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Robert Hood - DJ-Kicks (!K7 Records:K7376CD)
Robert Hood - DJ-Kicks
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オリジナル・デトロイト・テクノの重鎮、そして頑固一徹ミニマル・ネーションとでも呼ぶべき作風を貫く生粋のミニマリストであるRobert Hood、久しぶりにMIXCDへと参戦したその作品は長く続く老舗MIXシリーズの「DJ-Kicks」だ。このシリーズ自体はジャンル問わずに多方面のアーティストを起用する事でバラエティーを拡張しマンネリを避けているようにも思われるが、そんな中に飛び込んだミニマリストはやはりミニマル・テクノから全くぶれずに求道的に自分の道を貫き通している。近年はFloorplan名義を復活させてゴスペル性も伴ったディスコ・ハウスによって別の魅力も開花させていたが、ここで聞けるのはミニマル・テクノ、それもルーマニアやチリの官能と陶酔による揺らぎをもたらすそれではなく、ある意味では古臭くもありそれが味でもある直線的なグルーヴで猪突猛進するテクノだ。勿論ベテランだからといって昔を懐かしんだりクラシックに頼ったミックスではなく、それどころかヨーロッパの最新のハードなテクノを軸に選曲を行っており、しっかり現在形のDJである事を証明している。ヒスノイズのような凍てついた音響が続く"Connected (Intro)"によって幕が開き、即座にこのシリーズの為に書き下ろされた弾性のあるキックが鉄槌の如く振り下ろされるダークなテクノの"Focus (DJ-Kicks)"で直線的なビートが走り出す。ざらつきのあるリズムに睡眠的な電子音のループに引き込まれる"Terminal 5"、薄い電子音響を張り巡らせつつハードなキックが地面を揺らす"Remain"など、序盤から豊かさを排除しながら退色した世界観の中を疾走するこれぞHood流ミニマル・テクノな流れ。恍惚感のある電子音にハンドクラップが刺激的な"Mirror Man"からファンキーなサンプリング系の"King (Gary Beck Remix)"の流れはやや大箱を意識したであろう派手さがあり、中盤に入っても息抜きや下げもなく常に高いテンションで爆走するスタイルは、上手い下手で評価されるべきではなく愚直なまでのミニマルへの信仰を喜ぶべきだろう。ハードなだけではなく快楽的なループによって意識を融解させる"Signs of Change (Robert Hood Remix)"や、Floorplanの音楽性に近いファンキーなゴスペル・テクノとでも呼ぶべき"Make You Feel Good"など印象的な曲も用いつつ、そして壮大で派手なブレイクも導入して直線的で平坦なグルーヴながらもしっかりと盛り上げる場面も作っている。そのまま終盤までドスドスと太いキックが4つ打ちで大地を揺らし、最後は簡素なドラム・マシンによるリズムのみがファンキーさを生む"Protocol"でミニマルとして相応しい締め方だ。展開的な面白さという点では余り推せる内容ではないものの、妄信的なまでのミニマルなスタイルは骨太な芯があり、興味の無い人にとっては全く興味が無い代わりに好きな人にとっては一生愛せるミックスになり得る可能性も秘めている。兎にも角にも痛快な音楽性である事は断言する。



Check Robert Hood

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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Stingray - Kern Vol. 4 (Tresor Reocrds:KERN004CD)
DJ Stingray - Kern Vol. 4
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バラクラバを被った印象的な顔写真がジャケットに起用された本作を見ると、例えば匿名性の高いアンダーグラウンドな活動を行っていたUnderground Resistanceを思い起こすのもおかしくはない。そのアーティストは、アーティスト名とバラクラバはデトロイト・エレクトロの最深部でありURの一員でもあったDrexciyaの故メンバーから貰ったのだと言う事からも分かるであろうが、つまりはオリジナルのデトロイト・エレクトロを今に継承する人なのだ。その人こそUrban TribeとしてPlanet-EやMo Waxでの活動で注目を集め、その後はRephlexやMahogani MusicからDrexciyaの魂を受け継ぎデトロイト・エレクトロを開拓してきたSherard Ingramである。今、彼の音楽は面白い事にヨーロッパで求められており例えばBerghainでもプレイをしたり、または2017年のTresorでの年越しパーティーにもブッキングされるなど、水面下に沈んでいた本場エレクトロがアンダーグラウンドと言う世界から浮上し大衆から渇望されているように思われる。しかしアーティストとしての活動は多くの人はご存知だろうが、そもそもDJとしての活動(日本への来日も数える程だ)は決して注目を集めていたわけでもないだろうし、一体どんなDJをするのか?と気にはなっていたが、本作で蓋を開けてみればエレクトロ節全開でオールド・スクールから現在形のそれまで懐古的になる事なく未来の視線を向いた内容になっていた。先ずはDrexciya繋がりのDopplereffektで始動を告げるように8ビット風のピコピコな電子音で幕を開け、隙間だらけのカクカクしたエレクトロビートが鞭打つように入ってくれば、もう勢いは早くも増していく。続いて連打するような忙しないビートの"We Run Your Life"でスピード感を得て、"Mind At Sea"や"Dissociation"辺りは電子音震えるモダンなテクノで、直線的なビートの勢いに飲み込まれていく。そして評価すべきはSherardが時代の止まったエレクトロ盲信者ではなく、近年のクールでデトロイト・ソウルを継承したエレクトロを積極的にプレイし、過去と現在がしっかりと線になり繋がっている事だ。勿論最も古いものでは1989年産の暗くもヒップ・ホップかつストリート系の"Professor X"もプレイしたり、そして中盤ではDrexciyaの爆発的なエネルギーを持ちながらもメランコリーも含んだ"Lost Vessel"でピークを作ったりと、元祖への愛情と言うか敬愛も含まれている。Drexciyaの曲が多いのはご愛嬌といったところだが、しかし1時間に27曲を繋ぎ合わせるミックスによって矢継ぎ早な展開がギクシャクしたリズムと直球4つ打ちのリズムを掻き混ぜるように緩急自在に躍動し、肉体が震える程の刺激を生み出している。エレクトロを軸にテクノな音も同居し刺々しい攻撃性の中にもダークなメランコリーもあり、確かにこれはDrexciyaを継ぐ者である。予想以上に骨太なプレイに踊らずにはいられない。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Scuba - Fabric 90 (Fabric Records:fabric 179)
Scuba - Fabric 90
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2016年8月に薬物により2名の若者が亡くなった事で一旦は閉鎖へと追い込まれたUKは名門クラブのFabricで、最後にプレイしたのがダブ・ステップで先陣を切るPaul RoseことScubaだったそうだ。本作はその出来事に前に制作されていたのでその出来事と特に関連付けられてはいなかったが、奇しくもクラブの閉鎖後に同レーベルより初めてリリースされた作品がScubaが手掛けた本作だったのは、何か運命的なモノを感じずにはいられない。Scubaと言えばテクノの現在の聖地であるベルリンはBerghainにダブ・ステップやベース・ミュージックによって攻勢をかけ、テクノとダブ・ステップの溝を埋めつつ、また本人もベルリン系のテクノへの傾倒を示す事で評価を獲得していた。しかし5年前にリリースされたアルバムは意識的にダブ・ステップから距離を置いて大衆的な作品をリリースし、当方はそこで一旦Scubaへの興味を失いかけていたのだが…。しかし、そこはやはりFabricシリーズに起用されただけあり、ダブ・ステップのビートとテクノのひんやりした質感によってかつてのアンダーグラウンドな雰囲気を十分に纏い、息もつかせぬ展開を駆け抜けるミックスを披露している。驚いた事に本作ではCDとしては19トラックに分けられているものの、実際には42にも及ぶ大量の曲が使用されており、常に複数の曲が入り組むように編み込まれる事でビートの多様性と緩急自在な展開を作り出している。そして単に勢いで飲み込んでいくだけの作品ではなく、例えば出だしではビートのある曲にPatrick Cowleyによる不安気なアンビエントの"Uhura"を被せて深遠な音響空間を作っていたり、ビートもかっちりした4つ打ちからボディーブローのように鳩尾に刺さる鋭利なダブ・ステップに端正なミニマル、または痺れるような覚醒感ある電子音や奥深い空間演出を成すダビーな音響など、様々な要素を散りばめながらそれらがばらばらになる事なく一つの世界観として纏めあげている。確かに余りにも膨大な曲を用いてはいるのだがそれらはベルリン的な冷たさや闇のムードによって結び付けられており、ここでは意識的でなければテクノとダブ・ステップの垣根を感じる事は無いほどだ。そして作品の最も盛り上がる中盤も素晴らしいが、ラスト10分位のテンションが落ちてきてビートが変容しつつズブズブと深みにはまり、暗闇の中からメランコリーな情緒も現れてくる流れは、暗さの中にもドラマティックな盛り上がりを感じる事だろう。予想を良い意味で裏切る妙技が炸裂したミックス、Scubaの深化がここに表現されている。



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| TECHNO12 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Daniel Avery - DJ-Kicks (Studio !K7:K7342CD)
Daniel Avery - DJ-Kicks
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MIXCDシリーズとしては名実共にトップに君臨するDJ-Kicksシリーズは、テクノやハウスだけに限らず多種多様なジャンルに於ける実力者を起用しているが、決してコマーシャルな訳ではないが比較的名の知られているDJが多かったように思う。新作はUKテクノシーンの新星であるDaniel Averyが担当しているが、確かにここ数年めきめきと頭角を現してはいるものの、決して幅広く知られているかと言うとそうでもなくアンダーグラウンドな雰囲気を今も尚纏っている。そんなDJを起用したDJ-Kicksの選択は間違っていなかった…本作を聴けば誰しもそう思わずにはいられない、これが今のテクノだと言わんばかりの時代性とアンダーグラウンドなパーティーの感覚がここには閉じ込められている。ダンス・ミュージックの中のテクノの、更により深いアンダーグラウンドな音楽に慣れていなければ、本作で聴ける展開が少なく氷点下のような冷たい電子音の持続は、単調に感じるかもしれない。明確な旋律のないスモーキーなドローンが満ちる"Soundscape I"で幕を開けると、続く"Sensation (Rrose Remix)"では殺伐で荒涼とした風景が浮かぶ電子音が酩酊を誘う4つ打ちで胎動を開始し、暴力的なキックと無機質な金属の打撃音で猪突猛進する"Vertigo"で深く真っ暗な地下のトンネルを疾走するような感覚に陥っていく。展開を極力抑えられたダークなテクノはミニマルと呼ぶべきなのだろうが、例えばリズムにうねりがあるグルーヴのミニマルではなく、抑揚を排し深い音響によって持続間を生むAveryのプレイは、非常に機械的であり温度は極度に冷えている。しかしだからといって盛り上がりが全くない事はなく、中盤のアタック感の強いキックと覚醒的な電子音が反復する"Stortorget"からゴリゴリと掘削するようなキックに感覚を麻痺させるドローンが乗った"Capitulo 5"辺りの流れは、ハード・グルーヴが目を出して肉体的な刺激も十分だ。そこからはドローンや細かな電子音が散りばめられたハードな音響テクノを中心に、ずぶずぶと地底に沈んでいくようなダークかつサイケデリックな流れが続き、次第に感覚や意識が薄れていくようだ。最後は始まりと同様にAveryによるモノトーンなアンビエントである"Space Echo"が待っており、それまでの荒々しさが嘘の如く霞となって消えて終わりを迎える。比較的どの曲も長くプレイされるせいで派手なミックスも無ければ、曲自体もモノトーンで荒廃した世界観が長時間続く平坦な流れだが、しかしそれこそが我を失う酩酊した感覚を生むのであり、ハマる人にとっては最上級の恍惚感を与えるに違いない。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Tonight Will Be Fine - Elephant Island (Mule Musiq:mule musiq cd52)
Tonight Will Be Fine - Elephant Island
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日本発のレーベルながらしてその知名度は世界規模なMule Musiq、新作は予てから交流のあるドイツの抒情派ディープ・ハウスのレーベルであるSmallville Records関連のJulius SteinhoffとAbdeslam Hammoudaによるプロジェクトの初の作品だ。元々この二人が2008年にSteinhoff & Hammouda名義で"Tonight Will Be Fine"というタイトルのEPをリリースしていた経緯があり、そこからの派生として本プロジェクトが生まれたようだが、かつての幽玄で穏やかなディープ・ハウスからがらっと方向性は変わっている。彼等自身が述べる「ほろ苦いアコースティックなシンガーソングライター・プロジェクト」というように、電子音楽ではなく人の手による演奏をベースにしたネオ・アコースティックのような音楽性は、何故に彼らが?Mule Musiqから?とただただ驚くばかり。アコースティックギターにピアノやバンジョー、そしてドラムなどをプレイし、その上彼等自身が歌まで披露するなど、Mule MusiqやSmallvilleが今までに手掛けていたダンス・ミュージックとはジャンルとしては全く異なる内容に、一体どんな経緯で本作を制作したのかと疑問は尽きない。しかし向いている方向としてはそんなに異なるかと言うとそうでもなく、内向的な静謐さを保ちながらそれをジャム・セッションで再構築した音楽と捉えれば、確かに彼等らしさは失われていない。冒頭の"Hello"からして爪弾きしているような優しいアコギのメロディーと囁くような甘いボーカルは、無駄を削ぎ落したシンプルな叙情があり、安静の日々が浮かぶようだ。”Mindwings”のように歯切れの良いパーカッションとアコーディオンを用いたタンゴ風な曲、"Fine Night"のように繊細に研ぎ澄まされたピアノや鉄琴のメロディーが感傷的なインストなど、ネオアコだけでなくポストロックやタンゴにフォークなどの要素も見受けられる。騒然とした現代の街から離れて、ただただ安らぎを求めて感情を吐露したような優しい音楽は、確かにSmallvilleの豪華さや派手さを取り除いてシンプルに感情表現をする音楽性と変わらない。真夜中のパーティーで踊り疲れた後の優しいBGMとして、一時の安らぎの時間を提供してくれる事だろう。



Check "Abdeslam Hammouda" & "Julius Steinhoff"
| ETC4 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Reverse Proceed (Soma Quality Recordings:SOMACD105)
Slam - Reverse Proceed
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昔からのテクノのリスナーにとってグラスゴーのアーティストと言えば間違いなく代表として挙がるのが、Orde MeikleとStuart McMillanによるSlamであるのは間違いない。今も彼等によって運営されているSoma Recordsからは数々の名アーティストを輩出し、彼等自身もグラスゴーのみならずUKを代表するテクノ・アーティストの一人として、デトロイト・テクノからハード・テクノに渡る作風で高い評価を得るなど、この日本での不当にも思える過小評価とは対照的に世界での活躍は注目に値する。そんな彼等も前作のアルバムである"Human Response"(過去レビュー)を2007年にリリースして以降は、彼等が新たに立ち上げたParagraphやDrumcodeにFigureなどからDJツール志向を高めたEPをリリースし続けており、アルバムでの電子音楽の表現からは遠ざかっていた。しかし2014年にようやくリリースされた7年ぶりとなるアルバムの本作では、シーケンスへの可能性を見出し"Sequentix Cirklon"というシーケンサーを用いてSlamにとっての新たなる音楽性を開花させている。幕開けとなる"Tokyo Subway"ではそのタイトル通りに東京での地下鉄の環境を取り入れながらも、重厚なシーケンスと夢の世界のようなサウンド・スケープを展開させ、いきなり壮大なアンビエントを繰り広げる。その展開は途切れる事なく"Visual Capture"へと続くが、ここでもビートレスな展開の中で甘美なパッドと美しいシンセがリフレインする事で、夢の中にいるような風景を喚起させる。"Reverse Proceed"でようやくゆっくりとではあるが鈍いリズムと重苦しいベースが入り出すが、それはダンス・トラックのものではなくより濃厚なアンビエントを強調するようだ。5曲目の"Synchronicity"からはシーケンスが強調されたダンス・トラックが中心となるが、かつてのように分り易いメロディーを強調せずにあくまで上モノもビートと同化するような使い方で、よりDJツール性を主張する。"Ghosts Of Detroit"に限って言えばかつてのメランコリーなデトロイト・テクノの持ち味が強調されているが、それ以降の曲もミニマル系やアシッド・テクノにしてもシーケンスによる反復を軸とした作風がベースになっている。Slamにしてはやや意外でもあり少々地味な印象も残るアルバムにはなっているが、しかし何度も聴く内にその精密なシーケンスと幻想的な音響に魅了され、今までにないSlamの魅力を感じ取る事は出来るだろう。アンビエントもミニマルも同じ作品に組み込まれているが、これが彼等なりの電子音楽=テクノという表現なのだと思う。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze (Secretsundaze:ssxcd003)
James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze
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先日来日したばかりのSecretsundaze - James Priestley & Giles Smith - による公式MIXCDの中でも、この作品はパーティーの10周年を記念する物としてパーティーの主旨が最も端的に表現されているのかもしれない。Secretsundazeは真夜中ではなくそのタイトル通りに日曜の昼間に開催されるロンドン屈指のサンデーアフタヌーン・パーティであり、テクノやディープ・ハウスだけでなくジャズやディスコなども紡ぎながら、じっくりと盛り上げていくパーティーだそうだ。日本にもここ数年二人揃って来日しSecretsundazeを開催しているが、オールナイト公演という性質上どうしても上げめのプレイとなり、本国のSecretsundazeとは異なるのではという疑問を消し去る事が出来ない。そんな疑問を持つ理由としてやはり本作の印象がどうしてもSecretsundazeらしさとして当方に植え付けられている事もあるのだが、ここで展開されるクラシカルな音楽性とモダンな響きの融合は類まれなるレベルに達している。先ずJames Priestleyが手掛けたミックスはメロウなビートダウン風なハウスである"Rain Parade (Mark E Remix)"からゆっくりと始まり、そしてコズミック感のある"Transatlantic Loading Bay"へと繋がる最高にロマンティックな流れが形成される。そして"Harlequin"や"Taking Over Me"などハウスからブロークン・ブーツまでビート感に振れ幅を持たせながらも徹底的に感情的で、そして中盤以降では生っぽくも煌めく多幸感を打ち出したディスコや色っぽいシンセ・ファンクも飛び出して、Secretsundazeらしい大胆かつクラシカルなフリースタイル性が満ちている。そんな自由奔放なプレイの最後にはフレンチ・ディスコの"I Love You Dancer"を用意して、ぐっと切なさを増して綺麗に着地する。対してGiles Smithは序盤から端正な4つ打ちのテクノやハウスを積み重ねながらビルドアップさせていくスタイルで、"Make Me Feel"や"Feel It"にしても揺蕩うような浮遊感と空間的な深みを伴い、非常に伝統的とも言える丁寧なプレイを行う。流れを壊す事なく滑らかに丁寧に曲調を守りながら、そこに仄かにエモーショナルな成分も加えてこちらもJamesに負けじと洗練されたドラマティックな展開を聞かせるのだ。終盤の"Ronin"以降はその洗練に磨きをかけて淡い白色光に包まれるような幻想的なサウンドが広がり、盛り上がったまま心地良い余韻を残してミックスは終了する。JamesとGiles、Secretsundazeとして一緒に活動しながらもその対照的なプレイは、しかしどちらにもストーリー性があり、これこそがSecretsundazeらしいという印象を鮮烈に残すのだ。願わくば日本のSecretsundazeでも、いつかこのようなプレイが聴ける事を願っている。



Check "James Priestley" & "Giles Smith"

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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Paperclip People - Throw Remix (Planet E:PLE 65351-1)
Paperclip People - Throw Remix
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デトロイト・テクノのアーティストの中では実験的な試みを繰り広げるCarl Craigが、最もダンスに寄り添った音楽性を披露しているのがPaperclip People。その中でも94年にリリースされた"Throw"はガッチャマンやLoleatta Hollowayをサンプリングしながら10分を越えるどす黒くてサイケデリックなハウスで、当時どころか現在になってもフロアでよく耳にする事が多いクラシックとなった不朽の名作だ。そんな作品が20年を経てUKはスコットランドのSlamによって蘇る事となった。元々はデータ配信でリリースされていたものの、誰かがブート盤でアナログを勝手にリリースした為、それへの対抗手段として正式にアナログがリリースされたそうだ。オリジナルはざらついたハイハットが特徴となり滑るようなグルーヴと強烈なベースラインでぐいぐいと引っ張っていくハウスだが、本作はベースラインはそのままにSlamの手によって全体的にゴツくて硬いテクノとして生まれ変わっている。重圧、硬さはアップデートされ殴られるようなパーカッションも地味に追加され、立ちはだかる物をゴリゴリと薙ぎ倒す突進力が備わっている。当然の如くピークタイム仕様で盛り上がるのは間違いないので便利ではあるし、アナログにはDJツールとしてループが3本収録されているので、それを他の曲とミックスすれば使い道は更に広がるだろう。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gary Beck - Bring A Friend (Soma Recordings:SOMA CD100)
Gary Beck - Bring A Friend
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テクノの中心がドイツへと移った現在に於いてもUKにはUK独自のテクノ文化があり、その中でもデトロイト・テクノからの影響とハードなDJツールとしての機能を兼ね備えたレーベルの音楽性を守り続けるレーベルがある。それこそがSlamが主宰するUKはスコットランドのSoma Recordingsであり、1991年発足から既に20年以上も活動を継続している重要なレーベルだ。そんなレーベルのCDカタログナンバー100番目を獲得したのが、レーベルと同じくグラスゴーを地元にするGary Beckにとっての初となるアルバムだ。Edit SelectやElectric DeluxeにDrumcodeなどハードなテクノを量産するレーベルからのリリースが多い事を考えればGaryの音楽性もほぼ予想は付くであろうが、アルバムと言う形態を意識してかハードなだけではなく、ハウシーで跳ね感のあるトラックや大箱向けなダークで地響きのように鳴るミニマル、ゆったりと廃退的でメロディアスなダウンテンポなど、思っていたよりも芸達者な手腕を披露している。しかしながらEP中心にDJツールに特化して作品をリリースしてきた経験も活きており、アルバムの各曲が大箱向けの壮大な展開の中で映えるある意味では大袈裟な音の鳴りをしていて、ピークタイムの中で投入すれば間違いなく盛り上がるテクノとなっている。少々派手派手しさも鼻に付くもののムード自体は極低音で暗く退廃的に統一されているので、アンダーグラウンドで硬派なテクノセットにはばっちりはまるだろう。

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| TECHNO10 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Azure Remixes (Carl Craig & KiNK) (Soma Quality Recordings:Soma 333)
Slam - Azure Remixes (Carl Craig & KiNK)

UKはスコットランドを代表する老舗テクノレーベルであるSoma。1991年にSlamによって設立され初期はデトロイト・テクノに影響をうけつつ、その後はエレクトロやミニマルも消化吸収し時代を超えてフロアと蜜月の関係を持っている素晴らしいレーベルの一つだ。昨年でレーベル発足から20年を迎えた記念としてレーベルを主宰するSlamのリミックスEPシリーズがリリースされているが、本作はそのシリーズの一枚で大ヒットした"Azure"をCarl CraigとKiNKがリミックスした物。SlamはUKにしては珍しく図太いリズムトラックで硬派な音を鳴らしていたが、それと共にデトロイト・テクノにも影響を受けたであろうメロディアスな作風を得意としていた。"Azure"は正にそれを体現した曲でもあるが、そんな曲をデトロイトを体現するC2がリミックスしたとなれば結果は明白だ。原曲のメロディアスなフレーズはそのまま利用し更に泣きのシンセを付け加えノンビートのまま引っ張り続ける序盤、そして堰を切ったようにリズムが入ってからは一気に加速し宇宙へと飛翔する昂揚感が続く。無駄を省いたスリムな構成で、しかし硬く太く芯のあるキックがしっかりと打ちつける骨太なリズムトラックと共に、覚醒感を煽るように繰り返されるシンセのリフは美しくも儚い世界を描き、最後には全てを出し切り物静かに終わりを迎える激動の1曲だ。対してブルガリアから名乗りを上げたKiNKのリミックスは、原曲のメロディーは解体し微妙にアシッド気味なシンセと重いベースラインが主張するダークなエレクトロへと再構築させた。快楽的と言うよりは毒々しく禍々しい凶悪な音が滲み出ていて、リミックスと言う言葉が相応しい内容だ。両者全く異なるリミックスとなっているが、やはりここはC2に軍配が上がっている。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Secret Cinema - Timeless Altitude 2011 EP (GEM Records:GEM008)
Secret Cinema - Timeless Altitude 2011 EP
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オランダテクノのトップアーティスト・Secret Cinemaのデビュー作にして大傑作、"Timeless Altitude"が1994年のリリースから17年を経て現在のモードに合わせてパワーアップして帰ってきました。Secret Cinemaはトランスの要素が大きかったので個人的に聴く事は無かったのだけれど、この曲に限って言えば素直に認めてしまう位に格好良い。今聴けばどこか古臭く感じるキックとトランシーなリフの合わさった原曲が、"Secret Cinema's 2011 Mix"では上物はそのままに図太く力強いキックや肉厚の中音で全体的に厚みを増して、見事に疾走感を纏った綺麗なテクノへと進化しております。リミックスと言うよりはバージョンアップと言った方が相応しいオリジナルを尊重した出来で、これはまあ下手なDJが回しても間違いなく盛り上がるでしょう。そして裏面ではグラスゴーからこれまたテクノの重鎮・Slamが素晴らしいリミックスを披露。疾走感よりも重み、爽快感よりも恍惚、まるで地響きの様な重い低音で迫りつつミニマルでドラッギーなリフで嵌めてくるテックトランス。相当に極悪度が高くおののきさえも漂う重厚感たっぷりの壮大な一曲。久しぶりにSlamの才能が大爆発してます。そしてCocoonでも活躍する若手・Egbertのディープなリミックスも収録。それぞれ異なる味があり、使いかっての良い一枚かと。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sebastian Mullaert aka Minilogue - WaWuWe (Mule Electronic:mule electronic cd19)
Sebastian Mullaert aka Minilogue - WaWuWe
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Son KiteやMinilogueでも大人気のユニットの片割れ・Sebastian Mullaertが、今となっては世界規模のレーベルとなったMuleから初のMIXCDをリリース。正直な話Son Kite名義ではトランスやってたんで自分は距離を置くユニットなんですが、近年のMinilogueの活動はWagon Repair、Traum、Cocoonなどテクノ系のレーベルからのリリースが増えており、随分と音の傾向も変わっていたみたいです。なのでこの2枚組MIXCDもトランスではなくテクノなのでご安心を。まず1枚目は深海に潜っていくようなディープでダビーなテック系が中心。真っ暗闇の沈黙に包まれた深海を潜水艦でゆったりと航海しながら、幻想的な残響音に包まれるようなミスティカルジャーニー。緩いけれども一定に刻まれる4つ打ちが、ずぶずぶと深い海溝に引きずり込むようで鈍く精神に効いてきます。2枚目はフロア寄りのダンストラック中心が中心で、トライバルやミニマル、テックハウスなど雑食系であちらこちらを行き交う内容。ただ上げるのか下げるのかどっち付かずと言った中途半端な印象で、その上線の細さが残念。ここはやはり緩慢に深遠な音響美を聴かせてくれた1枚目を推したい。

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| TECHNO8 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam vs The Black Dog - Azure / CCTV Nation (Soma Quality Recordings:Soma 275)
Slam vs The Black Dog - Azure / CCTV Nation
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UKテクノの老舗レーベル・Soma Recordsに所属するベテランテクノユニット・SlamとThe Black Dogが、互いの曲をリミックスし合うと言う好内容の企画。SlamはSomaを主宰する立場でありながら自身もハードかつメロディアスな作風で人気を博し、The Black Dogはと言えば元はWarp Recordsでインテリジェンステクノを推し進めていた重要なユニット。その二人がここで交差するとなれば悪い訳がなかろう。先ずはSlamがリミックスした"Cctv Nation (Slam Remix)"、デトロイティッシュな原曲を現在のミニマルも意識した平坦だけれでもジワジワと侵食する作風にリミックスしていて、最近のSlamが披露しているトラックとも作風は似ております。対してThe Black Dog、"Azure (The Black Dog's Corned Beefy Remix)"の原曲は硬質でメロディアスな上物を活かしたトランシーなテクノでしたが、リミックスではメロディアスな部分は残しつつざらつきのあるリズム感で少々湿っぽい質感が強め。ハードな面は後退し細かいSEの様なシンセを付け加えた事で、The Black Dogらしいインテリジェンスな面もあるかと(それにしても彼らにしては珍しいアッパーな4つ打ちを披露しているけれど)。どちらも手堅い内容ではありますが、ベテランらしい安心感もあり流石です。

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| TECHNO8 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - When A Banana Was Just A Banana - Remixed & Peeled (Ovum Recordings:OVM-9008-2)

Josh Wink - When A Banana Was Just A Banana - Remixed & Peeled
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昨年リリースされ評判を得たJosh Winkのアルバム"When a Banana Was Just a Banana"(過去レビュー)を、現在テクノ・ハウスシーンで活躍している著名なアーティストがリミックスした作品集が登場。元々が激渋なミニマルでテックなフロアを意識したトラックでしたが、ここに集ったアーティストもその流れを組んだリミックスを披露しております。The BaysのメンバーでもあるJimpsterはディープでずぶずぶな展開の中に、夜の妖艶さを含ませたディープハウスを披露。最近はミニマルに傾倒しているSlamはやはりトリッピーな効果音が特徴的なミニマルを、Radio Slaveは徐々にビルドアップしていく恍惚感のあるミニマルを聴かせる。フランスの耽美派ハウスユニット・Chateau Flightさえも、華やかさを伴いつついかつくゴリゴリと荒さのあるミニマルを聴かせるなど、やはりシーンはミニマルなのでしょうか。Benny Rodriguesなるアーティストだけは鈍いアシッド音を使ったアシッドハウスを披露していて、それが古臭い訳でもなくしっかりと現在のシーンにも適用していて格好良いです。その他にもNic Fanciulli、Agoria、Martin Buttrichら随分と豪華なリミキサーが集結していて、その誰もが硬質なミニマルを意識していて、地味と言えば地味だけどフロアで使い勝手の良いリミックスを行っております。ジャケットの様にオリジナルから薄皮が一皮向けたような変化を見せたリミックスアルバムでした。

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| TECHNO7 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Christian Smith - Platform (Renaissance:REN52CD)
Christian Smith-Platform
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かつてはハードテクノやトランシーなスタイルで人気を得ていたChristian Smithも、近年はBedrock、Underwater、Renaissanceなどのプログレッシヴハウスの名門からもリリースを行い徐々に変化をしている模様。そして最新MIXCDはやはりRenaissanceからとなるのだが、これがプログレだけに留まらない予想外の選曲。CD1は初期デトロイトテクノに影響を受けたヨーロッパのアーティストの最新の曲を中心としたコンセプトで、これはSmithのトランシーな要素が強調された快楽性の強い内容。デトロイトと言うよりはテックハウスな音で、心地良いシンセの上物で埋め尽くされねっとりと仕上げたプレイはクラブと言うよりはリスニング寄りだけど、快楽度は理性が融解する位に高い。対してCD2はテクノとハウスを使用したクラブでのピークタイムがコンセプトだそうですが、こちらも以前と比較すればバキバキアゲアゲ度は低めで、ディープめのミニマルなハウス〜テクノな選曲が中心。しかしながら終盤に進むにつれて重さ、深みも増していき確かにクラブでの派手な盛り上がりを感じさせる瞬間もあったり。Smithと言うアーティストとして考えるとディープめに寄り過ぎな感じもして、もうちょっとスピード感のあるハードな音も聴きたい気持ちもありつつ、現在の主流の音としては間違いないのかなと思う。

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| TECHNO7 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
The Kings Of House Compiled By Masters At Work (Rapster Records:RR0045CD)
The Kings Of House Compiled By Masters At Work
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長らくNYハウスミュージックの歴史を切り開いてきたMasters At Workが、ハウスミュージックを根こそぎ掘り下げたMIXCDが本作。最近のハウスはほぼ皆無、なのでまあこれに食い付くリスナーはだいたい30歳以上とかのクラバーが多いんじゃないかと。Kenny Dope Gonzalezはシカゴ〜デトロイト、Little Louie Vegaはシカゴ〜ニューヨークのハウスを中心にガチなオールドスクールっぷりを発揮。80年代のトラックが多めでやっぱり音自体は古いと言うか時代を感じるし、最近の綺麗目でお洒落かつ洗練されたハウスに慣れている人は、こんな昔のハウスを聴いてどう感じるのだろうか。確かにここら辺の80年代のトラックは素人臭さの残る未完成な部分もあったりするんだけど、それでも何かが生まれる胎動や衝動も確かに存在している。技術や知識よりも勢いや気持ちが前に出ていて、とにかくハウスが爆発しようとしていたその瞬間の空気がここにはあるんじゃなかろうか。特にKenny Dopeの方はシカゴアシッドとかデトロイトのクラシックがたんまりと使用されていて、デトロイトファンとしは血が騒ぐってもんです。最初期のハウスの歴史を知る為の教典として、そして昔を懐かしむためのアーカイブとしても良さそうです。

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| HOUSE4 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Slam - Ghost Song (Soma Quality Recordings:SOMA257)
Slam-Ghost Song
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Soma Recordsの主宰者であるSlamのトラックを、大人気Joris Voornとスペインのアーティスト・Promptがリミックス。まずはJorisのリミックスですが、まんまJorisのオリジナルトラックかと思わせるスタイリッシュで綺麗目のシンセリフを使ったメロディアスなテクノです。最近のミニマルっぽいクールな印象もあるけれど、ぐぐっとうねるグルーヴもあるし派手ではないけれど安定感のある作りですね。途中からデトロイトっぽいストリングスも入ってきて、良い感じ。で裏面のPromptのリミックスなんだけど、これはモロに今時のミニマルだねー。う〜ん、ヒプノティックな上物は入っているけれどやっぱり淡々とし過ぎていて味気ないし、のっぺりしたグルーヴしか感じられないんですよね。ツールとして考えると非常にミックスし易いトラックだろうしクラブで聴いても繋ぎとしては良いと思うけれど、似たようなトラックが溢れすぎていてもう個性なんか全く無いじゃん。カチコチカチコチばかりのミニマルはもう止めないか?

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| TECHNO7 | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rob Da Bank - Sci-Fi-Lo-Fi Vol.3 (Shoegazing 1985-2009) (Soma Quality Recordings:SOMACD076)
Rob Da Bank-Sci-Fi-Lo-Fi Vol.3 (Shoegazing 1985-2009)
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Slam主宰、UK屈指のテクノレーベル・Somaが送るローファイな音楽シリーズの最新作は、Rob Da Bankが担当したシューゲイザーがコンセプトの素敵な一枚。この際だから言っておくがRob Da Bankを知っていようがいなかろうが、このコンピは必ずシューゲイザーファンの貴方の心をときめかすに違いない。シューゲイザーと言うのはJesus & Mary Chainの轟音フィードバックギターから影響を受けたMy Bloody Valentineなどの音楽を指していて、彼等が演奏中足元を俯きながら見ていた事からその名が付けられたジャンルです。更にそこから派生したのがRideやChapterhouse、Slowdive、Pale Saintsで、何故かどのバンドも同じ様に浮遊感のあるノイジーなギターと甘美なメロディーと消え行くかすれ声が揃っているのが特徴でした。とにかく91年ごろのUKにおいては不思議な程にシューゲイザーが流行っていてどんな新人バンドも同じ様な音を出していましたが、その流行ゆえか廃れるのも早く殆どのバンドが轟音ギターと共に消え去ってしまいました。それでも三十路以降の大人にとってはシューゲイザーは若かりし頃の青春と言うべき音で、ファンも多いんじゃないかと思います。そんなファンにとって、1985年から2009年までのシューゲイザーとそれっぽいのを集めたこのコンピが合わない訳がありません。本家マイブラが入って無いと言う苦情もあるかもしれないけれど、Boards of Canadaのサイケなエレクトロニカは入っているし、Ulrich SchnaussやM83らの新世代やマイブラが大好きなロックバンド・Dinosaur Jr.とかの曲も収録されていたりと、なかなかの選曲の良さ。そして歳喰った大人だけでなく、シューゲイザーを未体験の若い世代にはこれがきっと指標となるので超絶お勧めなのです。

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| ETC3 | 06:00 | comments(6) | trackbacks(0) | |
Trax Records The 20th Anniversary Edition Mixed By Maurice Joshua & Paul Johnson (Trax Records:CTXCD5001)
Trax Records The 20th Anniversary Edition Mixed By Maurice Joshua & Paul Johnson
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取り合えず本日で一旦シカゴハウス特集は終わり。最後はシカゴハウスにおいて最も重要な二つのレーベルの内の一つ・Trax Recordsについて。自分は勿論Trax Recordsが設立された当時(84〜85年?)はまだお子ちゃまな訳で当時の状況に関しては詳しく知らないのですが、Larry Shermanによるレーベル運営に関しては相当酷いもんだったらしいです。レコードの売り上げに対しての対価を払わないだとか(Larry Heardはその事のうんざりして自分のレーベルを立ち上げた)、最も有名な酷いエピソードはレコードプレスには材料費がかかるので、売れ残ったレコードを買い集めてそれを再プレスし販売していた(だからTrax Recordsのレコードの音は悪いそうです)とか、とにかく無茶しまくり。それにやたらめったら何でもかんでもリリースしていたから、音楽の質にもばらつきがあって決して優良なレーベルであるかと言うとそうでもないんです。それでもAdonis、Phuture、Joey Beltram、Larry Heard、Marshall Jefferson、Vincent Lawrence、Sleezy D、Frankie Knuckles、Armando、Farley Jackmaster Funkを含め多くの素晴らしいアーティスト達がここを経由して行った事を考えると、やはりシカゴハウスだけに限らずハウスと言う音楽においてとても重要な存在であった事は否定出来ません。

さて前置きはそれ位にしてそんなTrax Recordsの20周年記念盤が本作。1、2枚目はMaurice JoshuaとPaul JohnsonがTrax音源を使用しミックスを施していて、3枚目はアンミックスのコンピレーションとなっております。チープでファンキーなシカゴハウスや毒々しいアシッドハウス、そしてディスコな歌物までTraxの魅力が満載で、80年代のハウスの流れを知るには十分過ぎる内容となっております。音楽としての完成度は決して高い訳じゃないから聴く者を選ぶ感じなんだけど、ハウスについて掘り下げようと思うなら決して避けては通れないですね。

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| HOUSE4 | 21:15 | comments(6) | trackbacks(1) | |
Slam - Sci-Fi Hi-Fi 5 (Soma Quality Recordings:SOMACD070)
Slam-Sci-Fi Hi-Fi 5
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UKグラスゴーのSoma Quality RecordingsはUK屈指のテクノレーベル。現在は"Sci-Fi Hi-Fi"と言うMIXCDシリーズを始めているのですが、その第5弾にはレーベルオーナーのSlam様が登場。と言ってもレビューのテンションが上がらないのは近年の彼らのMIXCDが、どうにもこうにも流行のミニマルを追ってるだけでつまらなくなってしまっているから。周りがミニマル回しているからってSlamまでミニマルやるのは正直どうなんしょ。そもそもSlamのファンってどっちかと言うとハードテクノとデトロイト系の音を求めている気がするんだけど、Slamはその事に気が付いてないんでしょうか?本作はディープなテックハウス〜恍惚のミニマルを終始回すだけで、はっきり言ってつまらんです。コチコチとかクリクリとかそんなクリックぽい軟弱な曲ばかりで、こじんまりと纏まり過ぎ。以前ならハードなテクノで徐々に盛り上げて、ピークはデトロイト系で大爆発すると言う格好良いスタイルだったんだけどその面影は全く無し。Slamは本当に大好きなアーティストだけれど、近年のDJプレイに関しては全く興味が湧かなくなっております。かなり凹みます。Slamファンならまずは"Fabric 09"(過去レビュー)を買いましょう、これ最高。

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| TECHNO6 | 19:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luke Slater - Fear And Loathing (React:REACTCD210)
Luke Slater-Fear And Loathing
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2月18日のエントリでLuke Slaterの話が出てきたので、久しぶりに彼の魅力が味わえる全盛期の頃のMIXCDを聴いてみました。とにかくLuke Slater、もしくは別名義のPlanetary Assault Systemsと言えばゴリゴリぶっ太くワイルドな音を聴けるハードな野郎と言うイメージがありまして、昔はまじで好きでした(ハード路線を逸脱した近年は好きじゃない)。オリジナル作品がそうでありますからDJプレイも例にも洩れずかなりハードで、男気なり根性なりを感じられるDJでした。2001年リリースである2枚組の本MIXCDもやはりハードな展開が貫かれ、気合いを注入したい時にはぴったりな内容であります。

まずは一枚目、Jeff Mills、Ben Sims、Player、Regis、James Ruskinなど今となってはなんだか懐かしささえ感じる一昔前のハードなお方達のトラックがずらり。スピード感、重量と共に一級品でとにかく一直線にガツンガツンなプレイが聴けるのですが、不思議と粗雑さは感じないですね。確かに音は荒々しいのですが、乱暴にミックスするのではなく丁寧にミックスしている様でワイルドな中にもまとまりがあります。トライバル、ミニマル、ハードテクノなどが渾然一体となり肉体をしばきあげる好内容ですね。

対して二枚目ですが、こちらはスピード感よりも重厚さ、そして深みを感じさせる意外な内容です。ハードテクノもミニマルも確かに使われているのですが、勢い一直線ではなくドスンドスンと揺れが生じる重みがあり横揺れ系のグルーヴィーな展開ですね。ぶりぶりベースなエレクトロも出てきたり、渋みの効いたファンキーな音も聴けて全く予想していなかった意外な内容ながらも、じっくり聴き込めるミックスです。一枚目の激ハードな音の後に、二枚目のちょい緩めの音が来ると良い感じでアフターケアになりますね。

しかし久しぶりにこの様なハードなテクノを聴くと、やっぱりハードテクノって痛快で格好良いと思います。なんで最近は全く人気が無いんでしょうね?

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| TECHNO5 | 07:30 | comments(7) | trackbacks(1) | |
Pressure Funk - Twisted Funk (Soma Quality Recordings:SOMACD14)
Pressure Funk-Twisted Funk
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UKのグラスゴーを代表するテクノレーベル・Soma Quality Recordingsの創始者であるSlamですが、彼らの変名での活動がPressure Funk。アルバムはこの一枚だけなんで、既にPressure Funk名義での活動は行っていないようですね。リリースは1999年なんでほぼ10年以上前の作品、さすがに内容も一昔前と言ったミニマル色強めのテクノです。Slamと言えばハードな作風にデトロイトテクノを掛け合わせた様な音が特徴なんですが、Pressure Funk名義だとメロディーは徹底的に排していて甘さが無いですな。冷たくモノトーンなリズムだけがガシガシと続いていて、大きな起伏もなく淡々とグルーヴが続いていく様な。この手の曲は家で聴いていても感動も何も起こらないので、やはり用途としてはクラブでのDJセット向けなんでしょう。DJにとっては便利で使い易い曲が揃っていると思います。かなり初期の頃のJeff MillsとかRobert Hoodの作風なんかにも近い気がする。

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| TECHNO5 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dave Clarke - Remixes & Rarities 1992-2005 (Music Man Records:MMCD026)
Dave Clarke-Remixes & Rarities 1992-2005
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Dave Clarkeと言えば兎にも角にもフィルター流行の起爆剤となった"RED"シリーズが有名なんですが、近年はFatboy Slimのレーベル・Skintから作品をリリースしていて平凡なブレイクビーツをやったりしてなんだかなーと言う状態です。しかしそんな彼に愛想を尽かしている人には、彼が今までに手掛けたリミックス集を聴いてみて欲しいと思います。タイトル通り新旧のリミックスが収録されておりますが、やはりどちらかと言うと昔の作品の方が素晴らしい出来が多いでしょうか。DJ Rush、Green Velvet、Leftfield、New Order、Robert Armaniなどのリミックス仕事は冴えまくっていて、狂気のシカゴハウスを通過したラフでハードな4つ打ちテクノを披露しています。やっぱりDave Clarkeはフィルターハウス/テクノをやらせると超一流で、個人的にはこの路線でオリジナル楽曲を創って欲しいんだけどねー。だって比較的近年のリミックスになると特に目立たないブレイクビーツ作品ばかりで、かつてのDave Clarkeの才能が陰ってる気がするんですよね。Skintと言うレーベル性には合ってるけれど、一体この路線変更した訳は何なのか気になるな。

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| TECHNO5 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Slam - Human Response (Soma Quality Recordings:SOMACD59)
Slam-Human Response
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何度も述べているいる事ですがSlam様の日本での不当な程の評価は如何な物か。UKのグラスゴーにおいてSoma Quality Recordingsを運営し優秀なるアーティストを輩出し、デトロイトとUKの架け橋的存在ですらあるSlam。多くのDJが彼らのトラックをプレイする事からもその才能に関しては疑うべきも無いのですが、今の日本ではやはり地味な存在と言うのは否定出来ません。しかしながら私はSlam様を強力プッシュします。取り敢えず3年ぶりのこの新作アルバム(6月発売なのに注文してから3ヶ月も入荷に時間がかかったよ)は当然素晴らしく、テクノ、ハウス、ダウンテンポなどバラエティーに富んだ内容です。まず注目は先行シングルの"Azure"ですが、トランシーなリフが超絶快楽で確実にフロアに狂喜乱舞を引き起こすであろうヤバイ一曲です。"We're Not Here"はディープなミニマル楽曲で最近の流行っぽくもあり、ふらふら酔った感覚になれますね。かと思えば"No One Left To Follow"の様にメランコリックで、幻想的なボーカル曲も出て来ます。跳ねる様なリズムとヴィブラフォンみたいな音が可愛げな"Ghost Song"は、綺麗目のテックハウスで非常に洗練されています。しかしどの曲にも言える事はやはり地がしっかりしていて、軟弱な面は無くリズムが太いと言う事。繊細でメランコリックな曲であろうとも、彼らはタフネスを、強靱なグルーヴを失う事は無いのです。狂おしい程美しくフロア仕様でタフなSlam様は、ここに健在。

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| TECHNO5 | 23:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Slam - Azure (Soma Quality Recordings:SOMA216)
Slam-Azure
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スコットランドのグラスゴーからお届けするのは、Soma Quality Recordingsのボス・Slam様のニューEPです。普段アルバムばかり紹介している僕ですが、EPを紹介する時にはかなり入れ込んでいる証拠です。なんでSlam様の新譜も相当にキテいます。ハードさとメランコリーを兼ね備え、デトロイトテクノからの影響もかなり見られるSlam様。今作もやはりメランコリックと言うか、ある意味トランシーとも言えるシンセシーケンスが幻想的で気持ち良すぎ。執拗な位に妖艶なシンセを使ってると思いますが、Slam様は軟弱になった訳でもなく今までと同様にフロアで抜群に効果を発揮するトラックを聴かせてくれます。この路線でアルバム出してくれるのでしょうか、かなり新作に期待してしまいます。ほんとSlam様々ですね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deetron In The Mix (Music Man Records:MMCD020)
Deetron In The Mix
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群馬温泉の旅行から帰ってきました。温泉に一杯浸かったので疲れは取れましたが、音楽の紹介は滞らずに行わなくては!と言う事で新年一発目の紹介は、スイスのハードトライバル野郎・Deetron。ハードなテクノを作りつつも、デトロイト系でも名作を作る事が出来る器用な男です。アーティストとして一流なのはフロアで使えるトラックをリリースしまくっているのでご存じでしょうが、DJとしても僕はかなり好きです。彼のMIXを好きになったきっかけは、彼が手掛ける公式MIXCDとして一枚だけ発売されている「Deetron In The Mix」のおかげです。使われているトラックは計37曲、さすがJeff Mills影響下にあるDJです。矢継ぎ早に曲をミックスして流れを損なう事なく、最後までだれずに聴けます。そして注目すべきはハードミニマルとデトロイトテクノを並べてミックスしている事。テクノ好きならばこの両者の掛け合わせで満足出来ない人なんて居ないんじゃない?ハードミニマルだけだと単調さが嫌って言う人もいるかもしれないし、デトロイトテクノだけだとちょっと激しさが足りないよねって事になるかもしれない。けれどもDeetronのプレイは、ハードテクノの激しい流れとデトロイトテクノの未来的なシンセサウンドが交互にやってきて、お互いを補完しあう様な相乗効果を見せていると思います。またハードはハードでも、かなりファンキーなトライバル調の曲が多いです。つまりは太鼓がポコポコ鳴り腰を直撃するパーカッシブな野性味に溢れ、まあ分かり易いと言えば分かり易いミックス。これを聴いて踊れないならば不感症の可能性有り!踊れる要素が全て詰まっているさ。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Slam - Ekspozicija 04 Stardome (Explicit Musick:EXPLICITCD004)
Slam-Ekspozicija 04 Stardome
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別にクリック寄りのMIXCDを紹介したいとは思っている訳でもないんですが、近年のテクノアーティストのMIXCDを買うとクリック/ミニマルハウスを取り込んだ物が多いから、どうしてもそういったジャンルの音楽の紹介が増えてしまいます。昨日に続き「Ekspozicija」シリーズの中で、UKグラスゴーのベテランテクノユニット・Slam様が担当した盤を紹介しましょう。つか既に紹介するのも面倒だな、こりゃ。前半のクリック〜エレクトロハウスの流れは、近年リリースされたMIXCDではよく聴く展開でもはや紹介するのも馬鹿らしい位。僕はSlamは本当に大好きなユニットで、デトロイトテクノとUKテクノの架け橋となるべき存在だと常々思っていましたが、彼らまでもクリック熱に冒されたかと思うと切ない気持ちが込み上げてきます。まあ中盤以降はクリックハウスを通過したハードテクノ(Adam BeyerやMarco Carolaなど)も投入されて、Slamらしいハードでファンキーな流れも出てくるから何とか救ってはくれましたが。予備知識も無しに聴けば熱を感じさせないクールでディープな音で、後半に向けて徐々に盛り上がってゆくプレイは確かにステキー!なんですけど、いかんせ僕はSlamに対してはデトロイトテクノを織り交ぜた音を期待しているからね…。ん〜Slamまでもこういった流れに取り込まれてしまう今のシーンには、ちょっと危機感を感じてしまうな。テクノと言う音楽は既に過去の物なのか?

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| TECHNO4 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alex Smoke - Sci.Fi.Hi.Fi 03 (Soma Quality Recordings:SOMACD52)
Alex Smoke-Sci.Fi.Hi.Fi 03
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流行とは良くも悪くも恐ろしいもので、今までシーンを引率してきたレーベルの方向性さえも変える力があるのだろうか。SlamやFunk D'Voidを輩出してきた生粋のテクノレーベル・Soma Recordsも、今ではミニマルハウス本格的に身を乗り出しているようで、その方面の注目株がAlex Smokeです。既にオリジナルアルバムを2枚ほど出していて、旬のBorder Communityを意識した妖しい艶のあるサイケデリックサウンドを聴かせてくれているのですが、この初のMIXCDではドゥープでミニマルな陰鬱サウンドがたっぷり聴けます。正直な所この手の音に溢れたご時世オリジナリティーをアピールするのは難しいと思うのですが、ミニマルハウスのMIXCDではかなりの力作だと断言します。Basic Channel系のダビーでスモーキーな前半、音数を絞りファンキーでミニマルなリズムで引っ張る中盤、そして覚醒感のあるメロディーが顔を出す後半と、徐々に変化はしつつも冷え切った暗い世界観を終始保っています。徹底的にテンポやテンションを保っているのに、徐々に感覚が麻痺していく様な中毒性がありヘロヘロになってしまいそう。光明も差さない闇の中でも、人間って気持ち良くなれるんですね。Alex Smokeには今後も注目です!

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Silicone Soul - Save Our Souls (Soma Quality Recordings:SOMACD53)
Silicone Soul-Save Our Souls
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皆様もご存じの通りSlamが主宰するSoma Recordsは、UKを代表するテクノレーベルと言っても過言では無く、またデトロイトテクノに影響を受けたロマンティックな作品が多いです。今日はそんな名レーベルから、幻想的な世界を演出するSilicone Soulの新作を紹介。一言で言えばロマンティックなテックハウス、裏も表も無いストレートな作品だと思います。浮遊間のあるシンセフレーズは夢の中に落ちていくような心地良さを演出し、ハウスのスムースなリズム感でゆったり感を生み出しています。キラッと輝くSEも時折入ったりして、暗闇の中、夜空に輝く星の下に居るような錯覚を覚えます。妖しい光を放つベースラインも独特で、近年のエレクトロハウスにも近寄った作品とも言えるかもしれないですね。なんだか夜に聴いているとしんみりきてしまい、メランコリックな旋律にうっとりしてしまいました。Soma Recordsはテクノもハウスも、ハードなものからゆったり系まで、何をやらせてもメロディーがしっかりしていて飽きない作品が多くて好きですね。特にSilicone Soulは、そんなレーベルの中でも奥の深い味わいがあると思います。心を静めて、耳を傾けて聴いて頂きたいですね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Spiritual Life Music (Cutting Edge:CTCR-14187-8)
Spiritual Life Music
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Joe Claussellが設立したSpiritual Life Music、なんとも凄いレーベル名だけれどもその名に恥じない素晴らしいハウス名作が多くリリースされています。Spiritual Life Musicはハードハウスが流行っている中96年に発足されたまだ新しいレーベルなんですが、このレーベルの影響は結構大きかったようでハウスの生音志向、アコースティック化が顕著に進んだようです。Joeがスピリチュアルと定義するレーベルの楽曲は確かに生暖かく、そしてダンスミュージックだけに留まらない音楽性を持っているのではないでしょうか。もちろんクラブでも流してもゆったりと踊る事が出来るだろうし、家でじっくりと聞き込んでも素晴らしさに気付くそう言った音楽なのであります。2枚組のレーベルコンピと言う事で、存分にスピリチュアルなハウスを満喫出来ますね。何はともあれTen Cityの「All Loved Out (Love Serenade Mix)」に注目。過去の作品をスピリチュアルにJoeがリメイクした物なのですが、アコースティックギターやピアノの儚い調べが涙を誘うLove & Peaceな一曲です。Spiritual Life Musicを最も表現していると僕が思う曲です。忘れてはいけないのが、4曲も収録されているJephte Guillaume。トライバルと言うかアフロと言うかリズムがより太古に近づいた感じで、尚かつ哀愁染み出るメロディーが武器。3 Generations Walkingの大ヒット曲「Slavery Days」、こちらも生音が前面に出たダブハウスでしっとりします。Joe Claussellの「Agora E Seu Tempo」なんかはもはやハウスを越えた作品。今風ならばクロスオーバーと言うのかな、秋が似合うしっとりメロメロな名曲ですね。他にもスピリチュアルでディープな名曲が満載なので、ハウスはあんま分からんって人にも是非聴いて欲しいですね。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Carl Craig - From The Vault : Planet E Classics Collection Vol.1 (Sound Scape:PEJPCD001)
Carl Craig-From The Vault Planet E Classics Collection Vol.1
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ああ、遂にこの人のベスト盤も登場かって感じの一枚。デトロイトテクノの過去と未来を繋ぎ、実験と進歩を続ける天才・Carl Craigの決定打です。最初に断りますが、これはベスト盤であってベスト盤ではありません。69、BFC、Psyche、Paperclip People、The Detroit Experiment、Innerzone Orchestra、Designer Music、Urban Cultureなど多くの名義で、そして多くのジャンルで活躍をする彼にとって、アルバム一枚でベスト盤なんて紹介するのは土台無理です。しかしやはり今の世の中CD中心で、EPを買わない人も多いとは思います。そんな人は迷わず買え!デトロイトテクノにおいて、Jeff MillsやUnderground Resistanceと同様に、デトロイト第2世代を代表するCarlさんの作品は、未来永劫テクノ史に語り継がれる曲ばかりなのだから。最新の「Angel(Japanese Mix)」はこのアルバムの為にリミックスをしてくれているし、未発表曲の「Hush Hush」も全盛時のフューチャーテクノを思わせる。ロマンティックで深淵な「As Time Goes By」や「At Les」はCarlさんがテクノに止まらないアーティストだと感じさせるし、「Jam The Box」は破壊力のあるストレートなテクノだ。今や有名な「Give It Up (Re-Edits)」のオリジナルは大ヒットトライバル「Good Girls」だし、フロアに雄叫びがこだまするサイケデリックハウス「Demented (Or Just Crazy)」も収録だ。ドラムンベースやジャズを取り込んだ「Bug In The Bass Bin」は、彼の懐の深さを感じさせる。あれれ、Paperclip PeopleやUrban Culture、BFCが入ってないじゃない?って事で「Vol.2」も出す予定なんでしょう。以前に出したリミックスワーク集はVol.1で途切れたままだけど、今度はしっかり続かせてくれよ。それもそうだし、ベスト盤出すよりTres Demented名義のアルバム出して欲しいな。去年辺りにリリースされるって話だったのだが…。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin & Sven Vath - The Sound Of The Third Season (M_nus:MINUS13CD)
Richie Hawtin & Sven Vath-The Sound Of The Third Season
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全く忘れていたのですが、当BLOGを開設してから2年が過ぎていました。周りにテクノを聞く人が少ないので、メジャーからアンダーグラウンドまで素晴らしいテクノを知ってもらうべくこのBLOGを立ち上げました。2年間で本当に色々なアーティストを紹介してきましたが、気に入ったアーティストがこのBLOGから見つかった人がいたのであれば凄く嬉しいです。時々ぼやきや愚痴も入るこのBLOGですが、これからも新しい音楽を、また温故知新の気持ちを忘れずに古い名作も掘り出して紹介しようと思います。

さて昨日こき下ろしたSven VathのMIXCDをついでにもう一枚紹介。こちらではミニマルテクノの天才・Richie Hawtinとの共作と言う事で、Sven単独のプレイよりかなりテクノ色が強いというか普通にカッコイイです。SvenはCocoonと言うレーベルを立ち上げた後、イビザの最大級クラブ・Amnesiaで「Cocoon Club」と言うイベントも行う様になり、今では世界的に有名なクラブイベントとして認知されています。そんな「Cocoon Club」の雰囲気や音を目一杯に詰め込んだMIXCDが今作なのです。どうゆう訳か、いつの間にかRichieが「Cocoon Club」のアンオフィシャルなレジデントDJになっているけれど、ここら辺の経緯はほんと謎ですね。音楽の共通性は余り感じられない気が…。それはさておきMIXCDの内容はと言うと、時折「Cocoon Club」現場で録音した音が導入されていて、人々の会話やフロアの爆発がそのまま感じられる様になっています。イビザには行った事ないけれど、きっとすげーんだろうな〜と想像してしまいますね。前半は多分Richie選曲と思われるハードテクノの連発。とは言ってもディープからスカスカのミニマル、メロディアスな物までアッパーにがつがつと盛り上げてくれてます。Richieにしては普段より派手な気もするけれど、これが「Cocoon Club」の高揚感なのかもしれないですね。後半は多分Sven選曲と思われて、エレクトロ、テックハウスが中心。前半が激盛り上がっていたのに後半はちょっと大人しめなので、せっかくだから順序を逆にした方が良かった気もします。でもまあここでのSvenの選曲はうっとり恍惚系の曲もあったりで、アフターアワーズとかにぴったりな感じですね。Svenはテッキーでメロディアスな選曲をさせると、ぴったりツボにはまると思います(元々トランスアーティストだしな)。二人の対照的なピークとアフタアワーズを思わせるプレイで、イビザの一夜を一気に体験出来てしまう。そんなこのMIXCDは大好きです。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
John Digweed - Fabric 20 (Fabric Records:FABRIC39)
John Digweed-Fabric 20
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もう何度も紹介しているFabricシリーズですが、Fabricとはロンドンのスーパークラブでありレーベルでもあります。今までに多くの有名なアーティストがミックスを手掛けて、新譜が出る度に購入されている方も多いのではないのでしょうか。このシリーズ20を担当したのが、プログレッシブハウスの御代・John Digweedです。彼のプレイはそれ程聴いた事は無いのですが、近年のプログレがテクノ寄りになっている事もありこのMIXCDを購入する事に。あーでも実際聴いてみたらどちらかと言うと、テクノよりエレクトロハウスって感じでしょうか。安定したBPM125位の4つ打ちのバスドラは完璧にハウスだし、テクノ程硬質なサウンドが前面にも出ずむしろ空気感を含み当たりが柔らかいですね。流れもスムースで透明感溢れる清々しさと大人の魅惑的なムードがあり、がっつり踊ると言うよりはラウンジで聴きたいプレイですね。Digweedについて詳しくはないのですが、もっと硬質な音を得意とするアーティストだと思っていただけに意外でした。しかし今までのプログレファンには多分受けは良くなさそうだし、かといってテクノファンにも受ける感じではないかなと。それでもベテランらしい余裕の感じられるプレイだとは思いました。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joe Claussell - Translate (NRK Sound Division:NRKCD023X)
Joe Claussell-Translate
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発売される前からテクノ化テクノ化なんて宣伝されて、Francois Kに続いてお前もかと勘ぐってしまいましたが、蓋を開けると結構ハウシーじゃないですか。ニューヨークにおいてスピリチュアルハウスシーンを爆発させた張本人・Joe Claussellですが、最近のハウス全体がなんとなく進歩が無いと言うか余り元気がないように思え、彼も過渡期を迎えているのかもしれないですね。で最初に結構ハウシーだねと書いたけれど、今作は今までのジョーファンにはやっぱり身構えてしまう所があるかもしれないです。所謂アフロでトライバル、スピリチュアルなディープハウスではないのです。ハウスではあるけれど、紡がれるようにスムースな展開や一般的なハウスの温かみってのはありません。ハウスにある流れる様な展開よりも、チャプターごとに分けたような選曲と構成がまるで映画のサントラの様です。トラックリストは13曲の表記ですが、実際にはSEやインタールードを交え49曲も収録されているのです。今作に感じたのは、コズミック!そう、もっと広い世界が目の前に広がり、心は大地を離れ宇宙の中に放り出されてしまいます。例え一般的なハウスビートが無くても、全てを包括する柔軟でしなやかなそのプレイはエモーショナルの一言。ファンの期待を裏切るかもしれない新たな取り組みですが、美しく深い世界観と野心に満ち溢れるその前向きなプレイは成功だと思います。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Sven Vath - In the Mix The Sound Of The Second Season (Cocoon Recordings:CORMIX003)
Sven Vath-In the Mix The Sound Of The Second Season
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今週末はSven VathがWombに来日するので楽しみなのですが、Svenに注目し始めたのはほんと2〜3年前位からだと思います。90年代のSvenと言うとEye QやHarthouseからモロにジャーマントランスな作品をリリースしていて、それはそれで質は高かったけれど僕はかなり敬遠気味でした。それが2000年代に入るとRicardo VillalobosやRichie Hawtinらと手を組みだし、DJプレイも割とテクノ中心になって来てそこから僕も関心を持ち始めた気がします。近年は自身のCocoon Recordingsの運営も成功し、更にはイビザ島でのパーティー「Cocoon Club」も数多くの著名なDJやアーティストを招致し毎年夏の時期には大盛況となっている様です。そんな「Cocoon Club」の雰囲気をまとめたCDが、人気シリーズとなっている「In the Mix」です。彼のDJは2台のターンテーブルとミキサーのみと言うシンプルな構成で、テクニックよりも選曲を前面に押し出したプレイが特徴です。まず「Noche」サイドですが、こちらは真夜中のパーティを意識したハードなプレイ。意外にもSurgeonやDJ Shufflemaster、Speedy Jなどの曲で疾走感のある硬いハードテクノ、中盤はブリブリのジャーマンアシッド、終盤はデトロイト系で爽やかに、手堅く聴きやすい選曲です。昔のSvenからは想像だに出来ないプレイですね(笑)。そして昼間のアフターアワーズを意識した「Dia」サイドはハウシーなテクノで、うっとりまったり宴の後の和んだ雰囲気です。こちらの方がメロディーを重視した曲が多く、Svenの危なげな妖艶さが上手く生かされていると思いました。昼と夜、対照的な2枚に仕上げたので存分に彼のプレイを楽しめる素晴らしいMIXCDですが、この作品も2001年作、近年のSvenのプレイとはまた違っていたりします。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Phuture And Other Classics From DJ Pierre (Trax Records:CTXCD5016)
Phuture And Other Classics From DJ Pierre
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2004年位からアシッドハウスの老舗・Trax Recordsがリイシューに力を入れていて、Armando(過去レビュー)、Joey Beltram(過去レビュー)と言ったアーティストのベスト盤や、「Twilight Trax」(過去レビュー)と言ったコンピレーションをリリースしています。そして遂にアシッドハウスの生みの親、PhutureことDJ Pierreのベスト盤が登場しました。DJ Pierreと言えば「Acid Trax」なのですが、10分にも渡る全編アシッドな曲は極端に単純で極端に中毒性が高いです。TB-303のビキビキウニョウニョが際限もなくただ鳴り響くだけなのに、こんなのがクラブでかかったら発狂してしまいそうな危うさがあります。神経をやられてしまいバッドトリップなのに、なんで気持ち良くなれるのでしょうか。余りにもインパクトが強すぎてDJ Pierreと言うと「Acid Trax」のイメージしかありませんが、それ程聴く者に強烈な印象を残すと思います。単純がゆえに一番最初のアシッドハウスでありながら、既に完成型を成している凶悪な曲、「Acid Trax」を聴いて欲しいと思います。アルバムはベスト盤なので安心して全編聴けると思いますよ。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
I Love Techno The Classics (541:541416501453)
I Love Techno Classics
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ベルギーのテクノフェスティバル「I Love Techno」の10周年を記念したコンピレーションアルバムが出ています。テクノにおける傑作をこれでもかと言わんばかりに収録した怒濤の3枚組、もうお腹一杯一杯なボリュームです。収録曲を見て貰えば分かるけど、最新の曲ではなくて過去の名作を集めていてテクノを昔から聴いている人には懐メロ特集みたいな感じ。しかしこうゆうコンピレーションはただヒット曲を集めましたってだけの、コンセプトも何も無い記念の為のリリースで、長くテクノを聴いている人には余り食指は動かないかもしれないですね。だけどこういったテクノベストを出す意義もある訳で、それはやっぱりこれからテクノを聴いてみたいと言う人にはうってつけだと思います。いきなり小難しいテクノを聴くよりとにかく派手で受ける曲を聴いて、それから色々なテクノを模索するきっかけになれば良いんじゃないでしょうか。もしくはEPを買わない人なんかにも勧められると思います。とにかくヒット曲満載、本当に良い曲ばかりです。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Adam Beyer - Stockholm Mix Sessions Vol.3 (Turbo:MARCD-019)
Adam Beyer-Stockholm Mix Sessions Vol.3
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アダムベイヤーと言えばスウェーディッシュハードテクノの第一人者と言えますが、最近のクリックハウス流行に乗っかっている事で尻軽としても認知されています。実はそれ以前にはデトロイト系に流れたりとかもして、Truesoulなるレーベルも作ったりしていました。そして同時期にはデトロイト系の曲を多用したこの「Stockholm Mix Sessions Vol.3」と言うMIXCDも出したりしていました。尻軽ながらもこのMIXCDは相当に出来が良くて、彼が手掛けたMIXCDの中で大のお気に入りです。ここではデトロイト系の曲をこまめに入れているせいか、美しくメランコリックな面や情緒的な面が強調されていてツボにはまる流れがそこかしこにあります。もちろんベイヤーのプレイなのだからリズムが貧弱と言う事もなく、適度な太さや気持ち良い上げ加減で最後までうっとりと聴かせてくれます。大ヒット曲「Merengue(Slam Remix)」の図太いリズムかつメランコリックな雰囲気、「Loop 2(Luke Slater Remix)」のファンキーで未来的なシンセライン、「12 Months Of Happiness」の突き抜ける爽快感、そしてベイヤー自身の「Truesoul」の壮大な広がりを感じさせる感動的なラスト、聴き所満載です。個人的にはこの路線のプレイを聴いてみたいのですが、クラブだと激ハードなプレイが中心なんですよね。あ〜〜〜、クラブでこんなプレイをしてくれたらその瞬間神!となるのに。それ位このMIXCDは素晴らしいので、廃盤ながらもなんとか探し出してみて下さい。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(8) | trackbacks(1) | |
Slam - Nightdrive (Resist Music:RESISTCD54)
Slam-Nightdrive
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近年のテクノの流れの一つにクリック、エレクトロニカ化の傾向があると思います。ハードミニマルテクノのDJもクリックハウスを導入した作品を作ったり、MIXCDでも激しいだけではなくクリックハウスを混ぜた緩いプレイをしたり、とにかくジャンルの垣根が徐々に低くなっているのではないかと思います。…ってそんなん余り僕は好きではありません。ハードミニマルテクノのアーティストがわざわざ他の事やらんでもえーやろと!(そうゆう意味じゃSpeedy JとChris Liebingの共作は、終始ハードに徹していて男気を感じましたが)。

それでグラスゴーのテクノ番長、SLAMの登場ですよ!…と久々のMIXCDを期待してたら、こいつらも路線変更しやがってるぜ。あぁ、おいら寂しいよ、SLAMにはハードでソリッドなプレイを期待してるのに、何でSLAMもクリックハウスやらエレクトロハウスやら回して、そんな流行に乗ってしまうかな?もちろんプレイとしては決して悪くはないし新鮮味もあるんだけど、これをSLAMがやる事に余り意味は感じないかなと。全体的にダークで冷えた曲群の中にも妙に艶のあるポップなメロディーが絡むHiroki Esashikaの曲や、プログレ・テクノシーンでも人気を博しているNathan Fakeの曲など、そこかしこに妖艶で美しい曲を差し込んできて上手い流れはあると思います。ただ個人的にはSLAMにはハードであって欲しい、ストレートな4つ打ちを聴きたい、その思いが強いです。てな訳でこのMIXCDよりも、以前に紹介した「Slam - Fabric 09」の方がお勧め出来ます。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Past Lessons/Future Theories (Distinct'ive Breaks Records :DISNCD65)
Slam-Past Lessons/Future Theories
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UK・グラスゴーのテクノシーンを支え、才能あるアーティストを数多く輩出しているSoma Recordings。そのレーベルの設立者であり中心的ユニットでもあるのが、このSlamです。ハードでアンダーグラウンドな硬派な面を見せつつも、デトロイトテクノからの影響を受けてメロディアスなトラックを量産しています。「Positive Education」等の大ヒット曲も出しながら日本での評価のされ方は不当な程の人気の無さですが、海外での評価は抜群でトラックメイカーのみならずDJとしても超一流です。この5年前に発売された2枚組MIXCDはテクノ、ハウスを分け隔て無く使いグルーヴィーかつタフでファットな傑作となっています。一枚目はハウス色が濃厚で、メロウでムーディーな流れから徐々に音を積み上げていき、終盤では音に厚みが出て来てアッパー目に盛り上げてきます。非常に丁寧なMIXを行っていて、スムースに盛り上がるその手腕にはベテランの円熟味を感じさせます。2枚目はテクノ色が強く出て、これぞいかにもSlamと言ったMIXになっています。メランコリックでアッパーな曲、パーカッシブな曲、洗練されたシャープな曲を展開を作るよりもひたすら気持ち良い状態を保ちつつ、アゲ目に繋いでいます。そしてラスト間際で自身の「Positive Education」からドラマティックに盛り上がる「Jaguar (Mad Mike String Mix)」の瞬間こそ、正に待ちわびた感動のエンディング。余りにも分かりやすい盛り上げ方ながらも、誰しも抗う事の出来ない感動が待ちわびています。Slam未聴の方は是非この機会に体験して頂きたいです。

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| TECHNO2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Adam Beyer - Fabric 22 (Fabric:FABRIC43)
Adam Beyer-Fabric 22
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何度も何度も紹介しているFABRICシリーズの最新作はスウェーディッシュハードテクノの雄、Adam Beyerが担当しております。元々はDrumcodeでハードテクノで人気を博し、その後はTruesoulなるデトロイトテクノに影響を受けたかの様なレーベルを設立。そのレーベルも程々に最近ではエクスペリメンタルハードテクノを展開すべく、Mad Eye Recordingsも設立。芸が多いと言うか、なんでも器用にこなせる人ですね。今回のMIXCDはやはりMad Eye Recordingsの影響も大きいのか、めちゃめちゃハードな展開は無し。出だしからクリック系の音でコロコロ、クリクリな展開。クリックハウス程柔らかい訳では無く、硬めの音でびしっと締まりがあります。中盤以降はMad Eye Recordings路線の、すかすかなのにハードテクノを通過したクリック系と言うかインダストリアルテクノをおとなしめにした様な音と言うか、とにかく新鮮な音です。以前の派手派手で盛り上げまくる様なプレイは既に無く、玄人受けする様な激渋なMIXですが決して地味では無く奥の深いグルーヴが感じられます。終盤ではブリブリアシッドシンセが入ったり、ストレートなハードテクノもありますが、Adam Beyerも随分と懐の深いDJになったんだなぁと思いました。やはりハードテクノ一本ではすぐに飽きられてしまう事を、プロの方も理解していると言う事なのでしょうか。一つの事を追求するのも人生だし、一回の人生なんだから色々試みるのも有りなのかもしれません。大ネタ使用無しのMIXCDだけど、素晴らしいセンスでしたね。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Silicone Soul - Staring Into Space (Soma Quality Recordings:SOMACD41)
Silicone Soul-Staring into Space
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もう何度もSoma Recordsのアーティストのアルバムを紹介しているけれど、またこのレーベルから新作が出たので紹介しよう。Soma RecordsはSLAMが設立したUK屈指のテクノレーベルであり、特にデトロイトテクノに影響を受けた様なアーティストが多い。そしてこのSilicone Soulも同様にデトロイトテクノの様に憂いがありメランコリックである。ファットで湿ったバスドラの上に、澄んだシンセサイザーの音色、ぶんぶんな分厚いベース音が被せられて、ディープで艶やかな世界観が演出されている。同レーベルにSLAMやFunk D'Void、Envoyの様なストレートなテクノのアーティストもいるけれど、Silicone Soulは幾分かハウシーでゆるりと聴き込める曲が多い。テックハウス、ダウンテンポ、ボーカル物、エレクトロクラッシュ系など色々なジャンルの音楽が取り入れられてはいるけれど、特に散らかった様な印象は無く上手く纏められている。ギターやトランペットも導入されて随分ファンキーな曲も一部あり驚いたが、通して浮遊感があり透き通るような音はデトロイト好きには受け入れられるだろう。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Fabric 09 (Fabric (London):FABRIC17)
Slam-Fabric 09
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SLAMが日本にやって来る!!(5月7日ageHaに来襲)やって来るけど、特に注目はされていないのでこの機会にみんなに聴いてみて欲しいです。日本での不当とも思える評価の低さはどうゆうことなんでしょう?Soma Recordsのオーナーにして、デトロイトテクノとハードテクノを渡り歩き、ファンキーかつディープ、そしてハードなのにグルーヴィーなテクノを作る事が出来る本当に素晴らしいユニット。多分大のデトロイトテクノ好きで、MIXCDには山場でデトロイトクラシックを使ったりもします。そして彼らのMIXCDの中でも一番の出来だと思うのが、FABRICシリーズのコレ。序盤はプログレッシブハウス風にゆる〜くプレイ。相変わらず太いベースラインが素晴らしいです。4曲目辺りからデトロイトを意識したような、キラキラしたシンセが入ってきます。まだまだ緩いですがスムースなプレイで、グルーヴを保っています。8曲目辺りから疾走感溢れるハードテクノにシフトチェンジ。しかし冒頭からそうなんですが、必ずと言って良いほどハードでもメロディーを大事にした曲を回します。12曲目で今でも多くのDJが多用する「Bryan Zentz - D-Clash」を投入!SLAM MIXなのでかなりファットな仕様になっています。そこからは更にアゲてきてズンドコハード節、ハードミニマルテクノをゴリ押しです。し、しかし…最後には予想だにもしない感動の展開が!17〜19曲は完全にデトロイト系のトラックで、涙腺を振るわす事間違いなし。そして徐々に響いてくるこのスピリチュアルなシンセの音は?そう、「UR-Inspiration」ですっっ!やばいっ!まさかMIXCDでこの曲が聴けるなんて。つーことで、興味持った方は自分で聴いてみましょう。こんな感動、誰が予想できましょうか?

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| TECHNO2 | 21:16 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
2005/05/02 (MON) DIMENSION K presents -100°@ ageHa
Arena DJs : FRANKIE KNUCKLES,FRANKIE VALENTINE
Rose Room : SHUYA OKINO,TOSHIO MATSUURA
Tent : FREDERIC GALLIANO,DJ DEEP,ALEX from TOKYO ,HADYA KOUYATE(Live Act)
Water Bar : TOMITAKA KIYAMA,IZURU UTSUMI

2005/05/02 (MON) DOC MARTIN JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJs : Doc Martin (Sublevel/LA), DJ Remi (Lumber/Lemiori)

2005/05/04 (WED) CHAOS @ Yellow
DJs : Fumiya Tanaka and more

2005/05/07 (SAT) ageHa LIVE @ ageHa
Arena DJs : SLAM, MAAR, RYUSUKE NAKAMURA

2005/05/07 (SAT) ESCAPE PRESENTS HI-TECK SOUL JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJ : Derrick May, Ryo Watanabe

2005/05/28 (SAT) UNITE @ UNIT
DJs : CHARLES WEBSTER, IAN O'BRIEN

DIMENSION Kがヤベ〜、ヤバスギル。しかしドクマーティンのロングセットも捨てがたい。スラムは大好きなんだけど、完璧ブッキング間違い。マーとリュースケナカムラ?っておいおいおい…スラムはテクノだぞ。前座が二人もいるんじゃ、イエローの時みたいにロングセットも聴けないだろうし大変遺憾である。と言う事でデリックメイに決まりかな?そしてUNITでイアンオブライエンとチャールズウェブスターだ!これは確定です、ぜってー行く。
| UPCOMING EVENT | 19:57 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2005/03/26 CLASH06 @ ageHa
Juan Atkinsの来日は中止になったけど、使用期限が迫っているインビが2枚あったのでken Ishiiのプレイを見に行く為にCLACH06へ行きました。ageHaは久しぶりに行ったんだけど、結果から言うとなんか雰囲気悪〜。他にヒップホップやレゲエのイベントも同時に行われていたせいか、B系とかがめちゃ多かった。メインのケンイシイのフロアもマナーのなっていないアホが多くて、フロアで煙草吸ってたり真ん中のウーファーに載ったりする馬鹿がいたり、混んでるのに周りを顧みずぶつかって踊る馬鹿、更には円陣組み出したりケンイシイの時に手拍子し出したり、とにかく今回は良い所がなかった。こうゆう馬鹿はクラブに来るなと言うか…、あーほんとむかついた。
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| EVENT REPORT1 | 22:09 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Various - Techno Sessions (Sessions:SESHDCD224)
Various-Techno Sessions
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うわー買っちゃったよ…。良く考えると別に買う必要も無かったのだけど、まあ何となくトラックリストに釣られて購入。新旧テクノの名曲を押さえたコンピレーションで、これからテクノを聴こうと思ってる人には超お薦め!参加アーティストに関してはもう口を出す必要が無い位で、Jeff Mills、E-DnacerとInner City(Kevin Saunderson)、Rhythim Is Rhythim(Derrick May)のデトロイト系から、Funk D'void、Laurent Garnier、Technasiaのデトロイトフォロアー系、Slam、Tomaz Vs Filterheadz、Bryan Zentz等のハードテクノ系、他にも新進気鋭なAgoriaまで収録。まあこうやって全部一緒に聴くと、テクノにも色々ジャンルがあるんだねと頷いてしまう。最初はデトロイトから始まったテクノも徐々に細分化して、このコンピレーションに含まれている様な色々なテクノに枝分かれ。遂にはデトロイトテクノの面影も残さない様な姿にまで変化を遂げた。個人的にはデトロイト関連の曲がやっぱりお気に入りで、Jeff Millsの曲は特に良い。この曲の頃のJeffは今とは異なり、ファンキートライバル系で最高に格好良かった時。その後、他のアーティストが真似しまくったせいでJeffはその路線を進まなくなったと発言していた。Jeffには又ファンキートライバル系の曲を作って欲しいと、切に願うばかりだ。後は日本とは異なりUKで大人気のSlamの初期大ヒット曲「Positive Education」なんかも、今聴くと懐かしさを感じる。リアルタイムで聴いていた訳ではないけれど、93年頃からこんなグルーヴィーで太いボトムの曲を作っていたなんて、ある意味奇跡だ。現在のテクノが求心力を失いつつある様な気がするけれど、確かに今のテクノでもこんなに素晴らしいトラックはそうはないと思う。そんな中、フランスの新人Agoriaには、これからのテクノを引っ張っていって欲しいと期待している。特に目新しさがある訳ではないが、センチメンタルでフューチャリスティックなトラックを披露。Agoriaは期待しちゃっていいと思う。さて他にも良い曲が一杯ありすぎてコメント出来ない位なので、後は自分で聴いて確かめてみて欲しい。ノスタルジックに浸るのも、参考書にするのもそれは君の自由だ。

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各アーティストのお薦めのアルバムも以下に紹介しておきます。
Derrick May-Innovater
Funk D'void-Volume Freak
Jeff Mills-Exhibitionist
Agoria-Blossom
Technasia-Future Mix

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| TECHNO1 | 22:20 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Bryan Zentz - Seven Breaths (Intec Records:INTECCD02)
Bryan Zentz-Seven Breaths
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テクノ、この単語一つを取ってももはやテクノは収集がつかない程に幅を広げ、そして現在もその広がりは止む事が無い。Aphex TwinやKen Ishii、Carl Craigだってテクノだし、The OrbやBasic Channelだってテクノと言えるし、Rei Harakamiみたいな奇天烈なのだってテクノと言えると思う。しかしながらスタイルとして考えると去年出た「Joris Voorn-Future History」みたいなストレートなのが、正統派もしくは王道的なテクノだと僕は思っています。この作品もそんなストレートで単純だけど、かっこいい王道的なテクノだと思います。Carl Cox主催のIntecから出たこのアルバムは、ダブっぽい音響やヒップホップのビートも入ってるしどこがストレートなんだよ?って思うかもしれませんが、要は音楽に対する姿勢みたいなのが正統派だと思っています。若さ故のこの単純な勢いと言う物は、経験を重ね色々実験を積み重ねていくベテランにはなかなか無い物であり、グイグイと引っ張られる求心力を感じます。もちろん大半の曲はハードエッジで、ぶっといベースに硬質なリズム帯が連ねるグルーヴィーなIntecっぽい作品なので、特に目新しい事もないでしょう。それでもKevin SaundersonやCarl Cox、Slam等もお気に入りで、テクノクラシック殿堂入りの「D-Clash」には誰もが引きつけられる事でしょう。Inner CityのGood Lifeの上物にハードグルーヴを足した様なこの曲は、何度クラブで聴いても気持ちが良いものです。

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| TECHNO1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Alex From Tokyo - Deep Atmosphere the journey continues (Flower Records:FLRC-015)
DJ Alex From Tokyo-Deep Atmosphere the journey continues
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DJ Alex From Tokyo、東京在住だったフランス人DJ。CAYでのサンデー・アフタヌーン・パーティー「GALLERY」のレジデントの一人でもある。生のプレイは正味2時間位しか聴いた事なく、結構前の事なのでどんなプレイか忘れました。が、このMIXCDはトラックリストを見て買い!!と判断して購入致しました。ジャケットは多分都庁前の建物だと思う。都会的な作品をきっとイメージしてMIXしたのだろう。幕開けはJeff Millsのメトロポリスからのトラック。メトロポリスとは既に都会的じゃないか。前半はゆったりとしてアーバンハウスからTheo Parrishのスモーキーな展開に。Wamdue Kids、Slam Modeでスピリチュアルで壮大な世界を描き、そして涙涙のSolu Music feat. Kimblee-Fade (Earth Mix)。なんて最高の場所で最高のトラックが使われるのだろう。今、東京のざわめきのまっただ中、自分だけの時間をここに感じている。そして終盤はデトロイト攻め、Innerzone OrchestraからStrings Of Life!ロマンティストならずとも、必ず酔いしれるに違いない。そのままGiorgio Moroderのグッドオールドディズな気分で静かに終幕します。人に溢れた騒がしい都会と言うよりは、全く人のいない東京を自由気ままに巡るような旅。今まで感じた事のない新鮮な都会。名曲も多様した感動の展開のスぺーシーディープハウスです。

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| HOUSE1 | 22:36 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Michael Mayer - Fabric 13 (Fabric:FABRIC25)
Michael Mayer-Fabric 13
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昨日紹介したMichael Mayerだが、今度はMIXCDの方もついでに紹介しよう。なんと名シリーズとなっているFabricシリーズに登場です。「Slam-Fabric 9」(←お薦め)や「Stacey Pullen-Fabric 14」(←これもお薦め)、「Doc Martin-Fabric 10」「Akufen-Fabric 17」等名だたるアーティストが参加しテクノ、ハウス問わず新しいファンを増やしているこのシリーズですが、特にMayerのこの盤も突出した出来になっています。

内容はブリブリアシッドやエレクトロディスコ、スカスカのクリックハウス、テクノといかにもKompaktの良い所総取りと言った感じのMIXです。それじゃあ昨日紹介した「Touch」と何が違うねん?って突っ込まれそうだけど、何か違うのですよ〜。それこそがやはりDJの力量と言う事に違いない。ゆるーいゆるーい展開で微妙に哀愁を帯びた選曲が、なんだか寒い夜長に酒をちょびちょび飲んでる僕をほっとさせる(実際は一人酒なんかしてないけど)。ここには希望や夢なんてちっともないけど、ほんの少しだけ暖まるものがある。分かりづらい説明だな…。しかしこうゆうプレイは日本ではまだまだ聴いた事が無いので、是非クラブで体験してみたい。とにかくKompaktやクリックハウスとかに興味がある人には、最適な作品だと言う事だ!Two Lone SwordsmenKaitoRicardo Villalobosって感じ・・・かもね。

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| TECHNO1 | 20:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

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ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Carl Cox - Mixed Live 2nd Session Area 2 Detroit (Moonshine:MM80186-2)
Carl Cox-Mixed Live 2nd Session
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君はCarl Coxを見た事があるか?!脂ぎっててめちゃファットな体型をしていて、なんつー奴だってのが最初の感想。海外での評価はかなり高いけど、MIXCDは初期の頃のトラックリストを見ても食指が動かずスルーしていました。しかししかししかし、このMIXCDを聴いて彼への評価は180°変わりました。Live in Detroitと言う事も関係あるのかもしれないけど、体型に似合ったぶっとい音で突っ走るハードグルーヴテクノ。最初はいきなり大ヒットの「Lazy People」で始まるけど、何を思ったのかコックスが喋り出す。きっとノリノリで気分が良かったのでしょう。その後も展開を無視して猪突猛進、ズンドコハードグルーヴの一点張りで通します。キングオブ定番「D-Clash」は盛り上がらない訳がないし、Slam、Samuel L. Session、Christian Smith & John Selwayと言ったアーティストの曲でゴリゴリ攻めまくります。そして最後のキングオブ定番「Pontape」は盛り(以下略…)。はい、展開もアゲサゲも無視です。ここにあるのはファットなボトムと熱気溢れるライブ感、そして男気。ここまで筋を通せば文句を言う人はいないと思います(文句がある人は本人に言ってね)。ま、冗談は抜きにしてファットな体がそのままMIXに溢れ出ていますよ。体もMIXもKevin Saundersonばりです。兄弟ではないけれど、兄弟に近い物を感じます。今週末ageHaとYellowに来日するので紹介してみました。きっと日本でのプレイも、アセアセしながら脂ぎったプレイを見せてくれる事でしょう。

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| TECHNO1 | 18:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
DJ Wada - MIDNIGHTsnack The new interpretation of SOMA RECORDS (KSR:KCCD-155)
DJ Wada-MIDNIGHTsnack
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日本で最も信頼出来るDJ、それがDJ Wada。Co-Fusionとして活躍をして現在もManiac Loveで定期的にパーティーを行う精力的なアーティストです。DJingには定評のある彼ですが、長いキャリアにおいて初のMIXCDをSOMA RECORDS音源のみを利用して発表しました。発売前は音源を限定されていると言う事で一抹の不安を感じていましたが、実際聴いてみると特に違和感もないですね。レーベル買い出来るSOMAと言う事もあるのだろうけど、やはりDJ Wadaのセンスには頷くモノがあります。まずエレクトロで控えめに始まるのだけど、凛としたテクノ精神を感じますね。SOMAと言う事なのでテッキー系やストリングスが美しいトラックも挟み、中盤からは完璧SOMA流グルーヴィーなテクノの連発です。ボトムが効き、身を任せてしまうビート、そしてロマンティックさを兼ね備えた優秀なトラックには脱帽です。それらを違和感なく長めに繋いでゆくDJ Wadaも流石です。DJ Wadaファン、そしてFunk D'Void、Slamが好きな人にはお薦め出来ます。SOMA RECORDSのコンピも付いてきて、2枚組でございます。

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| TECHNO1 | 21:19 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Slam - Year Zero (Soma Quality Recordings:SOMACD38)
Slam-Year Zero
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遂に出たぁっ!!SOMAのボスSLAMの3rdアルバム。テーマは「Electronic Music With Vocal」と言う事で、元One DoveのDot Allison、Envoy、Kevin Saundersonの奥さんAnn Saunderson等がボーカルで参戦。テクノ+エレクトロ+ポップな感じで、デンデケベースにポップなメロディーが乗っかってノリノリでハードです。でデトロイトフォロアーなこの人達だからこそ、当然デトロイトを意識した曲もあります。Ann Saundersonが歌うLie to Meは、シンセアルペジオに分厚いベース、妖艶なボーカルが乗り、暗くて甘いダークテクノです。Known Pleasuresはシンセがこだまして高らかにストリングスが鳴り響く、正にデトロイトテクノ。又4、10曲目なんかはKraftwerkっぽいし、この人達なんでも器用にこなしますね。何故か日本での人気は全然ないけど、テクノを聴くならこの人達は必ず外せないと思うんだけどな…。今年はFunk D'Void、Envoy、そしてこのSlamを三種の神器として是非購入する事をお薦めします。

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| TECHNO1 | 22:05 | comments(1) | trackbacks(1) | |
Envoy - Shoulder 2 Shoulder (Soma Quality Recordings:SOMACD36)
Envoy-Shoulder 2 Shoulder
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今年のSOMAは脂が乗っています。Funk D'Void、このEnvoy、そして後にはSlamが控えている。どのアーティストにも共通なのはデトロイトフォロアーと言う事だろう。透き通るストリングスにソリッドでキラキラしたシンセが乗り、リズムはシャッフルする。眉唾はアルバムタイトルと同名のShoulder 2 Shoulderと言う曲。デトロイトシンセに硬めのビート、ボーカルまで入っちゃったりしてるけど、後半のサックスソロはUnderground ResistanceのHi-tech Jazzをもろに意識した内容です。正にデトロイトと言えるでしょう。最近デトロイトのアーティストがデトロイトテクノを以前程作ってくれないので、フォロアーが頑張ってくれる事はとても嬉しいです。他にもメロウな歌物があり、ポップなエレクトロありとアルバムを飽きずに聴かせてくれます。ハードだけど爽やかで青い空が広がっていくかのような爽快感。デトロイトテクノ好きは絶対チェック。

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