2019/9/13 Slo Mo Before Midnight @ Debris
大型のクラブは減る一方で、都内各所に点在するように小さなクラブ/バーが生まれ、過去とは異なる形態で発展する都内のクラブシーン。2018年8月に代官山にオープンしたDebrisもそのように小型なバー兼イベントスペースというスタイルで、真夜中から朝までではなく夕方から終電までの時間帯で営業をしている。今回初訪問で訪れたパーティーはDJ Yogurtによる『Slo Mo Before Midnight』で、BPM110以下であれば何でもプレイするのはOKというパーティーで、ゲストにはBlack ForestのDJ Kuriを迎えて一体普段とは異なるどんな音楽性を披露するのかという興味もあり、初めての場所という事も合わせて期待に胸が高鳴る。
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| EVENT REPORT7 | 20:36 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Yogurt & Koyas - Remix Works 2010 To 2013 (Upset Recordings:UPSETRMX001)
Yogurt & Koyas - Remix Works 2010 To 2013
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2005年頃からDJ Yogurt & Koyasとして活動を続けていた二人は、様々なアーティストのリミックスを行うと同時に二人によるオリジナル音源も制作しアルバムもリリースしたが、本コンピレーションはその活動の最後を飾るであろう作品だ。このアルバムにはロック方面 -大澤誉志幸、曽我部恵一、原田茶飯事、などなど- のアーティストを中心に、二人がリミックスを行った曲を収録しながらも、二人の音楽性が十分に伝わるアルバムだ。特筆すべきはクラブ・ミュージックではなく日本の歌モノのリミックスが主軸となっており、いかにこのユニットがクラブ・ミュージック外のアーティストからも認められていたかという事が分かるだろう。おそらくその繋がりはDJ Yogurtによるものが大きかったのだろうが、ロックミュージックをクラブ・ミュージックの要素も取り入れながらロック方面のリスナーにも訴求するように作り変える意識を、実際の音として表現に繋げたのはKoyasによるエンジニア/プログラマーとしての資質だろうし、その意味ではこの二人の音楽的な相性はこの上ない程に良かったのではないだろうか。名曲は幾つもあるが、まるでPrimal Screamのゴスペルハウスを意識したような原田茶飯事の"太陽 (YOGURT & KOYAS REMIX)"は正にロックとダンスを繋ぐ架け橋的なリミックス、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の"機嫌なおしておくれよ(YOGURT & KOYAS DUB MIX PT.1)"における揺らぐダブ残響を駆使したレゲエ色全開の長閑なクラブリミックス、またKen Ishiiの"After The Rainstorm (YOGURT & KOYAS REMIX)"でのパーティーのピークタイムを飾るに相応しい清涼感溢れるテクノリミックスと、それぞれ二人の音楽性の幅を表現しながら原曲のイメージとダンス・ミュージックの要素を自然と同居させる手腕にはまったく恐れ入る。おそらくこの作品を聴く層はダンス・ミュージックのリスナーが多いのだろうが、アーティストとしてはむしろロックファンにこそ聴いて欲しいという思いもあるだろうし、そしてそのジャンルの架け橋になる可能性を間違いなく秘めている作品だと断言する。リミックス集ではあるが、そんな風にDJ Yogurt & Koyasとしての活動の集大成と呼ぶべきアルバムだ。





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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/1/17 UNIT / root & branch presents UBIK "THE FIELD JAPAN TOUR 2014" @ Unit
テクノのみならずロックファンも虜にするKompaktのThe Field。昨年には4枚目となるアルバムをリリースし順調な活動を続けているが、そのアルバムではバンド形態を封印しハードウェア中心の作風へと原点回帰。今回の来日公演でも当然バンドセットは封印し、ハードウェアでのライブを披露する事になった。日本からはGonno、Crystal、Inner Scienceら現在クラブシーンで注目を集めるDJや、そして人力ミニマルと称されるNISENNENMONDAIのライブも予定され、その一夜全てが期待されるパーティーとなっていた。
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| EVENT REPORT4 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
原田茶飯事 & Expresso Cansai - 太陽 (DABADA Records/Jet Set Recods:DAEMX001)
原田茶飯事 & Expresso Cansai - 太陽
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ダンス・ミュージックだけでなくロックやフォークもこよなく愛するDJ Yogurtが、まだ自分の知らない素晴らしいアーティストがいるのではと探し当てたのがこの原田茶飯事だ。DJ Yogurtがブログでそこら辺の話は解説しているが、とにかく音楽性に惚れ込んで自らリミックスを買って出てYogurt & Koyasで制作をしたそうだ。リミックス自体は2011年1月には完成していたものの、東日本大震災やら色々あっての紆余曲折の末、完成から2年越しでようやく7インチのリリースとなった。オリジナルは爽やかな歌声でポップなメロディーを歌い上げる心地良いアコースティックな曲だが、底抜けに陽気で肩の力が抜けた楽天的なムードにほっと癒される。オルガンや線の細い軽やかなギターサウンドは風通しも良く、これはこれで十分素晴らしい。がクラブでも使い易いようにリミックスされた"DJ Yougrt & Koyas Remix"はもっと素晴らしい。最初に聴いた時の印象はまるでPrimal Screamの"Come Together"にも似た感覚を覚えたのだが、チャカポコしたインディーダンス的な緩いグルーヴは正にそれに近似している。また歌の爽やかさを損なわずに音を飛ばしまくったダブ音響は、重力から解放された浮揚感も生み出し足取りは非常に軽やかだ。このリミックスの方はパーティーを感じさせる無邪気な高揚があり、そしてクラブの朝方の癒しとなりそうなアフターアワーズトラックとしてはまりそうだ。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/2/8 My Bloody Valentine Japan Tour 2013 @ Studio Coast
例えばThe Stone Roses、例えばPrimal ScreamのScreamadelicaセット、例えばGalaxy 2 Galaxy、例えばHerbert、例えば例えば…と音楽にはまってから死ぬまでには体験してみたいライブは幾つかあった。その中で念願叶ったものもあれば叶わぬものもあったのだが、遂に22年ぶりの単独来日ライブを行うMy Bloody Valentineについては念願叶う事となった。歪んだ轟音ギターに意識も溶解する甘美なメロディーに空間が歪むサイケデリアを体現した音楽を、ライブではどう表現するのか、如何に構築するのか、不安も混じりつつ期待を胸にライブへと行ってきた。
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| EVENT REPORT4 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Masterpiece Created By Andrew Weatherall (Ministry Of Sound:MOSCD287)
Masterpiece Created By Andrew Weatherall
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Ministry Of Soundが提供する「Masterpiece」、そのタイトルからしてDJ中のDJが担当すべき3枚組MIXCDシリーズの最新作は、遂に久しぶりのクラブでの来日プレイを控えているUKテクノ番長のAndrew Weatherallが担当。テクノ、ロック、ダブ、パンク、ハウス…そこに境界線を引く事なくあらゆる音楽を一夜の内に自分のモノとして表現出来る素晴らしいDJが、CD3枚と言うボリュームに渡って繰り広げる音楽は、彼が2010年からロンドンで開催しているパーティーである「A Love From Outer Space」がコンセプトになっているそうだ。夜の11時、12時、1時と1時間毎に区切りをつけてはいますが、アッパーなテクノや沈み込むディープハウスは封印して、BMP105〜120までに抑えたロッキンでパンキッシュ、そしてディスコディックでダブな雑食性の高いプレイは、これこそWeatherallの真価と呼べるでしょう。1枚目は特にWeatherallのリミックスや制作した曲が含まれているせいか、ねちねちとした足取りながらも鉄槌で叩かれるようなグシャッとしたキックが破滅的で、途中のダークなアシッドも入ってきたりすると90年前後のインディーダンスにかかわっていた頃のサイケな空気も漂ってきます。対して2枚目は重苦しい空気も晴れたようにコズミックなディスコダブや、煌きのある奇妙なシンセ音が印象的なニューウェブやエレクトロなどで、無心になり楽天的なダンスミュージックを軽快なノリで楽しむ様な音楽が聴ける事でしょう。そして3枚目はパーティーのラスト1時間を飾るが如く昂揚感と開放感が混ざり合うドラマティックな展開が待っていて、ダンスビートを強めながら獰猛なしばきによって鼓舞されつつ、終盤では盟友であるPrimal ScreamのWeatherall Remixでふっと放心し、ラストのWeatherallがインスパイアを受けたA.R. Kaneの”A Love From Outer Space"でハッピーにパーティーは終焉を迎えます。と3時間に渡る異形のダンスでロッキンなDJ、あっと驚く様なトリッキーな技は無くとも本当にWeatherall以外に成し得ない弾けるパワーと痛快なユーモアが感じられる選曲で、3時間にもかかわらず全く飽きないどころか中毒性の高いプレイは流石です。今までにも多くのMIXCDをリリースしてきた彼ですが、これはお世辞抜きに現時点での最高傑作と言えるでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
BEST OF 2011
あけましておめでとうございます。2011年は東日本大震災や原発事故と言う想像だにしなかった災害が日本を襲い、その影響で音楽シーンにも暗い影を落としていたように思われます。しかし多くの海外からの支援や、また国内のチャリティー活動もあり少しづつではありますが、復興に向けて進んでいるのも事実です。そしてそれは音楽と言う文化に於いても同様で、一時期は萎縮してしまったパーティーやクラブミュージックも今ではまた以前と同じ位までに活動を盛り返しております。そんなご時世の中で素晴らしい音楽も、特にそれが日本から多く出てきた事は本当に喜ばしい事で、そんな音楽は僕に人生を楽しく過ごす為の原動力となってくれています。さて今年も本当に沢山の音楽を聴きそれぞれが素晴らしかったのでどれがベストと言うのも難しいのですが、今の気持ちで気に入っている作品を選んでみました。皆様のポジティブな力の原動力となる事を祈って紹介致します。
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| BEST | 09:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2011/08/12 SONICMANIA @ 幕張メッセ
普段クラブばかり行って大型フェスには行かない自分ですが、今年はPrimal Screamの"Screamadelica"誕生から20周年。その記念の一環としてバンドは"Screamadelica"ライブツアーを行っており、日本にも来る事になったのでこれ目当てにSonicmaniaへと行ってきました。まあ最初に結論を言うとSonicmaniaと言うフェス自体は正直つまらなかったな〜と言う気持ちです。
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| EVENT REPORT3 | 09:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Primal Scream - Screamadelica Live (Ward Records:VQBD-10027)
Primal Scream - Screamadelica Live
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ロックがダンスと再邂逅した大名盤"Screamadelica"(過去レビュー)がリリースされてから今年で20年。このアルバムはロックにアシッドハウス、ダブやソウルの要素を取り込みレイヴ世代を代表する評価を得たが、昨年バンドはそんな時代を完全再現すべくScreamadelicaライブツアーを敢行した。そして今年の夏には遂に日本でもそのツアーが開催されるのだが、その前に2010年11月26・27日のライブを収録したライブDVDを見ておけば準備は万端。ライブは"Screamadelica"セットと"Rock"セットに分かれているのだが、キモはやはり前者。"Movin' On Up"、"Slip Inside This House"、"Don't Fight It, Feel It"とアルバムと全く同じ流れで始まる出だしから、一気にオーディエンスの心を鷲掴み。序盤からノーザンソウルでぐっとエモーショナルに、そしてハウスのビートで踊らせ、エクスタシーの酩酊感で快楽に溺れさせる。中盤はほろ苦いバラードやインストのアンビエントで火照った体を一旦クールダウンさせるが、サイケデリックな映像と組み合わさった"Inner Flight"の余りにの美しさには息を飲んだ。黒人達が歌い上げる霊的なゴスペルと、そして儚くも美しく響き渡るフルートの音色は、熱くなった会場を沈静化させ優しく包み込んでいた。そして終りに向かう怒涛のラスト3曲はもう一瞬たりとも目を離せない。太陽よりも高くイッてしまう13分間のスペーストラベルダブ"Higher Than The Sun"、彼等の出世作となったレイブ世代のパーティーチューン"Loaded"、90年代のゴスペルハウスアンセム"Come Together"と徹底的に躍る事の快楽を追求したハイになる展開が待ちわびている。特にAndrew WeatherallのリミックスからTerry Farleyのリミックスへと雪崩れ込む14分にも及ぶ"Come Together"の感動たるや…至福と歓喜に満ち足りた瞬間とはまさにこの一瞬。満面の笑みをした客の顔を見ればそれも分かるはず、そして会場が一体となり大合唱をしているではないか。以心伝心、皆の気持ちが通じ合い愛の賛美歌を歌う光景には感動さえも覚えてしまう。聴いてみて思ったのはバンドも随分と成熟し大人になったと言う事。92年当時のCROSSBEATを読むと、日本でのScreamadelicaライブは散々な内容だったと今でも悪名高さが残っているのだが、00年以降の自分が何度か体験したライブでは非常に安定感のあるライブを行っている。そしてこのツアーではゴスペルシンガーやホーンセクションも加えた万全の体制なのだから、これを期待せずにはいられないだろう。キメるかキメないかは貴方の自由だが、ライブでは是非とも皆で大合唱をしたいものだ。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Primal Scream - Screamadelica : 20th Anniversary Limited Collectors Edition (Sony Music:88697811042)
Primal Scream - Screamadelica : 20th Anniversary Limited Collectors Edition
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もはや説明不要で問答無用に音楽史に燦然と輝く世紀の大傑作、プライマルスクリームの"Screamadelica"(過去レビュー)。アシッドハウスムーブメントを見事に乗りこなし、ロックとダンスを高度な次元で結合させ一つの時代を作り出したプライマルズ。90年代前半の享楽的な空気を目一杯吸い込んだこのアルバムは、ロックにアシッドハウス、ダブやアンビエントからゴスペルやブルースまで、一見取り散らかったような纏まりの無いジャンルが存在するアルバムながらも、しかし全てはEをキメて快楽志向へと踊り狂う為の音楽として成り立っている。あんな馬鹿げた時代から20年、プライマルズは黄金時代を再現する為に"Screamadelica"ライブツアーを敢行し、"Screamadelica"のリイシューにも漕ぎ着けた。リマスターには彼らの盟友であるMy Bloody ValentineのKevin Shieldsも参加し、輸入限定BOXにはレコードやライブ盤・リミックス盤に裏名盤"Dixie-Narco EP"、PVや制作秘話(Alan McGeeやAndrew Weatherallも参加)を収録したDVD、Tシャツに50ページのブックレット、各EPのアートプリント、そしてターンテーブル用スリップマットまで付いて来ると言う超豪華、ファンには悶絶モノの内容となっております。全てを説明していたらとんでもなく長くなってしまうので簡単に言うが、今聴くとどこか安っぽく野暮ったいオリジナルから中音を増して力強くなったリマスターは最高だし、そして当時の話では散々な演奏だったと言うライブ盤も予想外な安定したプレイをしているし、そして何よりプライマルズのトレードマークとなったアルバムジャケットがプリントされたBOX…この可愛くハッピーなBOXは部屋に置いておくだけで圧倒的な存在感を発するだろう。こんなのを買って喜ぶのは大半は30歳以上のおっさんたちだろうが、良いんだよそれで。これは昔を懐かしむ為のマスターピースであり、死ぬまでずっと愛でたくなる作品なのだから。

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| ETC3 | 00:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
2010/12/28 Killing Joke @ 青山蜂
火曜日と言うど平日ですが当日でようやく仕事納め、そして久しぶりに友達の國枝志郎さんがオールナイトのパーティーで回すので、青山蜂に遊びに行ってきました。蜂は2〜4階までフロアがあり、今回は4階にほぼ居座る事に。そこは絨毯が敷き詰めてあり靴を脱いで寛げるラウンジ風な場所で、DJがかける曲もダンスミュージックから外れた緩めの音が中心。國枝さんの前まではSky Records(ジャーマンプログレのレーベル)やECM(ジャズの名門レーベル)等、その他色々ジャズやらラウンジ風やら気の抜けたロック、ファンクなど踊る事を要求しないリラックスした雰囲気のある選曲だったかな。他のお客も絨毯でゴロリとしながら皆で団欒していて快適な居心地。
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| EVENT REPORT3 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/10/10 MADCHESTER NIGHT 2010 @ SEATA
イギリスにおいて90年前後に爆発したムーブメント、それがマッドチェスター。ダンスとロックの邂逅によるインディーダンス、アシッドハウスによるトリップ、危険なエクスタシーの誘惑はクラブ・ハシエンダでの狂乱を呼び起こし、ロック野郎共さえもダンスの道に引き込んでしまった。今回はマッドチェスターの時代を体験したDJ Yoda、Kenji Takimi、DJ Yogurtの3人がそんな時代を再現した。

内容に関してはもうツボに入りまくりの選曲で、Primal Scream、My Bloody Valentine、The Stone Roses、New Order、The Charlatans、James、The La's、KLF、The Boo Radleys、Rideなどのロックミュージックのダンスリミックスを中心とした踊れてロッキンなプレイ。つまりはロックとダンスが交差して個人的には一番ロックが楽しかった時代を思い出させる内容で、今となってはちょっとダサさも漂うインディーダンスを懐かしくも思いつつ腰にグイグイくるグルーヴでしっかりと踊らせて頂きました。予想していたアシッドハウスやアンビエントハウスは殆どかからなかったはずで、踊れるロックと言うコンセプトでプレイしたのかもしれないですね。残念ながら朝方4時頃にクラブを出てしまったのでDJ Yodaのプレイは聴けなかったのですが、その後にもBlurやMassive AttackもプレイされUKロック満載な一夜だった様です。一年に一度のパーティーだそうですが、たまにはこんな時代を感じさせるコテコテなパーティーは懐かしさもあって楽しいものです。また来年も是非!
| EVENT REPORT3 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/06/26 Spinning Vol.2 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
友達と開催している"Spinning"の第二回は色々と課題は残っておりますが、無事終了しました。自分達レギュラー陣は割と大人しい選曲でメロウなハウスだったり緩めのセットでそんなに上げない内容でしたが、ゲストのDJ Aprilさんは古いシカゴハウスをパワフルにプレイしていかにもパーティー的な内容で盛り上げてくれました。時代が変わろうと本当に良い曲は変わらない良さがある訳で、そんな事を再認識させてくれるプレイだったと思います。

また次回に繋げる為に工夫なり努力が必要だと感じる点が多かったのですが、また必ずや次回開催したいと思います。遊びに来て頂いた皆様、どうもありがとうございました。

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| EVENT REPORT2 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dream Driftin' Edition "Slow Jam" Mixed By Calm (Music Conception:CMC-004)
Dream Driftin' Edition

日本のミスターバレアリックことCalmの最新MIXCD。もうタイトルまんま、ゆったりと夢の中を漂流するバレアリックサウンド満載。Bryan Ferryの涙がこぼれる程に切ない"Slave to Love"から、Calmの新ユニット・Field.echoの新曲"Blue Moon"でゆったりとした時間軸と深い夢の世界へと突入し、そこからはシンセポップやフォーク、チルアウトが続いてまだまだ霧に覆われた夢の世界を突き進む。そして90年代バレアリックの名作が2連発、プライマルズの黒いグルーヴ"Screamadelica"とOne Doveの甘く切ない"Why Don't You Take Me (Underword Remix)"で、スローモーションな音にダンスの要素も合わさり一気に快楽志向へと向かう。自分と同じ30代にはツボにはまりまくる90年代前半の黄金時代が蘇る瞬間。終盤はディスコ系で熱を帯びたと思いきや、ラストはDJ Vadimの土着的で大地の生命に呼応しつつラストへと終着。これはほんの一時の白昼夢か、夢か現か、ここではない何処かへの音楽の旅。スロウなビートながらもじんわりと染み入るグルーヴに誘われて、現実の世界に居ながらにしてパラダイスへと旅立てるアーバンバレアリックミュージック。と言う事で、とにかくトロトロうっとりする程に気持ちの良い一枚。

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| HOUSE5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/12/15 T.P.P. @ EFFECT
AT-FIELDメンバーがT.P.P.へ出張プレイ。90年代縛りのパーティーで、自分的にはマッドチェスターとかセカンド・サマー・オブ・ラブ辺りの音楽は大好きなんで、そう言ったのを意識した選曲でやらせて頂きました。以下トラックリスト。前半はダブ系でゆったりと、中盤でアンビエントからトランシーなのに移行し、ラスト3曲の歌物でぐっと締めた感じです。選曲が偏っているけれど、どうしても自分はそこからは逃げられないのです。

Nightmares On Wax - Les Nuits
Primal Scream - Screamdelica
Massive Attack - Be Thankful For What You Got
Primal Scream - The Big Man and the Scream Team Meet the Barmy Army Uptown
The Orb - Towers Of Dub (Live)
Primal Scream - Higher Than The Sun
System 7 - Davy Jones' Locker
Reload - La Soleil Et La Mer
The Orb - Assassin (Live)
Orbital - Halcyon (Tom Middleton Re-Model)
System 7 - Night Owl
Denki Groove - Niji
Last Rhythm - Last Rhythm (Tom Middleton Re-Model)
Round One - I'm Your Brother
Larry Heard - I Need You
SWV - Right Here (Human Nature Remix)

フジカワさんや全玉 aka しょーこ+下川カユコ aka 中川ユカコのBack 2 Backは、ダンスロックやテクノ、レイブ物まで幅広い選曲で90年代を表現しておりました。自分には無いユーモアを持っているので、自分も見習いたいなぁ〜と思う事は多々あります。

そしてど平日なのに来て下さった多くの方々、どうもありがとうございました。やはり聴いてくれる方がいると素直に嬉しいし、DJにも力が入ります。これからも機会があれば、どしどし回せるようにしたいですね。
| EVENT REPORT2 | 16:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ Yogurt & Koyas - Strictly Rockers Re:Chapter 30 -Harvest Dub Beats 70's To 00's MIX- (EL QUANGO:EQPB028)
DJ Yogurt & Koyas - Strictly Rockers ReChapter 30 -Harvest Dub Beats 70s To 00s MIX-
「レゲエ専門ではないDJ/クリエイターによるレゲエ・ミックスCD」の人気シリーズ・Strictly Rockersに、待ち侘びていたDJ Yogurt & Koyasのタッグが登場。店舗に出回るのは今週末だそうですが、早く聴きたくて先日クラブでヨグさんから直接購入。ダブ・レゲエを普段聴かない自分でもこのシリーズは購入する程にかっこいいシリーズなのですが、本作は今までの中でベスト3に入る位じゃないかと思う程に素晴らしい。DJ Yogurtと一緒に音楽製作をしているKoyasがオリジナル曲にEditを施しそれを更にDJ Yogurtがミックスしたそうですが、奥深い空間を感じさせる残響音が効果的に響いていて、正にダブダブな世界が広がっております。前半は緩めのダブやレゲエで開放的かつまったり南国なムードに浸り、中盤からはプライマルの発禁になったレア曲などもスピンされ、シリアスなダブに流れ込む。更にそこからがDJ YogurtのThe Orb愛が炸裂する怒涛の流れで、The Orbのダブアンビエントが続々投入されてグルーヴィー度が一気にアップ。ずぶずぶ、トロトロ、ふわふわな夢想空間が浮かんで来て、極楽浄土へグッドトリップ&昇天。終盤ではまたテンションを落としてトロピカルなレゲエで、ふわりと終着点へと着地。最初から最後まで気持ち良過ぎるダブワールドが続いていて、こりゃまじでえーですよ。またトラックリスト以上に色んな曲がマッシュアップされていて、それも面白いね。

DJ YogurtのHPや音楽専門店で購入可能です。

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| ETC3 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Calm - Love Save The Day (MUSIC CONCEPTION:CALMMIX001)
Calm-Love Save The Day
夏の終わりに届いた快楽都市の享楽。真夏の思い出で火照った心を冷ます為に、Calmが手掛けたチルアウトでバレアリックなMIXCD。選曲は90年代の愛の夏が大好きだった人にドンピシャで、Kraftwerk、Ash Ra Tempel、My Bloody Valentine、Primal Scream、The Verve、Spacemen 3、One Dove、Ulrich Schnaussなどのサイケで夢現なトラックが中心。愛に耽溺し夢の中を彷徨い、少しの間でも現実を忘れさせてくれる甘美な世界。現実世界に悲観し疲れてしまったのであれば、こんな音楽を聴いて少しの時間でも逃避したって良いじゃないか。少なくともこれを聴いている限りは、まだ夏は終わらない。天使の羽根の様に柔らかく優しい空気に包まれて、荒んだ人の、落ち込んだ人の心をきっと癒してくれるだろう。夏の終わりと共に消え行く真夏の夜の夢。それは"Second Summer Of Love"。夢ならば覚めないで。

ユニオンなどの専門店のみの販売っぽいです。

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| ETC3 | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Velvet Crush - In the Presence of Greatness (Creation Records:CRECD109)
Velvet Crush-In the Presence of Greatness
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あけまちんこ、おめでたまきん。(正月早々すんません。コロコロ世代なら分かるはず。)今年もノーフューチャーに生きたいと思います。でも業務に関係のある資格を取る努力をして、プライベートでは恋をして、そしてパーティーにもいっぱい行って、充実した生活を送れるようにしよう。今年で遂に三十路突入、青春は音速の如く。Sonic Youth!

自分も若かりし頃はロックにずっぽりずぽずぽとはまっておりました。特に影響を受けたのがUKの革新的なインディーレーベル・Creation Records。若い人にとってはOasisが有名ですが、もっと昔だとThe Jesus & Mary ChainやMy Bloody Valentine、Primal Scream、Ride、The House Of Love、Momusなど各時代の重要アーティストを擁していた本当の意味で創造性に溢れたレーベルでした。終盤ではメジャーと言う資本が注入されてレーベルは衰退を辿り、儚くもクローズしてしまいましたが。そんなレーベルで比較的普通な音楽スタイルを持っていたのがVelvet Crush。普通のギターポップで何も革新的でもないのだけれど、それでも甘酸っぱさとほろ苦さに溢れた青春18きっぷなポップさは今でも僕の心をノックアウトするのです。若さゆえにがむしゃらに掻き鳴らされるノイジーなギター、まだあどけなさの残る青臭いボーカル、そして淡くも豊かに弾けるポップセンス、どこを取っても青春真っ只中の音。ほら、泣いてもいいんだよ〜、うるうると涙腺がうるんじゃうこの淡い世界。これを聴いているとなんだか胸が苦しくなって、切ない気持ちになるね。君は僕を落ち込ませると歌う"Drive Me Down"は、至極のギターポップ名曲。歳をとると時折こんな切ない音を心が欲するのでした。

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| ETC2 | 09:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
New Order - Retro (Rhino Entertainment Company:5186504532)
New Order-Retro
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何故かまだ廃盤でもないのに、2002年にリリースされているNew Orderの4枚組ボックスセットがリイシューされました。New Orderと言えばギター中心のロックスタイルから電子楽器中心へのダンスミュージックバンドへと見事に転身したUK屈指の親父バンドで、特に今でもクラブで多々回される事がある"Blue Monday"が有名ですね。演奏はど下手だし歌も軟弱で本当にベテランかよと疑いたくなりますが、強烈なデジタルビートとメランコリックなメロディーを武器に肉体と心を震わすその音楽性は、21世紀になった今でも唯一無二のもの。またNew Orderはクラブミュージックファンからも人気が高く、まだ余りNew Orderは知らないよってお方には是非とも聴いて欲しいと思います。この4枚組は、Pop(シングル集)、Fan(隠れた名曲?)、Club(リミックス集)、Live(そのまんま)の4つの盤から成り立っていまして、ビギナー向けと言うよりはNew Orderにずっぽりはまっている人向けの内容です。何故なら入門向けにはベスト盤が幾つか出ているから、そっちを買えば良い訳ですからね。じゃあこのボックスセットは価値が無いのかと言うとそうでもなくて、今までのベスト盤からは違う視点で選ばれたPopとクラバー向けのClubの楽曲はなかなか面白いし、特にLiveの内容が一番注目です。なんとLiveの楽曲はPrimal ScreamのBobby Gillespieが選曲をしていて、1981年から2002年までのなんと20年間の変遷を感じる事が出来る内容です。初期の頃のたどたどしく荒削りながらも、骨身を削り燃え尽きるような迫力のある音は本当に素晴らしいです。また年代が新しくなるにつれ打ち込みが増え、よりグルーヴィな曲が増えていくのも彼等なりの進化と言えるでしょう。Liveの盤だけでも十二分に価値がありますね。自分が買った当時は6000円位してたんだけど、現在の円高の影響かリイシュー盤は3000円代で買えるなんてお得ですな。

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| ETC2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Primal Scream - Beautiful Future (B-Unique Records:5051442942927)
Primal Scream-Beautiful Future
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どうでも良い事ですが当ブログも本日で5年目に突入です。まさかこんなに続くなんて自分でも思ってなかったですが、今の更新頻度を落とさずに今後も続けられる様に精進したいと思います。

さて余り期待していなかったプライマルズの最新作。前作から2年で新作を出すのだから彼らにしては真面目に活動しておりますが、内容は正直なところいまいち。前作に続き正直過ぎるロックンロールで、それは別に構わない。彼らはロックの精神を以ってして、ハウスやテクノやダブ、ガレージ、ノーザンソウル、パンクなど時代に併せて変化して来たのだから、例え彼らがヒップホップやレゲエをやろうとも自分は否定を致しません。それに自分は元々ロックンロール小僧でもあったので、格好良いロックなら今でも大歓迎ですよ。ただ本作は率直に言うと良い曲が書けてない、それだけ。歴史的傑作と言われる"Screamadelica"(過去レビュー)はそのダンスミュージックなるスタイルも注目されたけど、高揚感のある気持ち良いメロディーがしっかり存在していました。でも本作に収録されている曲はどれもだらだらと甘いメロディーを垂れ流してるだけで締りが無いし、いつのプライマルズにもあった焦げ付くような熱い危なさが全く無く、定年退職した親父ロックかと文句を言いたくなります。これならまだ薬中だった頃の駄作と言われる"Give Out But Don't Give Up"の方が、酩酊すれすれの壊れたロックンロールでましとさえ思えます。思うにプライマルズは如何にロック以外の他ジャンルの音を吸収して、フェイクを本物風に見せかけた時の作品の方が面白い気がする。ロックだけじゃ他のロックバンドには正直負けてるんだよね。初めてプライマルズを聴く方は、間違っても本作から購入しない様に気を付けて下さい。

そういや雑誌で読んだら富士ロックのライブで"Loaded"をプレイしたのに、全然盛り上がらなかったそうで。にわかに信じがたい、あの超絶名曲で盛り上がらないなんて。もう昔のファンは残ってないのかな。

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| ETC2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
The Hacienda Manchester,England Acid House Classics Vol.2 Compiled By Peter Hook (DefSTAR Records:DFCP52)
The Hacienda Manchester,England Acid House Classics Vol.2 Compiled By Peter Hook
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マンチェスター、ファクトリー、アシッドハウス、セカンド・サマー・オブ・ラブ、そしてハシエンダ。90年前後、イギリスでロックとダンスが歩み寄りインディーダンスなんてジャンルも生まれ、みんなが夜な夜なEを喰らって踊り狂っていた時代があったそうで。Stone Roses、Happy Mondays、Primal Scream、Charlatans、Inspiral Carpetsなどなど数多くのロックバンドがダンスに接近し、短い時間の中を夢見ていた頃があった。そしてそんな時代を誘発した音楽こそ、狂気のアシッドハウス。TB-303の調子外れの覚醒的なベース音こそが人々を狂わせるには絶好の薬だったのです。とそんな時代の音楽をそんな時代を生き抜いてきたNew OrderのPeter Hookがコンパイルしたのが本作です。流石に時代が時代の音だけに古臭さは否めず、リアルタイムでその時代を体験していない僕には本作を聴いても大した感動も無いのですが、これを聴くだけでもその時のクラブでの一夜はさぞかし楽しく狂えたであろうと予想出来る快楽と享楽に満ちた選曲です。この様な編集盤を聴いていると、テクノやらハウスだとかロックだとかそんな事はどうでも良くて、とにかく快楽的に踊れれば良いと言う本能に忠実な気持ちになれます。ハシエンダでは今ではスーパー有名なDJもプレイしていたりとにかく色んな意味で凄いクラブだったらしいけれど、最終的にはドラッグ関連の殺人事件などが引き金になってクローズしてしまいました。音楽(とドラッグ)の魔力は人をも狂わせたのでした。

しかしよ、この手のアシッドハウスコンピはどれだけリリースされれば気が済むんだ?既にアシッドハウスコンピは、家に10枚位は溜まっている気がする…

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sven Vath - In The Mix : The Sound Of The Fourth Season (Cocoon Recordings:CORMIX007)
Sven Vath-In The Mix : The Sound Of The Fourth Season
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最近は仕事の都合で行きたいパーティーも行けない事が多く、結構ストレスが溜まり気味。幾ら生活の為に仕事が大事とは言え、自分の趣味が台無しになる様な仕事をしてたんじゃ何の為に仕事をしてるのかと気が重くなります。今年中には今の現場から平日日勤のみの現場に移らせて貰うように上司に懇願でもするかな。

GW前後に行きたいパーティは幾つかあるけれど多分行けなそうで、今の所行けそうなのがSven Vathが出るCocoonのパーティー位なんだよね。率直な意見としてSvenのプレイにはさほど興味が無いのでそこまで行きたい訳じゃないんだけど、これに行かないと他のパーティーには行けなそうだしなー。Svenのプレイはただ最近のヒット曲をぱらぱらと繋げるだけなので、矢継ぎ早で豪快なプレイやらミキサーをぐりぐり弄るプレイが好きな自分としてはそんなにSvenに好感を持ってないんですわ。Cocoonと言うレーベル自体も既に人気のある他のレーベルのアーティストの作品をリリースするだけだし。まあ流行に乗るのは上手いレーベルだとは思いますけどね。でもSvenが手掛けるこの"In The Mix"シリーズの4作目は、意外にも僕は好きだったりします。2枚組みで真夜中の熱狂的なプレイの"Mon"と昼間のアフターアワーズを意識したプレイの"Day"に分かれていて、どちらもメロディーがふんだんに使われた楽曲を多く使用しております。まっとうに4つ打ちを聴かせるだけではなく、ミニマルやダウンテンポやエレクトロニカ、果てはノリノリでロッキンな曲まで回してやたらとテンションの上げ下げが多く盛り上がりますね。特に"Day"の方はディープな雰囲気に元々トランス出身であった事を思わせる情緒的な快楽も滲み出ていて、耽美で狂おしい美しさを感じられるはずです。いまいち統一感の感じられないプレイではあるんだけど、快楽に落とし込むトランス感覚はSvenの得意とする分野ですね。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Chemical Brothers - Singles 93-03 (Freestyle Dust:XDUSTCD6)
The Chemical Brothers-Singles 93-03
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まず日本人が初めてテクノを聴くとしたらUnderworldかProdigyか、そしてこのChemical Brothersか、多分そんな流れがあります。僕の場合は自分がロックを聴いていた時代にロック雑誌でこのユニットの1stアルバムが賞賛されて、興味本位で聴いていました。まあ1stは良かった。2NDも聴けなくはない。3RDもBGM程度で…。4THはあんま内容覚えてない。5THは…聴いていない。とまあ、ありがちな日本での人気は上昇しているのに1st以降徐々に質を落としていくパターンでしたね。個人的に言えば1stだけで充分です。じゃあ何故このベスト盤を購入したかと言うと、中古ショップで新品の状態で500円で売られていたから。

さて当時はビッグビーツなんかと呼ばれたテクノ+ロック的なサウンドを久しぶりに聴いてみたけれど、初期の音源は今聴いても素直に格好良いなー。何はともあれ"Leave Home"の重厚でバキバキなサウンド、ヒップホップなリズムを感じるブレイクビーツはめっちゃえ〜ぞ〜!ロック小僧の心を正にロックする音で、確かにロック小僧をテクノに引っ張り込むにはうってつけな一撃だ。"Setting Sun"では当時大人気だったOASISのNoel Gallagherをボーカルに迎えたり、違う曲でもPrimal ScreamのBobby GillespieやThe VerveのRichard AshcroftとかThe CharlatansのTim Burgessを起用していて、やたらとロック方面との関係を強調しているね。ここら辺は商売上手と言うかあざとさを感じますが…。でもサイケデリックそのまんまでフロアを揺らす"The Private Psychedelic Reel"は最高にぶっ飛んでるし、超メランコリーに泣ける4つ打ち"Star Guitar"は今でも好きよ。ベスト盤を聴く限りでは意外と良い曲もあったなーと、良い意味で期待を裏切られました。でもやっぱ1stの強烈なサウンドが、一番刺激的だったと言う気持ちは変わりません。テクノの入門としては良いけれどあくまで入門編なんで、ここからもっとディープな世界へと踏み込んでくれる人が増えると嬉しいです。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Primal Scream - Echo Dek (Creation Records:CRECD224)
Primal Scream-Echo Dek
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プライマルの中で一番冒険をしたと言うかドロドロしているのが、「Vanishing Point」(amazon参照)をダブプロデューサーの重鎮・Adrian Sherwoodがリミックスした「Echo Dek」です。「Vanishing Point」でもそれなりに深いダブは味わえるものの、発禁となった「The Big Man And The Scream Team Meet The Barmy Army Uptown 」や「Trainspotting」程に素晴らしいダブトラックは無かった様に思います。この2曲はプライマルの中でも取り分けスモーカーなダブを演奏していて、半ば狂った闇の世界を映し出していました。でそんな僕を満足させたのが、完全にダブ化し底なし沼にはまっていく「Echo Dek」なのでした。餅は餅屋と言う格言通りSherwoodの手腕が冴えまくり、曇った残響音処理により空間に広がりをもたせ、重いリズムトラックでどんどん深みが増していくのです。表層的な音の違いはあれど、高揚感なり覚醒感なりでは「Scremadelica」と似ている所を感じます。一般的な気持ち良さとは異なる快楽があり、ハッピーではないけれど快楽の深みはなかなかの物ですね。プライマルが凄いと言うよりは完全にSherwoodの力量なので、プライマルのアルバムでは無くSherwoodのアルバムと言えるかもしれません。でもプライマルが目指した方向がこう言ったダブであり、それをSherwoodに依頼したと言うセンスがやっぱりプライマルは凄いです。今度は一から完全なダブアルバムを作ってみて欲しいですね。はーしかしこのアルバム、まじで蒸し暑い。だらだらします。

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| ETC1 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(2) | |
Primal Scream - XTRMNTR (Creation Records:CRECD239)
Primal Scream-XTRMNTR
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プライマルはエレクトロニクスを導入しながらも、精神的にはつくづくパンクス、ロックスであると感じさせられたのがこのアルバム。このアルバム、まず制作に協力したメンバーからして最強。New OrderのBernard Sumner、My Bloody ValentineのKevin Shields、泥臭いロック向けのプロデューサー・Brendan Lynch、名ヒップホッププロデューサー・Dan The Automator、ダブ界からは重鎮・Adrian Sherwood、そしてテクノサイドからはThe Chemical BrothersとDavid Holmes、そしてかつて歴史的傑作「Scremadelica」(過去レビュー)を手掛けたAndrew WeatherallとThe Sabres Of Paradiseを組んでいたJagz Kooner、また「Scremadelica」にも参加したHugo Nicolsonととにかくやばい事になっていました。このアルバムにおいてプライマルは遂に集大成とも言える地点にまで来てしまった感もある出来で、ヒリヒリとする様な殺伐感と毒に満ちた覚醒感がこれでもかと溢れています。ドリーミーなバラードもあれば、不良っぽいラップもあるし、またはガレージロックもある。電子音を随所に導入しながらも、全体的に肉体を突き刺す刺激的な音には、エレクトロパンクとでも言うべき時代に反抗した精神を感じました。「Scremadelica」は彼らが時代の流れに乗りファンと一体化した快楽的なサウンドを目指したのに対し、このアルバムでは徹底的に好戦的な姿勢で反旗を翻し聴く者を圧倒するのであります。僕はアシッドハウス全開の「Scremadelica」がプライマルの中で一番好きですが、「XTRMNTR」こそが彼らの根元を一番表現しているアルバムであると思うのです。何故ならプライマルは何時まで経っても、根っからのロッカーなんですから。

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| ETC1 | 23:00 | comments(8) | trackbacks(3) | |
Primal Scream - Riot City Blues (Sony BGM Music Entertainment:82876831652)
Primal Scream-Riot City Blues
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プライマルもそろそろ活動的20年になるベテランロックバンドなのですが、ここにきてストレートなロックアルバムをリリースしました。ネオアコ、ガレージ、アシッドハウス、ノーザンソウル、ダブ、エレクトロニック、パンクなど何でも吸収する幅の広さがプライマルの醍醐味であった訳ですが、今作は至って普通にロックしてます。ある所ではプライマル史上の汚点「Give Out But Don't Give Up」と比較されてますが、あれとは全然比較対象ではないと思う。あれはバンド自身も認めるドラッグ漬けのヘロヘロの状態で、ノーザンソウルを機械的に表層だけぱくっただけの物でソウルなんざ全くこもってなかった。それに音的にもむしろ今作は1stか2ndに近い、ギターポップかガレージ色が強いと思う。ギミック無しの真っ向勝負に出ただけあって、エバーグリーンの爽やかなメロディーが素敵ですね。かつてはプライマルと言えばへなちょこなライブしか出来ないスタジオバンドだったけれど、近年の真面目な活動のせいか演奏にも自信が付き、今こそこういったストレートなロック表現が可能になったのかも。久しぶりにここまでストレートなロックを聴くと、ノリノリにテンションも上がっちゃいますね。しかしこれを今聴いて、一体どこで売れるのかは謎…。アメリカじゃ売れないし、ブリットポップブームの94年のUKならともかく、これは日本でしか売れないでしょ。個人的にはプライマルは大好きなバンドだけど、日本以外での評価はいまいちなんですよね。まあどうせまた次で変化するだろうし、今後もプライマルには期待しているよ!

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| ETC1 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(9) | |
Two Lone Swordsmen - Stay Down (Warp Records:WARPCD58)
Two Lone Swordsmen-Stay Down
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ロック、パンクとアシッドハウスムーブメントを結びつけた重要人物・Andrew Weatherall。Primal Screamとの絡みで有名になった彼は、その後トリップホップのブームに乗りSabres Of Paradiseを結成、メランコリックで妖艶なトリップホップ作品を作る事になる。が終焉は突然やってくるものでアルバムを2枚リリース後、ユニットは解散となる。しかしWeatherallの感性はますます研ぎ澄まされ、Drexciyaに負けじ劣らずのダークなエレクトロ、ダブ方面に移行したTwo Lone SwordsmenをKeith Tenniswoodと共に結成。当初の活動の中では、テクノともエレクトロとも判断しがたいエレクトロニックミュージックを試行錯誤で作っていた感があるが、この2NDアルバムにおいて自らのスタンスを完全に確立させた模様。永遠に光を浴びる事の無いダークなベースライン、決して浮かび上がる事のないダウナーなパーカッション、これらは一聴して希望も幸福も存在していないかに思われる。しかしよく聴いて欲しい、聞こえてこないか?心の奥底に沸いてくるディープなソウルが!アシッドハウスムーブメントの享楽の後に残ったのは、人の琴線を震わせるソウルだったのだ。だからダークなエレクトロであろうとも決して凶暴性に満ちた音楽なのでは無く、哀愁漂わせる深淵な旋律が闇の中に灯を灯すのだった。ここではテクノもエレクトロもダブも見事に調和を見せて、ここからWeatherallの第2章が始まると言っても過言では無い。パンクスだからこそ為し得た鋭利な音像と、ディープなソウルがここにある。

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| TECHNO3 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Alter Ego - Transphormed (Klang Elektronik:KLANGCD12)
Alter Ego-Transphormed
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今更ですが、Alter Egoの紹介。つか実はこのユニットは大して好きじゃないです。ぶりぶりベースなアシッディートラック「Rocker」の大ヒットがありますが、他は全然知らないです。「Rocker」はイベントでもよく耳にするので嫌でも覚えてしまいましたが、自分の好みの音ではないんですな。Alter Egoはジャーマンテクノの一種だけど、自分はKOMPAKTとかの音の方がタイプです。では何故このアルバムを購入したかと言うと、色々なアーティストの曲をAlter Egoがリミックスした曲を収録した盤と、逆にAlter Egoの曲を色々なアーティストがリミックスした曲を収録した盤の、2枚組セットだからです。まあ、単純に面白そうだったので購入した訳です。実際の所、Alter Egoがリミックスした曲は予想通りジャーマンディスコ系。歪む位にぶりぶりなベースラインやギトギトなシンセ音がが特徴で、素直に盛り上がれる曲が多いですね。80年代調のニューウェーブ感、もしくはゴシック的でやさぐれている雰囲気がありますね。あんまり期待してなかったけれど、予想に反して悪くはなかったかな。DISC2のAlter Egoの曲をリミックスした方は、色々なアーティストが参加しているのでざっくばらんでまとまりがないですね。あんまり聴いてないです。

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| TECHNO3 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Dot Allison - Afterglow (Heavenly:HVNLP24CD)
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自分、Andrew Weatherallがプロデゥースしたドリーミーポップバンド・One Doveが大好きだったんです。でも特にヒットもしなくてアルバム一枚で解散、いやー残念ですね。でもOne Doveのメインボーカル・Dot Allisonがソロで1999年にこのアルバムを出したのです。One Doveみたいなの期待しちゃって良いかしら?と思ったら、One Doveよりダンスサウンドはちょっと弱め、でも相変わらずのドリーミーで甘ったるいサイケデリアがありました。その上今まで以上に幅広く、陰鬱で甘酸っぱく寂しい曲もあれば、ボーカル中心に引っ張っていくメランコリックな曲、One Dove直系のダンサンブルでグルーヴィーな曲、ストリングスを導入し幻想的な世界を見せる曲など、成長した証が見事にアルバムに表現されていました。そして彼女の甘く切ない、そして心に中に訴えかける声は、聴く者を消えゆく様な美しき天使の世界に連れて行ってしまいます。彼女の声、好きな人には超はまりそうな声ですね。ちなみにゲスト参加もかなり豪華で、Death in Vegas、Mani(Primal Scream、Stone Roses)、Kevin Shields(My Bloody Valentine、Primal Scream)など、これまた凄い!One Dove好きは聴いて損は無し。

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| ETC1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
One Dove - Morning Dove White (Boy's Own Recordings:828 352-2)
One Dove-Morning Dove White
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Andrew Weatherallと言えばPrimal Screamをプロデュースしたアーティストだと知られていると思うけど、このOne Doveをプロデュースした人でもあるのだ。プライマルの方ではロックとテクノとハウスとアシッドとサイケデリックを自然に調和させたけれど、こっちはドリーミィーでスウィートなポップソングを上手く展開している。まあプライマルにしたって、ワンドューブにしたってどっちもウェザーオールが手がけた作品の中ではかなりの異色作なんだな。この二つの作品に共通するのは、ダンスミュージックシーンならずポップシーンに対しても受けいられるポピュラーな作りを持っているんだから。普段のウェザーオールはやっぱりエレクトロで、あくまでアンダーグラウンド臭ぷんぷんな硬派な音楽が多いからね。まあポピュラーな作品を作っても、ウェザーオールの才能と言う物は十二分に感じられるよ。もしも妖精がいるとしたら?それはきっとワンドューブが聴かせてくれる音楽から感じ取る世界かもしれない。ドリーミィーで浮遊感溢れる、この世とは思えない気持ちの良い世界。アンビエントと言う程には深くないし、ダンスミュージックでもない。でもこれはウェザーオールが電子音楽を知り尽くしているからこそ作り成し得た、電子的甘美音楽。浮遊感溢れる音に、溶ろける様な甘いヴォーカル、ダブ的音響処理によってそこに妖精の居る世界を見るに違いない。異色作かつ意欲作、ポッポソング好きな人は必ず聴くべし。ウェザーオールの才能は、留まる事を知らない。

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| TECHNO1 | 23:11 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Primal Scream - Screamadelica (Creation Records:CRECD076)
Primal Scream-Screamadelica
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前日にMy Bloody Valentineを紹介したんじゃ、やっぱりこれも紹介しないといけない。輝ける90年代初頭の奇跡の名盤、そして未だにその後のアーティストが越える事の出来ない大きな壁、「Screamadelica」(昨日の文章をリサイクル…)。これを聴き出したのも高校1年生の頃で、比較的洋楽にはまりだした頃である。ある意味僕の洋楽面での影響は、ほぼPrimal ScreamとMy Bloody Valentineから受けていると言っても過言ではない。まっさきにこれらの名盤を聴いてしまったせいで、最近のロックはぶっちゃけ退屈な物にしか聞こえない状態になってしまったのです。

Primal Screamと言えば変化を繰り返すバンドであり、それまではネオアコやガレージロックなどの作品を出していましたが、90年から突如としてダンスミュージックに傾き始めたのです。まあこれはUKでのレイブやアシッドハウスなどのムーブメントに真っ先に食いついたロックバンドが、Primal Screamだったと言う事なのです。そこでPrimal Screamがプロデューサーに起用したのが、かのAndrew WeatherallやThe Orb、Jimmy Miller等だったのです。ここでの面子から想像しうるのは、テクノ、アンビエント、ソウル、ロックだと思いますが正にその通りです。現在のライブでもみんなで大合唱の「Movin' On Up」はノーザンソウルを通過したダンスミュージックだし、「Don't Fight It, Feel It」はアシッドハウス経由の高揚感があり危険な香りのするハウス。また「Loaded」こそが初めてダンスミュージックに接近した曲であり、Andrew Weatherallを引っ張り出した曲でもある。完全インストのハッピーなハウスだけど、全く歌が無いって事がロックバンドにしては凄かった。そして僕の最も好きな曲が「Higher Than The Sun」、これはThe Orbが手がけた事もあり、サイケデリックダブアンビエントな太陽よりも高みに行ける曲。完全にインナートリップだけど、ライブで聴いた時はあまりの素晴らしさに汗が引いてしまい背中が寒くなりました。アルバム中で一番のパーティーソングと言えば「Come Together」で、これはPrimal流のゴスペルソングだと思います。甘くてドリーミィーなボーカル、チャカポコしたリズム帯、トランペットも高らかに鳴り響き、みんなで楽しんでいる姿を想像してしまいます。他にもソウルフルでアコースティックな曲あり、がしがし踊れる曲ありと捨て曲は皆無です。Primalは名プロデューサーの手を借りる事により、ダンスミュージックとロックとの完璧なる融合を成し遂げたのです。ただレイブカルチャーからの影響を受けたアルバムなので、ドラッグ無しではどうかと言う意見にも頷く点は少々あります。Primalはこの頃ドラッグ漬けになっていた事を、雑誌のインタビューで暴露していましたので。まあドラッグ無しでも踊ってトリップして楽しめるアルバムな事は保証します。

91年はこのアルバムと「My Bloody Valentine-Loveless」が揃って同じレーベルから出た事もあり、Creation Recordsも一番素敵な時代だったんです。なんとも良い時代だなと時々思いますが、今のロックシーンはこの時代に比べると小粒だなとつくづく思います。懐古主義なだけなのかな?

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| ETC1 | 23:50 | comments(2) | trackbacks(1) | |
My Bloody Valentine - Loveless (Creation Records:CRECD060)
My Bloody Valentine-Loveless
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前日にMogwaiを紹介したんじゃ、やっぱりこれも紹介しないといけない。輝ける90年代初頭の奇跡の名盤、そして未だにその後のアーティストが越える事の出来ない大きな壁、「Loveless」。僕が最初に聴いたのはまだ洋楽を全然知らない頃で、兄貴が部屋でかけてたと思うのだがその時は「変なの〜」みたいな感じで全然気にも止めてなかったと思う。その後時は流れ高校1年生の頃だろうか、再度聴いた時をきっかけに"愛無き世界"の魅力に取り憑かれてしまった。そして今の僕は殆どロックは聴かなくなったが、このアルバムは今でも良く聴くアルバムなのである。

My Bloody Valentine(通称マイブラ)と言えばかつて栄華を誇ったCreation Recordsの看板的アーティストでもあった。Creation RecordsはJesus And Mary ChainやHouse of Love、そしてPrimal ScreamやRide、更にはOasisまで輩出した伝説的なレーベルで、そのオーナーでもあるアランマッギーが特に惚れ込んだのがマイブラなのである。マイブラのこのアルバムにかける意気込みは予想以上だったらしく、2年間もスタジオに籠もりインディーレーベルにしては危機的なる20万ポンドをつぎ込んだとか。その為アルバム発売後、アランマッギーは泣く泣くマイブラをメジャーに売ってしまったとか。しかしその成果はこの"愛無き世界"にサイケデリックな奇跡として封印されている。(マイブラ本人はギターは4、5本しか使っていないと述べていましたが…)幾つもの極限までフィードバックされたギターノイズが一面を多い、逃げる隙間はどこにもない。轟音ギターの渦に飲み込まれて思考回路が一切停止してゆくのだ。そう、これは轟音ギターの万華鏡、閉鎖された密閉空間の中なのだ。それなのに、愛らしいセンチメンタルなメロディーが僕らを救ってくれる。愛は無いのだろうか?愛に溢れているのに、逆説の"愛無き世界"とは一体?幾つものアーティストがマイブラを目指し、そして越える事が出来ず消えていった。マイブラ自身もこれ以降本体の活動は無く、Kevin Shieldsがソロで曲を作ったりPrimal Screamに参加したりする程度。誰もが新作を待ちわびて、誰もが新作がもう出ない事を確信しているに違いない。それ程このアルバムが成し遂げた事は大きい。今も僕はマイブラに夢を抱いている、いやまだ"愛無き世界"と言う夢の中にいるだけなのかもしれない。マイブラの伝説は終わらない。

http://www.planetjesterz.com/mbv/videos.html
↑で「Soon」や「To Here Knows When」のPVでもまず見て下さい。

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| ETC1 | 22:00 | comments(5) | trackbacks(4) | |