Richie Hawtin - From My Mind To Yours (Plus 8 Records:PLUS825)
Richie Hawtin - From My Mind To Yours
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2015年10月末にベルリンのレコード店であるHard Waxに、突如としてRichie Hawtinが主宰するPlus 8の複数のホワイト盤が並んでいるという情報を見かけた時に、その奇妙さと共に何かしらの期待を感じた者は少なくないだろう。アーティスト名も記載されずにリリースされたそれらのEPは、後に全てがHawtinの作品である事が明らかになり、そしてそれらは全てこの本作であるアルバムに集約されたのだ。Richie Hawtin名義では実に10年ぶりとなる新作であり、これらは自然と再開された音楽制作の結果としてPlus 8の25周年記念を祝福する作品にもなり、近年はイビサでのエンターテイメント性の強いパーティーや日本酒への好奇心を示していた彼が純粋に音楽制作へ戻ってきた事を意味する。特にそれが顕著に現れているのは、敢えて彼が過去に使用していたPlastikmanのみならずRobotmanにFUSEとCircuit Breakerなどの変名で各曲を手掛けている事で、今になって「原点に帰ること」も意識しているのは間違いない。Richie Hawtin名義の"No Way Back"(シカゴ・ハウスの名曲を想像してしまう)からして暗く陰湿で、そして極力を無駄を削ぎ落としたミニマルなスタイルのアシッド・テクノは、これこそ多くのファンが本来求めていた音楽性ではないだろうか。FUSE名義の15分にも及ぶ大作の"Them"では、より中毒的なトリップ感を誘発する発振音のようなアシッド・ベースの使い方が見受けられ、長い時間をかけて深い闇を潜行する事で意識は朧気になっていく。元々かなり激しいテクノの名義だったCircuit Breakerによる"Systematic"は、確かに暴力的なベースや激しいハイハットの覚醒的なリズムが中心となって、フロアで踊っている人達を更に狂わせるであろうタフで攻撃的なトラックだ。Plastikmanの"Akrobatix"に至っては彼の代表曲でもある"Spastik"のアップデート版と呼んでもよいだろうか、ハイハットやタムなどのリズムの変化だけで展開を作る最小限の音によるDJツールで、Hawtinのミニマルの美学が表現されている。アルバムは各名義毎の特徴も仄かに匂わせつつ、どれもこれも確かにHawtinらしい無駄を排して機能性を高めた美学の感じられるテクノであり、昔からのファンも基本的には違和感を感じる事はないだろう。だがしかし、リリース前のからの期待に反して本作に過去の作品に感じ取れる初期衝動のような驚きを受ける事はない。何故ならば本作が未来に向かっているのではなく、ルーツを見つめ直した上での作品であり、またもうあの時代から20年は経過しているのだから。音としてはリスナーの期待を裏切る事はないが、前衛という観点からは未来的な何かを生み出す事は出来ずに、何かモヤモヤとした気持ちが残ってしまう。それでもこれが制作への復帰となるのであれば、今後はその両者を両立させたインパクトのある音楽を生み出す事を期待したい。



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| TECHNO12 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Plastikman - EX (M_nus:MINUS121)
Plastikman - EX
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11年ぶりのニューアルバムというだけで話題になるのは当然だが、しかしその内容はクリスチャン・ディオールの企画によってニューヨークのグッゲンハイム美術館で披露されたライブをそのまま作品化した内容であり、過度の期待は禁物であろう。そのライブを行ったのはミニマル・テクノの先駆者の一人であり、更には膨大なトラックをより細かく切り分けパーツ化し再構築する芸術的ともいえる技でミニマルを前進させた、現在のテクノに多大なる影響を残しているRichie HawtinことPlastikmanプロジェクトだ。発売前からyoutubeで全曲が公開されており賛否両論な意見が挙がっており、筆者もyoutubeで聴いた時点ではどうにもしっくりこない印象があったのだか、しかし実際にCDとして作品を何度も聴き込む事でその印象は変わってきている。もはやエレクトロニック・ミュージックに於ける革新性という観点からは驚きを受けるような作品ではなく、またダンスフロアを刺激するような昂揚もなく、Plastikmanという伝説的なアーティストに望む意外性は少ないだろう。しかしその音楽性の向き先は既存のテクノを打破する実験性ではなく、よりアーティストとしての表現力を活かした方向へと進んでおり、Plastikmanの作品群の中でも最もリスニングとしての質を高めている。制作環境は全てデジタル化されたようで以前に比べると音の重厚感や深みは確かに増しており、特にオーケストレーションを思わせる壮大なサウンドを用いる事で空間性も意識した作風では、密室性を保ちながらも非常に奥深い音響へと繋がっている。勿論今までと同様にミニマル・ミュージックの延長線上にあり、無駄な装飾は省きながら無感情なキックやハイハットの反復、そして(プラグインによる)TB-303のアシッドのベースラインも用いて、ねっとりとしたミニマルから生まれる酩酊感は狂おしくも快楽的だ。美術館でライブする事を想定した音楽であった為、ややインスタレーションを思わせる演出を狙った展開がPlastikmanにしては大袈裟かと思う瞬間もあるが、ライブ感のあるミニマルかつアシッドな作品としてじっくりと楽しむ事は出来るだろう。欲を言えばやはりスタジオでじっくりと練られたアルバムが聴けたらとは思う。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Plastikman - Slinky (M_nus:MINUS99)
Plastikman - Slinky
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Richie Hawtinのアシッド名義・Plastikmanの3年ぶりの新作は、90年代を思わせるオールドスクールアシッド。タイトル曲の"Slinky"はTB-303のアシッドベースとTR系のパーカッションを使用したであろう彼お得意のスタイルで、ギュウギュウ蠢くアシッドベースとウニョウニョなアシッドベースの二つが交互に出現しつつ、バックでは地味ながらも微小な変化を見せながらミニマルなリズムが反復します。時代を感じるなと思っていたら、やっぱり95年作をお蔵出ししただけでした…。いやまあね、確かにリッチーらしい中毒性の高い曲である事は認めるけれど、2003年にも単なるお蔵出しした経緯があるしね。取り敢えず新曲を作らない事には真価が計れません。アロナグ盤にはもう1曲、配信には収録されていない"Monkee"も入っております。こちらはキックやパーカッションが主体となったまるで木魚のような、そして訝しさの漂う不思議なミニマル。肉を削ぎ落として骨だけの身軽となった簡素な音なのに、反復が精神に狂った覚醒を引き起こす。配信が主流の世の中で、アナログのみに収録すると言う試みは非常に意義がありますね。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Matthew Hawtin - One Again, Again (Plus 8 Records Ltd.:lus8107CD)
Matthew Hawtin - One Again, Again
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Richie Hawtinの弟・Matthew Hawtinが手掛けるレトロなアンビエントミックス。ライナーノーツによれば1993〜98年までデトロイトにおいて、踊る為のテクノルームとチルする為のアンビエントルームがあるパーティーを開催していたそうで、本作品はそこでプレイしていた初期アンビエントを紹介する為に企画したそうです。と言う訳で内容は自分以上のおっさん世代には懐かしいであろうトラック満載で、The Irresistible Force、Sun Electric、Link、Pete Namlookらのアンビエント大御所から、TheoremやFUSEらのPlus 8一派、果てはサイケデリックロックのPorcupine Treeなんかも詰め込まれております。アンビエントフルコースとは言いつつも抽象的でノンビートな流れが多いので、楽天的でふわふわと気持ち良いと言うよりは、宗教音楽的な瞑想に誘う鎮静作用が強くなかなかの荘厳な音が広がっております。座禅を組み神妙な気持ちで、そして正面に対峙して聴く様なある意味ハードコアなアンビエントなので、馬鹿になってラリパッパーで聴くのには向いてないでしょうね。寝る時に小さな音でかければ安眠アンビエントには成り得るかもしれませんが、一番はやはりお香を焚いて目を閉じて瞑想しながら聴くのがベストでしょう。

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| TECHNO8 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/05/01(SAT) CABARET @ Unit
Live : DBX
DJ : Daniel Bell, yone-ko, masda, sackrai

2010/05/01(SAT) FORWARD @ Air
DJ : Francois K., Calm

2010/05/01(SAT) Mother presents UNIVERSAL SOUND OF ORCHESTRA @ ageHa
Live : System 7, Son Kite and more
DJ : Mixmaster Morris, Artman, Sinn and more

2010/05/02(SUN) Thomas Fehlmann Japan Tour 2010 @ Eleven
Live : Thomas Fehlmann
DJ : DJ Wada, Universal Indiann

2010/05/02(SUN) Rainbow Disco Club @ 晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ
"RAINBOW DISCO"
DJ : DJ HARVEY, METRO AREA, KENJI TAKIMI, KOJIRO, MATT EDWARDS, NICK THE RECORD, GO KAMINOMURA

"THE TOP"
LIVE : VINCE WATSON, MIRKO LOKO, SIDE B
DJ : AME, LEON & SKINNI PANTS, TEZ & KUSDA, LOUD MINORITY RADIO, KELIE

2010/05/04(TUE) LARRY HEARD JAPAN TOUR 2010 @ Air
DJ : Larry Heard, DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz

2010/05/04(TUE) Redshape Japan Tour @ Module
Live : Redshape
DJ : Keihin, Gonno, Naoki Shinohara

2010/05/04(TUE) MINUS CONNECTED #8 @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2010/05/07(FRI) CLUB MUSEUM 7th Anniversary!! "777" @ Unit
DJ : FREQUENCY 7 aka Ben Sims + Surgeon - 7 HOURS Show ! -

2010/05/08(SAT) DJ HARVEY 2010 tour of Japan @ Eleven
DJ : DJ HARVEY, DJ GARTH

2010/05/15(SAT) FUTURE TERROR VS BLACK CREAM @ Liquid Loft
DJ : FUTURE TERROR(DJ Nobu, Haruka, Kurusu) & BLACK CREAM(HATTORI, SE-1, Apollo)

2010/05/21(FRI) root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : Norman Nodge, DJ Nobu

2010/05/29(SAT) Real Grooves Volume 41 Samurai FM Relaunch Tokyo @ Eleven
Live : Pier Bucci, Yasuharu Motomiya
DJ : Pepe Bradock, MX

2010/05/30(SUN) SOLAR FREQUENCY @ お台場青海シーサイドコート
【GALAXY STAGE】
DJ : JEFF MILLS, TAKKYU ISHINO, KEN ISHII, DJ NOBU, LOUD ONE

【WOMB SATELLITE STAGE】
DJ : DJ Aki, THE AMOS, Dr.SHINGO, RYUSUKE NAKAMURA, DJ LUU, スガユウスケ, DJ HARRY

【YOUNAGI AREA】
DJ : IZURU UTSUMI, DJ YOGURT, Shhhhh, Q, SINN

まだGW近辺の仕事の予定に目処がつかないので、どのパーティーにいけるかは未定。Thomas Fehlmannのライブは良いよ〜、エレガンスなダブテクノ。Larry Heard+DJ Sprinklesも行きたい、オールドスクールなハウスが多そう。そして最近軟弱になっている自分にはベンシム+サージョンのハードミニマル7時間地獄が気になるが、一夜を耐えきる自信は無いし、男臭そうなパーティーだよなぁ…。だがそこに痺れる憧れる!
| UPCOMING EVENT | 08:00 | comments(9) | trackbacks(0) | |
Loco Dice - The Lab 01 (NRK Sound Division:LAB001)
Loco Dice-The Lab 01
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正直昨今のミニマル流行には食傷気味なんだけど、このLoco Diceは最近人気あるらしいんで取り合えず買ってみた。Sven Vath、Luciano、Richie Hawtin、Ricardo Villalobos辺りとつるんでいるみたいで、ミニマル系の中ではかなりの評価を得ているDJらしいです。本作は良質なハウスを中心にリリースするNRKが新たに立ち上げたMIXCDシリーズ"The Lab"の第一弾で、時代はハウスよりもやはりテクノとミニマルと言う事なんですかね。一枚目は幾分かどんよりムードで深みを感じさせるミニマルが中心で、昔の過激なミニマルとは全く以って異なっている。リズム中心のハイテンションな旧ミニマルに対し、なんつーかここら辺のミニマルってどうも薄っぺらくてペナペナに感じられて軟弱なイメージを払拭出来ないんだよね。中毒的な恍惚なり気の抜けたパーカッションの独特な気持ちよさはあるし品質の高さは分かるけれど、テクノの衝動的なパワー不足なのは否めないな。もっともこんな音を作ってる人達もパワーよりも聴かせる事を目的に作っているんだろうけれど、かと言って心にぐっと来るようなソウルがあるかって言うとそんなのも感じないし。取り合えず一枚目からはLoco Diceなりの個性は聴こえてこない。それに対し二枚目の方はミニマルでありながらハウスの心地良いグルーヴを前面に打ち出したミックスで、緊張感は無くむしろ薄っすらと甘い情緒さえ感じられるメロディアスな内容。勿論エレクトロニックで冷たい感触は一枚目と一緒なんだけど、そこにソウルフルな旋律もあって感情が揺さ振られたりもする。衝撃の無いミニマルであったとしても、そこにファンキーなりソウルフルなり感情的な音があった方が、自分には合うのかなと思います。またハウスとテクノの絶妙な混ざり具合も好きですね。しかし一体ミニマル流行は何時まで続くのかね?

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| HOUSE4 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kentaro Iwaki - Mule Musiq Mixed 2009 (Mule Musiq:MMD11)
Kentaro Iwaki-Mule Musiq Mixed 2009
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自身のプロジェクト・Dub Archanoid Trimやレギュラーパーティー・Floatribeなどでも活躍する岩城健太郎が、日本のインデペンデントなテクノレーベル・Mule Musiqの音源を使用し、ただ曲を繋ぐだけではない細かな構成を伴ったMIXCDをリリースしております。Mule Musiq(と傘下のMule Electronic、Endless Flight)と言えばドイツテクノの総本山・Kompaktがディストリビュートを行っている事からも分かる通り、ミニマルやテック系では上質な作品をリリースし続け注目を浴びていてるレーベルなのですが、深いテック系のプレイを得意とする岩城さんがその音源を調理しちゃったのだから、その結果が悪い訳は無いでしょう。今回はその三つのレーベルの合計120作品の中から30曲程選び抜いて、Richie HawtinやJoris Voornらと同じ様な手法で一つの時間帯に数曲を重ねるミックスを披露しています。とは言っても二人が徹底的に技術を見せつけ練り上げた様なミックスなのに対し、岩城さんの場合はそこまで観念的になる事もなくあくまでフロア対応のグルーヴが中心にある事が特徴。前半はミニマルでテッキーな音が中心で、冷淡でありながら情緒揺さぶる恍惚感が漂い目眩く曲が入れ替わり進む展開。考える暇など無しに深い世界に引き込まれます。中盤はやや緩めになりつつも幻想的で深い音になり、そしてドラマティックなVince Watsonの曲を挟んだりし一気にピークを迎えます。しかし前半は飛ばしまくった反動なのか終盤4曲のダウンテンポやアンビエントな音で30分近くもあり、冗長でテンションが落ち気味になってしまったのが残念。最初から最後までフロア対応のダンストラックでも良かったと思いますが、でもMule Musiqとそして岩城さんのテックの魅力が十二分に詰まった内容でもあり、ディープなテクノが好きならきっとはまれる一枚でしょう。

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| TECHNO6 | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Henrik Schwarz / Âme / Dixon - The Grandfather Paradox (BBE:BBE120CCD)
Henrik Schwarz / Âme / Dixon-The Grandfather Paradox
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ミニマルミュージックとはなんぞや、そんな問いに応えるべくInnervisionsメンバーが勢揃いし50年に渡るミニマルミュージックをミックスした面白いコンセプトのMIXCD。つまりはテクノ以前のミニマルをも包括した内容で、現代音楽のミニマル代表格・Steve Reichやジャーマンエレクトロニクスの奇才・Conrad Schnitzler、Yesにも一時期参加していたPatrick Morazに混じって、デトロイトミニマルのRobert HoodやフレンチハウスのI:CubeやLa Funk Mob、ポストロックのTo Rococo Rotなどジャンルを軽く超越した選曲になっております。展開的にはかなり地味な部類でひたすら淡々とテンション低めで繋げていくリスニング仕様なんですが、一曲一曲がかなり奇抜な音を放っていてミニマルと言う枠を超えたエレクトロニックミュージックの変態性を感じられるミックスだと思います。どれ一つとしてまともな所謂ポピュラーな音を感じさせる事はなく、感情を排した電子音が無限とも思われる時間の中で繰り返されるのみ。しかしその反復の中で見えてくるミニマルの恍惚感、反復から生じる覚醒感は、ミニマルミュージックにしか成し得ないものかもしれません。実力ある3人が揃った割には地味だと感じるかもしれませんが、麻薬的にはまる深い世界観はやはり一級品。折衷主義的ミニマルに酔いしれろ。

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| TECHNO6 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Joris Voorn - Balance 014 (EQ Recordings:EQGCD024)

Joris Voorn-Balance 014
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新次元…と言うのは言い過ぎかもしれないが、これが最新のテクノの形である事にもはや疑いはないだろう。世界各地、日本においても大人気となったJoris Voornの最新MIXCDはアルバム2枚に100曲ものトラックを使用した驚愕の内容。とは言えこのPCを使ったスタイル自体は、2001年のRichie Hawtinの"DE9"(過去レビュー)の時点で完成系を成しているので、実は最新であるとは言い切れない。が、このスタイル自体がテクノと言う世界に普及しているのは間違いない。各曲から一部分をパーツとして切り出し、それをPC上で細かにループ・エディットを繰り返し、本人が言うように"絵を描く"様な作業を繰り返すスタイル。全く異なる曲の一部が同じ時間・場所に存在する事により、全く異なる新しい音楽へと変容を遂げる進化。もはやこれはMIXCDと言うよりも、Jorisのオリジナルアルバムとさえ言える様な境地にまで達している。"Mizurio mix"は(比較的)アッパーでグルーヴィーなテクノ、ミニマル、テック系中心の内容で、しかしながら覚醒感を刺激するドラッギーさも感じさせます。対して"Midori Mix"はエレクトロニックミュージックをより幅広く吸収したフリースタイルな選曲で、テクノの中にディスコダブやバレアリック、ダウンテンポ、ジャズも取り入れられて開放感のある音が持ち味。どちらのミックスも各曲が自然に融解し、そして再度融合し、今まで違う世界観が繰り広げられ非常に興奮出来る内容でした。同じ事を既にやっているRichie HawtinのMIXCDに比べると、カラフルなのが特徴でこれはこれで素敵です。

ただ欲を言わせて貰うと、本作があくまでホームリスニング仕様である事。これは結局はクラブではプレイする事の出来ない内容だから。かつてJeff Millsがアナログを一時間に40枚程も矢継ぎ早に回していたプレイは、既に過去の物となってしまったのか?いや、そうではないと思う。そこには瞬間瞬間に生まれる独創性や閃きがあったはずで、あれにこそ僕は人間的な熱や魂を感じる訳で。だからJorisにも一枚位はコンピューターを使用しないで、クラブで再現出来る単純だけども爆発力のあるプレイが聴けるMIXCDを出して欲しいと言う気持ちもあります。テクノロジーが必ずしも全てを豊かにする訳じゃないんだ。

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| TECHNO6 | 00:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Tadeo - Contacto (Net28:NET28CD2)
Tadeo-Contacto
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もうね、マスゴミのミスリードは酷すぎ。京大生が大麻所持で逮捕されたんだけど、わざわざ見出しで「クラブで入手」とか強調する意味あんの?大麻を手に入れる場所がまるでクラブみたいな書き方しているけれど、実際は他の場所で入手する方が数は多いはずでしょ?クラブを悪者みたいな扱いにしたりしているけれど、実際にクラブ来ている人の中でドラッグやってる率とか調べてから書け、ボケマスゴミが。

身になるミニマル。巷ではどんどん有機的な方向に流れていっているミニマルですが、今でも頑なにJeff Mills系のミニマルを継承している人も僅かながらはおりまして、このTadeoもその一人。去年TadeoのEPでリミキサーにSubstanceとCassyが起用されていた事で僕は注目し出したんだけど、実際には2004年頃から活動してたみたいですね。最初に述べた様にJeff Mills系統なので、Sleeparchiveらにも共振する発信音の様な上物が特徴的なコズミックなミニマルが聴けるのですが、確かに流行の有機系ミニマルに比べると地味だから一般的な知名度が低いのはしょうがねーかなと言うのが率直な気持ち。でも実際にはRichie HawtinやMarcel Dettmann、LucianoがMIXCDで使用している辺り、ミックスにおいての機能性と言う意味では非常に使い易いのかなと思います。昔ながらのミニマルだから大きな展開は無いし音数も多くないから、ミックスしてこそ生きる様なミニマルなんですよね。地味には違いないけれど、一つ一つの音の美しさが際立つスペーシーなミニマルアルバムでした。激渋硬派!

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| TECHNO6 | 07:30 | comments(5) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/01/16 (FRI)
HORIZON presents HOUSE LEGEND ALFREDO AGAIN!! @ Unit
DJ : Alfredo, Takimi Kenji, YODA

SALOON "Erection"
DJ : DJ Yogurt, CRYSTAL, やけのはら, YAMADAtheGIANT, ALF

2009/01/17 (SAT)
Bed making... @ Heavy Sick Zero
Act : L?K?O, G.RINA a.k.a. Goodings RINA, ユダヤ JAZZ, DJ Yogurt, 1TA-RAW, K.E.I

2009/01/23 (FRI)
Taicoclub Presents SO VERY SHOW! @ Womb
Live : Sleeparchive, Akiko Kiyama
DJ : Kaito a.k.a Hiroshi Watanabe, DJ Nobu

2009/01/24 (SAT)
Beatport 5th Aniversary @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2009/02/07 (SAT)
root & branch presents UBIK featuring LUOMO @ Unit
Live : Luomo
DJ : Moodman, Hikaru, DJ Yogurt

2009/02/07 (SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue
Live : TRAKS BOYS

2009/02/10 (TUE)
World Connection @ Air
DJ : Kerri Chandler

2009/02/14 (SAT)
DBS Presents 2009 "Dubstep Warz" Skream+Benga @ Unit
DJ : Skream, Benga, Goth-Trad, Yama a.k.a. Sahib

世の中が不安や悩みに包まれても、どぉんすとぉっぷざみゅ〜じっく!こんな時こそ必要なのは愛!と言う事でHeavy Sick Zeroのパーティーはブラコン・ナイトらしい。ブラザーコンプレックスじゃなくて、ブラック・コンテンポラリー。DJ YogurtはMakin' Love Set!をやる予定。つまりは愛のあるプレイ!ならば行かんでど〜する〜?ルオモのパーティーにもDJ Yogurt出るのね。ルオモたんは新宿リキッドのライブは愛と狂気が倒錯したライブだったけど、最近はどうなんしょ?きっとまた愛のある一夜を聴かせてくれるかい?ミニマル元坊主に愛は不要だが、ロングセットならたまには聴いてみたい。ケリチャンのDJは最先端のテクノロジーを駆使したプレイで、見た目的にもまじですげーよ。去年行った時はびっくらこいた。そしてハウス愛がある。
| UPCOMING EVENT | 00:05 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Fumiya Tanaka - I Am Not A DJ (Sony Music Entertainment:SRCS7663)
Fumiya Tanaka-I Am Not A DJ
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昨日は田中フミヤのCHaOSに行こうと思って渋谷のバーで一人飲んでいたんだけど、体調がよろしくなく結局飲んだ後帰宅してしまいました。YELLOW亡き後WOMBで初のCHaOSだったので興味はあったのですが、体調不良には勝てませぬ。次のCHaOSはUNITでしたっけ?

さてそんな田中フミヤの懐かしいMIXCDが1995年リリースの本作。当時はまだMIXCD自体が極めて貴重であったのですが、彼がこうやってジャパニーズテクノの道を切り開いてきた訳なんですね。内容の方も現在のフミヤからはとても想像の付かないごった煮ハードなテクノで、Jeff Mills、Basic Channel関連、Carl Craig、Richie Hawtin、Planetary Assault Systems、Robert Hoodなど今ではテクノの大御所となったアーティストの曲がこれでもかと使用されています。若いだけあって荒々しい展開ながらも汗を感じられる激しいプレイで、最近のフミヤの特徴である知的でディープなプレイしか聴いた事がない人は衝撃を受けるんじゃないでしょうか。いやね、これはまじで格好良いですよ。まだまだ日本にクラブシーンが根付く前にこんなプレイをしていたなんて、やっぱりフミヤは漢です。モロにかつてのJeff Millsの影響下である事を差し引いても、暴力的でノーコントロールに爆走して行く猪突猛進なプレイは、フロアに音の爆弾を投下してるイメージで体もウキウキです。正直な気持ちを言うと、最近のプレイよりこう言った過激なプレイが聴きたいのが本音で、一年に一度でも良いからそんなパーティーを開いてくれると本当に嬉しいのですがね。昔からテクノを聴いている人は、多分こんな感じのMIXCDに共感する人は多いはず。ちなみに各曲に野田努とKEN=GO→が解説を付けているので、それを読むだけでも十分に楽しいです。

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| TECHNO6 | 21:15 | comments(3) | trackbacks(2) | |
DJ Wada - Final Resolution (Sublime Records:IDCS-1026)
DJ Wada-Final Resolution
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日本が誇るブレイクビーツユニット・Co-FusionのDJ Wadaが、MIXCDと言うか新作と言うか、Co-Fuisonの楽曲を解体して再構築したアルバムをリリース。と言うと思い浮かべるのはRichie Hawtinの"DE9:Closer to the Edit"(過去レビュー)なんですが、それ以上に原曲が分からないレベルまで解体・再構築作業が行われていて、これは完全にオリジナルアルバムと言えるのでないでしょうか。元々はブレイクビーツなトラックを断片的にループさせている為、最近のミニマルなりクリッキーな感触もあるのですが、とにかく繰り出されるビートの多彩さにはびっくりさせられます。まるで幾何学的なアートまで昇華された感じの音楽。Co-Fusionでも緻密なブレイクビーツを聴けましたが、本作での仕事っぷりはビートに対してのオタクっぷりさえ感じられる執着ぶりです。ただ残念なのは余りにもビートの再構築作業にのめり込み過ぎたせいか、単純な踊れる爆発力、または血肉が宿った肉体感が失われていて、本作を聴いても素直に踊りたい欲求が湧いてこないんですわ。確かに編集作業の細かさは凄いなと認めはしますが、テクノなら何も考えずに踊れる事も大事だと思うのです。そこは残念な点ですが、本作はクラブでの丁寧で緻密なプレイを、ある意味新たな楽曲として変換して表現しているのかもしれないですね。それよりもCo-Fusionのニューアルバムはまだなんでしょうか、待ち遠しいばかりです。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Akiko Kiyama - Seven Years (District Of Corruption:DOCCD01)
Akiko Kiyama-Seven Years
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いたる所でRichie Hawtinの"DE9 Transitions"(過去レビュー)にトラックが収録されたと、煽り文句の様に宣伝されてるので気になって購入してみた一枚。2004年頃から作品をリリースしていて結構精力的に活動しているみたいですが、自分は全然チェックしてなかったわー。現在はドイツ在住らしく音の方もドイツテクノを下地にしたモノトーンなミニマル節が貫いていて、女性らしからぬ男気溢れる硬派なミニマル。ぼちゃぼちゃしたベース音が特徴的でアシッディーと言うか、Isoleeなんかとも共通するシカゴハウスの狂気じみた空気が感じられますね。もしくはDBXとも共振するミニマルファンク、地味ながら黒光りしております。しかしながら人間味が無くまるで機械が演奏してるかの様な(いや、まあ機械が演奏してるんだけどさ)無表情なミニマルで、実にテクノらしいテクノだと思います。ミニマルで統一されつつもアルバム全体ではバラエティに富んでいるし、これは家で聴くのにも耐えうる上質なミニマルテクノですね。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2008/05/23 root & branch presents UBIK @ Unit
絶望した!!まあそれは言い過ぎかもしれないけれど、最近のクラブミュージックシーンは憂うべく状況にあるのは間違いなさそうです。と言うのも先日行ったパーティーには、初来日のNewworldaquarium、そしてIan O'Brien, Kentaro Iwakiと実力のあるアーティストが揃っていたにも関わらず、大した集客が出来なかった事実があったからです。しかもメイン時間帯のNewworldaquarium以外はフロアもガラガラで、本当に悲しい状況でした。なんかねもうダメかもしれないね、パーティーは一杯開かれていてもしっかり音楽を聴いている層は一割もいないのかもしれない。Daft PunkやFatboy SlimやUnderworld、またはRichie HawtinやSven Vath、Carl Coxとかねフロアを山手線の様に混ませる位のアーティストもいるけれど、じゃあ果たしてそれらのパーティーに来る人のどれだけが本格的にクラブミュージックを聴いているのかな?今回僕が聴きに行ったアーティストだって良質な音楽を発信しているのに、何故こうも不当な評価を受けるのか全く理解出来ない。きっと時代は変わったんだね、音楽ではなくクラブに来る事が目的になってしまったんだろう。なんだか悲しいけれど、これが現実に違いない。続きは軽くイベントの内容でも。
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| EVENT REPORT1 | 22:00 | comments(16) | trackbacks(0) | |
Raum Mix Series Volume 1 Compiled And Mixed By Glimpse (P-VINE:PCD93099)
Raum Mix Series Volume 1 Compiled And Mixed By Glimpse
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近年のジャーマンミニマルの流行がいつまで続くのかは僕にも不明ですが、画一的になり過ぎたミニマルの中でも今までと空気の異なるミニマルが出てきました。その人こそChris SperoことGlimpse。既にRichie Hawtinや田中フミヤらが彼のトラックをプレイし、"% Black"シリーズがヒットするなど俄然注目を浴びているようです。自分は特にGlimpseの作品を聴いたりはしないのですが、このMIXCDは久しぶりに目を見張る内容だったので購入に至りました。その内容とは"53分で計54トラックを使用する"プレイとの事。あ〜この手のプレイは自分はどうにも避けられない、とにかくトラックを多く打ち込んだミックスは好きなんですよ(自分はJeff Millsの影響下ですから)。いやね、最近のミニマルって一曲を長めに使ったのんびりだらりとした緩めのばかりで、ぶっちゃけどれも差が無いじゃないですか。しかしこのミックスはトラックをパーツの様に多く使い、徐々に音が入っては消えてめまぐるしく展開が変わっていくミックスの醍醐味が味わえるんですよ。特にパーカッションのパーツは多く使われていて、リズムの変遷は格好良過ぎです。また展開が早いからと言って激しい訳じゃなく、むしろ音の触感などは丸みを帯びているし展開もなだらかでスムース(ハウシー)で心地良し。そして流行のミニマルと決定的に異なるのは、決して上物シンセの恍惚感やヒプノティックな音色に頼らない点だと思います。そうね、恍惚と言うよりはむしろエモーショナルでロマンさえ感じるし、海の奥底に導かれる様なディープな世界が待っていますよ。本人がデトロイトテクノを好きだと雑誌のインタビューで応えていたはずだけど、確かにただの快楽・恍惚志向に走りがちな最近のミニマルからは感じられないソウルがここには存在しているのでした。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2008/04/04 (FRI)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue, Hajime Murayama
Live : Satoshi Fumi

2008/04/05 (SAT)
Clash 33 @ ageHa
DJ : Derrick May, Ken Ishii

2008/04/05 (SAT)
Joaquin Joe Claussell Presents Corresponding Echoes CD Release Tour @ Space Lab Yellow
DJ : Joaquin Joe Claussell

2008/04/11 (FRI)
Cocoon Morphs Tokyo @ Womb
DJ : Ricardo Villalobos, Fumiya Tanaka
Live : Fumiyandric

2008/04/25 (FRI)
TAICOCLUB Presents So Very Show! @ Womb
Live : Aril Brikha, Shaneberry
DJ : Moodman, and more

2008/04/26 (SAT)
Deep Space @ Space Lab Yellow
DJ : Francois K
Live : Flying Rhythms

2008/04/26 (SAT)
15 Years of King Street Sounds presents URBAN GROOVE - NIGHT BLOSSOM & KING OF NEW YORK 3 DOUBLE RELEASE PARTY - @ Unit
Live : Ananda Project
DJ : Daishi Dance, DJ Kawasaki

2008/05/03 (SAT)
CHaOS @ Space Lab Yellow
DJ : Fumiya Tanaka
Live : Melchior Productions Ltd.

2008/05/04 (SUN)
Juan Atkins As Model 500 Live Tour 2008 @ Unit
Special Live : Model 500 with His Band feat. Mark Taylor, DJ Skurge and Mad Mike Banks
DJ : DJ Hikaru, DJ Compufunk
Live : O.N.O.

2008/05/10 (SAT)
Minus Connected @ Womb
DJ : Richie Hawtin, Ambivalent

2008/05/16 (FRI)
X-Party @ Womb
DJ : Charles Siegling
Live : Renato Cohen

仕事があるので行けないイベントもありますが、幾つか気になるのをピックアップしております。Yellowでの田中フミヤは今回で最後だよね?行きたいねぇ。Model 500も是非とも行きたいね、マイクバンクスもサポートで参加するんですから。内容はオールドスクールなテクノ・エレクトロなんでしょうけれど。
| UPCOMING EVENT | 21:00 | comments(6) | trackbacks(0) | |
Terry Lee Brown Jr. - Terry's Cafe 10 (Plastic City:PLACCD051-2)
Terry Lee Brown Jr.-Terry's Cafe 10
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テクノ帝国ドイツにはまだまだ自分の見知らぬ音楽が埋もれています。今日はドイツでディープなテックハウスをリリースするPlastic Cityの看板アーティスト・Terry Lee Brown Jr.のMIXCDを聴いてみました。Terryは既に10年以上も音楽活動をしているベテランらしいのですが、驚くべき事に毎年の様にこのMIXCDシリーズをリリースしているので今年で10作目です。10年も出していれば最初期と現在の音を比べたりして、その時の流れも掴める意味では面白いですね。さて10枚目の本作のDISC1は現在の時流に乗っ取った、ミニマルでディープなテクノ/ハウスを披露しております。Poker Flatの音などが好きな人にしっくりくるフラットで冷ややかなミニマルテクノですが、少ない音数ながらも無駄を排したその構成でインテリなセンスを感じさせます。またうっすらと色気を出していて、決して無表情にならずに情緒を伴っている事は心地良さも演出していますね。最近の田中フミヤに色気を足した感じと表現すれば分かり易いでしょうか。そして僕が気になっていた"Terry's Classics"と冠されたDISC2ですが、こちらは正にクラシックを惜しみなく使用しております。Link(Global Communication)、Hardtrax(Richie Hawtin)、Maurizio、David Alvarado、Villalobos、Mr. Fingers(Larry Heard)らの名作と言われるトラックが豪華に並んでいて、Terryが影響を受けた音楽を体感する事が出来ます。DISC1に比べるとMIXCDとしてはまとまりが無いのですが、素直に古き良き日を思い出させてくれて感慨深い内容ですね。ここに収められているクラシックスは作品としては古くても、時代が変わろうともその輝きが失われる事は決してないのでしょう。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Concept 1 96 : VR : Variations (M_nus:MINUS96)
Concept 1 96 : VR : Variations
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一年半前にリイシューされた"Concept 1 - 96:CD"(過去レビュー)と"Concept 1 - 96:VR"(過去レビュー)が、今度はPoleことStefen Betkeによるリマスターを施し更に2枚セットでのリイシューとなりました。現在のRichie Hawtinの人気は絶大なものですが、これをリリースした96年頃から既に一般人には想像もしえない音楽を創り出していた事がこのアルバムによって分かります。と言うかRichieファンでもここまで来ると相当のファンしか聴いていないだろうから、この機会に未聴の方は聴いた方が宜しい。クラブでのハイパワーなプレイとは裏腹に、彼が創り出す楽曲はまじで深すぎます。どこまで行ったら底が見えるのかって位。まあ後は面倒なんで過去レビューでも読んでおくれやす。今回は2枚セットだからかなりお得ですよ。

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| TECHNO5 | 13:40 | comments(0) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
2007/10/13 (SAT)
Funk D'Void Presents BARCELONA TRIP!!! @ Air
DJ : Funk D'Void

2007/10/19 (FRI)
Minus Connected 01 - Expansion Contraction CD Release Party @ Womb
DJ : Richie Hawtin
Live : Gaiser

2007/10/19 (FRI)
迷彩 Project Event - MITTE - Vol.05 @ Club Asia
Special Guest : DJ 3000 aka Franki Juncaj
Guest Artists : DJ Compufunk

2007/10/19 (FRI)
Louie Vega Japan Tour 2007 @ Yellow
DJ : Little Louie Vega

2007/10/20 (SAT)
Clash 26 × Standard 8 @ ageHa
Arena
DJ : Misstress Barbara, Ken Ishii
Water Bar
DJ : Ian O'Brien, Moodman
Live : 7th Gate

2007/10/21 (SUN)
Live At Liquid Planet @ Liquidroom
Live : System 7, Sun Paulo, Kinocosmo, Mirror System
DJ : Funky Gong, Slack Baba

2007/11/03 (SAT)
Derrick May Japan Tour 2007 @ Yellow
DJ : Derrick May

2007/11/16 (FRI)
Standard 9 @ Air
DJ : Ken Ishii, Jazztronic (Exclucive Techno Set)
Live : Soul Designer aka. Fabrice Lig

2007/11/17 (SAT)
Larry Heard Japan Tour 2007 @ Yellow
DJ : Larry Heard
| UPCOMING EVENT | 12:21 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ricardo Villalobos - Fabric 36 (Fabric:FABRIC71)
Ricardo Villalobos-Fabric 36
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最近のミニマルシーンに冷ややかな態度を取っている私ですが、中にはオリジナリティーを確立しているアーティストもおりまして、やはりチリアンミニマルのRicardo Villalobosに関しては私も認めざるを得ない一歩抜きんでた存在です。ミニマルと言う存在で括られてはいるものの、ヨーロッパ的な音と言うよりは土着臭のする古来の民族的な音楽が思い浮かぶリズムや音が特徴で、乾いて色の無いパーカッション使いは極めて個を感じさせます。ただ完全にツールとして作られている曲が多いのでレコード単位で聴いてもさほど面白味はないのですが、これがミックスの一部になると非常に効果を発揮する訳であります。もしそんな曲だけで一枚のMIXCDで作ってしまったら?そんな仮定が実現してしまったのが、人気MIXCDシリーズ"Fabric"の最新作で全曲Ricardo Villalobosの未発表曲(新作?)で構成されています。リリース前にこの情報を聞いた時にはさすがにどうかと思っていたのですが、実際に聴いてみるとかなりキテルな〜と魔の魅力に取り付かれました。Richie Hawtinのミニマルな曲に土着色を付けた様な楽曲は、少ない音数ながらもねっとりと絡みつくグルーヴが有り、終始淡々と地味にリズムが鳴っているだけなのに何故か飽きる事はありません。途中ではリズムトラックとパーカッションが全く別のテンポに分かれたりして、支離滅裂気味にぶっ飛んだ世界に突入すると言うおかしな展開も出て来ます。密林の奥地で宗教めいた儀式をやる最中の音楽、または広大なアフリカの大地で原始的な生活を送る民族の音楽、そんなイメージが湧いてきます。なかなか言葉で魅力を説明するのが難しい音楽で魅力が伝わりきらないとは思うのですが、今のミニマルシーンでは完全に次元が違う所にいると断言します。名作と言うか迷作?それこそオリジナリティーを確立していると言う証拠なのでしょうか。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(5) | |
The Forcelab Edition Composure Mixed By Algorithm (Force Lab:FLAB010CD)
The Forcelab Edition Composure Mixed By Algorithm
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日本では5〜6年前にクリックハウスと呼ばれるジャンルがかなり流行っていて、その先陣を切っていたのがForce Inc.でした。その頃クリックなんて呼ばれていたアーティストは今ではミニマルと呼ばれていているので、音的にはどちらもかなり似ているがクリックの方が多少ファンキーな要素が多いかと思います。まあ海外では元からクリックハウスなんて言葉は無いそうで、全部一緒くたにミニマルと呼ばれていたそうな。さてForce Inc.傘下にDJユースなEPをリリースする為のForce Tracksがあり、更にそのサブレーベルとして実験的なテクノに取り組む為のForce Labがあったのですが、本作はそのForce LabからのMIXCD。MIX担当は3〜4台のターンテーブルを駆使した超絶再構築プレイをする(らしい)Jeff MilliganことAlgorithmで、自分は余り知らない人ですがアンダーグラウンドな方面で知られている感じです。本作は表だって注目はされていませんが実はRichie HawtinのDE9:Closer to the Edit(過去レビュー)ともタメを張る内容でして、Force Inc.関連の曲をぶった切って300程のループを拵えてターンテーブルとPCなどで再構築したと言うまるでDE9のぱくり双子の様な作品です。ミニマルかつディープでクリッキーなリズムがファンキーで、沈む込む様な音でもスムースな流れは失わずに躍動感のある展開は魅力的ですね。これを聴く限りだとミニマルはドゥープで感覚に作用する音、クリックハウスはファンキーで肉体に作用する音、そんな印象を持ちました。しかし本作の様にクリックハウスは良質な作品が多かったのに、粗悪な模倣品が大量に生産されたせいか一気に流行も過ぎ去ってしまい今では見る影も無いですね。流行とは恐るべしです。

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| TECHNO5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Plan - Plan B (Submerge:SUBWAX-002)
The Plan-Plan B
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昨日に引き続きデトロイトテクノのEPを紹介したいと思いますが、今日はデトロイト在住のCliff ThomasとJon MacNishから成るニューカマー・Tha Planについてです。2年位前にRichie HawtinがMIXCDの中で彼らのトラックを使用した事で注目を浴びたのですが、それから2年経ちようやく2枚目のEPがリリースされています。前作からかなり時間は経ってしまいましたが、そのせいもあってかかなり充実した内容になっておりますよ。4つ打ちの"Red Shift"は直球勝負でパワフルに上げつつも、流麗なシンセストリングス使いで感動的なまでに魂を揺さぶる入魂の一曲です。"Change Of Mood"は逆にエレクトロファンクを強襲した渋い出来で、デトロイトの根元を忘れてもいません。ブレイクビーツ気味の"Beautiful Intent"は、泣き落としのメロディーで攻めデトロイトへの郷愁を思わせる感じがこれまた良いですね。計4曲収録ですが総じて水準が高く捨て曲も無し、今後にも充分期待を寄せられる素晴らしい内容だと思います。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/03/30 (FRI)
Standard 7 @ Colors Studio
DJ : Ken Ishii, Satoshi Endo
Guest DJ : Deetron

2007/04/14 (SAT)
Derrick May Hitek Soul07 @ AIR
DJ : Derrick May
Guest DJ : Ken Ishii

2007/04/14 (SAT)
7by7 @ UNIT
Live : Luomo aka Vladislav Delay
DJ : Calm
saloon : RAMP
Live : Vladislav Delay aka Luomo

2007/04/21 (SAT)
Clash 20 @ ageHa
DJ : Dave Clarke, Hitoshi Ohishi
Live : Co-Fusion

2007/04/28 (SAT)
Club Phazon M_nus Special - Nothing Much @ Laforet Museum Roppongi
DJ : Richie Hawtin, Magda, Troy Pierce
Live : Mathew Jonson, Heartthrob, Gaiser

14日は悩むな〜。LuomoもDerrick Mayも行きたいし、困った!Club Phazonは多分行かねーな。もうリッチー食傷気味だよ。昔のハードなプレイなら聴きたいけど。なにげにDeetron+Ken Ishiiは熱い!Colors Studioは未経験だし行ってみるかな。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin - DE9 COMBINED (Third-Ear:XECD-1046 )
Richie Hawtin-DE9 COMBINED
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今日は大変お得な2枚組のMIXCDをご紹介。ミニマルテクノの帝王・Richie Hawtinの名作「Decks, EFX & 909」(通称黒)、「DE9:Closer to the Edit」(通称白)をまとめたコンビセットなんて物があるんですよー。テクノ好きならバラで当然持っていると思いますが、まだ持ってない人はこのセットを買うと大変お得ナリ。まず「黒」(過去レビュー)の方だけど、こちらはファイナルスクラッチが発明される前のMIXCDだよ。となればタンテやミキサーを当然利用しているけれど、他にもエフェクトをがんがん導入しTR-909も重ねて意外にもかなりライブ感ありますわ。と言うかこれが出た当初は自分もかなりの精密さに驚いたし、尚かつ最近のプレイとは異なるアグレッシブさ、ファンキーさが感じられてかなり大好きっす。ハードテクノの王道のアーティストを惜しみなく使っていて、こんな時代もあったなーと感慨深いですな。そしてその後今までのリリースされたMIXCDの中でも最大のインパクトを受けたのが、通称「白」(過去レビュー)。これはほんとにやばかった。この頃はファイナルスクラッチを導入したばかり頃だったと思う。このCDがリリースされる一ヶ月前にフジロックの深夜の部に出演していたリッチーのプレイを僕は聴いていたのだけど(今思えば奇跡だ!)、その時既にファイナルスクラッチを使って昼間暴れ疲れた猛者を朝6時まで踊らせていた事を皆は知っているか?あの時のテクノのパワーは、今でも自分の体に染みこんでいるはずだ。そんなリッチーの最強のプレイを更に深化させたのが「白」なんですわ。実際こんなMIXCDをライブで再現するのは土台不可能だ。だってPCに曲の一部を取り込んで、細部毎に加工&ループさせる事を多段に渡って被せているのだから。だからこれはあくまでもPC内で最大限手を加えた、リッチーの楽曲だと考えるべきだ。他のアーティストの曲を使ってリッチーが再構築した、新たなる音楽なのだ。最近はこのMIXCDの様に、ディープでゆらりと重いプレイがメインの様です。勿論それも好きなんだけど、昔の「黒」の様にストレートにハードなプレイも聴きたいな。

2007/01/16追記
「Decks, EFX & 909」はセットになっていなくて、「DE9 Transitions」(過去レビュー)+「DE9:Closer to the Edit」(過去レビュー)のセットでした。間違った情報掲載してしまい、申し訳ございません。


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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Richie Hawtin & Pete Namlook - From Within 2 (M_nus:MINUS FW 2/4)
Richie Hawtin & Pete Namlook-From Within 2
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昨日のTheoremのレビューの中でも出て来た「From Within」シリーズですが、Richie Hawtinはアンビエントを作っても一級の作品を出しますね。一緒に手掛けていたのはドイツのみならず世界中を探しても彼ほど作品をリリースしているのは見た事もないPete Namlook。なんとこのNamlook、ある期間(数ヶ月?)は毎週EPをリリースすると言う暴挙を行い、ドロドロのジャーマンプログレの流れを組むアンビエント作品を大量に送り出していたんですね。そんな二人の奇才天才が手を組んだこのアンビエントアルバムは、意外にもそんなに難解ではありませんでした。「Do Bassdrums Have Feelings」は女性の消えゆく声が神秘的であるかと思うと、中盤はシンセのアルペジオとリズムが入ってきて毒々しいアンビエントワールドを展開。「Brain To Midi」も毒々しいシンセサウンドが鳴っているのですが、どこかエスニックで民族的な感じもあります。40分近くある「Future Surfacing」は、Richieの陰鬱な重くドロドロの音に対し、Namlookのスペーシーでサイケデリックなシンセサウンドが上下を行き来し、うねりと動きのある異次元空間を作り出しています。ぶっといアナログシンセの音自体が気持ち良過ぎですな。一般的なリラクゼーションからは程遠いアンビエントテクノだけど、彼らのダークサイドが全開になった名盤だと思います。禍々しいのに気持ち良いなんて変態だ。

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Check "Richie Hawtin" & "Pete Namlook"
| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theorem - Ion (M_nus:MINUSTH5CD)
Theorem-Ion
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中古でゲットした地味だけど、内容は素晴らしいディープミニマルテクノなアルバム。リリースはRichie Hawtin主宰のM_nusからで、1999年作ながらも昨今のミニマルハウスとも同調する空気がありますね。TheoremことDale Lawrenceに関しては全く知識はありませんが、Richieが彼を自分のレーベルからリリースする事になったのも頷けるシンプルが故の端正なミニマルテクノです。淡々と繰り返されるボツボツとしたリズムトラックで、Richieの別名義・Plastikmanにも似た灰色の暗い佇まい。ただちょっと異なるのはすっと延びていくシンセサウンドの上音がずっと続いていて、ともすればアンビエントとも解釈出来るメロディーの心地良さがある事。だからRichieの様にそこまでストイックにならずに、一般的にも聞き易い作風ではあるかと。Yagyaとか、もしくはRichieの「From Within」シリーズが好きな人向けですね。迷宮的な深い世界に引きずり込まれ、いつの間にか異次元に移動してしまいます。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Magda - She's a Dancing Machine (M_nus:MINUS43CD)
Magda-She's a Dancing Machine
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近年のRichie Hawtinのイベントには常に前座として登場しているMagdaの初のMIXCD。Run Stop Restoreと言うユニットのメンバーでもあり、M_nusからソロでEPをリリースもしている女性DJだ。オリジナル作品はまだ殆ど無いしそれらを聴いた事も無いので、このMIXCDで彼女の音に関してまともに触れる事になった(Richieと来日した時にMagdaのDJも聴いたけど、もう記憶に無いし…)。この作品なんと71曲をMIXしているとの事前情報だったが、多分やっている事はRichieと同じでPCで曲をパーツごとに切り分け、それをループさせるのを数段重ねているのではないかと思う。まー今はみんなPCを使うMIXCDを出す様になったから特に目新しさは無いんだけど、これなら別にこれを聴かないでRichieの作品を聴いていれば十分かなと思ってしまった。Richieに比べると深みや重みが無くて、べちゃべちゃとした音ですな。それが彼女のプレイなんだろうけど、自分にはそこまでピンと来なかった。ミニマルテクノにしては比較的メロディーなんかは多い方で、シカゴハウスやエレクトロっぽい物まで使われていて、そうゆう幅の広さに今後の発展の余地はあるか。でも最近こんな大人しめなMIXCDばかりだな。そろそろハードミニマル系の復活を待っている自分がいる。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Daniel Bell - The Button-Down Mind Strikes Back! (Logistic Records:LOG028CD)
Daniel Bell-The Button-Down Mind Strikes Back!
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Richie Hawtinと並ぶデトロイトの重要ミニマリスト・DBXことDaniel Bellが、今週末UNITで来日DJを行います。デトロイトのミニマルと言えばJeff Millsがいますが、Jeffが徹底的にハードだったのに対しDBXはむしろファンクが強調されています。シカゴハウスを経由したミニマルテクノと言えば分かり易いかと思いますが、無駄を削ぎ落としたシンプルなトラックなのにビキビキっとしてて痺れまくりですね。体に作用するのではなく、神経に作用する危ない音として覚えておくと良いでしょう。

実は新宿リキッドルームに彼が来日した時聴きに行っていたのですが、その時は正直退屈でしたね。単純に地味過ぎたと言うか、かなり渋めのプレイだったんですね。でも改めてこのMIXCDで体験してみると、これは格好良いぞと言う事です。自身の曲同様にDJプレイもやはりシンプルでスカスカな選曲なんですが、これってかなりハウス調ですね。今で言うとクリックハウスとかマイクロハウスとか、そっち方面で語られる渋めの音。だからと言って完全にクリックハウスに流れているかと言うとそうでもなく、シカゴハウスのファンキーさとミニマルテクノの冷ややかさが溶け合っている様な。地味と言えば地味なんだけど、ベテランの絶妙な上げ下げでゆったりとした流れが気持ち良いです。刺激的に直感的に来るんじゃなくて、後からじわじわと、そして聴く度にドラッギーな汁が滲み出てくるプレイです。いかにもベテランらしい妙技が存分に味わえる一枚ですぞ。Karafuto名義のFumiya Tanakaのプレイに似てる気がする。

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| HOUSE2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Lawrence Burden - 430 West Presents Detroit Calling (Concept Music:CEPTCD2)
Lawrence Burden-430 West Presents Detroit Calling
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デトロイトにRandom Noise Generation、またの名をOctave Oneと名乗るBurden5兄弟がいます。結構昔から地道に活動していてハウス・テクノ両方面で時折名作を生み出し、近年では世界的大ヒット曲「Blackwater」が記憶に懐かしいユニットであります。5兄弟の中で日本にDJをしに来ているのは、基本的に長男のLawrence Burdenがもっぱら。と言うか他の兄弟がDJをしに来たと言うのは、聞いた事ないですね。じゃあ実際Lawrenceのプレイはどーなんよと言うと、これ「430 West Presents Detroit Calling」を聴けば分かります。「デトロイトが呼んでいる」と言うタイトル通り、Octave One、Dark Comedy(Kenny Larkin)、Aril Brikha、E-Dancer(Kevin Saunderson)、Jeff Mills、Designer Music(Carl Craig)、DJ Rolandoなどデトロイト関連の曲ばかりが並んでいて見ただけでお腹一杯ですね。ただ実際に聴いてみると、ハウスとテクノが上手く混在してはいるのですが、何故だか余り印象に残らないのです。何だろうね、この不思議な感じは?ある程度緩急を付けているはずなのに、どこか一本調子で平べったい後味だけが残るのです。聞き込めばまた印象が変わるのかもしれませんが、う〜ん。個人的には5男・Lorne Burdenの「430 West presents Back To The Rhythm」(過去レビュー)の方が好みです。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2006/09/09 Cocoon Club Feat. Sven Vath @ Womb
先日のWIREで不完全燃焼な僕でしたが、今週は知人にSven Vathに誘われたのでWOMBに行ってきました。正直な所、Svenはさほど好みでもないし彼のトラックも全然好きではないのですが、踊り足りない事もあったのでまあたまには良いかと言う感じ。今回はオープンからクローズまでのロングセットっぽかったみたいだけど、入店したのは12時半かな。でもさすがに人気あるのか、フロア内も結構混んでいましたね。音的にはゴツゴツとしたジャーマンテクノっぽくて、最初の内は結構緩めだったのでまったりと過ごしてしまいました。あんま上がらないものだから、知人とは別に後ろでぐだぐだ酒飲んで携帯いじったりかなり怠惰に過ごしてた。
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| EVENT REPORT1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2006/09/02 Wire06 @ Yokohama Arena
さてさて楽しみにしていた初のWIRE、行ってきました。エレグラ以来の大型屋内レイブでしたが、良い所と悪い所色々ありました。

まず11時過ぎ入場しアリーナで石野卓球を観覧。「Good Life(Re-Edit)」とか回したり、ロッキンなテクノ回したり大型イベントに合わせたセットではありましたが、ブレイク多すぎるしちょっと大味過ぎるかな。やっぱり自分には合わないし、お金払ってまで見る事はないだろうなぁ…。正直DJとして出るとその時間がもったいないので、もうオーガナイザーだけに専念して欲しいな。
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| EVENT REPORT1 | 19:00 | comments(10) | trackbacks(4) | |
High Tech Soul The Creation Of Techno Music (Victor Entertainment:VIBF5095)
High Tech Soul The Creation Of Techno Music
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デトロイトテクノファンお待ちかね、デトロイトテクノ発祥の歴史を辿るドキュメンタリーDVDです。まあデトロイトテクノファンにとっては大半は知っている内容ばかりで、特に目新たしさは特にないけれど、デトロイトテクノのオリジネーターであるJuan Atkins、Derrick May、Kevin Saundersonから直接の発言が聞けたりとか、他にもCarl Craig、Jeff Mills、Richie Hawtin、その他大勢のアーティストのコメントが聞けるのは嬉しいですね。実はオリジネーター3人につまはじきにされたと言うEddie Flashi Fowlkesの話なんかもあって、Eddieもデトロイトテクノの基礎になっていたのかと驚きもあったり。またデトロイトの大勢のアーティストに影響を与えたラジオDJ・Electrifying Mojoもノイズまみれの映像でコメントをしていて、「自分がデトロイトのアーティストに影響を与えたが、また僕も彼らから影響を受けていたんだ。相互作用だったんだよ」と言う話にはちょっとほろっときたりしました。しかしまあDerrick Mayはほんと大口叩いてますね。饒舌なのか態度がでかいのか、中には「彼は好きになるか嫌われるかのどちらか」とまで他のアーティストに言われたり、とにかくそれ位よく喋る。Juan Atkinsが裏番、Derrick Mayは表番って感じですね。ちなみに商業的に一番成功したのはKevin Saundersonです。この3人はデトロイトテクノの基礎と言う意味においては、本当に重要な人物であります。個人的にはデトロイトテクノを更に広げる事となったCarl Craig、Jeff Mills、Underground Resistance辺りももっと特集して欲しかったなと思いますが、またそれは今度で。
| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin & Sven Vath - The Sound Of The Third Season (M_nus:MINUS13CD)
Richie Hawtin & Sven Vath-The Sound Of The Third Season
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全く忘れていたのですが、当BLOGを開設してから2年が過ぎていました。周りにテクノを聞く人が少ないので、メジャーからアンダーグラウンドまで素晴らしいテクノを知ってもらうべくこのBLOGを立ち上げました。2年間で本当に色々なアーティストを紹介してきましたが、気に入ったアーティストがこのBLOGから見つかった人がいたのであれば凄く嬉しいです。時々ぼやきや愚痴も入るこのBLOGですが、これからも新しい音楽を、また温故知新の気持ちを忘れずに古い名作も掘り出して紹介しようと思います。

さて昨日こき下ろしたSven VathのMIXCDをついでにもう一枚紹介。こちらではミニマルテクノの天才・Richie Hawtinとの共作と言う事で、Sven単独のプレイよりかなりテクノ色が強いというか普通にカッコイイです。SvenはCocoonと言うレーベルを立ち上げた後、イビザの最大級クラブ・Amnesiaで「Cocoon Club」と言うイベントも行う様になり、今では世界的に有名なクラブイベントとして認知されています。そんな「Cocoon Club」の雰囲気や音を目一杯に詰め込んだMIXCDが今作なのです。どうゆう訳か、いつの間にかRichieが「Cocoon Club」のアンオフィシャルなレジデントDJになっているけれど、ここら辺の経緯はほんと謎ですね。音楽の共通性は余り感じられない気が…。それはさておきMIXCDの内容はと言うと、時折「Cocoon Club」現場で録音した音が導入されていて、人々の会話やフロアの爆発がそのまま感じられる様になっています。イビザには行った事ないけれど、きっとすげーんだろうな〜と想像してしまいますね。前半は多分Richie選曲と思われるハードテクノの連発。とは言ってもディープからスカスカのミニマル、メロディアスな物までアッパーにがつがつと盛り上げてくれてます。Richieにしては普段より派手な気もするけれど、これが「Cocoon Club」の高揚感なのかもしれないですね。後半は多分Sven選曲と思われて、エレクトロ、テックハウスが中心。前半が激盛り上がっていたのに後半はちょっと大人しめなので、せっかくだから順序を逆にした方が良かった気もします。でもまあここでのSvenの選曲はうっとり恍惚系の曲もあったりで、アフターアワーズとかにぴったりな感じですね。Svenはテッキーでメロディアスな選曲をさせると、ぴったりツボにはまると思います(元々トランスアーティストだしな)。二人の対照的なピークとアフタアワーズを思わせるプレイで、イビザの一夜を一気に体験出来てしまう。そんなこのMIXCDは大好きです。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
James Lavelle - Global Underground Romania #026 (Boxed:GU026CD)
James Lavelle-Global Underground Romania #026
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 Amazonで詳しく見る(Limited Edition)
渋谷のHMVでプログレッシブハウスのMIXCDシリーズ:Global Underground(Amazonでシリーズを検索)が1000円以下で叩き売りされています。その中で何か買ってみようと思い、色々悩んだ挙げ句あまりプログレっぽくないJames LavelleのMIXCDを購入しました。James Lavelleと言えばトリップホップの革新的レーベル・Mo'Waxを立ち上げた人物であり、かつてはUNKLEと言うユニットをDJ Shadow(現在は脱退)と組んでいたり、まあ名前はとにかく有名だった(既に過去形である…)。そんな彼がプレイする音楽とはどんなものなのか、とにかく聴いてみる事にした。

一枚目、ブレイクビーツ中心のダークでサイケデリックなプログレ風。楽観的な明るさはなく、むしろ悲壮感が漂うどこか切ないメロディーが多い。へーJamesってこんなプレイをする人なんだとちょっと見直した。光の差し込まない暗闇の中を手探りで彷徨う様な、そんなヘビーな世界観。闇だからこそ逆に際立つ妖艶な美しさと言うか、説明しづらいけどただの派手なだけのプログレではない。リズムも単調に陥らずに体を揺さぶり続け、久しぶりに4つ打ち以外のMIXCDでも良いなと思った。

二枚目、いきなり鬱な位ヘビーなRichie Hawtinの曲から。序盤はまたブレイクビーツで同じ展開かなと思ったら、4曲目のPeace Divisionからは4つ打ちプログレへ移行。ここからは完全にエレクトロニックで高揚感のあるトラックが続きます。プログレ特有の艶のある煌めき感があり、鈍く黒光りするファンキーな音の連続。リズムはハウス的なスムースな4つ打ちで、途切れる事のない快楽を持続させます。終盤はちょっとやり過ぎな位トランシーな時もありますが、確かによだれの出る気持ち良さだ。エンドルフィンがドバドバと出るような危険な香りのする音だ。

James Lavelleってプログレのアーティストではないはずだけれども、このシリーズに抜擢されたのは功を奏したかも。プログレの高揚感とトリップホップから生じるサイケデリック感が、上手にブレンドされている様に思いました。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - Profound Sounds Volume 3 (Thrive Records:90746-2)
Josh Wink-Profound Sounds Volume 3
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自身が作るトラックは激ハイパーなアシッド作風が多く派手なのに、何故かJosh WinkのDJはかなり渋い。生で聴いた事がないから実際はどうかしらんけど、前作の「Profound Sounds Volume 2」(過去レビュー)も渋かったのに今作はより深く渋い。1枚目はクリックハウスから入ってきて、Winkまでもクリック熱にやられたのかと呆気に取られた。そこからはRichie Hawtin風のディープでウニョウニョなミニマルが続き、何故か中盤でLos Hermanosのラテンハウスが入る。しかし続くRadioheadのJosh Wink Remixでまたもディープな作風に戻り、最後まで淡々とミニマルな世界観が続きます。決して浮上する事はなく、地べたをずっと這いずり回るような重苦しさがあるね。2枚目は更にミニマルで多少ハードになったり、浮遊感のあるテックハウスを回したりするけれど、むしろ深く沈み込むダークな世界観に注目すべき。ハードミニマルの様に派手は展開はないけれど、一貫して暗黒の音に統一されたプレイには美学みたいな物を感じるね。クラブでもこんなプレイを本当にするのか疑問だけど、CDとしてリリースするなら家で聞く物だしこれはこれであり。テクノ系のDJプレイでここまで我慢してテンション上げないのも、ある意味珍しいかも。決してつまらないと言う意味では無くて、本当に彼のDJは素晴らしく激渋だよ。強いて言うならば今作はハウスグルーヴが強いので、今度はテクノ色が強いプレイを聴きたいな。
※Ministry Of Soundからは同内容で「Sessions」としてリリースされています。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
2006/06/16 min2MAX @ Womb
いやー4年ぶりのRichie Hawtinですが、結論から言うと充分に楽しむ事が出来ました。なんつーか"Richieにしては"意外と空いてましたw。だからそこまで不快感無く踊れたし、入店してからクローズまでほぼ音に集中する事が出来ましたね。イベントと言うのは勿論アーティストの実力も関係あるんだけど、混みすぎると楽しめないので、今回位の程々の混み具合だと快適かつ充分な盛り上がりが得られるので、毎回こんな感じの混み具合だと良いなと思いました。中堅処のアーティストのイベントに行けば、大概そうだとは思いますが。
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| EVENT REPORT1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse - Dimension Intrusion (Warp Records:WARPCD12)
Fuse-Dimension Intrusion
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さてRichie Hawtinの名義でPlastikmanと並んで有名なのが、最初期の活動の場であったFUSE名義ですね。この名義ではアルバムは一枚しかリリースしていないのですが、なんとWarp Recordsにライセンスされ更にはAI(Artificial Intelligence)シリーズに並べられちゃっています。Warp Recordsも認めるその内容は、アシッドを多用したエクスペリメンタルなアルバムでありました。Richieの名言として「機材を手に入れたら、表から裏まで舐め回すように研究する」と言うのがありますが、ここではTB-303やTR-909をフル活用。最近ではTB-303を使用しなくてもアシッドを生み出せる能力を持っているRichieですが、まだ初々しいこの頃はしっかりとTB-303のウニョウニョなベースラインが健在です。TB-303のトリッピーな音色もさる事ながら、ドラムやハットの跳ねる様な組み方が素晴らしくファンキーですね。Richie曰く、アシッドはTB-303の音色では無くどんなマシンでもリズムのみでアシッドは作れると言う事らしく、確かにこの作品でもTB-303は入ってなかったとしてもアシッドに成りうる音を感じさせます。Richieにしてはハードでファンキーな作風が多く素直に楽しめつつ、後半にはやはりドロドロでディープな曲もお目にかかれます。近年ではドロドロの闇を感じさせる閉塞感に溢れた作品ばかりだけど、初期の覚醒的でアッパーな作品も単純に盛り上がりますよね。ちなみにトリノオリンピックではこのアルバムから、「Substance Abuse」が開会式で流されてました。全世界にアシッドテクノを知らしめた瞬間でもあるけれど、一般人にはなんのこっちゃって感じだろう。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Plastikman - Sheet One (NovaMute:NoMu22CD)
Plastikman-Sheet One
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今まで3回Richie HawtinのDJプレイを聴いた事があるけど、最後に2002年のYellowでのプレイを聴いて以来もう4年間は彼のイベントには行っていません。単純にWOMBでしかプレイしなくなってそれが余りモチベーションを削ぐ原因なんですが、今回は知り合いの希望もあって久しぶりにRichieのプレイを聴きに行こうかと思います。さてRichieの活動と言えばやはりPlastikman名義での、スカスカでミニマルなアシッドトラックが有名でしょうか。「Sheet One」はPlastikman名義ので初のアルバムなのですが、1993年リリースながらもここでの路線はほぼ今でも受け継がれシーンの最前線に居座り続けている事を考えると、Richieは早すぎたアーティストなのでしょう。TR-808やTR-909のテケテケのドラムキックやハット等のリズムは、骨組みだけのシンプルな構成ながらも麻薬的な覚醒感を生み出しヤバ過ぎます。シカゴアシッドハウスにテクノ的な無機質さをブレンドし、よりディープによりドープに進化を遂げました。TB-303らしきアシッドベースも使われていますが、ファンキーな使い方ではなく毒々しいウニョウニョな鳴り方。TB、TRについてこれ程までに効果的な使い方をしているのは、Richieを含めそうは多くないでしょう。しかしこれはまだRichie Hawtinの序章でしかなかったのです。その後どんどん度肝を抜く深化&進化を遂げるなんて、誰が知っていたのでしょうか。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Ricardo Villalobos - The Au Harem D'Archimede (Perlon:PERL43CD)
Ricardo Villalobos-The Au Harem DArchimede
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何年か前にテクノ番長・Fumiya Tanakaと新宿リキッドルームで共演した経歴があるRicardo Villalobosですが、今週末またもや同じタッグを組む事になりました。個人的にはすっげー興味があるんですけど、リキッドルームの時と同じく用事があって行く事が出来ません。ストイックで淡々としたプレイをする二人ならではこその、きっと素晴らしい時間を作り出してくれるんだろうなぁ〜…(遠い目)。さて、RicardoはDJのみならずトラックメーカーとしても変態極まりないサウンドを創りだし、その手のシーンの中では一番手の地位に居座っています。音の響きがファンキーな訳でもないし、ディープと言う程には深淵でも無く、そこら辺のクリックハウスみたいにパーカッシブでも無い。特にこのアルバム、今までより粘着度が一番高くドロドロしています。音的には乾燥している様でしっとりしていて、何故か粘り着くグルーヴが感じられるのですね。色気がないから単曲で聴くにはしんどい気もしますが、これがミックスされるときっと効果を発揮するのかな?Richie Hawtinのディープなアシッドトラックを、ばらして4つ打ち以外に再構築するとRicardoっぽくなりそう。才能のあるアーティストではありこのアルバムもオリジナリティーには溢れるけど、これを家で何度も聴くには忍耐力が必要で評価に困るアルバムだな…。もうちょっと色気を出してくれたら最高(808 The Bassqueenの様にね)。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Herbert - Around The House (Studio !K7:!K7105CD)
Herbert-Around The House
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現在ではHerbertなんて言えば一般的に知られている存在ですが、まだクラバーの中でしか騒がれていなかった頃のHerbertの傑作が「Around The House」。元々リリースしていたレーベルが倒産の為永らく廃盤でしたが、近年の人気獲得に伴いこの傑作も再プレスされております。いやーこれは「Bodily Functions」に負けず劣らず大好きでありまして、まあそっちに比べると比較的まだストレートなハウス表現が多いんですね。現在のミニマルハウスに繋がるハウス表現、音の隙間を生かした妙技、独特な音を生み出すサンプリング、控えめな甘さと幽玄な佇まいを持ち合わせたムードがあり、完璧としか言えない世界観を創りだしています。「Bodily Functions」がクラブカルチャーにポップな明るさを調和させたのに対し、この作品はまだまだアンダーグラウンドな点が強くだから当時は大ヒットはしなかったのかも。でも「Bodily Functions」が好きなら、この作品も絶対気に入って頂けると思います。かつてはBasic ChannelやRichie Hawtin、Mike Inkと並んでミニマルを極めていたHerbertが、こんなムードのある作品を創るなんて誰も予想だにしえなかったであろう。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
BETTER DAYS -2ND ANNIVERSARY SPECIAL!- @ Module
2006/06/02 (FRI)
SPECIAL GUEST DJ : Ian O'Brien
RESIDENT DJ : TAKAMORI K., NO MILK, SUMITANI, MISUZ

STERNE @ Womb
2006/06/02 (FRI)
Guest DJ : Chris Liebing
DJs : Takkyu Ishino, Ten

VADE @ Womb
2006/06/10 (SAT)
DJs : Ricardo Villalobos, Fumiya Tanaka, AKR & John Cornnel

JUAN ATIKNS JAPAN TOUR 2006 @ Yellow
2006/06/16 (FRI)
DJ : Juan Atkins

min2MAX @ Womb
2006/06/16 (FRI)
DJs : Richie Hawtin, Magda, and more

Carhartt presents Bathroom @ Unit
2006/06/24 (SAT)
Live PA : RASMUS FABER Live Band
DJs: Rasmus Faber, Kenichi Yanai, Takeshi Hanzawa

REAL GROOVES Vol.12 Musique Risquee Label Night @ Yellow
2006/06/24 (SAT)
DJ: Marc Leclair aka Akufen, Vincent Lemieux, Ozmzo aka Sammmy, AKR

Carl Craig Japan Tour 2006 @ Yellow
2006/07/01 (SAT)
DJs : Carl Craig, Ryo Watanabe

WOMB NOISE @ Womb
2006/07/01 (SAT)
DJs : Anderson Noise, Ken Ishii, Yama

LIQUIDROOM 2nd ANNIVERSARY @ Liquidroom
2006/07/14 (FRI)
Live : Rei Harakami

まずは「マッドマイク病」に冒されたイアンオブライエンのイベントに注目。デトロイト祭りの熱い一夜が催されそうな予感です。ホアンアトキンスとリッチーホーティンが被ってしまいましたが、どっちも行かないかもね。リッチーはWIREで見れるし。カールクレイグは去年の渚では最後まで聴けなかったので、しっかりフルで聴いてみたい。Hi-Tech Jazzも回すって聞いたしね。ハラカミは去年と同じく激込みなんだろうなぁ、昔みたいに空いていれば気持ち良く見れるんだけどね。全体的に余り興味をひくイベントが無いのは、単に自分のモチベーションが下がっているからなのだろうか。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2006/09/02 Wire06 @ Yokohama Arena
WIRE06の面子が遂に発表!そして、なんと、驚愕のラインナップが!
過去最高と言っても間違いない面子が集結!!!

WIRE06のHPへのリンク

DJs:Disco Twins, Felix Krocher, Fumiya Tanaka, Jeff Mills,
Ken Ishii, Michael Mayer, Richie Hawtin, Takkyu Ishino,
Toby, Westbam

Live Acts:Afra & Incredible Beatbox Band, Alexander Kowalski,
Alter Ego, Beroshima, Hardfloor, Joris Voorn, Ryukyudisko,
Secret Cinema, Tok Tok

Special Guest Live:Nitzer Ebb

ミニマルのリッチーが!宇宙人ジェフが!テクノゴッド・ケンイシイが!
Kompaktのボス:ミヒャエルが!Kanzleramtが送るコワルスキーが!
アシッドハウスのドン:ハードフロアが!ロッカーの大ヒットが懐かしいアルターエゴが!
そして、先日来日したばかりのヨーリスボーンがなんとライブを!!!!

これだけのメンバーが一気に集結するなんて、こんなイベントが世界を探しても未だかつてあっただろうか?今までWIREには一度も行った事無いし卓球主宰と言う事で正直避けていたのですが、これを行かずしてどうする?果たして各アーティストの持ち時間はどうなるのって、かなり不安はあるんですけどヨリスのライブ見るだけでも行く価値はありますよ。ついでにハードフロアもまだ未体験なので、楽しみです。確実に最大動員数を記録するイベントでしょうが、がんばります。
| UPCOMING EVENT | 20:00 | comments(4) | trackbacks(3) | |
Thomas Brinkmann - Rosa (Ernst:ERNSTCD01)
Thomas Brinkmann-Rosa
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紹介するのを忘れていたのですが、今年再発されて手に入れやすくなったこの「Rosa」はケルンミニマリズムに興味があるお方は見逃してはいけません。Richie HawtinやBasic Channel、Mike Inkが追求したミニマリズムを継ぐ者として評価を得ているThomas Brinkmannですが、このアルバムにおいては現在のクリックハウスシーンにも少なからず影響を及ぼしているのではないでしょうか。まだどちらかと言うとミニマルテクノ・ハウスと言った影響下にある音ではありますが、最小まで音を削ぎ落とし必要最低限の構造だけで繰り返されるミニマリズム、音の隙間から生まれるファンキーさを表現する事に関してはさすがだと思います。曲そのものに大きな起伏は無くこれと言った展開も無いのに、小刻みに体が揺れてしまうグルーヴがあるのはBrinkmannの音の配置に対する配慮のおかげですね。こうゆうのは普通だとBasic Channel同様でミックスに使ってなんぼと言うイメージがありますが、よくよく聴いてみると普通のアルバムとして聴いても全然飽きる事なく、むしろ徐々にディープな世界に引き込まれてしまいました。シンプルなのに最大の効果を生み出す、ミニマルテクノが何たるかを知らしめる一枚。

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| TECHNO3 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
System 7 - Live Transmissions (A-Wave:AAWCDP010)
System 7-Live Transmissions
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元プログレッシブバンド・GongのメンバーであったSteve Hillageがギターの代わりにシンセサイザーを手にすると…ハイパーサイケデリックユニット・System 7に大変身(今でもギターは演奏しているけどね)。時代に合わせてプログレッシブハウス〜アンビエントハウス〜テクノ〜サイケデリックトランスと貪欲に音楽を消化してゆく素晴らしきアーティスト。そんなSystem 7が2002年の8月17日に伝説の新宿リキッドルームでライブ公演を行い、それをそのまま収録したCDが出ました。今までは彼らのウェブサイト直販のみでしたが、今では普通の音楽ショップで購入出来る様になったんですよね。ちなみに僕もその時のライブを見に行ったのですが、System 7以外の面子は本当につまらないトランスばかりで正直しんどかった記憶が残っています。で当のSystem 7はと言うと、スペーシーで覚醒的なシンセサウンドとエコーのかかるサイケデリックなギターの相乗効果でかなり危なげな音を発し、ロック風のダイナミックな演奏で会場をもりもり盛り上げていました。齢50を越えた人達が奏でる音とは思えないすっごい迫力!何度も繰り返されるシンセリフで徐々に高揚感を増していき、広大でドラッギーな亜空間を見事に作り上げてしまうんですよね。一時期テクノにシフトしていた頃のSystem 7が個人的には好きなんだけど、この頃傾倒していたサイケデリックトランスも生半可なクオリティーではなく、つまらないパラパラトランスを聴いている人達にはこれを聴かせたいですね。「Alpha Wave」と言う曲では、わざわざアシッドテクノに作り替えられたPlastikman(Richie Hawtin) Remixを演奏しているのが興味深いです。全曲ノンストップミックス構成の疾走感溢れる展開で、文句の付けようもございません。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(6) | trackbacks(1) | |
James Holden - At The Controls (Resist Music:RESISTCD59)
James Holden-At The Controls
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今でこそテクノやハウス方面でも注目の的になっているJames Holdenですが、元々はプログレッシブハウス畑の人です。オックスフォード大学在学中の19歳の時にリリースした「Horizons」が注目を集め、その後はSashaと共同作業をしたりリミックスを量産したり、プログレ界では若き新星として人気を誇っていたそうです。ところがその人気とは裏腹にHolden自身はレーベルの制約に縛られ、自分の好きな音楽を創れなかったと語っているのです(それで売れるなんて皮肉めいてますが…)。ならば制約に縛られない自分のレーベルを作るかと言う事で出来上がったのが、今最も旬なレーベル・Border Communityです。情報の早い人はご存じ、Nathan Fakeらを擁するプログレッシブハウスに捕らわれない真の意味で前衛的なレーベルです。ここから発信される音は、テクノともハウスともプログレともロックとも言える独特な音で、クラブミュージックとしての固定概念はありません。本当に好きな音楽を創っていると感じられるのは、その自由性の為でしょう。(逆に過去のプログレ時のHoldenが好きだった人は、今のHoldenにどう感じているんでしょうね?)

前置きが長くなりましたが、James Holdenの趣味満開のMIXCDが遂にリリースされました。これは本当に凄い、今まで数多くのMIXCDを聴いてきた僕でも結構な衝撃を受けました。いや、衝撃と言うよりもただ単純にぞっこんになってしまっただけなのですが。Richie HawtinとAphex TwinとMassive Attackが共存し、自身やBorder Communityのアーティストの曲、またはエレクトロニカやポストロックまで、多岐に渡って色々な曲が収録されています。かつては「Balance 005」(過去レビュー)と言うバリバリトランシーなMIXCDをリリースしたHoldenの姿はもはや無く、完全に一段階上がったHoldenがここに居ます。本人曰くベッドルームで聴く音楽を意識したという通り、直球ストレートなダンスミュージックはここにはありません。その代わり10代の甘酸っぱい青春を思わせる郷愁とギラギラと怪しく輝く恍惚感が共存し、身も心も溶けてしまいそうなドラッギーな世界観は今まで以上に強くなっています。Holdenの発する音は、それがプログレだろうとテクノだろうと関係無く、いつだってサイケデリックなんですね。ジャンルはばらばらでも統一感があり、そこにHoldenのセンスと言う物を感じます。これこそ新世代の到来を告げるMIXCDですよ。

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| TECHNO3 | 18:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Sven Vath - In the Mix The Sound Of The Second Season (Cocoon Recordings:CORMIX003)
Sven Vath-In the Mix The Sound Of The Second Season
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今週末はSven VathがWombに来日するので楽しみなのですが、Svenに注目し始めたのはほんと2〜3年前位からだと思います。90年代のSvenと言うとEye QやHarthouseからモロにジャーマントランスな作品をリリースしていて、それはそれで質は高かったけれど僕はかなり敬遠気味でした。それが2000年代に入るとRicardo VillalobosやRichie Hawtinらと手を組みだし、DJプレイも割とテクノ中心になって来てそこから僕も関心を持ち始めた気がします。近年は自身のCocoon Recordingsの運営も成功し、更にはイビザ島でのパーティー「Cocoon Club」も数多くの著名なDJやアーティストを招致し毎年夏の時期には大盛況となっている様です。そんな「Cocoon Club」の雰囲気をまとめたCDが、人気シリーズとなっている「In the Mix」です。彼のDJは2台のターンテーブルとミキサーのみと言うシンプルな構成で、テクニックよりも選曲を前面に押し出したプレイが特徴です。まず「Noche」サイドですが、こちらは真夜中のパーティを意識したハードなプレイ。意外にもSurgeonやDJ Shufflemaster、Speedy Jなどの曲で疾走感のある硬いハードテクノ、中盤はブリブリのジャーマンアシッド、終盤はデトロイト系で爽やかに、手堅く聴きやすい選曲です。昔のSvenからは想像だに出来ないプレイですね(笑)。そして昼間のアフターアワーズを意識した「Dia」サイドはハウシーなテクノで、うっとりまったり宴の後の和んだ雰囲気です。こちらの方がメロディーを重視した曲が多く、Svenの危なげな妖艶さが上手く生かされていると思いました。昼と夜、対照的な2枚に仕上げたので存分に彼のプレイを楽しめる素晴らしいMIXCDですが、この作品も2001年作、近年のSvenのプレイとはまた違っていたりします。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
I Love Techno The Classics (541:541416501453)
I Love Techno Classics
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ベルギーのテクノフェスティバル「I Love Techno」の10周年を記念したコンピレーションアルバムが出ています。テクノにおける傑作をこれでもかと言わんばかりに収録した怒濤の3枚組、もうお腹一杯一杯なボリュームです。収録曲を見て貰えば分かるけど、最新の曲ではなくて過去の名作を集めていてテクノを昔から聴いている人には懐メロ特集みたいな感じ。しかしこうゆうコンピレーションはただヒット曲を集めましたってだけの、コンセプトも何も無い記念の為のリリースで、長くテクノを聴いている人には余り食指は動かないかもしれないですね。だけどこういったテクノベストを出す意義もある訳で、それはやっぱりこれからテクノを聴いてみたいと言う人にはうってつけだと思います。いきなり小難しいテクノを聴くよりとにかく派手で受ける曲を聴いて、それから色々なテクノを模索するきっかけになれば良いんじゃないでしょうか。もしくはEPを買わない人なんかにも勧められると思います。とにかくヒット曲満載、本当に良い曲ばかりです。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Soul Center - Soul Center 3 (NovaMute:NoMu089CD)
Soul Center-Soul Center 3
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Richie HawtinやMike Inkのミニマリズムを継承する者としてケルンミニマリズムのThomas Brinkmannがいます。こいつはこいつでやはり独特の音を出すのですが、このSoul Center名義の作品は彼の作品の中でも一番ファンキーだと思います。何でも昔のソウルやファンクをサンプリングして、それらを元に作り上げたとか。でもやっぱりソウルと言うよりファンク、漆黒の絡みつくグルーブがあります。ん〜簡単にグルーヴとか使って最近そんな説明が多いけれど、なんだろうね、Brinkmannのミニマルは他者とは一線を画すんですよね。ストレートな4つ打ちよりも微妙に入り組んだ4つ打ちで、一気に引っ張っていく欲望と言うよりもじわじわと腰にくる求心力がある感じ。ここではソウルなどをサンプリングしている甲斐もあって、人肌の温もりが余計に体の芯に伝わり心底から込み上げる熱気があります。全体的に冷めた感じなので熱気と言うのも変だけど、奥底に秘める熱気とでも言うのでしょうか。スカスカでシンプルに仕上げられた作風は、シカゴハウスに似た所もありやっぱりファンキー。Mike Inkが沈黙している今、ケルンミニマリズムを引っ張るのはBrinkmannしかいません。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Plastikman - Recycled Plastik (NovaMute(US):NMCD3019)
Plastikman-Recycled Plastik
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MIXCDではディープなクリック/ミニマルを、生のDJでは激ハードなミニマルテクノを、そして楽曲ではディープなアシッドテクノを創り出すテクノサイエンティスト・Richie Hawtin。そのリッチーがアーティストとして活動する時の名義がPlastikman。DJとしても超一流な彼はアーティストとしても超一流で、とにかくやることなすこと常人では考えられない独創性があります。今回このCDを紹介しようと思ったのは、やはり「Spastik」が収録されている為。実際クラブでも時々耳にするあの曲です。テケテケのスネアロールが鳴り響くだけの単純なトラック。これが何故クラブで流れるだけで人が発狂するのだろうか?何故にこの曲がクラブで人を踊らせる事ができるのだろうか?リズムトラック一本のみでこんなにもフロアを揺らす事の出来る曲を、僕は他に知りません。そしてリッチーのアシッドベースが見事に表現された傑作「Krakpot」も見逃せません。簡単に言うとアシッドハウスを基調にしたワイルドピッチスタイルのアシッドテクノ。不気味に入ってくるアシッドベースが恐怖心を煽り、徐々にビキビキウニョウニョのファンキーなTB-303?が炸裂します。大きなうねりとかはないのに、これもクラブでかかったら大爆発間違い無しでしょうね。全6曲ながらも1曲が長めなのでフルアルバム級のボリュームかつ、ディープで実験的なアシッドテクノ・ミニマルテクノを体験出来る傑作です。こんな曲が1994年作って言うのだからもう堪らないですね。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Concept 1 - 96:VR (M_nus:CONCEPT1VR)
Concept 1 - 96:VR
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祝!Richie Hawtinの再発第二弾、「Concept 1 - 96:VR」。つまりConcept 1にVariationsを付けたと言う事なのですが、それを担当したのはケルンミニマリズムの代表格・Thomas Brinkmann。こいつを引っ張り出してくる辺り、リッチーの嗅覚は相当に素晴らしいですね。さらにブリンクマンの手法も面白くて、二つのアームが付いた自作のターンテーブルでConcept 1のEPをプレイさせて、一つのアームが拾う音を右チャンネルに、もう一つのアームが拾う音を左チャンネルに当てて、簡単に言うと左右のスピーカーから位相がずれた音が出てくると言う訳なのです。今ならそんな事しなくてもPCで簡単に同じ事が出来てしまいますが、やっぱりアイデアが大事ですね。元々ミニマルでディープなConcept 1シリーズですが、ここまで来るともう頭がおかしくなりそう。左右の耳に交互にずれた音が淡々と打ち込まれ、麻酔の様に徐々に感覚が鈍っていく気がしますね。こんなアルバム売れるんでしょうか?極度のミニマル好き以外には決して聴くに耐えない淡泊で地味な作品。しかしながらミニマル好きにはマシーンが鳴らし続ける永続的な電子音に好意を感じるはずなので、この作品の素晴らしさを実感して頂けるかもしれないですね。

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| TECHNO3 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Concept 1 - 96:CD (M_nus:CONCEPT1)
Concept 1 - 96 CD
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祝!Richie Hawtinの再発第一弾、「Concept 1 - 96:CD」。96年の12ヶ月間、リッチーが毎月リリースした12枚のConcept 1シリーズをCDにまとめた物がこれです。96年と言うと自分もテクノをぎりぎり知り始めた頃だったのですが、流石はリッチー、この頃から既に完成されたスタイルを持っています。今の言葉で言うならばクリックハウス?もしくはミニマルハウス?それ位、現在の主流の音とリンクし全く以て古さを感じさせません。リッチー自体にそれ程変化があると言う事でもないので、やっと時代が追いついたと考えるべきなのでしょうか。極限まで削ぎ落とされたトラックには、数少ない電子音が淡々と鳴っています。微かな残響音の余韻が残り、トラックに深みや音と音の間を強調させています。リッチーはM_nusと言うレーベルを作っている事からも分かる通り、足し算ではなく引き算によって曲を創り出しています。最小限の単位が最大限の効果を生み出す方程式を知り尽くした天才科学者、リッチーの成せる技でしょうか。良いとか悪いとか思うより、音の深みにただただはまっていってしまうだけです。今と言う時代に再発されたのも、何かしらリッチー自身が今の音に結びついている事を感じたのでしょう。

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| TECHNO3 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
BEST OF 2005
来たるべき大晦日が遂にやってきました。K-1とPRIDEの両方を見なくては!最近は年末は毎年そうです。ちなみに未だにカウントダウンはどれに行くか決めておりません。どれもインパクトに欠けるイベントばかりでとか言っておきながら、ケンイシイに行っちゃいそうですな。さて、勝手ながら今年も年間ベストを選んでみました。が、今年は余りにも量が膨大なんで選ぶのに困り、泣く泣くカットした物が多数。そう考えると相当な量の音楽を聴いたんだなとしみじみします。以下のリストに残った物は僕のお気に入りの一部ではありますが、是非とも皆様のCD選びの参考になって頂ければ幸いです。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 14:00 | comments(11) | trackbacks(2) | |
2005 Best Seller
今年も遂に終わりがやってきました。と言う事で年間ベストなんですが、その前に今年は年間売り上げベストを行おうと思います。皆様今年もこの「Tokyo Experiment」経由@アマゾンで、多くの商品を購入して頂いてありがとうございました。アフィリエイトのおかげでより多くのCDを購入出来、色々な音楽を紹介する事が出来たと思います。ただの趣味で始めたこのブログですが、テクノやハウス、自分の好きな音楽をもっとみんなに聴いていただけたらなんと素晴らしい事かと。それでは僕が紹介したCDで、今年売り上げの良かった順に紹介させて頂きます。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Villalobos - Alcachofa (Playhouse:PLAYCD008)
Villalobos-Alcachofa
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VillalobosことRicardo Villalobos、渋いイケメン面をしていて尚かつクリックハウスシーンにおいて絶大な人気を誇るアーティスト。どんだけ凄いかと言うと日本では田中フミヤに信頼をおかれ、海外ではRichie Hawtinと手を組み(そういや去年、日本で一緒にプレイしてましたね)、彼の曲をMIXCD内で見かけるのも珍しくない程に人気があります。近年Playhouse、Perlonと言うレーベル自体が人気があるのも、一重にRicardoがそこから作品を出しているからと言う事も関係が無い事もないでしょう。EPのリリースを重ねた段階でアルバムの方も相当期待されていたのですが、この1STアルバムはどうでしょう?一聴して間違いなく地味…正直これは失敗したかなと言うのが、最初の感想でした。しかし何度か聴き込むうちにじわりじわりと効いてくる奥深さ、ヤバサがありました。一般的なクリックハウスとは確実に一線を画し、一見クールかつ無機質ありながら有機的な音が淡々と紡がれ、踊れるんだか踊れないんだかのギリギリのラインのグルーヴを保ちつつ(時折強烈なグルーヴも存在しますが)、ずぶずぶとのめり込んでいく覚醒感を生み出しています。シカゴハウスを経由したテクノ+クリックハウス?Richie HawtinやDaniel Bell(DBX)などが好きな人にはピンと来る音だと思います。派手さはほぼなく決して聴きやすい音でもなければ踊りやすい音でもないのに、このアルバムが大ヒットなんて信じられる?恐るべしクラブシーン。個人的にはテクノのカテゴリに選ぼうと思っていましたが、Ricardoは彼自身の音楽をハウスだと言い切っているのでハウスに含めておきます。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
CLASSIC MUSIC COMPANY presents THANKS FOR COMING BY-CELEBRATING A CLASSIC DECADE @ Yellow
2005/12/3 (SAT)
DJs : Derrick L.Carter, Luke Solomon, Remi

SPACE LAB YELLOW'S 14th ANNIVERSARY PARTY @ Yellow
2005/12/9日 (FRI)
DJs : Derrick May, DJ Katsuya

THE ULTIMATE DJ CHAMPIONSHIP REEL UP FIGHT NIGHT @ Womb
2005/12/9 (FRI)
ASIA GP : Ken Ishii vs DJ Yama
U.S. GP : DJ Funk vs Chester Beatty
JAPAN GP : DJ Wada vs Heigo Tani

DE9 WORLD TOUR IN JAPAN @ Womb
2005/12/22日 (THU)
DJs : Richie Hawtin, Magda and more

FRANKIE KNUCKELS JAPAN TOUR @ AIR
2005/12/22日 (THU)
DJs : Frankie Knuckles and more

SHANGRI-LA 01 presents THE WHITE BALL - gay mix party - @ ageHa
2005/12/23 (FRI)
Arena DJs : Frankie Knuckles, Wara

DOUBLE TROUBLE 10 @ ageHa
2005/12/29日 (THU)
Arena DJs : Timmy Regisford, Danny Krivit

UNIT 06 NEW YEAR'S PARTY @ Unit
2005/12/31日 (SAT)
Line Up : Thomas Fehlmann, Tobias Thomas, Jennifer Cardini
Triple R, Steve Barnes aka Process/Cosmic Sandwich, dublee
Kosuke Anamizu, Kentaro Iwaki aka Dub Archanoid Trim, Keita Magara
Toshiya Kawasaki, and more....

AIR COUNTDOWN SP @ AIR
2005/12/31 (SAT)
DJs : Ken Ishii and more
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin - DE9 Transitions (NovaMute:NOMU150DVD)
Richie Hawtin-DE9 Transitions
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DJのプレイはもはやレコードを必要としなくなってしまったのかもしれない。CDJやPCでのMIX作業が導入された時はレコードでのプレイに比べると、やっぱり生々しさや臨場感に欠けると思っていたのもとうの昔。Richie Hawtinら一部のアーティストがファイナルスクラッチなどの新技術を迷う事なく使う様になり、その影響は瞬く間に広がっていった。そして今ではCDJやPCでのライブミックスも珍しくは無くなったのだが、それらの機能をフル活用出来ているアーティストは本当に数少ない。そしてRichienこそが「DE9:Closer to the Edit」に於いてそれらの機能を余す事なく利用し、想像だに出来なかったMIXを披露したのが4年前の話。そして遂に更なる進化を遂げたRichie Hawtinが帰ってきた。と言っても技術的には前作同様、多くの曲の中から一部だけを抜き出して、それらを複合的にループさせ新たな楽曲を創り出すと言う物。音的にも前作同様、極限までミニマルでクリックハウス調で淡々としながらも、多彩な変調を見せ奥深い。トラックリストを見ても知らない曲ばかりだが、それもそのはず。セクションごとにタイトルが付けられただけで、実際にはPlastikman、Carl Craig、Ricard Villalobos、DBXなどの曲を使用している。しかし原型はもはや止めておらず、完全にRichieが新しい曲を創り出したと言っても過言ではない。こういった再構築を成せる機能こそPCでのMIXの醍醐味なのだが、実際に行うとなると使えるループを探すセンスやらそれらを再構築するセンスやらが問われる訳で簡単な物ではない。RichieがこういったMIXに成功したのには、やはりテクノに関する広大な知識と深い思慮を持ち合わせているからなのであろう。芸術の域にまでMIXと言う物を押し上げてしまったRichie、これ以上のプレイなんてあるのだろうか?ちなみにこのMIXCDはメインはDVDの方で、CDの方はあくまでボーナスである。なのでCDには21曲目までしか収録されておらず、フルで聴くにはDVD付きのUK盤を購入する必要があるのでご注意を。DVDにはTime Warpでのミックスプレイが映像で収録されているので、どうせ購入するならUK盤をお勧めする。

2006/01/21 訂正:どうやらUS盤もDVD付きの様です。

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| TECHNO2 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(9) | |
Monika Kruse - On The Road Mix Vol.2 (Terminal M:Term0205-2)
Monika Kruse-On The Road Mix Vol.2
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テクノを聴く女の子は多くはないんだろうなー。だからテクノの女の子のDJとかアーティストも多くはないんだろうなー。ま、実力があればどっちでも良いんだけどね。そんなテクノシーンで孤軍奮闘している女性DJの一人、WIREとかにも参加し日本での人気は十二分にあるMonika KruseのMIXCDがコレ。とにかく自分の好きなアーティストの曲がふんだんに使われているので、ただそれだけでOKです。いきなりJeff Mills、Robert Hood、E-Dancer(Kevin Saunderson)の三段攻め、痺れるぜ。そこからはパーカッション多めのトライバル系でガンガンに突き進む。Thomaz Vs Filterheadzのラテン+ハードテクノの曲はかなり破壊力抜群で、これで踊れなければ不能に間違いない!中盤は微妙に抑えてブイブイベースのディスコ系やパンキッシュなVitalicを挿入し、ラストに向かって今度はダークなテクノで再度ペースをあげてゆく。「La La Land」は最凶に不吉過ぎるよ。ラスト手前で再度デトオタ泣かせのF.U.S.E.(Richie Hawtin)の曲でダークに行くと思いきや…Funk D'Voidの涼しげで美しいシンセがこだまする「Diabla」登場!終わりに向かって昇天してゆきますよ〜、気持ちE〜!こんな感動の展開が待っているなんて、憎い演出ですね(笑)ってな感じの山あり谷ありのツボを押さえたMIXです。美しいお姉さんだからと言って顔で売れてる訳じゃないんですよ、ちゃんと売れる訳があるんです。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Underworld - Everything Everything DVD (V2 Music:V2BI1001)
Underworld-Everything Everything
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ロックダイナミズム!!なんて躍動感に溢れ、興奮の坩堝に陥れる素晴らしいライブなんだろう。このDVDを見てそう思った。テクノのライブでですよ?すげーですよ、数万人がテクノのライブで踊り狂ってますぜ?僕も初年度エレクトラグライドに行ってUnderworldを体験してきたけど、その比じゃないです(個人的に言えばエレグラでのライブはダメダメでしたので、裏のRichie Hawtinで踊ってましたけど)。

Underworldと言えばロック小僧さえもテクノに引き寄せ、テクノの黄金時代を築いたユニットの一つであります。代表する作品としてアンダーグラウンドで大ヒットした1stアルバム「Dubnobasswithmyheadman」、レイブで馬鹿受けした「REZ」、トレインスポッティングのテーマ曲?でもある「Born Slippy Nuxx」などがあり、テクノを聴く者はみな通過しているある意味洗礼的扱いです。カールハイド、リックスミス、そしてダレンエマーソンの3人によってUnderworldは奇跡的な活動を行ってきました。惜しむらくはUnderworldのクラブミュージックとしての音作りを担当していたであろうダレンが脱退してしまい、その後はいまいちぱっとしないユニットになってしまいました。僕が初年度エレグラで体験したライブはダレン脱退後であったためか、いまいち乗り切れずまた会場の音の悪さも伴い最悪の印象だったのが懐かしいです(REZをやならかったのもこれまた最悪)。でもこの3人が揃ったDVDを見てUnderworldはやっぱり凄かったんだと再認識しました。リックとダレンは終始機材をいじくって、カールは意味もなくクネクネ踊るだけ。それなのに何万と言うファンが一同に熱狂し、これはもはやロックのライブじゃないかと思いました。「Born Slippy Nuxx」のあのシンセリフが炸裂した瞬間、大勢のファンが手を一斉に挙げ歓喜する。そして最高の高揚感溢れる「REZ」では、快楽に抗う事の無意味さを知る。テンションを落とす事なく完璧なライブを、最高の映像と共に体験出来るこのDVDは一見の価値ありです。(何て言いつつも最近中古で安かったので、買いました)

CD盤「Everything Everything」
DVD「Everything Everything」(リージョン1。リージョン解除出来る人はこちらの方が安くてお得です)

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Rei Harakami - Lust (Sublime Records:IDCS-1014)
Rei Harakami-Lust
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誰もが待ちわびていた4年間。4年間と言えば決して短い時間ではないが、その間もハラカミレイの「Red Curb」は色褪せる事無くより輝きを見せ僕らを期待させていた。そう、レイハラカミの新作を。その間本人はどう思っていたが知らないが、アンダーグラウンドな音楽にもかかわらず確実にハラカミは期待されるべき存在となり、日本の次世代テクノを担う一人として待ち侘びられていた。どの業界でもそうだが人気が出れば得てして真似する者が現れるのだが、ハラカミの物真似は存在しない。何故なのだろう?結局彼の音楽を真似する事は出来やしないんじゃないか、これは彼のみがなしえる唯一の音楽なのだろう。

さあ、4年ぶりの新作はどうだい?ははは(笑)彼は何も変わっていなかったよ。いや、これは本当に素晴らしい。こんな作品は滅多に出会える物じゃない。相変わらず大した事ないシンセなどで作曲しているらしく、音も以前と変化は無いようだ。HardfloorやRichie Hawtinと同じ事なんだけど、彼は一つの楽器を巧みに利用して緻密で正確な旋律を奏でる事が出来る。4年も時間がかかるのには、彼が決して妥協しないアーティストである事の証明なのだろう。数少ない楽器でこれ程までに美しく、清涼で芸術的な作品を作る労力は並大抵ではないはずだ。前作は少々アンビエント風な面も見受けられたが、今作は完全に吹っ切れている。そして一歩引いた控えめのキャッチーな旋律が、僕らを虜にする。言葉だけじゃ伝える事なんか出来やしない、この素晴らしさは。だから聴いて欲しい、音楽を愛する人全てに。日本から世界に送るYMO、Ken Ishii以来の衝撃。

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| TECHNO2 | 21:30 | comments(9) | trackbacks(9) | |
2005/04/02 UNITE @ UNIT
首をなが〜くして待っていたLe Petit Orb(Alex Paterson & Thomas Fehlman)に行ってきました。年越しのTRANSIT KINGS(ALEX PATERSON & JIMMY CAUTY)@メタモがはずれだっただけに、今回は相当期待してましたよ。11:45に会場に着くと、あれ?もうKAITOやってるじゃん…しかも12時までだって(;´Д`)と言う訳でKAITOは少ししか聴けなかった。どう考えてもタイムテーブル作った奴は、馬鹿!いっぺん死ねと思いました。

12時からはフェルマンがDJを開始。最初は幾何学的な変則ビートで、ゆったりなスタート。アレックスとは対照的に知的だけど、見かけはRichie Hawtinみたいだしちょっと怖い。ダビーなリズムや浮遊感のある上物も混ぜて少しずつ盛り上げていく。さすが50越えてるおじさんだけあって、インポでも舌だけでベロンベロン舐め尽くして女を逝かせるような粘っこいプレイ。後半に入ればライブ目前と言う事もあり、4つ打ちでドンドンあげてきて会場を盛り上げていた。
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| EVENT REPORT1 | 17:35 | comments(8) | trackbacks(2) | |
Orbital - Orbital 2(Brown Album) (FFRR:828 386-2)
Orbital-Orbital 2
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テクノ界にはスキンヘッド団体と言う奇妙なグループが存在し、そこには著名なアーティストが数多く加入している。有名なアーティストだけでも、Richie Hawtin、Karl Hyde(Underworld)、Fatboy Slim、Adam Beyer、Hardfloor、Herbert、Luke Slater、Carl Coxなど例をあげたらきりがない。その中でも特に有名なのがこのHartnoll兄弟から成るOrbitalだろう。ライブでは八つ墓村スタイルのライト付きメガネをかけて、会場を興奮の渦に巻き込む冗談抜きで素晴らしいユニットである。なお去年WIRE04で(確か)ラストライブを行い、ファンに惜しまれつつも解散してしまいました。

彼らのサウンドはトランシー(トランスではない)な楽曲が多く、大半はとても聴きやすい物です。僕もテクノを聴き始めた頃からOrbitalサウンドには触れていたと思いますが、とても間口の広いユニットですね。一聴して耳に残る分かりやすいメロディーに、洗練されたトランシーな音、そして完璧な流れをもった構成と非の打ち所はありません。このアルバムが出た頃はレイブ全盛期という事もあったのでしょうか、大きなイベントで利用すると馬鹿ウケするようなトラックが満載です。つまり幸福感に溢れ肉体を振るわせるアッパーなトラックなのです。多分テクノ好きな人でこのアルバムを嫌いな人は、余りいないのでは無いでしょうか?友達と麻雀を打つ最中にも良くかけていましたが、評判は上々だったと思います。曲名からして「Lush」とか「Halcyon & On & On」なのだから、だいたいどんなアルバムかは想像出来るのでは?ただ今一度念を押しますが、トランスではありません。これはテクノの金字塔であるのです。

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(7) | trackbacks(5) | |
Upcoming Event
2005/04/02 (SAT) UNITE @ UNIT
Live : Le Petit Orb (Alex Paterson & Thomas Fehlman)
DJ : Alex Paterson ,Thomas Fehlman ,更にKAITOも追加!

2005/04/10 (SUN) NAGISA @ お台場OPENCOURT
DJ : Carl Craig ,Ken Ishii ,Q`HEY and more.

2005/04/15 (FRI) ESCAPE @ YELLOW
DJ : Carl Craig

2005/04/23 (SAT) VADE feat. MARCO CAROLA @ WOMB
Special Guest : Marco Carola (Zenit)
Guest : Ryukyudisko (DJ Set)

2005/04/28 (THU) Standard 1 in association with REEL UP @ WOMB
DJ : Ken Ishii, Funk D'Void, Bryan Zentz

2005/04/28 (THU) secret service meets kompakt night vol.8 @ UNIT
DJ : MICHAEL MAYER, Toshiya Kawasaki
LIVE : LO SOUL (playhouse), dublee (mule electronic)

2005/05/03 (TUE) MIN2MAX or MINIMIZE to MAXIMIZE tour @ WOMB
DJ : Richie Hawtin

2005/05/06 (FRI) STERNE @ WOMB
DJ : HARDFLOOR ,TAKYUU ISHINO ,TEN

2005/05/14 (SAT): VADE @ WOMB
DJ : Surgeon

Le Petit Orbの時はワタナベヒロシさんの参加も決まり、KOMPAKTの重鎮が揃いました。これはテクノ好きは必ず行くべきイベントですね。
NAGISAはちょっとしけた面子だけど、ケンイシイとカールクレイグで1500円なら問題無し。野外イベントでのんびり楽しめれば良いかな。
WOMBのKen Ishii, Funk D'Void, Bryan Zentzの3人が揃うイベントもかなり強烈。WOMBは行きたくないけど、この面子が揃えば行かねばなるまい。
HARDFLOORは多分ライブだと思います。Surgeonはマニアックラブでプレイしてこそなのだけどね…残念。
| UPCOMING EVENT | 19:40 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Derrick L. Carter Presents About Now... (Sixeleven Records:SER-1105)
Derrick L. Carter Presents About Now
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最近アマゾンの品揃えが悪くなってきている気がします。更に発売前に注文をしても発売日になった途端3〜5週間お待ち下さい状態になったり、とにかく品薄状態です。やっぱりこれって去年の輸入盤問題の影響が出てきてるんだろうか?全く酷い法律だよなー、数%にしか満たないアジアからの逆輸入CDを抑止するために大半の輸入盤も一緒に輸入禁止にするような法律だったはず(実際には音楽ファンの決死の反対により、多少修正は加わったらしいが?)。音楽を好きな人が音楽会社を運営するのではなく、ただの金儲けの道具にされているこの実情をなんとかして欲しい。ついでにJASRACも逝ってよし(JASRACって実際は厳しい縛りでアーティストと契約をしてるらしい…)

さて昨日ClassicレコードのコンピMIXCDを紹介したので、ついでにレーベルのボス、Derrick Carterも紹介しちゃおう。そのワイルドな見かけ同様、ファットでタフで荒々しいプレイがナイスなCarter。過去のシカゴハウスを現代に引き継ぐスーパーDJであり、Richie Hawtinもべた褒めしてる位です。僕がDJを体験したのは7 Hours @ Liquidroomで、確か記憶によると1時間位遅刻してきてクラウドを困惑させた記憶がある。まあその後のテクノ並の激しいプレイで脳髄まで揺さぶられて、遅刻した事は大目に見ていたと思います。そんなプレイをこのMIXCDでも体験出来ちゃう!シカゴハウス的なガシッとしたリズム帯の曲がメインに、意外にもフィルターディスコまでも駆使してアップリフティングでハードなMIXをしています。やっぱりシカゴハウスのダーティーで粗野な雰囲気と言うのは、他の地域からはなかなか感じられない物がありますね。機材の発展などがあっても、曲自体がそれ程変わらずにハウス初期の良さを含んでいます。更にCarterのイコライジング裁きが展開にメリハリを付けて、ぐっとファンキーな流れに引き込まれていきます。ハウスでも男気を感じる事の出来るアーティスト、それがDerrick Carter!

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| HOUSE1 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Plastikman - Closer (NovaMute:NoMu100CD)
Plastikman-Closer
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最近Cドライブがぶっ飛ぶと言う災難に見舞われた僕ですが、昨日は他のデータドライブがぶっ飛びました。PCを買い換えてHDDだけ移し替えてから災難続き。しかしこうにもドライブが飛ぶのは、何か原因があるのではないかと考え電源は十分か、HDDに問題は無いか色々考えてました。今日新しいIDEケーブルを買ってHDDを繋いでみると、データドライブが普通に認識出来てデータも残っていました。と言う事は新しいPC購入時に付いていたIDEケーブルに問題があったようです。Cドライブも買ったIDEケーブルで繋げばきっと、接続出来ていたのでしょう。しかし既にCドライブはフォーマット済み…済み…済み。消え去ったメールは戻ってこない(泣)

そんな僕が最近ずっと部屋で流していたCDがこれ。Richie Hawtinのダークサイドテクノ。ドロドロとした漆黒のディープミニマル。ミニマリズムを極めた感もあるスカスカなトラックはよくよく聴くと、最近のクリックハウスに通ずるものを感じます。しかしこんなのを通常の状態で聴いてもそんなに楽しくないかもしれないですね。狂気の沙汰としか思えない鬱っぷり、聴く者を落ち込ませます。ブリブリのアシッドは健在で今までの路線とそれ程差は無い様にも思えますが、鬱っぷりは今までに類を見ません。眠る時に聴いたら静かに夢の中に落ちていき、爆音で聴いたら発狂するでしょう。

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| TECHNO1 | 21:17 | comments(0) | trackbacks(0) | |
WARP Vision The Videos 1989-2004
Warp Vision 1989-2004
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WARPといえばイギリスの最重要テクノレーベルで、優秀なアーティストを多く輩出している。初期のブリープの流行の先駆けとなったLFO、Artificial IntelligenceシリーズとしてのPolygon Window(Aphex Twin)、Black Dog、Fuse(Richie Hawtin)、またAutechreやTwo Lone Swordsmenも擁し、そしてBoards Of Canadaもライセンスしたりする偉大なレーベルである。そのアーティストのプロモビデオを集めたのがこのDVDである。何と言ってもAphex Twinのビデオは音楽に負け時劣らず強烈で、とにかく見逃す事は出来ない。ユーモアと狂気を兼ね備えた迷作?である。Autechreのビデオも凄い。音楽とリズムをシンクロさせた動画で、フューチャリスティックな物体がノイジーに変化してゆく。個人的にはAphex Twinのビデオが見たかったので買っただけなのだが、他のビデオも充実しているのでWARPに思い入れがある人はきっと満足出来ると思う。WARPを知らない人は逆にこれを見て、お気に入りにアーティストを見つけられたら良いかな。
| TECHNO1 | 23:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Fumiya Tanaka - DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE] (Dream Machine:HDCA-10102/10103)
Fumiya Tanaka-DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]
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先日渚でクールなプレイを見せたFumiya Tanaka。昔は激ハードで日本版Jeff Millsともとれた彼ですが、ここ何年かはゆるくもっと深みを持った渋めのプレイを聴かせます。このMIXCDは色々なパーティーの一部分を切り取り、それを12編として2枚のCDにまとめた物。断片的でロングミックスが楽しめないデメリットもあるが、面白い企画ではあると思う。クリック、ミニマルを中心に熱くならずに淡々とプレイし続けるフミヤ。時には微妙にハード目になったりするけど、それでもスカスカなトラックを使って爆音って感じではないし。リズムトラック中心でフロアに水を浴びせつつ、踊らせると言う地味だけど渋いプレイです。Richie Hawtin-DE9: Closer To The Editなんかに雰囲気は近いんではないかな。渚みたいな野外イベントではこうゆうのは僕は合わないと思うけど、フロアで聴くと体の芯にリズムがドンドン響いてカッコイイですよ。CHAOSと言う自身のイベントではこういったゆるめのプレイだけでなく、激ハードなミニマルもプレイするので一夜で二つのプレイを楽しめるはずです。

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| TECHNO1 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Upcoming Event
2004/11/02 3RD.ANNIVERSARY feat. FABRICE LIG @ MODULE
2004/11/05 Cristian Varela、Ken Ishii @ ageHa
2004/11/12 CLUB PHAZON @ LAFORET MUSEUM ROPPONGI
DJ:Richie Hawtin、Ricardo Villalobos
2004/11/13 Present @ ageHa
DJ:Inoue Kaoru -exclusibe long set-
2004/11/19 VADE @ WOMB
SPECIAL GUEST DJ: JOEY BELTRAM、DEETRON
2004/11/19 RHYTHM & SOUND with PAUL ST. HILAIRE @ YELLOW
2004/11/20 DJ:DJ SPINNA LIVE:ANANDA PROJECT、KENNY BOBIEN @ YELLOW
2004/11/27 Oliver Ho @ AIR
2004/11/27 SECRET SERVICE meets KOMPAKT NIGHT Vol.6 @ UNIT
LIVE:THOMAS FEHLMANN DJ:Kentarou Iwaki、KAITO
2004/12/04 KERRI CHANDLER @ YELLOW
2004/12/10 SPACE LAB YELLOW'S 13TH ANNIVERSARY PARTY @ YELLOW
DJ:Lil Louis
2004/12/18 CARL COX @ YELLOW
2004/12/20 LAURENT GARNIER @ YELLOW
2004/12/22 FRANKIE KNUCKLES @ YELLOW
2004/12/25 FUMIYA TANAKA @ YELLOW

デトロイトテクノ好きとしてはファブリスリグは外せません。
ベーシックチャンネル好きとしてはRHYTHM & SOUNDは外せません。
トーマスフェルマンとカイトが一緒に見られるのも良いです。
リルルイスは最後のDJプレイをするらしいです。イエローがパンクしますね。
ローランガルニエが一年に二度も来るなんて、良くやったイエロー。
その他色々、年末に向けてイエローが特に頑張っています。
ageHaやAIRも後で豪華なイベントを発表するだろうけど、体が足りませんね。
| UPCOMING EVENT | 22:00 | comments(6) | trackbacks(0) | |
SALEM INNOVATION NIGHTS presents CLUB PHAZON -WOMB MOBILE PROJECT-
November 12th 2004 (fri) @ LAFORET MUSEUM ROPPONGI
Open : 21:00-28:00
Adv : Y4,500 Door : Y5,000

DJs: Richie Hawtin, Ricardo Villalobos
"The Premier B2B showcase in Asia"
LASER SHOW + Lighting by AIBA

なぁぁぁぁぁんと、リッチーとヴィラロボスがバックトゥバックで回すらしい!!!WOMBのイベントみたいだがWOMBではなく、六本木ラフォーレミュージアムで開催。どんな箱かは知らないけど、調べたらWOMBよりは少し大きそう。クラブって感じではないかもしれないが、イベント的には大期待!!!必ず行きます…
| UPCOMING EVENT | 16:08 | comments(0) | trackbacks(2) | |
2004/09/04 World Connection presents Oliver Ho @ Air
World Connection presents Oliver Ho
Luke Slaterが来日中止になったので急遽代理でOliver Hoが来日。と言う事で僕も急遽今年初めてAIRに参戦。小雨の降る中1時頃AIRに着くと程々の混み具合。照明真っ暗で良い感じです。久しぶりに来たせいか、内装変わっていました。ソファーも普通のシートになっていました。2時まではSODEYAMAがプレイ。ドンシャリなハードミニマルでフロアを盛り上げていました。2時過ぎにOliver登場。あーもうフロア激混み、殆ど踊れません。去年のLil Louis程はいかないけどOliverでこんなに混むなんて。一端プレイを止めて、民族系リズムから緩く始まりました。緩い感じが少し続いていたので不安になったけど、途中から予想通りバキバキな状態。思ったほどトライバルな曲はかけなかったけど、ミステリアスな金属音が鳴ったり怪しい雰囲気を醸し出していました。3時半頃までは血管ぶち切れフルスロットル状態で高速バキバキハードミニマル状態。流行のラテンではなく機械的な本流ミニマルが多かったと思います。その後少し中だるみ状態でしたが、5時過ぎに一端止めた後がまたやばい。ハードを越えてインダストリアル状態。SurgeonとかRegis風のトラックで頭をがんがん叩かれているような状態で、5時を過ぎてもフロアを揺らしていました。PCも使っていて、時々PCに取り込んであるスピーチを流してトラックに被せたりしていました。ラテンミニマルが流行る中でOliverはJeff MillsやRichie Hawtinとは又別次元のプレイに突入していた事を感じさせられました。彼のトラック自体もどんどん深化しているので、要注目です。

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| EVENT REPORT1 | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin - DE9:Closer to the Edit (NovaMute:NoMu090CD)
Richie Hawtin-DE9:Closer to the Edit
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前回紹介したRichie Hawtin - Decks Efx & 909(通称、黒)の裏盤、DE9:Closer to the Edit(通称、白)。白黒両方合わせて揃えるのが吉でしょう。今回のMIXCDにおいてRichieはMIXを別次元へと押し上げてしまった。100曲以上から300程のループを抜き出して、それをソフトウェアやファイナルスクラッチを使用して再構築、と言った云々は抜きにしてとにかく凄い。Richieのダークサイド全開な深淵なるディープな作品となっている。Rhythm & SoundやCarl Craig、又人気上昇中のRicardo VillalobosやAkufenその他もろもろ奇怪奇天烈な音を使い、クリックハウス系の気持ちの良いMIXだ。激しさは「黒」みたいには無いが、「白」には今まで聴いた事のない複雑なMIXを聴く事が出来る。ソフトウェアを導入したせいだろうが、かといって人間味は失われはおらず常に前進し続ける姿勢を伺う事が出来る。実際のDJでこのようなプレイを体験するのは難しいだろうが、実際のDJでもファイナルスクラッチを導入しているので制約にしばられないプレイを生で体験出来るであろう。機会があれば一度は彼のパーティーに足を運んで欲しい。

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| TECHNO1 | 21:15 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Richie Hawtin - Decks, EFX & 909 (NovaMute:NoMu072CD)
Richie Hawtin-Decks EFX & 909
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ハードミニマルの名盤Jeff Mills - Mix-Up Vol.2と肩を並べるのが、今回紹介するRichie Hawtin - Decks Efx & 909。今となってはRichie Hawtinのパーティーは激混み状態で大盛況ぶり(初年度エレグラの空き具合が懐かしい…)。そんな彼のアグレッシブなプレイがこのCDで体験出来てしまうのは嬉しい限り。ハードではあるが、Jeff Millsが本能的であるのに対して、Richieは機械的、計算し尽くされたプレイをする。緻密で良く練られたプレイだ。しかしだからと言って元々の踊らせる機能が失っていないのは流石である。最近のハードミニマルは音数多めで過激なのが多いが、Richieは音の隙間を生かした音数少なめでありながらも硬質でファンキーな曲を使用する事が多い。そして今回はそこにTR-909でリズムを載せているらしい。ここまで来るとDJだってライブと変わらないなと思ったりもする。前半から中盤までのアグレッシブな展開は、ほんとCOOOOOOL!って感じです。後半は沈み込むようにダウナーになってしまいますが…。

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| TECHNO1 | 22:20 | comments(1) | trackbacks(3) | |