Substance - Rise And Shine (Ostgut Ton:o-ton115)
Substance - Rise And Shine
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テクノの質・人気共に最高峰を誇るベルリンのクラブ・Berghain、そのクラブが運営し音楽性が反映されたOstgut Tonも当然テクノファンから多大なる羨望の眼差しを集めている。そのレーベルの新作はミニマル・ダブの伝説であるBasic Channelの正当なる継承者、かつてはSubstance名義で活動し近年はScionやTR-101といったユニットの一員としても活躍していたDJ Peteによる作品で、コンピレーションへの提供を除けばこのSubstance名義ではおおよそ20年ぶりとなる。なんでも活動30周年を記念したとの事だが、その音楽性はダブという音響を引き継ぎながらも過去よりも更にダンスへと接近し、アーティストとして円熟という言葉で表現するよりはフレッシュなエネルギーを含みながら現在のダンスフロアへと帰還したと説明するのが適切だろう。特にタイトル曲である"Rise And Shine"は金属的でひんやりしたパーカッションをダブの音響で鳴らして奥深い空間性と共にテクノの激しさも内包しているが、そこに意外にもぼんやりしながらもエモーショナルなIDM風な上モノで覆い、ダブ・テクノとダブ・ステップが融合したような新機軸を披露している。最も破壊的で重厚感あるダブ・テクノを聞かせるのは"Countdown"で、巨大なハンマーを振り下ろすような硬いキックや鋭いシンセがズカズカと体を打ち付けるハイテンションなグルーヴの中、しかしそこにスペーシーで幽玄なシンセのメロディーが入る事で、暴力的だけにならずに全体が洗練された響きのテクノとして纏まる。中盤の2曲はインタールード的な扱いだろうか、ヒスノイズが持続する奥にダブの残響が微かに鳴る"Bird Cave"、闇の中の低い所で弦のような低音が蠢きじんわりと深みにはまっていく"Distance"、どちらも全くダンストラックではなくその代わりに繊細かつ空間性のある音響へのこだわりが強く発揮されている。最後は"Cruising"は強烈なダンス・トラックでいかにもBerghainらしいというか、鉄槌で頭を殴打される硬く重厚感あるキックの4つ打ちに金属がひしゃげたような鈍い電子音のループが続き、終始無感情な空気感で無慈悲にもガツガツと押し迫る強烈なピークタイム向けの一曲。随分と今という時代のテクノを意識している事が伝わってくるが、その一方でダブ・テクノの匠としての技量も光る音響へのこだわりもあり、クラシックとモダンを見事に咀嚼している。本作が単にアニバーサリー的な一枚で終わってしまうのだとしたらもったいない、是非ともまたこの名義で活動をと期待させられる。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/2/17 eleven 2nd Anniversary party with Sound of Berghain @ Eleven
2010年にYellowからelevenへと復活を遂げてから早2年、その間にもクラブミュージックに於ける重鎮から海外で注目を浴びつつあるニューカマーまで招致し、常に古き良き伝統と新鮮なヴァイブスを提供し続けているeleven。そしてeleven 2nd Anniversary partyの初日では既にこのクラブで定番となったパーティー・Sound of Berghainの第3弾が開催されました。前回もこのパーティに出演したShedのライブに加え、Hard WaxのスタッフでもありBasic Channel一派のScionやSubstance名義でも活動するDJ Pete、そして日本からはBerghainでのプレイも称賛されたFuture Terrorの番長ことDJ NobuがDJとしてプレイする鉄板テクノナイト、それはそれは非常に素晴らしいパーティーとなりました。
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| EVENT REPORT3 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Scion - Arrange and Process Basic Channel Tracks (Tresor:TRESOR10200)
Scion-Arrange and Process Basic Channel Tracks
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近年最盛期の勢いを失っていたかつてのドイツテクノシーンの中心的存在・Tresorですが、今年に入ってから過去の名作リイシューにも力を入れる等、レーベルも俄かに動き出しております。そして2002年にリリースされその当時にも話題騒然となったMIXCDも、この度リイシューされました。これを手掛けたのはScionことPete Kuschnereit aka SubstanceとRene Lowe aka Vaniqueurの二人組み、そうミニマルダブの極北であるBasic Channelを継ぐ者。そんな彼等が全てベーチャン関連のトラックを使い、更には当時はまだ珍しかったAbleton LIVEによって、レコードを使用したDJでは到底不可能な次元にまでにDJの妙技を押し上げてしまいました。今ではPCソフトを使ったDJは珍しくもないですが、多くのDJは大量のトラックを確保しつつ、重いレコードを運ぶ苦労から解放される為にPCソフトを使っている場合が多いしょう。PCソフトの機能を最大限にまで引き出して使用しているDJは、まだまだ多くないのが実情だと思います。しかし本来であれば曲を曲として扱うのではなくミックスのパーツとして扱い、それらを同時に複数組み合わせて新たなる曲を創造する手法こそPCソフトの醍醐味の一つではないでしょうか。その意味において本作はPCソフトによる可能性を、そしてベーチャンのミニマルダブの魅力を十分に引き出しており、ベーチャンファンのみならずテクノの一つの指標として聴かれるべきでありましょう。当然ハードかつアブストラクトな要素の強いミニマルダブとしても十分聴き応えはあります。

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| TECHNO8 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/12/04 (FRI)
STRICTLY ROCKERS AND OIL WORKS MIXCD RELEASE PARTY @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, DJ Yazi

2009/12/05 (SAT)
groundrhythm @ Air
Live : Kaoru Inoue
DJ : Kaoru Inoue, PSYCHEDELIC BUS aka HIROKI MURAI

2009/12/12 (SAT)
ageHa 7th Anniversary CLASH50 @ ageHa
DJ : Takkyu Ishino, Ken Ishii, Fumiya Tanaka, Q'hey and more

2009/12/18 (FRI)
root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : TONY LIONNI, yoshiki
Live : ditch

2009/12/22 (TUE)
Guidance〜導き導かれる人生〜 @ CLUB AXXCIS
Live : ALTZ, DE DE MOUSE
DJ : EYE, DJ Yogurt, Hiroshi Kawanabe, REE.K

2009/12/25 (SAT)
So Very Show! @ Womb
Live : Nathan Fake
DJ : Hiroshi Kawanabe, Kentaro Iwaki

2009/12/26 (SAT)
CHAOS @ Unit
DJ : Fumiya Tanaka

2009/12/31 (THU)
ELECTRONIC TRIBE YEBISU NEW YEAR'S PARTY 2010 @ 恵比寿ガーデンホール
DJ : Laurent Garnier, Mixmster Morris, DJ Krush, 80Kidz, DJ Baku, Daniel Wang, Kenji Takimi

2009/12/31 (THU)
"2000" UNIT NEW YEAR'S PARTY 2010 Featuring : Hard Wax Night @ Unit
GUEST : Mark Ernestus with Tikiman, Tikiman Live with Scion, DJ Pete
DJ : KAORU INOUE, JUZU a.k.a. MOOCHY

井上薫初ライブは行きたいな。会社の忘年会さっさと切り上げて行くか。CLASH50も無料だから、まあ気軽に遊びに行く感じで。TONY LIONNIは初来日じゃないだろうか、ゴクリ…。"導き導かれる人生"もみんなで行きたい。カウントダウンは恵比寿の方に行くと思います。Mark Ernestusの方は2000円で安いけど、激混みで踊れない予感がするので。
| UPCOMING EVENT | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/06/03 (WED)
Deep Space @ Microcosmos
DJ : Francois K

2009/06/05 (FRI)
Innervisions Presents The Grandfather Paradox @ Air
DJ : Dixon

2009/06/06 (SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue、Tomoyuki Yasuda

2009/06/12 (FRI)
CrossGate @ Unit
DJ : Ken Ishii、Loud One、Leyziro

2009/06/12 (FRI)
Todd Terje Japan Tour 2009 @ Liquid Loft
DJ : Todd Terje、Dr.Nishimura、Hikaru、Kazuma
Live : Echoa

2009/06/19 (FRI)
root & branch presents UBIK @ Unit
Live : Substance & Vainqueur present Scion Versions
DJ : DJ Pete a.k.a. Substance、DJ Rene a.k.a. Vainqueur、yoshiki

2009/06/20 (SAT)
Directions @ ageHa
DJ : Joel Mull、DJ SO
Live : Aril Brikha

2009/06/27 (SAT)
CHAOS @ Unit
Live : Audio Werner
DJ : Fumiya Tanaka

6月は取り敢えずScionさえ行ければ満足。
| UPCOMING EVENT | 17:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/02/03 (SAT)
LUKE SOLOMON JAPAN TOUR @ YELLOW
DJ : Luke Solomon, Remi, Nako

2007/02/09 (FRI)
URBANPHONICS presents KERRI CHANDLER JAPAN TOUR @ YELLOW
DJ : Kerri Chandler, Motoki Takahashi

2007/02/10 (SAT)
CLASH19×MOON AGE @ @ ageHa
DJ : Marco Bailey, Ken Ishii, Q'Hey, Takami

2007/02/10 (SAT)
OVUM Presents JOSH WINK "THE PROFOUND SOUNDS VOLUME 3 ALBUM RELEASE TOUR" @ WOMB
DJ : Josh Wink

2007/02/11 (SUN)
FOUR SEASONS OF DEEP SPACE @ YELLOW
DJ : Francois K.
Live : SCION

2007/02/16 (FRI)
HEIKO LAUX JAPAN TOUR @ YELLOW
DJ : Heiko Laux, Loud-One

2007/02/23 (FRI)
"Beyond Borders Vol.1, and Vol.2" Release Party @ AIR
DJ : RAPHAEL SEBBAG and more
Special Guest DJ : IAN O'BRIEN

2007/02/24 (SAT)
Real Grooves Volume 16 @ YELLOW
DJ : Steve Bug, Terence Kissner, John Connell
Live : Guido Schneider
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2005/10/22 JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
期待に胸を膨らませて「未知との遭遇」を体験しに行ったWOMBで待っていたものは…。

24時過ぎにWOMBに到着、早速入ると激混み〜。Jeffの1stセット半ばでしょうか、ディープめのトライバルで良い盛り上がり具合。「CONTACT SPECIAL」って言うコンセプトなのかと思うくらい、Purpose Maker路線の選曲。でもこっちのが好きなんでOKです。自身の昔の曲も回したりして徐々に上げていき、そしてキター!!「Strings of Life(DK Edit)」。でも折角ならオリジナルを期待したかったのですが、やっぱり大盛り上がり。その後あんまり覚えてません…。
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| EVENT REPORT1 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/14日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Co-Fusion

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/21日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Scion from Chain Reaction

JEFF MILLS presents CONTACT SPECIAL @ WOMB
2005/10/28日 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest Live : Sub Space, Elektrabel

KENISHII 「PLAY, PAUSE AND PLAY」RELEASE PARTY @ AIR
2005/10/29 (SAT)
DJS: KENI SHII, DJ WADA X Dr.SHINGO, SHIN NISHIMURA×HITOSHI OHISHI

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/02 (WED)
DJ : Darren Emerson and more

STERNE @ WOMB
2005/11/04 (FRI)
Guest DJ : Dave Clarke
DJs : Takkyu Ishino, Ten

DARREN EMERSON @ Space Lab Yellow
2005/11/05 (SAT)
DJ : Darren Emerson and more

MODULE 4th ANNIVERSARY presents GRAPE @ Module
2005/11/05 (SAT)
DJ : Marcellus Malik Pittman (unirhythm/3chairs from Detoit), CHikashi

CLUB PHAZON - WOMB MOBILE PROJECT @ Laforet Museum Roppongi
2005/11/22 (TUE)
DJs : Sasha& John Digweed
Opening : Ohnishi

何はともあれScionは確実に外せないですね。Basic Channelのトラックをがんがん連発するのか、それとも予想だに出来ないライブでも?
あとはケンイシイのAIRでのイベントも良いなぁ、テクノ好きはそりゃ行くだろって感じだね。
サシャ&ディグウィッドは非常に激混みになって踊れるのでしょうか…
| UPCOMING EVENT | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Exhibitionist (Axis:AXCD-041)
Jeff Mills-Exhibitionist
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ここ何年かのJeff Millsのスタイルにはちょっと残念な気持ちもあり、日本でプレイする事があっても意識的に避けてきた自分ですが、今年はWOMBのレジデンシーに行く気があります。SCIONのライブを見たい事もありますが、単純に最近の彼のプレイも聴きたくなっているんですよね。取り敢えずCDで彼のMIXを聴くには現在簡単に手に入る、この「Exhibitionist」しかありません。やっぱり凄いと思うのは72分間に45曲も使うと言う、そのMIXの早さ。別にMIXが早いからそのDJが良いと言う事と全く関係はないですが、やっぱり曲の良い所だけを抜き出してプレイするそのスタイルは別格です。過去の傑作MIXCD「Mix-Up Vol.2」に比べると鬼気迫るプレッシャーやアグレッシブさは薄くなり、円熟味を思わせるバリエーションを見せて、ミニマル、ハウス、ラテン等を程よく使っています。ファンキーでソウルフル、ハードでタフ、又してもテクノが黒人から生まれた事を身を以て証明しています。永遠に変わらないと思っていたJeff Millsにも変革の時代の訪れが来ているのかもしれませんが、変わらないのは未来を見つめるその視点。新しい事に挑戦してゆく彼の姿勢こそ、彼の最大の持ち味なのかもしれません。そしてその挑戦の表れが、MIXしている所をDVD化した「Exhibitionist-DVD」。コンセプトごとに4つのプレイが含まれていて、テクノオタクにはとても興味が湧くDVDではないでしょうか。

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Jeff Mills-Exhibitionist
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| TECHNO2 | 21:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
Scion - Arrange and Process Basic Channel Tracks (Tresor:Tresor200CD)
Scion-Arrange and Process Basic Channel Tracks
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90年エレクトロニックミュージックにおいて、究極のミニマリズムを確立したBasic Channel。彼らのアルバムの再発、また彼らの弟子とでも言えるScion(Pete Kuschnereit aka Substance、Rene Lowe aka Vaniqueur)の来日ライブ(10/21 With Jeff Mills)があるので、このMIXCDを紹介しない訳にはいきません。数あるMIXCDでもここまで緻密な展開を持ったMIXCDはなかなか無いと思いますが、それもそのはずPCソフトAbleton LIVEを使ったMIXなのです。Basic Channelのトラックから一部分ずつ抜き出し、それをPCで組み立てていくと言う事らしいですが、もはやターンテーブルを使ったDJでは再現不可能。トラックの良い部分だけを何度も何度も繰り返す事が出来るのも、PCソフトのおかげ。それだけで聴いても面白くもないBasic Channelのトラックが、MIXされる事により最小の単位で最大の効果を上げています。アブストラクトで極限までディープ、押し寄せては引き返す波の様な残響音、そして緩い展開から激ハードな展開までダンスミュージックである事を思い出させてくれる構成。全てがパーフェクト、Basic Channelの魅力を全て引き出したScionには敬意すら抱きます。もしこれが実際のライブで表現されるのであれば、その瞬間に神!Basic Channelと同様ミステリアスな存在のScionのライブは、一見の価値有り。このMIXCDで予習してライブを見に行く事をお勧めします。

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| TECHNO2 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |