宰となり、正にそのパーティー名通りに深い場所まで到達させてくれるであろうと予想される。このパーティーは3回目の開催となるが、ようやく遊びに行くタイミングが見つかったので、満を持してパーティーへと足を運んできた。
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| EVENT REPORT7 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2017
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。近年の日本における音楽業界の厳しさは今年も変わらずクラブ/パーティーも以前に比べるとパワーが低下しているのは否めないですが、それでもその逆境の中から特に日本人アーティストによる素晴らしい作品も生まれたりと、希望が見えたりする事も感じる一年でした。当方が以前程には新譜発掘やレビューに時間を割く事が難しく、またパーティーへ行ける機会も減る中でなかなか流行なり時代なりの音を追いかける事も手に付かない状況ですが、その代わりに時代に左右されないタイムレスな音楽にも向き合う事が出来たとも感じております。以下に選んだ作品は正にそんなタイムレスと呼んでも差し支えない物ばかりで、当ブログ開設時からかなり方向性は変わって決してダンス・ミュージックだけではないですが、音楽としての素晴らしさにジャンルは関係ないですよね。これが何か少しでも皆様の音楽ライフの充足の為の手助けになれば幸いです。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Powder - H (CockTail d'Amore Music:CDA017)
Powder - H

日本から世界へ飛び立った若かりし、そして女性である事以外には詳細もあまり伝わってこないミステリアスな存在であるPowderは、日本に於ける次世代の期待の星だ。2015年にESP Instituteからデビューし、そこからBorn Free Recordsから2枚のEPもリリースして既に海外で高い評価を獲得しているが、テクノでもありハウスでもありポップかつ奇妙な雰囲気や豊かなメロディー感を持った多様性が彼女の武器だろう。勿論そんな風変わりな曲ではあっても、根底にはフロアに根ざした機能性を含んだダンス・ミュージックである事があり、単に奇抜なだけで評価をされているわけではない。さて、新作は何とも可愛らしくユーモア溢れたハート型お尻のジャケットが目を引くが、曲名も全て「H」で始まるなどややコンセプチュアルなように見受けられる。曲自体のユーモアと言うか奇天烈な印象もいつも通りで、乾いて無機質なパーカッションの連打やアシッド風なサウンドを中心に空虚ささえも漂うマシングルーヴを刻む"Hip"、何だか初期シカゴ・ハウスの安っぽくラフな感がありながらもトリッピーな鳴りをしている。逆に"Heart"はディスコ・テイスト溢れる豊かさがあり、印象的に耳を引き付けるベースラインが走りコズミックなSEや過剰なシンセも用いて、イタロ・ディスコ的なギラツキ感溢れるダンス・トラックがハイエナジーで快楽的である。B面は特に強烈なトラックが収録されており、インダストリアルな雰囲気を持つ"Hole"はドロドロしたベースラインと破壊的なリズムが硬質に響き、大きな変化を見せる事なく音の抜き差しでじわじわとハメていく不気味な曲だ。最後には変則的なリズムと膨れ上がったベースが押し寄せるようなハイエナジーなディスコ・ハウスらしき"Hair"が、しかしこれは非常にサイケデリックで意識をくらくら惑わせる。どれも異なるタイプの曲はPowderの多様性を示しているが、その上でどれもフロアで間違いなく受けるであろうダンス・ミュージックとして一貫し、本作によってPowderのトラックメーカーとしての実力が最早疑いようのないものである事を確信した。



Check "Powder"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/3/3 GONG @ Unit
週末には今でも大きなパーティーは開催されているし、大小多くのクラブが営業はしているものの、それは海外の著名なDJに頼ったものであり決して日本のDJにとって最適な環境であるとは言い難い現状。そんな現状を打破したいと言う気持ちから、今や世界を相手に戦える日本では数少ないDJの一人になったDJ Nobuが、『GONG』という新パーティーを立ち上げた。勿論国内のDJ/アーティストの魅力を伝えるというコンセプトがあり、その初回には日本を拠点に活動するアンダーグラウンド性の強いDJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz、Born Free等からの作品が注目を集める新鋭の女性アーティストのPowderがフィーチャーされた。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2016
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。今年も例年と変わらず音楽/パーティー三昧…とはいかず、私生活の変化により忙しくなりなかなか音楽へ時間を割く事が出来ない一年でしたが、それでも音楽に対する情熱は全く変わらず新しい音楽への探求が途切れる事は変わりませんでした。パーティーに関しても新風営法が現場の感覚にはやはり馴染んでいないと感じる点がありつつも、新しいクラブが生まれ少しずつではあるけれどこの業界も活気を取り戻しているようにも思われ、ダンス・ミュージックの未来に展望が見えてきた年でもありました。当方は今後も毎週のようにパーティーに行く事は出来ないと思いますが、来年も新しい音楽も古き良き時代の音楽も分け隔てなく楽しみ、そして素晴らしい音楽をこのブログでアウトプットしていく事を続けられたらという気持ちは変わりません。そんな気持ちで選んだ年間ベスト、皆様の素敵な音楽ライフに少しでも参考になれば。それでは、来年も良いお年を!

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| BEST | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/11/2 Grassroots 19th Anniversary Party !!! - DAY - @ Grassroots
随分と遠くまで来たものだ、東高円寺にぽつんと存在する小さなクラブ、もとい酔いどれ酒場のGrassrootsが19周年を迎えている。決して何百人が踊れる大きなフロアがある訳でもなく、派手なライティングや都会的な雰囲気も無いが、音楽好きやDJに愛される場所として重要な存在感を放っている。RAが特集した東京のミュージック・バーの記事でもGrassrootsが紹介され、DJ NobuやGonnoなど著名なDJのお墨付きでもある事も明らかにされた通り、ここで育ち全国規模へ巣立っていったDJも決して少なくはない。小箱だからこその友達の家に足を踏み入れたような安心感、そしてDJの自由度の高さが許される客層の許容度があり、音楽や踊る事が好きな人達が集まる素敵な酒場なのだ。そんな19周年の初日はDJ Nobu、Conomark、DJ Hikaru、YA△MAと正にこの場所で経験を積んだDJが集結した。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Powder - Afrorgan (Born Free Records:BF22)
Powder - Afrorgan

Powderについて日本人の女性アーティストであるという以外に、情報はそう多くはない。今年の6月頃にレコード屋のWebで試聴をしていたところ、その一聴して耳を惹きつけられる奇妙な構成とメロディアスな作風に魅了され、全く知らないアーティストであったものの購入したのが本作だ。その後、何とResident Advisorで彼女についての特集記事が掲載されたのだが、2015年にESP Instituteからデビューしたばかりの新鋭にしては破格の扱いだろう。事実、9〜12月はアメリカやヨーロッパへの海外ツアーで飛び回っている最中で、日本よりも特に海外でPowderという才能に対しての適切な評価がなされている。この新作で先ず魅了されたのが”Afrorgan"で、タイトルからはアフロ・ビートかと思いきやそうではなく、しかし小刻みで奇妙な電子音の連打やオルガンの和みのあるコードに金属的なパーカッション、奇抜な効果音など重層的に音を被せて随分と情報量の多さが目立っている。コミカルなメロディーと共に効果音も含めた多数の音が一体となってリズム感を生んでいくが、テクノともハウスとも言い切れない感覚もあり、そしてゆったりとしながらもパワフルなトラックは間違いなくダンス・フロアで映えるだろう。乾いたボンゴによるパーカッションが打ち付ける中でぼやけて霞の中に消え入るようなボイス・サンプルが反復する"Random Ladder With 40"は、序盤はビートレスな展開ながらもトリッピーな電子音が飛び交いながら徐々にビート感を増やしていく溜めのあるテクノで、ダンス・フロアに直結するとは言いがたいが雰囲気をがらっと変えるのに使えそうなトラックだ。前述の曲とは対照的に電子サイケなロック・バンドを思わせる作風の"Fridhemsplan"は、野暮ったくもたついたキックやスネアの4つ打ちの上にドローンと共に発振音かビープ音のような電子音をループさせ、後半に向かって強度が増していく真夜中の不気味なテクノだ。A面の愛らしさもあるグルーヴィーな2曲、そしてB面の実験的ながらも刺激的な1曲、これらだけでもPowderの新しい世代の頭角を感じるには十分過ぎる程の個性が詰まっている。



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| TECHNO12 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ron Trent - Coast2Coast (NRK Sound Division:NRKCD028)
Ron Trent-Coast2Coast
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シカゴディープハウスの天才・Ron Trentの新しいMIXCDは、NRKの"Coast2Coast"の第3弾として登場です。素晴らしい作品を量産しまくるアーティストである事はハウス好きの方は周知でしょうが、最近の傾向としてはフュージョン節に傾倒したハウスが多いかなと思います。ファンキーなシカゴハウス時代からアンビエントなディープハウスと来て、更にまた変化を遂げるとは懐の深いアーティストだなと常々感嘆します。僕は彼の作品はEPも収集する位彼の音楽にぞっこんなので評価もかなり甘めになってしまうのですが、そう言った事を考慮しても本作は外せないMIXCDとなっております。

まず幕開けにはピアノが前面にフューチャーされた"I'm In Love"。ソウルフルなボーカルと情緒のあるピアノの絡みが美しいですね。そして2曲目"The Shore"、3曲目"What Makes The World Go Round"は生音を強調したパーカッシブなハウスで、爽やかな風が舞い込んできます。そして4曲目でRon自身の傑作"Love To The World"が投入されます。開放的でコズミックなシンセサウンドが気持ち良く、これこそ現在のRon Trentのサウンドだと思います。6曲目"Sunshine (Ron Trent Mix)"では硬めのキックが聞こえるかつてのRon Trentらしいディープハウス。しかし8曲目"Flor Del Mar (Trinadian Deep Remix)"、9曲目"Starchild"ではまたもやフュージョンハウス全開で、広大な空に心が飛ばされてしまいそうです。そこからラストまではしっとりとムードのあるハウスで繋いで、落ち着いた旅の終焉を迎えます。渋さも甘さも深さも軽やかさも全てを兼ね備え、酸いも甘いも知り尽くした大人のプレイと言えるのでは。毎回質が高いので今更驚く事もないんですが、個人的には今後も安心して作品を買えるアーティストだと思います。ちなみに2枚目はMIXCDに収録されている曲が、ノンミックスで収録されています。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Danny Krivit - Expansions Nite:Life 011 (NRK Sound Division:NRKMX011)
Danny Krivit-Expansions nite:life 11
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ハウスって結構ポピュラーなんだなと思う、日本でのBody & Soulの人気の過熱ぶりを見ると。ハウスは勿論Body & Soulだけじゃ無いと思うけど、なんであんなに人気あるんでしょうね?他にもいっぱい良いDJはいる。Francois Kはともかく、Danny Krivitはそんなに凄いのか?って印象が以前はありました。ハウスにソウルとかクラシックとか中心の選曲のイメージって言うのが、僕の中にはあった訳ですよ(実際はどうなのか知らないけど)。だから懐古主義みたいな感じで、Francois Kの一歩後ろに居る様に感じてたわけなんですね。しかしこのMIXCDではそれが思い込みである事を気付かせてくれて、ようやくDannyを見直す機会があったのです。(このnite:lifeシリーズ自体が優良な物なんですよね)

僕が好きなのはDISC1。これが本当に爽やかで晴れ晴れしいMIXになっているんだよね。Francois KやJoe Claussellのディープさと言う物は感じられないけど、むしろ身の軽さが上手く生かされてると思うのです。ハウス中心の選曲の中に、ボッサやジャズ、テックハウス等を随所に散りばめて上げ下げの展開を上手く作り、一本調子にならない流れのあるMIXが出来ているんではないでしょうか。重めのビートも少ないし深さも無いけれど、それでもDannyが楽しんでプレイしてる顔が浮かんでくる様なMIXです。クラブのメインフロアでかかると言うよりは、ラウンジでくつろいでいる時に流れたらすぅ〜っと疲れが取れる様な選曲。特に中盤の名曲中の名曲、808 State-Pacific Stateではあたかも楽園に来てしまったかのような錯覚まで覚えます。終盤のLost Tribes of Ibadan 3〜Noiseshaper〜Brooklyn Heightsに来て、NYディープハウスに移行してゆくのでお楽しみは最後にと言った感じですね。このMIXCDはあんまり古臭い感じがしなかったので、僕的に好印象でした。そういやDannyはMIXCDやRe-Editのみで自身の曲は出さないけど、曲は作らないのかしら?

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Check "Danny Krivit"

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| HOUSE1 | 17:57 | comments(2) | trackbacks(1) | |