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Basso - Proper Sunburn - Forgotten Sunscreen Applied By Basso (Music For Dreams:ZZZCD0124)
Basso - Proper Sunburn - Forgotten Sunscreen Applied By Basso
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デンマークきってのバレアリック・レーベルであるMusic For Dreamsが2017年から新たに立ち上げたシリーズであるThe Serious Collector Seriesは、ミックスではなく敢えて繋がないコンピレーションとしてDJがジャンルに執着せずに良質な音楽を提供するという趣旨が感じられる内容で、今までにWolf MullerことJan SchulteとMoonbootsが広義の意味でレフトフィールド/バレアリックな音楽性を披露している。その最新作を担当するのは今をときめくレーベルであるGrowing Bin Recordsの主宰者であるBassoで、このレーベル自体がジャズやフュージョンにクラウトロック、ニューエイジやバレアリックにアンビエントと軽々とジャンルを越えていくレーベルだからこそ、このシリーズにBassoが抜擢されたのは極自然な事だろう。これまでのシリーズ以上に自由奔放で一見纏まりがないようにも思われる選曲なアルバムは、Hans Hassによる1974年作の"Welche Farbe Hat Der Wind"で始まる。フォーキーな響きながらもメロウでポップなこの曲はシュラーガーと呼ばれるジャンルに属すようで、日本風に言えば演歌?みたいなものなのだろうか、実に人情味があり古臭くはあるが妙に懐かしさが込み上げる。そこに続くはDJ Foodの"The Dawn"といきなりトリップ・ホップに変わるが、柔らかいタブラと朗らかなシンセが清涼に響き穏やかなアンビエントの情景が浮かび上がる。3曲目はRVDSの"Minuet de Vampire"と2016年作で新しい音源も選ばれており、ロウなリズムマシンやアシッドの響きがありながらも内なる精神世界を覗くような瞑想系テクノは、アルバムの流れを崩さない。そこに繋がるのは現在のニューエイジにもリンクするHorizontの1986年作の"Light Of Darkness"で、弦楽器らしき音がオリエンタル感を奏でつつも神秘的なシンセが厳かな世界観に包む美しい一曲。中盤には情熱的なギターと乾いたパーカッションが心地好いラテン・ジャズの"Nosso Destino"、朗らかな笛の音色が爽快なパーカッションが地中海のリゾート地を思わせる甘美なジャズ・フレーバーの強い"Tempo 100"と、メロウなムードを打ち出してぐっと色気を増す。後半は再度エレクトロニック度を強めてヒップ・ホップやシンセ・ポップも織り交ぜつつ、終盤にはGhiaの快楽的なシンセベースやセクシーな歌や電子音が甘美さに溶けてしまうようなシンセ・ポップの"You Won't Sleep On My Pillow"が待ち受けており、最後のJean-Philippe Rykiel‎による"Fair Light"でスペイシーなシンセが歌いまくり楽園ムードが広がる牧歌的なインストで、心は晴ればとしながら穏やかな終着を迎える。それぞれの曲はコレクションとしての価値も高いのだろうが、それ以上に普段は全く聞かないようなジャンルの音楽なのに探究心を駆り立てる魅力があり、こういったコンピレーションがリスナーを新たな方面へ手を差し伸べる意味において価値のある内容だ。勿論ニューエイジやバレアリックの流れでも適合し、今という時代にぴったりとハマるジャストなコンピレーションだ。



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| ETC4 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Beltran - Hallo Androiden (Blue Arts Music:BAMCD005)
John Beltran - Hallo Androiden
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20年以上にも及ぶ音楽活動において、今間違いなく第二の春を迎えているJohn Beltran。デトロイト第二世代の中でも特にアンビエント性が強く美しいハーモニーによる情緒的なテクノに長けたこのアーティストも、しかし2010年前後の作品は今思うとどこか吹っ切れずに迷いが感じられ、活動初期に於けるデトロイト・テクノ×アンビエントな音楽性に魅了されたファンにとっては物足りなさが残っていただろう。がここ2〜3年の復調は目を見張るものがあり、大らかなアンビエントを展開するシリーズの「The Season Series EP」や今年3月に発売されたPlacid Angles名義の22年ぶりのアルバム『First Blue Sky』(過去レビュー)等でも初期作風である叙情性豊かなアンビエンスや躍動するブレイク・ビーツやジャングルまでの多彩なリズム感が復活し、ファンにとっては待ち望んでいたBeltranらしさを感じていた者は多いだろう。そしてこのBeltran名義の新作だ、何と日本のインデペンデント・レーベルである福岡のBlue Arts Musicから世界に先駆けてリリースとなったが、その内容もこれこそBeltranと呼ぶべき夢のような素晴らしきアンビエントな世界が広がっている。前述の『First Blue Sky』はどちらかと言えばブレイク・ビーツを多用しダンス性を強調していたが、本作はメロディーやハーモニーの甘美なまでの美しさを強調しており、その分だけ陶然と酔いしれる魅力が溢れている。オープニングの"Alle Kinder"は牧歌的なシンセのリフレインと幻想的な呟きを反復させ、詰まったリズムのキックでじっくりとこれから待ち受けるドラマの幕開けを展開するようにじわじわと盛り上げ、アルバムの雰囲気をリスナーに知らせる。続く"A Different Dream"はキックレスの完全なアンビエントだが、躍動するシンセのシーケンスと壮大なパッドによる叙情性爆発な世界観はTangerine Dreamのコズミックな電子音響を思わせるところもあり、リズム無しでも脈動する感動を呼び覚ます。軽快に連打されるリズムが爽快な"Himmelszelt"はシンセの旋律も軽い躍動感を伴い揺れ動き、やや陽気なラテンフレーバーもあるダンス・トラックだ。ヒスノイズらしきチリチリとした音響の奥からぼんやりとしたドローンや素朴なアルペジオが浮かび上がる"One Of Those Mornings"はビートレスな夢幻のアンビエントで、続く"It's Because Of Her"も同様にビートレスで天上から光が降り注ぐようなシンセと荘厳なストリングスの掛け合いは祝祭感があり、この世とは思えない美しさは桃源郷か。勿論"Perfect In Every Way"のように複雑なブレイク・ビーツで踊らせるダンス性の強い曲にも魅力があり、豊潤なシンセの響きがあり底抜けにオプティミスティックな雰囲気としなやかに刻まれるリズムで、心身を快活にさせてくれる。完全にBeltranの初期の作風が復活した本作に対し否定的な意見など出て来る筈もなく、この夢に溺れてしまう麗しい甘美なアンビエント・テクノの前には称賛以外の言葉は見つからない。ただひたすら、この世界は美しい。



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| TECHNO14 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Beltran - The Season Series EP Autumn
John Beltran - The Season Series EP Autumn

今だからこそ正直に言えるがここ数年の作品はエレクトロニカやニュー・エイジ、または優しく包み込む有機的な響きの作風を軸にしたアンビエント作が多く、予てからファンであった人にとっては物足りなさがあったのも否定は出来ないだろう。デトロイト・テクノ第2世代のJohn Beltranは90年代前半から活躍するベテランであり、そしてその世代の中では数少ない今も尚新曲を作り続ける貴重な存在だ。だからといって手放しに全ての作品を称賛出来るわけでもなく、近年はややリスニング志向になり過ぎていたと思う。変化の兆しは2017年リリースの『Moth』(過去レビュー)位からだろうか、アンビエントな雰囲気の中に明確なダンスビートが現れるようになり、ファンが期待しているであろう音楽性が戻ってきたのだ。そして2018年、更に復活を決定付ける動きがあったのだが、それこそ秋から始まり一年の中に流れる各季節をコンセプトにしたシリーズで、その第1弾は秋。幕開けとなる"Lustrous Orb"からして初期の躍動感溢れるグルーヴとセンチメンタルなメロディーが広がっていくアンビエント・テクノな作風で、ファンからガッツポーズをしたくなる程の期待に応えた曲だ。この曲はキックは入ってないものの荒々しい質感のスネアがけたたましくビートを刻み、そこに重層的なシンセがデトロイト・テクノばりばりな叙情的な旋律を描き出して、じわじわと感傷的なムードを高めていくドラマティックな流れで、特に中盤以降の美しいシンセの絡みはこの上ない至福の世界だ。"Beautiful Things Cry"も全くキックは用いずにハイハットやスネアの軽やかなビートを活かしつつ、弦楽器らしき音のミニマルなリフに透明感のあるシンセの上モノを被せて、清涼感たっぷりに浮くような感覚で快活に疾走する。キックを用いないのは本作の特徴だろうか、"Pumpkin Skies (Jordi's Song)においても同様でその代りにブレイクビーツ風なスネアが軽快に躍動感あるビートを叩き出し、多層的に覆い被さっていくような朗らかなメロディーによって淡くドリーミーな世界観を演出する。"Autumn's Key (What Will You Be)"も作風としては前述の曲と一貫しておりスネアやハイハットの爽やかなビート感があり、そしてディレイも用いた清涼な上モノによって開放感を打ち出したメロウなアンビエント・テクノで、遂に最後の"Lose You"は完全にビートレスになり振動するように細かいシンセが躍動して壮大さを生むパッドと相まって物静かに感動を高めていく。秋の雰囲気の一つに哀愁があるが、正にそんな季節に思いを馳せる切ないアンビエント・テクノはコンセプトを的確に表現している。自身のBandcampのみで販売されている事からも分かる通りパーソナルな作品でもあり、非常にBeltranのエモーショナルな性質が打ち出されたこのシリーズ、ファンならば必聴だ。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Beltran - Moth (De:tuned:ASG/DE015)
John Beltran - Moth
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昨年から季節のコンセプトを打ち出した「The Season Series EP」のリリースを開始、そして過去の名作のリイシューがなされ、今年は22年ぶりに別名義でのPlacid Anglesでリリースを予定していたりと、再度活動が活発になっているデトロイト第二世代のJohn Beltran。ここ数年も決して活動が止まっていたわけではないが、その音楽はおおよそテクノからは離れてリスニング志向なエレクトロニカ/アンビエントが中心だった事もあり、昔からの生粋のファンにとっては物足りなさもあったに違いない。しかし2017年にはベルギーのDe:tunedからアルバムをリリースしていたのだが、このレーベル自体がデトロイト周辺を含む名作の復刻も行うレーベルでオールド・スクールへの理解は深い事も関係るのだろうか、そのアルバムは恐らく多くのファンがBeltranに求めている初期のアンビエント成分も強いダンス・トラックで占められており期待に応えた内容だ。アルバムの冒頭にある"Wet With Rain"からして期待通りな音楽性で、ざらつきのあるリズムは変則的なブレイク・ビーツを刻んで跳ねており、そこに複数のシンセのメロディーが重層的に重なってアンビエントな雰囲気を作っているのはAIテクノの路線だ。そして中盤から入ってくるドリーミーなパッド、これが聞ければもうデトロイト・テクノのエモーショナルな世界観そのもので、後半はリズムも消失しひたすら桃源郷のこの上ない幸せな時間が続く。続く"Flight"は太いキックが大地を揺らす力強いハウス・トラックで、爽快な鳥の鳴き声らしきサンプリングや懐かしいシンセの響きを用いて青々しく楽園的な風景が広がるこの曲は、808 Stateの"Pacfic"を思い出すだろう。そこから一点して、落ち着いたハウス基調のグルーヴに懐かしいアナログ・シンセの素朴で簡素な旋律を合わせた"The Retuning Dance"や、ざらつきのある荒いリズムから徐々に叙情的なシンセが浮かんで伸びていく牧歌的なテクノの"Nineteen Eighty Nine"は、90年代のBeltranそのもので新鮮味はないものの彼に期待されている音がそのまま反映されている。また淡いアンビエント性が強く出ている曲もあり、崩れたブレイク・ビーツとカラッと乾いたパーカッションを用いながらも純朴で淡い色彩が滲んだようなシンセが甘く誘う"Whatever The Road Brings"、ビートレスでドローン的にパッドが持続する奥で人の声が反響している静謐な"Street Lights"と、大きく躍動する曲から静けさが広がる曲でもBeltranのピュアなアンビエント性が発揮されている。昨年Peaceflogから再発された名作『Ten Days Of Blue』の続編と呼んでも差し支えはないデトロイト・テクノとしては久しぶりにそれらしいアルバムで、時代の流行や先進性とは無縁なもののそんなものに左右されない素晴らしい作品だ。



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| TECHNO14 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jonny Nash / Lindsay Todd - Fauna Mapping (Island Of The Gods:IOTG003)
Jonny Nash Lindsay Todd - Fauna Mapping
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ニューエイジの再評価が著しい昨今の中で、その要素の一つであるスピリチュアルな癒やしを体現する作品がリリース。リリース元はインドネシアはバリの新興レーベルであるIsland Of The Godsからで、「Island Explorer Series」ともう安直以上の何物でもないシリーズ(レーベル名もだが)の一環となっているが、それを手掛けているのが現行バレアリックを代表するMelody As Truthを主宰しMusic From Memory等からも作品をリリースするJonny Nash、そしてエジンバラの秘境レーベルであるFirecrackerを運営するLindsay Toddの二人だ。そんな二人が揃えば当然現実から逃避したミステリアスな辺境音楽が繰り広げられるのも自然な事だが、その上本作は2016年12月にバリにてセッションを行い録音されたと言う内容で、その島に息衝く生命の響きも含まれるフィールド・レコーディングを用いてこの上ないニューエイジを展開している。アルバムは便宜上各曲はタイトルは分けられているが基本的には一つの連なりとして聞ける持続性があり、バリという島の秘境めいたエキゾチック性が続く。原始的な打楽器の訝しい響きや水しぶきらしき音の静かな胎動から始まり神々しい電子音が入ってくると、途端にスピリチュアル性を増す"The Gecko That Wore Its Skin Inside Out"で開始し、土臭いパーカッションや不思議な木製の打楽器の響きが絡み合い未開の森の中を彷徨う"Dengue"、深い残響のダブ・パーカッションが広がって大気が振動するような"Pigeon"と、バリ島とは言っても観光向けのバカンスな海ではなく人の手が入っていないような生命力に溢れた緑が茂る森のムードだ。フィールド・レコーディングや電子音や交えてごちゃごちゃと音が混沌とした"Fauna Mapping"は、その不鮮明な音像の中から生命の胎動にも似た動きが感じられるだろう。そして沼地を歩くズブズブとした環境音で臨場感を生む"Petrol & Nag Champa"を通過し、桃源郷へと辿り着いたのか美しいパッドが伸びる夢現なアンビエント"Kokokan (Heaven Herons Of Petulu)"に安堵する。しかしそこから不思議な民族系打楽器や笛の音色に環境音が気分を高揚させる"Pipe To Pipe Bushment"でビート感を獲得し、宗教的なガムランと鳥や蛙の鳴き声による"A Series Of Small Frogs"で深い瞑想へと誘われ、最後の"Mushroom Omelette"ではオーガニックな響きと合わさった牧歌的な電子音のドローンによって内面を探るアンビエントへと振り切れる。フィールド・レコーディングを大量に用いた事で神秘的な森の中の生命力がリアルに迫ってくるような臨場感が生まれ、そしてその大自然の中で心の平穏へと行き着くヒーリング性を兼ね備え、バリ島に行った事の無い当方にとってもその風景を換気させていっときの現実逃避となるようだ。ある意味、極楽浄土が広がる霊的サウンド・スケープでもある。



Check Jonny Nash & Lindsay Todd
| ETC4 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kaoru Inoue - Em Paz (P-Vine Records:PCD-24741)
Kaoru Inoue - Em Paz
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ポルトガルはリスボンにて運営されているGroovementは注目すべきハウス・ミュージックのレーベルの一つではあるが、ここ数年の動きの特徴の一つにYohei SaiやSTEREOCiTIといった邦人アーティストをフィーチャーしている事が挙げられる。それは単に主宰者の日本のクラブミュージックへの興味の現れではあろうが、そんなレーベルがGroovement Organic Seriesと銘打って新たにリリースしたのは井上薫のニューアルバム(元はアナログだが、日本ではCD化された)だ。サブレーベル名からも分かる通りよりオーガニックでライブ感ある音楽性に焦点を当てているようだが、それに倣いこのアルバムも何か霊的な存在を身近に感じるようなスピリチュアルなニューエイジの雰囲気と、そしてゆったりと弛緩したチルアウト/アンビエントへと向かっており、何処かChari Chariらしい国籍を超えたエキゾチック感が打ち出されている。作品の多くは新作ではなく過去にヨガの為に制作された『Slow Motion』等からの音源を再編・再構築した内容であり、決して今の時代に合わせて制作されたわけではないのだが、ニューエイジやバレアリックが再燃する今と言う時代に本作を出す事にこれ程ぴったりなタイミングは無いだろう。アルバムの冒頭は寄せては返す波の音から始まる"Wave Introduction"、そこから生命が萌芽するような豊かなシンセのアルペジオやレイヤに降り注ぎ、いきなりこの世とは思えない現実と空想の狭間で佇むチルアウトな開始だ。ヴァイオリンやアコギにタブラをフィーチャーした"Sunset Salute"は、井上らしい辺境のエキゾチックな訝しい感覚と生命の循環を感じさせるライブ感があり、タブラのリズムは正に生命の胎動のようだ。輝く一日というタイトルが音そのものを表現しているような"A Day Of Radiance"、太陽光を全身で浴びるようなオプティミスティックなノンビート・アンビエントで、ひたすら心地好いシンセの波が放射される。そして再びストリングスやアコギを用いた"Mystic Motion"、これはヨガのゆったりとした動きをイメージしたような有機的なアンビエントではあるが、そのスロウな響きから発せられる艷やかな官能に心もとろけてしまう。そこから続く緑が生い茂る大地の躍動感や爽快感もあるリズミカルな"Healers On Fire"、柔らかくざっくりしたブレイク・ビーツと朗らかなシンセに心弾む"Ceifa"と、ここら辺の肩の力が抜けてオーガニック性の高い曲もChari Chariを思い起こさせる。体の隅々まで浄化されるような癒やしのチルアウトとして素晴らしいのは当然として、パーティーで踊り疲れた後や悩みが途切れない日常の中でも、きっとこの音楽は一時の安息の時間を提供してくれるだろう。



Check Kaoru Inoue
| ETC4 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/1/2 アシッ道 @ Contact
2017年最後のパーティーはアシッド・ハウスをコンセプトに挙げたものだったから、2018年の最初のパーティーもアシッド・ハウスへ…と意識した訳ではないものの、新年早々に「アシッ道」なるまんまアシッド・ハウスの再評価を意識したパーティーが開催される。出演はアシッド・ハウス再燃へ取り組んでいるDJ EMMAをはじめDJ TasakaやChidaにHiroshi Watanabe aka Kaito、そしてサブフロアにも普段からアシッド・ハウスへの意欲的な取り組みを見せているアーティストが総集結し、一晩かけてアシッド・ハウスの魅力に浸からせる。
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| EVENT REPORT6 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ EMMA presents NITELIST MUSIC 5 "ACID CITY 3" (Nitelist Music:NM-21039)
DJ EMMA presents NITELIST MUSIC 5 ACID CITY 3
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DJ EMMAが取り組んでいるアシッド・ハウス再燃への意識が作品化したのが、2013年に始まったこの『Acid City』シリーズだ。日本のテクノ/ハウス、メジャー/アンダーグラウンドの垣根にとらわれる事なく、EMMAが信頼するアーティストにアシッド・ハウスをコンセプトに作品を制作してもらい一枚のコンピレーションとして纏め上げているが、偏にアシッド・ハウスと言ってもバラエティーは豊かで色々な表現が可能である事を示しつつそのジャンルとしての深さも含んでおり面白いシリーズになっている。最新作となる第3弾も今まで以上にユニークなアーティストが参加しており、例えば大沢伸一&石野卓球による新ユニットのRubber Bankは注目せずにはいられないし、SERiや909stateといったアンダーグラウンド方面からアシッド・ハウスに焦点を絞って活動するアーティストや、今話題のロウハウス〜ディスコハウスでは世界的に知名度を高めているKeita Sano、そしてGonnoやKuniyukiにKen IshiiやNude(DJ Shimoyama & DJ EMMA)などお馴染みのアーティストまで、もう話題性だけでも興味を惹かれるのは間違いない。幕開けはEMMA & Hideo Kobayashiによる笑ってしまうタイトルの"ようこそAcid Cityへ"、いきなり激しいハイハットやブイブイ唸るアシッド・ベースに情熱的な女性ボーカルが入ってくるハイエナジーなハウスで、派手目の演出が感じられる今っぽいトラック。Zeebraをフィーチャーした"No Picture (On My Phone) [CHIDA Remix]"はロボット・ファンクと言うかエレクトロ気味と言うか、角ばったビート感に加工された不気味なラップも加わり鈍い中毒性が滲む。話題性で言えば一番のRubber Bankによる"Money"は、しかし可愛らしくユーモアの感じられるふざけたようなアシッド・ハウスだが、そのタレント性以上に期待を越えていく曲ではなかったか。その点Keita Sanoによる"Day And Night"はディスコを取り込んで個性を主張しつつも、じわじわと盛り上がってきてトランシーなアシッド・サウンドが入ってくる快楽的な流れが素晴らしく、ディスコ・アシッドと呼びたくなる華麗なアシッド舞踏会だ。その一方で極限まで無駄を削ぎ落とした構成でアシッド・ハウスに取り組んだのが909stateによる"#3 (Spinosaurus)"で、スカスカの骨だけになったようなリズムに単純なアシッドのラインの変化で流れを作っていくのだが、プロト・アシッドみたいな簡素な作風でも酩酊感を誘うのがアシッド・サウンドの魅力なのだ。そしてやはり特別な才能を発揮しているのはGonnoで、"3n55L7nE"では何とブレイク・ビーツを基底にヒプノティックなアシッドを散りばめながらズブズブと深い沼底は嵌めるような奇怪なトラックを披露しており、個性という意味で群を抜いている。他にもまだまだ面白い曲はあるのだが、それは各自で聞いてその魅力を知って頂きたい。アシッド・ハウスと言うジャンル/スタイルは決して一つに収束するものではなく、広がりがあり色々な表現によってトリップ感としても愉快なムードとしても作用する音楽で、実に魅惑的な魔力を持っている事を本作は証明している。



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| HOUSE12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jino / Ohno / Mitchell / Mills - Kobe Session (Axis Records:AX070)
Jino / Ohno / Mitchell / Mills - Kobe Session
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もはやテクノという世界を飛び出て例えば映画音楽、例えば交響楽団との共演、例えばライブセッションなど…その活動の幅は単なるクラブDJに収まりきるものではなく、創造力を実現させるアーティストとして孤高の地位を確立したJeff Mills。そして次なる挑戦は「Axis Audiophile Series」の第一弾となる本作で、180gのヴァイナルに32bit/48kHzの音源を収録した高品質のマスタリングを実施しているそうだ。音質への拘りも興味深いが、しかし本作の面白みはDVD『Exhibitionist 2』で実現したドラマーとの即興演奏を発展させたセッションであり、ここでは2015年9月19日にTodaysArt.JPにおける本人を含め4人の演奏者が行ったライブ・レコーディングが聞けるのだ。Jeff自身はTR-909 &パーカッションを、日野賢二がベース、Buffalo Daughterの大野由美子がMoogシンセ/ボーカル、デトロイトの盟友であるGerald Mitchellがキーボードを担当しており、「Techno Meets Jazz And Fusion」とでも呼ぶべき過去のジャズアーティストがもしテクノに挑戦したらというような創造力させ働かせる。優美なエレピの滴りから穏やかに始まる"Eventide"は、その後TR-909にキックやハイハット、そして生のベースがリズムを刻みだすと途端にライブ生が強くなり、マシンのみによるプレイとは異なる自由で活き活きとしたうねりが生まれてくる。TR-909によるリズムにしても平坦ではなく小刻みに強弱の変化が加えられ、美しさを彩るGeraldによるエレピ使いに大野による輝きを含んだMoogが自由に舞い踊るソロによって開放感がぐっと増し、15分にも及ぶインプロビゼーションは壮大なコズミック・ジャーニーを喚起させる。"Happy Gamma Ray"は何だか物悲しいベースソロで幕を開け、TR-909によるクラップやハイハットが尖ったビートが疾走りだし、そしてジャズ色の強いメロウなエレピのコード展開とスラップ奏法も使用したファンク色の強いベースによって、感傷的なムードに染めていく。中盤ではJeffによるものだろうか軽快なパーカッションの響きも加わる事でライブ感を増し、豊かな音色の刺激的なムーグのソロプレイもドラマティックな盛り上がりを生むのに一役買っている。Jeff一人では成し得なかった人間の手によるテクノ・セッション、彼のプロジェクトの中でも最もエモーショナルで最も自由度の高い音楽性で、過去の音楽からの影響を現在のテクノへと投影した挑戦はその面白みだけでなく音楽として優れている。宇宙の中を旅し続けるJeffの歩みはまだまだ止まらない。



Check "Jeff Mills"
| TECHNO12 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/1/13 Nick The Record Japan Tour 2017 @ Vent
伝説とまで呼ばれる日本に於けるレイヴ・パーティーの先駆け「Life Force」のレジデント、そして現在は「TAICOCLUB」のクローズを例年務める事が馴染みになっているNick The Record。レア・グルーヴからテクノやハウス、のみならずディスコからワールド・グルーヴまで幅広い知識と確かなセンスを持ったDJとして高い評価を受けるが、今回は表参道にオープンしたVentに初登場かつ早割で入場料が1000円という破格の内容であり、これは是非とも行かねばと注視していたパーティーだ。当然ロングセットが予定されており、期待せずにはいられない。
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| EVENT REPORT6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fit Siegel & Tim Love Lee - Living Is Serious Business (Fit:FIT 014)
Fit Siegel & Tim Love Lee - Living Is Serious Business

デトロイト周辺の変わったダンス・ミュージックからクラシカルな作品のリイシューを行い、またディストリビューターとしても機能しているFit Sound。リリースされる音楽が決してデトロイトの伝統を感じさせる作品だけではないので、レーベル自体にデトロイトというイメージは強く持たないが、レーベルの評価は概ね高いようだ。新作はそんなレーベルを運営するFit Siegelと80年代から活躍するUKのTim Love Leeによる共作で、更にリミキサーにはデトロイトから本家本元のCarl Craigが参加している。先ずはSiegelとLeeによるオリジナルの"Living Is Serious Business"は10分近くにも及ぶ大作で、ブリブリとした悪っぽいシンセベースとヒプノティックなメロディーが目立つ快楽的なサウンドが軸になっており、そこに突然入ってくる破壊的なエフェクトや繊細なシンセなどが装飾を行いドラマティックな演出を行う。ダブの音響は奥深い空間創出を行いダークなシンセは真夜中の昂ぶりを誘い、ミニマルなグルーヴ感の中にもあの手この手で刺激を生む演出は、デトロイト・テクノらしいハイテックな感覚はそれ程無くとも不気味な高揚感を纏っている点でパーティー受けする事は間違いないだろう。そしてCarl Craigのリミックス、彼も近年はデトロイト・テクノらしいオールド・スクールなリミックスよりもギラギラとした音を用いたヨーロッパ的な作風が目立つので、原曲との相性は抜群というか大きな変化は然程ない。しかし、無駄な音は幾分かこそげ落とし切れのあるハイハットが浮かび上がる事で洗練されたテクノなグルーヴに磨きをかけ、未来の荒廃した都市をイメージさせるSF的な壮大なシンセのメロディーを加える事で完全にCarl色に染め替えられ、壮大なプログレッシヴ寄りのテクノへとなっている。ブレードランナーを思い起こさせるシンセのメロディーは完全にCarlの持ち味であり、暗い世界観の中にその光沢を持った音色がエモーショナルに響き、少しだけデトロイト・テクノの味を残しているようにも思われる。原曲、リミックス共々パーティーでのピークタイムに映える壮大な作風で、間違い無しの一枚だ。



Check "Fit Siegel" & "Tim Love Lee"
| TECHNO12 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Calm - From My Window (Music Conception:MUMOCD-027)
Calm - From My Window
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特に久しぶりの新作という思いは全く無かったが、気付けばCalm名義のでのオリジナルアルバムは5年ぶりだと言う。前作以降はK.F.名義やfield.echo名義でも作品をリリースしていたので、"深川清隆(=Calmの本名)の音楽"を追っている者にとっては、その時間の経過は強く感じる事は少なくなかったに違いない。しかし5年の歳月はCalmに変化をもたらすには十分な時間だったのだろう、前作『Calm』(過去レビュー)やK.F.名義がCalm単独で作り上げたパーソナルな作品だったものの、この新作ではまた初期のCalmのようにMoonage Electric & Acoustic Ensembleという音楽家を率いて、バンドサウンドを持ち込みながらエレクトロニクスとの自然な共存を果たしている。しかしながらそれが単に生演奏を強調したバンド的なサウンドをやりたかったと言うよりは、Calmと言う指揮者に仲間の音楽家が自然と加わったように感じられ、決して生演奏を強調するようなものではない。その意味ではアンサンブルを強調した傑作『Ancient Future』とは似ながらも少々異なり、あれから15年の歳月は同じようなバンドサウンドにも変化をもたらしている。『Ancient Future』は非現実的で桃源郷のような夢の世界を見せる音楽だったが、本作ではそのような浮揚感は抑制されもっと現実的で大地にしっかりと根を張ったような雰囲気だ。決してメロウな感覚が失われたのではなく、その表現方法が変わったと考えるべきだろう。ゆっくりと湧き立つように揺らぎ、光煌めくシンセのサウンドが織りなす幻想的な"Room With A View"でアルバムは開始するが、続く"Night Ride"では早速生のベースやピアノにフルートが参加して、電子音によるトラックに生命力が溢れ出るような熱い感情を加えている。そして"Love Velocity"では心地良い電子音の揺らぎにスティール・パンによる可愛らしいメロディーが加わり、人懐っこいポップスのような親近感が感じられる。それまでの電子音のアルペジオが鳴りを潜めた"Cosmic Language"では控えめにジャジーなリズムが現れ、繊細に優雅な旋律をなぞるピアノと熱い感情を吐露するトランペットが、コズミックな電子音の上で融け合っている。アルバム全体としてはビートは希薄化し大河のようにゆったりと水が流れるようなグルーヴが強いが、"Cosmic Wind"ではドラムやパーカッションも加わって大きなうねりを生み出し、嬉々とした感情が溢れ出している。このように本作は様々な音楽家が参加したアルバムではあるが、それでも尚伝わってくるのはCalmのパーソナルで内省的なムードであり、スタイルとしてはバンド的な面もありながら大袈裟に生演奏をひけらかす事もなく、Calmの内に秘めたる感情がフラットに吐露されるているのだ。

Calm "from my window" (MUCOCD-027) - Focus Point Listening by Farr_Calm on Mixcloud



Check "Calm"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Anomaly - Sun & Moon EP (Soul People Music:SPM-022)
Anomaly - Sun & Moon EP

NYの新世代ハウスシーンを先導するFred P.はBlack Jazz Consortiumの活動も知られているが、2014年にはAnomaly名義の"Red Clouds"をリリースしよりテクノとしての音楽性を強めた活動を開始した。本作はAnomaly名義での2作目となるが、ここにおいてもエモーショナルなハウス性よりはミックスされる事を考慮した機能性を重視したトラックが並んでおり、この名義での方向性が固まりつつある。"Serinatatis"にはFred P.名義に見受けられるスペーシーなサウンドの揺らぎも存在するが、やはりそこまで有機的ではなく無機的でひんやりとした温度感を保っている。大きな展開はなく膨らみのあるベースラインと機械的にぶれる事なく刻まれるキックやハイハットが執拗に反復し、そのミニマルな流れによって深みに嵌めていくテック感のあるミニマルなトラックだ。その傾向は"Dark Population"でより明確になっており、メロディーはなく感情を排したように正確に打ち付けるキックとハイハットの増減によって展開を作り、控え目に暗いシンセのリフが執拗に反復しながら闇の中を疾走し続けるこのトラックはDJで使用する事を前提にしているようだ。ツールとして制作された曲が並ぶ中、"Convective Zone"だけは普段のFred P.名義を思わせる色彩と感情が溢れ出ている。序盤はやはり淡々としたキックが4つ打ちを刻む中をアシッドなベースラインが小刻みに動く展開から始まるが、そこに温かいパッドが優しく浮かび上がりアンビエンスな空気を満たしながら、遂にサクソフォンのソロが入ってくる瞬間は実に感動的だ。Fred P.が元々テクノ/ハウスの中庸に位置する存在ではあったものの、ハウスだけでなくテクノに於いてもトラックメーカーとしての才能が突出している事を感じさせる作品であり、暫くはFred P.の動向から目が外せない。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jason Grove - Late Night Connections (Skylax Extra Series:LAX ES1)
Jason Grove - Late Night Connections

デトロイトのローカルシーンで80年代から活動しているDJと言う触れ込みのJason Grove(Groove?)は、2011年に突如としてSkylax傘下のWax Classicからデビュー作をリリースする。その後もSkylax周辺からのみリリースを続けつつ、Moodymannの作品をJMFG名義でエディットしたりと注目を集めているが、一向に正体が明かされない事から誰かの変名ではないかと最近では考えている。そんな謎に包まれつつも最新作をSkylaxから新シリーズとなるSkylax Extra Seriesの第1弾としてリリースしたが、なんとそこにはシカゴ・ハウスの伝説的ユニットであるVirgo FourのMerwyn Sandersとデトロイト・ハウスシーンからNiko Marksが共作として名を連ねている。流麗なピアノのコード展開とソウルフルなボーカルを活かしたベーシックなトラックの"Newlove"からして、小細工無しにハウスのクラシック性を説いているようだが、Merwyn Sandersが参加した"Let It Go"はもったりとしたベースラインとドタドタしたリズムが相まって、最近のアナログ感を強調したロウハウスとも共振するローファイな音質が良い味を出している。裏面には胸を締め付けるロマンティックなムードが強いハウスが収録されていて、パーカッシヴなリズムが力強くもLarry Heardばりの透明感のあるキーボードが望郷の念を駆り立てる"Xxx"、雑踏の音を取り込みつつ図太いキックと呟きボーカルがKDJを思わせる"Division Street"、Niko Marksのメランコリーな歌とフュージョン風なエレピが心揺さぶる"My Language"と、どれもお世辞抜きにして良質なハウス・ミュージックの時代が封入されているようだ。新しさを必要とせずとも変わらない事で守られるもの、タイムレスと言うべきハウス・ミュージックがここにある。



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| HOUSE9 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K - Renaissance The Masters Series Part 19 (Renaissance Recordings:RENEW05CD)
Francois K - Renaissance The Masters Series Part 19
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以前に比べると勢いは落ちているように思われるUKプログレッシヴハウスの指標となっていたRenaissance。そのレーベルでは大物プログレDJを招いてMIXCDをシリース化していたのだが、その最新作にはなんと意外にもFrancois Kを招き入れている。Francois Kがプログレッシヴハウス?いやいや、まさかそんな安直な事を彼が当然するわけもないが、しかしジャンルの垣根を越えて音楽に対して隔たりなく平等に向き合ってきたからこそ、このRenaissanceのシリーズを手掛ける事も本来はおかしな事でもないのだろう。先ず以て断言しておくとやはり内容は最近の彼の傾向が強く出たテクノセットにはなっているが、良い意味でのベテラン的な安定感と成熟した大人の親父の包容力を持ち合わせており、パーティーの一夜の流れを感じさせつつも非常に丁寧なミックスを施している。1枚目はJazzanovaのレイドバックしたディープ・ハウスから始まり、Francois自身のラグジュアリーな新曲のハウス、そして音響系ダブハウスなどでじっくりとフロアに火を入れていく。メロディアスなシーケンス、かっちり安定感のあるビートが強まりながらテクノやハウスが気付かない内に融解した流れに巻き込まれ、トレンドもしっかりと掴んだ硬めの厳ついダブ・ステップも混ぜながら1枚目は終了。そして2枚目は最初からパーティーが盛り上がっている時間帯の雰囲気から始まり、パーカッシヴで野性的なハウスやエモーショナルなデトロイト風のテクノ、またはTechnasiaによるシカゴ・ハウスらしいジャッキンなトラックなどピークタイムに合わせた曲を用いて、真夜中の狂騒へと雪崩れ込んでいく。終盤では破壊力のあるLen Faki Remixや大箱仕様のスケール感の大きいテクノを投下し、最後の最後でChronophoneによる感動的なラストに相応しい切ないデトロイト・テクノで見事に幕を閉じる。余りにも自然な流れ、現在のモードを掌握したセンスは、意外性ではなく正攻法で自身の音楽性を存分に表現しているようであり、王道的でありながら時代のさなかに存在している事を証明しているのだ。派手ではないかもしれないが、DJと言う行為に対して非常に真面目な性格が伝わってくる良心の作品だろう。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
SERi - From Pulse 2 Pulse (414EAST Recording:414ECD-002)
SERi - From Pulse 2 Pulse
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今年の5月に長い音楽活動を経ての初のアルバムをリリースしたShigeru SerizawaことSERi。それからまだ半年も経たない内に2ndアルバムのリリースに漕ぎ着けるとは、その音楽制作への渇望たるや底知れぬものがあります。とは言っても1stアルバムがテクノと言う基盤の周りにアシッドやミニマル、テックハウスと言った音で幅を持たせつつ品良く統制していたのに対し、本作では脇目も振らずに執拗な程にアシッドに取り組んでおります。インナースリーヴに記載してある制作上での使用機材を調べてみるとハードウェアやアナログ音源を中心としたあくまで旧来での制作方法にこだわっており、ベースやリズムトラックの音の出方が脂を落としたように乾いてはいるものの身が詰まったタフで質実剛健な鳴りをしています。特にアシッドなベースラインについては病的なまでにビヨビヨ、ギュルギュルと言った狂気の音が終始鳴っていて強い個性を放っているのですが、トラック全体として聴いてみると例えば黎明期のアシッド・ハウスにある粗悪さ(それは良い意味での個性でもある)は皆無で非常に洗練された音楽になっています。押し迫る音圧に研磨された音質を伴い単なるアシッド・ハウス/テクノの焼き直しではなく、現代のモダンな感覚に裏打ちされたニュースクール・アシッドと呼びたくなる新鮮さがあり、温故知新とは正にこの様なアルバムなのでしょう。リミキサーには私には初耳ではあるMaster Master、SOL、Kick.Sが起用されていますが、彼らによるリミックスも意識が揺らぐ中毒性の高いアシッドで満たされていて、その知名度以上に充実した凶悪なトラックとなっているのは心強い。こんな良質なアシッド・ジャンキーなアルバムに出会えたのは久々な気がしますね。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Inner City - Big Fun - Big Hits! The Collection (Music Club Deluxe:MCDLX158)
Inner City - Big Fun - Big Hits! The Collection
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デトロイト・テクノがまだあくまで前衛的なダンスミュージックを聴く者の中で評価が高かった80年代後半、デトロイトのビルヴィレー・スリーと呼ばれる中でいち早くメジャー路線で才能を開花させたのがKevin Saundersonだ。幾らデトロイト・テクノが一部の耳の肥えたリスナーを満足させていたとは言え、それらがメジャーチャートに昇る事は無かったはずだ。しかしKevin SaundersonがボーカルにParis Greyを迎えたユニットであるInner Cityには、妖艶な歌があり分り易いメロディーがあり、そしてポップなセンスがあった。デトロイト・テクノが新世代のダンスミュージックだったのに対し、Kevinはディスコ/ハウスなど既存のダンスミュージックを彼なりに押し進める事に未来を視ていた。結果的に言えばInner Cityは大成功を収め、US/UKのメジャーチャートにも幾つかのヒットシングルを送り込んだ。本作はそんな経歴のあるInner Cityの2枚組ベスト盤なのだから、はっきり言って悪い訳がない。今でもクラブでかかる事は珍しくないソウルフルな傑作ハウス"Good Life"や"Big Fun"、時代を感じさせるレイヴィーな"Your Love (Serial Diva Paris Is Burning Club Mix)"や"Hallelujah 92"(なんとLeftfeildのリミックスだ!)など、コテコテな程に濃厚なセクシーさを放出する歌にハウスでは定番のピアノの整ったコード展開が繰り広げられるクラシカルなハウスチューンがこれでもかと揃っている。まあこれがデトロイトかどうかと言う事はさておき、確かにメジャー感ばりばりな曲ではあるがKevinの歌物トラックへのセンスの良さは間違いはないし、このボリュームで1000円弱のお値頃な事を考えれば買って損はしないだろう。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
SERi - Time And Space (414EAST Recording:414ECD-001)
SERi - Time And Space
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静岡在住のテクノアーティストであるShigeru SerizawaことSERiの初のアルバムがリリースされました。初のアルバムとは言うものの音楽活動はかれこれ20年近くにも及ぶようで、2006年頃から国内のAsianDynastyや海外のHypnotic Room、Elektrax Recordingsなどから着々とデジタル配信を行っていました。そして本作では近年の代表作とアルバムの為の新作、そしてShin NishimuraやHiroshi Watanabe、M.Fukudaによるリミックスも収録した現時点でのSERiにとっての集大成と言えるアルバムとなります。端正に組まれたリズムや発信音らしき物が執拗に反復する"Elements"、えぐいアシッドな音がじわじわと侵食する"Backfire"や"Monotone2.5"は、ミニマルなDJツールに特化した作風。その一方で"Crytal Edge"や"Dawn"では明確にメロウなメロディーを打ち出していて、湿り気や情緒を含むソフトなテックハウスを披露しています。特に"Raindrops"においては幻想的なパッドやシンセのアルペジオを使用して壮大なドラマを展開しつつ、その下ではかっちりしたリズムが強固なグルーヴを継続させ、アルバムの中でも一際印象的なキラートラックと言えるでしょう。更に"Raindrops (Hiroshi Watanabe Remix)"はオリジナルを落ち着かせつつも荘厳で重厚な世界感を聞かせる、正にワタナベヒロシらしいスケールの大きいテックハウスで有無を言わさぬ心地良さがあります。アルバムの中にはダンストラック/リスニング系の曲があるものの決してちぐはぐな印象は無く、どれも良く考えて緻密に織り込まれた楽曲として統一がありますね。活動歴が長いだけあって初のアルバムとは言うものの、既にベテランらしい安定感のあるアルバムに仕上がっていました。

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| TECHNO9 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/5/20 Nagisa Music Festival Tokyo Edge Effects @ ageHa
今回金環日食に合わせてageHaで行われた"渚"に遊びに行ってきましたが、当ブログの過去記事を検索したところ以前ageHaに行ったのが2010年の7月末だったので、なんとほぼ2年ぶりのageHaへの訪問となりました。久しぶりのageHaと言う事もあり、また出演するアーティストも好みの人が多く楽しみにしておりましたが、日曜夕方から月曜朝までの開催と言う事もあり多少の危惧も感じておりましたがどうだったのでしょうか。
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| EVENT REPORT3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Octave One - Octave One Revisited Series 2 (430 West:4WCL002)
Octave One - Octave One Revisited Series 2

昨年はデトロイトテクノでも古参に入るバーデン兄弟のユニット・Octave One(=Random Noise Generation)の活動20周年だったそうで、その一環で過去の名作をリミックスしたシリーズが始まっております。本作はその第2弾、大傑作"I Believe"と"Daystar Rising"のリミックスを収録。"I Believe"は彼らが初めてリリースした曲でもあり、そして"Blackwater"とも並ぶ彼らの代表曲でもあります。それを今注目を集めているSandwell District(Function+Regis)がリミックスしていますが、女性の艶のあるボーカルや幻想的なシンセのフレーズはそのままに、オリジナルのローファイ感を生かして不鮮明にぼかした何処かBerghain一派の作風を思い起こさせる作風へと転換。オリジナルへのリスペクトと共に、今の時流をも意識していてナイスなリミックスです。裏面にはUnderground Resistanceからリリースされた"DayStar Rising"を、デトロイトテクノを体現するスウェーデンの才人・Aril Brikhaがリミックス。Arilの手に掛かればどんな曲でもAril色に染まってしまうのは当たり前、ここでは薄い幻想的なパッドを追加してソフトトランスとも言えるとても綺麗なテック系へと見事なリメイクを披露。理性も溶け行く恍惚にまみれて、聴き終わる頃にはトランス状態な素晴らしいリミックスです。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pal Joey - Somewhere In New York (Pal Joey Music:PJM 1040)
Pal Joey - Somewhere In New York
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活動歴が長い割にはアルバムリリースが殆ど無いせいかいまいち地味な気もするPal Joeyのベスト盤。自分が知っている範囲だとThe Orbに素晴らしいハウスリミックスを提供していたり、Derrick MayもヘビープレイするEarth People名義の"Dance"と言う曲を手掛けている位でしょうか。本作は色々な時代、変名でのトラックも収録しているせいか、クラブミュージックと言う括りはあるものの幅広い作風の音楽が収録されております。出だしの"Hot Music"は小洒落たクラブジャズだし、傑作"Dance"は手に汗握るクソ暑いファンキーなハウスで、と思えばセクシーな女性声ネタで色気を出したハウストラック"Tomorrow"もあるし、Pal Joeyも時代に合わせて変化を遂げているようですね。それでもどのトラックにも彼なりの選美眼が感じられ、派手さよりもしとやかな趣や儚くて繊細な要素を前面に出した音楽観は、ダンスミュージックとしてある前にリスニングミュージックとしても聴くに耐えうるもので、流行云々とは全く関係の無い普遍的な音楽として聴けると思いました。小洒落たカフェやラウンジで流れていても、全くおかしくない位のムードある音楽満載。DISC1はミックス仕様、DISC2はアンミックス仕様とDJにとっても役立つ2枚ですね。

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| HOUSE5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gui Boratto - Renaissance : The Mix Collection (Renaissance:REN55CD)

Gui Boratto - Renaissance : The Mix Collection
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プログレッシヴハウスのレーベルでは世界一と言っても過言ではないRenaissanceから、Kompaktなどでも活躍しているGui Borattoの2枚組みMIXCDがリリース。プログレ系レーベルからとは言え彼の音楽性がぶれる事は全くなく、Boratto特有のシューゲイザーな音やポップさとメランコリーを兼ね備えた内容で、MIXCDでありながらまるで彼のオリジナルアルバムを聴いているかの様でもある。特にその特徴が出ているのはDISC1の方で、エレクトロニカっぽい曲やエレクトロハウスなどの曲も使って淡いメランコリックな夢の世界と牧歌的でのどかな田園風景を行き来し、そしてポップな歌物までも聴かせてうっとりとドラマティックに展開する選曲。陶酔する甘さと、そして相変わらずのBorder Communityの様な毒々しいアシッディーなシンセも混じって、覚醒感と恍惚感を誘発するのは彼の得意技。DISC2の方は比較的ダンストラックが中心で、起伏は少なくミニマル色を前面に出した展開が待っている。Boratto特有の音と言うよりは、フロアを意識してじわじわとミニマルの沼にはめてくる感じ。どちらも音の図太さに頼るのではなく旋律やグルーヴを重視して、存分に音を聴き事が出来ながらもダンストラックとしても成り立っていて素晴らしい。RenaissanceではなくKompaktのポップな音が華麗に花開いた一枚。

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| TECHNO7 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Deadbeat - Alive Series 01 (Beams Records:BBRC6024)

Deadbeat - Alive Series 01
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日本で若者に大人気なファッションブランド・BEAMSが手掛けるBEAMS RECORDSから、何故かベルリンミニマルダブ方面で活躍するDeadbeatのDJMIX(ライブ盤?)がリリース。「仮想ライブ・セット」がコンセプトの当シリーズですが、トラックリストを見る限りだと各曲に"DUB"と言う言葉が付加されているので、多分ダブ処理やらエディットをされているのでしょう。ミニマルダブとは言えど本家Basic Channel程の重苦しさや神格性は無く、逆に太古の踊りの様にかなりトライバルでがんがん踊れるダンストラックが中心。ドンチクとバウンシーなキックやパーカッションはねちっこさどころかむしろ爽やかなで軽やかな空気さえ呼び込み、適度なリヴァーヴ処理で残響音が空間の奥までかすかに続いて行くような印象。ヘッドフォンで聴くと左右からパンされるリヴァーヴが明確に感じられ、その飛び具合に心地良さも倍増。モノクロの様に淡々とした世界観でありながら聴き易さや心地良さがあるのは、ミニマルに特化するのではなく躍動感のあるトライバルな要素を持ち込んだ事が理由でしょう。

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| TECHNO7 | 11:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Kirk Degiorgio - Swarm EP (Applied Rhythmic Technology:ARTDDS1)
Kirk Degiorgio - Swarm EP
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昨年再始動を開始したARTから、Kirk Degiorgioによる新シリーズ"Dance Division Series"の一枚目。近年はテクノ色が戻ってきたKirkですが、本作も初期作品の様なピュアでインテリな音を保ちつつよりダンストラックとしての面が強くなってきた良作。近未来の街並みに光り輝くネオンライトを喚起させるシンセサウンドは、気品と高揚感に満ちていてさすがUK屈指のデトロイトフォロワーだけあります。新しい事をやっている訳じゃないけれど、それでも彼の作るトラックには有無を言わさぬ説得力があり、テクノとしての純度をより高めている気がします。力強い4つ打ちテクノからしなやかなディープトラックまで収録し、テクノ、ハウスの両シーンで重宝出来そうな一枚ですね。

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| TECHNO7 | 11:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Fabric 44 (Fabric:FABRIC87)
John Tejada-Fabric 44
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時代はミニマルです。ミニマルが溢れ過ぎています。その中でオリジナリティーを捻り出せるのは極少数の才能あるアーティストだけですが、John Tejadaも彼独自のドラッギーな音が特徴的なオリジナティーを持った才能あるアーティストです。現にPoker Flat、Sino、7th Cityなどの老舗レーベルからもリリースされる程なので実力は推して知るべしですが、その実力を買われてか人気MIXCDシリーズのFabricに遂に登場。出だしから3〜4曲目辺りまででいきなり美しくも儚いテック系の曲でピークを迎える驚きの展開ですが、それ以降がTejada独自の不穏気な変態ミニマルが炸裂。ギトギトで毒々し怪しく光るシンセが入る曲が多めで、麻薬の泥沼に引き込まれるような中毒性の高いトラックが連発。気持ち良い状態を追い越して行き過ぎた感もあるドラッギーな状態で、ねちねちと暗黒の世界に陥ります。そこから終盤に向けては多少綺麗目のテック系に持ち直して、毒気が抜けて清涼感のある風が吹き込んできます。中盤の暗黒世界とは逆転した快楽的なエンディングが待ちわびていて、何とか救われた気持ちになれる表裏一体型のMIXCDですね。しかしながらやはりこれだけ強く印象に残るのは、やはりTejadaが自分の世界観を形成している証でしょう。またMIXCDなのに自分の曲を4割程も回していてエゴも感じるけれど、それだけ自分の曲に自信も持っているんですね。派手ではないけれど、スルメみたいな味わいのあるミニマル〜テック系のプレイでした。

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| TECHNO6 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Mark Farina - San Francisco Sessions Vol.1 (OM Records:OM030)
DJ Mark Farina-San Francisco Sessions Vol.1
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マークファリナのゆるゆるミックスシリーズ"Mushroom Jazz"は当然素晴らしいのですが、普通のディープハウスミックスも見逃してはなりません。彼のミックススタイルはゆるゆるヒップホップからパンピンなシカゴハウス、そして開放的なディープハウスまでとかなりの幅広さを持っており全てを把握するのは大変なのですが、その全てが聴くに値する内容です。本作はその彼のスタイルの一つであるディープハウスを中心とした内容ですが、深く内に篭もる様なディープハウスではなく外に向かって広がり続ける様な音です。ディープハウスって言うとスピリチュアルなり精神的に重みを含んだ印象なりがあるのですが、ここでは逆に良い意味でのライト加減があり心が外に向かって開放的になりハッピーになれる音が詰まっております。とは言っても音が軽いと言う訳でもなくずっしりと4つ打ちを刻むキックは勿論ありますし、全体的に生っぽい質感の音が中心で夏のビーチにぴったりな楽天的なムードが溢れていますね。クラブではなくて太陽の下で踊りたくなる様なミックスです。しかしファリナのミックスはどのスタイルでも緊張感や切迫感が無いですね。常にリラックスしていて緩さを漂わせているのですが、やはり彼の人間性から来ているのでしょうか。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Adam Beyer (Music Man Records:MMCD032)
Fuse Presents Adam Beyer
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ベルギーのテクノクラブ・Fuseが送るテクノミックスシリーズの最新作は、ハードミニマルからクリック・ミニマルに見事に転身したAdam Beyerが担当です。しかしかつてはPrimate RecordingsやDrumcodeなどから激ハードなテクノをリリースしていたベイヤーが、今ではCocoon、Wagon Repair、Plus 8などからディープでミニマルな作品をリリースしてるんだから、テクノと言うシーンにおいて音の移り変わりは全く予想出来ないですね。当然このミックスCDでもかつてのハードな展開は封印されて、今風のミニマルセットが中心。流石にこの手の音は溢れてきているのでともすればオリジナリティーを発揮出来ずに数多くの凡作に埋もれてしまう可能性もありますが、ベイヤーに関してはそんな事はなさそうです。かつてのハードな縦揺れグルーヴから腰にくる横揺れグルーヴに変わってはおりますが、引き締まった硬質なリズムトラックと相まって程良いノリを生み出しています。また派手な展開は無くモノクロームで廃退的な音ばかりで、それがかつてのハードな音の代わりとなってストイックな音を表現しているので、これはこれで格好良いと思います。現在のミニマル勢の中では割と好感が持てるテクノ寄りな音でしょう。

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| TECHNO6 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Terrence Parker - Serious Grooves In The Mix (Serious Grooves:SGCD1)
Terrence Parker-Serious Grooves In The Mix
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デトロイトのハウスレーベル・Serious Groovesの音源を使用して、デトロイトのベテランハウスアーティスト・Terrence ParkerがMIXを手掛けたのが本作。ちなみにリリースは94年で日本ではAvex傘下のCutting Edgeから。昔はAvexもまともなクラブミュージックをリリースしていたと言う、今となっては懐かしい証拠。CD帯には「デトロイトテクノの従来型(ダーク、シリアス、インテンス)をくつがえすべく…」「なぜかとってもDISCO-TECH!」と書いてあります。別にデトロイトってダークなだけじゃなくてポジティブなメッセージ性だってあるじゃんよと思いますが、初期URは確かにハードコアだったしそれの事を指しているのかしら。それはおいといて兎角テクノが目立つデトロイトですが、本当はこんな昔からハウスも在ったんだなと感じさせる内容。色々なアーティストの曲が使用されている様に見えて実は大半はTerrence Parkerの変名で、他はChez Damier、Alton Miller、Claude Youngらの曲が混ざっています。音的には古さが漂っていて新鮮味はありませんしMoodymannやTheo Parrish程の黒い展開が待っているでもなく、ゴスペルハウスを少々水で薄めたような軽めのハウスなんですよね。確かにディスコティークな懐かしい思いが込み上げてくる音ですが、もうちょっと汗々する様などす黒いファンクネスがあると個人的には嬉しいです。良く言えばスムースな4つ打ちが続いて癖が無く聴きやすいけれど、デトロイトにはもっと熱い物を期待しています。

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| HOUSE4 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Raum Mix Series Volume 1 Compiled And Mixed By Glimpse (P-VINE:PCD93099)
Raum Mix Series Volume 1 Compiled And Mixed By Glimpse
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近年のジャーマンミニマルの流行がいつまで続くのかは僕にも不明ですが、画一的になり過ぎたミニマルの中でも今までと空気の異なるミニマルが出てきました。その人こそChris SperoことGlimpse。既にRichie Hawtinや田中フミヤらが彼のトラックをプレイし、"% Black"シリーズがヒットするなど俄然注目を浴びているようです。自分は特にGlimpseの作品を聴いたりはしないのですが、このMIXCDは久しぶりに目を見張る内容だったので購入に至りました。その内容とは"53分で計54トラックを使用する"プレイとの事。あ〜この手のプレイは自分はどうにも避けられない、とにかくトラックを多く打ち込んだミックスは好きなんですよ(自分はJeff Millsの影響下ですから)。いやね、最近のミニマルって一曲を長めに使ったのんびりだらりとした緩めのばかりで、ぶっちゃけどれも差が無いじゃないですか。しかしこのミックスはトラックをパーツの様に多く使い、徐々に音が入っては消えてめまぐるしく展開が変わっていくミックスの醍醐味が味わえるんですよ。特にパーカッションのパーツは多く使われていて、リズムの変遷は格好良過ぎです。また展開が早いからと言って激しい訳じゃなく、むしろ音の触感などは丸みを帯びているし展開もなだらかでスムース(ハウシー)で心地良し。そして流行のミニマルと決定的に異なるのは、決して上物シンセの恍惚感やヒプノティックな音色に頼らない点だと思います。そうね、恍惚と言うよりはむしろエモーショナルでロマンさえ感じるし、海の奥底に導かれる様なディープな世界が待っていますよ。本人がデトロイトテクノを好きだと雑誌のインタビューで応えていたはずだけど、確かにただの快楽・恍惚志向に走りがちな最近のミニマルからは感じられないソウルがここには存在しているのでした。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Masterpiece (Ministry Of Sound:MOSCD150)
Francois K-Masterpiece
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ゲップが出る程のテクノ三昧!!テクノの大洪水!!

UKクラブミュージックの老舗・Ministry Of Soundが送る新シリーズ"Masterpiece"の第一弾は、なんとこちらもクラブミュージックの大御所中の大御所・Francois Kevorkianが担当。最近彼がテクノ化しているのは周知の事実ですが、本MIXCDでも彼のテクノ趣味がばりばり前面に出たテクノミックス3枚組みの超大作。いくらなんでもゲップが出るくらいのボリュームだわな。しかしもうフランソワも完全にテクノが板に付いて来たと言うか、もうテクノDJ一本でもやっていけると断言出来る位テクノなDJになりましたね。CD3枚組みの大作だけど各ミックスごとに特徴があって、決して飽きずに聴けるどころかそれぞれの魅力にぐいぐい引き込まれる内容となっております。

CD1の"Napoli"はプログレッシヴハウス色が強めに出た大箱でのプレイを意識した壮大な展開で、じわじわとドラッギーな音が効いてきます。少々派手な気もするけれど、今回はマニア向けではなく一般的な人向けに意識したと発言しているので、これはこれで良いのかなと。CD2の"Manchester"は一番テクノ色が強く、そしてデトロイトテクノ、またはそれに影響を受けた曲を多めに入れた内容です。アッパーに盛り上げつつもメロディアスな曲をふんだんに使っていて、泣きの旋律が入ってくる後半は感動物。オールドスクールな曲も使用していて、テクノへの敬意も感じられますね。そしてCD3の"Tokyo"ではコアなファンも忘れてないぞと言わんばかりに、普段のDeep Spaceワールドを意識した幅広いプレイを聴かせてくれます。テクノの中にダブアンビエント〜ディープハウス〜アフロハウスを落とし込み、横揺れグルーヴとファットな低音でゆらりゆらりと体を揺さぶる好プレイ。個人的にはCD3が一番ディープで、ゆるゆるな浮遊感に包まれ気持ち良いと思います。

テクノと言う枠組みの中で自由に羽ばたきを見せるフランソワ、老いてなお盛んなDJであります。"Masterpiece"と言う主題が付いたこのシリーズですが、正にそのタイトルが相応しいテクノの指標となるべきMIXCDですね。

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| TECHNO5 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Gilles Peterson - In The House (ITH Records:ITH23CD)
Gilles Peterson-In The House
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Defectedの名物であるハウスミックスシリーズ"In The House"の最新作は、なんとクラブジャズ第一人者であるGilles Petersonが担当。偉業とも言えるDJの選択ですが、どうやら本人はかなり本気でいるらしく久しぶりに最高の作品が出来たと自画自賛しております。確かにボリュームは3枚組ととんでもない量になっておりますが、さて内容はと言うと。

まずDISC1は完全にハウスをコンセプトにしており、伝統的なNYハウスから始まり、パーカッシブなハウス、テッキーなハウスと緩やかに盛り上がりを見せる好内容。爽やかに甘くライトな印象ながらも、滑らかな音触りが耳に心地良いですね。わざと難解にする事もせずハウスファンの多くが知っているであろうアーティストの曲も多く使われていて、ストレートにハウスの良さが分かる一枚ですね。

そしてDISC2はGillesのルーツが詰まっていると言う、ファンクやディスコを中心にミックスしております。と言っても自分はこの手の音楽は全く聴かないのでコメントが難しい。イメージとしては昔のディスコで流れる様な音楽でしょうか。生演奏中心でハウス史以前のハウスに近い物、ファンキーでブラック色が強くノリノリな感じですね。

最後のDISC3はこの企画の為に多くのアーティストが新曲を提供し、それを収録したミックスされていないコンピレーションです。ジャジーなハウスもシカゴハウスもラテンハウスも含め色々ありますが、そのどれもが新曲と言うのは凄いですね。クラブミュージックシーンでのGillesの信頼度、尊敬度の表れでしょうか。想像していたよりも格好良い曲が詰まっていて、曲を提供したアーティスト側も本気だと言う事です。

3枚組と言うなかなか聴くのは大変なボリュームですが、これは一聴の価値有りの名盤だと思います。また"In The House"シリーズにおいても、上位にランクインする素晴らしい出来ですね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Luke Slater - Fear And Loathing (React:REACTCD210)
Luke Slater-Fear And Loathing
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2月18日のエントリでLuke Slaterの話が出てきたので、久しぶりに彼の魅力が味わえる全盛期の頃のMIXCDを聴いてみました。とにかくLuke Slater、もしくは別名義のPlanetary Assault Systemsと言えばゴリゴリぶっ太くワイルドな音を聴けるハードな野郎と言うイメージがありまして、昔はまじで好きでした(ハード路線を逸脱した近年は好きじゃない)。オリジナル作品がそうでありますからDJプレイも例にも洩れずかなりハードで、男気なり根性なりを感じられるDJでした。2001年リリースである2枚組の本MIXCDもやはりハードな展開が貫かれ、気合いを注入したい時にはぴったりな内容であります。

まずは一枚目、Jeff Mills、Ben Sims、Player、Regis、James Ruskinなど今となってはなんだか懐かしささえ感じる一昔前のハードなお方達のトラックがずらり。スピード感、重量と共に一級品でとにかく一直線にガツンガツンなプレイが聴けるのですが、不思議と粗雑さは感じないですね。確かに音は荒々しいのですが、乱暴にミックスするのではなく丁寧にミックスしている様でワイルドな中にもまとまりがあります。トライバル、ミニマル、ハードテクノなどが渾然一体となり肉体をしばきあげる好内容ですね。

対して二枚目ですが、こちらはスピード感よりも重厚さ、そして深みを感じさせる意外な内容です。ハードテクノもミニマルも確かに使われているのですが、勢い一直線ではなくドスンドスンと揺れが生じる重みがあり横揺れ系のグルーヴィーな展開ですね。ぶりぶりベースなエレクトロも出てきたり、渋みの効いたファンキーな音も聴けて全く予想していなかった意外な内容ながらも、じっくり聴き込めるミックスです。一枚目の激ハードな音の後に、二枚目のちょい緩めの音が来ると良い感じでアフターケアになりますね。

しかし久しぶりにこの様なハードなテクノを聴くと、やっぱりハードテクノって痛快で格好良いと思います。なんで最近は全く人気が無いんでしょうね?

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| TECHNO5 | 07:30 | comments(7) | trackbacks(1) | |
Donnacha Costello - Colorseries (Minimise:MIN031)
Donnacha Costello-Colorseries
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かつてForce Inc.やMille Plateauxから作品をリリースしていたDonnacha Costelloですが、それらのレーベル倒産後は自身のMinimiseを設立し活動をしています。そして注目を浴びた作品が2004年に10ヶ月に渡り毎月作品をリリースしたカラーシリーズで、これらはミニマル、アシッドなどを一昔前の音で創り上げた内容だったんですな。流石にEP10枚揃えるのはしんどいので購入はしてなかったのですが、EPリリースから3年が経ちようやくアルバムとしてまとめられたのが本作です。EP自体もパターン・抽象化された素敵なジャケットでしたが、アルバムの方もやはり徹底的に簡略化されていて収められた曲のシリーズと曲の長さを表現しているようです。しかし久しぶりに聴いてみると懐古的なアシッド作品が多くて、Plastikmanとかが思い浮かんできますね。またノンビートの深遠なアンビエントもあり、ディープかつハウシーなミニマル作品が好きならお勧めかと。ただ目新たしさは皆無なんで、懐古的な事を否定する人は聴かない方が吉でしょう。ジャケットの中には使用された機材が記載されていて、TB-303やTR-808、TR-909、Juno-60の名を見かけると何だか嬉しくなります。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
St. Germain - Boulevard : New Version : The Complete Series (F-Communications:F022CD)
St. Germain-Boulevard : New Version : The Complete Series
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昨日に引き続きF-Communicationsからのディープハウス名盤を紹介。なんと英「Muzik」誌においても1995年のベストアルバムと選ばれた超ヒット作品は、サンジェルマンの1stアルバム。フランスからのハウスと言えどもその内容は、アメリカのハウス、特にLarry Heardにも通じる憂いのあるシルキーな肌触りのディープハウス路線。そこにジャズの要素を組み込んだジャズハウスとも言えるアルバムですが、プログラミングだけに頼った作品にする事もなく、ピアノ、サックスフォン、トランペット、フルート、パーカッションなどは人の手によって演奏されています。単純に音だけをジャズ"風"にすれば良いと言う訳でなく、生演奏する事によりソウルの籠もった温かみのある作品に仕上がっていると思います。もちろんリズムは4つ打ちでダンスミュージック的な作りにはなっていますが、生演奏によって奏でられる有機的な音の絡み具合はライブ感たっぷりで、エモーションとファンクを兼ね備えたジャズハウスになっています。大仰な展開も無ければモロにキャッチーな旋律もありませんが、フランスらしい洗練された作りでムードがありメロメロになっちゃいました。このアルバム以降はどんどんジャズ化したので、余り興味は無くなってしまったんですけどね。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Hernan Cattaneo - Renaissance : Master Series Volume 2 (Renaissance:REN18CD)
Hernan Cattaneo-Renaissance : Master Series Volume 2
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先日はHernan Cattaneoのイベントに行ったのですが、今日ユニオンに行ったら彼のMIXCDが安く売っていたので即座に購入。ちなみに普段はプログレッシブハウスのCDなんて一切購入しませんから。Hernan Cattaneoはアルゼンチンを代表するプログレッシブハウスのDJらしく、Paul Oakenfold、Sasha、John Digweed、Deep Dishらも実力を認めるベテランらしい。本人曰く「極限までディープなハウス」をプレイするとの事。でも先日のageHaでのプレイはディープどころか、アゲアゲな大箱セットでディープな流れは少なかったかな…。

さてそんなプレイに落胆していた僕ですが、このMIXCDでは彼の真価を遂に伺う事が出来たと思います。有名なDJが彼のプレイを認めるのも頷ける、本当に奥が深く広大な展開を持った素晴らしいプレイですね。音は太くても長く低空飛行を続けるようなゆったりとしたプレイで、ジワジワとビルドアップしてゆく気持ち良さ。ageHaの時はずっとドスドスキラキラしっぱなしで疲れたけど、このCDでは抑えて抑えてガマン汁溢れる展開に痺れます。ハウスって行ってもプログレなんで全編エレクトロニック満載、透明感溢れる薄いシンセの音に囲まれていつの間にか極彩色な世界に導かれます。低い地べたから高い空の上まで上昇していく高揚感、終盤ではビシッと上げてきて覚醒的なシンセサウンドがこれでもかと耽美に鳴り続けます。酸いも甘いも知り尽くした完璧なプレイ、これをageHaで聴けたら最高だったのにな。久しぶりに自分の中でメガヒットな一枚です。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Josh Wink - Profound Sounds Volume 3 (Thrive Records:90746-2)
Josh Wink-Profound Sounds Volume 3
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自身が作るトラックは激ハイパーなアシッド作風が多く派手なのに、何故かJosh WinkのDJはかなり渋い。生で聴いた事がないから実際はどうかしらんけど、前作の「Profound Sounds Volume 2」(過去レビュー)も渋かったのに今作はより深く渋い。1枚目はクリックハウスから入ってきて、Winkまでもクリック熱にやられたのかと呆気に取られた。そこからはRichie Hawtin風のディープでウニョウニョなミニマルが続き、何故か中盤でLos Hermanosのラテンハウスが入る。しかし続くRadioheadのJosh Wink Remixでまたもディープな作風に戻り、最後まで淡々とミニマルな世界観が続きます。決して浮上する事はなく、地べたをずっと這いずり回るような重苦しさがあるね。2枚目は更にミニマルで多少ハードになったり、浮遊感のあるテックハウスを回したりするけれど、むしろ深く沈み込むダークな世界観に注目すべき。ハードミニマルの様に派手は展開はないけれど、一貫して暗黒の音に統一されたプレイには美学みたいな物を感じるね。クラブでもこんなプレイを本当にするのか疑問だけど、CDとしてリリースするなら家で聞く物だしこれはこれであり。テクノ系のDJプレイでここまで我慢してテンション上げないのも、ある意味珍しいかも。決してつまらないと言う意味では無くて、本当に彼のDJは素晴らしく激渋だよ。強いて言うならば今作はハウスグルーヴが強いので、今度はテクノ色が強いプレイを聴きたいな。
※Ministry Of Soundからは同内容で「Sessions」としてリリースされています。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Josh Wink - Profound Sounds V2 (Ovum Recordings:OVM9003)
Josh Wink-Profound Sounds V2
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アシッドテクノでキ○ガイっぷりを発揮した才能を見せつけたJosh Winkですが、DJプレイも地味に人気があったりします。生プレイは未経験ですが、このMIXCDを聴く限り相当に円熟味のあるプレイが出来る様ですね。自分が作るトラックの様にアシッドテクノや派手な曲は余り回さず、むしろディープでミニマルなハウス調のテクノを多用していますね。出だしはゆらゆらと睡眠を誘うクリッキーなハウスで始まり、地味に大きな流れも作らず淡々と曲が繋がれていきます。なんてぼーっと聴いているといつの間にか、じわりじわりとグルーヴも強められていて心地良いミニマルの世界に沈み込んでいます。中盤以降は少々ハード目のクールなテクノをここぞとばかりに投入し、ラストまでスムースな流れで盛り上がりを作ってくれました。地味と言ってはいけないですね、これは大人の渋さに満ちていると言う表現が正しかったです。ガシガシ素早く曲を繋いでいくのではなく、全体の流れを熟知して一曲一曲を上手く聴かせるDJなんだと思いました。来日したらガンガン盛り上がるプレイではなく、こう言ったディープなセットで聴きたいと思います。

ちなみにボーナスディスク付きなんですが、そちらがかなり豪華でLil Louis「French Kiss」ネタの「How’s Your Evening So Far?」や「Evil Acid」、「Superfreak」などの狂気に満ちたアシッドテクノが収録されております。DJプレイと全然違うやんけ!と言った突っ込みは無しで、真のアシッドテクノを体験してみてください。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Jeff Mills - Choice - A Collection Of Classics (Azuli Records:AZCD29)
Jeff Mills-Choice A Collection of Classics
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Jeff Millsの来日は毎年の如く繰り返されているのですが、今週遂に初のYELLOWでのプレイが実現される事になりました。近年はWOMBでのプレイばかりで微妙な感じが多々あったのですが、YELLOWでのプレイじゃ期待せずにはいられません。コンセプトも珍しく「人生で影響を受けた音楽をすべてプレイする」との事。またJeff本人は未だに「ダンス・ミュージックのレコードを作るときのインスピレーションは、だいたいディスコから得る」と発言している事もあり、いつものハードミニマルスタイル以上の物を見せつける可能性もあります。と言う事はディスコクラシックやヒップホップ、ハウスやテクノなど色々プレイするのかもしれないですね。そんなJeffのルーツを探るCDが、彼自身が選曲した2枚組で出ております。1枚目はいわゆるクラシックと呼ばれるそうなディスコ物ですが、全然知らないアーティストばかりだぁ。と思ったら、Teddy PendergrassとかChas Jankelの曲はCMでも時々耳にするな。しかしこうゆうオールディーな曲は聴かないので、Jeffが選曲と言われてもどうすりゃいいねんって感じですな。2枚目の方は、TelexやBlake Baxter、Silent Phase、Joey Beltramなんかも収録されてテクノ色が強くなってくるので聴きやすいですな。それでもやはり古くて懐かしい曲が多く、電子音楽の夜明け、創世記みたいな感じを受けます。あくまでルーツを探る選曲だからやっぱり懐かしいのは当然だし、Jeffの全てを知り尽くしたいなんてマニアは聴いてみてはいかがでしょうか。

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alter Ego - Transphormed (Klang Elektronik:KLANGCD12)
Alter Ego-Transphormed
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今更ですが、Alter Egoの紹介。つか実はこのユニットは大して好きじゃないです。ぶりぶりベースなアシッディートラック「Rocker」の大ヒットがありますが、他は全然知らないです。「Rocker」はイベントでもよく耳にするので嫌でも覚えてしまいましたが、自分の好みの音ではないんですな。Alter Egoはジャーマンテクノの一種だけど、自分はKOMPAKTとかの音の方がタイプです。では何故このアルバムを購入したかと言うと、色々なアーティストの曲をAlter Egoがリミックスした曲を収録した盤と、逆にAlter Egoの曲を色々なアーティストがリミックスした曲を収録した盤の、2枚組セットだからです。まあ、単純に面白そうだったので購入した訳です。実際の所、Alter Egoがリミックスした曲は予想通りジャーマンディスコ系。歪む位にぶりぶりなベースラインやギトギトなシンセ音がが特徴で、素直に盛り上がれる曲が多いですね。80年代調のニューウェーブ感、もしくはゴシック的でやさぐれている雰囲気がありますね。あんまり期待してなかったけれど、予想に反して悪くはなかったかな。DISC2のAlter Egoの曲をリミックスした方は、色々なアーティストが参加しているのでざっくばらんでまとまりがないですね。あんまり聴いてないです。

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| TECHNO3 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2005/10/09 NAGISA MUSIC FESTIVAL OFFICIAL AFTER PARTY feat. HERNAN CATTANEO @ ageHa
実はね元々「渚」には行くつもりだったんですけど、Francois KのDJ時間が余りにも短い事に嫌気がさして行かなかったんですわ。System 7は見たかったんだけどね…残念。でね、元々はその後、IRIZO @ Womb(Vince Watson出演)にも行く予定だったのですわ。でも実際はエルナンカタネオに来ていました。プログレッシブハウスのイベントはもしかしたら初めてかな?とにかく来ちゃった訳ですよ。実を言うと、最近気になる女の子と夜に一緒に飲んでたんですけど、その子がプログレッシブハウスが大好きで来ないかって事で誘われたんですね。それにMirror System(A.K.A. System 7)のDJもあるし、それなら楽しめるだろうと思って女の子を尻を追っかけて来てしまった訳ですよ。アハハ…
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| EVENT REPORT1 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ 3000 - True Colors (Submerge:SUBCD-3006-2)
DJ 3000-True Colors
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先日のUnderground ResistanceことGalaxy 2 Galaxyのライブで感動した人はごまんと居る事でしょうが、デトロイトテクノはあれだけでは無いしアンダーグラウンドな所にも良いアーティストは居るものです。デトロイトのSubmergeはデトロイトのテクノやハウスを中心に多くの素晴らしいレーベルのディストリビューターな訳ですが、そのレジデントDJであるのがDJ 3000。そして現在はURのオフィシャルDJにも昇格し、注目の的なその人です。このMIXCDではSubmerge関連の作品を紹介すると共に、普段なかなか聴く事の無いアンダーグラウンドな曲を多数収録しています。そういった音楽を聴くとURの周りも素晴らしいアーティストばかりである事に気付き、デトロイト集団にはほとほと感服するばかりです。アンダーグラウンドだからと言って全然地味なMIXでは無いし、トライバルでエキゾチックな序盤〜デトロイトテクノ直球な中盤〜ハードなエレクトロ+アッパーなトライバル系の終盤と懐の深さを伺わせます。個人的に気に入ったのは、UR関連のDJでは今まで無かったエキゾチックな点でしょうか。DJ 3000の両親は東欧アルバニアからの移民である事、また東欧系や中東経緯民が多く住む環境に居た事、そう言った事が彼の音楽性に影響をもたらしているのだろうと感じました。とそう言った理屈云々抜きにして、徐々に盛り上がっていくこのMIXCDはデトロイト好きには胸を張ってお勧め出来ます。9月16日のstandard×CLASH presents FUSE-IN @ ageHaに参戦するので、予習しておくと良いでしょう。

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| TECHNO2 | 23:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Dave Clarke - World Service 2 (Resist:RESISTCD45)
Dave Clarke-World Service 2
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テクノ好きな人はきっと既に持っているであろうDave Clarkeの2枚組MIXCD。エレクトロサイドとテクノサイドに分かれていて、二つの味の楽しめるナイスなMIXなんだけど、ほんと良いDJだなDave Clarkeは。去年出た2NDアルバムには失望してたけど、やっぱりDJとしては一流ですよ。まずエレクトロサイドなんだけど、すっごい痺れるね。エレクトロ特有のチープな音がこれでもかとびきびき鳴り、ニューウェーブ調の曲も混ぜて懐古的な面もありつつ肌に突き刺さる様な刺激があります。でもやっぱりオススメはテクノサイドでしょっ!ゴリゴリのハードテクノにスカスカのシカゴハウス、鋭い切れがあるフィルター系をこれでもかと繋いでいきます。非常にざらついた質の悪そうな音が逆に、ワイルドで熱の籠もったプレイを感じさせます。高音と低音を強調した様な派手なMIXで、更には後半に進むに連れて卑猥度も増していきます。やぱり彼はシカゴハウスの影響下にあり、巧みに吸収して自分なりのプレイを創り出していますね。どこを切ってもピーク時の様なテンションには、頭が下がる思いですがそんな事を考える余裕も無いくらいパワフルです。うんうん、最近テクノでは良いMIXCDがなかっただけに満足ですな。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(2) | |
Real Series:Volume One Mied By Frankie Feliciano (Ricanstruction Label:BBECD055)
Real Series:Volume One Mied By Frankie Feliciano
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この人、以前の「Mix the Vibe」が最高に素晴らしかったので今回もMIXCDを即買。Masters At Workなどと交流が深くリミックスワークも多数に渡り、良質な作品を送り出しているそうで、次世代のアーティスト/DJとして期待されているそうです。今回のMIXCDは自身のRicanstruction Labelからの初のMIXCDと言う事で、Ricanstructionからの音楽がほぼ独占しております。しかし使える音源が限られている制限があるにもかかわらず、なかなか魅力的な展開が待ちわびています。前半〜中盤は緩い感じで盛り上がりも大してなく過ぎるんですけど、終盤は高揚感溢れる楽曲が待ちわびています。「Studio Apt-Flight」はFrankie自身がリミックスしたのを使っていて、スウィートなボーカルと流麗で延びのあるストリングスがぐっと来ます。「Blaze faet. Stephanie Cook-Love Will」もBlazeらしいキャッチーなメロディーに、ソウルフルなボーカルが組み合わさった名曲です。NY Houseと言ってもディープなのだけではなく、Louie Vega直系のこういった爽やかで軽めのMIXもあるんです。僕はディープな方が好みなんですけど、さっぱり聴きたい時にはこうゆうのもアリなんじゃないかと思います。真夏の海で爽やかな風を感じた時の雰囲気があります。

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| HOUSE1 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Ben Watt presents Buzzin' Fly Vol.2 (Astralwerks:ASW60303)
Ben Watt presents Buzzin' Fly Vol.2
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Everything But The Girlとして活躍していたBen Watt主催のBuzzin' Fly RecordsのMIXCD。MIX担当はVol.1と同じく当然Ben Wattであります。身を見張る様なMIXをする人ではないが、雰囲気を持ったスウィートな選曲でDJの上手下手が技術だけでは無い事を教えてくれます。元々EBTGがメランコリックでどこか儚い曲を得意としていたので、MIXの方にもそういった影響が出ているのでしょう。vol.1と比べると少しディープさが薄くなった様な気もしますが、殆どメランコリックハウスで統一されて内容に違いはないと言うか雰囲気は一緒ですね。相変わらずセンチメンタルで儚い展開にはうっとりせずにはいられないし、女の子が部屋に遊びに来たらこれをかければ間違いないっ!って感じです。レーベルサンプラーとしてBuzzin' Fly Recordsのアーティストの曲も収録されているらしいけど、誰がそうなのか良く分かりませんね。個人的には「Nookie-Better Love」が超イイッす!確かドラムンのアーティストだった気がするんだけど、テッキーな上物が被った甘いハウスで大当たりですね。Vol.1が気に入った人はこのVol.2も当然買いでしょう。大人のセンスを感じさせる一枚です。

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| HOUSE1 | 22:31 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Derrick May - Mix-Up Vol.5 (Sony Music Entertainment:SRCS8250)
Derrick May-MIX-UP Vol.5
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テクノ方面で語られている人の中にも、シカゴハウスの影響がモロに出まくりな人なんかもいて、このDerrick Mayなんか一番分かりやすい例なんじゃないかと思う。彼の初期音源「Nude Photo」なんて実際アシッドハウスみたいなもんだし、その後のファンキーなリズムが躍動的な曲群だって、シカゴハウスの影響が大きいと思う。Juan Atkinsの音と比べればJuanがあくまでデトロイトテクノ、Derrickがシカゴハウスとさえ分けられてもおかしくない位だろう。未だDerrickのDJを生で聴いた事が無いのだが、このMIXCDでやはりDerrickはシカゴハウスの影響を大きく受けているんだなとまざまざと感じました。このMIXCDでのDerrickのプレイはパンピンでファンキー、そして官能的とこれで踊れない奴は不能なんじゃねーかと言う位のかっこいいものです。ハードグルーヴの勢いで攻めるのとは異なり、腰に来るグルーヴでねちっこく踊らされてしまいます。音数少なめでありながらアフリカンリズムを強調した流れは、やはり黒人特有な感じがしますね。そう彼の曲もそうなんだけど、弾ける様な激渋でファンキーなパーカッションが彼を特徴付けてるのではないだろうか。このセンスはJuan AtkinsやKevin Saundersonには無い物だよね?MIXCDでこれだけかっこよければ、生のプレイはもっと凄いのだろうか?機会があれば彼のプレイで踊りたいですね。そうそうDJばっかりじゃなくてたまには新曲も出してくれよとは思っているけれど、きっともう出ないでしょう…

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| TECHNO1 | 22:27 | comments(3) | trackbacks(0) | |