Scuba - Fabric 90 (Fabric Records:fabric 179)
Scuba - Fabric 90
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
2016年8月に薬物により2名の若者が亡くなった事で一旦は閉鎖へと追い込まれたUKは名門クラブのFabricで、最後にプレイしたのがダブ・ステップで先陣を切るPaul RoseことScubaだったそうだ。本作はその出来事に前に制作されていたのでその出来事と特に関連付けられてはいなかったが、奇しくもクラブの閉鎖後に同レーベルより初めてリリースされた作品がScubaが手掛けた本作だったのは、何か運命的なモノを感じずにはいられない。Scubaと言えばテクノの現在の聖地であるベルリンはBerghainにダブ・ステップやベース・ミュージックによって攻勢をかけ、テクノとダブ・ステップの溝を埋めつつ、また本人もベルリン系のテクノへの傾倒を示す事で評価を獲得していた。しかし5年前にリリースされたアルバムは意識的にダブ・ステップから距離を置いて大衆的な作品をリリースし、当方はそこで一旦Scubaへの興味を失いかけていたのだが…。しかし、そこはやはりFabricシリーズに起用されただけあり、ダブ・ステップのビートとテクノのひんやりした質感によってかつてのアンダーグラウンドな雰囲気を十分に纏い、息もつかせぬ展開を駆け抜けるミックスを披露している。驚いた事に本作ではCDとしては19トラックに分けられているものの、実際には42にも及ぶ大量の曲が使用されており、常に複数の曲が入り組むように編み込まれる事でビートの多様性と緩急自在な展開を作り出している。そして単に勢いで飲み込んでいくだけの作品ではなく、例えば出だしではビートのある曲にPatrick Cowleyによる不安気なアンビエントの"Uhura"を被せて深遠な音響空間を作っていたり、ビートもかっちりした4つ打ちからボディーブローのように鳩尾に刺さる鋭利なダブ・ステップに端正なミニマル、または痺れるような覚醒感ある電子音や奥深い空間演出を成すダビーな音響など、様々な要素を散りばめながらそれらがばらばらになる事なく一つの世界観として纏めあげている。確かに余りにも膨大な曲を用いてはいるのだがそれらはベルリン的な冷たさや闇のムードによって結び付けられており、ここでは意識的でなければテクノとダブ・ステップの垣根を感じる事は無いほどだ。そして作品の最も盛り上がる中盤も素晴らしいが、ラスト10分位のテンションが落ちてきてビートが変容しつつズブズブと深みにはまり、暗闇の中からメランコリーな情緒も現れてくる流れは、暗さの中にもドラマティックな盛り上がりを感じる事だろう。予想を良い意味で裏切る妙技が炸裂したミックス、Scubaの深化がここに表現されている。



Check "Scuba"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO12 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K - Renaissance The Masters Series Part 19 (Renaissance Recordings:RENEW05CD)
Francois K - Renaissance The Masters Series Part 19
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
以前に比べると勢いは落ちているように思われるUKプログレッシヴハウスの指標となっていたRenaissance。そのレーベルでは大物プログレDJを招いてMIXCDをシリース化していたのだが、その最新作にはなんと意外にもFrancois Kを招き入れている。Francois Kがプログレッシヴハウス?いやいや、まさかそんな安直な事を彼が当然するわけもないが、しかしジャンルの垣根を越えて音楽に対して隔たりなく平等に向き合ってきたからこそ、このRenaissanceのシリーズを手掛ける事も本来はおかしな事でもないのだろう。先ず以て断言しておくとやはり内容は最近の彼の傾向が強く出たテクノセットにはなっているが、良い意味でのベテラン的な安定感と成熟した大人の親父の包容力を持ち合わせており、パーティーの一夜の流れを感じさせつつも非常に丁寧なミックスを施している。1枚目はJazzanovaのレイドバックしたディープ・ハウスから始まり、Francois自身のラグジュアリーな新曲のハウス、そして音響系ダブハウスなどでじっくりとフロアに火を入れていく。メロディアスなシーケンス、かっちり安定感のあるビートが強まりながらテクノやハウスが気付かない内に融解した流れに巻き込まれ、トレンドもしっかりと掴んだ硬めの厳ついダブ・ステップも混ぜながら1枚目は終了。そして2枚目は最初からパーティーが盛り上がっている時間帯の雰囲気から始まり、パーカッシヴで野性的なハウスやエモーショナルなデトロイト風のテクノ、またはTechnasiaによるシカゴ・ハウスらしいジャッキンなトラックなどピークタイムに合わせた曲を用いて、真夜中の狂騒へと雪崩れ込んでいく。終盤では破壊力のあるLen Faki Remixや大箱仕様のスケール感の大きいテクノを投下し、最後の最後でChronophoneによる感動的なラストに相応しい切ないデトロイト・テクノで見事に幕を閉じる。余りにも自然な流れ、現在のモードを掌握したセンスは、意外性ではなく正攻法で自身の音楽性を存分に表現しているようであり、王道的でありながら時代のさなかに存在している事を証明しているのだ。派手ではないかもしれないが、DJと言う行為に対して非常に真面目な性格が伝わってくる良心の作品だろう。



Check "Francois K"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jimmy Edgar - Majenta (Hotflush Recordings:HFCD008)
Jimmy Edgar - Majenta
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
続・エレクトロ・ファンク。デトロイトの若き才能であるJimmy Edgarはまだ28歳ではあるが、しかし10代半ばから既に音楽活動に入り浸りデトロイトのレジェンドとの共演を果たしていた彼にとっては、28歳にしてベテランと言える域にまで達している稀有な存在だ。本人名義では早くも3枚目となるこのアルバムだが、1stがかのWarpからで2ndはあのStudio !K7と余りにも優等生な道を歩んでいるが、この3rdではまさかのScubaが主宰するダブステップ・レーベルであるHotflush Recordingsからと変化球を投げてきた…と思いきや、全くレーベルの音楽性など意識する事もなく続・エレクトロ・ファンクを取り組んでいるのが事実だ。00年代に盛り上がったエレクトロの隆盛は何処へやら現在は主流からは全く外れているもののJimmyは全く意に介する事なく、それどころかオールド・スクールを復権させるべくリアルなエレクトロを貫いている。人工着色料や化学調味料を練り込み動物性オイルをたっぷりと投入したようなこのキッチュで都会的かつ人工的なシンセサウンドは、正にデジタル世代のクールな気分を味わせてくれる。ギクシャクとしたマシンビートに感情を排したようなロボットボイスなど至る所に未来的な仕掛けがされており、その上前作以上にタイトなビートと洗練を兼ね備えてシンセ・ファンクを完全にものにしているのが分かるだろう。その一方で中性的なジャケットが表すように加工されたウィスパーボイスからは艶やかな官能を感じ取る事が出来、多くのトラックでその声が中心となっている事からとてもポップな歌物エレクトロとしても成立している。歌もトラックもアルバムに流れる未来的な空気も、その全てが完璧な程に人工的でありこのレトロ・フーチャーな世界観が堪らない。

試聴

Check "Jimmy Edgar"
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Scuba - Personality (Hotflush Recordings:HFCD007)
Scuba - Personality
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
音楽を聴く上でメジャーかアンダーグラウンドかな事なんて本来は関係無いとは思いつつ、現実には広い路線向けに傾倒すると特徴が薄くなりそれ以降つまらなくなってしまう事は多々ある事。ダブステップと言われるジャンルの中で最もテクノに接近しつつあったPaul RoseことScubaについては、そのままテクノ化を押し進めるのかと予想していたところを、通算3枚目となるこのアルバムでは随分と大衆的な作品になってしまったなと言うのが第一印象です。テクノ化と言う意味では確かに複雑だったリズムもより直線的になってきているし、エレクトロハウス風な4つ打ちや大箱受けするようなビッグビート(死語だろ)もあったりと、クラブミュージックに於いて飽和状態とも感じられるダブステップから意識的に距離を置こうとしている様に感じられます。その考え自体は間違っていないとは思うものの、そこから向かった先が本作の様に大味で随分と垢抜けた単なるダンスミュージックになってしまうと逆に安っぽく感じられるのが非常に残念です。前作までの俯きがちで内向的な感情ながらも内に秘めた情熱を少しずつ放出する深遠さ、そして精巧に組み立てられたリズムや贅肉を削ぎ落とし硬く密度の高い音で攻め上げる作風がScubaの特徴だったものの、本作に於いては表現が余りにもストレート過ぎて表現者としての深みが失われた様に感じられました。聴き易い・分り易いダンスアルバムでそつのないダブステップ系列の作品だとは思いつつも、派手に開き直っただけで心に引っかかる物は感じられませんでした。

試聴

Check "Scuba"
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Heartbeat Presents Mixed By Francois K.×AIR Vol.2 (Lastrum:LACD-0221)
Heartbeat Presents Mixed By Francois K.×AIR Vol.2
Amazonで詳しく見る

クラブAIRが世界中で活躍するDJをフィーチャーして提供するMIXCDシリーズの最新作は、NYハウスの重鎮・Francois Kevorkianが担当。昨年3月にも同シリーズからMIXCDをリリースしたが、そこから一年半で更なる新作をリリースとは音楽への意欲は衰えるどころか尚盛ん。非常に長いDJ/アーティスト経験を持ちながらも常に前進する姿勢を持つ彼は、現在はターンテーブルの代わりにPCを用いてデジタルミックスを行なっている。それは単に楽をする為の道具としてではなく、アナログをCD以上の音質でPCに取り込む音への拘りや、デジタルミックスならではの有り得ないスムースな繋ぎを行う等、彼にとって最高のパフォーマンスを得る為の道具として導入している。あくまで品質を高める為、であるからしてエフェクターに関しては今でもハードウェアが中心と、全てが全てソフトウェア任せな事でもないところに職人気質を感じるだろう。さて前作では自身が主宰するWave Music音源を中心としたレーベルサンプラー的な意味合いもあったが、本作では最新のテクノを中心とした今を感じさせるプレイを披露している。幕開けは自身で本作の為に制作したSE的な壮大なトラックで始まり、そしてDonato Dozzyの揺蕩うアンビエントやAreaのディープテックで深みに嵌り、序盤にして最初のピークであるGonnoの"Acdise #2"が炸裂する。バレアリックな高揚感で昇天した後は再度ダビーテック、テックハウス辺りを彷徨いながらクラブでのドープな深い時間帯を匂わせつつ、終盤ではガス抜きされた様にテンションを抑えながらラストでSurgeonのSE的なトラックで幕を閉じる。非常に良く練られたストーリー性を持ち、そして上質と洗練を伴う展開でありながら、しかし老獪と言う言葉が似合わない新鮮でエネルギッシュなプレイには閉口するしかないだろう。Francois Kevorkianは正真正銘、今も現役なのだ。ただここ数年はテクノミックスが続いているので、そろそろジャンルと時代を横断するミックスも聴ければとも思う。

Check "Francois K."

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Scuba - DJ-KiCKS (Studio !K7:K7291CD)
Scuba - DJ-KiCKS
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
UKから生まれた猛威を振るうダブステップを、半ばテクノの聖地化しているドイツのBerghainに持ち込み"Sub:Stance"と言うダブステップのレギュラーパーティーを確立させたPaul RoseことScuba。彼がドイツにダブステップを持ち込んだのか、それともドイツテクノの魅力にダブステップが引き寄せられたのか。最近ではテクノ名義のSCBだけでなくScuba名義に於いてもテクノ色の方がより前面に出るようになり、このMIXCDではベース・ミュージックとしての要素は薄く黒さを排除したベルリンサウンドを打ち出しております。勿論選曲だけ見ればダブステップも使用はされているのですが、感情的な要素は抑えて機械的な温度感を打ち出し、更にはダブステップの特有の横に揺らすグルーヴよりはテクノの直線的でスムースなグルーヴを保つ事に終始気を遣っているように思われます。特に前半の荒廃した金属音ゴリゴリな展開はどう聴いたってBerghainなわけで、Scubaの好みがテクノに傾いているのは言うまでもないでしょう。中盤以降では気を利かせたのか猥雑なダブステップやエレクトロも混ぜてしまうのは残念ですが、そこからまた薄氷の上を進むように緊張感のあるミニマルに回帰し、そしてテンポは落としながらも重く深く沈み込んでダウナーな世界に消え行くように幕を閉じます。昨年リリースした"Sub:Stance"(過去レビュー)もその時点で十分テクノ色濃厚だなとは感じておりましたが、そこから一年を経て更にメランコリーを削ぎ落としテクノの冷たくマッドな質感や重厚感を強めた本作は、テクノリスナーにこそ楽しめる内容でしょう。欲を言えばもっと攻撃的に突き抜けたら最高だったと思いますが。

試聴

Check "Scuba"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Brawther - Do It Yourself (Secretsundaze:SECRET001)
Brawther - Do It Yourself
Amazonで詳しく見る(MP3)

ディープハウスの界隈で一際注目を集めているAlexandre GouyetteことBrawtherの新作が早くも登場。今まではChez Damier主宰のBalance系列からのリリースでしたが、新作はGiles Smith主宰のSecretsundaze10周年記念の一環としてリリース。A面にはシカゴハウスらしい卑猥な声ネタを使用した沈静な佇まいの"Spaceman Funk (Deep Club Mix)"と、みぞおちにどっしり響くキックが効いたグルーヴィーな"Do It Yourself (Alternative Mix)"を収録。今までの作風に比べるとミニマル度も高めなれど、浮遊感溢れる上物シンセの使い方はChez Damierらにも共通する内容で、ディープハウスをやっていた頃のRound One(Basic Channel)をも思い起こさせます。B面にはScubaのHotflush Recordingsからも作品をリリースしているニューカマー・George Fitzgeraldのリミックスを収録。この人は新世代のダブステッパーだそうですが、かっちりタイトな非4つ打ち横揺れグルーヴに洗練されたシンセのリフで躍動感を感じさせるデトロイト風なダブステップリミックスを施しており、オリジナルのディープハウスを上手くテクノに転換させていますね。まあしかしBrawtherのディープハウスは、若くして貫禄が感じられ今後の期待を感じずにはいられませんね。

試聴

Check "Brawther"
| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Fabric 53 (Fabric:fabric105)
Surgeon - Fabric 53
Amazonで詳しく見る

UKのマット・デーモンとも呼ばれる(嘘です)Anthony ChildことSurgeon。眼鏡を掛けたその知的な見掛けとは裏腹に、彼の繰り出す音は暴力的でサドスティックなインダストリアルテクノが特徴。流行に振り回される事なく一貫したハードな美学を持ちつつも、このFabricシリーズの最新作ではダブステップも取り込んだ上で相変わらずのハードな音を鳴らしておりました。もっとも彼自身も数年前からダブステップには接近していたので本作への流れも違和感は無いのですが、ダブステップのみならずデトロイトテクノやミニマルも使用し、相変わらずの幅の広さ故の面白さを感じさせてくれます。跳ねと疾走間に溢れたグルーヴ、中にはメランコリックな流れもあり、そして強靭で厳ついハードな音は確かにSurgeonの専売特許。雑食性がありつつもハードな音の統一感は流石その筋のベテランであり、Jeff Mills以降のハードミニマルの分野を率先して開拓して来た人物だけあります。かつて多くのハードミニマリストが路線変更を必要としたのに対し、Surgeonの視点に今も昔もブレは全くありません。信頼のおけるアーティストとは、かくあるべき。

試聴

Check "Surgeon"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO8 | 09:30 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Kode9 - DJ-KiCKS (Studio !K7:!K7262CD)
Kode9 - DJ-KiCKS
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
ダブステップのシーンで一躍トップに躍り出たBurialですが、そのBurialをデビューさせたのがKode9が主宰するHyperdubでありまして、つまりはKode9こそBurialの後見人と言えるでしょう。Kode9の作品自体は聴いた事が無いので何とも言えないのですが、Hyperdubのリリース暦を見る限りでは決してダブステップだけに固執している訳でもなくテクノやディープハウスからヒップホップやレゲエまでリリースしており、Kode9の音楽性も単純にダブステップだけと言うのでもなさそうです。それは彼にとって2枚目のMIXCDとなるこの!K7からの名物MIXCDシリーズ"DJ-KiCKS"を聴けば分かる通りで、ブロークンビーツで幕開けしダブステップのみならずグライム、ダンスホール、レゲエ、エレクトロなどを自由自在に渡り歩いて行く音楽性があります。緩急を付けて非常にすっきりと軽快な -しかし軽くはない- 素早く変化して行く多種多様なリズムは野性味に溢れているし、そしてなによりテクノと邂逅が進むダブステップが多い中で、Kode9はむしろルーツミュージックと共に歩みを進めているようです。MartynやScubaがテクノを取り込みシリアスで洗練を伴う路線を進むのに対し、Kode9は悪く言えばチープだけれどもダブステップの初期衝動が感じられ、ジャマイカの臭いさえも漂よわせます。美しいと言うより卑猥でファンキーな、そして非常に生臭い。

試聴

Check "Kode9"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| ETC3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Scuba - Triangulation (Hotflush Recordings:HFCD003)
Scuba - Triangulation
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
ダブステップとデトロイトの架け橋をするPaul RoseことScubaの2枚目のアルバム。数年前からのダブステップの盛り上がりから遂にはテクノとほぼ境目が無くなるまでに成長したダブステップですが、その極みが本作と言う事になるのかもしれません。これはダブステップでもありテクノでもあり、しかしながらとてもユニークなリズムを持ったダンサンブルな音楽でもあります。基本的に踊りやすいのは4つ打ちと言う概念がありますが、ここには単純な4つ打ちなどほぼ皆無でまるでブロークンビーツの様な細かく緻密なリズムが施され、しかも非4つ打ちにもかかわらず横にぐいぐい揺さぶられるグルーヴは絶妙としか言えません。そしてダブステップ特有のカチコチな硬めの音は、人間で言うスリムマッチョみたいに筋肉質だけど無駄は削ぎ落とした様に引き締まっていて、体育会系の音を感じさせつつ汗臭さは皆無。またアッパーで攻撃的なトラックから湿り気のあるムーディーなトラック、果ては情緒漂うメロウな歌物まで披露し、そのどれもにデトロイトテクノと共振するエモーショナルな上物が効いていて、デトロイトテクノが好きな人にも是非聴いて欲しい音があります。テクノのアルバムと言うと一枚を通して聴くのは辛い物も少なくありませんが、本作はScuba懐の深さを感じさせる内容で、フロア対応のみならずアルバムとして通して聴いても楽しめる一枚です。

試聴

Check "Scuba"
| TECHNO7 | 11:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Scuba - Sub:Stance (Ostgut Ton:OSTGUTCD11)
Scuba - Sub:Stance
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
近頃ダブステップが盛り上がっているようですが、テクノに接近しているダブステッパー・Scubaが何故かベルリンミニマル最前線のOstgut TonからMIXCDをリリース。ダブステップとテクノの邂逅は最早珍しくも無いですが、このMIXCDはその中でも決定打とも言える程に素晴らしい出来。ダブステップと言えばやはり横揺れ系の独特のリズム、硬質で引き締まったキックなどが特徴ですが、本作ではそれらの要素が目いっぱい詰まっていて目まぐるしい流れが展開。まるで山あり谷ありのジェットコースターのようでもあり、否応なく体が揺さぶられてしまう勢いがあります。そして闇夜の中から這い出してくる叙情とメランコリーはデトロイトテクノともリンクし、真暗な空間の広がりを感じさせるダビーな音響はBasic Channelのようでもあり、暗いインダストリアルな音の中にも壮大なドラマツルギーが展開し、破壊力と美しさが混在しているのです。Basic Channelがデトロイトテクノとダブスタップに取り組んだら、もしかしたらこんな音になるのかも?ベルリンミニマルとダブステップの新たなる胎動がここには詰まっております。先日の来日プレイに行っておけば良かったなと多少後悔が残る位の快作。

試聴

Check "Scuba"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO7 | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Modeselektor - Body Language Vol.8 (Get Physical Music:GPMCD032)
Modeselektor-Body Language Vol.8
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
続・あべっくすのS子ちゃんがくれた物。Radioheadのライブの前座にも出た事のあるエレクトロ〜ヒップホップユニット・ModeselektorのMIXCD。Modeselektorに関しては全く知らないものの、この"Body Language"シリーズはなかなか評判が良いので楽しみにしていたのですが…箱を開けてみると、予想よりもぶっ飛んでいて楽しい!バラエティー、雑食性に富んだハチャメチャな選曲でテクノ、ミニマル、エレクトロ、ヒップホップ、ダブステップ、サイケロックともう好き放題に繋げちゃったぜ的な愉快痛快な展開なの。確かにかなり幅が広くて音の統一感は無いけれど、そんな事はどうでもよくなってしまうファンキーで尖った音があってとにかく面白い。どんどんと勢い良く新しい音が投入されて、じっくり味わう前に代わり代わりでお腹を満たされていく様な気分。また矢継ぎ早にミックスされているのでとにかく勢いがあって、色んなジャンルが混じっているにもかかわらずすっごいダンサンブルで腰にグルーヴがビンビンと来るんですわ。ムードも基本的に楽天的でハッピーだし勢いもあるしで、これを聴けば嫌でも気分も盛り上がってしまうハイテンションな一枚。後半にアニコレ使われますね、最近クラブシーンでもアニコレ大人気?

試聴

Check "Modeselektor"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO7 | 13:10 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Jesper Dahlback - Stockholm Mix Sessions 2 (Turbo:TRB60102)
Jesper Dahlback-Stockholm Mix Sessions 2
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(UK盤)
DK、Lenk、Sunday Brunch、Svekなど20以上に渡る名義で活動し、テクノ、ディープハウス、エレクトロ、アシッドなど様々なジャンルの方面でヒットを飛ばす若き才人・Jesper Dahlback。Adam Beyerと共作している事からもJesperの作風はハードな物と決め付けていたのですが、以前にリリースしたMIXCDでは耽美なディープハウスを回していてびっくり!トラックリストにI:Cube、Metro Area、Luomo、Next Evidenceなどが名を連ねている辺りで想像は付くと思いますが、全編メロウで緩めなムードのディープハウスでこれが心地良いんですわ〜。ハウスと言っても黒さは殆ど無しで欧州産の洗練された上品な甘さが漂う内容で、がっつり踊るクラブ向けと言うよりはスイーツな大人が集まるラウンジ向けのラグジュアリーなハウス。勿論馬鹿にしてる訳じゃなくて、それ位アダルティーな空間を演出するのにはぴったりな音だと言う事です。なんでこれはお家で聴いても当然気持ち良い訳で、夜中にワインを用意して自己に陶酔しながら聴くのが一番の効果的な聴き方なんじゃないでしょうか。

Check "Jesper Dahlback"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francois K. - Masterpiece (Ministry Of Sound:MOSCD150)
Francois K-Masterpiece
Amazonで詳しく見る(UK盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤) Amazonで詳しく見る(日本盤)
ゲップが出る程のテクノ三昧!!テクノの大洪水!!

UKクラブミュージックの老舗・Ministry Of Soundが送る新シリーズ"Masterpiece"の第一弾は、なんとこちらもクラブミュージックの大御所中の大御所・Francois Kevorkianが担当。最近彼がテクノ化しているのは周知の事実ですが、本MIXCDでも彼のテクノ趣味がばりばり前面に出たテクノミックス3枚組みの超大作。いくらなんでもゲップが出るくらいのボリュームだわな。しかしもうフランソワも完全にテクノが板に付いて来たと言うか、もうテクノDJ一本でもやっていけると断言出来る位テクノなDJになりましたね。CD3枚組みの大作だけど各ミックスごとに特徴があって、決して飽きずに聴けるどころかそれぞれの魅力にぐいぐい引き込まれる内容となっております。

CD1の"Napoli"はプログレッシヴハウス色が強めに出た大箱でのプレイを意識した壮大な展開で、じわじわとドラッギーな音が効いてきます。少々派手な気もするけれど、今回はマニア向けではなく一般的な人向けに意識したと発言しているので、これはこれで良いのかなと。CD2の"Manchester"は一番テクノ色が強く、そしてデトロイトテクノ、またはそれに影響を受けた曲を多めに入れた内容です。アッパーに盛り上げつつもメロディアスな曲をふんだんに使っていて、泣きの旋律が入ってくる後半は感動物。オールドスクールな曲も使用していて、テクノへの敬意も感じられますね。そしてCD3の"Tokyo"ではコアなファンも忘れてないぞと言わんばかりに、普段のDeep Spaceワールドを意識した幅広いプレイを聴かせてくれます。テクノの中にダブアンビエント〜ディープハウス〜アフロハウスを落とし込み、横揺れグルーヴとファットな低音でゆらりゆらりと体を揺さぶる好プレイ。個人的にはCD3が一番ディープで、ゆるゆるな浮遊感に包まれ気持ち良いと思います。

テクノと言う枠組みの中で自由に羽ばたきを見せるフランソワ、老いてなお盛んなDJであります。"Masterpiece"と言う主題が付いたこのシリーズですが、正にそのタイトルが相応しいテクノの指標となるべきMIXCDですね。

試聴

Check "Francois K."

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO5 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Deep & Sexy 4 Mixed By King Britt (Wave Music:WM50172-2)
Deep & Sexy 4 Mixed By King Britt
Amazonで詳しく見る

Francois K主宰・Wave MusicのMIXCDシリーズ第4は、フィラデルフィアの温故知新・King Brittが担当。ハウスからテクノ、ヒップホップからブロークンビーツなど何でも器用にこなしてしまう名アーティストですが、今作ではWave Musicの紹介を兼ねている事もありハウスミックスを披露。さすがにシリーズも4作目となるといくらWave Musicでも少々ネタ切れなのか、いわゆる大ヒット作は収録されてないですね。トラックリストを見る限りだと息切れ感も感じずにはいられなかったのですが、実際に聴いた後ではやっぱり耳に残る良質なハウストラックが多いなーと思いました。終始通して緩い生音ざっくりなメロウなハウス中心で、中盤で少々フロアを意識した勢いのあるトラックを入れますが、やはり後半ではやはりまったりとメロウなハウスに戻ります。シリーズ物だから傾倒としては今までのシリーズと同様で、ディープかつセクシーな音色は保持しつつも今までの中で一番BGMに近いかな。大きな山場が無いと意味で正にBGMなんだけど、耳に自然と入ってくる音として考えばルームミュージックには適しているんですね。前作までのシリーズに比べると地味ではあるけれど、コンセプトを外す事はないのでやはりレベルが高いなと感じずにはいられません。

試聴

Check "King Britt"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The New Season (Archive:FILE3CD)
The New Season
Amazonで詳しく見る

これもHMVで格安で購入したブロークンビーツコンピレーション。Archiveと言えば西ロンシーンで活躍するレーベルで、DomuとかAs One(Kirk Degiorgio)らの作品をリリースしています。参加アーティストはPavel Kostiuk(Dego)、Nu Era(Marc Mac)、Scuba(King Britt)、Domu、Mustang(Alex Attias)、Opaque(Seiji)、Volcovらとブロークンビーツシーンでは有名な人ばかりで新曲、既発曲、リミックス曲を織り交ぜて誰もが納得する出来になっています。普段この手の音楽はそれ程聴く事はないのですが、ここに収録された曲はどれもソウルフルでメロディーもしっとりムードを感じさせるので聞き易いですね。しかも非4つ打ちなリズムでも、身も心もスウィングする様な躍動感があります。繊細なプログラミングと洗練された音色は、最先端の都会に流れている様な音楽ですよね。discogs.comの紹介だと「Detroit inspired nu-jazz」と紹介されていますが、確かに中にはスペーシーな感覚のジャズもあるし、むしろこれらを新世代のジャズと呼んだって良いじゃないかと思います。クラブジャズはもう既に本流のジャズにも負けない程、現在のクラブジャズ/ブロークンビーツは成熟してきていると感じました。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joe Claussell - Translate (NRK Sound Division:NRKCD023X)
Joe Claussell-Translate
Amazonで詳しく見る(UK盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤)
発売される前からテクノ化テクノ化なんて宣伝されて、Francois Kに続いてお前もかと勘ぐってしまいましたが、蓋を開けると結構ハウシーじゃないですか。ニューヨークにおいてスピリチュアルハウスシーンを爆発させた張本人・Joe Claussellですが、最近のハウス全体がなんとなく進歩が無いと言うか余り元気がないように思え、彼も過渡期を迎えているのかもしれないですね。で最初に結構ハウシーだねと書いたけれど、今作は今までのジョーファンにはやっぱり身構えてしまう所があるかもしれないです。所謂アフロでトライバル、スピリチュアルなディープハウスではないのです。ハウスではあるけれど、紡がれるようにスムースな展開や一般的なハウスの温かみってのはありません。ハウスにある流れる様な展開よりも、チャプターごとに分けたような選曲と構成がまるで映画のサントラの様です。トラックリストは13曲の表記ですが、実際にはSEやインタールードを交え49曲も収録されているのです。今作に感じたのは、コズミック!そう、もっと広い世界が目の前に広がり、心は大地を離れ宇宙の中に放り出されてしまいます。例え一般的なハウスビートが無くても、全てを包括する柔軟でしなやかなそのプレイはエモーショナルの一言。ファンの期待を裏切るかもしれない新たな取り組みですが、美しく深い世界観と野心に満ち溢れるその前向きなプレイは成功だと思います。

試聴

Check "Joe Claussell"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Everything But The Girl - Adapt or Die:Ten Years of Remixes (Atlantic:R2 79683)
Everything But The Girl-Adapt or Die:Ten Years of Remixes
Amazonで詳しく見る

また風邪がぶり返してきて、だる〜い一日でした。こんな日にはライトなBGMのEBTGがぴったりでした。元々はアコースティックな作風でしたが、95、6年のドラムンベースの流行時にドラムンを取り込み、一気にクラブオリエンテッドな作風に変わりました。流行を取り込んで今までのファンの失笑を買う事は良くありますが、EBTGに関しては上手い具合にダンスミュージックへシフトしたと思います。過去の作品は聴いた事がないので言及は出来ませんが、ダンスミュージックにシフトした以降の作品はどれも素晴らしい物だと断言します。

今回のコンピレーションはEBTGの作品を色々なアーティストがリミックスした物を集めた1枚で、ドラムンとハウス中心で構成されています。EBTGの音楽はしっとりした夜に聴く様な、落ち着きを持った大人な雰囲気を臭わせお洒落ですね。お洒落一言で片付けるのはどうかと思うのですが、クラブ的作りを持っていてもどこか知的な感じがあるんですよね。例え激しいドラムンであろうとも、アップリフティングな4つ打ちであろうとも、決して温度が上がる事なくひんやりとした感じです。それは冷たい音楽と言う意味ではなく、決して前面には出てこない温かさを持った音楽だと言う事だと思います。ボーカルのトレーシー・ソーンの儚い声が、クールな雰囲気を作っているのでしょう。ハウス好きは迷う事無く買って損無しのコンピだと思います。もれなく正にEBTGを象徴した美しいジャケット付き。

試聴

Check "Everything But The Girl"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 21:35 | comments(4) | trackbacks(3) | |
Derrick May - Mix-Up Vol.5 (Sony Music Entertainment:SRCS8250)
Derrick May-MIX-UP Vol.5
Amazonで詳しく見る

テクノ方面で語られている人の中にも、シカゴハウスの影響がモロに出まくりな人なんかもいて、このDerrick Mayなんか一番分かりやすい例なんじゃないかと思う。彼の初期音源「Nude Photo」なんて実際アシッドハウスみたいなもんだし、その後のファンキーなリズムが躍動的な曲群だって、シカゴハウスの影響が大きいと思う。Juan Atkinsの音と比べればJuanがあくまでデトロイトテクノ、Derrickがシカゴハウスとさえ分けられてもおかしくない位だろう。未だDerrickのDJを生で聴いた事が無いのだが、このMIXCDでやはりDerrickはシカゴハウスの影響を大きく受けているんだなとまざまざと感じました。このMIXCDでのDerrickのプレイはパンピンでファンキー、そして官能的とこれで踊れない奴は不能なんじゃねーかと言う位のかっこいいものです。ハードグルーヴの勢いで攻めるのとは異なり、腰に来るグルーヴでねちっこく踊らされてしまいます。音数少なめでありながらアフリカンリズムを強調した流れは、やはり黒人特有な感じがしますね。そう彼の曲もそうなんだけど、弾ける様な激渋でファンキーなパーカッションが彼を特徴付けてるのではないだろうか。このセンスはJuan AtkinsやKevin Saundersonには無い物だよね?MIXCDでこれだけかっこよければ、生のプレイはもっと凄いのだろうか?機会があれば彼のプレイで踊りたいですね。そうそうDJばっかりじゃなくてたまには新曲も出してくれよとは思っているけれど、きっともう出ないでしょう…

Check "Derrick May"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO1 | 22:27 | comments(3) | trackbacks(0) | |
DJ Spinna - Mix The Vibe:Eclectic Mindset (Nite Grooves:KCD229)
DJ Spinna-Mix The Vibe
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
いやー見事なドレッドをしているお方ですな。元々はヒップホップ方面の人らしいです。僕はハウスに移行してからの彼のMIXCDしか聴いた事ないので、過去の事は分かりません。イエローでプレイをした時にヒップホップ目当てに来た客に不評だったとか言う噂もあるけれど、そんな事もお構いなしです。だってこのMIXCDは本当に素晴らしいですからね。最初はダウンテンポでヒップホップな感じで始まります。でもモロにヒップホップでもないし、スムースな流れですね。中盤から徐々に4つ打ちに変化してゆくんだけど、その流れがほんとに自然で何時の間に?って感じなんです。その後もMasters At WorkやAnanda Projectみたいに生音でジャジー風味のハウスが続いて、ムーディーと言うかとにかく心地よいですね。テンションを上げるわけでもなく、かと言って低くもないし見事に丁度良いテンションを保っています。下手なラウンジ系を聴くなら真っ先にこうゆうのを聴けと思います。これを聴けば大人になれる一枚です。いやーしかし、指定されたレーベル音源のみの曲でこんだけのMIXを出来るなんて凄いなぁ。

試聴

Check "DJ Spinna"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 22:26 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Ananda Project - Re-Release (Nite Grooves:KCD222)
Ananda Project-Re-Release
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤)
1stアルバム、Releaseがいきなり大ヒットしたAnanda Projectの更なる攻勢は、大勢の素晴らしいサポーター達によってなされた。Joe Claussell、King Britt、Kyoto Jazz Massive、Blaze、Little Louie Vega、そして自身のWamdue Project等によるRelaeseの丸ごとリミックスアルバムはより広がりを持ったクロスーオーバーな作品となった。Joe ClaussellやBlazeはざっくりとアフリカンでリズミカル仕上げを。Wamdue Projectは4つ打ちで流麗にアンビエントな展開も見せる。Little Louie Vegaは最近と似た様なアコースティックさを強調した、すっきりとした感じに。Kyoto Jazz Massiveはまるで自分たちの作品かの様に、エレピを強調したジャジーなムードに。各人のおのおのの特徴が良く出ていると思う。これだけのアーティストが参加しているととっちらかった印象も感じるかもしれないが、アルバムを通して聴いても違和感はない。むしろこれでもAnanda Projectの一つのオリジナルアルバムとさえ思えるのだ。

試聴

Check "Ananda Project"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) | |