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Takecha - Deep Soundscapes (Love Potion:LVPTN002)
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ここ数年のジャパニーズ・ハウスのリバイバル…と言うか正確には掘り起こしではあるが、その勢いは徐々に浸透するように広がっていき埋もれていた才能が改めて日の目を見るようになっている。例えば90年代に活動していた福島武司(Takeshi Fukushima)ことTakechaもその一人で、調べてみると90年代半ばにGWM Recordsを主宰しほんの短い間に数枚のEPをリリースしていただけのようだが、2014年頃から再度活動を始めアナログや配信を用いて精力的に活動をしており、このジャパニーズ・ハウス復権の流れで注目を集めている。さて、ニューアルバムはスウェーデンの新興レーベルであるLove Potionからとなるが、実は収録された曲は1990年から2013年までに制作された過去の音源だそうで、確かに聞いてみると音的には良い意味での時代感があり、クラシックな空気のあるUSハウスからダウンテンポまで含んだその音楽性は同時期の横田進の『Fallen Angel』(過去レビュー)らと同じ匂いがする。アルバムは無駄が削ぎ落とされ控えめにエレガントなエレピのコードと軽く刻まれるシンプルな4つ打ちの"Deep Drive"で始まるが、この精錬され骨格のみが残ったような曲からは侘び寂びの美学が感じられる。"Midnight Things"も落ち着きながらも軽い足取りの4つ打ちに合わせてシンプルなシンセのコードを合わせ、その下ではベースラインが動きを出すようにうねっており、やはりその簡素な構成は洗練へと至りクラシカルなハウスの佇まいを放っている。ハウス・ミュージックだけではない、スローにどっしりしたリズムを刻むダウンテンポ調の"Factory 141"ではヒスノイズ風な音響も混ぜつつ、極めて単純ながらも耳に残るメロディーを反復させて昼下がりの夢現な体験へと導く。前述の横田進との近似を挙げるのであれば"Low Sentiment"が妥当だろうか、ゆったりとしたダウンテンポに合わせて澄んだシンセのコードが浮かぶように揺蕩い、数少ない音の構成により音の間さえも美しく感じられる程に控え目ながらも優美さがある。濁りや雑味は取り除かれ、最小限の無駄の無い音の構成により磨き上げられた美しいハウス・ミュージック〜ダウンテンポは、その響きやスタイル自体が最新のものではないだろうが、しかしタイムレスという表現が相応しい程に制作から時間が経過していても全く色褪せてはいない。



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| HOUSE13 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |