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Cosmonection - Menorca EP (Delusions Of Grandeur:DOG70)
Cosmonection - Menorca EP
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もはや親レーベルであるFreerange Recordsよりも確固たる地位を築き上げたDelusions Of Grandeur、ブギーからビートダウンまで駆使しフロア即戦力となるハウスのグルーヴが高く評価されるレーベルは、ベテランから若手まで多彩なタレントが揃っている。絶対とまではいかないでもレーベル買いしても損は無い程にリリースされる作品の質は高く、筆者もおおよそリリースされる作品はチェックが欠かせない。このCosmonectionは2018年初頭にデビューしたばかりのパリの新星で、本作はまだアーティストにとって2作目ながらもその才能の片鱗をはっきりと感じ取る事は容易な程に印象的なEPだ。タイトル曲の"Menorca"はずっしりと安定感のある大らかなハウスビートの4つ打ちと軽やかなパーカッションに合わせて、デトロイトの影響を思わせるうっとりするパッドのコードと未来感や宇宙感のある叙情的なシンセの旋律が一つとなり、穏やかな雰囲気ながらも大空を舞い踊るようなバレアリック性もあるハウスだ。"You"はドタドタと忙しないドラムやパーカッションによってリズムは躍動してキレがあり、そこにぼんやりもやもやしたシンセが空間を浮遊する事で人肌の温度感を生み出していてるが、基本的には前の曲と同様に大らかに包み込む優しさがある。EPの中で最も印象的なのは"Light"である事に異論はないだろう。イントロから持続するコズミックで壮大なアルペジオに引っ張られながら透明感のある美しいコードが被さり、TR系の軽快なキックやタムもリズムを作って徐々に盛り上がっていくロマンティックなハウスは、パーティーにおける真夜中の狂騒を通り過ぎた先に朝日が昇り始める頃の多幸感にも似た感覚があるバレアリックな曲で、または現在形の陽気なアンビエント・ハウスと呼んでも差し支えはない。またリミキサーとしてDelusions Of Grandeur筆頭格のSession Victimが曲を提供しており、"You (Session Victim Remix)"は原曲から大きな作風の変化は無いものの、温かみをそのまま尊重しながら全体を上品にトリートメントしながらジャジーバイブスで包み込んでいる。どれもパーティーでのDJ仕様であるのは前提としてあるものの、何か強い特徴や個性が光るというよりはクラシカルなハウス・ミュージックに対しての愛が伝わってくるような、流行に左右されない普遍的な良質さがある音楽だ。



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| HOUSE14 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Session Victim - Dawn EP (Delusions Of Grandeur:DOG71)
Session Victim - Dawn EP
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近年は遂に自分達のレーベルであるPen & Paperも立ち上げて更なる躍進を果たしているSession Victim。ディスコやファンクにジャズの要素をサンプリングを用いて取り込み、ライブフィーリング溢れるディープ・ハウスの制作を得意とする彼らの活動は、事実DJではなくライブによって完成する。つまりキモはサンプリングとライブ性にあるのだが、彼らの拠点の一つでもあるDelusions Of Grandeurからの新作は、様々なアーティストをフィーチャリングする事でより豊かな音楽性を獲得する事に成功している。先ずタイトル曲である"Dawn"は音楽的に共通項が多く同様にサンプリングやエディットを武器にするNebraskaとの共同制作で、ざらついて生々しいハウスの4つ打ちを下地にファンキーで温かいベースライン、そして耽美なピアノやギターカッティングらしき音など生音風な要素を合わせて非常にSession Victimらしいエモーショナルなディープ・ハウスを展開している。目新しさとか流行とかそんな物には一切目もくれず、どれだけ自分達のスタイルの濃度を高められるかという気概さえ感じられる作風で、これだけでSession Victimの魅力は十分に伝わる筈だ。"The Taste Of Life"ではシンセサイザーにJimpsterとKettenkarussellの一人でもあるLeafar Legovが参加するなど非常に豪華な人選だが、こちらもざっくりと艶めかしいジャジー・グルーヴを基調に、シンセ・ファンク的なボーコーダー使いやふわふわとした耽美なシンセが多層に展開し、リラックスしつつメロウな雰囲気を作り出しているのはシンセサイザーに起用された二人の音楽性が影響を及ぼしているのは明白だ。またIron Curtisとの共同制作である"Hear The Sun"も強力な曲で、ボーコーダーを用いたボーカルのレトロ感覚にコズミックかつ哀愁滲むシンセワークによって、懐かしさと切なさがぐっと込み上げる感動的な展開を繰り広げるディスコ・ハウスは特に耳に残る。そして意外な組み合わせにはなるのだろうが、深遠なダブ音響を得意とするエレクトロニックなディープ・ハウスのSven Weisemannがリミックスで参加している。"Dawn (Sven Weisemann's ReDawn Inbassed Mix)"は完全に原曲のイメージをWeisemannの個性で塗り替えており、音の隙間を強調しながら残響によって美しい余韻を作るダビーなディープ・ハウスで、やや温度感を下げて淡々としたムードに抑制しながら美しさを閉じ込めたような上品というか優美なリミックスだ。4曲どれも文句無しの力作で期待を軽く越えてきたEP、その才能は本物でまだまだSession Victimの躍進は止まりそうもない。



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| HOUSE14 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Session Victim - Listen To Your Heart (Delusions Of Grandeur:DOGCD07)
Session Victim - Listen To Your Heart
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モダンなディープ・ハウス系のレーベルであるDelusions Of Grandeurにおいてもはや疑いようもなく筆頭格と言えるのが、ドイツ出身のHauke Freer & Matthias ReilingによるSession Victimである事に異論を唱える者はいないだろう。間違いないの無い審美眼を持ったサンプリングを武器にファンキーかつエモーショナルなハウスを手掛けるこのユニットは、EPが主流のダンス・ミュージックと言う業界にもかかわらず前述のレーベルから本作にて3枚目となるアルバムをリリースする事からも分かる通り、DJがミックスとして使う単なるツール以上に音楽的な豊かさやライブ性を表現出来る稀有なユニットだ。勿論そんな彼等の真価が問われるのはDJではなくライブというスタイルであり、だからこそライブが前提にあるこのアルバムもサンプリングによって得たディスコやファンクにジャズと言った要素を持ち込んで、更にはドラムやギターやキーボードの生演奏も起用して生々しく胎動するグルーヴを生む事に成功している。幕開けは落ち着いてざっくりしたビートを刻む"Over And Over"、この時点でファンキーなギターやボーカル・サンプルが活きており、生演奏から生まれるであろう湿り気を帯びたディスコな感覚が根付いている。そして続く"Bring It Back"で早くもビートが加速するが、サンプルであろうループの継続感と乾いたパーカッションによる爽快感で、ブラック・ミュージック的なファンキーさを発す。マイナー調でビートダウン的な"Moons And Flowers"は途中から浮かび上がるエレピの旋律が哀愁を醸し、ざっくりしたリズムによるダウンテンポ調の"Unchained"は咽び泣くような枯れた味わいのギターに切なさが込み上げるだろう。また心地良いアフタービートと残響広がるダブの影響が強いムーディーな"Castle For Sale"など、こういった直球的なダンス・トラックとは逆の湿っぽいムードのリスニング調の曲にも長けているのは、やはり彼等がDJではなくアーティストとしての才能の現れだ。その後にやってくる先行EPの"Up To Rise (LP Mix)"はハイライトに間違いなく、耽美なエレピと華麗なキーボードにジャジー・グルーヴやファンキーなボーカル・サンプル、そしてブレイクで挿入される泣きの情熱的なサクソと、Session Victimの魅力を総動員したような作品によってドラマチックに感動の高みへと連れて行かれる。情熱的に盛り上がった後に最後の"Thermal Explorer"では、長き旅情から帰り着いた後のしみじみとした感覚にも似た侘しいダウンテンポで、ひっそりとアルバムは幕を閉じる。何かこれまでの作品から大きな変化があるかと言えば特には無いが、つまりはそれだけSession Victimのサンプリングを武器にした音楽性が完成されているという事でもあり、フロアを揺らすダンス・トラックから心に染みるリスニングまで自然な流れで配置したアルバムは、これまでと変わらず柔軟な多様性による高い完成度を誇っている。素晴らしいモダンなハウス・アルバムだ。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Session Victim - Matching Half EP (Delusions Of Grandeur:DOG55)
Session Victim - Matching Half EP
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名門Freerange Recordsのモダンなハウスへと特化したサブレーベルであるDelusions Of Grandeurは、最早本家よりも評価を得ているハウス・レーベルであり、数多くの実力ある若手からベテランまでがこのレーベルからリリースして勢い付いている。そんなレーベルの主力アーティストの一人がドイツ人ユニットであるHauke Freer & Matthias ReilingによるSession Victimで、活動的は決して長くないものの既に2枚のアルバムもリリースし、サンプリング重視のブギーでファンキーなハウスが好評を得ている。本EPは一年半ぶりとなる新作だが、相変わらずの生音のサンプリング使いが効果的で、煌めくようなゴージャスさと熱きエモーションが渦巻くファンキー・ハウスで素晴らしい。パーカッシヴに若々しく弾けるリズム感の"Matching Half"はメロウなエレピのループに優雅なストリングス使いや豪勢で豊かなブラスが一体となって熱き感情の流れを誘発するハウスで、そしてしっかりと音楽的にも展開のある構成で機能性とリスニング性のバランスの良さにも長けている。裏面の"Up To Rise"は更に感情的で郷愁さえも感じさせるメロウな作風で、ジャジーな生々しいビート感に乗っかる悲哀のシンセメロディーが琴線を震わし、そしてブレイクでの泣きのサックスが炸裂する瞬間のドラマチック性によって感情の昂ぶりはピークへと達する。そして本作にはリミキサーとしてSound SignatureやWild Oatsからの作品で注目を集めているキーボーディストのByron The Aquariusが参加しており、"Matching Half (Byron The Aquarius Remix)"では元にあった耳に残るメロディーはそのまま引用しつつも、生っぽく粗いリズムを強調しフュージョンらしいキーボードも加えて、ジャジーでファンキーなライブ感溢れる作風へと違和感なく転調させている。両者のライブ感溢れる音楽性があるからこそ、原曲の良さを損なう事なく新たに魅力を付加したリミックスとなるのだろう。本EPは予定されている三枚目のアルバムの試金石となるカットであるが、これを聞けば期待を裏切らないアルバムになるに違いないと確信する。



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| HOUSE12 | 23:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
2016/11/19 Primitive Inc. 10th Anniversary × Ageha 14th Anniversary Masters At Work in Japan @ ageha
Body & Soul含めて嘘偽り無く良質なパーティーの企画を行うPRIMITIVE INC.。2006年に設立されたこの会社が設立記念パーティーに呼び寄せたのは、何とLouie VegaとKenny Dopeから成るハウス・ミュージックにおけるスーパーユニットであるMasters At Workだったのは最早奇跡と呼んでもよいだろう。事実、それから10年間はその両者が個別に来日する事はあっても揃っての来日はなく、日本でそれを聴けるのは忘却の彼方へとなりつつあったのだが、再度それを実現させるのがまたPRIMITIVE INC.なのは運命的にさえ思われる。2006年の設立から10年を経て会社としての10周年記念、そしてagehaの14周年記念の合同パーティーにMasters At Workが来日し、そしてagehaという特大クラブの環境を活かしてベテランから若手まで幅広く実力のあるDJが集結し、ある種の祝祭感のあるお祭パーティーが催された。
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| EVENT REPORT6 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/4/10 OPPA-LA 15th Special - man""man - & - Apache!- @ Oppa-la
湘南は江ノ島と浜辺を前にした素晴らしい光景を望めるOppa-laは、都内からは遠く遊びに行くのにハードルは高いものの、行けばきっと多くの人が満足出来るであろう素敵なクラブだ。そんな場所も遂に15周年だそうで、この度DJ Hikaruが主宰するApache!と併せて、DJ Hikaru × DJ Nobuによる二人会が日曜の夕方に開催された。真夜中のパーティー、都会的な雰囲気とは異なるクラブでのプレイはまた普段とは異なる魅力がきっと存在する筈だ。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Koze - DJ-Kicks (!K7 Records:K7325CD)
DJ Koze - DJ-Kicks
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生まれては埋もれていくMIXCDシリーズが多い中で、1995年に開始したDJ-Kicksは20年以上もの歳月を経ても勢いが衰えるどころか、続々と新興勢力も巻き込みながら発展をしている。テクノやハウスから始まりダウンテンポやレゲエ、果てはエレクトロニカやダブ・ステップまで吸収し、そして作品毎に手掛けたアーティストの新曲を収録する事で、常に新鮮な状態でダンス・ミュージックの現在形を紹介する役割があるのだ。そして栄えある第50作目の監修に選ばれたのは、Stefan KozallaことDJ Kozeだ。現在は自身で主宰するPampa Recordsも軌道に乗る中で奇抜さとユーモアを持ったダンス・ミュージックを手掛けるなど、その稀有なアーティスト性はオリジナルかつ変態性を伴っている。そんな彼が久しぶりに手掛けたMIXCDは、いや実際には殆どミックスされていないのでコンピレーション的な意味合いが強いが、正にDJ Kozeのそんな自由な創造性を夢のような甘い世界に溶け込ませたような彼らしい音が浮かんでは消えていく。冒頭はDJ Kozeによるエクスクルーシヴな"I Haven't Been Everywhere But It's On My List"だが、カットアップされた声とヒップ・ホップ的なリズムにドリーミーなシンセが組み合わさったポップな一曲で、この時点で既にDJ Kozeの世界観に魅了されるに違いない。続く"Can't Get Used To Those? (Kosi Edit)"は生温く風変わりなブレイク・ビーツで、そして牧歌的な雰囲気で軽快なビートを刻むエレクトロニカの"Dead Dogs Two (Boards Of Canada Remix)"、更にスモーキさが広がる訝しいドラミングが特徴の"Holiday (Kosi & Fink's Edit)"など、序盤は長閑な雰囲気ながらもヒップ・ホップ的なビート物が中心だ。中盤に入れば更に束縛から解き放たれビートは希薄化しつつフォークやシティーポップにジャズまで展開し、後半に入ればクラブらしい雰囲気のディープ・ハウスやミニマル・テクノまで飛び出す変幻自在の流れが待っている。ただそれは決してバラバラに離散しているのではなく、様々なビートや音色が一つの流れに合わさるようにポップかつドリーミーに仕立てあげられ、まるでサウンド・トラックにも感じられる心象風景を浮かび上がらすのだ。DJ Kickが決してダンス・トラックを集めただけの内容ではなく、当初から続く「奇妙なホームリスニング」というコンセプトを再度知らしめる、そんな意思さえも伝わってくるようだ。DJ Kozeが制作する奇妙な音楽の性格がそのまんまMIXCDに反映されている点でも、期待通りと言うべきで非常に面白く切ない一時間を体験させてくれる事だろう。



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Tracklistは続きで。
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| ETC4 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Session Victim - See You When You Get There (Delusions Of Grandeur:DOGCD04)
Session Victim - See You When You Get There
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ドイツ生まれのHauke Freer & Matthias ReilingによるSession Victimは、今特にディープ・ハウスの中でも勢いがあるアーティストの一組であろう。Freerange Records傘下に設立されよりモダンなハウスを手掛けるDelusions Of Grandeurの中でも、Session Victimこそがレーベルを代表するアーティストと呼ぶべき程に才能・人気と共に高い。2012年には初のアルバムである"The Haunted House Of House"(過去レビュー)をリリースしたが、サンプリングを多用しながらディスコやファンクにソウルなどの要素を詰め込み、その多様なテクスチャーを一枚岩のように纏めるセンスや技法が完成されていた。そして2014年のこの2枚目のアルバムもその路線を踏襲し、サンプリングの使用と80年代のヴィンテージなドラムマシンやシンセにフェンダーローズ等の楽器により、本作は制作されたとの事だ。アルバムの冒頭を飾る"Do It Now"からして素晴らしく、ファンクからサンプリングしたであろうループと優雅なエレピのメロディーにしっとりと生っぽくスウィングするビートが融け合い、黒いファンキーさと仄かな上品さが同居している。続く"Hey Stranger"ではより生っぽくジャジーなビートが流れてくるが、ソウルフルな歌にライブ感溢れるリズムと物哀しいローズの音色による情緒性が強く、胸を締め付けるような切なさに包まれる。タイトル曲の"See You When You Get There"も同様の路線でビートは完全にダウンテンポであり、そこにコズミックなシンセのSEや滴り落ちるようなフェンダーローズのメロディーを持ち込んで、フュージョン色の強い優雅な華やかさを持ち込んでいる。アルバムの中のベストトラックは"Never Forget"で、ゴスペル風なボーカルやしっとりと妖艶かつゴージャスな響きのフェンダーローズに膨らみのある4つ打ちが疾走する。生の質感の歌やメロディーとエレクトロニックなビートの対比、煙たさに包まれながらもディスコのような華やかさ、それらが一つとなりモダンなディープ・ハウスへと進化する。このように本作でもディスコにファンクやジャズなど、黒い系の音からのサンプリングを用いながら彼等自身の音へと生まれ変わらせ、ビートにも多様性を含ませながらも有機的なグルーヴを生んでいく手腕が光っている。1stアルバムでもその完成度の高さに脱帽したが、この2ndアルバムでも多様性を含みながらもよりSession Victimらしさを強固なものとし、より完成度の高い傑作となった。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/1/10 groundrhythm -new year's party- @ Air
昨年末に12周年を迎えて尚その軌跡を進めているAIR屈指のレギュラーパーティーであるgroundrhythm。2015年最初のgroundrhythmは井上薫と共に勝手知ったるDJ Yogurt、DJ Hikaruという長年計画されてきたメンバーがようやく集結し、またRESPONSEクルーであるDJ Yu-TaとA Boy Named Hiroがメインフロアのオープニングを務める事になった。それだけでなくシーシャバーやフードに物販、またメインフロアには特別な形のスクリーンも持ち込んでVJも用意し、ラウンジには昭和感溢れるデコレーションを施すなど、今までのgroundrhythmの中でも特に気合の入った一夜だ。
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| EVENT REPORT5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/12/26 EUREKA! with Lay-Far @ Galaxy - gingakei
Kenji EndoとMidori Aoyamaが主催するEureka!は良質なハウス・ミュージックの比較的新しいパーティーだそうで、2014年にはLocal Talkの日本初のショーケースも開催するなど目を見張るものがあった。そのEureka!の年内最後の開催には、今ロシアのディープ・ハウスで一際注目を集めているLay-Farがゲストで出演する。このLay-FarもLocal Talkからのリリース歴がある事を考えれば、今年のEureka!はLocal Talk押しである事が伝わってくるというもので、Local TalkとLay-Farが好きなハウス・ミュージックのリスナーであればこの機会を逃す訳にはいかないだろう。そして日本からはDJ Kawasakiもゲスト出演と個人的には未だ体験のした事がないDJ陣が出演という事もあり、初めてのEureka!へと遊びに行ってみた。
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| EVENT REPORT5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/12/22 Guidance ~導き導かれる人生~ Reproduction Of 20091222 Year END Special @ Air
2009年12月22日、今はなき渋谷のクラブ・Axxcisにて3フロアを使用して国内の実力あるアーティスト/DJを集結させた大きなパーティーが開催された。それこそ当方も初体験となったGuidance 〜導き導かれる人生〜だったのだが、そこにはAltzやDE DE MOUSEのライブにDJ YogurtやEYEや川辺ヒロシといった夜な夜なパーティーを賑わすDJが出演し、何だか凄いパーティーがあるものだなと驚いたものだった。それからGuidanceには度々足を運ぶようになり音楽だけでなくデコレーションやフードなども充実したパーティーとして魅了されていたっのだが、あの日から丁度5年を経てAxxcisで開催されたGuidanceを再現する日がやってきた。あの時と同じようにAltzのライブ、そしてDJ Yogurtに川辺ヒロシやEYE、Guidanceにはお馴染みの瀧見憲司も追加となり、ラウンジにはレゲエ/ダブ集団のFomga Soundzも出演と年の瀬にGuidanceが再生される。
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| EVENT REPORT5 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2012
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。相変わらず音楽は作品が売れないだとか、パーティーも以前に比べると活気がないだとか、ここ数年同じように苦しい状況が続いています。しかし昔から変わらず、それどころか都内ではパーティーもどれに行くべきか悩むくらいに溢れており、その充実度は昔よりも遥かに高いでしょう。またクラブミュージックに於いてさえデジタル配信は既に充実していますし、その一方で再度アナログでのリリースに拘るアーティストも増えてきたり、音楽を聴く為の環境自体は十分に整っている事は間違いありません。決して音楽自体の魅力が失われているわけではないと、私は信じています。さて、それではそんな気持ちで選択した毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Francis Inferno Orchestra - Astral Breeze EP (Fina Records:FINA009)
Francis Inferno Orchestra - Astral Breeze EP
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Under The ShadeやKolour Recordingsと言ったスローモーなハウス/ディスコを得意とするレーベルから作品をリリースし、オーストラリアはメルボルンから注目を集めているGriffin JamesことFrancis Inferno Orchestra。過去の作品を見るとSession VictimやNicholasにSimoncinoと言ったオールド・スクールを現代に蘇らせるアーティストともスプリット盤をリリースしていて、やはりFIOもディスコやブギーの影響を持ったテックハウスをリリースしている。タイトル曲の"Astral Breeze"からして何処か懐かしいシンセコードの展開と何処かコズミックなボーカルサンプリングが特徴となり、ノスタルジアが広がって行く穏やかなテックハウスで懐古的な印象はあるものの、音自体は現時代的で洗練されている点が新世代なのだろう。そして裏面にはファンキーな掛け声と透明感のあるエレピで太いグルーヴに上品さを兼ね備えたハウストラック"Here's To Feeling Good All The Time"と、ディスコネタを反復させフィルターかけまくった重心低めでファンキーなビートダウンである"Silk & Smoove"の2曲を収録している。若手ながらもどれも間違いなくフロア受けするであろうツボをついた作品で、今後の活動にも注目しておきたいアーティストだ。



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| HOUSE8 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Session Victim - The Haunted House Of House (Delusions Of Grandeur:DOGCD02)
Session Victim - The Haunted House Of House
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Freerange Recordsを主宰しているJimpsterが、モダンなハウスに中心軸を置いた別ラインとして運営しているDelusions Of Grandeur。2009年設立の新興レーベルながらも6th Borough Project、Tornado Wallace、Deep Space Orchestraら注目をアーティストを擁し話題騒然となっているレーベルの一つだ。そのレーベルからまた一つ、目が離せないユニットによるアルバムが到着。それこそドイツの二人組ユニットであるSession Victimの初のアルバムであり、ドイツはテクノだけでなくハウスでも最先端を歩んでいる事を主張する程に完成度の高い作品を送り出した。作風としてはサンプリングを使用したファンキーなハウスから湿っぽく生の臨場感が迫るジャジーハウス、粘り気のある黒く訝しいビートダウンから小気味よいラップが軽さを演出するヒップハウス、果てはロック風の男泣きギターがセンチメンタルに響くサイケなハウスまでアルバムと言うフォーマットを充分に生かした懐の深さ感じさせる。一見多様なハウスに取組み統一性が無いような印象もあるが、決してアルバムの方向性が拡散する事もなく、むしろ多種の作風が一枚岩となりSession Victimのハウスと言う音を主張している。生風の音を感じさせながらもそれらを丁寧に電子音とフィットさせる音への洗練した感覚や、典型的なソウル剥き出しに盛り上げるハウスとは一線を画す一歩引いたような奥ゆかしさ、温度感もそれ程上がらないにもかかわらず低温で燻るソウルネス、そのどれもが上手く抑制されながらメロウなディープハウスを形成しているのだ。感覚的なセンスだけでなく制作に対する理知的なヴィジョンも伝わってくる、それこそモダンと呼ぶべきディープハウスなのだろう。非常に完成度の高いアルバムであり、Session Victimと共にDelusions Of Grandeurと言うレーベルをも評価を高める一枚となるだろう。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |