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2019/5/18 FreedomSunset feat. Mixmaster Morris @ Oppa-la
90年代から長きに渡りアンビエント・シーンで活躍するThe Irresistible ForceことMixmaster Morris。2019年も4月末から日本各地を精力的にツアーとして回っているが、この度湘南を代表するクラブであるOppa-laに久しぶりに登場する。それもなんと湘南の夏の名物パーティーであるSunset Loungeの番外編的なFreedomSunsetに初登場となれば期待せずにはいられないわけだが、その周りを固めるのは過去にもMorrisと共演歴のあるDJ YogurtやRoundhouse等でも活躍するMEGUMILK、また焚火dub主宰のTyme.のshiba@FreedomSunsetをフィーチャーしたライブもありと、色々な音楽を浴びて楽しむ事が出来そうだと非常に楽しみなパーティーだ。
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| EVENT REPORT7 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Telephones - Vibe Telemetry (Running Back:RBCD08)
Telephones - Vibe Telemetry
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2014年にRunning Backからリリースされた「The Ocean Called EP」(過去レビュー)を契機に、その後はJose Padillaによる久しぶりのアルバムでの共同制作も行い一気に注目を集めたノルウェーのHenning SeverudことTelephonesは、バレアリックの新風の中で特にアルバムの完成が待たれていた一人だろう。その音楽性は真夏の弾けた多幸感、トロピカルかつドリーミーなリゾートの雰囲気、澄み切った青々しい爽やかさ、輝かしい程の太陽光に包まれたオーガニックな感覚などいわゆる閉鎖空間で圧迫感のあるクラブとは真逆の開放感溢れる野外でこそ映えるであろうバレアリックなもので、だからこそ本作は真夏のシーズンに間に合っていればという思いはあるが、それを差し引いても期待に答えた素晴らしいアルバムだ。幕開けはノンビートのアンビエント系である"147 Stars"で、遠くに南国の鳥の囀りも微かに聞こえつつ色彩豊かな電子音がねっとりと融けて徐々に胎動を始めるような曲は、この後の大らかなバレアリック・ジャーニーを予感させる。続く"Sierra"ではキレのあるハイハットや安定感あるキックによって軽やかにリズムが弾け、そして輝かしくピュアな響きのピアノコードが嬉々とした感情を誘発し、ややイタロ・ハウス的なゴージャスさも持ち込んで一気に視界は開けていく。奇妙な電子音のリズムに引率される"Tripping Beauty"はマリンバのミニマルな反復がエキゾチック感を生み、未知なる世界が待つ密林奥地へと足を踏み入れるトロピカル・ハウスだ。アルバムには複数のインタールも用意されており、虫の鳴き声らしきサンプルなど環境音が用いられた"Highs and Bungalows"や意識もカラフルな電子音の中に融解するドリーミー"Expanse"など、ダンスの合間にはほっと一息ついてリラックス出来る瞬間もある。アルバムの後半でも底抜けの多幸感が色褪せる事はなく、トライバルな太鼓が爽やかなグルーヴを刻み澄んだ電子音が湧清水のように溢れ出してくる"Entropikalia"や、正にイビサ・バレアリックを体現する黄昏時の切なさが滲み出るディープ・ハウスの"Dtmf"など、アルバムのラグジュアリーでリゾート感覚に統一された世界観はTelephonesに期待していた物が見事に反映されている。本の束の間の南国への旅行は心身を解放へと導き、穏やかな至福の時間を作る事は間違いなく、イビサを体験した事がない者にもバレアリックな感覚を少しでも味あわせてくれるだろう。



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| HOUSE12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Miruga - Be Free (Altered Moods Recordings:amr 36)
Miruga - Be Free
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今まさにブレイクを果たそうとする邦人アーティストのMiruga。2012年にEthereal Soundからアナログデビューを果たし、そこからソロでEPをリリースする傍らBalanceやRough House RosieにAesthetic Audioなど著名なレーベルのコンピレーションにも曲が収録される等、その名前は徐々に世界的にも浸透しているのは間違いない。リリース元となったレーベルを眺めれば幽玄なディープ・ハウスやエモーショナルなデトロイト性を伴う音楽性である事は理解出来るだろうが、実際にはそれだけでなくアンビエントのムードや4つ打ちに囚われないリズム感など、より広範囲に渡った作風が様々なレーベルに取り上げられる要因であるのかもしれない。新作でも確かにディープ・ハウスに括られておかしくはない音を鳴らしているが、収録された4曲それぞれに持ち味があるのだ。耽溺するような甘い笛の音色から始まり幻想的なパッドに覆われる"Be Free"は、そこからも輝きを含む綺麗なシンセの音色が優美な旋律を奏で、しっかりとファットなキックが刻まれながらもアンビエント・ハウスを思わせるような心地良い雰囲気が広がる。一方で"Blizzard"はそのタイトルの如くややハードなサウンドが前面に出ており、荘厳なシンセの使い方でありながらも切れのあるビートとの相乗効果で、強風が吹く大雪の極寒地帯を思わせる険しさが襲い掛かる。しかし裏面では逆に繊細なパッドやリズムの揺らぎを強調した"Blue Space"があり、軽快でジャジーなグルーヴの上に滴るエレピが耽美な装飾を行っている。最後の"The Old Beauty"も薄く伸びるパッド使いが郷愁を誘うが、カタカタとした簡素なリズムトラックはシカゴ・ハウスのその音質で、昔を思い出すような懐かしさに溢れている。どれも人肌を感じさせる温かいメロディーが通底しており耳を惹く作品ではあるが、それぞれパーティーの早い時間帯からピークタイム、そして朝方にまでフィットするであろう異なる雰囲気もあり、Mirugaの音楽性を十分に堪能出来る一枚となっている。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Koloman - Impressions (Sound Mirror:SM-003 EP)
Koloman - Impressions

Live At Robert JohnsonやInnervisionsからも作品をリリースするフランクフルトのニューカマー・Orson Wellsが、2015年に立ち上げたレーベルがSound Mirrorだ。レーベル初の作品はWellsによる物だったが、その第2弾は聞き慣れぬアーティストであるKolomanが手掛けている。Kolomanは2015年にKoloman Trax名義でデビューしたばかりで、Soundcloudの音源を聴く限りでは荒削りでシカゴ・ハウスにも似たロウなビートとアトモスフェリックな上モノを軸にしたハウスを手掛けているようで、本人の詳細については全く語られていないものの若手アーティストなのではないかと予想している。本作でも何だか懐かしみのある、つまりは音自体は少々安っぽささえ残る初期のシカゴ・ハウスやデトロイト・テクノを思わせる所もあり、その青臭ささえ愛らしい。カタカタとした乾いたリズムから始まる"Impression I - The Sea"は、穏やかに伸びる情緒的なパッドや切なさが胸を締め付けるシンセのメロディーが入ってきて、その大らかな海のような静けさを持つディープ・ハウスは永遠だ。スペーシーなメロディーが揺れるほんの束の間の休憩である"Interlude"を挟んで、"Impression II - An Autumn Day"でもやはり簡素なリズムが淡々とビートを刻むものの、その上には正に秋の一日を思わせる郷愁に満ちた憂いのメロディーがしみじみと広がり、豪華な飾り気は無くとも丁寧に展開するクラシカルな作風は実に音楽的である。裏面の"Impression III - Sleeping Beauty"では更にビートは緩まりスロウダウンし微睡みを誘うパッドが薄っすらと鳴り続け、最後の"Aquatic Beings"では透明な水が静かに流れる清涼感が感じられるアンビエント・ハウスを披露し、やはり全体としてオールド・スクール感は強いものの叙情性も同居しているからこそより懐かしみが伝わってくるのだろう。音だけでなく、ラベル面はハンドスタンプ仕様な手作り感も強く、レーベルの素朴な音楽性が伝わる一枚だ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe II (Crue-l Records:KYTHMAK 155DA)
Crue-L Cafe II
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事情は分からないが、2010年代に入ってから活発に活動を行っていたCrue-l Recordsが、ここ2年は全く新作をリリースする事なく沈黙を保っている。レーベルの公式HPにはもうずっと変わらずに、新作リリースのスケジュールが記載があるにもかかわらずだ。そんな空白を埋めるように丁度リリースされたのが、『Crue-L Cafe』(過去レビュー)以来3年ぶりとなる続編的な名義のレーベルコンピレーションである本作だ。Crue-lはご存知の通り瀧見憲司が主宰するインディー・レーベルで、初期の東京の空気を目一杯吸い込んだネオアコ〜渋谷系と呼ばれた時代から近年のバレアリックなダンス・ミュージックとして定着するまでの長い時間をかけて、混沌としたジャンルの坩堝の中からエレガントな要素を掘り起こす審美眼によって素晴らしい音楽をリリースし続けていた。その音楽性は幅広く、そしてレーベル・カタログに名を連ねるアーティストもある意味では無秩序であり、それは本作に曲を提供したアーティストの幅の広さからも分かるだろう。ポップ・ソングのプロデューサーを務める神田朋樹、テクノ・シーンで頭角を現すCrystal、Crue-lに見出されたチルウェイヴ系のThe Beauty、100% SILKでも活躍するモダン・ハウスのMagic Touch、更にはリミキサーにウクライナを代表するアーティストでもあるVakulaやデトロイトからTheo Parrishまで、そこに名前だけ見れば統一感を探しだすのは難しい。しかし実際に作品を聴いてみれば確かにCrue-lらしい自堕落なダンス・ミュージックの快楽性から生まれる多幸感と、そしてトリップ感やサイケデリック感に惑わされながらも決して下品にはならずに上質なエレガンスがあり、Crue-lというフィルターを通す事によりそれらがレーベルとしての共通項になっているように思われる。さて、本作は収録曲全てが初CD化、または未発表曲(本来は既に発売済みだったはずのEP等の曲)から構成されており、レーベルに詳しくなくても手に取る価値のある内容だ。何といっても注目なのは店舗では販売されなかった200枚限定の"(You are) More Than Paradise (Theo Parrish Translation Long Version 2)"だろうか、17分にも及ぶ華麗でファンキーなビートダウン・ハウスへと生まれ変わった本作は、その余りにも強烈な個性が故にDJとして使うのは難しいだろうが曲自体は文句無しの素晴らしさだ。原曲よりも更に無骨さとトリップ感を増して白色光に包まれる多幸感の真っ只中にある"Heavenly Overtone (Vakula Remix)"、ミニマルな展開へとエディットしながら後半にサイケ感が爆発するダウンテンポの”Everybody Wants To Rule The World (Hikaru& Miyashita's Naha City Free Feel 2 Edit)”など、こういった全く方向性の異なる作風があるのも面白い。そう、Crue-lにはジャンルの壁など無く時代のダンス・ミュージックの流行に左右されずに、彼等自身が信じる音楽性を一心に追い求めているレーベルなのだろう。

Tracklistは続きで。
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| HOUSE11 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vangelis Katsoulis - The Sleeping Beauties Remixed (Into The Light Records:ITL002.5)
Vangelis Katsoulis - The Sleeping Beauties Remixed
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アムステルダムを拠点とするInto The Lightから面白い作品がリリースされている。このレーベルは2012年設立とまだ歴史は浅く、近年のダンス・ミュージックではなくギリシャのオルタナティブな電子音楽を掘り起こす事に力を注いでいる。そんなレーベルの最新作である本作はアテネ出身のシンセ奏者であるVangelis Katsoulisによるものなのだが、特筆すべきはリミキサーとしてノルウェイのバレアリック急先鋒のTelephonesやオランダのYoung Marco、そしてL.I.E.S.やThe Trilogy Tapesから変異体テクノ/ハウスを手掛けるAndrew Field-PickeringことMax Dが参加しており、どれもこれも現在のダンス・ミュージックとしての体裁を保っている事に安心して欲しい。何といっても素晴らしいのはA面に収録された8分超えの"The Slipping Beauty (Telephones Re-work)"で、原曲がどうなのか全く知る由もないのだが、このリミックスは完全にTelephones色へと染まった開放的なムードに満ちたバレアリックな作風だ。祝祭感を放つ明るいマリンバの響きに導かれ、ガラクタから鳴るようなエキゾチックなパーカッションや仄かに誘惑の味付けをするシンセサイザーを含ませて、広大な海洋に浮かぶ長閑な南国の島のような楽園ムードが満載だ。色彩鮮やかなトロピカル感と緊張を解きほぐす牧歌的な緩みが貫くこの曲は、バレアリックとエキゾチカの幸せな邂逅により生まれている。一方でMarcoは控えめに情緒を付け足してディープ・ハウスへと塗り替えた"Enigma (Young Marco Remix)"を提供している。木琴と思われるしんみりと懐かしい音と澄み渡るシンセのメロディーが絡み合う事で切なさが倍増し、強調する事のないスムースでなだらかな4つ打ちが続く作風は、思慮深く内向的な性質も含めてLarry Heardを思わせるようだ。Max Dによる"Improvisation (Max D Edit)"も淡く伸びるパッドから発する情緒はディープ・ハウス性が強いが、そこに星の瞬きのようなキラキラしたサウンドやドタドタしたパーカッションを加えて、より肉体的なグルーヴ感を強調したリミックスとなっている。それぞれが持ち味を発揮して異なる風合いの曲調である事から、DJとしても多方面で使えるであろう非常に便利なリミックス集であり、また旬のアーティストによる今の音を理解するにもうってつけだ。



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| HOUSE11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The It - The It EP (Alleviated Records:ML-2229)
The It - The It EP

孤高の存在…という言葉を簡単に使うわけにはいかないが、しかし深遠の淵にいるような深い情緒を抱かせる音楽を常に制作しているLarry Heardならばこそ、その表現は相応しい。人肌の温もりを感じさせる親しみ深さがありながら、しかし俗世的な世界からは遠くに位置するその俯瞰した視点は、正に孤高と呼ぶべきだろう。そんな彼も近年は耳を悪くしDJ活動も控えめになり新作のリリースも途絶えていたが、ここに20数年ぶりとなるThe It名義の新作が届いた。The ItはLarryに加え、Marshall JeffersonとのJungle Wonz名義で活動していたボーカリストのHarry Dennisとの共同名義で、過去にはアルバムもリリースするなど蜜月の関係であったようだ。随分と久しぶりとなるこの新作を聴いてもその相性の良さは言うまでもなく…実際にはLarryによるトラックが余りにもLarryらしい為に、いつも通り期待通りなディープ・ハウスに仕上がっている。出だしはブイブイとしながらもしっとりしたベースラインから始まり、薄っすらと情緒が乗った透明感のあるパッドが伸びていく"Somebody Somewhere"は、Harryによる渋いポエトリーと相まって感情を強く刺激する事はせずに、ただただ穏やかな波が広がるように静かに情緒で満たしていく。"Crying"はそのタイトル通りに物悲しさを誘うどんよりとしたキーボードのメロディーがリードし、少々暗さもありつつ囁くように問い掛ける歌によって癒やされる。裏面に収録された"Utopian Dream"はやや硬めのキックが厳つさを含みささやかに悪っぽさを漂わすアシッド・ベースによって、初期シカゴ・ハウスのまだ垢抜けなかった時代のオールド・スクール性が強い。そして比較的からっとしたパーカッションの響きが強調された"Beauty In A Picture"は、慎み深い音楽性の中にも静かに野生のトライバル感を込めているようなハウスだ。長らくLarryの音楽に触れている人にとっては新鮮味を感じる事はないような、だからこそ安心して聴けるクラシカルなディープ・ハウスを正しく継続しており、この変わらない事ことがLarryをLarryたらしめているのだろう。



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| HOUSE10 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Funk D'Void - Balance 022 (Balance Music:BAL006CD)
Funk DVoid - Balance 022
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大物のテクノ/プログレッシヴ・ハウス系のDJを起用して人気を博しているミックス・シリーズ"Balance"の最新作は、グラスゴーを代表するテクノ・アーティストであるFunk D'Voidが担当している。綺麗目のテック・ハウスや壮大な展開のプログレッシヴ・ハウスもこよなく愛すD'voidならば、このシリーズに起用されるのも至極当然であり、恐らく多くの人が彼に期待しているミックスを期待通りに手掛けている。本作では彼自身のルーツをも意識してミックスしたそうで、CD1にはLos Hermanos、Vince Watson、Spirit Catcher、Delano Smith、Monty Lukeなどデトロイト周辺、またはそれに影響を受けたアーティストの曲が多く収録されている。基本的には4つ打ちのダンススタイルではあるが無闇にアッパーにする事もなく、D'Voidらしい透明感や清潔感を保ちながらテクノ/ハウス/ミニマルを滑らかに綱渡りするスタイルだ。高低差のある山と谷を行き交う派手は展開は無いが、スムースなミックスによってじわじわとD'Voidのテッキーな世界へと引きずり込む手腕はなかなかのもの。一方CD2の方は真夜中の熱狂的なダンスフロアからは少々距離を置き、どちらかと言えば朝方になりなだらかに終焉に向かって行くような、またはベッドルームでのBGMにも適したリスニング系として選曲されている。Lucid Nationのシネマティックな曲から始まり、Kolomboによる極上のバレアリックを通過後、Steve Reichによるミニマルなアンビエントの"Electric Counterpoint"へと繋がる序盤の流れは本当に素晴らしい。その後Space Dimension Controllerの切ないスペーシーなテクノである”Journey To The Core Of The Unknown Sphere"、Vince Watson変名の男泣きアンビエント"Celtic Beauty"、Joris Voornによる"Re-2001"など幻想的なシンセの壁に包まれ、そこから流麗なテック・ハウスで穏やかな波に揺られつつ終盤ではファンキーな流れでクライマックスを迎える。2枚組と言う事で少々情報過多な量に食傷気味になるのも否めないが、そこは2枚のCDでコンセプトを分けた点である程度は解消されているし、Funk D'Voidらしさは期待を裏切る事なく表現されていると思う。

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Beauty Room - II (Far Out Recordings:FAR0168CD)
The Beauty Room - II
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2009年頃から自身のApplied Rhythmic Technologyを復活させてからは順調にテクノトラックを生み出しているUKのKirk Degiorgioが、2006年以来となるThe Beauty Room名義でのアルバムをリリースしました。この名義ではボーカルにJinaduを迎えるなど複数のプレイヤーと手を組みバンドとしてAORに取り組んでいるが、普段は電子的なテクノと共にある彼がこうもさらっとAORを手掛けてしまう辺りに彼の音楽に対する深い造詣を感じる事が出来ます。本作でもこの名義でのデビューアルバムで聴けた60〜70年代と言う黄金期の西海岸AORを引き継いでいるのですが、そもそもが60〜70年代のソウルやジャズに影響を受けながら現在の電子楽器を用いてテクノを制作しているのだから、AORを披露する事もそれ程おかしい事ではないのでしょう。普段彼が手掛けているテクノとは似ても似つかない程に軽く爽やかなアコースティックな演奏と、そして甘く艶やかな歌や優雅なストリングス使いには、余裕綽々な大人の包容力さえ感じられ忙しない毎日を忘れさせる心地良さがあります。特にJinaduによる多重コーラスの影響は豊潤な響きを生み出す事に成功し、しっとりと落ち着きのあるトラックに大人の色気を添えるようです。雲一つ無い青空の透明感溢れる景色が続き燦々と太陽の光が降り注ぐ屋外で、Kirk流AORを全身で浴びたくなる軽い清涼感と甘い陶酔感が満ちていて、タイムレスメロディーとでも言うべきポップな音が何処までも広がっています。

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| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Beauty - Love In The Heart of The World Shout (Crue-L Records:KYTHMAK141DA)
The Beauty - Love In The Heart of The World Shout
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昨年9月、突如としてCrue-L Recordsよりデビューを果たしたYuji Odaによるソロユニット“The Beauty”。Crue-Lのダンス、ロック、バレアリックと言った要素を含む多方面に向いた音楽性を伴い、夢の世界に迷い込むファンタジーを繰り広げる世界感に即座に自分は魅了された。そして遂に完成したアルバムはデビュー・アルバムとは思えない程に、EPで繰り広げた世界感を更に濃縮させた虚構にまみれた空想を美しく、そして切なく物語っている。流行になっているチルウェイブにも通じるような清涼感もあるが決して新しいだけの流行の音楽と言う事でもなく、強く感じられるのはむしろ80年代のゴシックロックの陰鬱で荘厳な世界感。ゴシックロックのどんよりとした暗いムードとその対比となるポップなメロディーが同居する矛盾を含みながら、深いリヴァーブで音像が滲むようにぼかせながら隙間なく埋める事で、高濃度な淡い霧靄の世界を鳴らしている。その下では刺激的なデジタルマシンビートが肉体を叱咤する事で、空想に引き込まれる間際に現実へと呼び戻されたり、夢と現実を行き交いつつその狭間で優雅に羽ばたくサイケデリックでパンキッシュでロックな電子音楽だ。現実の切なさや空虚さに心苦しくなる音楽ではあるが、しかしその一方でそんな苦しみから解放されるべく夢の世界へと手を差し伸べられ、決して聴く者を見放す事もない包容力も満ちている。何も無い海を歩く白馬が印象的なアルバムジャケットを見れば感じるであろう、その幻想的で現実離れした美しい世界感。まさにそんな白昼夢が45分に渡って繰り広げられる傑作だ。

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| ETC3 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe (Crue-L Records:KYTHMAK140DA)
Crue-L Cafe
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Crue-L Recordsの生粋のファンならばまさかタイトル通りの内容だと思う人はいないだろうが、しかし"Crue-L Cafe"なんて言うタイトルに釣られてお洒落なコンピだと思い込み購入したリスナー(まずいないと思うが)は、そんな風に騙されたとしても幸運にもCrue-L Recordsの魅力を知る事になるだろう。Crue-L Recordsは古くから渋谷系とリンクし、そして日本のインディーのダンスミュージックシーンをリードしてきた稀有なレーベルだ。今でもそのスピリッツにぶれは無く、こんなご時世に於いてもアナログ中心のリリースを守り続けているのだから、本作の様に9割方を初CD化/新曲で満たしたコンピレーションのリリースは特に貴重と言えるだろう。そしてカフェと言うタイトルを真に受けてはいけないが、しかし淡い夢の世界へと引き込むリスニングミュージックもあれば、心も解脱して昇天するダンスミュージックもあり、ただ音に耳を傾けるだけで鎮静剤の様に緊張を解きほぐす作用があるのは確かだ。目玉は目下フロアを賑わしているCrystalの"Heavenly Overtone"だろうか、天国への階段を駆け上がっていく圧倒的な多幸感に包まれるハウスは正にCrue-Lらしいダンスミュージックだ。その一方でDiscossessionによる"Manitoba"は胸を締め付ける切ないギターとドリーミーなシンセが溶け合い、浮世離れした微睡みのアンビエントの世界へと連れて行ってくれるだろう。そして新人が育っているのにも注目だ。郷愁にかられるフォーク・ロックな"Ride a Watersmooth Silver Stallion"を提供した神田朋樹は、レーベルオーナである瀧見憲司と組んでBeing Borings名義で"Love House of Love"と言う祝祭を繰り広げるサイケデリックなディスコダブも披露している。かと思えば何処から引っ張ってきたのかTim Deluxeはポップで無邪気なアシッドトラックを提供し、Eddie Cはいつも通りの温かみのあるミニマルなディスコを聞かせている。ハウスもアンビエントもフォークもディスコダブもごちゃ混ぜだが、そこにはCrue-L Recordsの心神喪失を誘う陶酔感と洗練された優美な様式が共通項としてあり、だからこそ世界に誇れるバレアリックなレーベルと言う位置付けは今でも変らないのであろう。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Beauty - Tribute To The Horror EP (Crue-L Records:KYTHMAK136)
The Beauty - Tribute To The Horror EP
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日本が誇るバレアリックでアンダーグラウンドなレーベル・Crue-L Recordsの新作は、Yuji Odaのユニット・The Beautyなる新人によるデビューEP。で新人かと思ったらFaron Squareと言う名義でも活動している人だそうで、彼の音源がCrue-L Recordsのボスである瀧見憲司の耳に入りめでたくCrue-Lからアナログを出す事になったそうな。タイトル曲の"Tribute To The Horror"からしてレーベルのトリッピーな感覚が迸るサイケデリックでバレアリックなハウスで、鎮魂歌の祈りを捧げるような歌がバックで微かに聴こえ派手派手しくも何処か宗教的で、正にタイトル通り未知なる物への畏怖の念もこもった力作。そして夏の終わりの物悲しさが漂うソフトロックな"Fifth Regret"や、切なさも残しつつ前向きな力に転換させた色鮮やかなレイヤーが被さる"Stay The Word"と、3曲ともデビュー作にしてどれも現実と夢の狭間を彷徨うファンタジーが溢れたCrue-L節が全開。裏面にはLuger E-Go名義のKenji Takimiがタイトル曲のリミックスを提供していて、ダビーな音響によって飛びの効果を上乗せしたディスコダブ仕様なリミックスを披露。こちらはよりフロア向けな壮大な展開を持った鎮魂歌と言え、汗が充満する真夜中のフロアでもはっと酔いも覚める流れを作れそうです。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
King Britt - Intricate Beauty (Nervous Records:NE20969)
King Britt - Intricate Beauty
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King Brittの最後のダンスミュージックアルバムとも言われる最新作は、様々なボーカリストをフューチャーした歌物テックハウスで固められた一枚。様々な名義を用いてテクノ、ハウス、ジャズ、ヒップホップ、R&B、ソウルとジャンルをクロスオーヴァーしてきたKingが、ここに来てベーシックな歌物で勝負して来るとは意表をつかれた感じもしますが、内容は実にメランコリックで透明感のあるテッキーなダンストラック満載で流石Kingの名は伊達じゃない。かなりポップで癖が無いので誰にでも聴き易くもありつつ、全てのトラックはミックスされまるでMIXCDかの様でもあるので、最初から最後まで良く言えばあっさりと聴けてしまうアルバムです。King Brittらしいかと言われると迷ってしまう時もありますが、彼がNova Dream Sequence名義でデトロイトテクノに取り組んだシリアスな"Interpretations"(過去レビュー)とも雰囲気は近く、疾走感と陶酔感のあるダンストラックとしては上質であるのは否定出来ないですね。ただ差があるとすれば本作は歌物が多いせいか同じ電子的な音でも、Nova Dream Sequence名義よりソウルフルな印象が強くNYハウスの系譜上にあるのかなと感じました。ベタベタな歌物ハウスアルバムですが、やはりKingはどのジャンルでもKingっぷりの才能を発揮しております。

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| HOUSE5 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Summer Sessions 2 Mixed By DJ Heather & Onionz (OM Records:OM-274)
Summer Sessions 2 Mixed By DJ Heather & Onionz
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ここ一週間猛暑が続いていて本当に死ぬかと思う位の暑さでしたが、週末でやっと快適な気温になりほっとしました。しかしラニーニャ現象だから猛暑だとかとってつけた様な解説を聞くけれど、○○現象ではなくて単純に温暖化してるだけだろうと突っ込みたくなります。○○現象のせいにするのではなく、現実に目を向けろと思うこの頃。

さて多少は暑さも解消された週末ですが、今日は猛暑にぴったりな夏向けの盛り上がりハウスMIXCDをどうぞ。リリースはやっぱり夏が似合うサンフランシスコのOM Recordsで、とにかく何も考えず開放的に踊りたいなら海が近い場所の音楽シーンなのです。一枚目はDJ Heatherなる女性DJがミックスを担当していて、シカゴハウス系の人だとか?確かにシカゴらしいスカスカでパンピンでファンキーな曲が数珠繋ぎになっていて、からっと乾燥した爽やかさとノリノリご機嫌なノリは夏向けと言うのが適切です。随分と明るい選曲で思考や意識とは別に誰でも盛り上がるのは明白ですが、個人的にはシカゴらしい凶悪で粗悪な音が前面に出る方が好きだったりします。でもまあ使い道としては海に向かうドライビング途中にでも爆音で聴けば、きっとスピード違反して海には着けない事でしょう。

しかし実は一枚目にはそこまで興味は無くて、テクノも使った二枚目に興味があったから購入したんです。だってFunk D'VoidもTechnasiaもLos HermanosもHardfloorもDeetronも入っているなんて、正に僕好みじゃありませんか!勿論ハウス中心のセットではあるけれど、その中にスパイスとしてクールなテクノがバランス良く入っているから、テクノ/ハウスのどちらのファンにも聴いて貰える様な内容です。ハウスにしても一枚目とは異なり多少ディープで感覚的に深みにはまっていき、ただ楽天的な一枚目とは雰囲気も音も違います。これは夏向けか〜?と疑問は湧いてくるけれど、むしろいつ聴いても楽しめる普遍的なミックスだからこっちの方が断然お勧め。テンションも一枚目より抑え目だし、ゆるゆるだらりと聴ける感じ。こちらは海から家に帰る途中のドライビング中に聴くと、喧騒の後の郷愁を味わえるかと思います。

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| HOUSE3 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Aphex Twin - 26 Mixes For Cash (Warp Records:WARPCD102)
Aphex Twin-26 Mixes For Cash
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オンラインで注文している新作が取り寄せになっていたりして(新譜なのに!)、一向に新しいCDを入荷出来ません。そんな困った時はテクノ史の狂った天才・Aphex Twinのアルバムでも紹介しておけば、取り敢えず場は持たせる事が出来そうです。夢心地のアンビエントから奇天烈なドリルンベース、狂気のアシッド、またはハードコア以上のハードコアまで、テクノシーンの荒れ狂う暴風雨として活動してきたAphexことリチャードさんですが、彼の場合リミックス作品も元のアーティストを馬鹿にした様な作品が多く本当に素晴らしいです。彼自身の発言で良い作品はリミックスする必要はないから、悪い作品だけリミックスを手掛けているそうですが、それって微妙にリミックスを依頼したアーティストが可哀想…。そんなリチャードさんに依るリミックストラックを集めたのだが、この2枚組アルバムです。まんま「金の為の26リミックス」、金になるからコンパイルしたのでしょうか。まあ僕は彼の曲が聴ければ構いませんが。

内容はと言うと90年代のリミックスが大半なので、可愛い電子音が踊り狂うドリルンベースから、背筋も凍り付くメタリックなテクノ、幻想的で美しいアンビエント調まで、全盛時のリチャードさんを存分に味わう事が出来ます。しかし原曲が想像出来ないようなめちゃめちゃにしたリミックスをするリチャードさん、一体彼の頭の中はどうなっているのでしょう?ただの馬鹿げた狂人かと思えば、時には子供の無邪気さが伺えるファニーさがあったり、もしこれが本当に無意識でやっているのならば天才なのかもしれない。逆に狙ってやっているのなら、相当宣伝上手な人ではあるでしょうし。そんな感情豊かな音楽ではあるけれど、不思議と音その物は無機質と言うか冷たい。クールなのかな、温度は感じずに硬質で正に金属音と言うべき音で、音その物が格好良すぎます。彼の音には、音だけでリチャードさんと分かる美学が存在します。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
The Beauty Room (Peacefrog Records:PFG060CD)
The Beauty Room
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UK屈指のデトロイトテクノフォロワーとして注目を浴び、そこからクラブジャズへの回帰を見せたりしつつも時にピュアなテクノ作品をリリースしたり、まあ分かり易い経緯を辿るKirk Degiorgio。今作はThe Beauty Roomと言うユニットを組んで、ボーカルを全編採用した予想外のイビザの空気を取り込んだソフトロック路線??巷ではバレアリックAORなんて言われているけれど、意味が良く分かりません。ユニット名からしてかなり耽美的な雰囲気が漂っていますが、実際に出てくる音は想像以上にとろける甘さ。殆どがギターやシンセ、ドラム、ストリングスを使用し、機械に頼るのは一部。それらが絹の様に優しく紡がれて、極上に甘くメロウなハーモニーを奏でます。Kirk Degiorgioの作品だと思って、テクノだとかクラブジャズだとかを期待していると裏切られます。ただ僕はこのリラックスしたアコースティックサウンドは耳に優しく入ってくるし、ベチャベチャと砂糖も溶けてしまう様な耽美な甘さも有りだと思いました。ちなみにギターを演奏するのは、Kirkの盟友Ian O'Brienです。秋の夕暮れ時、海のサンセットを見ながら佇んで聴きたいなー。

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| ETC1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
James Lavelle - Global Underground Romania #026 (Boxed:GU026CD)
James Lavelle-Global Underground Romania #026
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渋谷のHMVでプログレッシブハウスのMIXCDシリーズ:Global Underground(Amazonでシリーズを検索)が1000円以下で叩き売りされています。その中で何か買ってみようと思い、色々悩んだ挙げ句あまりプログレっぽくないJames LavelleのMIXCDを購入しました。James Lavelleと言えばトリップホップの革新的レーベル・Mo'Waxを立ち上げた人物であり、かつてはUNKLEと言うユニットをDJ Shadow(現在は脱退)と組んでいたり、まあ名前はとにかく有名だった(既に過去形である…)。そんな彼がプレイする音楽とはどんなものなのか、とにかく聴いてみる事にした。

一枚目、ブレイクビーツ中心のダークでサイケデリックなプログレ風。楽観的な明るさはなく、むしろ悲壮感が漂うどこか切ないメロディーが多い。へーJamesってこんなプレイをする人なんだとちょっと見直した。光の差し込まない暗闇の中を手探りで彷徨う様な、そんなヘビーな世界観。闇だからこそ逆に際立つ妖艶な美しさと言うか、説明しづらいけどただの派手なだけのプログレではない。リズムも単調に陥らずに体を揺さぶり続け、久しぶりに4つ打ち以外のMIXCDでも良いなと思った。

二枚目、いきなり鬱な位ヘビーなRichie Hawtinの曲から。序盤はまたブレイクビーツで同じ展開かなと思ったら、4曲目のPeace Divisionからは4つ打ちプログレへ移行。ここからは完全にエレクトロニックで高揚感のあるトラックが続きます。プログレ特有の艶のある煌めき感があり、鈍く黒光りするファンキーな音の連続。リズムはハウス的なスムースな4つ打ちで、途切れる事のない快楽を持続させます。終盤はちょっとやり過ぎな位トランシーな時もありますが、確かによだれの出る気持ち良さだ。エンドルフィンがドバドバと出るような危険な香りのする音だ。

James Lavelleってプログレのアーティストではないはずだけれども、このシリーズに抜擢されたのは功を奏したかも。プログレの高揚感とトリップホップから生じるサイケデリック感が、上手にブレンドされている様に思いました。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Richie Hawtin - DE9 Transitions (NovaMute:NOMU150DVD)
Richie Hawtin-DE9 Transitions
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DJのプレイはもはやレコードを必要としなくなってしまったのかもしれない。CDJやPCでのMIX作業が導入された時はレコードでのプレイに比べると、やっぱり生々しさや臨場感に欠けると思っていたのもとうの昔。Richie Hawtinら一部のアーティストがファイナルスクラッチなどの新技術を迷う事なく使う様になり、その影響は瞬く間に広がっていった。そして今ではCDJやPCでのライブミックスも珍しくは無くなったのだが、それらの機能をフル活用出来ているアーティストは本当に数少ない。そしてRichienこそが「DE9:Closer to the Edit」に於いてそれらの機能を余す事なく利用し、想像だに出来なかったMIXを披露したのが4年前の話。そして遂に更なる進化を遂げたRichie Hawtinが帰ってきた。と言っても技術的には前作同様、多くの曲の中から一部だけを抜き出して、それらを複合的にループさせ新たな楽曲を創り出すと言う物。音的にも前作同様、極限までミニマルでクリックハウス調で淡々としながらも、多彩な変調を見せ奥深い。トラックリストを見ても知らない曲ばかりだが、それもそのはず。セクションごとにタイトルが付けられただけで、実際にはPlastikman、Carl Craig、Ricard Villalobos、DBXなどの曲を使用している。しかし原型はもはや止めておらず、完全にRichieが新しい曲を創り出したと言っても過言ではない。こういった再構築を成せる機能こそPCでのMIXの醍醐味なのだが、実際に行うとなると使えるループを探すセンスやらそれらを再構築するセンスやらが問われる訳で簡単な物ではない。RichieがこういったMIXに成功したのには、やはりテクノに関する広大な知識と深い思慮を持ち合わせているからなのであろう。芸術の域にまでMIXと言う物を押し上げてしまったRichie、これ以上のプレイなんてあるのだろうか?ちなみにこのMIXCDはメインはDVDの方で、CDの方はあくまでボーナスである。なのでCDには21曲目までしか収録されておらず、フルで聴くにはDVD付きのUK盤を購入する必要があるのでご注意を。DVDにはTime Warpでのミックスプレイが映像で収録されているので、どうせ購入するならUK盤をお勧めする。

2006/01/21 訂正:どうやらUS盤もDVD付きの様です。

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| TECHNO2 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(9) | |