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Space Dimension Controller - Exostack (R & S Records:RS 1703)
Space Dimension Controller - Exostack
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2016年には2枚目となるアルバムをNinja TuneからリリースしたJack HamillことSpace Dimension Controller、しかしその音源はリリースの8年も前に制作された音源であり、デビュー以降のR & S Recordsからリリースしていた音楽性とはやや乖離していたと思う。そのアルバム以降初の作品となるのが本EPで、R & Sへ帰還しての新作はこれこそSpace Dimension Controllerらしいコズミックなシンセ・ファンクで、レーベルとの親和性の高さを伺わせる。タイトル曲の"Exostack"が何と言っても素晴らしく、キラキラとしたサウンドとモヤモヤした抽象性のコズミックな幕開けから軽くも鋭い4つ打ちが入ってきて、そして彼らしい分厚いベースがファンクを鳴らすダンス・トラック。宇宙遊泳を体験するような浮遊感あるシンセに導かれながら、奇抜なSEが入ってきたりうねる電子音が炸裂する中盤はその険しい旅路を表現しているのか、ストーリー仕掛けのSFを展開する彼らしさは十分だ。"Biopan"はストレートなハウストラックで、シカゴ・ハウス風な安っぽくカタカタしたリズムに宙を浮遊するモヤモヤしたシンセを配して、ややアンビエントな夢想の中を漂い懐かしさも含んだレトロ・フューチャーな世界観がある。そしてスウェーデンのStudio BarnhusからリミキサーとしてKornel Kovacsが"Exostack (Kornel Kovacs Remix)"を提供しているが、上モノの浮遊感ある印象はそのままにボトムは太いキックに差し替えた4つ打ちディープ・ハウス色が強く、更にディレイする耽美なパッドも加えてエレガントに彩られてガラッと様相を変えており、フロアでの使い易さも意識した機能性を兼ね備えている。Space Dimension Controllerの宇宙志向なオリジナル、リミックスのハウス・グルーヴも上手くはまっていて、どれも期待通りの作品だ。



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| TECHNO13 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Space Dimension Controller - Orange Melamine (Ninja Tune:ZENCD231)
Space Dimension Controller - Orange Melamine
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音楽により壮大な宇宙旅行や近未来のSFの世界を展開するJack HamillことSpace Dimension Controllerは、2009年のデビュー当時でさえ19歳であった近年稀に見る早熟のアーティストだ。しかしながらその音楽性は前述の趣向と共に、何処かノスタルジックな回帰志向さえもあり、2013年リリースの初のアルバムである『Welcome To Mikrosector-50』(過去レビュー)ではテクノ/エレクトロの中にPファンクやシンセ・ポップを盛り込んで、若い年齢にしては随分と過ぎ去りし時代への甘い夢に浸るような郷愁が込められていた。そこからの2年はSDC名義でよりフロア志向のテクノを打ち出した3部作をリリースし次のアルバムはその路線を踏襲するかと思っていたところ、意外や意外に3年ぶりのアルバムは何と奇抜な音楽性を発揮するNinja Tuneからとなり、その上Hamillが18歳であった2008年当時に制作された秘蔵音源集との事なのだ。今になって8年も前の音源がリリースされた経緯については謎なものの、確かに本作はまだロウで粗削りなビートと未完成的な部分さえ残す青々しいテクノが纏められている。基本的には規則正しい4つ打ちの曲はほぼなく、始まりとなる"Multicoloured Evolving Sky"からして既に金属が裂けたようなスネアの上に望郷の念が込められたような上モノが鳴っており、一昔前のIDMを思わせる作風も。そこに続く"The Bad People"は重苦しささえ漂うダークアンビエントな感があるが、やはりビートはひしゃげて刺激的なまでに暴れている。"Scollege Campus"では安っぽいボコーダー・ボイスも利用しシンセ・ポップの懐かしさを導き、"Gullfire"ではうねるチョッパーベースや熱量の高いシンセのメロディーを導入しPファンクのような躍動を生み、"Multipass"に至ってはAutechreのような支離滅裂な破壊的なビートに幻想的な上モノを用いた作風が正にIDMらしい。どれもこれも荒削りでドリルン・ベース的なリズム感と破壊的な電子音、そして淡い郷愁を放つシンセが懐かしさを誘い、90年代初期のAphex Twinを含むR&SやWarpからの影響が色濃く出たベッドールーム・テクノなのだ。肉体に突き刺さるような刺激的な音、それと対照的なメランコリーが共存し、若さ故の衝動が前面に出つつもHamillのSFワールドが見事に展開されている。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
SDC - Correlation # 3 (Royal Oak:Royal 29)
SDC - Correlation # 3
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アイルランドの若かりしJack HamillことSpace Dimension Controllerは、80年代のデトロイト・エレクトロやディスコに強く影響を受けたと公言している。その影響はアルバムである『Welcome To Mikrosector-50』(過去レビュー)に強く現れており、壮大なSF志向であるスペース・オペラを展開してアーティストとしての表現力を発揮した作品だった。その一方で2013年からはSDC名義を用いて「Correlation」EPをシリーズとして年に一枚のペースでリリースしており、アルバムにおけるシンセ・ファンクの作風は踏襲しながらも焦点を絞ってダンス・トラックとしての機能性をより重視した音楽性を展開している。そして2015年、遂に「Correlation」シリーズの第3弾が到着した。流石にシリーズも3枚目となると作風も板に付いてくるというか、10分にも及ぶ大作の"The Trails You Left Behind"からして宇宙を遊泳するファンタジーのSF路線は完全に出来上がっている。無重力空間のようなビートレスな流れの中で色彩豊かなコズミックなシンセが溢れかえる序盤、そしてビートが入る事で加速する展開は正に宇宙を旅する如くで、銀河の間を飛び交うロマンティックな旅が待ち受けるこの曲はハイテックなエレクトロ・ファンクだ。裏面の"Galactic Insurgents"は攻撃的で強烈なダーク・エレクトロで、突き刺す鋭角的なエレクトロ・ビートと素早く揺れ動くシンセのメロディーによって抵抗する間もなくしばかれるこの曲は、暗くシリアスなムードも相まってデトロイトのDrexciyaが真っ先に浮かぶだろう。その流れで暗さの中にイマジネーシティブな広がりを生むSFエレクトロの"Scatter Scanners"は、半ばドラムン・ベース化したリズムが振動するように肉体を鼓舞するが、そのスペーシーな感覚はデトロイトの黒人音楽から発展したSF志向のテクノ/エレクトロの系譜にある。アルバムとはやや異なる路線でEPをリリースする事で明確にアルバム=リスニング、EP=ダンスと分けながら、しかしSpace Dimension Controllerらしい想像力溢れるSFの世界を展開し、音楽の中にストーリを描こうとしているのだ。みんなが子供の頃に思っていた、しかし今では忘れてしまったような、そんな夢のストーリーを彼は体験させてくれる。



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| TECHNO12 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze (Secretsundaze:ssxcd003)
James Priestley & Giles Smith - 10 Years Of Secretsundaze
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先日来日したばかりのSecretsundaze - James Priestley & Giles Smith - による公式MIXCDの中でも、この作品はパーティーの10周年を記念する物としてパーティーの主旨が最も端的に表現されているのかもしれない。Secretsundazeは真夜中ではなくそのタイトル通りに日曜の昼間に開催されるロンドン屈指のサンデーアフタヌーン・パーティであり、テクノやディープ・ハウスだけでなくジャズやディスコなども紡ぎながら、じっくりと盛り上げていくパーティーだそうだ。日本にもここ数年二人揃って来日しSecretsundazeを開催しているが、オールナイト公演という性質上どうしても上げめのプレイとなり、本国のSecretsundazeとは異なるのではという疑問を消し去る事が出来ない。そんな疑問を持つ理由としてやはり本作の印象がどうしてもSecretsundazeらしさとして当方に植え付けられている事もあるのだが、ここで展開されるクラシカルな音楽性とモダンな響きの融合は類まれなるレベルに達している。先ずJames Priestleyが手掛けたミックスはメロウなビートダウン風なハウスである"Rain Parade (Mark E Remix)"からゆっくりと始まり、そしてコズミック感のある"Transatlantic Loading Bay"へと繋がる最高にロマンティックな流れが形成される。そして"Harlequin"や"Taking Over Me"などハウスからブロークン・ブーツまでビート感に振れ幅を持たせながらも徹底的に感情的で、そして中盤以降では生っぽくも煌めく多幸感を打ち出したディスコや色っぽいシンセ・ファンクも飛び出して、Secretsundazeらしい大胆かつクラシカルなフリースタイル性が満ちている。そんな自由奔放なプレイの最後にはフレンチ・ディスコの"I Love You Dancer"を用意して、ぐっと切なさを増して綺麗に着地する。対してGiles Smithは序盤から端正な4つ打ちのテクノやハウスを積み重ねながらビルドアップさせていくスタイルで、"Make Me Feel"や"Feel It"にしても揺蕩うような浮遊感と空間的な深みを伴い、非常に伝統的とも言える丁寧なプレイを行う。流れを壊す事なく滑らかに丁寧に曲調を守りながら、そこに仄かにエモーショナルな成分も加えてこちらもJamesに負けじと洗練されたドラマティックな展開を聞かせるのだ。終盤の"Ronin"以降はその洗練に磨きをかけて淡い白色光に包まれるような幻想的なサウンドが広がり、盛り上がったまま心地良い余韻を残してミックスは終了する。JamesとGiles、Secretsundazeとして一緒に活動しながらもその対照的なプレイは、しかしどちらにもストーリー性があり、これこそがSecretsundazeらしいという印象を鮮烈に残すのだ。願わくば日本のSecretsundazeでも、いつかこのようなプレイが聴ける事を願っている。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
SDC - Correlation #2 (Royal Oak:Royal 22)
SDC - Correlation #2
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Jack HamillことSpace Dimension Controller、この若かりし新星は音楽でサイエンス・フィクションを展開し未来的かつ宇宙的な世界を描き出す。そのコンセプトは初のアルバムである"Welcome To Mikrosector-50"(過去レビュー)にて完成したが、その後はSDC名義でよりパーティーでも機能するダンストラックとしての方向性を推し進めた"Correlation"(過去レビュー)をリリースしており、本作はその第二弾である。本作もやはりアルバムとは異なっておりしっかりと4つ打ちを刻む"Angel Grove"からして、真夜中のダンス・フロアを見据えている。しかしながら彼らしい冒険心を触発する宇宙感や未来的なSF思想は決して褪せる事なく、チープなシンセ音によるメロディー使いやイタロ的なシンセベースによるファンキーなうねり、そして大胆なハンドクラップの導入など、そのどれもが80年代を思わせる懐かしさに溢れており古き良き時代が夢想した近未来を浮かび上がらせる。もう少々アップテンポな"Monodynamic"もブリブリとしたシンセベースに妙に動きの多いアシッドサウンドを絡ませ、オールド・スクール風なエレクトロ節がありつつも、そこにデトロイト・テクノとも共振する幻想的に浮かび上がる未来的なシンセサウンドのメロディーがSFの世界観を作り上げている。一方で切ないメロディーが遠い故郷へ思いを馳せるようにしみじみとした情感を生み出す"Down In Sector H"は、より滑らかなグルーヴを用いる事で上品に精錬したようなイタロ・ディスコとなっており、本作に収録された3曲ではテクノもエレクトロもディスコもそれぞれの要素が上手く配合されているようだ。人によってはアルバムは少々ダンストラックが少なかったという不満もあるかもしれないが、この路線でアルバムへと進めばそんな不満を払拭するには十分過ぎる可能性を秘めている。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2013
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。ElevenやSecoの閉鎖、関西方面ではオールナイトのパーティーは禁止となるなど、相変わらずパーティーを楽しむ人にとっては厳しい状態が続いております。その一方でOrigamiやLouverと言った新しいクラブもオープンしたり、また日本人が中心となるパーティーも増えているように思われるし、素晴らしいパーティーを作りたいと燃えているアーティストやオーガナイザーの熱い志に触れる機会があった一年でした。音楽にしても売れる量は確かに減っているものの、アナログ・レコードはその存在感を強めているし、良質なダンス・ミュージック作品も多かったと思います。で年間ベストに選んだ作品はリスニングとして耐えうる作品が中心になっているのですが、流行とかとは無縁なある意味ではベタな作品が多くなりました。結局時代に関係なく聴ける作品が自分の中で印象に残っているみたいですが、それとは別に毎週パーティーで最新のテクノやハウスを聴く事で、新しい成分を補完していた一年だったかなと。現場へ行く事で新しい音楽仲間の輪が繋がる事も多いわけで、その意味ではやはりパーティーへ足を運んで体験する事は重要な要素だったと思います。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 13:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
SDC - Correlation EP (Royal Oak:Royal 19)
Space Dimension Controller - Correlation EP
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アイルランドから生まれたJack HamillことSpace Dimension Controllerは、音楽でスペースファンタジーを語る。今年遂にリリースしたアルバムではテクノ/エレクトロを基調にした未来的なシンセファンクで、タイムトラベルを行う物語を展開した。デトロイトのアーティストとも共通する壮大なサイエンス・フィクションは、希望と叙情が溢れる音を奏でていたのだ。そんなアルバムから間を置かずに完成したSDC名義での新作は、古巣Royal Oakからのリリースとなっているが、EPと言う形式の影響かアルバムの路線よりは幾分かテクノ色が強めとなっている。特にダンスフロアを意識したようにビートは4つ打ちを保っているが、SDCらしい優しいアナログの質感と甘美なロマンスさえ漂う情緒的なメロディーも健在で、ブリブリとしたシンセベースが80年代のシンセファンクを喚起させる。音楽性自体は新しいどころかレトロフューチャーを徹底するように懐かしさをこれでもかと打ち出しているが、"First Glance"や"Butterflies Of Malysia"のように微妙に足元が浮かぶような浮遊感のあるシンセファンクを聴くと、その甘美なトリップに宇宙を感じずにはいられない。その一方ではエレクトロの序盤から感傷じみた胸を締め付ける展開へ変化する"Chemoreceptor"もあれば、ドローン風に甘いシンセが漂うノンビートの"Petrichor"もあり、僅か5曲だけの作品ながらもSDCらしいストーリー仕掛けがなされているのは特筆すべき事だろう。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Space Dimension Controller - Welcome To Mikrosector-50 (R & S Records:RS1303CD)
Space Dimension Controller - Welcome To Mikrosector-50
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誰しも子供の頃には夢見るサイエンス・フィクションの世界を、Space Dimension ControllerことJack Hamillは音楽によって描き出す。音楽が音楽だけで評価されるべきであると言う考えもありつつ、しかしSDCは2009年にデビューしてから2度に渡りアルバム級の2枚組アナログ作品によって壮大なSFを展開し、想像力を喚起する音楽としても高い評価を得ているように思われる。彼にとって初となる本アルバムでも同様に、Mr.8040が24世紀から現代にタイムスリップし故郷へと帰還すると言う物語を題材にしながら、アルバムの構成はしっかりとイントロから始まり様々な旅を経てのアウトロに繋がっていくストーリー仕立てだ。本作で驚くべきは今までにも見え隠れしていたファンクの要素が前面に飛び出し、例えば初期のCarl CraigがParliamentと、例えばJuan AtkinsがPrinceとジャムセッションをするように、つまりはテクノ/エレクトロとPファンクが見事なまでの融和を見せている事だ。プログラミングと共にギターやベースにドラムを導入し、メロディーはオートワウによって歪められリズムセッションには微かにリバーブを施し、そして語り声や歌はロボットボイス風に加工されている。見事に80年代的なファンクやエレクトロを現在に復活させているが、しかし汗臭い要素は全くなくモダンなテクノとして成り立っている事を忘れてはならない。何よりも素晴らしいのは胸をときめかせるファンタジーや切なさを呼び起こす淡いノスタルジーが満ち溢れ、聴く者を童心に返らせる事だ。アルバムと言うフォーマットを十分に活かす為に、ツール的な曲ではなく流れを意識して聴く為に制作された曲がシームレスに展開され、ストーリー仕掛けの音楽がレトロフューチャーを蘇らすのだ。近年稀に見る素晴らしいシンセファンクと断言する。



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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2013/2/23 Lifeforce - Pure Dance - @ SECO
数々のパーティーには足を運びつつも未だLifeforceには遊びに行った事がなかったが、この度そのLifeforceにFrank Bookerが出演するので良い機会だと思いパーティーに参加してきた。Lifeforceと言えばご存知Nick The Recordが93年頃から開催しているレイヴパーティーで、それが野外であろうと屋内であろうと通常のクラブパーティー以上のモノを作り上げる事で新たなファンを獲得していた。そしてFrank Bookerは2009年に初の作品をリリースしたばかりとトラックメーカーとしてはまだ新参なものの、温かい感情をたっぷりと含んだブギー/ディスコスタイルの音楽は数々のDJを魅了している。出演するDJ、そして開催されるパーティーそのどちらもが自分にとっては初となる体験に胸が高鳴っていた。
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| EVENT REPORT4 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Funk D'Void - Balance 022 (Balance Music:BAL006CD)
Funk DVoid - Balance 022
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大物のテクノ/プログレッシヴ・ハウス系のDJを起用して人気を博しているミックス・シリーズ"Balance"の最新作は、グラスゴーを代表するテクノ・アーティストであるFunk D'Voidが担当している。綺麗目のテック・ハウスや壮大な展開のプログレッシヴ・ハウスもこよなく愛すD'voidならば、このシリーズに起用されるのも至極当然であり、恐らく多くの人が彼に期待しているミックスを期待通りに手掛けている。本作では彼自身のルーツをも意識してミックスしたそうで、CD1にはLos Hermanos、Vince Watson、Spirit Catcher、Delano Smith、Monty Lukeなどデトロイト周辺、またはそれに影響を受けたアーティストの曲が多く収録されている。基本的には4つ打ちのダンススタイルではあるが無闇にアッパーにする事もなく、D'Voidらしい透明感や清潔感を保ちながらテクノ/ハウス/ミニマルを滑らかに綱渡りするスタイルだ。高低差のある山と谷を行き交う派手は展開は無いが、スムースなミックスによってじわじわとD'Voidのテッキーな世界へと引きずり込む手腕はなかなかのもの。一方CD2の方は真夜中の熱狂的なダンスフロアからは少々距離を置き、どちらかと言えば朝方になりなだらかに終焉に向かって行くような、またはベッドルームでのBGMにも適したリスニング系として選曲されている。Lucid Nationのシネマティックな曲から始まり、Kolomboによる極上のバレアリックを通過後、Steve Reichによるミニマルなアンビエントの"Electric Counterpoint"へと繋がる序盤の流れは本当に素晴らしい。その後Space Dimension Controllerの切ないスペーシーなテクノである”Journey To The Core Of The Unknown Sphere"、Vince Watson変名の男泣きアンビエント"Celtic Beauty"、Joris Voornによる"Re-2001"など幻想的なシンセの壁に包まれ、そこから流麗なテック・ハウスで穏やかな波に揺られつつ終盤ではファンキーな流れでクライマックスを迎える。2枚組と言う事で少々情報過多な量に食傷気味になるのも否めないが、そこは2枚のCDでコンセプトを分けた点である程度は解消されているし、Funk D'Voidらしさは期待を裏切る事なく表現されていると思う。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/9/28 TEDER PRESENTS R&S LABEL SHOWCASE @ Womb
2010年頃から再始動を果たしたベルギーの老舗テクノレーベルであるR&S Recordsは、閉鎖前は硬派なUKテクノやデトロイト・テクノに始まりドラムン・ベースやビッグ・ビートの波にも乗りつつ、近年の再始動後には今トレンドとなっているダブ・ステップも熱心に取り組んでいる。今回は目出度くR&Sのレーベルショーケースが開催される事になったのだが、そこに出演するのがテクノやダブ・ステップの新世代であるSpace Dimension Controller、Lone、The Chainだ。果たして彼らがどんな音を聴かせるのか、期待を胸にパーティーへと足を運んできた。
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| EVENT REPORT4 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/2/4 UNIT & HITOMI Productions present SPACE DIMENSION CONTROLLER JAPAN TOUR 2012 @ Unit
2010〜11年にダブルパックのEPをR&Sより二度もリリースし、また既に世界的音楽フェスSonarの前夜祭にも出演するなど今最も注目を集めているであろうSpace Dimension Controller。その実態は若干21歳の超新星・Jack Hamillで、ファンクやポップなセンスをテクノに溶かし込みレトロフューチャーな近未来を空想する遊び心に溢れた人間だ。予てより彼の来日プレイを所望していたが、この度ようやく来日する日が来たのでUnitへと遊びに行ってきた。
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| EVENT REPORT3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2011
あけましておめでとうございます。2011年は東日本大震災や原発事故と言う想像だにしなかった災害が日本を襲い、その影響で音楽シーンにも暗い影を落としていたように思われます。しかし多くの海外からの支援や、また国内のチャリティー活動もあり少しづつではありますが、復興に向けて進んでいるのも事実です。そしてそれは音楽と言う文化に於いても同様で、一時期は萎縮してしまったパーティーやクラブミュージックも今ではまた以前と同じ位までに活動を盛り返しております。そんなご時世の中で素晴らしい音楽も、特にそれが日本から多く出てきた事は本当に喜ばしい事で、そんな音楽は僕に人生を楽しく過ごす為の原動力となってくれています。さて今年も本当に沢山の音楽を聴きそれぞれが素晴らしかったのでどれがベストと言うのも難しいのですが、今の気持ちで気に入っている作品を選んでみました。皆様のポジティブな力の原動力となる事を祈って紹介致します。
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| BEST | 09:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Space Dimension Controller - The Pathway To Tiraquon6 (R & S Records:RS 1109)
Space Dimension Controller - The Pathway To Tiraquon6
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話題沸騰中、アイルランドから宇宙への夢想を現実の音にするアーティスト・Jack HamillことSpace Dimension Controller。リリースしたEPは軒並み高評価を獲得し、大物からのリミックスも依頼されるなど人気・実力共に兼ね備えた新星が、来年リリースされると言う噂のデビューアルバム前にその布石となるダブルパックEPをリリース。本作でもデトロイト・テクノに負けないサイエンス・フィクションを発揮しており、24世紀に住むSDCことMr.8040が不測のトラブルにより2009年にタイム・スリップしてしまったと言うコンセプトを基にトラックが制作された模様。そんなコンセプトに紐付くサウンドは、Artificial Intelligence系の幻想的なリスニングトラックから未知なる邂逅がざわめきを呼び起こすブレイク・ビーツ、初期デトロイト・テクノに影響を受けた宇宙志向なトラックまで、そのどれもが遥か遠い先の未来の事ではなく子供の時に夢見た近未来的な感覚を呼び覚ますものである。非現実的な事ではなくいつしか実現されるであろう夢を胸に、SDCは宇宙と時代を行き来し機械的な音にロマンスを重ねる。機械的ではあるがどこかアナクロにも通じる時代に迎合しないレトロフューチャーと戯れるSDCは、童心な遊び心と音楽への深い愛情を持ち合わせたストーリーテラーなのだ。かつて謎めいた存在であったThe Black Dogにも通じる世界観があり、彼等の初期のアンビエントジャングルが好きな人ならばSDCのサイエンス・フィクションにも共感出来るのでは。アルバムへの布石とは言いながらも、本作が既にアルバム級のボリュームを持った名作だ。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Agoria - Fabric 57 (Fabric:fabric113)
Agoria - Fabric 57
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今年オリジナルアルバムを出したばかりのフレンチテクノの貴公子・Agoriaですが、その熱も冷めやらぬ間に名門FabricからMIXCDもリリースさせました。今までにもジャンルレスに縦横無尽なMIXCDを3枚もリリースしているけれど、今年出たアルバムから毒々しさが消えて洗練されたのと同様に、本作もかつての作風に比べると艶はありながらもやんわりと落ち着いた印象を受けました。序盤のVainqueurやMoritz von Oswaldのダブテクノなどどっしり重たいグルーヴから深く始まり、歌物テクノも多用して刺激的に盛り上げつつ、そこからSpace Dimension ControllerやInfiniti、そして自身のヒット曲"Speechless"などデトロイト系で一気に未来へと加速して行く中盤。ただヒット曲をプレイするだけでなくそこに声ネタを被せて原曲以上の盛り上がりも作る技も披露しつつ、ゴリゴリのブギーハウス〜アシッドハウスで攻撃的になったと思いきや、終盤ではJose JamesやCarl Craig(本当C2の曲はよく使うな)でぐっと夜のアダルティーな世界へと突入するディープハウスからElla Fitzgeraldのジャズトラックでしっぽりと終焉を迎えるドラマティックな展開。散々色んな方向へと引きずり回されながらも、そこはAgoriaの審美眼で選びぬかれた曲が使われており、派手な夜の喧騒と言うよりはエレガントな大人の舞踏会の夜のようです。ベテランらしく深化したと言う表現がしっくりきました。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Model 500 - OFI (Remixes) (R & S Records:RS1006RMX)
Model 500 - OFI (Remixes)
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昨年Juan AtkinsにMike Banksも加わった新体制でのModel 500で新曲を披露した彼らが、今度はそれらを若手にリミックスさせ更に歩みを進めております。まずA面にはLondon拠点のプロデューサー・Bullionのリミックス。原曲がヤクザの様にドスを効かせた不良の為の肉体派エレクトロだったのに対し、Bullionのリミックスはう〜んペナペナ…音圧も足りないしリズムももたついているし、ダンスミュージックとしては物足りない。ロックっぽく生演奏風な音で躍動感を出したかったんだろうけれど、Model 500こそがテクノ/エレクトロの元祖である事を考えると方向性が間違ってますね。しかし裏面では若手で有望株のSpace Dimension Controllerが、Model 500を深く理解し彼らのエレクトロではなくロマンティシズムの面をアップデートしたリミックスを施し、流石の腕前を披露しておりました。原曲の冷たいエレクトロを下地に4つ打ちを強調し、更にコズミックな上物を追加してロマンティックに仕上げたこれぞデトロイトテクノ、これぞハイテックなリミックスと言える物へとアレンジ。Juan Atkinsの意志は30年もの長い活動を経て、SDCと言う新星にも伝達されているのでしょう。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2010
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。世間では音楽が売れないだとか、アナログ文化の衰退だとか音楽業界の悲鳴が聞こえてきておりますが、決して音楽自体がつまらない物になった訳ではないと思います。ようは今までは金かけて宣伝していた物が売れていただけで、今はそのシステムが通用しなくなったので心底なファンしか買わなくなっただけなのでしょう。そんな時代だからこそ、自分の耳を信じて意識的に聴く事を、興味と探究心を持って新しい音楽を探す事を行い、受身でなく積極的に自ずから音楽を聴くようなリスナーが増えればなと思います。さてそれでは毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 11:30 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Space Dimension Controller - Temporary Thrillz (R & S Records:RS 1008)
Space Dimension Controller - Temporary Thrillz
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UKの若干19歳の新星・Jack HamillことSpace Dimension Controller。まだ4枚ほどしかEPのリリースはないものの、テクノの名門・R&SからのダブルパックEPと言う事で期待して手を出してみたのですが、これは今後間違いなく来るだろうと予感させる好内容。初期Warp RecordsのArtificial Intelligenceを意識した知的な世界観、またはCarl Craigが初期に持ち合わせていた素朴でアナログな未来的音色、そしてデトロイトテクノとも共通する豊かなハーモニーやコード進行があり、それを彼自身はギャラクティックファンクと呼んでいる。確かに幻想的で透明感のあるテクノもあれば、可愛らしいヴォコーダーを被せたジャジーなダウンテンポ、そしてスペーシーでブリブリとしたエレクトロニックファンクもある。そこに共通するのはそう、まさにジャケット通りのイマジネーション豊かなディープスペースの広がりで、聴く者をレイドバックした空気に包み込み宇宙旅行へと連れて行ってくれるのです。現在のテクノのモードに合わせるでもなく、しかし古き良き時代の音を感じさせると共に単なる懐古的な作品にとどまらないJack Hamillの可能性も、宇宙の如く広がっているはず。本当に素晴らしい未知との遭遇。アナログ盤には4つのループも収録されております。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |