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Marcel Dettmann - DJ-Kicks (Studio !K7:K7340CD)
Marcel Dettmann - DJ-Kicks
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長きに渡りテクノ/ハウスに限らずダンス・ミュージックのリスナーを楽しませてきているMIXCDシリーズ『DJ-Kicks』、その最新作には遂にベルリンはBerghainでレジデントを務め、日本に於いてもその知名度を高めるのに貢献したMarcel Dettmannが登場。過去には『Berghain 02』(過去レビュー)、『Fabric 77』(過去レビュー)、『Conducted』(過去レビュー)とまた人気を博すMIXCDシリーズも手掛けているが、やはりこのDJ-Kicksシリーズはそれらとは異なり真夜中のダンスフロアを意識するよりはアーティストの個人的な好みを反映させたものが特色だろう。そう言った意味ではDettmannによる本作は比較的ダンスフロアにも適応しつつ、他アーティストのシリーズに比べると果敢なチャレンジ精神は少ないかもしれないが、オールド・スクールなテクノからエレクトロやニューウェーブまで取り込んでホームリスニングにも適した構成は、確かにピークタイムのダンスフロア的ではないが彼のパーソナリティーは如実に反映されている。スタートは90年代の古いテクノであるCybersonikをDettmannがリミックスしたバージョンで開始するが、ビートの無くなったリミックスによって静謐な立ち上がりとなっている。そこにOrlando VoornやDettmann自身の硬質でロウなテクノを繋げていき、更にはInfinitiによる古き良きテクノを自らリミックスした"Skyway (Marcel Dettmann Remix)"もセットする事で激しさだけではなく不思議なムードを纏ってリスニング性を保っている。しかし彼のミックスにしては意外にも展開の振れ幅は大きいだろうか、中盤までのMystic BillによるバウンシーなハウスやDas Kombinatによる鞭で打つようなエレクトロ、Clarence Gによるラップ等の流れはDJ-Kicksの特性を意識しているようだ。そこからも闇の陰鬱なムードを保ちながらもハードさを回避し、リズムやグルーヴを常に変容させながら普段の持続感とは異なる展開の多さによって耳を惹きつけ、終盤にはThe Residentsのユーモア溢れるニューウェーブから最後はデトロイトの叙情性もある"Let's Do It (Rolando Remix)"によってエモーショナルなラストを作り上げている。彼が今までに手掛けたMIXCDに比べると本作がベストであるとは言えないものの、しかし普段はプレイしない選曲や自身の特別なエディット/リミックスも多用した点にも興味深さはあり、DJ-Kicksらしさは十分にあるだろう。



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| TECHNO12 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/5/2 月光 @ Grassroots
高円寺はGrassrootsのかつての名物パーティーと言えば、平日は月曜日の真夜中にDJ Hikaruによって開催されていたその名も月光。今では日本全国の大小のパーティー/フェスに出演するDJ Hikaruの主戦場であった場所であり、つまりは彼にとってのホームとも言える場所で個性を最も発揮出来たパーティーなのだろう。近年は沖縄へと移住した事もあり開催は不定期になっているものの、このGWに挟まれた変則的な日程に開催されるおかげで久しぶりに遊びに行ける事になった。DJ Hikaruの他にはBlack SmokerのKiller-Bongやmsqt、そしてGrassrootsの主であるQ a.k.a. INSIDEMANが出演と、Grassrootsに馴染み深いDJが集結した事でパーティーの体制は万全だ。
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| EVENT REPORT6 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alex Burkat - Pay The Rent (Permanent Vacation:PERMVAC 137-1)
Alex Burkat - Pay The Rent
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ヨーロッパに比べると何となくアメリカ産のハウスミュージックはかつての90年代黄金時代の勢いを失っているが、だからと言って新世代の台頭が全く無いわけでもない。NYはブルックリンで活動するAlex Burkatは2013年からこの名義で作品をリリースしているが、既に100% SilkやThird Ear Recordingsといった評価の高いレーベルにも楽曲を提供するなど、まだ経歴は浅いものの注目しておいて損はない存在だ。新作はドイツはミュンヘンにて様々なタレントを抱えるPermanent Vacationからとなれば、ある程度はその質もお墨付きと見做してよいだろう。過去の作風から察するにこの人の特徴はエレポップのような煌めくシンセ、またはディスコティックな感覚を持ち込んだハウスのようで、この新作に於いてもその特徴は確かに現れている。"Pay The Rent"からして多幸感いっぱいに光の粒子が輝くようなシンセが前面に打ち出され、生っぽくざっくりとしたビートが心地良いグルーヴを生んでいく。ブレイクでは牧歌的な笛の音色も加わり極楽浄土のように至福なムードも添えながら、少々懐かしくもダサめなディスコティックな世界観を背景にセンチメンタルに染め上げるハウスで、朝方のフロアを絶対的な幸福感に満たすであろう。対して"Three Rivers"もディスコティックな要素はあるものの、捻れたようなアシッドのベースラインがボトムから強烈に刺激してくる悪っぽい雰囲気があり、その攻撃的なベースとエグいシンセが真夜中のパーティータイムを盛り上げるであろう。裏面にはドイツはMagazineのアーティストであるBarntが"Pay The Rent (Barnt remix)"としてリミックスを提供しているが、原曲のディスコティックなムードに抑えながら気怠くも色っぽいボーカルを加えて、落ち着いた展開ながらも神秘的かつドラマチックな流れへと手を加えられている。



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| HOUSE10 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Third Man - Future Tense (Applied Rhythmic Technology:ART DDS-6)
The Third Man - Future Tense
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Kirk Degiorgio主宰のARTが軌道に乗る中で、そのレーベルを代表するまでに成長したToby LeemingことThe Third Manですが、ARTからは3枚目となるEPをリリースしております。KirkとARTのレーベルの方向性としてデトロイト・テクノへの忠実な愛を以てしてUK流に解釈したテクノをリリースする事は感じ取れますが、やはりThe Third Manもその傾向を受け継ぎレーベルカラーを見事に踏襲した新作を披露しました。"Future Tense"は温かく透明感のあるパッドを延ばしつつや星の煌きの如く美しいシンセ音のリフを作り、ガツガツと力強い4つ打ちのリズムトラックで疾走するハイテックテクノで、デトロイト・テクノの黒人のファンキーな面は濾過しながらよりエモーショナルな面に重点を置いた作品と言えるでしょう。途中でのキックが抜け壮大にシンセの層が被さっていくブレイクを経て、終盤に向かって感情を揺さぶるように盛り上がって行く展開は感動物。そしてマリンバ風な浮遊感のあるシンセにディープなパッドを被せ、幻想的でありながら跳ね感と疾走感を以てして突き抜ける"More Than One"。途中からは膨らみや広がりを感じさせるパッドの中でコズミックなシンセが暴れまわり、ドラマチックに高揚を増していくディープなテックハウスがもうお家芸の様に馴染んでいます。実力に関しては疑うべくもないので、そろそろアルバムを聞かせて欲しいですね。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2010
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。世間では音楽が売れないだとか、アナログ文化の衰退だとか音楽業界の悲鳴が聞こえてきておりますが、決して音楽自体がつまらない物になった訳ではないと思います。ようは今までは金かけて宣伝していた物が売れていただけで、今はそのシステムが通用しなくなったので心底なファンしか買わなくなっただけなのでしょう。そんな時代だからこそ、自分の耳を信じて意識的に聴く事を、興味と探究心を持って新しい音楽を探す事を行い、受身でなく積極的に自ずから音楽を聴くようなリスナーが増えればなと思います。さてそれでは毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 11:30 | comments(4) | trackbacks(1) | |
The Third Man - Tangier (Applied Rhythmic Technology:ART DDS-4)
The Third Man - Tangier
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UK屈指のデトロイトマニア・Kirk Degiorgioが自信を持ってプッシュしているToby LeemingことThe Third Manが、ARTより2枚目となるEPをリリースしました。ジャンルを跨いで音楽への深い造詣を持つKirkが推すなら疑う必要は無いのですが、既に多くの有名なDJも本作に絶賛のコメントを残しております。A面の"angier"はこれぞデトロイト節とも言える重厚なシンセストリングスが鳴り響き、シンセのアルペジオがドラマティックに展開する疾走感のあるハイテックテクノ。感情を揺さぶる感動的な美しさはピークタイムに回してこそ映える程で、とにかくまあ誰がプレイしたってフロアは大盛り上がりするに違いない。そしてB面にはなんと同様にデトロイト愛を公言しているVince Watsonが、前作に収録されていた"Paucity"をリミックスをした曲を収録。こちらは一聴してVinceと分かるテックハウスな作風に作り替えられており、心地良いグルーヴィーなイーブンキックの上を幻想的なシンセのリフが絡み合い、星の瞬きの様なコズミックな音が散りばめられた幻想的な曲。9分近くと長尺ながらも壮大な展開が待ち受けており、何時までも終わって欲しくないとさえ思う事でしょう。両面お薦めな一枚。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Third Man - Messier 66 (Applied Rhythmic Technology:ART DDS-2)
The Third Man - Messier 66
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昨年から好調な活動を見せるUK屈指のデトロイトフォロワー・Kirk Degiorgioが運営するARTから、Kirkが惚れ込んだ才能ある新星・Toby LeemingことThe Third ManのEPがリリース。本家デトロイトでもTransmatが復活し相変わらずデトロイトの底力は健在ですが、このKirkの音に対するデトロイト魂は本家にも負けない物だと確信しております。A面の"Messier 66"は透明感のあるパッドで綺麗目のリフを作って引っ張っていくスタイリッシュなデトロイトテクノ。すっきりと重さを削ぎ落としてスペーシーで浮遊感を出しつつ、疾走感のあるグルーヴで軽く宇宙に飛ばしてくれる事でしょう。B1の"Anadine"はブロークンビーツ風なつんのめりビートとメランコリックなストリングスが絡み、派手にそしてロマンティックに盛り上がれそうです。B2の"Paucity"は他のトラックに比べると控えめな印象のディープハウス寄りながらも、しかし中盤から入るエモーショナルなシンセが泣かせる憂いに満ちた一曲。3曲のみ、しかしそのどれもが熱いテクノソウルを持ち合わせていて、デトロイトテクノを愛する気持ちが素直に伝わってきます。

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| TECHNO8 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pirahnahead - NGTV NRG EP Stage 1 (Third Ear Recordings:3EEP-109)
Pirahnahead - NGTVNRG EP Stage 1
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Mahogani MusicやMoods & Groovesからも作品をリリースしている事からも分かる通り、Moodymann直系のムーディーかつジャジーなハウスを得意とするPirahnaheadの新作。がここに来て"ネガティブエナジー"なるタイトルから予想の付く路線の変わった音を打ち出しまして、"Mirror Muse"はモロにオールドスクールなアシッドハウス。TB-303のベースラインと思われるアシッディーなベースがうにょうにょと強烈な印象を発していて、時代を20年は遡ったんじゃないかと思うほど。更に強烈なのが"Disconnected"でこちらもシカゴハウスの荒々しさに多少ムーディーな色気も含むのですが、電話の最中のボイスやコール音をぶった切って曲中にばらばらに配置した奇天烈なハウスで、途中でぶつぶつと途切れる展開もあったりで一回聴いただけで非常に印象を残す曲です。そしてダークなミニマル系のトラックに語り調のボーカルを被せた"Self-Conscience"、今までのムーディーな作風からは想像も出来ない不穏な空気。とどの曲も彼にとって挑戦的な作品とも言うべき内容で、面白さもありつつしっかりとフロアを盛り上げる事が出来る充実した一枚。

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| HOUSE5 | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Samuel L Session - Again On Monoid (Monoid:monoidcd007-2)
Samuel L Session-Again On Monoid
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スウェーディッシュテクノを代表する一人・Samuel L Sessionが送る、ノリノリでヒット曲満載のテクノミックス。Samuelって言えば2000年位からハードミニマルとかの流行にのって頭角を表してきたアーティストの一人なんだけど、彼のトラックはハードでトライバルだけでなくデトロイトっぽさやメロディアスな面もあったり、一辺倒にならない器用さが目立っておりました。大ヒットした"Merengue"は、"Jaguar"ばりのメランコリーにハードなリズムが合わさっていて、本当に素晴らしかったですね。本作はそんな彼の音楽センスがモロに前面に出ていて、やはりアッパーでハードな硬めのテクノにメロディアスで流麗なトラックも混ぜて、勢いよくガンガンに曲を繋げていきます。非常に流れの早いミックスで、だいたい1分半程度で曲が繋がれていくんだけど、本作はハードミニマルではないものの勢いに任せたそのプレイは確かにハードミニマルが流行っていた時代を感じさせます。自身の曲やPaul Mac、Adam Jay、Deetron、Len Faki、Daniel Jacquesなどのごっついトライバル系、そしてRenato Cohen、Joris Voorn、Alexander Kowalskiらの浮遊感漂うメロディアスなトラックなどを、山あり谷ありで混ぜて最初から最後まで飽きない流れを作っているんです。まるでジェットコースタに乗っているかの様な激しい展開で、愉快痛快爽快な清々しささえ感じられます。でもこれって実はまだ4年位前の作品なんだけど、たった4年と言う期間なのにテクノのシーンも随分と変わった様に感じられますね。テクノシーンの移り変わりは本当に速いのです。

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| TECHNO7 | 09:15 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Detroit Beatdown (Third Ear Recordings:3ECD 001)
Detroit Beatdown
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デトロイトと言えばテクノ。そんな風に考えていた時期が俺にもありました…。あぁ、でも本当はテクノもハウスも根底の一つには同じブラックミュージックがある訳だし、区別なんか必要無かったんですね。URの最初のリリースだってハウスだったし、Carl CraigやKevin Saundersonだってハウス作ってるし、デトロイトには昔からハウスと言う音楽は存在してたのでしょう。そんなデトロイトハウスの最良のコンピレーションが、本作"Detroit Beatdown"。つまりはテンポを遅くした、ビートを落とした音楽なんですが、ここら辺はあくまでテクノの外向的で衝動的なエネルギーに対して、ビートダウンは比較的ゆったりとして内向的なだけです。もっと注目すべきはよりルーツであるジャズやディスコ、ファンクを意識した音楽であり、黒き熱きソウルが燻り続ける様なホットな音楽であるって事。未来を突き進むテクノの攻撃的なパワーは無いかもしれない。だけどビートダウンにはひっそりと燃え続ける内なるソウルがあり、それは音の強度だけではない芯のある強さを感じさせてくれるものなのです。艶かしい色気のある曲もあれば、手に汗握るファンク、メロウでジャジーなハウスまで、とにかくデトロイトの感情がぎっしり詰まっている。デトロイトの荒廃した街で逞しく生きる人達のソウルミュージックとはこれだったのか。

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| HOUSE4 | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deetron In The Mix (Music Man Records:MMCD020)
Deetron In The Mix
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群馬温泉の旅行から帰ってきました。温泉に一杯浸かったので疲れは取れましたが、音楽の紹介は滞らずに行わなくては!と言う事で新年一発目の紹介は、スイスのハードトライバル野郎・Deetron。ハードなテクノを作りつつも、デトロイト系でも名作を作る事が出来る器用な男です。アーティストとして一流なのはフロアで使えるトラックをリリースしまくっているのでご存じでしょうが、DJとしても僕はかなり好きです。彼のMIXを好きになったきっかけは、彼が手掛ける公式MIXCDとして一枚だけ発売されている「Deetron In The Mix」のおかげです。使われているトラックは計37曲、さすがJeff Mills影響下にあるDJです。矢継ぎ早に曲をミックスして流れを損なう事なく、最後までだれずに聴けます。そして注目すべきはハードミニマルとデトロイトテクノを並べてミックスしている事。テクノ好きならばこの両者の掛け合わせで満足出来ない人なんて居ないんじゃない?ハードミニマルだけだと単調さが嫌って言う人もいるかもしれないし、デトロイトテクノだけだとちょっと激しさが足りないよねって事になるかもしれない。けれどもDeetronのプレイは、ハードテクノの激しい流れとデトロイトテクノの未来的なシンセサウンドが交互にやってきて、お互いを補完しあう様な相乗効果を見せていると思います。またハードはハードでも、かなりファンキーなトライバル調の曲が多いです。つまりは太鼓がポコポコ鳴り腰を直撃するパーカッシブな野性味に溢れ、まあ分かり易いと言えば分かり易いミックス。これを聴いて踊れないならば不感症の可能性有り!踊れる要素が全て詰まっているさ。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Magda - She's a Dancing Machine (M_nus:MINUS43CD)
Magda-She's a Dancing Machine
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近年のRichie Hawtinのイベントには常に前座として登場しているMagdaの初のMIXCD。Run Stop Restoreと言うユニットのメンバーでもあり、M_nusからソロでEPをリリースもしている女性DJだ。オリジナル作品はまだ殆ど無いしそれらを聴いた事も無いので、このMIXCDで彼女の音に関してまともに触れる事になった(Richieと来日した時にMagdaのDJも聴いたけど、もう記憶に無いし…)。この作品なんと71曲をMIXしているとの事前情報だったが、多分やっている事はRichieと同じでPCで曲をパーツごとに切り分け、それをループさせるのを数段重ねているのではないかと思う。まー今はみんなPCを使うMIXCDを出す様になったから特に目新しさは無いんだけど、これなら別にこれを聴かないでRichieの作品を聴いていれば十分かなと思ってしまった。Richieに比べると深みや重みが無くて、べちゃべちゃとした音ですな。それが彼女のプレイなんだろうけど、自分にはそこまでピンと来なかった。ミニマルテクノにしては比較的メロディーなんかは多い方で、シカゴハウスやエレクトロっぽい物まで使われていて、そうゆう幅の広さに今後の発展の余地はあるか。でも最近こんな大人しめなMIXCDばかりだな。そろそろハードミニマル系の復活を待っている自分がいる。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jazzy Jeff - In The House (ITH Records:ITH11CD)
Jazzy Jeff-In The House
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ハウスシーンにおいて「In The House」「Soul Heaven」などの人気ハウスMIXCDシリーズを送り出しているDefected。とにかく派手でクラブヒットはするだろうけどちょっとミーハー過ぎるんじゃないと思う曲をリリースしたかと思えば、時には生真面目にアンダーグラウンドな曲をリリースしたり、バランスが取れているんだか否かとにかく売れっ子レーベルなのは間違いなし。そんなレーベルの「In The House」シリーズには、Danny Krivit、Joey Negro、Bob Sinclar、Masters At Work、Miguel Migsなど売れっ子ハウサーが今まで参加しています。その中で異色なのがございまして、なんとヒップホップ畑のJazzy Jeffが参加しているのです。僕は彼に関して詳しくは分からないのですが、ヒップホップでは凄い有名な人らしくかつては(今では俳優として有名な)Will Smithとクラシックを生み出していたそうです。とまあそんな豆知識は知っていようとそうでなかろうと、このシリーズを聞くのには関係ないですね。

DISC1は比較的近年のハウスが中心で、「Samuri」や「Strings Of Life」などのヒット曲も混ぜつつ、ソウルフルで黒いビートをたんまりと聞かせてくれます。ヒップホップあがりのせいかどうかは分かりませんが、4つ打ちだけれどもスムースと言うよりはザクザクとしたビート感でリズミカルですね。NY系王道ハウスで気分も高揚する事間違いなし。

DISC2は前半がほぼダンスクラシックの連発なのでしょうか。年代の古いディスコ物で占められていてレイドバックしつつ、後半はしっかり華麗なスィートハウスで爽やかな風を吹かせます。朝のまったりアフターアワーズな空間を感じられて、DISC1のピークタイムプレイとは対照的ですね。上手い具合にテンションを下げてしっかり閉めに持って行ってます。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Soul Heaven Presents Kerri Chandler & Dennis Ferrer (Soul Heaven Records:SOULH04CD)
Soul Heaven Presents Kerri Chandler & Dennis Ferrer
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良くも悪くも売れ線のハウスの量産するDefectedが大物DJをフューチャーしたMIXCDシリーズを立ち上げておりますが、その名もなんとSoul Heaven!う〜ん、なかなかイカシタシリーズ名でありますが、Blaze、Masters At Workと来てKerri Chandler & Dennis Ferrerの黄金コンビを召喚しました。まあこの二人が揃えば悪い物など出来るはずもなく、素晴らしきディープハウスMIXCDがちょちょいと出来上がってますね。まずはケリチャンサイドなんですが、出だしはあれ?っと言った感じで緩めのソウルフルなハウスから。いつもは重いキックが特徴な彼なんですけど、今回はちょっと違います。そこから空間系ディープハウス「Dub Life」に繋げて、中盤ではかなり明るめでデトロイト風のシンセが鋭く入る「Shimmering Stars」でピークを持ってきます。それ以降もNY系のボーカルハウスを多用して、かなりメロウだったりジャジーだったりな展開ですねー。全体的にのびのびとスムースな流れで、アフターアワーズに聴くとぴったりなスウィートな出来ですね。意外なプレイだけど、これはこれで素晴らしいです。

対する初のMIXCDとなるフェラーさんは、出だしは同じく緩めのメロウなハウスから。と思いきや2曲目でいきなり超ディープな「Rej」を打ち込み、深く落としてきます。そこからは普段のケリチャン並にパーカッシブに盛り上げていき、なかなか図太いボトムラインで体を揺さぶります。でもしっかり透明感のある優しいメロディーもあって、耳に馴染みやすい音だと思います。終盤は太鼓がかなり入るアフロトライバル系の曲が多く、土着臭強し。ディープとアフロを程よくブレンドさせて、良くも悪くもそつのない出来ですね。

今作はケリチャンもフェラーさんも、ガツガツとぶっといボトムで攻めるよりはハーモニーを強調している気がしますね。デジタルを駆使したトラック作りが特徴のケリチャンの割りには、なかなか湿っぽく生暖かいソウルフルな面が前面に出ています。盛り上がるよりもしっとりと耳を傾けて聴きたいタイプですね。ボーナスCDの3枚目は、ケリチャンとフェラーの素晴らしいトラックが半分ずつ収録。硬めのディープハウスもしっかり収録で、トラックメーカーとして才能を感じます。不朽の名作「Inspiration(Main Vocal Mix)」が聴けるだけでも、美味しすぎるボーナスCDですね。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown Remixes (Third Ear:XECD-1043)
Detroit Beatdown Remixes
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テクノはデトロイト、シカゴはハウスなんていつの間にかそんな大きな区分けがされてしまった時、デトロイトにハウスを復権させたのはMoodymannやTheo Parrishだったんだろうな。もちろん彼らは超有名なアーティストな訳で誰もが知る存在なんだけど、よりデトロイトのハウスを掘り下げる為にMike "Agent X" Clarkは「Beatdown」を提唱した。それが2002年にリリースされたデトロイトハウスの最強コンピレーション「Detroit Beatdown」だ。黒人音楽を高密度の圧縮したこの低速ハウスコンピレーションには、Theo Parrish、Eddie Fowlkes、Mike Clark、Alton Millerから隠れた存在であるNorm Talley、Delano Smith、Rick Wilhite、Malik Alstonらの楽曲を収録。今までに類を見ない濃いデトロイトハウスである事は間違いない。そしてそのアルバムを多方面のアーティストがリミックスしたのが、この「Detroit Beatdown Remixes」だ。参加アーティストは、Carl CraigやAmp Dog Night、Gilb'r(Chateau Flight) らの有名処から、まだ一般的には知られていないアーティストまで色々。元々が濃い作品だらけだったのでどう調理されるかも楽しみだったのですが、リミックス後もやっぱり濃かったの一言。多くを述べる必要は無い。ハウスが好きな人ならば、きっと一回耳にするだけでこの「Beatdown」の素晴らしさが分かるはず。デトロイトは何度目かの春を迎えようとしている。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers (Third Ear:XECD-044)
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers
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もう3年位前だったかな、「Detroit Beatdown」と言うコンピレーションアルバムが発売されたのですが、どうにもテクノで有名なデトロイトに於いてハウスはそれ程脚光を浴びない訳みたい。もちろんTheo ParrishやMoodymannなんかはいるし、Carl CraigやUnderground Resistanceだってハウスは作る訳だけど、決してそれらだけがデトロイトハウスなんかじゃなく地道に活動を続けるアーティストいるのでありまして、晴れてそのコンピレーションに於いて世の中に紹介されたのでありました。URにも参加した事のあるMike Clarkが提唱した"Beatdown"とは、言葉通りであるならばテンポを落とせと言う事なのでしょう。しかしそれ以上に深い音楽性があり、ジャズやファンク、ディスコから継承した黒いソウルがあります。テクノも勿論黒人音楽を昇華した結果ではあるのですが、ハウスはよりストレートに濃く凝縮されているものだと思います。そんなハウスを紹介した「Detroit Beatdown」は、デトロイトハウスの金字塔と言っても差し支えないのですが、更にそれらを The Beatdown Brothersがミックスしたのが、この「Detroit Beatdown In The Mix」です。The Beatdown BrothersとはMike Clarkに、「Detroit Beatdown」にも参加したNorm Talley、Delano Smithを加えた3人組の事で、名前からしてもう素晴らしいです。「Detroit Beatdown」のオリジナル曲、リミックス曲をソウルフルに熱を帯び、ファットに図太く、スムースに心地良く繋げていきました。久しぶりに心温まるハウスミックスに出会った気がします。デトロイトテクノは聴くけれどデトロイトハウスは聴かない、そんな人達にもきっと伝わるソウルがあるはず。カウントダウンにThe Beatdown Brothersがやってくるので、興味の有る方は是非。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |