Surgeon - Luminosity Device (Dynamic Tension Records:DTRCD4)
Surgeon - Luminosity Device
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近年はモジュラーシンセを用いたローファイな作品やフィールド・レコーディングやドローンにまで手を広げ、よりパーソナル性を重視したAnthony Child名義での実験的な活動も目立っているが、やはりダンスフロアをこよなく愛する者にとってはインダストリアルやハードミニマルといった系譜にある暴力的なグルーヴを刻むSurgeon名義こそが期待しているものだろう。そのSurgeon名義にしても過去の単なるハードミニマルの焼き直しではなく、モジュラーシンセの制作が反映されたり、例えば本作では"チベットの死者の書"にインスパイされたなど明確なコンセプトを持ち出したりと(それが音としてどう現れているかは謎だが)、外科医を名乗るのも納得なインテリジェンス性を発揮している。そしてアナログ機材やモジュラーシンセを導入した前作『From Farthest Known Objects』(過去レビュー)から2年、Surgeon名義でのニューアルバムが完成した。前作ではハードテクノの作風にモジュラーシンセを導入しながらも、それに拘り過ぎたせいかダンスのグルーヴが活かしきれずに今思うと前衛に寄ってしまった感もあるが、本作ではモジュラーシンセを導入しながらも過去の暴力的なダンス・グルーヴも復活し愉快痛快なゴリゴリテクノを作り上げている。出だしの"Seven Peaceful Deities"こそパルスのような反復音とモジュラーシンセのギラついた響きによるビートレスな作風だが、この表現は嵐の前の静けさと同義だ。続く"The Primary Clear Light"からボディーブローを喰らわす跳ねるようなキックの押収とザクザクしたハイハットで暴力的なグルーヴを刻み、上モノはややトランシーでもありSurgeonにしては判り易い快楽性があるが、ここからはハイエナジーのテクノの応酬が続く。岩を砕くような鈍くも跳ねるリズムの"Courage To Face Up To"でもモジュラーシンセの特徴的なメロディーに引っ張られ、ただハードなだけではなくIDMやAIテクノの思わせる雰囲気があるのは、例えば彼のDJプレイでも4つ打ち以外がそのプレイを特徴付けるように多用なリズムや緻密な音響が故だろう。そして"earth-sinking-into-water"は非常に勢いのあるハードなテクノで、膨張する太いベースラインと共に擦り切れるようなノイジーな電子音響に覆われ、荒廃した世界の中を疾走する。中盤には勢いは抑えながらもつんのめったリズムの"Master Of All Visible Shapes"で一息入れて、捻れて狂ったような響きのシンセによって精神へと作用するサイケデリックな音で侵食しながらも、またそれ以降は弾力のある跳ねたリズムや鉈の切れ味の鈍い電子音が暴れるハードテクノがこれでもかと続き、基本的には良い意味でハードに振り切れたアルバムだ。昔のインダストリアル色濃厚なハードさとはまた異なり、シンセの中毒的な音による肉体だけではなく精神のトリップも誘発する現在形のハードテクノで、また他のアーティストとは一線を画す個性を獲得している。自身の顔がドアップになったジャケットが、正直ダサいのだけが傷。



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| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Anthony Child - Electronic Recordings From Maui Jungle Vol.2 (Editions Mego:EDITIONS mego 230)
Anthony Child - Electronic Recordings From Maui Jungle Vol.2
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ハワイはマウイ島のジャングルにモジュラーシンセを持ち込んで、自然との一体感の中でインプロビゼーション的に制作を行ったVol.1から1年、その第2弾が早くも到着した。制作はUKハードテクノの重鎮であるSurgeonことAnthony Childで、ハードテクノのみならずアンビエントやドローンの音響にも長けている彼だからこそ、決してハードなだけではない聞かせるテクノに対しても小手先にならずに前作で環境音と調和したライブ感溢れるテクノを披露していた。特にキモとなるのがここ数年復活というか流行りになっているモジュラーシンセを用いた制作環境で、その機材に魅了されたChildはDJプレイにもそれを持ち込んでDJとライブの狭間にあるような挑戦も行っており、その延長線上にあるのが大自然の開放感の中で制作をするという本シリーズなのだろう。モジュラーシンセの規格故に本作もVol.1と作風は大きく変わらずシンセのモノフォニックでアルペジオを多用した旋律、そして背景にはジャングルで録音されたであろう虫の鳴き声や鳥のさえずりにしとしとと降り注ぐ雨音に木々のざわめきまで流して、フィールド・レコーディングの手法を用いてドローンやアンビエントを展開している。オープニングに用意された"Open Channeling"は早速虫の鳴き声を用いつつミニマル的な反復のアルペジオのシンセが鳴らし、少しずつ変化を導入しながらアルバムの流れへと引き込むような催眠の効果が働いている。"Old Technology"も同様に虫の鳴き声が浮かび上がりジャングルの中にいるような錯覚を覚えるが、メロディーはより抽象的になる事でドローンとしての作用が強くなり、シンセと自然音の一体感が打ち出た事で空間の広がりに繋がっている。ラストの"Farthest Known Object"はおどろおどろしいドローンと共に複雑な電子音が星の煌きのような始まり方だが、次第に奇怪な電子音がパルスのように響いては引く波のように消え、そこから森林の生命の営みの響きが立ち上がってくる事でジャングルという大自然のへの回帰を示唆している。モジュラーシンセという原始的な機器を原始の森に持ち込み、その場の開放的な空気を肌に感じながら録音された本作は、決して複雑な作品ではないがインスピレーションを元に生まれた大自然が広がるサウンド・スケープだ。とは言いながらも作風としては出来上がっておりこれ以上の進化は無いだろうし、コンセプトありきのシリーズとしては本作で打ち止めでも十分ではないかと思う。



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| TECHNO13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Scuba - Fabric 90 (Fabric Records:fabric 179)
Scuba - Fabric 90
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2016年8月に薬物により2名の若者が亡くなった事で一旦は閉鎖へと追い込まれたUKは名門クラブのFabricで、最後にプレイしたのがダブ・ステップで先陣を切るPaul RoseことScubaだったそうだ。本作はその出来事に前に制作されていたのでその出来事と特に関連付けられてはいなかったが、奇しくもクラブの閉鎖後に同レーベルより初めてリリースされた作品がScubaが手掛けた本作だったのは、何か運命的なモノを感じずにはいられない。Scubaと言えばテクノの現在の聖地であるベルリンはBerghainにダブ・ステップやベース・ミュージックによって攻勢をかけ、テクノとダブ・ステップの溝を埋めつつ、また本人もベルリン系のテクノへの傾倒を示す事で評価を獲得していた。しかし5年前にリリースされたアルバムは意識的にダブ・ステップから距離を置いて大衆的な作品をリリースし、当方はそこで一旦Scubaへの興味を失いかけていたのだが…。しかし、そこはやはりFabricシリーズに起用されただけあり、ダブ・ステップのビートとテクノのひんやりした質感によってかつてのアンダーグラウンドな雰囲気を十分に纏い、息もつかせぬ展開を駆け抜けるミックスを披露している。驚いた事に本作ではCDとしては19トラックに分けられているものの、実際には42にも及ぶ大量の曲が使用されており、常に複数の曲が入り組むように編み込まれる事でビートの多様性と緩急自在な展開を作り出している。そして単に勢いで飲み込んでいくだけの作品ではなく、例えば出だしではビートのある曲にPatrick Cowleyによる不安気なアンビエントの"Uhura"を被せて深遠な音響空間を作っていたり、ビートもかっちりした4つ打ちからボディーブローのように鳩尾に刺さる鋭利なダブ・ステップに端正なミニマル、または痺れるような覚醒感ある電子音や奥深い空間演出を成すダビーな音響など、様々な要素を散りばめながらそれらがばらばらになる事なく一つの世界観として纏めあげている。確かに余りにも膨大な曲を用いてはいるのだがそれらはベルリン的な冷たさや闇のムードによって結び付けられており、ここでは意識的でなければテクノとダブ・ステップの垣根を感じる事は無いほどだ。そして作品の最も盛り上がる中盤も素晴らしいが、ラスト10分位のテンションが落ちてきてビートが変容しつつズブズブと深みにはまり、暗闇の中からメランコリーな情緒も現れてくる流れは、暗さの中にもドラマティックな盛り上がりを感じる事だろう。予想を良い意味で裏切る妙技が炸裂したミックス、Scubaの深化がここに表現されている。



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| TECHNO12 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Surgeon - From Farthest Known Objects (Dynamic Tension Records:DTRCD3)
Surgeon - From Farthest Known Objects
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UKハードテクノの期待を一身に背負い、今も尚進化を続けるAnthony ChildことSurgeon。時代の荒波に飲まれる事なく自らの個性を磨き続け、ハードテクノに新たな要素を盛り込みながらその土壌を守り抜く事において、Surgeonは他のアーティストと一線を画している。そんな彼が最近のめり込んでいるのがモジュラーシンセであり、ここ数年はDJやライブセットにモジュラーシンセを組み込んでより自由度の高いプレイを披露している。昨年にはAnthony Child名義でモジュラーシンセとマウイでのフィールド・レコーディングを駆使した『Electronic Recordings From Maui Jungle Vol.1』(過去レビュー)をリリースして、破壊的なハードテクノとは異なる原始的な電子音響を披露したが、この新作ではモジュラーシンセーを利用しながらハードテクノへと返り咲いた作風を見せる。何でも古いハードウェアを弄っていた時に遠い銀河からの電波信号を受信した事にインスピレーションを受けて制作が開始されたそうだが、だからそれがSurgeonの音楽性に影響を与えるかというと、リスナーからは特別にそうは感じられない。しかし、かつてはソフトウェアでの制作が中心だった5年前の『Breaking The Frame』(過去レビュー)に比べると、やはり本作ではアナログ機材が中心との事で音はより原始的でローファイ感を強めている。前のアルバムが洗練されたマシングルーヴによるカミソリの切れ味を持っていたのに対し、本作では音自体が鈍いざらつきを持つ鉈の切れ味で、感じ取れる雰囲気からは時代に逆行しているかのようにさえ感じられる。それはSurgeonらしいオタク的なインテリ感は後退し、逆に原始的なテクノの胎動を呼び起こすようでもあるが、冒頭の"EGS-zs8-1"からして暴力的で歪んだ低音と暴れるリズムが織り成す狂騒は正に何かが生まれんばかりのエネルギーを持っている。続くシャッフルするビートと歪んだシンセが破壊的な"Z8_GND_5296"では何か狂気さえ感じられるし、"SXDF-NB1006-2"ではドタドタとした垢抜けないキックと奇妙に膨らんだベースがアンバランスな刺激を与え、まるで一発録りしたかのような衝動的な印象さえ受ける。かつてのSurgeonらしいファンキーなリズムが感じられる"GN-108036"にしても、やはり音の歪みがエグくも感じられる点から、如何に彼がモジュラーシンセの音に取り憑かれているのかは明白だ。まるで何処か壊れかけの機器が鳴っているようなハードテクノは、特に彼の経歴の中でもインスピレーションをリアルタイムで反映させるライブを思わせるようで、やはり彼が常に一線にあり続けるのはそんな前衛的な姿勢があるからなのだ。



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| TECHNO12 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Anthony Child - Electronic Recordings From Maui Jungle Vol.1 (Editions Mego:EDITIONS mego 215)
Anthony Child - Electronic Recordings From Maui Jungle Vol.1
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今、ロートルにさえ思えるモジュラーシンセが再評価を集めている。現在ではありとあらゆる機能が盛り込まれてPC一台で音楽制作が可能になっている利便性に逆行するように、自らケースに多数のモジュールを組み込み膨大なパッチケーブルを付け替える事を必要とされるモジュラーシンセは、ソフトウェアで音楽を制作していたアーティストにその自由度が新たなインスピレーションを与えるには十分なDIY性があったのだろう。UKテクノの重鎮でもあるSurgeonことAnthony Childも、モジュラーシンセーに魅了されたアーティストの一人であり、近年はモジュラーシンセをライブやDJにも組み込むなど相当に入れ込んでいるようだ。そしてその成果として出来上がった作品が、ハワイはマウイ島の大自然の中で録音されたという原始的なテクノであり、モジュラーシンセの音がこれでもかと主張するコンセプチュアルな内容だ。2年前にもAnthony Child名義でフィールドレコーディングやノイズをコラージュした作品を手掛けたように、Surgeon名義のフロアを震撼させるダンス・トラックとは方向性が全く異なり、ここではいかに原始的なハードウェアで音のテクスチャーの表現とライブ感を打ち出せるかという事にこだわっているようだ。ジャングルの中で録音された事を利用し、バックには鳥や虫の泣き声に雨音さえも聞こえるフィールドレコーディングが配され、決して整ってはいないものの即興的なモジュラーシンセの鮮やかな音色との相乗効果で、テクノの初期衝動のような息遣いさえ感じられる。モノフォニックなメロディーは決して複雑なレイヤーや豊かなコードを生む事は出来ず、全くリズムも入らずに環境音とシンセのみによる余りにも単純で簡素な電子音響は、現在の丹念に装飾された電子音楽に比べると何処か幼く欠けているものがあるように感じるかもしれない。しかし原始的な生命が息衝くジャングルの中で録音された事は、成熟よりももっと原始的な衝動を優先させる意味があったとすれば、そのコンセプトは的確に表現されているのも間違いない。フロアでの機能性ではなくアーティストとしての表現方法を拡張させるAnthony Child名義として、再度個性を塗り替える面白い作品だ。



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| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Regis - Manbait (Blackest Ever Black:BLACKESTCD013)
Regis - Manbait
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UKハードミニマルの立役者の一人であるKarl O'ConnorことRegisは、SurgeonとのBritish Murder BoysやFunctionらとのユニットであるSandwell Districtを通じて、テクノに対しその機能性以上にポスト・パンクな精神性や音響面での探求を求めて、ハードミニマルから深化するようにダークなイメージを作り上げてきた。それと同時に2010年以降はロンドンのレーベルであるBlackest Ever Blackとの関わりが増え、多くのリミックスをレーベルに捧げつつ自身のオリジナル作品も手掛けていたが、それらの仕事を纏めたのが本作品だ。前述の作品に加え変名であるCUB名義、また未発表だったリミックスバージョンまで収録している事から、2010年以降のRegisの動向を知るにはうってつけの内容だろう。ここで聴ける音楽性はかつて圧倒的な音の密度と抑圧的な勢いで押し流すハードミニマルではなく、そこから音を引き算的に削ぎ落としながら、リズムの多様性と深い音響を加えた上にニヒリズムな精神性を展開したものだ。目玉はNYのポスト・パンク・バンドであるIke Yardが1982年にリリースした作品を、Regisが現代へと蘇らせた"Loss (Regis Version)"で、面白い事に原曲以上に電子化は進みながらもその鋭利な切れ味さえ感じさせるパンキッシュなムードはより増している。ここでRegisが30年前の曲をリミックスしたのも、彼がパンクの精神性や初期のエレクトロニック・ミュージックに対しシンパシーを持っていたからこそで、それこそがRegisが単なるハードミニマルのアーティストとは一線を画す所以だろう。また原曲はやかましくノイジーだったのをRegisが再構築した"Church Of All Images (Regis Version)"は、均されたマシンビートで引き締めながら鋭利な鎌が降り注ぐような残忍さを増した狂気はびこる音響を加え、人気のない荒廃した工場地帯を思わせるイメージを湧かす。音を削ぎ落とす作業は他にも見受けられ、リミックスというよりはリメイクだろうか、"He Was Human And Belonged With Humans (Regis Version)"に至っては元の曲が思い浮かばない程に無駄な音は取っ払われ、静寂の中に荘厳ながらも不穏なアンビエンスを生み出している。またリズムに対し現在のダブ・ステップの影響を持ち込んだ"Manbait (Regis Version)"では、非4つ打ちの縦ノリではなく横揺れのグルーヴでしなやかな揺らぎをもたらし、そこに破壊的な電子ノイズを絡めながら恍惚と不安が交錯するダンス・ミュージックを提案している。全体として勿論フロアに対応するダンス・ミュージックとしての要素もあるのだが、しかし過去の直線的な爆発力ではなく音響面の効果で精神に訴えかける作用が強くなり、その意味では静かな真夜中にクラブではなく家の中で集中して音に耳を傾けたくなる音楽だ。錆び付いた退廃美に磨きをかけたインダストリアル・サウンドは円熟の極みへと達しているが、欲を言えばリミックスだけでなくもっと新曲を制作してくれたらと思う。



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| TECHNO12 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/9/18 HOUSE OF LIQUID -15th ANNIVERSARY- @ Liquidroom
新宿の歌舞伎町時代から合わせると15年にもなるというLiquidroom名物のHouse of Liquid。その名通りにダンス・ミュージックに於けるハウスを根幹に様々なアーティストを招いて、その可能性を広げてきた信頼足りうるパーティーの一つだ。今回はその15周年記念に合わせてベルリンからミニマル・テクノ/ダブのパイオニアでもあるBasic ChannelからMoritz von Oswaldをゲストに、日本からは当パーティーのレジデントと呼んでも差し支えないMoodman、鰻登りで評価を高めるGonno、ユニークな電子音楽のライブを行うAOKI takamasaと贅沢過ぎる出演者での開催となった。
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| EVENT REPORT6 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
British Murder Boys - British Murder Boys (Downwards:bmbj 01)
British Murder Boys

Regis aka Karl O'ConnerとSurgeon aka Anthony Childによる最強のインダストリアル・テクノ・ユニットのBritish Murder Boys。そのユニット名からして凶悪な音楽性を滲ませる通り、破壊的で過激なインダストリアル・サウンドにパンクの精神性やニューウェーブの音楽性を持ち込み、そして早くからダブ・ステップやベース・ミュージックのプロトタイプ的なリズム感も披露していた点でその存在は特別だったものの、互いの個性が強すぎる故か2005年にはほぼ解散状態となりプロジェクトは停止していた。しかし2012年に突如復活してからは新作もリリースし、2013年には日本でもBMBの復活ライブを行うなど今後の活動も期待させていたのだが…実はそれが最後のライブになるとは誰も思っていなかっただろう。そして本作はユニットにとって最後の作品となる総決算的なアルバムだ。2003〜2005年にリリースされた5枚のEP全ての曲、そして前述のライブ映像を収録したDVDも同梱され、つまりはBMBのほぼ全てを体験出来る作品集となっている。作品自体は既に制作から10年を経ているので新鮮味はないものの、ハンマーで殴られたように揺さぶりをかける歪な変則ビートと金属がひしゃげるようなノイズを散りばめながら、一寸の光も見えない暗く廃退的な世界観に覆い尽くすインダストリアルなテクノは音だけ聴けば決して唯一ではない。しかしそこから発せられる彼等の精神性 - 例えばリリースされているEPのジャケットを見れば分かる通り - は、間違いなく反抗精神が爆発したパンクやニューウェーブのそれで、ギターやベースを電子楽器に置き換えて成り立ったのがBMBと考えてもおかしくはない。それこそがハードテクノ全盛時代の中でもBMBの存在を個性的なものとしていたのは、言うまでもないだろう。そしてその真価が発揮されたのがライブであり、本作に収録されたライブ映像を初めて見た者は驚愕するかもしれない。KarlとAnthonyはPCを操作しつつも、その間に立つ黒頭巾を被った3人の者達がゆっくりとフロアをうろつくその様相は、まるで黒魔術か何かの儀式ではないか。最初の15分位は得体の知れない抽象的なノイズが変容を繰り返し、そしてリズムが入ってくればようやくBMBらしくはなるものの、しかしその重苦しく宗教的な怪しさの中でAnthonyがおどろおどろしく歌い、その上ギターもプレイし始めれば、それは完全にパンク・スタイルと化す。Karlによればこのライブで「やり残していた仕事を終わらせた」との事だが、確かにそれも納得のスタイルを完成させている。結局はBMBの全てを終わらせる為に、短い期間の復活を遂げた



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| TECHNO11 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/5/6 四季協会 × Club Museum presents WHITESPACE @ Galaxy - gingakei
世の中はゴールデンウィーク真っ盛り、フェスもパーティーも溢れる中でぐだぐだと過ごしている内にあれよという間に休みも最後の日を迎える事に。と思っているとGWに入る直前にUnitで開催されたClub Museumに来日したSurgeonが、DJ Shufflemasterが主宰する四季協会とコラボレーションしたパーティーへ急遽参戦と言う話を聞きつけ、重い腰を上げてGalaxyへと向かう事にした。
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| EVENT REPORT5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Livity Sound Remixes (Livity Sound:LIVITYCD002)
Livity Sound Remixes
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UKのアンダーグラウンドなダブ・ステップを進化させたブリストル発のPunch Drunkの存在感は言うまでもないが、レーベルを主宰するPeverelistがその音楽性をテクノ/ハウスという性質を伴いながら拡張させるべく2011年に設立させたのがLivity Soundだ。それはレーベルでもあり、また同郷のAsusuとKowtonも含むライブ・ユニットでもあり、ダブ・ステップやベース・ミュージックの最新系と呼んでもよいだろう。2011〜2013年までの間に同レーベルからこの3人がソロ、または共同で楽曲制作を行い数枚のEPをリリースしていたのだが、2014年にはそれらを現在旬のアーティストにリミックスしてもらいEP化していた。本作はそんなリミックスEPを纏めたコンピレーションで、ここにはインダストリアルを軸にしながらもダブ・ステップへの理解もあるSurgeon、オランダのダブ・ステッパーである2562ことA Made Up Sound、長らくPanorama Barでレジデントを務めていたNick Hopper、Workshopでの作品が評価の高いKassem Mosse、前述のPunch DrunkやR&Sからも作品をリリースする新星・Tesselaなどがリミックスを提供しており、ダブ・ステップにそこまで思い入れのない人にとっても食指を伸ばさせるような名前が連なっている。また、元々Livity Sound自体がハイブリッドな音楽として成り立っているが、本作では様々なリミキサーを起用する事でより多様性を含みながら、UKダブ・ステップの未来を示唆する点に注目だ。Mix MupとKassem Mosseによる"More Games (MM/KM More Names Remix)"は、硬質なキックを用いてダブ・ステップの変則的なビートを刻んではいるが、ひんやりととしたブリープ音を用いてインダストリアルな質を打ち出している。インダストリアルといえばSurgeonだろう、彼による"Raw Code (Surgeon Remix)"は厳つくゴリゴリとしたビートで押し通す強硬な面もあるが、その中に情緒的なパッドも薄っすらと配置しハードな中にもエモーショナルな要素を同居しているのだ。新興勢力であるTesselaは"Aztec Chant (Tessela Remix)"において、その若きエナジーを発散させるようにオリジナル以上に荒れ狂うリズムを叩き出して、獰猛なビートのテクノへと改革を果たしている。どれもクラブでの即戦力と成り得るダブ・ステップの重低音と激しいリズムを打ち鳴らしつつも、テクノが秘める未来的なヴィジョンを投影させた作品群は、間違いなくこれが現在の音である事を主張している。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas - Rainbow Disco Club Vol.1 (Endless Flight:ENDLESSFLIGHTCD13)
Prins Thomas - Rainbow Disco Club Vol.1
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2010年より東京晴海の海を望むロケーションで開催されているRainbow Disco Clubは都市型フェスとして定着してきているが、その音楽感を更にMIXCDとして表現したシリーズがEndless Flightと共同でスタートした。その第一弾にはRDCにも出演歴のある北欧ノルウェーのニュー・ディスコ大使であるPrins Thomasが抜擢されている。Prinsは過去にもニュー・ディスコを中心としたバレアリック路線なMIXCDをリリースしていたが、本作では一転して幅広い楽曲/音楽性を含みながらもテクノとしてのスタイルを披露している。しかし、それも最近テクノ路線のレーベルであるRett I Flettaを彼が始動させた事を考慮すれば、極自然な流れだったのだろう。始まりはDonato Dozzyによるビートレスかつトリッピーな電子音響なテクノから始まり、この時点で今までのPrinsとは異なる空気が発せられている。続くFloating Pointsによるディープなダブ・ステップで低空飛行を続け、The Shooktのサイケデリックな曲から遂にリズムに動きが見せ始める。Deepchordによる機能性を重視したミニマル・ダブ、Bjorn Torskeによる無邪気で陽気なムードに溢れたニュー・ディスコ、Marcellus Pittmanによる錆びた無機質なビートが鳴るロウ・ハウスなど、ジャンルは多彩だがロングミックスによって曲がいつ入れ替わったのかを曖昧とする自然な流れによって、不思議ととっ散らかった印象はない。寧ろ様々な音楽性がミニマルなミックスによって一つの流れを生み出し、特に中盤以降はビート感の強い曲が並んだ事でライブ感のある盛り上がりを見せている。ラストの盛り上げ方も圧巻だろう、一端Shedによる望郷の念を呼び起こすロマンティックな曲で仕切り直しをしつつ、最後にNY's Finestのハウス・クラシックで感情の昂ぶりを保ったままミックスは終了する。確かに以前のようなキラキラした底抜けの幸福感は薄れており、その分だけクラブを意識したグルーヴ感重視なプレイではあるのだが、しかしその中にもやや緊張感のあるコズミックな多幸感も存在する。何よりもニュー・ディスコなアーティストと言う自身の特徴や個性を振り払うかのような挑戦心あるミックスであるが、それがファンの期待を失う事なく新たな魅力を伴っている事は、Prins Thomasが単なるニュー・ディスコだけのアーティストではない事を気付かせてくれるのだ。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Pev & Kowton / Asusu - Raw Code (Surgeon Remix) / Sister (Nick Hoppner Remix) (Livity Sound:LIVITY012)
Pev & Kowton / Asusu - Raw Code (Surgeon Remix) / Sister (Nick Hoppner Remix)

ブリストルのPeverelistはPunch Drunkという地元密着型のダブ・ステップのレーベルを主宰しているが、一方では2011年頃からLivity Soundとなるレーベルも始動させている。前者が基本ダブ・ステップを中心としているのに対し、後者はダブ・ステップの要素は残しながらもより硬質でアンダーグラウンド性の高いテクノな方向へと傾倒している。更に2014年に入ってからは立て続けにテクノ系のアーティストにリミックスをさせたシリーズのEPをリリースしているが、本作もそのシリーズの内の一つだ。ここで迎えられたのはインダストリアル・テクノの代表格であるSurgeon、そしてOstgut Tonのレーベル・マネージャーでもあるNick Hoppnerと、やはりダブ・ステップ界隈の外から変化をもたらしているようだ。オリジナルは切れ味鋭い硬質なダブ・ステップのリズムの上に機械音のようなノイジーな幕が張ったトラックだった"Raw Code"だが、それをSurgeonがリミックスした"Raw Code (Surgeon Remix)"は期待通りにインダストリアルな音色に強化されている。特に鉄槌を振り下ろすような激しいキックやパーカッションが荒れ狂うグルーヴを生み出しているのだが、激しさの中にもデトロイト的な美しさも内包する華麗なシンセのコード展開が光っており、オリジナルよりも肉厚になりつつエモーショナルな要素も高めた好リミックスだ。"Sister"はオリジナルからして希望を抱かせるようなデトロイト・テクノの情緒性と横揺れ系のリズムのダブ・ステップが融合しながらすっきりと身軽な作風だが、Nick Hoppnerは直球テクノには向かわずに逆によりビートの変化を強めている。目を回すような小刻みにドタドタとしたリズムがうねる中を、ディープ・ハウス風のもやっとしたシンセやダビーな残響が飛び交い、高密度な音で埋め尽くしながら混沌とした世界を垣間見せるディープなリミックスだ。どちらもダブ・ステップの要素を残しながらもテクノ色の強い作風で、そのどちらのリスナーにも訴求出来るようなリミックスが上手い具合にはまっている。

| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/5/4 Man From Tomorrow @ Air
The Wizard、宇宙人と形容されるデトロイトのミニマリスト・Jeff Mills。哲学的な思想を常にコンセプトに持ちながら制作/DJを続ける彼は正にアーティストと言う表現が正しいが、その活動意欲は今尚衰える事を知らず、Jacqueline Caux監督の下でJeff自身のドキュメンタリーフィルムである"Man From Tomorrow"を制作するにまで至っている。"明日から来た男"(これは1994年に制作されたトラック名でもある)と何とも意味深なタイトルだが、そんなコンセプトと共にAirでのオープン〜ラストでJeffの世界を展開する一夜も設けられた。ラウンジにはDJ Yogurt、MASA a.k.a conomark、You Forgot、Iori Wakasaとこちらも充実した布陣で、パーティー全体がスペーシーな時間/空間となるような一夜が期待された。
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| EVENT REPORT5 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ben Sims - Fabric 73 (Fabric Records:fabric145)
Ben Sims - Fabric 73
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時代と共にシーンに寄り添うアーティストも入れば、そんなのはお構いなしと愚直なまでに自分のスタイルを貫き通すアーティストもいる。Ben Simsは間違いなくその後者に属するアーティストで、90年代後半のハードミニマル隆盛の時代からシーンの最前線へと飛び出し、00年代に入ってから周りがエレクトロやディープなテクノへと転身する中で、今でもスタイルを守りつつ残っている数少ない存在だ。ヒップホップのDJからスタートしたと言う彼の芸歴は本作でも活きており、3台のCDJを使用してライブミックスを行った上にエディットを施し、それらを最終的にAbletonでミックスし直した事で怒涛のハードグルーヴが渦巻くミックスとなった。ベテランからアンダーグラウンドなアーティストまで44曲にも及ぶトラックを使用し、その中には自身によるエディットを含め18曲も未発表曲が含まれていると言う事実は驚愕だが、音自体はBen Simsと言わざるを得ないどこか古臭さも残りながら野性的で図太い。執拗なまでの4つ打ちを貫きつつ矢継ぎ早にミックスされる事で、全体を通して一つの音楽となるような曲の境目も気にならない痛快なプレイだが、恐らく現在のシーンと照らし合わせるとやはり何処か野暮ったいと言うか時代から取り残されている感は否めない。しかしこの音こそがBen Simsを個性付けているとしたら、疑う事なく自身の道を歩み続ける彼の気概は本物だ。エレクトロやシカゴ・テクノのファンキーさとハードテクノのシャッフルする疾走感、そこに少々のミニマルのディープな要素も織り交ぜつつ、後半に進むに連れて草を刈り取る芝刈り機のように全てを巻き込みながら爆走するグルーヴ感の前には抗う事など出来やしない。ハードなだけの音楽には飽きつつもある当方だが、たまにこんな愉快痛快で突き抜けたミックスを聴くと何だか心が沸き立ってくる。

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| TECHNO10 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Sandwell District - Fabric 69 (Fabric Records:fabric137)
Sandwell District - Fabric 69
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2010年頃からベルリンのアンダーグラウンド界隈で注目を集めていたSandwell District。FunctionことDavid SumnerとRegisことKarl O'Connorから成るこのユニットは、誠に残念ながらFabricの名物MIXCDシリーズの69作目で終焉を迎える事が空気として伝わってきている。公式リリースとしては初のMIXではありながら最終作でもあり、その観点からすると集大成と捉えるべきなのだろうか。以前にパーティーでSandwell Districtのプレイを聴いた時には煮え切らないプレイにやきもきしたものの、本作ではCDと言う媒体のおかげか選曲の繊細な妙技を感じられ、Sandwell Districtらしい鉄の鈍い輝きを放つダークな展開を終始保った重厚感のあるテクノの地平が広がっている。メディアの話では本作はソフトウェアによって入念にミックスが行われた作品との事で、パーティーらしい激しいライブ感よりはアートとしての精巧な展開がより強く表現されている。出だしの3曲からしてRegisやFunctionが制作に絡んでいる曲から始まるのはご愛嬌としても、序盤から新しい何かが萌芽するような胎動から始まり、大きな変化を作らず繋ぎ目も分からない程に滑らか展開を伴ってビートは強みを増していく。その後も杭を打ち込むような安定感のあるキックが刻む中で、荒涼とした景色が広がる灰色のモノクロームな音像を見せながら大きな山も谷も作らずに水平構造を保つ展開が続く。疾走感や重圧による強迫的な音ではなく密閉された空間から生まれる闇の不気味さが通底し、空気としてのインダストリアルやポスト・パンクのアティチュードは確かに存在しているのだ。行き過ぎたハードテクノへの反抗と言うべきか、表面的に過激な音は本作では殆ど聴かれない。しかし鳴っている音の雰囲気は朽ち果てた末の荒涼とした世界を目の前に描き出しており、単なるハードなテクノとは一線を画す事を意識してミックスをしているのが伝わってくる。オリジナル作品においても聴かせる事も重視していたSandwell Districtらしさは本作でも軸としてあり、確かに最終章として円熟味を開花させたミックスと言えよう。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/4/27 CLUB MUSEUM 10th Anniversary! 『HOUSE OF GOD』 @ Unit
CLUB MUSEUM10周年記念パーティーは、SurgeonがUKはバーミンガムで開始したパーティー『HOUSE OF GOD』の20週年記念との合同開催。よってそれに関係するアーティストが招致され、Surgeonを筆頭にHOGの設立者であるTerence Donovan、またそのMCであるChris Wishart、そしてSurgeonの長年の盟友であるRegisと、ハードなテクノに魅了された人間を刺激するアーティストが集結した。
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| EVENT REPORT4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/4/26 CLUB MUSEUM 10th Anniversary! 『BMB』 @ Unit
Surgeon (Anthony Child) + Regis (Karl O'Connor)= British Murder Boys。2001年から活動を活動を開始し2006年にはUnitにて伝説の5時間ライブを決行し高い評価を得ていたパンキッシュなテクノユニットだが、それ以降はSurgeonとRegisが袂を分かち別々の道を歩み始める事でユニットは解散をしてしまった。その後は共に流行を意識する事なくUKベースのハードかつインダストリアルなテクノを求道的に開拓し続け、ハードテクノが衰退していた時代の中に於いても完全に独立した個性を確立していた。そしてそんな二人が2012年に遂にBritish Murder Boysとして復活を果たしたのだが、その復活後の世界初のライブ場所に選んだのが今回のパーティーだ。
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| EVENT REPORT4 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary (Tresor Records:Tresor.245)
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary
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今でこそドイツテクノのメインストリームではなくなったが、かつてテクノと言えばここが真っ先に上がる位に勢力を誇っていた老舗中の老舗であるTresor Records。工場跡地を利用した如何にもドイツ的なシチュエーションのクラブに、そして今では重鎮と言える迄に成長したアーティストを率先的に紹介し続けてきたレーベル、その両面でTresorは世界のテクノをリードし続けてきた。特にSurgeonやJoey Beltram、Fumiya Tanakaの世界的リリースと言ったハードテクノに於ける功績は言うまでもなく大きく、何と言ってもレーベルの初のリリースがUnderground Resistanceだった事は驚きだ。またDerrick Mayをして「デトロイトはドイツの衛星都市だ」と言わしめた程にデトロイトとベルリンの結び付きは強く、URに始まりJeff Mills、Eddie Fowlke、Blake Baxter、Juan Atkins、Robert Hood、Drexciyaを積極的にヨーロッパに持ち込み、享楽的な面を排し切実な現実を生き抜く為の硬派なテクノを迷いなき信念を以てして推し進めていた。そんなレーベルも2011年で遂に設立から20年が経ち、その記念盤としてデトロイトからMike Huckabyを迎えてMIXCDをリリースした。音だけ聴けば身も蓋もない言い方をすれば一昔前…どころか現在の時流であるBerghain周辺のテクノの丹念に練り上げられた音は無く、今聴けばそれ程ハードにも感じられず音圧や圧倒的な勢いも、かつて感じていた程には感じられないだろう。時の流れは無常なのだろうか、いやしかしここにはハードテクノもミニマルもエレクトロもゲットー・ファンクも同列に並べられているが、Tresorの快楽や享楽からは距離を置き闘争心剥き出しのスピリッツが一貫して感じられる。例え音そのものは古くなろうともTresorの生き様や意思が、今のベルリンに影響を与えた事は間違いなく、テクノの原点を理解する意味でも重要な記念碑となるであろう。

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| TECHNO9 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2011
あけましておめでとうございます。2011年は東日本大震災や原発事故と言う想像だにしなかった災害が日本を襲い、その影響で音楽シーンにも暗い影を落としていたように思われます。しかし多くの海外からの支援や、また国内のチャリティー活動もあり少しづつではありますが、復興に向けて進んでいるのも事実です。そしてそれは音楽と言う文化に於いても同様で、一時期は萎縮してしまったパーティーやクラブミュージックも今ではまた以前と同じ位までに活動を盛り返しております。そんなご時世の中で素晴らしい音楽も、特にそれが日本から多く出てきた事は本当に喜ばしい事で、そんな音楽は僕に人生を楽しく過ごす為の原動力となってくれています。さて今年も本当に沢山の音楽を聴きそれぞれが素晴らしかったのでどれがベストと言うのも難しいのですが、今の気持ちで気に入っている作品を選んでみました。皆様のポジティブな力の原動力となる事を祈って紹介致します。
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| BEST | 09:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Heartbeat Presents Mixed By Francois K.×AIR Vol.2 (Lastrum:LACD-0221)
Heartbeat Presents Mixed By Francois K.×AIR Vol.2
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クラブAIRが世界中で活躍するDJをフィーチャーして提供するMIXCDシリーズの最新作は、NYハウスの重鎮・Francois Kevorkianが担当。昨年3月にも同シリーズからMIXCDをリリースしたが、そこから一年半で更なる新作をリリースとは音楽への意欲は衰えるどころか尚盛ん。非常に長いDJ/アーティスト経験を持ちながらも常に前進する姿勢を持つ彼は、現在はターンテーブルの代わりにPCを用いてデジタルミックスを行なっている。それは単に楽をする為の道具としてではなく、アナログをCD以上の音質でPCに取り込む音への拘りや、デジタルミックスならではの有り得ないスムースな繋ぎを行う等、彼にとって最高のパフォーマンスを得る為の道具として導入している。あくまで品質を高める為、であるからしてエフェクターに関しては今でもハードウェアが中心と、全てが全てソフトウェア任せな事でもないところに職人気質を感じるだろう。さて前作では自身が主宰するWave Music音源を中心としたレーベルサンプラー的な意味合いもあったが、本作では最新のテクノを中心とした今を感じさせるプレイを披露している。幕開けは自身で本作の為に制作したSE的な壮大なトラックで始まり、そしてDonato Dozzyの揺蕩うアンビエントやAreaのディープテックで深みに嵌り、序盤にして最初のピークであるGonnoの"Acdise #2"が炸裂する。バレアリックな高揚感で昇天した後は再度ダビーテック、テックハウス辺りを彷徨いながらクラブでのドープな深い時間帯を匂わせつつ、終盤ではガス抜きされた様にテンションを抑えながらラストでSurgeonのSE的なトラックで幕を閉じる。非常に良く練られたストーリー性を持ち、そして上質と洗練を伴う展開でありながら、しかし老獪と言う言葉が似合わない新鮮でエネルギッシュなプレイには閉口するしかないだろう。Francois Kevorkianは正真正銘、今も現役なのだ。ただここ数年はテクノミックスが続いているので、そろそろジャンルと時代を横断するミックスも聴ければとも思う。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Scuba - DJ-KiCKS (Studio !K7:K7291CD)
Scuba - DJ-KiCKS
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UKから生まれた猛威を振るうダブステップを、半ばテクノの聖地化しているドイツのBerghainに持ち込み"Sub:Stance"と言うダブステップのレギュラーパーティーを確立させたPaul RoseことScuba。彼がドイツにダブステップを持ち込んだのか、それともドイツテクノの魅力にダブステップが引き寄せられたのか。最近ではテクノ名義のSCBだけでなくScuba名義に於いてもテクノ色の方がより前面に出るようになり、このMIXCDではベース・ミュージックとしての要素は薄く黒さを排除したベルリンサウンドを打ち出しております。勿論選曲だけ見ればダブステップも使用はされているのですが、感情的な要素は抑えて機械的な温度感を打ち出し、更にはダブステップの特有の横に揺らすグルーヴよりはテクノの直線的でスムースなグルーヴを保つ事に終始気を遣っているように思われます。特に前半の荒廃した金属音ゴリゴリな展開はどう聴いたってBerghainなわけで、Scubaの好みがテクノに傾いているのは言うまでもないでしょう。中盤以降では気を利かせたのか猥雑なダブステップやエレクトロも混ぜてしまうのは残念ですが、そこからまた薄氷の上を進むように緊張感のあるミニマルに回帰し、そしてテンポは落としながらも重く深く沈み込んでダウナーな世界に消え行くように幕を閉じます。昨年リリースした"Sub:Stance"(過去レビュー)もその時点で十分テクノ色濃厚だなとは感じておりましたが、そこから一年を経て更にメランコリーを削ぎ落としテクノの冷たくマッドな質感や重厚感を強めた本作は、テクノリスナーにこそ楽しめる内容でしょう。欲を言えばもっと攻撃的に突き抜けたら最高だったと思いますが。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/10/1 Freaks Village 2011 @ さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト
今年5月に開催された野外フェス・Freaksが、今度は二日間のフェスへと拡大しFreaks Village 2011となって開催されました。都内から一時間弱で行ける相模湖にあるプレジャーフォレストと言うキャンプ場を使用して、昼間から夜にかけて国内外問わず多くのクラブ系アーティストがプレイするパーティーであり、しかも値段も前売りだと割安なので、事前情報から考慮すると中々良さそうな印象だったので遊びに行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Breaking The Frame (Dynamic Tension Records:DTRCD2)
Surgeon - Breaking The Frame
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一方では日本のテクノポップユニット・Perfumeを愛し、そして本業では無慈悲なテクノ外科医を務めるAnthony ChildことSurgeon。ハードテクノ、いやインダストリアルテクノの真打ちが12年ぶりに自身のDynamic Tensionよりアルバムをリリースさせました。12年ぶりとは言いながらもその間にも常にEPは出していたし、日本にも何度も訪れてDJ/ライブを行っていたので特に久しぶりと言う事でもないのですが、しかしアルバムと言うフォーマットにおける本作品の完成度は予想を越えた物でした。幕開けは予想外にビートレスのメタリックな音響系テクノから始まりますが、ここからして既に荒廃した雰囲気に包まれるSurgoenの凍てついた世界観が拡がります。そして次からは皆様お待ちかねのハードなテクノの開始。金属的な質感を全面に出したインダストリアル臭は当然ながらも、ソフトウェア音源中心なのだろうかかなり鋭く研がれた音はまるでカミソリの様。かつてのザクザクとした鉈の切れ味で雑な暴力感を出すのではなく、カミソリの鋭角な刃で裁断されるように緻密で正確なビートが刻まれ、重量感や密度に頼らないハードな音楽性を打ち出しています。緻密に抑制されたマシーナリーなグルーヴ、しかし躍動感を失わない鞭の様なしなやかさも兼ね備え、これこそDynamic Tensionとも呼ぶべき物なのでしょう。アルバムはリスニング系とダンストラックがほぼ交互に連なっておりますが、リスニング系の曲に関しても決して箸休めな作品でもなく、Surgeonの狂気を帯びた抑圧感がリスナーをアルバムの世界に閉じ込めるでしょう。容赦も情けも一切無しの男気溢れるハードなテクノ、流石にSurgeonは別格でした。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
UPCOMING EVENT
2011/4/2(SAT)
GUIDANCE feat. SPIRIT CATCHER & DJ EMMA @ Eleven
Live : Spirit Catcher
DJ : DJ EMMA, DJ ENDO, DJ SHIBATA

2011/4/2(SAT)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue, Cashy, Iori Wakasa
Live : Yosa

2011/4/8(FRI)
Return of The DJ 7 Hours @ Oppala
DJ : DJ Yogurt

2011/4/8(FRI)
THE OATH -Spring Special- @ Oath
DJ : MASANORI IKEDA, DJ NORI, クボタタケシ

2011/4/9(SAT)
Real Grooves vol48 @ Eleven
Live : Los Hermanos, Conoley Ospovat
DJ/Live : Gerald Mitchell
DJ : Ozmzo aka Sammy, Daia Taguchi, Mx, EZ

2011/4/22(FRI)
Hituji 1st Anniversary Day2 @ Club Asia
Live : Dachambo
DJ : EYE, DJ Yogurt

2011/4/23(SAT)
Clash @ ageHa
DJ : Technasia, Joris Voorn, Ken Ishii

2011/4/28(THU)
CLUB MUSEUM 8th Anniversary!Surgeon "Breaking The Frame" Tour @ Unit
Live : Surgeon
DJ : Go Hiyama, ROK DA HOUSE

2011/4/28(THU)
Mule Muusiq 7 Years Anniversary party Pt. 2 @ Womb
Live : HENRIK SCHWARZ, KUNIYUKI
DJ : TOSHIYA KAWASAKI
WOMB LOUNGE : LAWRENCE(LONG SET), STEREOCITI
VIP LOUNGE : KZA AND HIS FRIENDS

2011/4/30(SAT)
Deep Space @ Eleven
DJ : Francois K., Toshiyuki Goto
Live : HIROSHI WATANABE aka Kaito

2011/4/30(SAT)
CABARET @ Unit
DJ : Daniel Bell, DJ Masda, yone-ko
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/01/08 SANDWELL DISTRICT ALL - NIGHT @ Unit
Surgeonと双璧を成すインダストリアルテクノの開拓者・Karl O'ConnorことRegis、Synewave等からのリリースでアンダーグラウンドなハードテクノシーンで活動してきたDavid SumnerことFunction、そしてその二人によるユニット・Sandwell Districtがパーティーの最初から最後までを演出する。間違いなくハードな一夜が体験出来そうなので遊びに行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Regis - Penetration (Downwards:LINO030miniCD)
Regis - Penetration
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正月気分も冷めやらぬ今週末、インダストリアルテクノシーンでは彼の右に出る者はいないKarl O'ConnorことRegisが来日します。自身が関わるレーベル・Downwardsにおいてはハードコアなテクノだけでなくダウンテンポにも取り組み、またかつてはSurgeonともタッグを組んでBritish Murder Boysと言う凶悪で実験的なテクノを創ったり、ハードでありながら独創的な音を練り上げるRegis。活動歴は15年程になり今でもコンスタントに新作をリリースしておりますが、アナログ中心なのでなかなか一般的には耳にする機会が少ないのが残念。数少ないCD化されたアルバムの中で一番のお薦めなのが2001年にリリースされた本作。内容に関しては身も蓋も無いハードミニマル一直線なんだけど、音数の多さとヘヴィーなボトムで攻めまくるハイテンションな展開が徹頭徹尾続き、フォロワーの追随を許さない圧倒的な破壊力に満ちております。シャッフル調の跳ねたグルーヴはファンキーで肉体的な躍動感を生み出し、暴力的で無慈悲な音が鎌の様に振り落とされ肉体を切り刻む。一度CDを回したらもう止まらないハードミニマル地獄。好みは完全に二分されるのは間違いないストイックなアルバムですが、僕は断然支持します。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Fabric 53 (Fabric:fabric105)
Surgeon - Fabric 53
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UKのマット・デーモンとも呼ばれる(嘘です)Anthony ChildことSurgeon。眼鏡を掛けたその知的な見掛けとは裏腹に、彼の繰り出す音は暴力的でサドスティックなインダストリアルテクノが特徴。流行に振り回される事なく一貫したハードな美学を持ちつつも、このFabricシリーズの最新作ではダブステップも取り込んだ上で相変わらずのハードな音を鳴らしておりました。もっとも彼自身も数年前からダブステップには接近していたので本作への流れも違和感は無いのですが、ダブステップのみならずデトロイトテクノやミニマルも使用し、相変わらずの幅の広さ故の面白さを感じさせてくれます。跳ねと疾走間に溢れたグルーヴ、中にはメランコリックな流れもあり、そして強靭で厳ついハードな音は確かにSurgeonの専売特許。雑食性がありつつもハードな音の統一感は流石その筋のベテランであり、Jeff Mills以降のハードミニマルの分野を率先して開拓して来た人物だけあります。かつて多くのハードミニマリストが路線変更を必要としたのに対し、Surgeonの視点に今も昔もブレは全くありません。信頼のおけるアーティストとは、かくあるべき。

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| TECHNO8 | 09:30 | comments(2) | trackbacks(2) | |
2010/05/07 CLUB MUSEUM 7th Anniversary!! "777" @ Unit
GW音楽週間のラスト四発目は流行を無視してハードテクノシーンを突き進むSurgeon+Ben Sims=FREQUENCY 7の7時間ハードテクノ地獄。GWのラストを飾るに相応しい男塾的な猛者の集まるパーティーだと予想して行きましたが…意外にも空いてました。この二大巨頭が揃っても激混みにならないとは、やはり時代はハードテクノではないのですね。
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| EVENT REPORT2 | 16:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/05/01(SAT) CABARET @ Unit
Live : DBX
DJ : Daniel Bell, yone-ko, masda, sackrai

2010/05/01(SAT) FORWARD @ Air
DJ : Francois K., Calm

2010/05/01(SAT) Mother presents UNIVERSAL SOUND OF ORCHESTRA @ ageHa
Live : System 7, Son Kite and more
DJ : Mixmaster Morris, Artman, Sinn and more

2010/05/02(SUN) Thomas Fehlmann Japan Tour 2010 @ Eleven
Live : Thomas Fehlmann
DJ : DJ Wada, Universal Indiann

2010/05/02(SUN) Rainbow Disco Club @ 晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ
"RAINBOW DISCO"
DJ : DJ HARVEY, METRO AREA, KENJI TAKIMI, KOJIRO, MATT EDWARDS, NICK THE RECORD, GO KAMINOMURA

"THE TOP"
LIVE : VINCE WATSON, MIRKO LOKO, SIDE B
DJ : AME, LEON & SKINNI PANTS, TEZ & KUSDA, LOUD MINORITY RADIO, KELIE

2010/05/04(TUE) LARRY HEARD JAPAN TOUR 2010 @ Air
DJ : Larry Heard, DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz

2010/05/04(TUE) Redshape Japan Tour @ Module
Live : Redshape
DJ : Keihin, Gonno, Naoki Shinohara

2010/05/04(TUE) MINUS CONNECTED #8 @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2010/05/07(FRI) CLUB MUSEUM 7th Anniversary!! "777" @ Unit
DJ : FREQUENCY 7 aka Ben Sims + Surgeon - 7 HOURS Show ! -

2010/05/08(SAT) DJ HARVEY 2010 tour of Japan @ Eleven
DJ : DJ HARVEY, DJ GARTH

2010/05/15(SAT) FUTURE TERROR VS BLACK CREAM @ Liquid Loft
DJ : FUTURE TERROR(DJ Nobu, Haruka, Kurusu) & BLACK CREAM(HATTORI, SE-1, Apollo)

2010/05/21(FRI) root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : Norman Nodge, DJ Nobu

2010/05/29(SAT) Real Grooves Volume 41 Samurai FM Relaunch Tokyo @ Eleven
Live : Pier Bucci, Yasuharu Motomiya
DJ : Pepe Bradock, MX

2010/05/30(SUN) SOLAR FREQUENCY @ お台場青海シーサイドコート
【GALAXY STAGE】
DJ : JEFF MILLS, TAKKYU ISHINO, KEN ISHII, DJ NOBU, LOUD ONE

【WOMB SATELLITE STAGE】
DJ : DJ Aki, THE AMOS, Dr.SHINGO, RYUSUKE NAKAMURA, DJ LUU, スガユウスケ, DJ HARRY

【YOUNAGI AREA】
DJ : IZURU UTSUMI, DJ YOGURT, Shhhhh, Q, SINN

まだGW近辺の仕事の予定に目処がつかないので、どのパーティーにいけるかは未定。Thomas Fehlmannのライブは良いよ〜、エレガンスなダブテクノ。Larry Heard+DJ Sprinklesも行きたい、オールドスクールなハウスが多そう。そして最近軟弱になっている自分にはベンシム+サージョンのハードミニマル7時間地獄が気になるが、一夜を耐えきる自信は無いし、男臭そうなパーティーだよなぁ…。だがそこに痺れる憧れる!
| UPCOMING EVENT | 08:00 | comments(9) | trackbacks(0) | |
2010/03/21 Spinning @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
レギュラーパーティー化する予定の"Spinning"、無事終了致しました。お越しくださった皆様、どうもありがとうございました。そしてパーティーを知らずに飲みに来たお客さんの一人が、実は自分も読んでいるブログの管理人だったり、世界は狭いな〜とびっくり。

DJの平均年齢が30歳を越すロートルなパーティでしたが、各人の好みが出た音楽を十分に堪能出来ました。一番手のShooterさんはメタル〜ヒップホップ〜ポップ〜ダブステップなど、彼がブログで紹介している音楽を色々とプレイ。次のTakeshtさんはジャズっぽいのにデトロイト系の音も混ぜて洗練された音楽。beatjunkieさんはニューウェーブに2000年前後のハードテクノを織り込んでがっつんがっつんとハードに。

beatjunkieさんが盛り上げてくれて、自分は最後にプレイ。折角だし新曲を多めにやろうと言う意識が強すぎたのか、う〜んあまり良い流れを作れなかったよ…。緊張と酔いの為か、ミックスも全然合わせられなかったな。

何はともあれ自分の好きな音楽をプレイ出来る機会があり、程々に満足出来ました。また次回開催出来るように努めますので、皆様どうぞ宜しくお願いします。

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| EVENT REPORT2 | 11:30 | comments(7) | trackbacks(2) | |
Scuba - Sub:Stance (Ostgut Ton:OSTGUTCD11)
Scuba - Sub:Stance
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近頃ダブステップが盛り上がっているようですが、テクノに接近しているダブステッパー・Scubaが何故かベルリンミニマル最前線のOstgut TonからMIXCDをリリース。ダブステップとテクノの邂逅は最早珍しくも無いですが、このMIXCDはその中でも決定打とも言える程に素晴らしい出来。ダブステップと言えばやはり横揺れ系の独特のリズム、硬質で引き締まったキックなどが特徴ですが、本作ではそれらの要素が目いっぱい詰まっていて目まぐるしい流れが展開。まるで山あり谷ありのジェットコースターのようでもあり、否応なく体が揺さぶられてしまう勢いがあります。そして闇夜の中から這い出してくる叙情とメランコリーはデトロイトテクノともリンクし、真暗な空間の広がりを感じさせるダビーな音響はBasic Channelのようでもあり、暗いインダストリアルな音の中にも壮大なドラマツルギーが展開し、破壊力と美しさが混在しているのです。Basic Channelがデトロイトテクノとダブスタップに取り組んだら、もしかしたらこんな音になるのかも?ベルリンミニマルとダブステップの新たなる胎動がここには詰まっております。先日の来日プレイに行っておけば良かったなと多少後悔が残る位の快作。

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| TECHNO7 | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Merry Christmas ☆ Surgeon Play "Jingle The Bells"
クリスマスに結婚する友人よ、おめでとう。まさか君が僕より早く結婚するとは思っていなかったけれど、本当に嬉しいよ。これからは奥さんと仲睦まじく幸せになってくれよな。

そして世の中のカップルも、一人身の人も、クリスマスを祝おうじゃないか。日本だとクリスマスはセックスする為の動機付けになっているけれど、本来は「神が人間として産まれてきたこと」を祝う日なのだよ。あ、でも今の日本は少子化だし産めよ増やせよで良いと思うよ。と言う事でクリスマス恒例のインダストリアルテクノアーティスト・サージョン様が送る、"Jingle The Bells"!!

| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC1 | 00:10 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Oscar Mulero - Tresor Mix : Under Review (Tresor Records:TRESOR.235)
Oscar Mulero - Tresor Mix : Under Review
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かつてドイツテクノと言えば何はともあれTresorだった。Tresorの一番最初のリリースは何とX-101(Underground Resistance)で、デトロイトとのコネクションも持っていた。Tresorは硬派にテクノやミニマルテクノ、ハードテクノを作り続けてきたドイツテクノの良心であり、そして30代のテクノリスナーにとっては思い出のレーベルであろう。最近は以前ほどの勢いは失っているものの、硬派なテクノを作るレーベルと言う点においては信頼のおけるレーベルの一つだ。そしてここにそんなレーベルの歴史を掘り返したMIXCDが届けられたのが、これが本当に素晴らしい。トラックリストを見ただけで分かるだろ?悪い訳がないじゃない?世の中はちまちまとしたミニマルだとか、つまらないエレクトロハウスだとか流行ってるけれど、Tresorはいつだってテクノなんです。これこそがテクノ、俺が求める硬派なテクノ、そして本場のエレクトロも入っている。小細工無し、硬めの音で統一された勢いのあるテクノがふんだんに詰まっている。中盤以降のバキバキでスピード感に溢れるハードテクノ(もしくはミニマルテクノと呼んでもいい)の流れには、感慨深さと今一度テクノの素晴らしさを感じた訳で。ここから感じる強烈なテクノの衝動は、自分がハードテクノを理解した頃の衝動と一緒で、これこそがクラブで聴きたいテクノなんだと痛感した。Tresorの歴史を紐解くだけでなく、テクノの歴史を感じられる素晴らしいMIXCDだ。

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| TECHNO7 | 10:00 | comments(5) | trackbacks(2) | |
Surgeon - Basictonalvocabulary (Tresor:Tresor73)
Surgeon-Basictonalvocabulary
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先日のSurgeonのDJセットは破壊的なインダストリアルサウンドでしたが、彼の作るトラックもひんやりと無機質ながらも硬い金属音が連なるミニマルテクノで男気に溢れています。そう言えばパーティーでの男率は9割超えていたんじゃなかろうか、猛者が集まり過ぎでしたわw。つか間違いなくSurgeonは女の子には受けない。女の子でこの手の音楽が好きな人は、一般的に言えばオタクだろう。いや、俺はそんなオタク女子は大好きですが。しかしこのSurgeonのアルバムは本当に素晴らしいよ、全く以ってして無駄が無い。甘さも無い。感情などここに存在するのだろうか。完全なるマシングルーヴに制御され、理路整然と硬い金属音が組まれた完璧なるミニマル。ここまで来ると好きか嫌いかがはっきり分かれる音なんだけど、好きな人には一生聴き込めるテクノであろう。実用性、機能性を追及した反復のフレーズが際限なく続く単純な構成ではあるが、それなのに何故彼の音はファンキーな感情を呼び起こすのだろうか。今のミニマルとは全く音が異なるのでSurgeonをミニマルと呼ぶと語弊があるのかなと危惧するけれど、これぞかつてはミニマルと呼ばれていた音なのです。

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| TECHNO7 | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/05/08 CLUB MUSEUM 6th Anniversary! @ Unit
かつて隆盛を誇ったハードテクノは過去の物となってしまったのか?ハードテクノを量産していた多くのアーティストはハードテクノが行き着く所まで行った時、行き場を失った様にミニマルとやらへ尻軽に移行し、ハードテクノは衰退してしまった。しかし、本物は流行とは関係なく生き残る。それを示しているのがインダストリアルテクノ代表格のAnthony ChildことSurgeon。かつて勢いがあった頃のJeff Millsの影響下にありながら、今ではJeffを追い越したハードさとパワーを以てしてフロアに空前絶後の鉄槌を振り下ろす。そんなSurgeonが今回は地獄の4時間DJセットを慣行だ!

前座にはRock Da House、Kihira Naokiが合わせて3時間程プレイしていたようです。まだまだハードとは言わないものの硬めのクールなテクノで、Surgeonをお膳立て。そして時は満ちた深夜2時…Surgeonの登場。

これからが本当の地獄だ!!
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| EVENT REPORT2 | 08:30 | comments(15) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/05/02 (SAT)
mule musiq 5th anniversary party pt.3 "ENDLESS FLIGHT" -EDITION SPECIAL- @ Womb
Live : Henrik Schwarz - 2 Hours Long Set -
Line up : Kuniyuki Special Band -Ian O'brien, Shuichiro Sakaguchi, Omar Guaindefall, Yoshihiro Tsukahara and Kuniyuki- & The Special Session Of Henrik Schwarz & Kuniyuki, Toshiya Kawasaki

2009/05/03 (SUN)
Ken Ishii 15th Anniversary In Japan Kick-Off Party @ Air
DJ : Ken Ishii, Tetsushi Hiroyama + Yosuke Hiroyama (RYUKYUDISKO)

2009/05/08 (FRI)
CLUB MUSEUM 6th Anniversary! "House of Industrial God" @ Unit
SPECIAL GIGS : SURGEON "4 HOURS DJ SET" + DORIS WOO SPECIAL VISUAL SHOW
RESIDENT DJ : KIHIRA NAOKI, ROK DA HOUSE

2009/05/16 (SAT)
桑田つとむ「THIS IS MY HOUSE」Release Party @ Unit
DJ : 桑田つとむ, DJ KENSEI, FORCE OF NATURE, DJ NOBU, MOODMAN, YAZI

2009/05/16 (SAT)
- X - @ Womb
DJ : Charles Siegling
Live : Renato Cohen feat. KTA★BRASIL

2009/05/23 (SAT)
Derrick May @ Air
DJ : Derrick May

2009/05/30 (SAT)
Real Grooves X Red Box RG 36 @ Unit
LIVE : Stewart Walker
DJ : Fumiya Tanaka, Tech Booty Funk

年越しのケンイシイはクラシックも多用したらしいんで、GWも似た感じになるなら久しぶりに聴いてみたい。そして翌週のサージョン、極悪ハードなインダストリアリスト。地獄の4時間が展開されるんだろう。桑田つとむは前のageHaでのプレイと一緒でオールドスクールなシカゴアシッド連発と予想。同日のテクネジアの片割れとアルバムリリース直前のレナートコーエンも行きたいな〜。
| UPCOMING EVENT | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Thom Yorke - The Eraser RMXS (Beggars Japan:WPCB-10088)
Thom Yorke-The Eraser RMXS
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発売延期どころか発売中止になりかけていたThom Yorkeのソロアルバム"The Eraser"のリミックスアルバムが、ようやく日本だけで初回限定生産でリリースされました。プレスは海外なのに日本だけで発売って、一体どう言う事なんでしょう?後から結局海外でもリリースされたりするんじゃないかと思いますが。さてリミキサーにはクラブミュージック方面の人達が選ばれておりまして、これがなかなか通好みな面子。インドストリアルハードテクノのSurgeon、Kompaktからのテックハウサー・The Field、ノーフューチャー頭領のCristian Vogel、ダンスミュージックの新たな波からダブステップのBurialとVarious、そしてフォークトロニカのFour Tetなど自分の知っているアーティストが多く、リリース前から楽しみにしていました。詳しくはライナーに更にアーティスト毎の詳細が載っているので、そちらを読んで欲しいと思います。曲に関してはオリジナルは未聴なので比較は出来ませんが、リミックス自体はだいたい想像通りで楽しめる内容でした。ブレイクビーツ調の廃退的なハードテクノを聴かせるSurgeon、ミニマルでトランシーな牧歌的テックハウスを聴かせるThe Fieldらは妥当な出来。The Bugって言うアーティストは全然知らない人なんだけど、破壊的でトリッピーなダブを披露していてこれが予想外にカッコイイな。Four Tetはセンチメンタルをメロディーを生かして、ポストロックとエレクトロニカの中間を行くような湿っぽい音がはまってます。BurialとVariousはまんまダブステップ、横揺れ系の硬めのリズムが特徴。クリボーだけは2曲リミックスを提供していて、変態系テクノサウンドを披露。しかし今回のこんな人選を見ていると、Thom Yorkeの興味は電子音楽に向かっているんでしょうかね?

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Clark - Turning Dragon (Warp Records:WARPCD162)
Clark-Turning Dragon
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あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!Chris Clarkがパワーアップして帰ってきたんだ。家の中からドアを蹴り上げ飛び出し、フロアに舞い降りたんだ。

そうChris Clarkと言えば良くも悪くもAphex Twinフォロワーであり、Warpのインテリジェントな音を的確に表現していたはずであった。前作は買っていないけれど、ポストロックに歩み寄った作品であったらしい。そして最新作は見事にフロアを意識した4つ打ちテクノになっていたのである。しかしその尖り具合、壊れ具合は依然沈黙しているAphex Twinを尻目に更に凄みを増し、Warpのインテリジェントなイメージを破壊しようとすらしている。チープなシンセの歪んだ音色も相変わらず昔からのテクノ好きな人に受けるだろうが、何より4つ打ちを叩き出しながらも細かいリズムも入ってくるプログラミングが素晴らしい。やたらと手数が多いけれどハードかつ勢いのあるグルーヴは、かつてリスニングミュージックであった頃のClarkのイメージを一片に払拭させている。と言うよりも本作を聴いて浮かんだイメージは、ハードテクノのSurgeon。勿論Surgeon程に極ハードな訳ではないけれど、同じようにインダストリアル色を纏っていて無機質な感触がある。まさかこんな路線に転向するとは思っていなかったが、冒険は成功したと言える名盤だ。

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| TECHNO5 | 16:40 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Surgeon - This Is For You Shits (Warp Records:WARPCD151)
Surgeon-This Is For You Shits
今年も残り僅かになってきましたが、年内のレビューは今日で最後です。日頃このサイトをまたーりとご覧になって頂いている方、コメントして下さる方、どうもありがとうございました。見てくださる方がいると思えればこそ、ブログの更新が続く理由の一つかもしれません。偏見と極度に偏った音楽の好みで役に立たないレビューも相当数ありますが、来年もテクノ中心で聴く所存であります。

さて今年のトリを飾るのはミニマル、エレクトロハウス流行の中において全くシーンに目を向けずに独自の路線を突き進んでいるAnthony ChildことSurgeonのミックスCDです。以前にもMIXCDは出してるけれどその時は自身の作品だけを使用していたので、本作でようやくSurgeonの本領発揮と言う感じですかね。本作では自身のBritish Murder Boysも当然回しているんだけど、そこにAutechreやAphex Twinの金属的な音を発する曲も打ち込んで重機工場や製鉄所が頭に思い浮かぶ様な音を発しています。テクノを聴かない人に聴かせたら、一言"うるせえ"と一蹴されそうな位うるさいハードテクノのオンパレード。あ、でもハードだけどリズムは4つ打ち一辺倒じゃなくてつんのめり系も混じっていたり良い意味で展開に波があって聴きやすいと思います。音だけ聴けばハードでガチガチで派手っぽいけれど、サドスティックな音で統一されている所には彼のストイックさを感じます。ハードテクノ復活の鍵はSurgeonが握っていると思うから、来年以降もSurgeonには頑張って欲しいですな。

ちなみに限定1000枚でオンラインのみの販売なので、気になる方は早めに。送料含めて約1500円なり。クレジットカードが必要ですよー。
WARPMARTで注文はこちら

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| TECHNO5 | 11:25 | comments(0) | trackbacks(2) | |
メリークリスマス!Jingle The Bells (Remix)!
Jingle The Bells (Remix)
こちらですよ
http://detroittechnomilitia.com/main/content/view/130/71/

mp3tidalwave URより引用

ついでに"Jingle The Bells"をプレイするSurgeon様!
| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC1 | 22:45 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Dave Clarke - I Love Techno 2007 (Music Man Records:MMCD030)
Dave Clarke-I Love Techno 2007
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一時期隆盛を誇っていたハード目のテクノはすっかり過去の物となり、それらをプレイしていたDJも皆クリックだかミニマルだとか言われる方面ばかりを回す昨今。しかしDave Clarkeは私の期待を裏切らなかった!最近にしては珍しい所謂普通のテクノを中心にしたミックスですが、最新のヒット曲や未発表曲も織り交ぜて痛快で格好良いテクノですね。特に序盤から中盤までの疾走感に溢れゴリゴリバキバキな展開は、クラブでのピークタイムを表現したかの様で最高です。後半では序盤とは対称的にエレクトロハウスも出て来てテンションも下がり気味になりますが、序盤の反動なんでしょうかね。まあしかしやっぱり勢いのあるテクノはいつ聴いても飽きないし、この種のテクノは自分はいつまでも聴き続けるんだろうなと思います。I Love Techno!

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
2007/06/08 Club Museum @ Unit
ジル:「Surgeonに関してどう思う?」
ジョージ:「とにかく欧米が今最もハードだと思っているDJがSurgeonなんだけど、あのハードさには参ったよ」
ナタリア:「私はむしろ逆でハードさよりも早さ、あの早さで曲を繋げられたかと思うとゾクゾクしたわ」
ジル:「鋭い意見をありがとう!」

と言う事でSurgeon、かなり大当たりで大満足。多分3年ぶり位に彼の生プレイを聴いたけれど、以前と変わらずにハードで良かったです。しかも今回はTechnoセットとAlternativeセットと言う二つの異なるプレイが聴けると言う嬉しい内容でした。内容は続きで。
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| EVENT REPORT1 | 07:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
Surgeon - Communications (Downwards:DNCD01)
Surgeon-Communications
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去年はSurgeonのDJ見れなかったから今回は行くど〜と息巻いているマチュでございます。今までManiac Loveと新宿Liquidroomでと確か2回程彼のプレイを体験したはずですが、ハードミニマルDJではありながらそれ以上の内容を聴かせるプレイは圧巻。バキバキズンドコのハードミニマルにAphex Twinのメタリックな曲や、Akufen系のクリックハウスもぶち込んだり、何でも混ぜたごった煮状態。音数はかなり多めで絨毯爆撃を受ける様な破壊的なサウンドは、ディープなミニマルに移行してしまった他のハードミニマリストとは異なり常に一貫性があります。とにかく今ハードな音が聴きたければSurgeonに任せればOKと言う訳です。

そんなSurgeonの1stアルバムが本作。当初はJeff Millsフォロワーなんて言われていたけれど、今聴けばJeffとは路線の異なるミニマルだなと思います。Jeffの音は黒いファンクに満ちているけれど、Surgeonにはそうゆうファンクと言うのは余り感じられないかなと。寧ろ徹底的に感情を排したクールな音はDJ仕様を前提とするならば使い勝手の良い曲ばかりで、家で聴くよりも完全にフロアで有効なトラックが多いです。また勿論Jeffの楽曲に影響も受けてはいるんだろうけど、それ以上に彼が好きだと言うインダストリアルミュージックの影響の方が前面に出ているのも特徴ですね。非人間的な硬質でメタリックなサウンドが正にそうで、最近のしけたクリックだとかミニマルだとかを圧倒する凶悪な音は今でも格好良いです。でも出た当時はこれはこれでかなりハードな部類だったと思うけれど、近年のSurgeonは更にハードなんだよね。時代と逆行してどんどんハードに進化するSurgeonは、我が道を突き進む信頼出来るアーティストの一人です。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/05/11 (FRI)
AMEE presents FILTERHEADZ × KEN ISHII @ WOMB
Live : Filterheadz
DJ : Ken Ishii, Yohey Suzuki, Nako, Moritakesh

2007/05/12 (SAT)
SQ presents HARDFLOOR LIVE @ UNIT
Live : Hardfloor
DJ : Q'HEY, TOBY, DR.SHINGO

SALOON
DJ : 30th DJ's (mito, hata, los, onoguchinchin, sho-taro)
LIVE : COM.A

2007/05/19 (SAT)
CLASH 22 @ ageHa
DJ : Christian Smith, Samuel L Session, Hitoshi Ohishi

2007/06/01 (FRI)
Oliver Ho Japan Tour 2007 @ UNIT
DJ : RAUDIVE a.k.a. Oliver Ho, Fumiya Tanaka

2007/06/02 (SAT)
groundrhythm @ AIR
DJ : Kaoru Inoue, DJ YOKU
LIVE : A HUNDRED BIRDS

2007/06/08 (FRI)
smirnoff ice presents CLUB MUSEUM @ UNIT
GUEST DJ : SURGEON [TECHNO SET]
RESIDENT DJ : KIHIRA NAOKI. ROK DA HOUSE

SALOON
GUEST DJ : SURGEON [ALTERNATIVE SET]

2007/06/09 (SAT)
VADE @ WOMB
DJ : Ricardo Villalobos, Fumiya Tanaka

UNITが珍しくかなり熱い人選ですね。テクノ豊作期でございます。たまにはハウスにも行きたいけれど、しっくりしそうなのがなかなか無いようで…。
| UPCOMING EVENT | 22:30 | comments(4) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
CLASH14 feat. Drumcode 10th Anniversary @ ageHa
2006/08/18 (FRI)
ARENA DJ : Adam Beyer, Cari Lekebush, Joel Mull
ISLAND BAR DJ : Q'Hey, Shin Nishimura, Mayuri, and more…
WATER BAR DJ : Susumu Yokota, Sodeyama, Hitoshi Ohishi, and Guest

OCTAVE ONE JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/08/18 (FRI)
DJ:LAWRENCE BURDEN(OCTAVE ONE/RANDOM NOISE GENERATION), DJ NOBU, TAKAMORI K.

HIGH TECH SOUL Japan Night @ UNIT
2006/08/25 (FRI)
DJ : Kenny Larkin, Hitoshi Ohishi, Shin Nishimura, and more…

Standard 5 @ Color Studio
2006/08/25 (FRI)
DJ : Ken Ishii, 7th Gate, Moodman

STERNE presents WIRE06 PRE-PARTY @ WOMB
2006/09/01日 (FRI)
DJ : Secret Cinema & Joris Voorn & Alexander Kowalski -3 Back 2 Back Live

Ministry of Sound Sessions feat. DJ Sneak @ AIR
2006/09/01 (FRI)
DJ : DJ Sneak, and more…

Face presents Andre Collins Japan Tour 2006 @ YELLOW
2006/09/02 (SAT)
DJ : Andre Collins, Ryo Watanabe

COCOON CLUB feat. SVEN VATH @ WOMB
2006/09/09 (SAT)
DJ : Sven Vath

CHaOS @ YELLOW
2006/09/17 (SUN)
DJ : Fumiya Tanaka, and more…

タイトル未定 @ YELLOW
2006/09/22 (FRI)
DJ : DOC MARTIN, MOCHIZUKI, DJ KAZ

VADE 2nd Anniversary feat. Ben Sims @ WOMB
2006/09/29 (FRI)
DJ : Ben Sims, Ryukyudisko, and more…
Live : Surgeon

DENNIS FERRER Japan Tour @ YELLOW
2006/09/30 (SAT)
DJ : DENNIS FERRER, and more…

何はともあれ、DrumcodeイベントとBen Sims+Surgeonだけは行きたいと思います。

-追加-
ICAN @ UNIT
2006/09/23 (SAT)
DJ : DJ S2 aka Santiago Salazar, Takamori K.

Clash15 @ ageHa
2006/09/29 (FRI)
DJ : Laurent Garnier, Kevin Saunderson

DJ Marky & Friends @ WOMB
2006/09/30 (SAT)
DJ : DJ Marky, Laurent Garnier(Drum & Bass Set)

T.A 2006 @ ageHa
2006/09/30 (SAT)
DJ : Kevin Saunderson, Ken Ishii
2006/09/29 (FRI)
| UPCOMING EVENT | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Surgeon - Force + Form (Tresor:Tresor117CD)
Surgeon-Force + Form
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実はJames Holdenイベントの同日、Unitでは極悪ハードミニマルテクノユニット:British Murder Boysが5 Hours Gigsを慣行していました。本当はこっちもすご〜く行きたかった位、やばいユニット:BMB(名前からして凄い!)。それもそのはずこのユニットは、Jeff Millsフォロワーとして名を挙げたSurgeonと、アンダーグラウンドハードテクノでは右に出る者はいない凶悪さを誇るRegisがタッグを組んだユニットなのです。

今日紹介するSurgeonの作品は1999年リリースながらも、一応最新アルバムです。ドイツテクノ帝国の一端:Tresorからのリリースなので、当然安心印なのですが…やっぱ安心どころか危険なアルバムです。妥協も甘さも許さないサドスティックなハードミニマルテクノが延々とループし、わんこそばの様に止めてくれよと言ってもそんな事は許しません。元々はJeff Millsフォロワーですが最近だとそれを上回るハードさを追求して、完全にフォロワーの域を脱し自分の道を極めていると思います。ハードミニマルよりもハード、それはインダストリアルまでも侵略したハードさを兼ね備え、徹底的に人間味を廃した冷ややかな機械音が鳴り続けます。最初これを聴いた時は全く理解出来なかった覚えがありますが、後になってここまでストイックな音楽にハードの美学を感じました。近年のJeff Millsに落胆している人は、真っ先にSurgeonを聴くべきです。

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
PEOPLE WANT MORE LIFE @ YELLOW
2006/04/14 (FRI)
DJ: JEFF MILLS(AXIS), TAKAMORI K.

MATERIAL feat. IAN POOLEY @ AIR
2006/04/21 (FRI)
Guest DJ: Ian Pooley

CROSS MOUNTAIN NIGHT feat. JAMES HOLDEN @ WOMB
2006/04/21 (FRI)
DJS: JAMES HOLDEN, TORSTEN FELD, Dr,SHINGO

CLUB MUSEUM @ UNIT
2006/04/21 (FRI)
Special Live Performance: BRITISH MURDER BOYS(SURGEON & RISIS) -5 hours gig-

UNDERGROUND RESISTANCE "INTERSTELLAR FUGITIVES" TOUR @ LIQUIDROOM
2006/04/28 (FRI)
Featuring members:INTERSTELLAR FUGITIVES SPECIAL LIVE UNIT
Formed by - GERALD MITCHELL as THE DEACON (UR044), THE ANALOG ASSASIN (UR040), CORNELIUS HARRIS as THE ATLANTIS (UR3.14), RAY 7 as THE UNKNOWN SOLDIER (UR051)
...And maybe more fugitives
DJs:SUBURBAN KNIGHT aka JAMES PENNINGTON (UR011), DJ S2 aka SANTIAGO SALAZAR (UR057), DJ DEX aka NOMADICO (UR061)

STANDARD 4 @ WOMB
2006/04/28日 (FRI)
GUEST DJ: JORIS VOORN
DJ: KEN ISHII, SATOSHI ENDO

MOODYMANN JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/04/29 (SAT)
DJs: MOODYMANN aka Kenny Dixon Jr, Alex From Tokyo

PANORAMA @ YELLOW
2006/05/02 (TUE)
DJs : Kentaro Iwaki a.k.a Dub Archanoid Trim, Terre Thaemlitz
LIVE: LUOMO a.k.a VLADISLAV DELAY

CLASH 12 feat. DERRICK MAY @ ageHa
2006/05/06 (SAT)
DJs :Derrick May, Ken Ishii, DJ Tasaka, Fumiya Tanaka, DJ Wada, Q'Hey
Toby, Yama, Shin Nishimura, DR.Shingo, Kagami, RKD1 & RKD2
LIVE : Chester Beatty, Newdeal

JAPANECTION PRESENTS SOUL DESIGNER TOUR @ WOMB
2006/05/19 (FRI)
DJs: Fabrice Lig, Jean Vanesse, Ken Ishii, Sisk
| UPCOMING EVENT | 23:55 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Sven Vath - In the Mix The Sound Of The Second Season (Cocoon Recordings:CORMIX003)
Sven Vath-In the Mix The Sound Of The Second Season
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今週末はSven VathがWombに来日するので楽しみなのですが、Svenに注目し始めたのはほんと2〜3年前位からだと思います。90年代のSvenと言うとEye QやHarthouseからモロにジャーマントランスな作品をリリースしていて、それはそれで質は高かったけれど僕はかなり敬遠気味でした。それが2000年代に入るとRicardo VillalobosやRichie Hawtinらと手を組みだし、DJプレイも割とテクノ中心になって来てそこから僕も関心を持ち始めた気がします。近年は自身のCocoon Recordingsの運営も成功し、更にはイビザ島でのパーティー「Cocoon Club」も数多くの著名なDJやアーティストを招致し毎年夏の時期には大盛況となっている様です。そんな「Cocoon Club」の雰囲気をまとめたCDが、人気シリーズとなっている「In the Mix」です。彼のDJは2台のターンテーブルとミキサーのみと言うシンプルな構成で、テクニックよりも選曲を前面に押し出したプレイが特徴です。まず「Noche」サイドですが、こちらは真夜中のパーティを意識したハードなプレイ。意外にもSurgeonやDJ Shufflemaster、Speedy Jなどの曲で疾走感のある硬いハードテクノ、中盤はブリブリのジャーマンアシッド、終盤はデトロイト系で爽やかに、手堅く聴きやすい選曲です。昔のSvenからは想像だに出来ないプレイですね(笑)。そして昼間のアフターアワーズを意識した「Dia」サイドはハウシーなテクノで、うっとりまったり宴の後の和んだ雰囲気です。こちらの方がメロディーを重視した曲が多く、Svenの危なげな妖艶さが上手く生かされていると思いました。昼と夜、対照的な2枚に仕上げたので存分に彼のプレイを楽しめる素晴らしいMIXCDですが、この作品も2001年作、近年のSvenのプレイとはまた違っていたりします。

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| TECHNO3 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Cisco Ferreira aka The Advent - T.R.I.N.I.T.Y. (Tresor:Tresor219CD)
Cisco Ferreira aka The Advent-T.R.I.N.I.T.Y.
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硬派でハードなミニマルテクノを作らせると右に出る者はいない位の男気溢れるアーティスト、Cisco FerreiraことThe Advent。前作「Light Years Away」は微妙にハードエレクトロ気味だったけれども、今作はテクノ帝国ドイチェのTresorからの新譜と言う事でリズムトラック中心のハードミニマルテクノ全開。やっぱりThe Adventは信頼のおけるアーティストですな。凄いですよ、音の厚みとか構成が。はっきり言って甘えや妥協が無いです。ドォンドォンって感じのクラブ映えする分厚いリズムトラックに、クールで殆ど展開の無いミニマルな楽曲。普通だったらミニマル系の曲は家で聴いても面白くないんだけど、The Adventの場合だとまじでテクノ好きな人にこそ美味いと感じられるはず。SurgeonとかResis程ハードでは無いんだけど、彼らのダークでミニマルな感覚に似ているね。展開がないからシンプルだけど、何度も聴くに耐えうるのは音の良さ。ハイハットの音一つとっても切れ味があって格好良いな。男汁が滲みでているぜ!

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
2005/05/28 (SAT) UNITE @ UNIT
DJs : CHARLES WEBSTER, IAN O'BRIEN

2005/06/03 (FRI) BETTER DAYS @ Module
Special Guest DJ : Mike "Agent X" Clark
DJs : Takamori K., No Milk, Misuzu, Sumitani

2005/06/10 (FRI) REAL GROOVES Volume 5 @ Yellow
DJs : Steve Bug、AKR + John Connell
Live: Luciano

2005/06/10 (FRI) IRIZO @ WOMB
Special Live Set : Speedy J
Special Guest DJ : Shufflemaster(traktor DJ set)
DJs : YOHEI ISHIJIMA, Nxx Oxxxx

2005/06/10 (FRI) Autechre @ CLUB CITTA' KAWASAKI
Live : Autechre
special guests: LFO, Rob Hall, Russell Haswell

黄金週間も終わり、祭りも終わり、宴の終演を迎えたようです。5、6月はそんなに大きなイベントもないなぁ。ま、CHARLES WEBSTER+IAN O'BRIENは絶対行きますけど。Speedy Jは1〜2年前に来日の話があって、急遽キャンセル。そして遂に来日ライブが決まりましたね。Surgeon並に超極悪な音を出せるやば〜いアーティストなので、興味津々です。

追加

2005/06/25 (SAT)MUSIC CONCEPTION presents MOONBEAMS @ Yellow
DJ : K.F. aka Calm
Live PA : Kirk Degiorgio (As One), New Ponta Box

2005/07/02 (SAT) LARRY HEARD JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
DJs : Larry Heard aka Mr.Fingers, Alex From Tokyo

またまたラリーハードがイエローを襲撃。何度も行こうと思ってたのに予定が合わずに行けなかったので、今度こそ行かせてもらいます。
| UPCOMING EVENT | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
2005/04/02 (SAT) UNITE @ UNIT
Live : Le Petit Orb (Alex Paterson & Thomas Fehlman)
DJ : Alex Paterson ,Thomas Fehlman ,更にKAITOも追加!

2005/04/10 (SUN) NAGISA @ お台場OPENCOURT
DJ : Carl Craig ,Ken Ishii ,Q`HEY and more.

2005/04/15 (FRI) ESCAPE @ YELLOW
DJ : Carl Craig

2005/04/23 (SAT) VADE feat. MARCO CAROLA @ WOMB
Special Guest : Marco Carola (Zenit)
Guest : Ryukyudisko (DJ Set)

2005/04/28 (THU) Standard 1 in association with REEL UP @ WOMB
DJ : Ken Ishii, Funk D'Void, Bryan Zentz

2005/04/28 (THU) secret service meets kompakt night vol.8 @ UNIT
DJ : MICHAEL MAYER, Toshiya Kawasaki
LIVE : LO SOUL (playhouse), dublee (mule electronic)

2005/05/03 (TUE) MIN2MAX or MINIMIZE to MAXIMIZE tour @ WOMB
DJ : Richie Hawtin

2005/05/06 (FRI) STERNE @ WOMB
DJ : HARDFLOOR ,TAKYUU ISHINO ,TEN

2005/05/14 (SAT): VADE @ WOMB
DJ : Surgeon

Le Petit Orbの時はワタナベヒロシさんの参加も決まり、KOMPAKTの重鎮が揃いました。これはテクノ好きは必ず行くべきイベントですね。
NAGISAはちょっとしけた面子だけど、ケンイシイとカールクレイグで1500円なら問題無し。野外イベントでのんびり楽しめれば良いかな。
WOMBのKen Ishii, Funk D'Void, Bryan Zentzの3人が揃うイベントもかなり強烈。WOMBは行きたくないけど、この面子が揃えば行かねばなるまい。
HARDFLOORは多分ライブだと思います。Surgeonはマニアックラブでプレイしてこそなのだけどね…残念。
| UPCOMING EVENT | 19:40 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Speedy J - Loudboxer (NovaMute:NoMu093CD)
Speedy J-Laudboxer
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 Amazonで詳しく見る(UK盤)
ハードミニマル系のアーティストはEPは良いんだけど、アルバムを出すとあまり良くないって事が多々あります。しかしSpeedy Jは期待を裏切りません。やっぱりミニマルってのは繋いでなんぼって感じだから、一曲毎に聴くとあまり面白くないのかもしれない。だからSpeedy Jはこのアルバムの曲を全てMIXして繋いでいます。その為に一枚の流れが出来て飽きずにバキバキを楽しむ事が出来ます。最初は結構地味でブレイクビーツみたいであれ?って思ったんだけど、中盤から徐々にビルドアップされていき…後はハイテンションな4つ打ちハードミニマルが延々と続きます。ダークで狂気じみた金属音のみがバキバキと、止むことなく打ち続けられます。頭が頭が〜割れるっっ!!トライバル系が流行る中、これはほんまもんのミニマルですよ。SurgeonとかRegisとかに共鳴する物を感じます。男気をUPさせたいあなたは是非これを!

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| TECHNO1 | 21:46 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Fumiya Tanaka - Mix-Up Vol. 4 (Sony Music Entertainment:SRCS8140)
Fumiya Tanaka-DJ MIX 1/2[MIX.SOUND.SPACE]
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昨日はディープ目のMIXを紹介したので、今日はFumiya Tanakaの本気汁モードの激ハードMIXを紹介。Mix-Upと言えば「Jeff Mills-Mix-Up Vol.2」と同じシリーズ。このシリーズは良いですね。これは96年のライブ録音で今よりも荒々しさ、猛々しさみたいなのを感じます。今もハードなんだけど、今はもっとシンプルでストイック。96年頃は若さ溢れんばかりのパワーで押し切る感じのMIXですね。Jeff Mills、Steve Bicknell、Regis、Surgeonみたいなミニマル勢にFunk、Robert Armani、Traxmenみたいなシカゴハウス勢、その他有名無名勢関係なくガンガン繋いでいきます。オープニングからテンション高くて、途中中だるみにはなるけれど55分位からはもうノンストップ爆走状態で、ハードミニマルの真骨頂を見せてくれます。日本版Jeff MillsなのでJeff Mills好きは是非。amazonで売ってないけど、中古屋では良く見かけるので探してみて欲しいです。しかしスタートIDが入っていないので、曲を飛ばす事は出来ず入門にはお薦めするには悩む所です。

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| TECHNO1 | 21:17 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2004/09/04 World Connection presents Oliver Ho @ Air
World Connection presents Oliver Ho
Luke Slaterが来日中止になったので急遽代理でOliver Hoが来日。と言う事で僕も急遽今年初めてAIRに参戦。小雨の降る中1時頃AIRに着くと程々の混み具合。照明真っ暗で良い感じです。久しぶりに来たせいか、内装変わっていました。ソファーも普通のシートになっていました。2時まではSODEYAMAがプレイ。ドンシャリなハードミニマルでフロアを盛り上げていました。2時過ぎにOliver登場。あーもうフロア激混み、殆ど踊れません。去年のLil Louis程はいかないけどOliverでこんなに混むなんて。一端プレイを止めて、民族系リズムから緩く始まりました。緩い感じが少し続いていたので不安になったけど、途中から予想通りバキバキな状態。思ったほどトライバルな曲はかけなかったけど、ミステリアスな金属音が鳴ったり怪しい雰囲気を醸し出していました。3時半頃までは血管ぶち切れフルスロットル状態で高速バキバキハードミニマル状態。流行のラテンではなく機械的な本流ミニマルが多かったと思います。その後少し中だるみ状態でしたが、5時過ぎに一端止めた後がまたやばい。ハードを越えてインダストリアル状態。SurgeonとかRegis風のトラックで頭をがんがん叩かれているような状態で、5時を過ぎてもフロアを揺らしていました。PCも使っていて、時々PCに取り込んであるスピーチを流してトラックに被せたりしていました。ラテンミニマルが流行る中でOliverはJeff MillsやRichie Hawtinとは又別次元のプレイに突入していた事を感じさせられました。彼のトラック自体もどんどん深化しているので、要注目です。

Check "Oliver Ho"
| EVENT REPORT1 | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin - Decks, EFX & 909 (NovaMute:NoMu072CD)
Richie Hawtin-Decks EFX & 909
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ハードミニマルの名盤Jeff Mills - Mix-Up Vol.2と肩を並べるのが、今回紹介するRichie Hawtin - Decks Efx & 909。今となってはRichie Hawtinのパーティーは激混み状態で大盛況ぶり(初年度エレグラの空き具合が懐かしい…)。そんな彼のアグレッシブなプレイがこのCDで体験出来てしまうのは嬉しい限り。ハードではあるが、Jeff Millsが本能的であるのに対して、Richieは機械的、計算し尽くされたプレイをする。緻密で良く練られたプレイだ。しかしだからと言って元々の踊らせる機能が失っていないのは流石である。最近のハードミニマルは音数多めで過激なのが多いが、Richieは音の隙間を生かした音数少なめでありながらも硬質でファンキーな曲を使用する事が多い。そして今回はそこにTR-909でリズムを載せているらしい。ここまで来るとDJだってライブと変わらないなと思ったりもする。前半から中盤までのアグレッシブな展開は、ほんとCOOOOOOL!って感じです。後半は沈み込むようにダウナーになってしまいますが…。

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| TECHNO1 | 22:20 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Jeff Mills - Mix-Up Vol.2 (Sony Music Entertainment:SRCS7969)
jeff mills-mixupvol2
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1995年10月28日、Jeff Millsはリキッドルームに舞い降りた。そしてその時の神懸かったプレイを記録したのが、このMIXCDである。テクノ好きならば誰もが通るJeffなので語る事は少ないが、元Underground Resistanceでその後ハードで過激な作風でミニマルテクノを世に知らしめた張本人である。DJに至ってはとにかくファンキーで、3台のターンテーブルを使って矢継ぎ早にレコードを変えてはMIXを繰り返していく。その曲の良い所だけど抜き出してプレイするのであれば、もちろん悪い訳がない。余りにもMIXは早く1時間に40枚程はレコードを使う程だ。このMIXCDでは自身の曲を多く含みつつも、Jeffのフォロワーの曲も使い、未来的な兆候を感じさせながらも時にファンキーに、時にソウルを感じさせる。最初の8曲位までは前半のハイライトだが、圧巻は中盤の「Strings Of Life」だろう。Jeffは何故か昔からこの曲をほぼ回している。何故ミニマルプレイでこの曲を回すのか?それはJeffがソウルのこもったプレイをするからに他ならないだろう。最近はHOUSEのアーティストもこの曲を回したりするけど、やっぱりJeffが使ってこそだと思います。

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| TECHNO1 | 21:24 | comments(0) | trackbacks(1) | |