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Waajeed - Detroit Love Vol.3 (Planet E:PEDL003CD)
Waajeed - Detroit Love Vol.3
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Planet Eと!K7による共同企画、デトロイト・テクノの重鎮であるCarl Craigが世界各地でデトロイトの音楽を体現すべく開催しているパーティー「Detroit Love」を、家でもその雰囲気を体験出来るようにとMIXCDとしてシリーズ化している。第一弾にはデトロイトからSilent PhaseことStacey Pullen、そして第二弾には本人Carl Craigが登場し、この最新作である第三弾は何と全く予想だにしていなかったWaajeedが担当している。元はSlum Villageのメンバーだったそうでデトロイトのヒップ・ホップの界隈で活躍していたようだが、2012年頃に自身で設立したDirt Tech Reckからの近年の作品は完全にハウス化しており、2018年にはPlanet Eからも煙たくもあるソウルフルなテック・ハウスのEPをリリースするなど、ヒップ・ホップからハウスへブラック・ミュージックを繋がりとしながらもスムースな転身を果たし成功している。なのでその意味ではこのシリーズに選抜されたのも意外でも何でもなく、現在デトロイトで特に旬なアーティストを起用したのであり、先ず話題性からして十分だろう。では果たしてDJとしての手腕はどうだろうかというところだが、これが実に手堅く癖の少ない滑らかな流れのハウス中心とした選曲で、ベテラン的というか横綱相撲というか安定感のあるミックスだ。始まりはキリッとしたハウスビートと陽気なシンセに気持ち昂ぶる"We Out Chea"からすっきりしたバウンス感はありながらもムーディーなパッドが伸びるディープ・ハウスの"Higher"、そしてデトロイト産の凛とした煌めきのある繊細なソウルフル・ハウスの"Coffee Room"から同じくデトロイト系の耽美なピアノと望郷の感情を呼び覚ますパッドが絡むディープ・ハウスな"The Detroit Upright"と、幕を開けてから暫くは心地好いハウスのグルーヴが疾走りながらも落ち着きもある非常にムーディーな展開。中盤に入っても激しく上げるような事もせずに、滑らかな4つ打ちのグルーヴ感を持続させテッキーな上モノからソウルフルな歌を活かしたりとハウスというスタイルを軸に振れ幅を展開しつつ、しかしフラットな感覚が快適だ。そこから土着的なパーカッションがエキゾチックなトライバル・ハウスの"Mermaid Blues"、ブロークン・ビーツ風な角張ったリズムがしなやかに跳ねる"Overbite"、更に鋭いリズムがヒップ・ホップ的ながらも浮遊感もある"Minimariddim"と、その辺りはリズムに変化をもたせる事で一辺倒な流れにならない工夫も見受けられる。そして再度フラットで浮遊感のあるディープ・ハウスやぐっと大地を踏みしめる力強いハウスへと戻り、陽気なファンキーさやデトロイトの叙情性といった要素を丁寧に聞かせて、全体を通して大人びた余裕のある流れがしっとりとしたミックスとなっている。クラブのパーティーの雰囲気を再現したというシリーズにしてはおとなしいのでは?と感じるが、激しく揉まれるダンスフロアではなく和やかで笑顔が溢れる賑やかなダンス・パーティーといった雰囲気があり、だからこそホームリスニングとしても空間に馴染む丁寧なミックスとなっている。大胆に揺さぶりをかける展開は少ないが、タイムレスなハウス・ミュージックの魅力が詰まっている。



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| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | - | |
Rai Scott - Detached Observation (Church:CHURCHW016)
Rai Scott - Detached Observation
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Seb Wildblood主宰のChurch Recordsはアンビエントやバレアリックといった流れを汲む新興ディープ・ハウスのレーベルとしては勢いがある一つで、リリースするアーティストもベテランよりはこれからの世代を担うであろう存在が多い。そして2019年の初作はユニットである2DeepSoulとしても活動するスコットランドの女性アーティストであるRai Scottによるもので、過去にはInner Shift MusicやTH Pressingから透明感ある美しいサウンドによる叙情的なディープ・ハウスをリリースしており、おおよそ統一されたその世界観は大らかに包み込むアンビエント性さえ感じ取る事が出来る。ソロ作としては3年ぶりとなる本作もその流れからぶれる事はなく、A面に収録された"Paradise Of Crane"は深い古された言葉で表現するならアンビエント・ハウスといったところか。しかしその緩やかなグルーヴ感は浮遊感が心地好く、大らかなアンビエンス性は澄み切った程に綺麗で、靄がかかったようなパッドの薄い層の上に仄かに情緒を漂わせるシンセが遠くで鳴りながら、深遠な夢の中へ誘う瞑想系ディープ・ハウスはひたすらフラットで安堵の時間が続く。ベルリンからディープ・ミニマルを実践するValentino Moraがリミックスをした"Paradise Of Crane (Valentino Mora Remix)"は硬いリズムによって上下の揺れが生まれてややテクノ化しているが、原曲の大きな空間の感覚を損なわずに、それどこからディレイやダビーな残響を用いる事でより奥深い鳴りを作り出して、体をゆっくりとしかし大きく揺らすダブ・ハウスへと生まれ変わっている。"Lazy Sunshine"も作風は同様で穏やかでフラットなビート感が何処までも伸びていき、しかしここでは薄っすらしたパッドの上にメランコリーな笛らしき音色の旋律がドラマチックな景色を見せる。最後のタイトル曲である"Detached Observation"、フラットな感覚はこれも変わらずだがビートはやや躍動感を増し、そしてパッドの層は厚みを増して空間に充満するように湧き出して、じわじわと壮大に盛り上がっていくスケールの大きさもありEPの中では最もダンスフロア寄りだろうか。どの曲もやや似ている所もありもう少しバリエーションもあると曲毎の個性も際立つかとは思うが、しかし滑らかでフローティング感あるアンビエント・ハウスが彼女の作風でもあり、十分にアーティストの魅力が込められている。



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| HOUSE14 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Stacey Pullen - Detroit Love Vol.1 (Planet E:PEDL001CD)
Stacey Pullen - Detroit Love Vol.1
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「デトロイト・ラブ」、何とも直球ストレートなタイトルのMIXCDシリーズが立ち上げられたのだが、そのプロジェクト元はデトロイト重鎮のCarl Craigだ。2014年頃からデトロイト・テクノ/ハウスのシーンの後押しをする目的で同名パーティーを世界各地で行っているが、その雰囲気を家でも体験出来るようにとMIXCDとしても企画されている。その第一弾を担当しているのは当然デトロイトのDJでありまたベテランの一人でもあるStacey Pullenで、現在は制作活動は見受けられないものの数年に一度はMIXCDをリリースしてはいるので、DJとしての手腕が買われているのだろうか。過去に手掛けたMIXCDではアフロ・パーカッシヴなファンキーなテクノやハウスから、ヨーロッパ系の流麗なテック・ハウス系、派手なプログレッシヴ・ハウス調までその時々で色々な音楽性を披露しているが、今回はUSの作品を軸とした作品になっている。開始こそUS勢ではないSoulphictionの"Ann Arbor"だがアフロなパーカッションが土着的なドス黒いハウスで重厚感があり、そこからはデトロイト勢の曲が続く。どっしり重さを保ってサイケデリックな"The Fader"、ミニマルなスタイルで洗練された"They're Coming"、そして序盤のピークはざらついた質感がファンキーな名曲のハウスの"Raw Cuts (Marcellus Pittman Remix)"でやってきて、低空飛行ながらもじわじわくるスムースなハウスの流れが序盤を作っている。中盤からはやや上げてきてベテラン勢の一人Gary Martinによる"Galaxy Style"の爽快なパーカッションがなるファンキーなハウスから、ギャラクティックな上モノと荒々しいリズムに躍動する"Horney Chords"、ダークな雰囲気からデトロイトらしいエモーショナルな旋律が浮かび上がってくるテクノの"Delray"、ディープな雰囲気を作る太いベースラインが脈動する"Wired Everything"など、デトロイトというコンセプトはありながらも一般的なデトロイト・テクノ/ハウスというイメージよりは更に拡張性が感じられるだろう。終盤はテンションを落としてきて空間の広がりと浮遊感が存在するスペーシーな"Purple Pulse"から女性のシャウトが印象的なトライバル系の"Low Down"、最後はデトロイトの叙情性が発揮されたアンビエント系の"Detroit State of Mind"で気分を落ち着かせながら幕を下ろす。所謂昔の安っぽさや素朴さの中にファンクネスやスペーシーな感覚が込められたデトロイト・テクノというタイプの選曲ではないが、これが現在のデトロイトのシーンの一部である事を提示するような音楽性で、その意味では懐古的ではなく未来の視点を向いたMIXCDだ。テクノとハウスを横断し大人びてスムースな流れのプレイはベテラン的だが、欲を言えばもっと野性的で荒々しいファンキーなプレイも聞いてみたいとも思うが、このシリーズには今後も期待したい。



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| TECHNO14 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
In The Dark : Detroit Is Back (Still Music:STILLMDCD011)
In The Dark : Detroit Is Back
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以前に比べると神格化された感もあったデトロイトの音楽に対する評価は落ち着いてきているように思われるが、それを尻目に一貫してデトロイトの魂を守り続けているレーベルも存在する。その代表として挙げられるのがJerome Derradjiが主宰するStill Musicで、レーベル自体は2004年にシカゴで生まれているものの、デトロイト周辺のアンダーグラウンドなアーティストに焦点を絞って作品を手掛けている。2005年にはデトロイト・ハウスの - 特に表舞台と言うよりは長年地下で土台を支えてきたような - アーティストの作品を収録した「In The Dark (The Soul Of Detroit)」と名付けられたアルバムを纏め上げたが、本作はタイトル通りにその続編となる2枚組のデトロイト・ハウスのコンピレーションだ。レーベルが提唱するには「デトロイトの地下クラブ、スタジオや倉庫で鳴っている音」だそうで、Delano SmithやRick WilhiteにMike Clarkらのベテラン勢から、Patrice ScottやKeith WorthyにDJ 3000などこれからの世代を担う人材まで、デトロイトのローカル色を強く打ち出したアーティストが集められている。デトロイトと言うとどうしてもベルヴィル・スリーやUR周辺に注目が集まりがちだが、本作を聴くとやはり現在の音楽制作的な面から見るのであれば世代は確実に変わってきている事を実感する。音的には世界の流れからは外れつつもエモーショナルな熱量を濃厚に煮詰め、アナログ感覚の強い温かい音質を打ち出したソウルフルなハウスを中心に纏められた本作には、デトロイトと言うブランドに頼らずとも評価されるパーティーに在るべき音楽が詰まっている。所謂クラブ・アンセムと言われるような派手な曲があるわけではないが、各アーティストの実直なデトロイト・ソウルが伝わってくる事もあり、デトロイト入門としてもお薦めしたくなる作品集だ。勿論アンダーグラウンドなデトロイト好きな人にとっては、長く愛せる作品となる事は言うまでもない。

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| HOUSE9 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Masterpiece Created By Andrew Weatherall (Ministry Of Sound:MOSCD287)
Masterpiece Created By Andrew Weatherall
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Ministry Of Soundが提供する「Masterpiece」、そのタイトルからしてDJ中のDJが担当すべき3枚組MIXCDシリーズの最新作は、遂に久しぶりのクラブでの来日プレイを控えているUKテクノ番長のAndrew Weatherallが担当。テクノ、ロック、ダブ、パンク、ハウス…そこに境界線を引く事なくあらゆる音楽を一夜の内に自分のモノとして表現出来る素晴らしいDJが、CD3枚と言うボリュームに渡って繰り広げる音楽は、彼が2010年からロンドンで開催しているパーティーである「A Love From Outer Space」がコンセプトになっているそうだ。夜の11時、12時、1時と1時間毎に区切りをつけてはいますが、アッパーなテクノや沈み込むディープハウスは封印して、BMP105〜120までに抑えたロッキンでパンキッシュ、そしてディスコディックでダブな雑食性の高いプレイは、これこそWeatherallの真価と呼べるでしょう。1枚目は特にWeatherallのリミックスや制作した曲が含まれているせいか、ねちねちとした足取りながらも鉄槌で叩かれるようなグシャッとしたキックが破滅的で、途中のダークなアシッドも入ってきたりすると90年前後のインディーダンスにかかわっていた頃のサイケな空気も漂ってきます。対して2枚目は重苦しい空気も晴れたようにコズミックなディスコダブや、煌きのある奇妙なシンセ音が印象的なニューウェブやエレクトロなどで、無心になり楽天的なダンスミュージックを軽快なノリで楽しむ様な音楽が聴ける事でしょう。そして3枚目はパーティーのラスト1時間を飾るが如く昂揚感と開放感が混ざり合うドラマティックな展開が待っていて、ダンスビートを強めながら獰猛なしばきによって鼓舞されつつ、終盤では盟友であるPrimal ScreamのWeatherall Remixでふっと放心し、ラストのWeatherallがインスパイアを受けたA.R. Kaneの”A Love From Outer Space"でハッピーにパーティーは終焉を迎えます。と3時間に渡る異形のダンスでロッキンなDJ、あっと驚く様なトリッキーな技は無くとも本当にWeatherall以外に成し得ない弾けるパワーと痛快なユーモアが感じられる選曲で、3時間にもかかわらず全く飽きないどころか中毒性の高いプレイは流石です。今までにも多くのMIXCDをリリースしてきた彼ですが、これはお世辞抜きに現時点での最高傑作と言えるでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Kerri Chandler - Southport Weekender Volume 6 (Endulge Records:ENDRCD006)
Kerri Chandler-Southport Weekender Volume 6
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ハウス系MIXCDシリーズ・Southport Weekenderの6作目は、デジタルマシンによってソウルを生み出すディープハウサー・Kerri Chandlerが担当。このシリーズって今までは2〜3人のDJが一つのシリーズに参加していたけど、ケリーは何故か一人で2枚組みを製作。これはやはり別格と言う扱いなのか、しかし聴く方としてはボリュームがあるので結構大変。僕はケリーの図太いリズムとか哀愁漂うメロディーが好きなんだけど、本作はちょっと毛並みが違うかなと。まず普段ほどボトムは重くなくあっさりライトで、全体的に波が少ない平坦なプレイをしております。更に比較的近年の曲を意識的に回しているせいかクラシックと呼ばれるキラートラックが少なく、そのせいもあって更に普段より地味な印象が残ってしまいました。クラブだとガツーンと強いリズムとグッと来るソウルフルなプレイで踊らせてくれるのに、さすがに本作だと部屋のムードを温める位にしかならなそう。そんな感じで一枚目を聴き終えたら、二枚目はなんとか盛り返してあっさり感を生かしたソウルフルな歌物を中心に、生の質感が強いざっくりとしたハウスやらムーディーなハウスやらを増やしてきて、波に乗ってきた〜って展開。二枚めの方は序盤から盛り上がっていて、ケリーのソウル節を十分に堪能出来ました。何故か異常に値段が安いので、まあハウス好きは買っておいて損は無いでしょう。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Savath & Savalas - Folk Songs For Trains, Trees & Honey (Warp Records:WARPCD80)
Savath & Savalas-Folk Songs For Trains, Trees & Honey
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昨日に引き続いて本日もSavath & Savalasです。ちなみにみんな分かっちゃいると思うがSavath & Savalasと言ってもユニットではなくて、Scott Herrenのソロプロジェクトですよ。さてこの1stアルバムなんですが、最近のリアルに迫り来るアコースティックな音よりは幾分かライブ感は控えめですが、それでも生演奏を中心に据え生温かく湿っぽいポストロックサウンドを聞かせてくれます。どうも全体的にボテボテとした野暮ったい感じではありますが、メロウな旋律のおかげで逆に枯れた味わいのあるムードが沸いてきます。更にそれで終わらないのがScott Herrenでありまして、リリース当時(2000年)のシーンの影響なのかエレクトロニカを意識した古いレコードから流れてくる様なノイズも随所に入れたりし、アクセントを加えると共にアナログの心地良さを感じさせてくれます。Prefuse 73とは対称的に静寂さえも封じ込められているかの如く、繊細で極めて儚いムードミュージック。アダルトな内容で素晴らしいです。

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| ETC2 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Soul Heaven Presents Kerri Chandler & Dennis Ferrer (Soul Heaven Records:SOULH04CD)
Soul Heaven Presents Kerri Chandler & Dennis Ferrer
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良くも悪くも売れ線のハウスの量産するDefectedが大物DJをフューチャーしたMIXCDシリーズを立ち上げておりますが、その名もなんとSoul Heaven!う〜ん、なかなかイカシタシリーズ名でありますが、Blaze、Masters At Workと来てKerri Chandler & Dennis Ferrerの黄金コンビを召喚しました。まあこの二人が揃えば悪い物など出来るはずもなく、素晴らしきディープハウスMIXCDがちょちょいと出来上がってますね。まずはケリチャンサイドなんですが、出だしはあれ?っと言った感じで緩めのソウルフルなハウスから。いつもは重いキックが特徴な彼なんですけど、今回はちょっと違います。そこから空間系ディープハウス「Dub Life」に繋げて、中盤ではかなり明るめでデトロイト風のシンセが鋭く入る「Shimmering Stars」でピークを持ってきます。それ以降もNY系のボーカルハウスを多用して、かなりメロウだったりジャジーだったりな展開ですねー。全体的にのびのびとスムースな流れで、アフターアワーズに聴くとぴったりなスウィートな出来ですね。意外なプレイだけど、これはこれで素晴らしいです。

対する初のMIXCDとなるフェラーさんは、出だしは同じく緩めのメロウなハウスから。と思いきや2曲目でいきなり超ディープな「Rej」を打ち込み、深く落としてきます。そこからは普段のケリチャン並にパーカッシブに盛り上げていき、なかなか図太いボトムラインで体を揺さぶります。でもしっかり透明感のある優しいメロディーもあって、耳に馴染みやすい音だと思います。終盤は太鼓がかなり入るアフロトライバル系の曲が多く、土着臭強し。ディープとアフロを程よくブレンドさせて、良くも悪くもそつのない出来ですね。

今作はケリチャンもフェラーさんも、ガツガツとぶっといボトムで攻めるよりはハーモニーを強調している気がしますね。デジタルを駆使したトラック作りが特徴のケリチャンの割りには、なかなか湿っぽく生暖かいソウルフルな面が前面に出ています。盛り上がるよりもしっとりと耳を傾けて聴きたいタイプですね。ボーナスCDの3枚目は、ケリチャンとフェラーの素晴らしいトラックが半分ずつ収録。硬めのディープハウスもしっかり収録で、トラックメーカーとして才能を感じます。不朽の名作「Inspiration(Main Vocal Mix)」が聴けるだけでも、美味しすぎるボーナスCDですね。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Jane - Berserker (Paw Tracks:PAW006CD)
Jane-Berserker
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Sigur RosからMum、またはGrainやAoki Takamasaなどロックからテクノまで幅広いアバンギャルドな音楽を送り出すUK屈指のアンダーグラウンドレーベル・FatCat Records。そのFatCatの現在の一押しはどうやらAnimal Collective(amazonに飛びます)と言うバンドらしく、アコースティックでサイケデリックな感覚が人気を博しているそうです。そのAnimal Collectiveのメンバーの内の一人・Panda BearとScott Mouが新たに立ち上げたユニットが、今日紹介するJaneでございます。音楽雑誌でアンビエントの良作として紹介されていたので、試聴もせずに購入に至った訳でございます。Animal Collectiveは聴いた事が無いので比較する事は出来ないのですが、Janeは確かに幽玄系アンビエントで心地良いですな〜。一曲目なんか完璧にKompaktが得意とするガスが立ちこめ視界のぼやけたアンビエントだし、現実と夢想の世界を行き来してしまいます。二曲目は弱いビートが入りながら微かに遠くに聞こえる上物の音が寄せては引いて、なんだか一人でいる寂しさを誘発する様な感じ。三曲目になると不安と不穏に満ちたダークなエレクトロニカ的で、アンビエントなのにバッドトリップさせられてしまいます。ラストの四曲目はノンビート25分の大作なんですが、これは完璧に70年代のジャーマンエクスペリメンタルロックじゃないですか。つまりは初期Ash Ra TempleとかTangerine Dreamの様に瞑想的でありながら狂気に満ちた攻撃性が隠れていて、徐々に神経が鈍ってゆき微睡みの世界に落ちる様なそんな音楽。享楽的なアンビエントではないけれど、中毒性は高くて不快と快楽が同時にやってきます。収録四曲50分のロングトリップ!

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carl Craig - Fabric 25 (Fabric Records:FABRIC49)
Carl Craig-Fabric 25
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名作Fabricミックスシリーズに、遂に天才Carl Craigの登場です。発売前から期待を膨らましていたものの、トラックリストを見た時はハウスセットか〜と微妙な気持ちになったり。ようやく実際に耳にしてみると、生ハウス、テックハウス、テクノが程よく分配されて、Craigの大きな音楽性を充分に見せつける流れがありました。今までだって思い出してみると彼のプレイはどちらかと言うとハウス色が濃厚だった訳で、今回は特に湿っぽく艶めかしい質感が強いです。終始ビートはそれ程上がらず前半から中盤はハウス、中盤過ぎから硬めのテックハウスで少し盛り上げ、ラスト前に一端落とす。そしてラスト2曲はCarl Craig、Tokyo Black Starのヒット曲を立て続けに回して、感動的なラストを飾ります。Carlと言えば下手くそなDJだったのに、最近はDJの方も腕を上げたようでロングスパンでの緩急の付け方が上手いですね。テクノセットじゃないからダメだなんて思ってる人は、騙されたと思って聴いて欲しいし、ハウス好きな人には問題なく推薦出来ます。近年活動が乏しかったエレクトロニックミュージックにおける天才が、ここに来て完全に復活しています。来年以降のCarl Craigが楽しみで止みません。(12月20日現在1900円でお得です!)

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Drivetrain - The Deepest Harmony Of Drivetrain (Soiree Records International:SRCD141)
Drivetrain-The Deepest Harmony Of Drivetrain
Who is Drivetrain?余りにも情報が少なくて僕にも紹介のしようがありません。ユニオンでデトロイトハウスとして紹介されていたので、デトオタの宿命か迷わず購入したのでありました。ユニオンの紹介をそのまま引用させて頂きます。
1990年からミシガン州デトロイト、自身のSOIREE records(ソワレ・レーコーズ)から良質なリリースを重ねるdrivetrainことデリック・トンプソンの生演奏リコンストラクト・ハウス自選コンピレ−ション・アルバム!Mike Grant主宰<moods&grooves>にライセンスされた”moondance”、1999年にScott Groovesによるデトロイト・ハウス・ガイドmixcd"music in the city"にもライセンスされた”lost”、ギター、ピアノ、ドラム、ベース、ペットが次々とジャムるacid ensembleから最新作one wishまで全11曲収録。ボトムの効いた本格派デトロイト・ハウスが聴ける一枚です。

と言う事らしいのですが、確かにストレートな本格的デトロイトハウスです。ディープでムーディーで、ソウルフルな一枚。HOTと言うよりはWARMで、しっとり聴いて俺と一晩どうだい?みないな…それは人それぞれですが、女の子との距離が近づくんじゃねーかと。別に濡れはしないと思うけど、MOODYMANNみたいにディープでしんみりと人の心に残る様に思います。多分オリジナルアルバムでは無くてコンピレーションだと思いますが、曲のクオリティーはピカイチですよ。

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| HOUSE1 | 21:18 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

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ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
Amazonで詳しく見る(4、5枚目の方)


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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |