Nami Shimada - Re-Mix Wax 〜Nami (Non) Nonstop〜 (Jetset:JS12S125)
Nami Shimada- Re-Mix Wax 〜Nami (Non) Nonstop〜
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2019年もジャンル問わず日本産音楽がちょっとしたリバイバルというか、日本の外にある世界から脚光を浴び続けた一年であったように思われるが、その中でハウス・ミュージック方面から注目を集めたのは島田奈美。彼女の話をすると一にも二にも"Sun Shower"をガラージの伝説的DJであるLarry Levanが1991年にリミックスしたという奇跡的な出来事が真っ先に挙がり、今も尚ディスコやハウスのパーティーでその名曲をDJがプレイする事は珍しくない。そのきっかけを作った人こそ今再度注目を集めるジャパニーズ・ハウスの始祖的なSoichi Teradaで、当時から彼女のポップスをハウスに解釈したリミックスが日本のハウスを先駆けていたわけで、それを体験出来るのが本作。元々1989年にリリースされていた島田の曲のTetadaによるハウス・リワークである『Mix Wax - Nami Non Stop』を、2019年にTeradaが再度リエディット&リマスターし直して再発したのである(CD盤には1989年のオリジナルバージョンも収録している)。当たり前と言えば当たり前だがどれもハウス・ミュージックとしてダンス化された曲、そしてそれらがノンストップ・ミックスとなる事で、いかにもクラブ的な感覚で生まれ変わっているのは新鮮だ。ゴージャスで賑やかな幕開けとマーチ的なグルーヴ感でノリノリになった"I'm Angry!"は、軽快な4つ打ちにスクラッチ的な効果音も混ぜたりとパーティー感を強めつつ原曲の愛らしいポップス感も共存させ、島田のアーティスト性を損なう事なく自然とハウス化している。そこからガラッと真夜中の暗さもある"Sun Shower"へ転換すると、快楽的なシンセベースが前面に出ながらどっしりとした安定感のあるハウス・グルーヴを刻み、すっきりと無駄を省いた上でレトロ・フューチャーなロボットボイスや哀愁のあるシンセの旋律を印象的に聞かせ、これがどれだけ時代を経ようとも揺るぎないクラシックとしての存在感を漂わせる。ラップ的な掛け声の入った"Here I Go Again"は90年代のハウスとヒップ・ホップが同列な時もあったヒップ・ハウス的なノリが聞ける瞬間もあるものの、まあ島田の歌が入るとどうしても耳馴染みの良いポップス性も出てくるが、妖艶なシンセのリフやアタック感の強いキックを強調した跳ねたハウスのリズムが爽快な"Tokyo Refresh"、ゴージャスなシンセブラスが弾ける眩さに包まれながらキュートな島田の声に胸キュンする"Dream Child"と、跳ねるような定間隔で刻まれるのハウスのリズムがやはりキモだ。最後の"Where Is Love?"だけはビートレスな構成で、切なく伸びるパッドとしっとりしたシンセのシーケンスを軸に島田の悲哀に満ちた歌を強調したバラード調だが、こういった曲でもTeradaのシンプルながらも感情を刺激するシンセワークが効いている。今回新たにリエディットされたという事だが筆者はアナログの方しか聞いていないため、過去のバージョンとの違いを比べる事が出来ず作風の違いも気になる所だが、取り敢えず2019年バージョンだけ聞いてもハウスとポップスが両立した魅力は十分に堪能出来るだろう。ハウス化される前のオリジナルを聞いてみたいという方には、島田自身が選曲したベスト盤である『Songs Selected By Naoko Shimada』(過去レビュー)も聞いてみて欲しい。

試聴

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| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Shinichiro Yokota - I Know You Like It (Far East Recording:FER-06916)
Shinichiro Yokota - I Know You Like It
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「こういう音が、いいんだろォ…?」こんなCD帯のあおりに笑わずにはいられない横田信一郎のニューアルバム。今となってはジャパニーズ・ハウスの創世記のレジェンドとなったSoichi Terada(寺田創一)と活動を共にしながら、しかしネームバリューでいえば寺田の大きな存在に隠れがちではあったものの、寺田と共に長く活動をしていただけありそのハウス・ミュージックのシンプルさが生み出す素晴らしさは寺田に負けず劣らずだ。90年初頭からリリースをしているだけありNYハウスに影響を受けてリズムマシンによるシンプルなビートとベース、そして綺羅びやかなピアノや流麗なシンセによるキーボード主体のサウンド、そして和的なポップ感覚を載せたハウス・ミュージックは、シンプルが故に時代が経とうとも色褪せない強度と普遍性がありだからこそ今再度注目を集めているのだろう。そしてこの新作である、冒頭のあおり文句まんまにファンが期待するクラシカルなハウス・サウンドは良い意味で変わらない。新曲である"I Know You Like It"から直球ハウス、ソウルフルな歌と凛としたピアノのコード、贅肉を落としながらも跳ねるハウスのビート感であっさりした響きだが、ポップさ弾けるメロディーや美しいシンセの伸びがぐっと心を熱くする。"Tokyo 018 (Watashi Wa Tokyo Suki)"はなんと寺田との15年ぶりの共同制作だそうだが、可愛らしいシンセの音色やエフェクトを掛けたボーカル等からは確かに寺田の影響も感じられ、そしてシンプルなビート感と鍵盤を用いた流麗な展開のシンセコードには二人の音楽的な相性の良さが現れている。ややブレイク・ビーツでズンドコと重厚感のあるリズムを強調した"Time Travelling"も内向的な鍵盤と哀愁奏でる歌がしんみり切なさを誘い、"Gypsy Woman (She's Homeless)"を思い起こさせるキャッチーなピアノ使いが印象的でざらついて安っぽいビートは跳ね感がある"Take Yours"は途中からふざけたようなアシッド・サウンドも加わりユーモラスで、どれもシンプルではあるが丁寧に個性が込められている。YMOカバーの"Simoon"含むラスト3曲は実は90年前半の曲ではあるが、それがら新曲と並んでいても全く違和感なく聞こえるのは、やはり横田の音楽性が当時から大きくは変わってないない事を示している。90年代のハウス・ミュージック黄金時代が蘇る横田の音楽、決して新しいとか革新性があるとかではないが、「これでいいんだよォ!」と太鼓判を押したいアルバムだ。



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| HOUSE14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/12/21 25 Years of Paradise -King Street Sounds 25th Anniversary- @ Contact
筆者にとって2018年を締め括るパーティーはNYハウスを象徴するレーベルの一つであるKing Street Soundsの25周年記念を冠した「25 Years of Paradise」。出演するのはNYハウスの隆盛に貢献したJoaquin Joe Claussell、そして日本からはハウス・ミュージックへの深い理解と愛を持つDJ Nori×Dazzle DrumsのB2BセットやToshiyuki Goto、またジャパニーズ・ハウスの先駆けの一人でもあるSoichi Teradaのライブも予定など、ハウスを愛するものであれば避けては通れないようなパーティーである事は間違いない。正直なところこの10年間においてNYハウスの勢いは陰りを見せており、ダンス・ミュージックのシーンの中でも以前程の大きな影響力を持つには至ってない。しかしきっとこのパーティーに於いては(NYハウスだけではないがろうが)ハウスの時代を超える普遍性や魅力、ポジティブなバイブスを伝えてくれる事を期待し、特別な一夜を体験するためパーティーへと参加した。
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| EVENT REPORT6 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Earth Patterns - First Light (Utopia Records:UTA 006)
Earth Patterns - First Light

Soichi Teradaの名作の再発やModajiやLars Bartkuhnなどのジャジーヴァイブス溢れる作品、そしてギリシャの現代音楽家であるVangelis Katsoulisのアルバムまでもリリースするなど、時代やジャンルを超越しながら質の高い音楽のみを提供するUtopia Recordsは新興レーベルながらも特別な存在感を示している。そのレーベルからの見知らぬ名義・Earth Patternsのミニアルバムがリリースされたが、これもレーベル買いしては損はしない作品だ。実はVoyeurhythmやDelusions Of Grandeurからの作品で頭角を現しているBen Sunによる変名で、メローな旋律とサンプリングのディスコ・ハウスからブギーなハウスまで展開する実力派であり、この新作では一転してLarry Heard辺りを意識したリスニング向けのピュアなハウスに挑戦している。冒頭の"Sunflower"からして完全にHeardの影響下にあるディープ・ハウスで、透明感あるシンセの流麗なメロディーを武器にコズミックな音響も加え、そして圧力には頼らずにメロディーを支える端正で軽快な4つ打ちのビート、一切の余計な音は加えずにシンプルな構成ながらもエモーショナル性を追求した作風はクラシカルな趣きさえある。より温かみのあるパッドを用いて穏やかさが打ち出た"Horus Rising"では心地良く抜けるパーカッションも効果的で、開放感や爽快感を感じさせるハウスだ。更にテンポを落としたダウンテンポ調の"Fourth Axis (Instrumental)"でもピアノの可愛らしい旋律や子供の歌声らしきものが朗らかなムードに繋がっているが、Ben Sun名義のブギーな音楽性に通じる所もある。裏面は内面の宇宙へと潜っていくようなアンビエント性の高い"Transit Pan"で始まるが、これもHeardの深遠なる世界観を思い起こさせる。そしてアフロかエキゾチックなのか国籍不明な不思議な感覚のあるプロト・ハウス風な"After The Rain"から、最後は光沢のあるシンセから始まるも分厚いアシッド・ベースが加わって最もダンスフルなハウス・グルーヴの"Eight Circles"でアルバムは幕を迎える。ハウス〜アンビエント周辺をうろつきつつどの曲にも言える事は、やはり慎ましく穏やかなメロディー、それは控えめに美しく情緒を含むものでしっとりと肌に染みていくという表現が相応しい。素晴らしい作品なのでミニアルバムなのが勿体無い位なので、是非ともこの名義には再度期待したい。



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| HOUSE13 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The People In Fog - Higher EP (Sound Of Vast:SOV007)
The People In Fog - Higher EP
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2015年にアーティスト名非公開でSound Of Vastより限定100枚でリリースされていた謎の作品、実は先日正式リリースとなりその詳細がDJ Sodeyamaの変名であるThe People In Fogによるものである事が判明した。過去にThe People In Fogとして2014年には同レーベルより「Deep EP」がリリースされており、DJ Sodeyamaのテクノ性よりはディープかつファンキーなハウス性を打ち出していたが、新作も更にルーツを掘り起こすような内容だ。レーベルの案内によれば「彼のルーツである90年代のオールド・スクール・ハウス色が前面に押し出された」そうで、"Higher"は正しくオールド・スクール感爆発の野暮ったくも弾けるようなリズムや、気の抜けたようで怪しげで色っぽくもある歌がファンキーな効果となって迫るシカゴ・ハウスの系列にあり、剥き出しのグルーヴ感と言うべきか荒々しい質感が特徴だ。本場のシカゴ・ハウスに混ぜ込んでも全く違和感を感じさせないルーツへの接近、しかし今聞いても古ぼけないナウな時代感、これは間違いなくフロアを盛り上げるだろう。そして正規リリースとなった本作には喜ばしい事に近年リバイバルで俄然注目を集めている寺田創一が"Higher (Soichi Terada Remix) "を提供しており、90年代に欧米で評価されたベテランによるハウス・リミックスはその当時の空気を今蘇らせるようでもある。ボーカル・サンプルはそのまま引用しつつ太くも滑らかな質感のキックが力強い4つ打ちを刻み、寺田の作風である可愛らしいキャッチーなシンセによるメロディーも追加して、オリジナルのラフな曲調とは異なるポップな感覚さえ漂わせている。また"Higher (Dub Mix)"はブレイク・ビーツ気味なリズムが更に強調される事で何だかレイヴらしい悪っぽい雰囲気を纏い、ドタドタとしたビートが肉体をより振動させるバージョンとして優れている。それぞれスタイルの異なる作風だが、どれも素晴らしくフロアで是非とも聴きたい一枚だ。



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| HOUSE12 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2015
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。何やかんやで今年も大小51ものパーティーへと足を運び、また価格高騰にも拘わらず素晴らしいヴァイナルに出会うとついつい購入し、大量のCDを購入しながらも未開封のまま放置したりと、例年と変わらず素敵な音楽に囲まれた続けた一年でした。その一方で仕事やプライベートにも時間が取られる事が多くなった影響もあって、大量にリリースされる音源に追いつかず、ブログの更新頻度も例年に比べるとやや落ち気味になったのも事実。でも音楽は好きなので細々とでも素晴らしい作品を、来年以降も紹介し続けられたならと思います。歳をとったせいかは分かりませんが、ベストに選んでいる作品は何だかリスニング寄りの物が増えてきている印象ですが、部屋の中で聴く音楽とクラブで聴く音楽は別物であり、そういった点も何となく反映されているかもしれませんが、少しでも皆様が素敵な音楽に出会えるきっかけになれば嬉しいです。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/12/22 RUSH HOUR LABEL NIGHT @ Air
オランダはアムステルダムで世界的に高い知名度を得ているレーベルでありディストリビューターのRush Hourは、デトロイト・テクノやシカゴ・ハウスのレアな作品の発掘に力を入れたり、またコンセプト重視の企画を立ち上げたりする傍ら、有名無名に拘わらず個性的なアーティストの作品をリリースし、ジャンルの枠を取っ払いながら身軽な活動で大きな勢力へと拡大した。そんなレーベルにとって2015年の素晴らしい功績は何といっても、ジャパニーズ・ハウスの創世記における確かな足跡を残した寺田創一の作品をコンパイルした『Sounds From The Far East』を手掛けた事で、この作品は勿論日本だけでなく海外でも寺田の新たなファンを再度作る事に貢献した。今回はRush Hourのレーベルショーケースでそんな寺田のライブが予定され、また近年のRush Hourの中でディスコやファンクの音楽性を打ち出して高い評価を獲得したHunee(前述の寺田のコンピの監修をしている)、そしてレーベル設立者の一人であるDJ Antalも出演と、レーベルファンであれば絶対に見逃せない一夜だ。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/10/31 DANIEL WANGとHALLOWEEN DISCO @ Unit
日本でもここ数年盛り上がりを見せるハロウィン。普段からパーティーを楽しんでいる当方にとっては、特にハロウィンだからといってパーティーに行こうとかそんな考えは無いのだが、今年はUnitで行われるハロウィンパーティーにディスコ伝道師のDaniel Wangが出演する。またUnit、Saloon、Uniceと3フロアを使用しているのは賑わいを増すハロウィンパーティーにはうってつけだろうし、寺田創一やCrystalのライブにやけのはらや高橋透など、その他にもそれぞれのフロアに様々なアーティストが出演するのだから、きっとハッピーな一夜になるのではと期待してハロウィンパーティーへと参加する事にした。
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| EVENT REPORT6 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/9/13 Two Faces of Soichi Terada : Omodaka / Japanese House Origin @ 寺田倉庫 G1
近年になりRush Hourにより過去作品がリイシューされた事で、再評価されているジャパニーズ・ハウスのオリジンの一人でもある寺田創一がTodaysArtのパーティーに出演する。ヒップ・ホップやハウスに魅了された彼は1990年頃から日本のポップスのリミックスも手掛けつつ、和製ハウスの制作も行い、それがいつの間にか本場NYでも評価されるという日本のハウスの先駆け的存在であったようだ。その後はドラムン・ベースにも傾倒しつつゲームミュージックの制作においても注目を集めるなど、特にクラブとの繋がりにこだわる事なく電子音楽の道を進んでいた。が、やはりダンス・ミュージックを楽しむ人にとっては寺田のハウスに魅了されるのは当然だろう。そんな寺田の音楽において、この日は寺田創一としてのハウス・セットと、Omodaka名義による民謡テクノ/ドラムン・ベースを同時に行うという、彼にとっては初の試みでもあり貴重な内容となった。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Soichi Terada - Sounds From The Far East (Rush Hour Recordings:RH RSS 12CD)
Soichi Terada - Sounds From The Far East
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2015年のトピックの一つとしてこの寺田創一の作品を纏めたアルバムの発売という出来事は、ハウスシーンを語る上では決して欠かす事の出来ない話題だろう。90年代にNYハウスが黄金期を迎えていた時代、ここ日本に於いても日本のポップシーンにさえハウスは侵食し、それが一般的に普及したかどうかは別にしても今聴いても色褪せないジャパニーズハウスとしてハウスのファンを唸らせる作品を残している。そんなジャパニーズハウスの先駆者の一人として寺田創一が居たそうだが、この度1989年に彼が設立したFar East Recordingsの音源を纏めたコンピレーションが制作されたのだ。リリース元は掘り師としてのセンスは一級品のRush Hourで、レーベルに所属するHuneeが寺田の音楽に惚れ込み寺田と共に選曲の調整を行なった上で、寺田の素晴らしいジャパニーズハウスを20年以上の時を経て世に再度解き放っている。当方は流石にこれらの楽曲をリアルタイムで聴けていたわけではないのだが、しかしこのハウスは紛れもなく日本産のハウスでありながら、しかしあの時隆盛を誇っていたNYハウスにも全く引けをとらない素晴らしい内容で、だからこそ外国のアーティストからも今になって称賛される事に驚きはしない。音楽性自体は現在の視点で述べれば当然新鮮なものではないが(しかし今初めて聴く人 - 当方も含め - にはきっと新鮮に聴こえる筈だ)、しかし時代を越えて愛されるようなオーソドックスなスタイルは往年のNYハウスからであり、ファットなキックが生み出す弾けるようなグルーヴや甘い陶酔のあるメロディーに大胆なサンプル使いと、もし何も説明が無ければNYから生まれたハウスだと錯覚する程にUS的だ。勿論日本的な可愛らしくポップなサウンドのおかげで、単に機能的なクラブミュージック以上の親近感を感じられもする。DJと言うよりは元来アーティスト/コンポーザーな気質が、曲そのものの良さを際立たせるようにメロディーやムードをより強く引き出したのではないか。何だか懐かしい - それは古い音楽なのだから当然としても - 気持ちにさせてくれるこのジャパニーズハウスは、クラシックと呼ぶに相応しい往年のディープ・ハウスであり、そして今になってより多くの人の耳を魅了する事になるだろう。一家に一枚と言う謳い文句も嘘偽りのないクラシックだ。



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| HOUSE11 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |