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Shine Grooves - Radio Pandora EP (Pandora:PAN 002)
Shine Grooves - Radio Pandora EP
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ドイツはケルンから幻惑的かつミステリアスなディープ・ハウスを手掛けるRough House Rosieは、2014年に新たにPandoraなるサブレーベルを設立した。Pandoraについてはまだレーベル第一弾としてコンピレーション・シングルしかリリースがなかった為、RHRとの明確な違いを言及するのは難しいが、敢えて違いを探すとすればPandoraの方がよりレフトフィールドなダブ・テクノへと進んでいるように思われる。さて、RHRからのデビューで注目されたShine Grooves - またQuadrat名義ではテクノを手掛けている - が、Pandoraの第二弾に抜擢されたのだが、やはりRHRからの作品に比べるとより標準からは外れたエクスペリメンタルな音楽を披露している。冒頭の"Radio Pandora"はビートレスな楽曲だが、ノイズにも思える抽象的なサウンドが蠢く中をアトモスフェリックな上モノが浮遊するアンビエント的な展開があり、しかし前作に見られたアブストラクトな音響はそのまま引き継いでいる。"The Great Sand Dunes"では崩れたビートがねっとりと入ってくるが、コズミックかつトリーピーな上モノと重く粘り気のあるベースからはファンクな要素も感じられ、"Passing Day"では優雅なシンセ使いと小気味よいジャジーなヒップ・ホップの完成を組み合わせて黒人音楽的な要素を打ち出してきている。裏面の"Sky Blue"はタイトル通りに爽やかな空気が吹き抜けるアンビエント風なダウンテンポで、"Salubrious Waters"では水のせせらぎの音をバックにもやっとしたサウンドが浮かんでは消える正に癒されるようなアンビエントを披露し、よりジャンルに縛られずに自由な作風に取り組んでいるのは明白だ。通常のダンス・ミュージックには当てはまらない為にパーティーでの使い所を選ぶのは間違いないが、それを差し引いてもリスニング性と実験的な面白さを兼ね備えており、Pandoraの進むべき方向を示唆しているように思われる。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Jujiro EP (Rough House Rosie:RHR 006)
Various - Jujiro EP
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アンダーグラウンドなハウスを追いかけている人にとっては、ケルンのRough House Rosieは見逃す事は出来ない。2013年の初頭から始動したこのレーベルは、ケルンに活動の場所を置いてはいるが主宰者であるGeorge Beridzeがグルジア出身という事もあり、いわゆる近年評価を高めているロシアン・ディープ・ハウスの流れとして捉えるべきであろう。レーベル発足当初からGigi JikiaことHVLにShine Grooves、A5やGamayunなどロシア系の新興勢力を掘り起こす事に力を入れ、女優クララ・バウの顔をロゴマークにした印象的なアートワークも相まって、レーベルは注目を集めている。そんなレーベルの新作は日本人のアーティストに焦点を絞った「Jujiro」(サイレント・ムーヴィーである「十字路」を引用だそうな)で、テクノからブレイク・ビーツにビートダウンまで深く掘り下げるベテランの白石隆之(Takayuki Shiraishi)にEthereal SoundからもリリースするMiruga、そしてMitsuaki KomamuraやMahalらの作品を収録している。元々はレーベル側から白石隆之に強いオファーがあったそうで、最終的には新作ではなく2002年作の"Nightfall"を提供しているのだが、これが今聴いても全く古くない早過ぎたビートダウンかつディープ・ハウスとして素晴らしい。床を這いずり回る重心が低めのビートに、朧気に浮かび上がってくるゆらゆらしたサウンドが心地良い酩酊感を持続させ、どこか色褪せたようなぼんやりした景色を見せるのだ。決して激昂させるようなアッパーな音でもなく、多幸感に満ちた陽気な音でもなく、禅にも通じる求道的な音は和式のビートダウンだ。対してMirugaの"Meeting Of The Mind"は透明感溢れるパットが広がり、爽快なパーカッション使いや太いキックのおかげでテック・ハウスとしての印象が強く、広大な空へと飛び立つような開放感に満ちあふれている。またMitsuaki Komamuraはアシッドな音を用いながらも抑圧的にはならずに仄かな感情を込めたようなロウ・ハウス的な"Full Moon Hike"を、そしてMahalはデトロイト・テクノのエモーショナルな音をより柔軟かつしなやかなビートに乗せてモダンに仕上げた"Daydream Maze"を提供しているが、やはり派手になり過ぎずにどこか奥ゆかしいムードはレーベルの方向性に沿っているだろう。本作において日本のアーティストがフィーチャされた事は、結果的には和の侘び寂びの世界観がレーベルの音楽性と上手く適合し、レーベルの進む道をより明瞭化したのだ。

| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deep Into Nite Grooves Mixed & Selected By DJ Spinna (Nite Grooves:KCD278)
Deep Into Nite Grooves Mixed & Selected By DJ Spinna
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NYハウスの伝統とも殿堂とも言えるKing Street Sound。一方、そんなハウスから零れ落ちながら時代に則すようにディープかつテッキーなハウスをリリースしてきたのが、姉妹レーベルであるNite Groovesだ。両者のレーベルはハウスを根底としそれ程大きな隔たりがあるわけではないが、敢えて言うならば前者がソウルフルで伝統的な、後者がエレクトロニックで現代的なと特徴付けられるかもしれない。そんなNite Groovesも2014年には設立20周年になるそうで、そのレーベルの軌跡を辿るべく集大成とも言えるMIXCDをリリースした。ミックスを手掛けたのは古くからレーベルと交流もあるDJ Spinnaで、ファンクやヒップホップにロックやハウスにテクノまで自由自在にジャンルを横断するプレイには定評があり、ならばこそNite Groovesの歴史を過去から未来へと向かって紐解く事にも難はないだろう。さてミックス自体はと言うとレーベルのショーケース的な扱いではあるので、DJ Spinnaの自由奔放なプレイが聞けるわけではないのだが、さりとてMIXCDとして平凡であるかと言うとそうでもない。音自体はエレクトロニックでしっかりとビートの強いハウス中心で、そこに潜って行くようなディープさや染み入るメロウな感覚、ずっしりした4つ打ちからざっくりしたジャジーなリズムまで、そしてハウスには重要な情熱的なボーカルトラックも織り交ぜて時代とジャンルを横断した選曲を行っている。このミックスの中心にあるのはあくまでレーベル性であり、それを正しく表現する為にDJ Spinnaはトラックの持ち味を壊さないように滑らかかつ自然なミックスを行っており、その意味ではNite Groovesの本質を体験すると共にエレクトロニックなハウス・ミュージックの入門としても適しているのだ。勿論20年にも及ぶレーベルの全てが詰まっているわけではないが、レーベルの過去、そしてこの先向かう未来を知るには十分過ぎる内容だろう。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Shine Grooves - Cairo EP (Rough House Rosie:RHR 004)
Shine Grooves - Cairo EP
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ドイツはテクノだけではなくハウスに於いても、いや寧ろハウスの方が注目すべきアーティストが多くなってきているようにも見受けられるが、またしてもドイツはケルンにてGeorge Beridzeが主宰するRough House Rosieがアンダーグラウンド方面から一際注目を集めている。このレーベルは2012年に設立されたばかりではあるが、過去にHVLやAlex DanilovにBrother Gと言った新興勢力にフォーカスを当てながらも実に質の高いハウスをリリースしており、アナログのみのリリースと言う事もあってか余計にカルト性を高めている。音楽性としてはアンビエントとダブな空気感の中にロウハウスを取り込んだ作風が見受けられるが、レーベル4作目のロシア人のShine Grooves(Quadrat名義でも活動しているようだ)による初の作品も同様な方向性で、この作品も更にRough House Rosieの評価を高める事は間違いないだろう。抽象的ながらも浮遊感漂う幻想的なパッドの下でトリッピーなSEやダビーな4つ打ちを繰り広げる"4AM"、更によりアトモスフェリックな柔らかいシンセと深く揺らぐ残響が仄かな情緒を奏でる"Egypt Dub"、そのどちらもがディープ・ハウスと言う音に当てはまりながらも、アナログ音を打ち出して非常に温かい人間味を感じられる事が特徴だろう。またB面に収録された"Rolling"は穏やかながらも明確な4つ打ちに揺らぐようなパッド音が被せられたディープ・ハウス、対照的にもう一曲の"Sahara"はトリッピーに浮遊するもやもやしたサウンドと遅く粘り気のあるリズムが特徴的なダブ・ハウスで、一枚のEPの中でもダブと言う音楽性を軸に小さく纏まらないような野心が汲み取れるだろう。EP全体としては濃霧に包まれたサウンドの向こう側にメロウな旋律が浮かび上がるディープ・ハウスと言うべきか、非常にアブストラクトながらもほっと心温まる音楽が纏まっている。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
A Long Hot Summer Mixed By Chris Brann From Ananda Project (Nite Grooves:KCD274)
A Long Hot Summer Mixed By Chris Brann From Ananda Project
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NYから世界へ素晴らしいハウスを送り続けるKing Street Sounds/Nite Groovesも、近年は作品の良し悪しとは関係せずにアメリカ産ハウスの人気低迷の煽りを受けている様に思われる。かくいう私も以前程にはアメリカのハウスを聴く頻度は落ちているが、本作品を聴くと実は今でも良質なハウスが粛々とリリースされていた事に気付いた。本作品はKing Street Sounds/Nite Groovesを代表するアーティストであるChris Brann(aka Ananda Project/P'Taah)に拠る夏向けの空気が満ちたMIXCDではあるが、それと共にレーベルの近年の作品のみを使用したレーベルショーケース的なCDでもある。最初に断っておくとChris Brannの活動の主軸はアーティスト/トラックメーカーであり、クラブで色々な音楽を使用し自分の世界を築き上げるDJではないと思っている。だから本作でもミックスの妙技を楽しむと言った趣は少なく、一曲一曲を丁寧に繋げ合わせ曲その物の魅力を最大限に聞かせる事に終始するようなタイプのミックスだ。その点では確かにMIXCDとしての意外な選曲から生まれる創造性は無いが、Ananda Projectらしくハウスをベースにしながらもラテンやアフロにジャズやアンビエントな要素を含みつつ、アーバンに洗練されたセクシーさや甘く切ない陶酔感を継続させる期待通りの選曲をしている。強烈な太陽光で視界も揺らぐ真夏のシーズンに於いても、雲一つ無い青空に吸い込まれるような涼風を吹かせる爽快で色気のある音が続き、ぐったりする心身もクールダウンさせる制汗剤となるだろう。それと共に前述のレーベルがかつての様に大ヒット作を生み出している訳ではないが、普遍的に聴きたくなるハウスをリリースする活動を続けていた事に気付かせてくれ、王道のハウスとは何たるかを優しい音でありながらしかし強い信念をもってして体現しているのである。良い意味でこの夏のBGMとなりそうな一枚だ。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ananda Project - Night Blossom (Nite Grooves:KCD263)
Ananda Project-Night Blossom
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最近の乙女ハウスって言うジャンルは正直どうなんでしょ。ハウスが一般人にも広がるのは嬉しいけれど、なんだか乙女ハウスってジャンルにカテゴライズされているアーティストを見る限りだと少々ちゃらい感じがぬぐえないんですよね。まあさ、マスメディアもそうやって聴衆を洗脳して売り上げを伸ばしたいんだろうけれど、乙女ハウスこそがハウスだなんて勘違いされて聴かれているとしたら悲しい気持ちになります。

じゃあ普段ハウスを聴かない人にもお勧めできる本格的なハウスとは?それなら僕はまず第一にAnanda Projectを挙げます。Chris Brannを核にし生演奏とプログラミングを巧みに組み合わせた生っぽい音を聴かせる本格派ユニット。ブラジリアンやラテン、ジャジーな雰囲気も取り込みつつ優雅で繊細な作風が特徴で、クラブ向けのトラックとしてだけでなくホームで聴くのにも適した良質なハウスを量産する素晴らしいアーティストです。ハウスが一般的にも聴かれつつなるようになった今メジャーとマイナーの境も曖昧になってきておりますが、Ananda Projectはメジャーの聴き易さとマイナーの音楽に対する誠実な精神を兼ね備えており、彼らこそハウスの入門としても最適だと考えるのです。本作は3RDアルバム"Fire Flower"(過去レビュー)のリミックス盤に、Ananda Projectの曲だけを使用したMIXCDも付けた豪華な2枚組み。リミックス盤にはJoe Claussell、Blaze、Frankie Feliciano、Idjut Boysなどが参加していて、オリジナル盤よりはクラブでの使用を意識した作風に変化しております。そしてMIXCDの方はもう文句無しの出来な至極の名曲揃いで、ハウスってこんなにも美しく感情的な音楽だったの?と思わせられます。エモーショナルと言う言葉はまさにこんな音楽の為にあったのか?!Ananda Projectの音楽を聴いているとこれがクラブミュージックだとかハウスだとかそんな事はどうでも良い事で、ただの音楽として聴いて欲しくなりますね。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Quentin Harris - Mix The Vibe : Timeless Re-Collection (Nite Grooves:KCD262)
Quentin Harris-Mix The Vibe Timeless Re-Collection
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ハウスレーベルの大御所中の大御所・King Street Soundsが送る最強ハウスミックスシリーズ・Mix The Vibe。今までにも最高のDJがこのシリーズを手掛けてきましたが、その最新作に近年人気を集めているQuentin Harrisが遂に登場。そんな訳でこのタッグから悪い物がリリースされる訳はなく、全編に渡ってボーカルハウスを使ったソウルフルなハウスミックスとなっております。オープニングからいきなり大ヒット曲"Flight"で心を鷲掴み、そこからは少々マイナー調でダーク目のハウスが多くなり幻惑的な感じが強いです。中盤ではダウンテンポして一休みいれますが、ムーディーな世界観でアダルトな時間に入ってきます。そして終盤に入りまたテンションを上げてきて、ゴージャスな歌物ハウスで合唱タイムに突入し盛り上がったままラストを向えます。ま、悪くはないですが、可もなく不可もなくと言った出来でこのシリーズの中では凡作かなと感じました。ヒット曲も満載だし山あり谷ありの展開もあって盛り上がっているんだけど、やっぱり典型的なNYハウスに忠実過ぎたのかな。オリジナリティーがあるのかと考えると、余り浮かんでこないのです(歌物ハウスと言うのがオリジナリティーなのかもしれないですが)。あと自分が歌物ハウスよりはインストハウスの方が好きな事もあるので、全編歌物だとコッテリし過ぎてしまう点もあるんですな。逆に歌物ハウスが好きな人にとっては、文句無しに聴けるミックスなのではと思います。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alton Miller - Selected Works (Octave Lab.:OTLCD-1055)
Alton Miller-Selected Works
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ここ数日取り上げたデトロイトハウスのオリジネーター・Alton Millerですが、その彼の輝かしい活動を一つにまとめたベスト盤が登場です。オリジナルアルバムは全部持っていると言う方も、今作はEP中心にまとめられているので注目しておくべきでしょう。何と言ってもTrack Mode、Distance、Moods & Grooves、Guidance Recordings、Planet E、Mahogani Music、Peacefrog Records、Deeper Soulなどハウス系において名門と言われる多岐に渡るレーベルから作品をリリースしてきたAlton Millerの価値ある作品が、一気に聴けてしまうのは真に有り難い事であります。まーベスト盤なんで悪い訳が無いし特に説明する事もないんだけど、Planet Eからリリースした"Exstasoul"だけはやっぱり異色ですね。テッキーでエレクトロニックな作品は、Carl Craigにも通じる未来的な予兆があって格好良いです。他はAlton色まんまのソウルフルなディープハウスや、漆黒のビートダウンハウス、生っぽい質感のジャジーなハウスなどどれも水準以上の安心出来るハウスが一杯でした。これと言って大推薦したいベスト盤と言う訳でもないんだけど、何だかんだ安心してお勧め出来るベスト盤ではあるんですよね。地味ながらも色々なレーベルから作品をリリースしているのは、やっぱり周りが彼の音楽性を認めているんだろうなと思いました。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kerri Chandler - Nite Grooves Essentials (Delfi Sound:MDMA-001 )
Kerri Chandler-Nite Grooves Essentials
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ケリーさん、ちょっとお顔が近すぎやしないかい…?そんな目でこちらを見つめないでおくれよ。とジャケットのセンスは悪いが、マッドなディープハウスを作らせたら右に出る者はいないケリーチャンドラーのベストアルバムです。「Bar A Thym」の大ヒットでハウスシーンのみならず、テクノやプログレッシブハウスの方面でも注目を浴びたとか。ハウスって言うとテクノに比べて軟弱に感じたりする人もいるかもしれないけど、ケリーのトラックはリアルでぶっとい。やはりその図太さの元は貪欲に最新技術を取り入れた楽器を使用するおかげで、生っぽい音よりは比較的硬質な音を多用しているように思える。かといってそこにハウスの醍醐味であるソウルフルな心が失われている事もなく、むしろ彼が創り出す音楽は煮えたぎる情熱と深い陶酔感を持ち合わせている。何度か聴けば彼の音はすぐに分かるような特徴がしっかりとあって、覚醒的なシンセはプログレ方面で、図太いトラックはテクノ方面で受け入れられた要因なのではないか。アフロ、トライバル、ディープなどのハウスを一気に飲み込み、ただのハウスに留まらない作品を創り上げるケリーは本物。もう彼の作風は完璧に出来上がっていて、これ以上リミックスなんて必要ないじゃないかと思わせる出来だ。そしてこのアルバムはディープハウスの指標となるべき一枚として、確実に重宝するベストアルバムだ。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
King Of New York 2 Mixed By Andre Collins & Nick Jones (Cutting Edge:CTCR14441)
King Of New York 2 Mixed By Andre Collins & Nick Jones
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もしかしたら世界で一番有名かもしれないハウスレーベル、King Street Sounds。ハウス好きじゃなくてもその名は聞いた事があるだろうそのレーベルの設立者は、なんとヒサイシオカ氏日本人なのである。いや、まさか本場USでそんなレーベルを日本人が作ったなんてほんと凄い事だと思います。でもそれは彼の嗅覚の成せる業、アンダーグラウンドなダンスミュージックから時代の流れに沿った最先端のハウスまで、良質な音楽を提供する姿勢があるからこそなのでしょう。そんな彼の下には数多くの才能あるアーティストが集結し、数多くの天才がKSSに楽曲を提供しています。そしてヒサ氏はクラシックなハウスだけに止まらずより自由な楽曲を送り出す為に、Nite Groovesと言うレーベルも設立し当然そちらも大成功。そしてKSS設立12週年を記念したMIXCDがこれです!ミキサーには、Andre Collins & Nick Jonesだそうで僕も名前くらいは聞いた事があるアンダーグラウンドながらも、ヒサ氏が信頼をして送り出す位の素晴らしいDJです。DISC1のAndre Collinsはアッパーにどす黒く、がつんと踊れるピークタイム仕様。しかしソウルたぎるそのプレイは、聴く者の心を熱くさせるエモーションがあります。またDISC2担当のNick Jonesは、ラテンハウスやジャジーハウスを多様しスウィートかつリラックスしたプレイを見せます。いやいや、しかし一つのレーベルだけでこんなに素晴らしい楽曲が揃うなんて、本当に凄い事じゃないかな?KSSはこれからも時代をリードして、新たなる才能を発掘してくれると確信しました。EP中心のダンスシーンに於いて、こういったレーベルサンプラー的MIXCDは大層嬉しいのですが、レーベルサンプラー以上の質を伴っています。

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Check "Andre Collins" & "Nick Jones"

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |