Iori Wakasa - Give Me Yourself EP (Dessous Recordings:DES135)
Iori Wakasa - Give Me Yourself EP
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Steve Bug主宰、Poker Flat Recordings傘下のDessous Recordingsから、何と日本から期待のIori Wakasaの新作が到着。ここ暫くその名を見かける事が無かったものの、遂にシーンへとカムバック。2010年にデビューをしてからは都内各所クラブでプレイし経験を養いつつ、作品毎にやや黒目のディープ・ハウスから繊細な美しさを放つテック・ハウスなどの楽曲性を披露し、DJとしてもアーティストとしても期待を背負っていた。一時は子育てなどにより音楽活動を休んでいたものの、ようやく音楽活動を再開し目出度い事にDessousからの再始動となる。音楽的にはテクノと言うよりはハウス・グルーヴが強いからこそ、Poker Flatではなく幽玄なディープ・ハウス寄りのDessousからとなるのは相応しく、そして音数を絞ったミニマルな構成にブラックネスとソウルを織り込んだハウスは本作でより進化している。A面に収録された"Be There"は大きな展開は用いられておらず、終始滑らかな4つ打ちキックのハウスが続く。しかし軽快に響くパーカッション、幻惑的なシンセのリフのミニマルな構成の中に朧気なボーカル・サンプルも用意し、音の抜き差しによってぐいぐいと伸びていくような機能性の高い作りになっており、秘かに情熱を燻すような渋いディープ・ハウスだ。裏面に移ろう。太いキックで骨太さもありながらシャッフルするようなハイハットでリズミカルなビートを刻む"Give Me"も吐息のようなボーカル・サンプルを用いる事で艶っぽさや黒さを添加しているが、A面よりも内向的で奥へ奥へと深みに落ちていきつつ途端に呟き声が溢れ出す事で困惑的な酩酊感がある。最後の"Feel It Dizzy"もやはりじわじわと持続するディープ・ハウスだが、ここでは金属的なパーカッションがインダストリアル感もある響きで用いられ、様々な鳴りをしながら埋め尽くす事で展開を作る。本作のどれもアーティスト性を主張するように作風が纏まっているが、無駄を削ぎ落とした機能性高いミニマル寄りのハウス感や控えめながらも甘美なエモーションを込めており、フロアで聞いても酔いしれるように恍惚に浸れるに違いない。カムバック作品としていきなりの充実した内容は、今後の活動に更なる期待が掛けられるだろう。



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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Chez Damier - Can You Feel It (New York Dub) - The Steve Bug Remixes (Dessous Recordings:DESLTD02)
Chez Damier - Can You Feel It (New York Dub) - The Steve Bug Remixes
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ここ数年で完全に復活を果たしたシカゴ・ハウスの巨匠であるChez Damier。自身のBalance関連のレーベル運営や過去の名作のリイシュー、リミックスの提供に加え新作の制作まで非常に活発な動きを見せておりますが、今度は92年にKMSよりリリースされた彼の代表曲とも言える"Can You Feel It (New York Dub)"のリミックス盤がリリースされました。Damierのディープハウスはドイツのそれとも親和性が高いのか、本作ではドイツのミニマルハウスを切り開くSteve Bugがリミックスを担当しております。先ずA面の"Steve Bug Re-Mix"ですが、原曲のヒプノティックな質感は損なう事なくよりエレガントに、よりスマートな洗練を極めたクールなテックハウス仕様で、見事に現在形のハウスへと昇華させたリミックスと言えます。そしてB面には同じくBugによる"Steve Bug Re-Dub"を収録しておりますが、こちらはタイトル通りにボーカルよりもシンセの美しく伸びるトラック自体へと注目がいくツール的な仕様で、トラックの荘厳で幻想的な美しさが際立ちます。そしてもう1曲、なんと"Can You Feel It (New York Dub)"自体もリマスターされて収録されているのですが、実はこれを手掛けていたのはMKことMarc KinchenとDerrick Mayなのです。90年代前半のミドルスクールな空気感、NY系ハウスとも結び付くこのシンプルな4つ打ちにシンプルなシンセリフやストリングスを組み合わせたこのハウスは、古き良き時代感を持っているのは当たり前だがプリミティブな響きと力強いグルーヴを伴っており、今尚輝きをは失っておりません。時代を軽々と飛び越えるこのクラシカルな曲は、ハウスの踊れる心地良さを雄弁に語っております。

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| HOUSE7 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vincenzo - The Clearing (Dessous Recordings:DES100)
Vincenzo - The Clearing
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ドイツのベテランDJ・Steve BugがテクノのPoker Flatと並行して運営しているDessous Recordings。こちらはディープハウスやボーカルハウスを主にリリースするレーベルで、1998年に発足して以来ようやくカタログ100作目がリリース。目出度い100作目を担当するのはDessousの1作目に名を連ね、それ以降積極的に同レーベルから作品をリリースしてきたChristian Vincenzo KruseことVincenzo。A面にはオリジナルとダブミックスが収録されておりますが、秀逸なのはダブミックス。内に秘めたるソウルを隠すようにフラットながらも、透明感のある幻想的なシンセが薄く伸びていき、中盤のブレイクで別の上物が追加されるビルドアップスタイルなテックハウス。ディープと言う言葉がぴったりな厳そかな世界観、静かに深層に連れて行かれます。そしてB面には名前自体を聞くだけでも懐かしいIan Pooleyがリミキサーとして曲を提供しています。優美なピアノのリフを加えてお洒落なリミックスかと思いきや、途中からウニョウニョなアシッドでアクセントを加えて、上品の中にも歪んだ毒を混ぜ込む上手いお仕事をしておりました。オリジナルよりもゴージャスで、でもフロアも意識したパーカッシヴなハウスでPooleyらしいリミックスですね。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Goldwill - Discooker (Dessous Recordings:DES99)
Goldwill - Discooker
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Steve Bug主宰のDessousの新作は、Mojuba傘下のレーベル等からもリリース歴のあるGoldwill。Steve Bugと言えばPoker Flatも並行して運営しておりますが、そちらがテクノ寄りなのに対しDessousはディープで艶のあるハウスが多い気がします。そんな訳でこのEPも所謂モダンディープハウスと呼ばれるような、官能的でありつつも洗練やお洒落を感じさせる3曲を収録。A面の"Nachtzug"は抜けの良い土着的なパーカッションを使いつつも、エロティックに盛り上がるシンセを挿入した事で夜っぽく仕上がったハウスで、都会のしっとりしたナイトクラブに合いそうです。そしてタイトル曲の"Discooker"は滑らかなグルーヴに薄く被膜が張るような幻想的なシンセを被せたテック系で、耳にすっと優しく入り込むようでに心地良し。どの曲にも言える事はウェットな質感があり、それがより夜っぽく色気を強くさせているのだと思います。Dessousのこの緩くエロいハウスは、踊りながらでも悪くないけれど酒を飲みながらしっとり聴きたくなりますね。

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| HOUSE6 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moodymanc - Omlette (Dessous Recordings:DES91)
Moodymanc - Omlette
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Moodymannじゃないよ、Moodymancだよって確実にMoodymannをパクッたアーティスト。20:20 VisionやSteve Bug主宰のこのDessous Recordingsから名前の通りMoodymannを意識したディープハウスをリリースしてきましたが、本作では黒さは控えめにアンビエンスさえ漂う流麗なテックハウスに路線を変更。"Omlette"は抜けの良いキックやパーカッションが効き、そして透明感のある上物シンセがアンビエント臭を漂わせる緩めのテックハウス。音数を絞り展開を拡げないミニマルな構成で、しかしながら心地良さの持続する使い勝手の良い曲ですね。Dplay & Manuel Turに依るリミックスは、暗めながらもドラッギーにぎとぎとと味付けしたミニマルハウスで不気味なムードを演出。"Talker (Drum Dub)"はそのまんまメロディーとかはほぼ入らずに、リズムトラックだけのアフロアフリカンな太鼓がポコスカと気持ちの良いDJツール。太鼓にリヴァーヴ処理がされていて、ダビーな響きが空間の広さを感じさせます。

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| HOUSE5 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steve Bug - The Lab 02 (NRK Sound Division:LAB002)
Steve Bug-The Lab 02
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ミニマル旋風の中で着実に評価を上げてきたPoker Flatのボス・Steve Bugが、重要ハウスレーベルの新たなるMIXCDシリーズ"The Lab"の第二段に抜擢されました。この人の作るトラックは凄い秀でてる訳じゃないけれど、DJMIXに関しては中々グルーヴィーで色気やディープさを伴いベテランらしい大人なプレイが多く、アーティストと言うよりはDJ気質なお方だと思います。今回は2枚組みでそれぞれコンセプトを分けてプレイ。CD1はハウス〜ディープハウスの現代的要素をフューチャーした滑らかで深みのある音をコンセプトに、小さなクラブで一晩中プレイするのを意識した展開だそうです。実際殆どアッパーにはならずに緩みのあるグルーヴで、ミニマルでパーカッシヴなずぶずぶと深みにはまるプレイ。終盤テッキーで幻想的な場面も出てくるけれど、結構地味かな…。対してCD2はアップリフティングに、でもソウルフルかつテッキーな大箱向けのプレイだそうですが、う〜ん、やっぱり地味じゃないかな。ディープなミニマルを中心に終始陰鬱な音が続いて、ずっと沼の底に陥るような印象。これが今のクラブのメインストリートなの?なんかいかにもテクノって感じではないんだよな、ハウシーではあるけれど。一晩中こんな落ち着いたのを聴いて踊るほど自分はまだ歳くっちゃいないし、もっとテクノらしい衝動がある方が俺は好きだけどな。それに以前は聴けたセクシャル、アダルティーな要素が薄まっているのも個人的には残念。自分とSteve Bugの求める音に距離感を感じました。

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| TECHNO7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2008/09/05 (FRI)
SQ presents AGORIA WORLD TOUR'08 @ Unit
DJ : Agoria, R.i.v.e.r, Dr.Shingo

2008/09/06 (SAT)
FLOATRIBE @ Unit
DJ : Kaoru Inoue, Kentaro Iwaki
Live : Kentaro Iwaki×Toshizo×Nori

2008/09/12 (FRI)
PUBLIC IMAGE @ Mado Lounge
Special Guest DJ Set : First Transmission From Jeff Mills
Live : Ryo Murakami
DJ : Akr, Sisi, Zuyack

2008/09/13 (SAT)
MINUS CONNECTED #04 -PLUS8 SPECIAL
DJ : Adam Beyer, Akr

2008/09/19 (FRI)
Endless Flight @ Unit
Guest Live : Isolee
Live : Koss aka Kuniyuki
DJ : KZA, Toshiya Kawasaki

2008/09/19 (FRI)
In:Flame @ Air
DJ : RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho, DJ Sodeyama, Takuya

2008/09/20 (SAT)
NIXON presents "om:tokyo" @ Liquidroom
DJ : Mark Farina、J-Boogie、Anthony Mansfield、Groove patrol
Live : Samantha James

2008/09/22 (MON)
CHaOS @ Womb
DJ : Fumiya Tanaka, Zip

2008/09/26 (FRI)
AIR 7th Anniversary [01] @ Air
DJ : Ken Ishii, Kaoru Inoue, Ryota Nozaki, DJ Sodeyama, ☆Taku Takahashi

2008/09/26 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ Womb
DJ and Live : Jimmy Edgar
Live : De De Mouse
DJ : Kaoru Inoue

2008/09/27 (SAT)
WOMB Presents W @ Womb
DJ : Steve Bug, DJ Wada

2008/09/27 (SAT)
Directions @ ageHa
DJ : Funk D'Void, Osamu U

2008/10/04 (SAT)
CLASH39×STANDARD @ ageHa
DJ : Francois K., Ken Ishii

2008/10/04 (SAT)
Animismic ~Deep Spiritual and Organic~ @ Unit
DJ : Ron Trent, DJ Olive

久しぶりのジェフミルズ。2010年1月1日12:01AMに東京に帰還するらしいけれど、2009年〜2010年はカウントダウンで来日って事ですよね?それまではもうジェフは来日しないそうなので、今回は何としても行かないと。10月4日はフランソワ、ケンイシイ、ロントレントが被ってしまった。迷うなぁ…。
| UPCOMING EVENT | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Digweed - Transitions Vol.4 (Renaissance:REN42CD)
John Digweed-Transitions Vol.4
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気が付けば毎年恒例のシリーズになっているプログレッシヴハウスの大御所・John DigweedのMIXCDシリーズ"Transitions"。シリーズ物と言うとどうしても耳が慣れてしまい飽きやすくなってしまうのですが、この4作目にしてシリーズ最高峰ではないかと感じられる気持ちの良い出来。既に音的にはテクノだとかプログレッシヴハウスだとか区別するのは意味の無い内容で、ジャンルの垣根が下がった事で新たなるファンの獲得に成功しているであろうDigweed。実際自分も以前はプログレを聴く機会は無かったのですが、ある程度テクノ寄りになったおかげで自分も聴く機会を得られているので、壁が低くなるのは良い効果もあるのです。曖昧・あやふやにぼかして成功している良い例でしょう。選曲に関しては大半は自分が知らないアーティストですが、序盤のユルユルとしたテンポの中にも重みを効かせ安定した流れから、ジワジワと壮大な流れに落とし込んでいくテックハウスやプログレが中心。透明感のある上物とギラついた上物、相反する音が入っていてワイルドでありながら上品な雰囲気も感じられる好内容です。

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| TECHNO6 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steve Bug - Bugnology 2 (Poker Flat Recordings:PFRCD16)
Steve Bug-Bugnology 2
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近年のミニマル隆盛と共に知名度を上げたPoker Flatのボス・Steve BugのMIXCD。既に結構な量のMIXCDをリリースしていて、本作は2006年にリリースされた物。彼のMIXCDはほぼ全部揃えているのですが、どの作品も淡々としていてクールなプレイが多いのが共通しています。リリースが増えるにつれてどのMIXCDも音が似通ってきているので、個人的にはもっと違ったプレイも聴いてみたくなってきたこの頃。だからと言って決して本作の質が低い訳でもなく、やはりミニマル系のDJでは安定したプレイでぼちぼちの質を保っております。ミニマルと言ってもただヒプノティックな音を追求するのではなくて、もっと肉体的と言うかリズムが直感的に体に来る感じのトラックが中心でしょうか。カチコチ系のパーカッションをベースに不安げで陰鬱なシンセがどろどろ入ってきて、ずーっと暗い夜道を彷徨う様なダークな展開で控えめに言っても派手は展開は無し。音数の少なさや不気味なベース音やら狂気を感じさせる雰囲気やら、そんな所にシカゴアシッドの影響なんかも感じたりしますね。事実他のMIXCDではシカゴハウスも回してますし。しかしまあ本当に地味と言うか淡々と冷たく、まるで能面の如く無表情なプレイですな。体感温度が下がりそうなひんやりとした音楽だね。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2008/02/22 (FRI)
Taicoclub Presents So Very Show! @ WOMB
DJ : Dominik Eulberg, Crystal
Live : Shane Berry

2008/02/23 (SAT)
Ultra Music @ ageHa
DJ : DJ Emma
Guest Live: Spirit Catcher

2008/02/23 (SAT)
Real Grooves Vol.24 @ Space Lab Yellow
DJ : Steve Bug, Matthias Tanzmann, Aquira

2008/02/29 (FRI)
Plus Tokyo @ AIR
DJ : Shin Nishimura, Djinxx

2008/03/01 (SAT)
CHaOS @ Space Lab Yellow
DJ : Fumiya Tanaka, Jan Krueger
Live : Bruno Pronsato

2008/03/07 (FRI)
"WC" feat. RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho @ UNIT
Guest DJ : RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho, PERC
Live : Gonno, Numan a.k.a. Techriders
DJ : Salmon, Dasha

2008/03/08 (SAT)
Clash 32 @ ageHa
Live : Hardfloor
DJ : Fumiya Tanaka, Hitoshi Ohishi

2008/04/05 (SAT)
Clash 33 @ ageHa
DJ : Derrick May, Ken Ishii

2月、3月は全体的に低調な感じですなー。Spirit Catcherは昨年同様またEMMAのイベントかー(昨年はChabとでした)、これは酷い。テクノのイベントに担ぎ出すべきでしょ。Oliver Hoも聴きたいけれど、他のDJ陣が多すぎてHoのプレイ時間は短そうね、しょぼーん。デリックメイとケンイシイが救いです。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(8) | trackbacks(0) | |
Steve Bug - Fabric 37 (Fabric:FABRIC73)
Steve Bug-Fabric 37
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いつのまにか現在のテクノシーンのメインストリームを突き進んでいる気がするPoker Flat Recordingsとそのボス・Steve Bugですが、Bugの今年2枚目となるMIXCDは名門Fablicシリーズからです。まあどのレーベルから出そうがこの人のプレイは既に地盤が固まっていて、基本的にはクールで緩めなミニマルハウスが主になっています。近年彼がリリースしているMIXCDがどれも同じ様な内容なので敢えてコメントもし辛いのですが、それでもやはり聴いていてじわりと効いてくるプレイは流石だと思います。ミニマルな中にも恍惚を誘うパーカッション系の曲や妖艶な色気を感じさせるテックハウス、果ては狂気じみた雰囲気さえ感じさせるアシッディーな曲も織り交ぜて、冷たい感覚は保ちつつも単調に陥らずにぐいぐいと引き込まれる世界観はBugらしいですね。新機軸もそろそろ見たいなと思いつつ、ミニマルなのが彼の持ち味だからきっとこれで良いのだ。しかしこういう音楽は部屋でしらふで聴くよりも、クラブで酒をがんがん飲んでぶっ飛んだ状態で聴く方が絶対に気持ち良さそうです。

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| TECHNO5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Steve Bug (Music Man Records:MMCD028)
Fuse Presents Steve Bug
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テクノの定番MIXCDシリーズ・FUSEの最新作は、近年のミニマルハウス流行の中で大躍進を遂げたPoker Flatのボス・Steve Bugが担当しています。数年前まではそこまで人気無かった気がしますが、近年では現在の時流の音であり、またドイツを象徴する音でもあり、思ったよりも知名度も実力に追いついてきたなと感じます。この人は今までも何枚かMIXCDをリリースしているのですが、どれを聴いても強引に盛り上げる無理な展開は無く徐々に自分の世界に引き込んでしまう魅力があるんですね。本作も今までの路線を強襲したディープ目のミニマルハウス、テックハウスを中心に淡々としたミックスを披露しています。相変わらず派手な音は皆無で冷たさと暗さで一杯で、半ば秘めたる狂気さえも感じさせます。今作が面白いのはシカゴハウスのオールドスクールな曲を混ぜている事で、それらが最新の音と違和感無く並んでいるのはなんとも不思議ですね。ドイツの音と言うと不穏なアシッディーさも特徴なので、それらはシカゴハウスと相性が良いのかもしれないですね。正直この手のMIXCDが大量にリリースされ少々食傷気味ではありますが、やっぱりベテランのプレイと言う物は質が高いなと感心致します。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Susumu Yokota - Zero Remixes (Sublime Records:IDCS-1002)
Susumu Yokota-Zero Remixes
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品質を落とさずにテクノ、ハウス、アンビエントなどを大量生産する日本が誇るべきアーティスト・ヨコタススム。そんな彼が世紀末へのカウントダウンとしてリリースしたハウス傑作「Zero」(過去レビュー)は、彼の中で最もハウスへの愛が結実した作品だと今も思っています。そんな素晴らしい作品を著名なDJ/アーティストがリミックスしてしまったのが、タイトルそのまんまの本作です。Kyoto Jazz Massive、Bugz In The Atticらは予想通りのブロークンビーツを強調した上品なリミックスを行い、オリジナルに負けない優雅さを演出していますね。近年ディープなテクノで人気沸騰のSteve Bugは、微妙にジャーマンアシッドを感じさせるベースラインが渋いです。No Milkはかなりファンキー色強めで、ブラックテイストが沸いて出てくるディスコみたいだ。Si Beggだけかなり浮いてて、硬めのテクノリミックス。オリジナルから感情を排した様なクールな出来だと思います。最後にはヨコタススム自身のリミックスもあるのですが、分厚い強烈なバスドラのビートと儚く消えゆきそうな優雅な上物が見事な調和を見せ、踊れて聴けるダンストラックになっています。テクノ、ハウス、ブロークンビーツと色々なジャンルが混在していますが、これは正にヨコタススムが今まで取り組んできた音楽活動とも共鳴する所があるのでは。統合性はないけれど、一つ一つの楽曲はやはり質が高くムードのあるアルバムだと思いますよ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2007/02/24 REAL GROOVES VOLUME 16 @ Space Lab Yellow
友人の誘いでドイツ・Poker Flatのメンバーが集結するREAL GROOVES VOLUME 16に行ってきました。驚きだったのは1時過ぎにクラブに着いたのですが、外には行列が出来ているのです。結局着いてからクロークに荷物を預けるまでに45分位かかりまして、まともにフロアで音楽が聴けるようになったのは2時前でした。YELLOWって深夜になるといつもこんなに待つのかしら?しかも数年前にもYELLOWにSteve Bugが来たけれど、その時はガラガラだったから今回の混み様に異様な物を感じましたね。
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| EVENT REPORT1 | 18:53 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/02/03 (SAT)
LUKE SOLOMON JAPAN TOUR @ YELLOW
DJ : Luke Solomon, Remi, Nako

2007/02/09 (FRI)
URBANPHONICS presents KERRI CHANDLER JAPAN TOUR @ YELLOW
DJ : Kerri Chandler, Motoki Takahashi

2007/02/10 (SAT)
CLASH19×MOON AGE @ @ ageHa
DJ : Marco Bailey, Ken Ishii, Q'Hey, Takami

2007/02/10 (SAT)
OVUM Presents JOSH WINK "THE PROFOUND SOUNDS VOLUME 3 ALBUM RELEASE TOUR" @ WOMB
DJ : Josh Wink

2007/02/11 (SUN)
FOUR SEASONS OF DEEP SPACE @ YELLOW
DJ : Francois K.
Live : SCION

2007/02/16 (FRI)
HEIKO LAUX JAPAN TOUR @ YELLOW
DJ : Heiko Laux, Loud-One

2007/02/23 (FRI)
"Beyond Borders Vol.1, and Vol.2" Release Party @ AIR
DJ : RAPHAEL SEBBAG and more
Special Guest DJ : IAN O'BRIEN

2007/02/24 (SAT)
Real Grooves Volume 16 @ YELLOW
DJ : Steve Bug, Terence Kissner, John Connell
Live : Guido Schneider
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sven Vath - In The Mix - The Sound Of The First Season (Cocoon Recordings:CORMIX001)
Sven Vath-In The Mix - The Sound Of The First Season
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いっでぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!(泣)
無駄に生えていたおやしらずを抜いてきました。麻酔しているにも関わらず、見事にしっかり生えているおやしらずをぐりぐり動かす度に、涙が出るほどの激痛が襲い冷や汗たっぷりでした。どうでもいいけれど、歯医者にいる歯科助手って大半が可愛い気がするのは私の思い違いでしょうか。

それはそうとドイツ帝国メジャー路線の人気者、Sven VathのMIXCDです。かつてのHarthouseからリリースしていた事のトランス路線はどこへやら、Cocoonを立ち上げてからはテクノ方面で人気を獲得しています。Cocoonの傑作MIXCDシリーズとなっている「In The Mix」の第一弾が、実はこれだったのですね。今年2月に初めてSvenの生プレイを聴いたのですが、ちょっとがっくりな下手くそなプレイでした。ではこのMIXCDはどうかと言うと、まあ至って普通なテクノだねって。前半から中盤は、ディスコ系のジャーマンテクノ中心でこれはあんま好きくない。ジャーマンならやっぱKompaktやらTresorの音の方が好きだな。Svenの選曲はブリブリのベースラインが多くて、正直こうゆう音は苦手なんだわさ。後半からバキバキのハードテクノが登場するんだけど、SvenはMIXが遅いと言うか一曲を長く聴かせるタイプ。ハードテクノは矢継ぎ早にMIXしてくれないと、面白味が無いと思うんだけどどうでしょうか?派手な盛り上がりを見せる箇所も無いし、凡庸なプレイだなと思います。Svenの大人気の理由がいまいち分からないですな…。Svenより人気無くてもSvenより上手いDJは、10人以上は名を挙げられます。音楽だけに関する事じゃないけれど、ブランドよりも自分の耳を信じた方が良いですね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Josh Wink - Profound Sounds Volume 3 (Thrive Records:90746-2)
Josh Wink-Profound Sounds Volume 3
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自身が作るトラックは激ハイパーなアシッド作風が多く派手なのに、何故かJosh WinkのDJはかなり渋い。生で聴いた事がないから実際はどうかしらんけど、前作の「Profound Sounds Volume 2」(過去レビュー)も渋かったのに今作はより深く渋い。1枚目はクリックハウスから入ってきて、Winkまでもクリック熱にやられたのかと呆気に取られた。そこからはRichie Hawtin風のディープでウニョウニョなミニマルが続き、何故か中盤でLos Hermanosのラテンハウスが入る。しかし続くRadioheadのJosh Wink Remixでまたもディープな作風に戻り、最後まで淡々とミニマルな世界観が続きます。決して浮上する事はなく、地べたをずっと這いずり回るような重苦しさがあるね。2枚目は更にミニマルで多少ハードになったり、浮遊感のあるテックハウスを回したりするけれど、むしろ深く沈み込むダークな世界観に注目すべき。ハードミニマルの様に派手は展開はないけれど、一貫して暗黒の音に統一されたプレイには美学みたいな物を感じるね。クラブでもこんなプレイを本当にするのか疑問だけど、CDとしてリリースするなら家で聞く物だしこれはこれであり。テクノ系のDJプレイでここまで我慢してテンション上げないのも、ある意味珍しいかも。決してつまらないと言う意味では無くて、本当に彼のDJは素晴らしく激渋だよ。強いて言うならば今作はハウスグルーヴが強いので、今度はテクノ色が強いプレイを聴きたいな。
※Ministry Of Soundからは同内容で「Sessions」としてリリースされています。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Sven Vath - In the Mix The Sound Of The Second Season (Cocoon Recordings:CORMIX003)
Sven Vath-In the Mix The Sound Of The Second Season
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今週末はSven VathがWombに来日するので楽しみなのですが、Svenに注目し始めたのはほんと2〜3年前位からだと思います。90年代のSvenと言うとEye QやHarthouseからモロにジャーマントランスな作品をリリースしていて、それはそれで質は高かったけれど僕はかなり敬遠気味でした。それが2000年代に入るとRicardo VillalobosやRichie Hawtinらと手を組みだし、DJプレイも割とテクノ中心になって来てそこから僕も関心を持ち始めた気がします。近年は自身のCocoon Recordingsの運営も成功し、更にはイビザ島でのパーティー「Cocoon Club」も数多くの著名なDJやアーティストを招致し毎年夏の時期には大盛況となっている様です。そんな「Cocoon Club」の雰囲気をまとめたCDが、人気シリーズとなっている「In the Mix」です。彼のDJは2台のターンテーブルとミキサーのみと言うシンプルな構成で、テクニックよりも選曲を前面に押し出したプレイが特徴です。まず「Noche」サイドですが、こちらは真夜中のパーティを意識したハードなプレイ。意外にもSurgeonやDJ Shufflemaster、Speedy Jなどの曲で疾走感のある硬いハードテクノ、中盤はブリブリのジャーマンアシッド、終盤はデトロイト系で爽やかに、手堅く聴きやすい選曲です。昔のSvenからは想像だに出来ないプレイですね(笑)。そして昼間のアフターアワーズを意識した「Dia」サイドはハウシーなテクノで、うっとりまったり宴の後の和んだ雰囲気です。こちらの方がメロディーを重視した曲が多く、Svenの危なげな妖艶さが上手く生かされていると思いました。昼と夜、対照的な2枚に仕上げたので存分に彼のプレイを楽しめる素晴らしいMIXCDですが、この作品も2001年作、近年のSvenのプレイとはまた違っていたりします。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steve Bug - Bugnology (Poker Flat Recordings:PFRCD13)
Steve Bug-Bugnology
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ドイツには本当に素晴らしいテクノレーベルが一杯あるのですが、テックハウス好きにはPoker Flat Recordingsが頭に浮かぶでしょうか。近年はよりミニマルさを増した作風にシフトしている様な気がしますが、Poker Flatのドン・Steve Bugのプレイは派手ではないものの僕のお気に入りです。以前にもこの人のMIXCDを紹介した事はあるのですが、相変わらずそんなに大人気って訳でもなさそうなので、ここでひとまず紹介しておこうかなと。最初に紹介した通り派手なプレイは特になく、最初から最後までディープめのミニマル、テックハウスで平たく緩やかに延々と聴かされる感じです。このくつろげる程の揺るやかさが個人的にお気に入りなのですが、かといって踊れないって事ではないんですね。アッパーに踊らされるのではなく、自然と体が揺らぐ感じと言うべきなのかな、体に馴染みやすいテンポ・グルーヴなんですよ。こういった所はハウスから音を継承しているのかなと思いますが、透明感が有り流麗な電子音はテクノでもあるかなと。また地味と言えば地味ながらも、中盤では妖艶さを見せるドラマティックな曲も挟んだり、しっかりとヨーロッパ的耽美さを感じさせてくれます(Justin Martin、I-cubeの曲が素晴らしい)。クラブで彼のプレイを聴いた時はガンガン上げていたんですけど、実際の生プレイでもこういった緩やかな展開のプレイを聴いてみたい!と思いますが、まだまだ日本のシーンではこういった音を出すイベントは多くなさそうですね。もちろん激しいプレイも好きなんですけど、緩い音楽を酒を飲みなつつ体をゆらゆら揺らしながら聴きたいな〜って思います。

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| TECHNO3 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fuse Presents Joris Voorn (MINIMAXIMA:MM211CD)
Fuse Presents Joris Voorn
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今や押しも押されぬテクノ界の超新星・Joris Voornの初のMIXCDが遂に登場。大ヒット曲「Incident」や1STアルバム「Future History」での活躍はまだ記憶に残る所ですが、今度はMIXCDも出してくれるなんてなんてファン泣かせな活動ぶりなんでしょう。新人と言う事もあって僕はアッパーにガツンと来るようなプレイを予想していたのですが、ここは意外にもクールで抑制の取れたベテランらしいプレイを披露しています。ここでは流行のAbleton Liveを使って40曲をMIX、19個のセクションに分けています。PCを使ってのプレイのせいかやはり曲の流れに気を遣ってスムースで緻密な展開があり、彼の気高くも美しい面が強調されて感じる事が出来るのではないでしょうか。美しいシンセラインが用いられた曲の他にも、テクノに止まらずハウスクラシックスやクリックハウス、有名なアーティストの楽曲が惜しげもなく導入されて単調に陥る事はありません。こいつ本当に新人かよって思うような精密機械ぶりですが、欲を言えば新人なんだからもっと爆走気味に、ガンガン盛り上げるプレイでも良かったんじゃないかと思ったりもしました。実際にDJでは「Incident」だって回すそうじゃないですか。決して地味と言う訳ではないですが抑えめのプレイなので、緩い上げ下げの展開をじっくり噛みしめて長く付き合っていこうと思います。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(4) | |
Upcoming Event
2005/05/28 (SAT) UNITE @ UNIT
DJs : CHARLES WEBSTER, IAN O'BRIEN

2005/06/03 (FRI) BETTER DAYS @ Module
Special Guest DJ : Mike "Agent X" Clark
DJs : Takamori K., No Milk, Misuzu, Sumitani

2005/06/10 (FRI) REAL GROOVES Volume 5 @ Yellow
DJs : Steve Bug、AKR + John Connell
Live: Luciano

2005/06/10 (FRI) IRIZO @ WOMB
Special Live Set : Speedy J
Special Guest DJ : Shufflemaster(traktor DJ set)
DJs : YOHEI ISHIJIMA, Nxx Oxxxx

2005/06/10 (FRI) Autechre @ CLUB CITTA' KAWASAKI
Live : Autechre
special guests: LFO, Rob Hall, Russell Haswell

黄金週間も終わり、祭りも終わり、宴の終演を迎えたようです。5、6月はそんなに大きなイベントもないなぁ。ま、CHARLES WEBSTER+IAN O'BRIENは絶対行きますけど。Speedy Jは1〜2年前に来日の話があって、急遽キャンセル。そして遂に来日ライブが決まりましたね。Surgeon並に超極悪な音を出せるやば〜いアーティストなので、興味津々です。

追加

2005/06/25 (SAT)MUSIC CONCEPTION presents MOONBEAMS @ Yellow
DJ : K.F. aka Calm
Live PA : Kirk Degiorgio (As One), New Ponta Box

2005/07/02 (SAT) LARRY HEARD JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJs : Larry Heard aka Mr.Fingers, Alex From Tokyo

またまたラリーハードがイエローを襲撃。何度も行こうと思ってたのに予定が合わずに行けなかったので、今度こそ行かせてもらいます。
| UPCOMING EVENT | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Funk D'Void - In The Mix iFunk (Cocoon Recordings:CORMIX008)
Funk D'Void-iFunk
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昨日Pascal FEOSのIn The Mixシリーズを紹介したので、ついでにこれも久しぶりに聴きました。Funk D'VoidはSOMA Recordsから毎回高品質なデトロイトライクなテックハウスを発表していて、そのシンセの美しさには定評があります。リミックスワークも外す事なく、リスニング系からアッパー系まで良い感じの仕事をしています。とにかくFunk D'Voidはアーティストとして素晴らしい才能を持っていて、僕の大好きなアーティストの一人であります。そんな彼のMIXCDがIn The Mixシリーズに初登場したのが、去年の話。実際のプレイはハードグルーヴと言う話を聞いていたので初めてこのCDを聴いた時、予想外にも結構大人しめで聴かせるプレイだったので困惑したものでありました。テックハウスメインなので音的には本人のイメージその物なのですが、終盤までとにかく緩い。メロウな曲をじっくり聴き込むための様な選曲です。流行のクリックハウスもエレクトロディスコも時折混ぜて、終盤までまだかまだかと引っ張ります。途中Carl Craig、Future Beat Allianceのデトロイト系を2発差し込み、少しだけはっとさせられました。でもまだまだ盛り上がりが足りません。結局ラスト2曲の綺麗目シンセなデトロイト系で感動的な盛り上がりを見せて終わるのですが(特にAdrenogroov等から作品を発表しているDan Corco & Fred Carreiraは素晴らしいです)、なんだか食い足りない感じでした。結局全体的にビートが弱かったと言うか、もう少しだけでもハードな4つ打ちが欲しかったかなと思います。緩いなら以前紹介したSteve BugのMIXCDも同じじゃないかと思いますが、あちらは4つ打ちミニマルで反復の高揚感がありました。こちらはミニマルでも無いし、グルーヴが稀薄になったJohn TejadaのMIXって感じですね。

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| TECHNO1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pascal FEOS - In The Mix Rize & Fall (Cocoon Recordings:CORMIX006)
Pascal FEOS-Rize & Fall
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近年のSven Vath率いるCocoonは昔のSvenの趣向のトランスではなく、現在形のジャーマンテクノ。Svenは嫌いだったけど、最近はなかなか良い所があると思います。そのCocoonからのIn The Mixシリーズの一つが、このRize & Fallで前出のSteve BugやSven本人、Ricardo VillalobosやFunk D'Voidも参加していてかな〜り豪華な面子になっています。Steve Bugはディープでセクシャルなハウスを披露していましたが、このPascal FEOSはどうでしょうか。こちらは流行のRicardo Villalobos、Lucianoの様なクリック系から始まります。まあ今となっては目新しさもありません。しかしここら辺の音はグリグリしてて、ほんと奇っ怪な音ですね。そしてクリック気味のテックハウスに繋がり、Freaksでは近年リヴァイバルが目立つアシッドォォォォ!シカゴ系のアシッドでは無くてジャーマン系のブリブリした感じですね。中盤以降はアッパー系のテクノ〜テックハウスで終始押しまくり、そこら辺は手堅くまとめた感じです。こう聞くと大した事なさそうだけど、丁寧なMIXで後半に向けて徐々に盛り上げてくれて軽〜く水準をオーバーするナイスなMIXCDなんですよ。前半が抑えめなおかげで後半がモリモリ盛り上がる訳です。アッパーだけど綺麗目のソリッドなシンセ音で構成されていて、デトロイト系までとは行かないけれど情緒的でもあります。ジャーマンテクノってKOMPAKTとかもそうだけど、硬派でありつつPOP感覚にも溢れているのです。流行を逃す事もなく、また地もしっかりした硬派なMIXCDだと認定します。昆虫がアップになったジャケットは、彼のプレイと同様に耽美を感じます。

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steve Bug - The Flow (Cocoon Recordings:CORMIX002)
Steve Bug-The Flow
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売れ線アーティストと言う訳でもないが、全然名前が売れてない訳でも無いアーティストがこのSteve Bug。Poker Flat Recordingsのボスであり、テックハウス〜ジャーマンディープハウスを中心に送り出し、近年はアシッドリバイバルにも貢献しているその人です。が、多分地味な作品が多い為になかなかポピュラーにはなれないが、安定して良質な作品を作っていると思います。そして同じドイツのCocoon RecordingsからシリーズとなっているMIXCDを出しました(と言ってもこれはもう4年前の作品だけど)。突出して有名なMIXCDでは無いけれど、これは僕は太鼓判を押してジャーマンミニマル〜テックハウス好きの人にはお薦め出来る物でございます。盛り上がりとかもそんなに無いし、とにかく一聴して地味なんですがすぐに諦めてはいけません。何度か聴くとジャーマンミニマル特有のセクシャルな魅力に気が付くでしょう。温度は冷え切っているのに、何故か妖しい魅力に溢れた曲ばかりなのです。また盛り上がりが無い事が逆に平坦な流れの中に、これぞミニマルと言った継続したグルーヴを生み出しています。最近のSven Vathが好きな人にはきっと合うんじゃないかと思っています。クラブでは激しいハードミニマルが楽しいだろうけど、こんなゆったりとしたテクノには大人の余裕を感じます。ワイングラスでも傾けながら聴いてみたいですね。名付けてセクシャルジャーマンディープハウス!

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

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ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2004/11/02 Module 3rd. Anniversary feat. Fabrice Lig
Fabrice Lig@Module
Greetings for the 3rd anniversary of module Fabrice Lig
DJs:Fabrice Lig、Kentaro Iwaki a.k.a Dub Archanoid Trim、Takamori.K

一年ぶりのFabrice Lig来日と言う事で行ってきました。早めに行って11時過ぎに到着。最初はTakamori.Kでダビーテックハウス中心。こうゆうのはあまりクラブで聴いた事が無かったけど、上げすぎず緩すぎず心地よいです。Francois K.のDeep SpaceやSteve BugのPoker Flatとも共振するような感じです。相変わらず大人気のJoris Voorn-Incidentも回してました。レコード持ってくる枚数が少なかったのか、同じ流れで同じ曲を2回使用する事もありましたが徐々に盛り上げてくれて良かったです。そして1時前に予想外にFabriceがDJをスタート。
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| EVENT REPORT1 | 14:39 | comments(4) | trackbacks(1) | |
2004/10/15 ELECTRIC SKYWALKERS SYSTEM 7 JAPAN TOUR “ENCANTADO” @ UNIT
トランスを聴く訳ではないのだが、System 7のライブがあるのでトランスのイベントに行ってきました。UNITに行くのも初めてだったけど、あのBALLROOMの下だったのか。BALLROOMと言えばMETAMORPHOSEのFreedom Villageを良くやっていたけど、最近はそのイベントが無いので残念です。UNITは地下1-3階の構造で、レストラン、フロア、ラウンジがあり結構でかい。フロアも意外に大きくて、音量音質もYELLOW程ではないが充分だと思います。照明も暗くて良く分かっていらっしゃる。新興クラブだけど、イベント充実させてがんばって欲しいですね。

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| EVENT REPORT1 | 22:54 | comments(1) | trackbacks(2) | |
DJ Rolando - Nite:Life 016 (NRK Sound Division:NRKMX016)
DJ Rolando-Nite:Life 016
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先日ナイスなプレイで会場を盛り上げたDJ Rolandoの4枚目となるMIXCD。ageHaでのプレイではテクノ寄りだったが、このMIXCDではテクノ、エレクトロ、ハウスを自由に跨ぎ懐の深さを見せてくれる。最初は穏やかなハウスから始まるのだが、ハウスメインにやらせても充分いけそうな感じです。6曲目から立て続けにMr. De-2001 Space Odyssey、Los Hermanos-Quetzal、Adam Beyer-Ignition Key(Aril Brikha Mix)とデトロイトクラシックを3連発。じわじわと盛り上げます。徐々にテクノよりの曲で盛り上げつつTechnasia-Crosswalk以降はエレクトロでクールダウン。最後はJeff Mills-See This Wayで儚くエンディングを迎えます。普段はもっとダークで鬼気迫る感じですが、このMIXCDではリラックスした感じが伺えますね。エレクトロやテクノをやっても激しいわけではなく、貫禄させ感じさせる大人のプレイ。Nite:Lifeシリーズはハウスの定番シリーズですが、DJ RolandoのこのMIXCDはその中でも一番の出来だと思います。

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| TECHNO1 | 18:04 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin - DE9:Closer to the Edit (NovaMute:NoMu090CD)
Richie Hawtin-DE9:Closer to the Edit
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前回紹介したRichie Hawtin - Decks Efx & 909(通称、黒)の裏盤、DE9:Closer to the Edit(通称、白)。白黒両方合わせて揃えるのが吉でしょう。今回のMIXCDにおいてRichieはMIXを別次元へと押し上げてしまった。100曲以上から300程のループを抜き出して、それをソフトウェアやファイナルスクラッチを使用して再構築、と言った云々は抜きにしてとにかく凄い。Richieのダークサイド全開な深淵なるディープな作品となっている。Rhythm & SoundやCarl Craig、又人気上昇中のRicardo VillalobosやAkufenその他もろもろ奇怪奇天烈な音を使い、クリックハウス系の気持ちの良いMIXだ。激しさは「黒」みたいには無いが、「白」には今まで聴いた事のない複雑なMIXを聴く事が出来る。ソフトウェアを導入したせいだろうが、かといって人間味は失われはおらず常に前進し続ける姿勢を伺う事が出来る。実際のDJでこのようなプレイを体験するのは難しいだろうが、実際のDJでもファイナルスクラッチを導入しているので制約にしばられないプレイを生で体験出来るであろう。機会があれば一度は彼のパーティーに足を運んで欲しい。

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| TECHNO1 | 21:15 | comments(0) | trackbacks(3) | |