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Andrew Soul feat. Robert Owens - Slipping Into Darkness EP (Vibraphone Records:VIBR013)
Andrew Soul feat. Robert Owens - Slipping Into Darkness EP
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シカゴとデトロイトのハウスに触発され、イタリアはローマからアンダーグラウンドなハウスを1992年頃に7枚のみ残したVibraphone Recordsは、恐らく忘れさられていたレーベルであろう。しかし2015年に失われた名作の復刻を機に特にイタリアのアーティスト推しでレーベル運営を復活させ、今ではオールド・スクールなハウス・ミュージック好きな人であればきっと注目するであろう存在として、再度輝きを放っている。そのレーベルからの新作はやはりイタリアの比較的若手でもあるAndrew Soulによるもので、シカゴ・ハウスの伝説的ボーカリストであるRobert Owensをフィーチャーしている事、そしてシカゴ・ハウス黎明期から活動するVincent Floydやイタリアからシカゴ・ハウスへの妄信的な愛を示すNick Anthony Simoncinoをリミキサーと迎えているのだから、それらの名前を見ただけでも反応する人は少なくないだろう。実際に作品を聞いてみれば期待通りのボーカル・ハウスが収録されており、"Slipping Into Darkness"では自己陶酔系の甘く呟くようなOwensの歌は健在で、そこに控え目な響きながらもしっとり情感漂うピアノと鈍いアシッドベースが弾ける官能的なディープ・ハウスのトラックが合わさっており、古き良きハウス黄金時代を思い起こさせる。それをFloydがリミックスした"Slipping Into Darkness (Vincent Floyd Remix)"はTR系の安っぽく乾いたパーカッションと透明感ある伸びるシンセによってメロウな方面のシカゴのハウス、つまりはLarry Heard直系のシンプルな構成ながらも感情に訴えかけるエモーショナル性を掘り起こした作風になっており、未成熟な初期衝動を残しながら実に味わい深さがある。対して"As You Are"はより硬いキックとアシッドの攻撃性をそのまま打ち出した骨太なハウスで、音の隙間を残した簡素な構成ながらも跳ねる肉体的なグルーヴが迫り、Owensによる歌も深い陶酔感を引き出している。それをSimoncinoはフラットに均したビート感に作り変えた"As You Are (Nick Anthony Simoncino Remix)"を披露しており、魔術的な歌やより音を絞り込みながら初期シカゴ・ハウスの悪っぽさや暗い雰囲気を強調した点は、原曲よりも更に先祖返りしていてSimoncinoのシカゴ・ハウスへの忠実さが際立っている。どのバージョンも最新のと言うよりは8〜90年代の時代性が強い懐古的な意味合いは強いものの、そこはシカゴ・ハウスへの理解が深いアーティストだからこそ、本物のシカゴ・ハウスを提唱している点で評価すべき作品だ。



Check Andrew Soul
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr. Fingers (Rebirth Records:REB036CD)
Rebirth 10 - Compiled And Mixed By Larry Heard A.K.A. Mr.Fingers
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シカゴ・ハウスのレジェンド…とだけで括るのでは恐れ多い、時代を越えて何時までも残る曲を制作する音楽家として孤高の位置に存在するMr. FingersことLarry Heard。初期シカゴ・ハウスのロウで荒ぶれる作風から、次第にそこにツール性のみならず趣深い情緒や琴線に触れるエモーショナル性を加えた張本人であり、伝説的な存在として尊敬の眼差しを浴びながらも今も音楽家として制作を続け、求道的な生き方を続けている。アーティストとしての技量は言うまでもないが今までにDJとして公式にミックスをリリースした事はなく、活動歴30年を経てようやくMr. Fingers名義でのミックスがここに届けられた。オフィシャルでの初のミックスである事は非常に貴重ながらも、今回はイタリアのレーベルであるRebirthの10周年を記念した作品とあって、あくまでレーベルの音楽性を伝えるショーケースが前提になっている。レーベルからの作品にはテクノからハウスにディスコ、USから欧州まで幅広い要素があり、レーベルを追い続けている人でなければその全容を計り知るのは困難だろう。しかし決してDJとしては超一流という訳でもないLarryが、ここでは穏やかで慎み深い点で音楽的には親和性のある事をベースに、ショーケースとしては十分に魅力あるミックスを披露している。ショーケースというコンセプトが前提なのでトリッキーさや派手な展開はほぼ皆無で、曲そのものの良さを打ち出す事を前提としたミックス - それは普段のLarry Heardのプレイでもあるのだが - で、幽玄なディープ・ハウスからアシッド・ハウスに歌モノハウス、またはディープ・ミニマルも使用して、穏やかな地平が何処までも続くような優しさに満ちた音楽性だ。丁寧に聞かせる事でしっとりと体に染み入るような情緒性を含みつつも、勿論ダンス・ミュージックとして体が躍り出すようなグルーヴ感もあり、Larryらしい大らかな包容力とレーベルの美しく幽玄な音楽性が見事にシンクロして相乗効果を発揮している。リスニングとしての快適性が故に部屋で流していて自然にさらっと聞けてしまうBGM風にも受け止められるが、それもLarryやレーベルの音楽性としてはあながち間違っていないのかもしれない。願わくば次はショーケースとしてではなく、よりパーソナリティーを打ち出したMIXCDも制作して欲しいものだが、さて今後の活動を気にせずにはいられない。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Frankie Knuckles - House Masters (Defected Records:HOMAS23CD)
Frankie Knuckles - House Masters
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2014年3月31日、偉大なるハウス・ミュージックの父であるFrankie Knucklesが亡くなった。ハウス・ミュージックのオリジネーターとしての孤高の存在でありながら、しかしその音楽性はむしろ親近感と普遍性のあるもので、メロディアスな旋律とピアノやストリングスを用いた美しい音色に心温まる歌を重要視した作風は、Knucklesの十八番としてだけではなくハウス・ミュージックのクラシックな作風へと根付いている。勿論彼のその才能は単にハウス・ミュージックの世界だけに収まる事なく、メジャーレーベルからも引く手数多となりポップ・ミュージックにグルーヴィーなハウス・リミックスを施し、素晴らしい作品を多く残している。そんな膨大なるオリジナル/リミックスの中から本人が自身のキャリアを振り返るベスト盤として編集をしようとしていたのが本作で、亡くなる前の2月からそのプロジェクトを開始していたものの、本人が亡くなった事で随分と時間が経ってからようやくリリースされるに至っている。アルバムは出だしから初期名作群が並んでおり、まだつたなく安っぽさも残る音質ながらも遠い故郷への思いを馳せるようなロマンティシズムに溢れた"Your Love"、Robert Owensによる自己陶酔のボーカルがフィーチャーされた官能的な"Tears (Classic Vocal)"、心の底から晴々しい気持ちにさせてくれるピュアで多幸感に満ちた"The Whistle Song (Sound Factory Mix)"と、そのどれもがケバケバしさや派手さは排除しながら優美な旋律が心にじんわりと沁みる世界観を作っている。リミックスも完全にKnucklesの世界観に染められており、長いイントロから徐々に盛り上がっていく展開がドラマティックでもある"The Pressure (Frankie Knuckles Classic Mix)"や原曲以上にピアノやストリングスで美しく彩り愛くるしさを強調した"Change (Knuckles Mix)"など、その作風は一貫して彼らしい華麗なメロディーと心地良いハウスのリズムが存在しているのだ。その輝かしい才能故に名作は多く、本作に収録されなかった名作もあれやこれやとあるものの、しかしハウス・ミュージックとは何かと問われたら先ず本作を提示しても良いだろう。Knucklesの音楽への愛がふんだんに詰まったこのアルバムは、正にハウス・ミュージックなのだから。



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| HOUSE11 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Tony Lionni - Just A Little More (Madhouse Records:KCTCD627)
Tony Lionni - Just A Little More
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UK出身、ベルリンで活動をするTony Lionniは2008年にWave Musicからデビューを果たし、それ以降はVersatile RecordsにFigureやOstgut Tonなど著名レーベルから引っ張りだこ状態、そして2010年にはFreerange Recordsより初のアルバム"As One"(過去レビュー)をリリースした。ハウスをベースにしながらも西洋の流麗なテック感を盛り込んだ音楽性は一躍注目集めるが、EPで高まった期待は今思うと良くも悪くもないアルバムで萎んでしまったように思える。が転機は訪れた。2011年にはKerri Chandlerが主宰するMadhouse RecordsからEPをリリースし、よりNYハウスやニュージャージーなどのルーツを意識した音楽性へと向かい、堅実なハウストラックを手掛ける事となった。そして3年ぶりの新作はやはりMadhouseからだが、前述のKerriやRon Trentを尊敬していると本人が言うように、アルバムの最初から最後までリズムは骨太ながらもハウス・ミュージックのソウルフルな面を強調したUSハウスが並んでいる。勿論Tonyらしく手に汗握るような熱気や泥臭い汗臭さは無いのだが、Robert OwensやRachel Fraserといったボーカリストを迎えた事も相まって、仄かに見え隠れする黒っぽさと洗練された音色のバランス感は丁度良い点の上にある。アルバムの前半はしっとりとしたメロウなコード感と控え目にソウルフルなボーカルが絡むトラックがあり、後半には夜も深くなり盛り上がってきたフロアを意識したダンストラックが並んでいるが、やはり情感のあるコード展開やキーボード使いが冴えてTonyのメロディアスな個性を伸ばす事に成功しているようだ。勿論ジャンル的な新鮮味は全く無いのだが、目指す音楽性がはっきりと見定められた上で揺るぎないソウルフルなアルバムとなっており、ハウス・ミュージック好きには間違いなく薦められる良作だ。



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| HOUSE10 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hacienda 30 (Newstate Entertainment:newcd9121)
Hacienda 30
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1982年5月21日、ロンドンなどの先進都市に比べれば到底モダンとは言えない工業都市であるマンチェスターにて、後々語り草となるクラブ"Hacienda"はオープンした。途方もない資金を投資し野暮ったい街には似つかわしくないハイセンスなクラブを造り、エクスタシーが流行ったせいで酒が売れずに常に赤字経営にもかかわらず、クローズするまで妄信的にもHaciendaを走らせ続けた共同運営者の中にはNew OrderのPeter Hookもいた。決して経営的には成功とは言えないこのクラブが、しかし名声を獲得したのはジャンルを超越したオープンマインドな音楽性だった。当方も含め勿論リアルタイムでそれを体験している人はそれ程多くはないだろうが、それでもこのHacienda創立30周年記念のCDを聴けば幾らかは、いや十分に時代の空気を感じ取れる筈だ。本作でミックスを手掛けたのは前述のPeterに、HaciendaのレジデントDJでもあったGraeme ParkとMike Pickeringだ。Graemeは徹底的にハウスに拘りを見せ、ソウルフルで胸が熱くなるトラックから覚醒感のあるアシッディーなトラックを緩いBMPながらも跳ねたグルーヴで繋ぎ、Mikeは毒気付いたブリープ・ハウスから始まり粗悪なシカゴ・ハウスやレイヴィーなテクノまでクラブの混沌とした空間を描き出している。Peterはお世辞にも上手いDJとは言えないが(笑)、お得意のロッキンな曲もふんだんに使用しマッドチェスターな時代を再現している。ここにパッケージされたその多くの曲が、今となってはクラシックと呼ばれる時代を越えて愛される曲であり、Haciendaを狂乱の渦に包み込んでいた曲であったのだろう。決して新鮮味があるでもないし余りにも時代を象徴し過ぎている音はダサくもあるのだが、このごった煮な狂騒が一夜をどんなに素晴らしいものとしていたかは、きっと伝わってくるだろう。

Check "Graeme Park", "Mike Pickering" & "Peter Hook"

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| HOUSE8 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Mr.Fingers - Amnesia (P-Vine Records:PCD-93617)
Mr.Fingers - Amnesia
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ハウスがまだ単に衝動のみの音楽であった時に、そこに豊かな感情の起伏や抽象的な楽曲性を持たせる事に成功したアーティスト、それがシカゴ・ハウスのレジェンドであるLarry Heardだ。もし彼が居なければ現在のシカゴ・ハウスやディープ・ハウスにデトロイト・テクノも、今のそれとは違った音楽性となっていたかもしれない、そう思わせる程のインスピレーションを今も多くのアーティストに与え続けている。本作はそんな彼の初期の名作を集めたMr.Fingers名義の1stアルバムであり、そしてベストアルバムでもある。当時は本人の許可無く勝手に纏められてリリースされたせいか非常にレア化していたのだが、この度正規に復刻された事を本当にありがたく思う。ここには狂気のアシッド・ハウスもあれば、ジャジー・テイストでお洒落なハウスも、内面を掘り下げるディープ・ハウスも、そしてあまりにも純粋な愁いを誘うアンビエント・ハウスまで、ハウスの指標となるべき古典中の古典が礼儀正しく並べられている。Robert OwensをフィーチャーしたFingers Inc.名義では歌を組み合わせたエモーショナルな作風を見せていたが、このMr.Fingers名義では歌を入れない完全なトラック物として制作されている。がなのに尚胸の奥底を締め付ける希望や慈愛、そして愁いと言った感情がより強く感じられるのは、一体何故なのだろうか。Juno 106やJupiter 6などのシンセとTR-707やTR-909などのドラム・マシンなど数少ないをアナログ機材を元に、シンプルな構成でありながら温かみのある豊かな音色が想像力を掻き立てる思慮深いトラックは、それまでのハウスミュージックとは一線を画すアートとしての側面を持ち合わせていたのだろう。寡黙ながらも音で自らの内面を表現する正にアーティストの中のアーティスト・Larry Heard、その初期の活動の最良の瞬間がここに閉じ込められている。





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| HOUSE8 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Ron Trent Feat. Robert Owens - Deep Down (Foliage Records:FOLIAGE021)
Ron Trent Feat. Robert Owens - Deep Down
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シカゴ×シカゴ×シカゴ=最良のHouse Music。シカゴ・ハウスの早熟の天才であるRon Trentにハウスミュージックの数々の名曲に於いて素晴らしい歌声を披露してきたRobert Owens、そしてハウス・ミュージックを単なるダンスミュージック以上のモノへと押し上げた孤高のアーティスト・Larry Heardが揃ったとなれば、それは当然期待以上の作品を送り出してくるのは言うまでもないでしょう。元々は2008年にRon主宰のFuture Visionよりリリースされていた曲ですが、この度Larry Heardのリミックスも新たに追加しライセンスされてリリースされております。滴り落ちるピアノの旋律や浮遊感のあるコード展開は何処までもエモーショナルで、弾けるパーカッシヴのリズムが爽やかに満ち溢れ、そして切ない感情を吐露するかの如く艶かしい声を聞かせるRobertの歌がぐっと雰囲気を色気付けるオリジナルバージョン。そして平坦にグルーヴは抑えながらも芯のあるリズムと憂いの情感がぐっと詰まったシンセの音を響かせ、感情に訴えかけるメッセージを強くしたディープハウスへと作り替えたMr.Fingersのリミックス。どちらともアーティストの個性を強烈に打ち出しながらも、しかし静かに燃える感情を控え目に曝け出す作風は共通する点もあるのでは。変らない作風、しかし生き続けるレジェンドの真価がここにあります。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Trax Re-Edited : The Original Chicago House Label Reborn (Harmless:HURTCD098)
Trax Re-Edited The Original Chicago House Label Reborn
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シカゴハウスの歴史において重要な位置付けである二つのレーベル、一つはDJ International、そしてもう一つがTrax。なんでも2010年はTraxの創立25周年だったそうで、Harmless RecordsとDJhistory.comがチャット上でのその為に何か記録を残したいと言う話題が発展し、この度このTrax Re-Editedコンピレーションへと結実しました。Trax Recordsに関して言えばシカゴハウスの基礎となる音を形成したレーベルでもあり、アシッドハウス拡大に貢献したレーベルでもあり、そして音楽で一儲けしたいと淡い夢を抱いたアーティストが集結したレーベルでもあります。才能や理論に後押しされた音楽性ではなく、衝動や欲望を優先して作られたある意味一発屋みたいなアーティストも多かった。がそれでもそこにはハウスの初期衝動と可能性があったのでしょう。そんな偉大なるレーベルの音源をリエディットするのだからきっと大胆な事は出来なかったのであろうか、結論から言えばまあ予想通りでオリジナルの良さを越えられない平凡なリエディット集になっています。オリジナルの雰囲気はそのままに曲尺を伸ばしたり、ミニマルな展開でDJユースにしたりと使い勝手は良くなっているものの、25周年記念としての意味合いは正直余り無いかなと。オリジナルから遠からず的なトラックが多いので、入門者向けにシカゴハウスの歴史の道標としては意味合いがあると思います。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robert Owens - Art (Compost Records:CPT362-2)
Robert Owens - Art
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シカゴハウスの黎明期からLarry Heardらと共にFingers Inc.としての活動や数多くのトラックのボーカリストとして起用され、ハウスシーンにおいては多大なる影響をもたらしたRobert Owens。そんな彼の新作は2枚組の大作で色気と艶のあるOwensの歌を存分に堪能できるアルバムとなりました。彼自身はボーカリストとしての活動が多く正直トラックメーカーとしてはそれ程印象は残っておりませんが、このアルバムにはかつての盟友・Larry Heard、イギリスのニューハウスで名を馳せるAtjazz、ドイツコンポストよりBeanfieldらをプロデューサーに迎えて根本となるトラック自体にも相当の気合の入れようです。面子が面子なだけに奇を衒ったトラックは無く、オールドシカゴなアシッドハウス、愁いと感傷が深く染み入るディープハウス、上品なエロさが漂うダウンテンポなどを時代に関係無く普遍的に聴けるような安心感のあるアレンジにしており、クラブトラックとしての面も維持しながらしっとりとリスニングとしても耐えうる内容です。そしてそんな異なるプロデューサーが手掛けた曲もOwensの歌が乗ってしまえば、それはもう彼の曲以外には聴こえないように統一され、Owensのウェットでセクシーな声に導かれまるで夜の帳が下りるように大人のアダルティーな真夜中のラウンジへと誘われます。自意識過剰にも近い自己陶酔したその声は、しかしながら彼の優しい温もりに包まれるようである。

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| HOUSE6 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
The Kings Of House Compiled By Masters At Work (Rapster Records:RR0045CD)
The Kings Of House Compiled By Masters At Work
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長らくNYハウスミュージックの歴史を切り開いてきたMasters At Workが、ハウスミュージックを根こそぎ掘り下げたMIXCDが本作。最近のハウスはほぼ皆無、なのでまあこれに食い付くリスナーはだいたい30歳以上とかのクラバーが多いんじゃないかと。Kenny Dope Gonzalezはシカゴ〜デトロイト、Little Louie Vegaはシカゴ〜ニューヨークのハウスを中心にガチなオールドスクールっぷりを発揮。80年代のトラックが多めでやっぱり音自体は古いと言うか時代を感じるし、最近の綺麗目でお洒落かつ洗練されたハウスに慣れている人は、こんな昔のハウスを聴いてどう感じるのだろうか。確かにここら辺の80年代のトラックは素人臭さの残る未完成な部分もあったりするんだけど、それでも何かが生まれる胎動や衝動も確かに存在している。技術や知識よりも勢いや気持ちが前に出ていて、とにかくハウスが爆発しようとしていたその瞬間の空気がここにはあるんじゃなかろうか。特にKenny Dopeの方はシカゴアシッドとかデトロイトのクラシックがたんまりと使用されていて、デトロイトファンとしは血が騒ぐってもんです。最初期のハウスの歴史を知る為の教典として、そして昔を懐かしむためのアーカイブとしても良さそうです。

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| HOUSE4 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Trax Records The 20th Anniversary Edition Mixed By Maurice Joshua & Paul Johnson (Trax Records:CTXCD5001)
Trax Records The 20th Anniversary Edition Mixed By Maurice Joshua & Paul Johnson
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取り合えず本日で一旦シカゴハウス特集は終わり。最後はシカゴハウスにおいて最も重要な二つのレーベルの内の一つ・Trax Recordsについて。自分は勿論Trax Recordsが設立された当時(84〜85年?)はまだお子ちゃまな訳で当時の状況に関しては詳しく知らないのですが、Larry Shermanによるレーベル運営に関しては相当酷いもんだったらしいです。レコードの売り上げに対しての対価を払わないだとか(Larry Heardはその事のうんざりして自分のレーベルを立ち上げた)、最も有名な酷いエピソードはレコードプレスには材料費がかかるので、売れ残ったレコードを買い集めてそれを再プレスし販売していた(だからTrax Recordsのレコードの音は悪いそうです)とか、とにかく無茶しまくり。それにやたらめったら何でもかんでもリリースしていたから、音楽の質にもばらつきがあって決して優良なレーベルであるかと言うとそうでもないんです。それでもAdonis、Phuture、Joey Beltram、Larry Heard、Marshall Jefferson、Vincent Lawrence、Sleezy D、Frankie Knuckles、Armando、Farley Jackmaster Funkを含め多くの素晴らしいアーティスト達がここを経由して行った事を考えると、やはりシカゴハウスだけに限らずハウスと言う音楽においてとても重要な存在であった事は否定出来ません。

さて前置きはそれ位にしてそんなTrax Recordsの20周年記念盤が本作。1、2枚目はMaurice JoshuaとPaul JohnsonがTrax音源を使用しミックスを施していて、3枚目はアンミックスのコンピレーションとなっております。チープでファンキーなシカゴハウスや毒々しいアシッドハウス、そしてディスコな歌物までTraxの魅力が満載で、80年代のハウスの流れを知るには十分過ぎる内容となっております。音楽としての完成度は決して高い訳じゃないから聴く者を選ぶ感じなんだけど、ハウスについて掘り下げようと思うなら決して避けては通れないですね。

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| HOUSE4 | 21:15 | comments(6) | trackbacks(1) | |
Ron Trent / Jerome Sydenham - Need 2 Soul Vol.1 (Need 2 Soul:N2SCD001)
Ron Trent / Jerome Sydenham-Need 2 Soul
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2005年に設立されたロンドンを拠点とし良質なハウスをリリースするNeed 2 Soul。今までにRon Trent、Anthony Nicholson、Glenn Undergroundらが作品をリリースしているので、今後も楽しみです(新鮮味はないんだけどねー)。そんなレーベルからレーベル名を冠したMIXCDが発売されていまして、ミックスを手掛けるのはシカゴ〜ディープハウスの重鎮・Ron Trentと、最近更にテクノ化している元スピリチュアル系のJerome Sydenham。どちらも良質なトラックを量産する傍ら、DJとしても世界を駆け回っていてその実力に嘘偽りはございません。

まずはRonサイドですが、彼が手掛けてきたMIXCDの中では本作は割りとオーソドックスなディープハウスが中心です。彼の音ってアフロなパーカッションの効いたハウスの中にも、どこか幻想的でアンビエンスな音が漂っていて浮遊感があるんですよね。またキックもドンシャリで重く響いてきて踊れるし、哀愁の滲むメロディーに溺れたりも出来るし、フロア・ホーム両対応な音楽性だと思います。滅茶苦茶アッパーに上げる事もなくあくまで空気に溶け込む様な聞かせ方が、ベテランらしい余裕があって上手いなと。ちなみに自身の曲を4曲も回しているんだけど、やっぱり自分の曲に自信があるんでしょうね。

対してJeromeですがこちらはやはりテクノトラックも使用して、エレクトロニックな音が強めです。プログレッシヴ系やテックハウス、ディープ目の音もあり深みにはまる様なプレイで、シンセの音が気持ち良いですね。でも思ったよりはアッパーでなくて緩みを生かしたプレイで、フロアでのピーク時間帯と言うよりはその後の熱冷ましの時間帯って印象を受けますかね。どうせテクノ方面のトラック中心なら、もっと上げ上げでも良かったかなとも思ったり。

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| HOUSE4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Henrik Schwarz - DJ-Kicks (Studio !K7:!K7207CD)
Henrik Schwarz-DJ-Kicks
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近年注目を浴びているHenrik Schwarz、自分の中ではInnervisionsからリリースしているアーティスト位の認識しかなく、正直どんな音楽性かは殆ど知りません。しかしながらネットや雑誌でもこの"DJ-Kicks"は評判が良かったので、興味を持ち購入に至りました。聴く前に取り合えず選曲はチェックしてるんだけど、とにかく何でも打ち込んであってジャンルの幅は広いんだけど、一応統一性は感じられる。それは黒い音が中心って事。James Brown、Marvin Gaye、Pharoah Sanders、Drexciya、Rhythm & Sound、D'Angelo、Arthur Russellらのファンク、ジャズ、エレクトロ、レゲエ、ソウル、ディスコと言った黒人音楽をふんだんに使用していて、なかなか良い黒光りをしているのです。この多岐に渡る音楽性は非常に面白いし、またこれだけ黒い音なのにファンキーと言うよりはドイツっぽいドゥープな雰囲気を発しているのが不思議。現実を超越する呪術的な雰囲気の如く黒いサイケデリアを呼び起こす原始的な音楽ですね。ただMIXCDと言うよりはコンピ的な印象を受けてしまうのは、やはりジャンルの幅の広さゆえでしょうか。どうしても音やテンポの差がが激しくなってしまうので、聴いているとはっと時折り醒めてしまう瞬間もありました。それでも真っ黒な音楽で覚醒した世界を見せ付けるHenrik Schwarzは、奇才と言う以外に他は無いでしょう。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Kerri Chandler - Southport Weekender Volume 6 (Endulge Records:ENDRCD006)
Kerri Chandler-Southport Weekender Volume 6
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ハウス系MIXCDシリーズ・Southport Weekenderの6作目は、デジタルマシンによってソウルを生み出すディープハウサー・Kerri Chandlerが担当。このシリーズって今までは2〜3人のDJが一つのシリーズに参加していたけど、ケリーは何故か一人で2枚組みを製作。これはやはり別格と言う扱いなのか、しかし聴く方としてはボリュームがあるので結構大変。僕はケリーの図太いリズムとか哀愁漂うメロディーが好きなんだけど、本作はちょっと毛並みが違うかなと。まず普段ほどボトムは重くなくあっさりライトで、全体的に波が少ない平坦なプレイをしております。更に比較的近年の曲を意識的に回しているせいかクラシックと呼ばれるキラートラックが少なく、そのせいもあって更に普段より地味な印象が残ってしまいました。クラブだとガツーンと強いリズムとグッと来るソウルフルなプレイで踊らせてくれるのに、さすがに本作だと部屋のムードを温める位にしかならなそう。そんな感じで一枚目を聴き終えたら、二枚目はなんとか盛り返してあっさり感を生かしたソウルフルな歌物を中心に、生の質感が強いざっくりとしたハウスやらムーディーなハウスやらを増やしてきて、波に乗ってきた〜って展開。二枚めの方は序盤から盛り上がっていて、ケリーのソウル節を十分に堪能出来ました。何故か異常に値段が安いので、まあハウス好きは買っておいて損は無いでしょう。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Shinedoe (Music Man Records:MMCD029)
Fuse Presents Shinedoe
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正直最近のテクノシーンにはうんざりだ。クリックだかミニマルだか知らないが、チマチマネチネチユルユルで一気に老け込んだ様な音ばかりが氾濫している(と思う)。まあ一過性の流行だとは思うけど自分はテクノに入り始めた頃にJeff Millsに衝撃を受けた人間なので、根っこにはハードミニマルみたいなゴリゴリ激しいテクノがあり、だからどっちかと言うとテンションの高く山あり谷ありのハードなテクノが好きなので最近のテクノシーンには少々食傷気味なのです。し〜か〜しだ〜、オランダのデトロイト系列レーベル・100% Pureでも活躍するShinedoeのユルユルMIXCDは、想像以上に素晴らしか〜。確かにユルユルではあるんだけど、ディープなシカゴハウスやベーチャン系テクノなどの奥行きはあってもリズムがかっちりしている曲を繋いでいて、更にはURの名曲で一気に盛り上がったり意外性もあって楽しめますね。ミニマルもシカゴもデトロイトもごった煮ながら激昂する展開は少ないけれど、ずぶずぶと足を引き込まれる引力には抗えません。流行のミニマルもそうじゃないかって?確かに似た感覚はあるけれど、自分はリズムは硬い方が好きなので本作の方が好みです。本作も流行っぽいヒプノティックさを持ち合わせていますが、それでもテクノ本流の音寄りなので流行が終わった後も聴けるはず。

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| TECHNO5 | 22:30 | comments(5) | trackbacks(3) | |
Mark Farina - House Of Om (OM Records:OM251)
Mark Farina-House Of Om
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もう何枚目になるのかも分からない位MIXCDをリリースしている西海岸ハウサー・Mark Farinaの最新作は、以前から絡みのあるOM RecordsのMIXCDシリーズとしてリリースされる事もあり、考える余地も無く安心して買える一枚になっています。ダウンテンポ、ディープハウス、ジャジー系、ヒップホップなど幅広いプレイで渋い空間を演出し、ハウスファンを魅了してきましたが、今作はファンキーで芯の詰まったシカゴハウスの様な比較的硬めのセットを用意していました。地味なのは相変わらずと言うか決して派手にプレイを見せつける事もしないし、黙々とただ自分の仕事をやり遂げる控えめな所が好印象ですね。実際シカゴハウスの音楽かどうかなんてのはトラック見ても分かりませんが、太めで硬いリズムトラックはほぼ骨組みので正にシカゴのそれなのだ。OM Recordsにしてはスウィートなメロディーやエロティシズムなど開放的な要素は少なめですが、元々のレーベルコンセプトは"ファンキーネス"だった事を考えると、本作はレーベルの音を象徴していると言っても過言ではないのかもしれない。最初はちょっと淡泊かなーと思うのですが、中盤以降は適度に盛り上がっていき腰砕きグルーヴが炸裂し、いつの間にか知らずに体も揺れる事間違いなしの渋いプレイですよ。派手な作風を求めている人には向きませんが、こうゆう作品でこそDJの真価が問われるんでしょうね。

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| HOUSE3 | 22:20 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Âme...Mixing (Sonar Kollektiv:SK096CD)
Ame...Mixing
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近年テクノ、ハウスの垣根を越えて大ヒットした「Rej」を送り出したÂme。ミニマルで覚醒感のあるハウシーな楽曲は、様々なアーティストがDJプレイで使用しフロアに熱狂の渦を呼び起こしてきました。あんなにもじわじわと神経を蝕む様に毒気があるディープなハウスは滅多に聴く事もなく、本当に何度聴いても格好良いなと思います。そんな彼らの根本にある音楽は一体どんな物なのでしょうか?それを解き明かす鍵が、Âmeに因るこのMIXCDです。ジャンルは本当にざっくばらんで、イタロディスコからデトロイトテクノ、ミニマルハウス、ディープハウス、果てはプログレッシブロックまで何でもありですね。また新旧時代が幅広く取り入れられて、時代を跨ぐ作品集とも言えます。技術的に感動を覚える箇所は特に無いのですが、選曲自体は渋くもなかなか侮れないセンスがあるのかなと思いました。幾つか気になる曲を挙げるなら、ジャジーで未来的なCarl Craigのリミックスや、ファンキーでコズミックなDerrick Mayのリミックス。またDouble、Nexusらイタロディスコ系は、近年のディスコダブに通じるズブズブかつエモーショナルな作風が良し。ミニマルハウス最先端のLucianoの曲も、中毒的に深い音で素晴らしいです。最後のトランシーなAshra(Manuel Gottsching)は、当然テクノ好きな方はご存じですよね?ジャンルはばらばらなれど、深い音響を生かした選曲でべたっとした流れながらも地味に神経に効きます。まったりゆったり、そしてズブズブの世界に落ちていきましょう。

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Check "Âme"

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Paolo Mojo - Balance 009 (EQ Recordings:EQGCD013)
Paolo Mojo-Balance 009
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最近はまっているMIXCDが、プログレッシブハウスのMIXCDシリーズ"Balance"の9作目。担当をするのはSasha、John Digweedもその実力を認めると言うPaolo Mojoなのですが、披露しているプレイはプログレを中心にしながらもテクノとハウスをスムースに差し込んで、陰と陽を自在に行き交うボーダレスなセンスを感じさせます。まず1枚目はプログレやテックハウス気味のスムースな流れから始まります。時折ブリブリアシッドも入れつつ、局所的に陶酔系のドープな選曲。中盤はエレクトロハウスで少々テンションを下げつつ、熱くなった体を一端冷まします。そこから一気にDavina「Don't You Want It」→Underground Resistance「Transitions」のデトロイトハウスのクラシック連発で、盛り上がりも急上昇。流れを損なわずに最後は、ディープハウスの名曲「Deep Burnt」でストリングスが厳かに鳴り響き美しく締めました。そして2枚目はミドルテンポのプログレをがんがん回し続けるのですが、展開の多い曲(と言うか引っかかりのあるメロディーが多い)を多用して、楽天的かつ秘かにたたずむ妖艶さを醸し出しています。特に高揚感増すRobert Owens「I'll Be Your Friend」から、サイケデリックでモヤモヤなNathan Fake「The Sky Is Pink」に流れ込む瞬間は見逃せません。終盤は感極まるテックハウスMichel De Hey「Camera(Funk D'Void Mix)」でアッパーに盛り上げつつも、最後は名曲「La Ritournelle」でしっとりと儚い終焉を迎えます。全て聴き終わった後残るのは、安息の一時。久しぶりに完全に満足出来たMIXCDかもしれないです。プログレ系とは言いつつもテクノやハウスを織り交ぜているので、単調な流れに陥る事なく最後まで飽きずに聴けました。派手なミックスをする訳でもなく自然の流れに沿ったハウスビートなプレイは、心地良いの一言。絶賛お勧め中です。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Larry Heard - Can You Feel It Trax Classics (Nippon Crown:CRCL-2004)
Larry Heard-Can You Feel It Trax Classics
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今まで行こう行こうと思いつつ見逃していたLarry HeardのDJプレイ。今週末Yellowに降臨するので今回はまじで行かなくてはと、心の奥底で燃えてます。多分DJが上手い人ではないと思う。と言うよりも彼は一アーティストであり僕は彼の雰囲気に、心に抱かれたいだけなのです。彼の作り出す音楽はハートフルでありハウスだとかクラブミュージックだとか、そんな事はどうでも良くなる位暖かみがあり心に残るものです。きっと彼のDJだってそんな風に優しい空気に満ちたものに違いないと勝手に想像し、期待は高まるばかりです。「Can You Feel It」(感じる事が出来るかい?)、僕らはそれを感じる事が出来るのだろうか?それとはその場に居なくては感じる事が出来ない物。彼と同じ場所、同じ時間を共有してこそ感じる事が出来る物。かつてはアンビエントハウスなんて死語で語られる「Can You Feel It」だが、これこそ真のディープハウスである。淡々と鳴り続けるTR-707のリズムトラックに、どこまでも切なくて限りなく哀愁を感じさせるシンセメロディーのシンプルな二つの組み合わせによって、世界中のハウスファンどころかクラバーを熱狂させ心震わせたハウス史上の名曲です。この曲が出来てからもう20年近く経とうとしているのに、彼の音楽に打ち込む熱意は変わらずに昔以上に今の曲は輝いている。彼は多くは語らない、何故ならば彼の音楽が全てを語っているからです。「Can You Feel It」はインスト、歌詞有りを含め4バージョン存在していますが、インストバージョンこそ彼の音楽性を語っていると僕は思います。

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| HOUSE1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Twilight Trax (Trax Records:CTX-CD-5010)
Twilight Trax
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最近寒い日が続いていて夕飯には焼酎を飲む事が多いです。またマイホームではお好み焼きが流行っていて関西人でもないのに、月に2回位はお好み焼きを焼きます。なんで今日はお好み焼きでした。熱いお好み焼きを頬張り、そして焼酎をロックでぐびぐび。ちょっとほろ酔いで気持ちが良いです。その後にこのMIXCDを聴いていると、何故か涙腺が潤んだりします。

これはタイトルを見た瞬間に購入を決めた物。なんてたって「Twilight Trax」ですよ、「たそがれのTrax」。もうその言葉に引きつけられて、早く聴きて〜と待ち望んでいた物でした。サブタイトルには「an ambient mix of deeply House Music from Trax Records」と書いてあります。Trax Recordsはアシッドハウスを誘発したレーベルであり強烈なインパクトを残したレーベルだと思うのですが、このMIXCDにはむしろ人の心に心温まる作品として残る物が収録されています。音的には今のハウスに比べれば簡素でチープだとは思うけど、それなのに逆に人間の温かみが感じられるのは何故なんでしょう。どの曲もしっとりと優しく、現代人の疲れた心を癒してくれる物ばかりです。シカゴハウスは強烈な曲ばかりだと思っていた僕ですが、そんな事もないんですね。意外にもジャジーでスムースな曲もあったりして、後半に行くに連れてまったりとしてきます。個人的にはやはり「Can You Feel It」の辺りで感極まってしまい、ノスタルジックな雰囲気にやられてしまいました。”愛の夏”真っ盛りに発表されたこの曲は、今後も決して枯れる事のない愛を発し続けるのでしょう。最近Trax Recordsの作品が色々出ているけれど、これはその中でも一押しな作品です。

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| HOUSE1 | 22:22 | comments(2) | trackbacks(0) | |