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2018/11/10 Theo Parrish & Marcellus Pittman 2018 @ Contact
2018年のクラブにおけるパーティーの中でこれ以上無い程に話題性十分な夜が、このTheo ParrishとMarcellus PittmanによるオールナイトB2Bロングセットだ。レーベルとしても圧倒的な存在感を放つSound Signatureを主宰しDJをとしても制作者としても孤高の存在であるParrish、そして自らはUnirhythmを主宰しながらもハウスを軸にファンクやロウハウスにビートダウンを展開するPittman、どちらもデトロイト・ハウスを体現するアーティストだ。そして二人共3 Charisのメンバーとしても活動していたように何か共通する音楽的観念もあるのだろう、近頃は二人一緒になってのツアーを海外でも行っていたようだが、遂にそれは日本へもやってきた。
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| EVENT REPORT6 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish, Paul Randolph, Kathy Kosins, John Douglas, Amp Fiddler, Ideeyah - Gentrified Love Part 4 (Sound Signature:SS070)
Theo Parrish, Paul Randolph, Kathy Kosins, John Douglas, Amp Fiddler, Ideeyah - Gentrified Love Part 4

Theo Parrish率いるSound Signatureにて2016年から続く『Gentrified Love』シリーズ、その第4弾が到着。元々はParrish自身の音の彫刻を成す為のレーベルとしての意味合いが強かったものの、しかし近年は積極的にデトロイト、いやそれ以外の地方からも積極的にアーティストを招き入れ、他アーティストの後押しやコラボレーションを行うなど、Parrishに通じるブラック・ミュージックのラフなソウル感は共通項としてありながら音楽性の拡張を行っている。本作もParrish単体の作品ではなく、他アーティストのリミックスやコラボ作が収録されており、ある意味ではレーベル・ショーケース的でもある。"Be Like Me (SS Translation)"は元々はKathy Kosins & Paul Randolphが外部のコンピレーションに提供した"Could You Be Me?"があり、それをParrishがリミックスした作品だ。原曲はパーカッションが効いたバンド演奏性の強いアフロでモダン・ソウルな音楽性だが、"SS Translation"となれば当然の如くしっとりヌメッとしたビートダウン・ハウスのグルーヴに生まれ変わる。深い闇の中で美しい旋律を刻むピアノやトランペット、そしてKosinsの歌が落ち着きながらも実に感情的で燻るような熱量のソウルを生み出し、平坦なハウスのビートに均されながらもソウルやファンクの要素もあるねっとり粘性の高さはParrishが解釈するブラック・ミュージックなのだろう。"Leave The Funk To Us (Full Mix)"は元々は『Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now』(過去レビュー)に収録されていた作品で、本EP内ではフルミックスというバージョンで原曲とはがらっと姿を変えている。原曲は金属が錆びついたような鈍く色味の薄いミニマル性の強いロウ・ハウスと言った印象だが、ここでは熱量を増してソウルフルな空気を纏い4つ打ちをベースにしたファンクかつビートダウン・ハウスへと生まれ変わる。とは言っても音の隙間が目立つラフな構成はそのままにDouglasのトランペットやFiddlerのピアノ等の生演奏が即興演奏的に掛け合いのように繰り出され、乾いたハンドクラップやずっしりしたキックが野太いグルーヴを生み出しており、そしてIdeeyahによるスキャットのような掴みどころがない官能的な歌も加われば、まるでジャズかファンクのバンドのようなライブ感が迫ってくるようだ。たった2曲のみで既発のバージョン違いと思うなかれ、濃密なソウル/ファンクが渦巻くParrishの新作と呼んでも過言ではない位だ。



Check Theo Parrish
| HOUSE13 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Preacher's Comin (Sound Signature:SS071)
Theo Parrish - Preachers Comin

Theo Parrish率いるSound Signatureから2018年最初のリリースは、Parrish自身による新作だ。ここ2〜3年はレーベルに新風を吹き込むように積極的に外部の、特にデトロイトという地域性をも越えたアーティストを招いて音楽性の拡張を行っていたが、何だかんだ言ってもやはりParrish自身の作品が期待されてしまう。ハウスからジャズ、ファンクやソウルなどどんな音楽でも彼の手にかかれば、それは音の彫刻として削り出されてParrishの個性に染まってしまうが、それが本作ではジャケットからも分かる通り「手拍子」をコンセプトにして実践されている。A面に収録された"Preacher's Comin (In Memory Of Jerome Parrish)"は相変わらず粗悪な録音風な荒々しい音質を強調しつつ、軽快なハンドクラップに合わせてジャズ風なピアノのコードやガヤガヤとした環境音やボイスサンプルを散りばめた騒がしい雑踏の音楽といった趣きで、ハウス・ミュージックと言うよりは何か忙しない生活の中から生まれたファンクネス溢れるダンス・ミュージックに感じられる。だがより強烈な個性が際立っているのはB面の方で、こちらにはJovia Armstrong, Keith Beber, Carolyn Ferrari, Craig Huckaby, Theo Parrishの5人によるハンドクラップと入れ替わり登場するスピーチのみでリズムを走らせる"Gullah Geechee (Original)"が元になり、更にそれをParrishがプロデュースした"Gullah Geechee"でParrishらしいドープなブラック・ミュージックへと深化する。蠢く地響きのような分厚いベースが加わり、錆び付いたハイハットが鋭利なリズムを刻み、途端にドロドロとした黒いビートダウン・ハウスへと様変わりし混沌としたファンクネスが湧き出てくるのだ。家の中で聞いているだけでもParrishが真っ暗闇のフロアでこれをプレイしている姿が目に浮かぶような、つまりは彼らしい削り出されたような粗くも激情が渦巻くダンス・ミュージックなのである。



Check Theo Parrish
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Julion De'Angelo, Thomas Xu - Roots That Talk (Sound Signature:SS069)
Julion DeAngelo, Thomas Xu - Roots That Talk

基本的にはTheo Parrish自身の作品を中心にリリースを行うSound Signatureも、近年は積極的に外部のアーティストを招いてより音楽的な拡張と深化を行っているが、2017年の中盤にリリースされた本作では完全なるニューカマーを二人もフィーチャーしたスプリット盤だ。Julion De'AngeloとThomas Xuなる経歴も分からないその二人、後者は今までに同レーベルのアートワークを手掛けていたそうだが、どちらともデトロイトのローカルで活動するアーティストだそうだ。勿論、新人とは言えどもそこはレーベル運営において妥協はなくある程度の品質は保証されており、Sound Signatureらしいブラックネス溢れる音の彫刻が収録されている。まずDe'Angeloによる"Chase The Summer"だが、乾いて金属的な響きのリズムが生々しさを演出するロウ・ハウスは正にレーベルの音楽性を主張しているようで、変則的なビート感ながらも無駄が削ぎ落とされたミニマリズムによってずぶずぶと嵌めながら、途中から入るヒプノティックなシンセの音色が簡素な構成の中に味わいを添えている。対してThomas Xuによる"Alottochewon"は極度にブーストされた鈍いベースラインが浮かび上がり、覚醒的な上モノが控えめに持続する悪っぽいハウスで原始的な衝動も感じさせるが、レーベルの実験的な方面の音楽性が強いだろう。対してB面の方は両者の曲共に粗雑な生々しさはありながらも比較的メロウな作風で、De'Angeloによる小刻みに揺れ動くエレピの愛くるしい旋律にヒップ・ホップなテイストもあるラフなビートが走って爽やかなエモーションを発する"Pocketfull"と、そしてThomas Xuによるポコポコと抜けの良い土着的なパーカッションを用いて軽さを演出しつつエレピのしみじみとしたリフで心に染みてくる味わい深いハウスの"Acceptance"と、これらも確かにレーベルの熟したソウルネスを継承している。Parrishが敢えてニューカマーを紹介しているだけあって、彼自身の音楽性を継承する存在感があり、今後の活動にも期待したい。



Check Julion De'Angelo & Thomas Xu
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish, Amp Fiddler - Gentrified Love Part 3 (Sound Signature:SS066)
Theo Parrish, Amp Fiddler - Gentrified Love Part 3

2016年には様々なアーティストの曲を収録した『These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now』(過去レビュー)で、Sound Signatureに更なる拡張性をもたらす事に成功したTheo Parrish。元々レーベルの殆どの作品がTheo自身によるものだったのだが、こういった外部から新たにアーティストを招き入れる事は本人にとっても刺激になるのだろうか、Theoによる『Gentrified Love』シリーズの第三弾では以前にTheoのバンドにも参加したIdeeyahとデトロイトのファンク・アーティストであるAmp Fiddlerとの共同作業になっている。"Trust (SS Translation)"はAmp Fiddlerが作曲したものを恐らくTheoが更にリミックスを施したと思われる曲。Ideeyahの官能的ながらも切なさも込み上げる歌を軸に、ブギーでノリの良い4つ打ちのリズムはざらついて艶かしく如何にもTheoの音だが、点々と滴るように鳴るピアノやじとっとした湿度の高いキーボードはAmp Fiddlerによるものだろうか。元々P-Funk軍団の一員であった事もあってTheoのリミックスが施されながらもブギーな感覚も残っており、両者の持ち味が活きている。全体的にくぐもったように処理された鈍い音響の中から、黒光りする妖艶な美しさが出現するTheo流のブラック・ミュージックである。一方で"My Soul"の方はよりTheoの変異体ハウスの性質が打ち出された個性的な曲で、ジャズなのかブロークン・ビーツなのかも形容し難い強烈なドラム・ブレイクがけたたましく響き、そこに不気味な電子音が蠢きながら控えめに優美なエレピ等を配してソウルフルかつミニマルに展開する。中盤には一気に転調してスローなブレイクを挟む驚きの展開も用いつつ、そこから再度ざらついたドラムが激しく打ち鳴らされる曲で、最早ハウスと言うには異形なスタイルだがこれもTheoによるブラック・ミュージックの一つなのだ。どちらも10分近くある大作で、勿論DJとして使えるような機能性にも優れている。



Check Theo Parrish & Amp Fiddler
| HOUSE13 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Alton Miller Featuring Maurissa Rose - Bring Me Down (Sound Signature:SS065)
Alton Miller Featuring Maurissa Rose - Bring Me Down

デトロイトの伝説的なクラブとなっている"Music Institute"、そこのレジデントに名を連ねていた事からも分かる通りでデトロイトの最古参の一人でもあるAlton Millerは、同郷の他の華々しく輝く道を歩んでいるDJ/アーティストに比べれば地味で、良く言えば堅実に活動を続けるアーティストだ。デビューから25年以上は経過しているが音楽的な変化も然程なく、いやだからこそそのデトロイト・ハウスの普遍性が故にKMSやPlanet EにTrack Modeを含む多くの著名なレーベルのカタログに名があるのだろう。そして2016年、本当にようやくという思いだがSound Signatureのコンピレーションである『These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now』(過去レビュー)によって同レーベルから初のリリースを飾ったのだが、そこからのアナログカットの1枚が本作だ。Maurissa Roseをボーカルに起用した"Bring Me Down"は何てことはない所謂デトロイト・ハウスそのもので、Millerの変わる事のないソウルフルな音楽性が発揮している。ムーディーで優しいオルガンのコードから始まり、ざっくりと生の質感もあるジャジーなビートが刻み出し、そして華麗なシンセやエレピにや熱量を持った感情的なボーカルが絡みながらぐっと聞く者の心を熱くするソウルの塊だ。時代性や流行とは全くの無縁な、これこそMillerによるハウス・ミュージックと言わんばかりのオーセンティックな内容で、しかしSound Signatureの奥底に渦巻く熱量を隠し持ったようなレーベル性とも合致している。そして本EPでは嬉しい事にレーベル頭領であるTheo Parrishによる"Bring Me Down (SS Translation)"の異形なリミックスも収録されており、音の彫刻と言うレーベル通りな金属の塊を削り出したように錆び付いて鈍い音を強調した改変は正にTheoの音楽として生まれ変わっている。ざらついて粗雑な質感を持ったリズム、ドープで重い低音が蠢くベースライン、音が間引かれて隙間の目立つ構成と、オリジナルの正統派ソウルフル・ハウスとは方向性を異にするビートダウン・ハウスではあるが、しかし何故故により黒く染まり激情を含むのか。寂れて朽ち果てた中にも美しく花開くピアノの旋律は、しっとりと心を濡らす。オジリナル、リミックスそれぞれのアーティストの個性が的確に表現され、文句無しの出来だ。



Check "Alton Miller"
| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2017/10/6 Theo Parrish Liquidroom 13th Anniversar @ Liquidroom
恵比寿リキッドルームの13周年記念の一環のオールナイト・パーティー、その目出度い一日に招かれたのは過去にも何度か出演しているデトロイトの鬼才・Theo Parrish。デトロイト・ハウスという枠組みさえ超えて、音源を彫刻のように削り出しては自らの音に塗りつぶしていくそのプレイは、リキッドルームという重厚な音圧と馬鹿でかい音量を持った場所では尚更映える事もあり、その上ワンナイト・ワンDJというスタイルなのだから特別なパーティーになると想像に難くない。
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| EVENT REPORT6 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hanna - Bless (Sound Signature:SSCD08)
Hanna - Bless
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デトロイトの鬼才・Theo Parrishが主宰するSound Signatureが久しぶりのレーベル・コンピレーションをリリースしたのと同時に、珍しくTheo以外のアーティスト・アルバムもリリースしている。手掛けたのは過去にもTheoを含むバンドであるThe Rotating Assemblyにも演奏者として参加し、またソロでもTrack ModeやSublime Recordsを含む複数のレーベルからアルバムをリリースしているWarren HarrisことHannaだ。所謂DJではなくてアーティストのとしての活動がメインのようで、デトロイト界隈のアーティストにしては珍しくアルバムも今までに7枚程はリリースする制作意欲の高さがあり、しっとりと官能的で甘いテイストにシルクのような滑らかな質感を持ったジャジー・ハウスを得意としている。そんなHannaも8年程新作のリリースが無かったが、Sound Signatureからは初となるアルバムは以前にも増して官能を強め、そして湿っぽく艶かしいセッション性の高さを強調している。幕開けとなる"Hanna's Waltz"からしてベースラインはうねりまくり、ドラムも4つ打ちを刻む事なく自由に跳ね回り、そして何よりも麗しいキーボードワークが耳を魅了する。まるで目の前で複数人のアーティストがセッションを繰り広げているような構成は、もはやハウスに括られるにはその世界は狭すぎるだろう。勿論クラブ・ミュージックとしての要素も十分に残しており、2曲目の"His Eyes"ではゴスペル的な熱い歌とドスドスと太いキックが打ち付ける中、透明感のあるパッドや情感のあるシンセが舞い、実にグルーヴィーなディープ・ハウスと言えよう。大手を振ってスキップするような軽快な4つ打ちの"A Moment in Time"もハウスではあるが、この開放感のあるリラックスした作風はLarry Heardとも共振する。他にもダウンテンポやR&Bを意識したような溜め感のあるメロウな"Effervescence"や、生っぽさを残しながらエッジの効いたドラムン・ベース調の"The Sketch"など、ハウス以外にも手を広げながらHannaらしい艶かしさは全く失わずにアルバムをより豊かな音楽性へと作り上げるのは生粋のアーティストだからだろう。ダンス・ミュージックとしての前提があるが、やはり宅内でじっくりと耳を傾けて聴く価値のあるリスニング性が素晴らしい。



Check "Warren Harris"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part One / Two (Sound Signature:SSCD 09)
Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part One Sound Signature Presents These Songs That Should’ve Been Out On Wax By Now - Part Two

今も尚デトロイト・ハウスを引率し続ける鬼才・Theo ParrishによるSound Signatureは、近年は自身以外の作品も積極的にリリースするようになり、そのブラックネス溢れる音楽性をより豊かに実らせている。そして本作はそんな流れを含むレーベルコンピレーションであり、タイトルが示すように本来はレコードでリリースされる事を望んでいたであろう作品集だ(CDから後にアナログカットが始まっている)。曲を提供しているのはTheoを筆頭にHanna aka Warren HarrisやAlton MillerにMarcellus PittmanやKai Alceといったハウス側のベテラン、そして新世代を代表するKyle Hall、TheoによるバンドのThe Rotating AssemblyからJohn Douglasといった演奏者、過去にSound Signatureからもリリース歴のあるDuminie DeporresやAndrew Ashong、デトロイトのソウル・シンガーであるMaurissa Rose、Theoと共演したTony Allenら、Theoと関連性のあるアーティストが集まっておりレーベルの作品集として正しくあるべき姿での内容だろう。ただし参加アーティストは公表されているものの誰がどの曲を手掛けたかは記載されていないが、それこそただ音楽を感じ楽しめばよいというような意志の現れなのだろう。アルバムは恋焦がれるような熱い女性ボーカルとピアノ演奏によるソウル・トラックの”Somewhere Inbetween"で始まり、錆び付いたロウ・ビートと黒光りする官能的なピアノによるサイケデリック・ジャズな"Whachawannado (Instrumental)"、鈍く響く歪なビートがミニマルに展開し闇の中から色気も滲み出てくるTheo作の"Faucet"など、Part Oneからして間違いなくSound Signatureのレーベル性に違わない音楽性だ。また"Pure Plastic"は透明感のある優美なコード展開と軽快でジャジーなグルーヴが心地良く、Millerによる"Bring Me Down"もスムースな4つ打ちとソウルフルなボーカルにうっとりさせられ、時代に左右されないクラシカルなハウスも収録されている。Tony Allenが参加した"Wayshimoovs Rx"はやはりというか艶かしいアフロ・ビートが息衝いており、Theoのブラックネスをより濃厚にする個性を付加している。最後は2015年にEPでリリース済みのThe Unitによる"Ain't No Need (Live - Version 2)"で、原曲の優しさで包み込むディスコ感を損なわずに、肩の力が抜けたセッションをするジャズ・ファンクへと生まれ変わらせ、ルーツへの意識も忘れない。ハウスを軸にソウルやファンク、ジャズやヒップ・ホップなど黒人音楽を咀嚼し、メランコリーからサイケデリアまで表現するSound Signatureの作品集は、当然の如くそれらにはどれもTheoの濃密な黒さが投影されており、単なるダンス・ミュージックではないレーベルの強い個性を主張している。





Tracklistは続きで。
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| HOUSE12 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/11/2 Grassroots 19th Anniversary Party !!! - DAY - @ Grassroots
随分と遠くまで来たものだ、東高円寺にぽつんと存在する小さなクラブ、もとい酔いどれ酒場のGrassrootsが19周年を迎えている。決して何百人が踊れる大きなフロアがある訳でもなく、派手なライティングや都会的な雰囲気も無いが、音楽好きやDJに愛される場所として重要な存在感を放っている。RAが特集した東京のミュージック・バーの記事でもGrassrootsが紹介され、DJ NobuやGonnoなど著名なDJのお墨付きでもある事も明らかにされた通り、ここで育ち全国規模へ巣立っていったDJも決して少なくはない。小箱だからこその友達の家に足を踏み入れたような安心感、そしてDJの自由度の高さが許される客層の許容度があり、音楽や踊る事が好きな人達が集まる素敵な酒場なのだ。そんな19周年の初日はDJ Nobu、Conomark、DJ Hikaru、YA△MAと正にこの場所で経験を積んだDJが集結した。
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| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Good Mellows For Moonlight Rendezvous (Suburbia Records:SUCD1003)
Good Mellows For Moonlight Rendezvous
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橋本徹が設立したSuburbia Recordsは、正にこの『Good Mellows』シリーズの為であったのだろう。由比ヶ浜にあるバーガーショップ“Good Mellows”でのDJ経験を基に、貴重な音源を用いながらも根本はメロウな音楽の領域を広げる事を目的としたこのシリーズは、橋本が予てから手掛けている『Free Soul』のファンとは異なるクラブ・ミュージックのリスナーにもアピールする内容だ(だからこそ、逆に『Free Soul』のファンにも聴いて頂きたい)。第1弾の"週末の浜辺"から第2弾の"夕暮れ時の感情"へ、そして本作では遂に"月明かりの下のランデブー"へと夜の時間へと入った事を示す内容だ。ありがたい事に毎回アルバムには橋本自身による丁寧な曲解説が収録されているので、こんなレビューを読むよりはもうアルバムを買って聴いて読んで…と思うばかりだが、当方からも作品の紹介はしたいと思う。冒頭には2015年に残念ながら亡くなられた横田進による"Amanogawa"が配置されている。横田と言えばテクノやハウスのみならずアンビエントやディスコなど、奇才とでも呼ぶべき多彩な才能を発揮していた日本のクラブ・ミュージックに於ける先駆者の一人であり、その才能は早くから海外でも認められていた程だ。ここでは正に月明かりに下にいるような、柔らかく優しい音色が天の川のよう連なるアンビエントな曲で、今回のシリーズの幕開けに相応しいだろう。続くLexxによる"All That Is Now"、哀愁のギターが広がるフォーキーな雰囲気でぐっと湿っぽさを増す。次のDonsoによる”Waati”ではアフリカらしい民族的な歌やパーカッションも聞こえるが、可愛らしいエレクトロニクスの使い方のおかげで随分とモダンにも思える。アルバムの途中にはMark BarrottやEddie CにAndrasなど話題のアーティストの楽曲も収録されているが、夜の雰囲気ではありながらもどれも落ち着いていてパーティーの喧騒からは離れた静謐な世界観が発せられる。そして中盤のメロウさがピークに達するPortableによる"Surrender"は、全く無駄のないすっきりとした構成でメロウネスを浮かび上がらせるボーカル・ハウスで、胸を締め付けられる程に切ない。後半の聞き所と言えば間違いなくMarcos Valleによる"1985 (Theo Parrish Remix)"だろう。原曲のメロウネスを全く壊す事なくざらついたビートダウンへと塗り替えた本作は、力強いビートながらも優しく包み込む包容力に満ちあふれている。最後はジャズ・ピアニストのJessica Laurenによる"A Pearl For Iona"で、これまた波以外の音が消え去った浜辺で、しんみりと月を望むような風景が浮かび上がる情緒的な曲でラストに相応しい。多くの曲が初CD化と音楽的に貴重である事は抜きにして、ただただ橋本による夜の風景を喚起させるような想像力のある選曲が素晴らしく、『Good Mellows』という言葉通りの内容にジャンルを越えて愛すべき作品だと感じずにはいられない。さて、次は一体どんな場面、どんな時間帯へと移り変わるのだろうか。

Tracklistは続きで。
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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe II (Crue-l Records:KYTHMAK 155DA)
Crue-L Cafe II
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事情は分からないが、2010年代に入ってから活発に活動を行っていたCrue-l Recordsが、ここ2年は全く新作をリリースする事なく沈黙を保っている。レーベルの公式HPにはもうずっと変わらずに、新作リリースのスケジュールが記載があるにもかかわらずだ。そんな空白を埋めるように丁度リリースされたのが、『Crue-L Cafe』(過去レビュー)以来3年ぶりとなる続編的な名義のレーベルコンピレーションである本作だ。Crue-lはご存知の通り瀧見憲司が主宰するインディー・レーベルで、初期の東京の空気を目一杯吸い込んだネオアコ〜渋谷系と呼ばれた時代から近年のバレアリックなダンス・ミュージックとして定着するまでの長い時間をかけて、混沌としたジャンルの坩堝の中からエレガントな要素を掘り起こす審美眼によって素晴らしい音楽をリリースし続けていた。その音楽性は幅広く、そしてレーベル・カタログに名を連ねるアーティストもある意味では無秩序であり、それは本作に曲を提供したアーティストの幅の広さからも分かるだろう。ポップ・ソングのプロデューサーを務める神田朋樹、テクノ・シーンで頭角を現すCrystal、Crue-lに見出されたチルウェイヴ系のThe Beauty、100% SILKでも活躍するモダン・ハウスのMagic Touch、更にはリミキサーにウクライナを代表するアーティストでもあるVakulaやデトロイトからTheo Parrishまで、そこに名前だけ見れば統一感を探しだすのは難しい。しかし実際に作品を聴いてみれば確かにCrue-lらしい自堕落なダンス・ミュージックの快楽性から生まれる多幸感と、そしてトリップ感やサイケデリック感に惑わされながらも決して下品にはならずに上質なエレガンスがあり、Crue-lというフィルターを通す事によりそれらがレーベルとしての共通項になっているように思われる。さて、本作は収録曲全てが初CD化、または未発表曲(本来は既に発売済みだったはずのEP等の曲)から構成されており、レーベルに詳しくなくても手に取る価値のある内容だ。何といっても注目なのは店舗では販売されなかった200枚限定の"(You are) More Than Paradise (Theo Parrish Translation Long Version 2)"だろうか、17分にも及ぶ華麗でファンキーなビートダウン・ハウスへと生まれ変わった本作は、その余りにも強烈な個性が故にDJとして使うのは難しいだろうが曲自体は文句無しの素晴らしさだ。原曲よりも更に無骨さとトリップ感を増して白色光に包まれる多幸感の真っ只中にある"Heavenly Overtone (Vakula Remix)"、ミニマルな展開へとエディットしながら後半にサイケ感が爆発するダウンテンポの”Everybody Wants To Rule The World (Hikaru& Miyashita's Naha City Free Feel 2 Edit)”など、こういった全く方向性の異なる作風があるのも面白い。そう、Crue-lにはジャンルの壁など無く時代のダンス・ミュージックの流行に左右されずに、彼等自身が信じる音楽性を一心に追い求めているレーベルなのだろう。

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| HOUSE11 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dego & Kaidi - Adam Rock Dissed!! (Sound Signature:SS054)
Dego & Kaidi - Adam Rock Dissed!!

近年活動を共にしている4 HeroのDegoとBugz In The AtticのKaidi Tathamは、どちらもウェスト・ロンドンに於けるブロークン・ビーツの代表格と呼んでもよいだろう。元々2000 Black名義としてユニットも組んでいたりとその付き合いは長いが、近年その活動は再度活発化している。そんな流れがあったとしてもTheo Parrishが主宰するSound Signatureから新作をリリースするとは、誰も予想出来るわけがないだろう。確かにブラック・ミュージックという根源を同じくする点はあるものの、Dego & Kaidiはどちらかと言えば4つ打ちから遠くへ飛翔するフュージョンやジャズなどを得意とするだけに、ファンクやジャズをベースにしながらも比較的4つ打ちのスタイルも保持するSound Signatureと繋がったのには、驚きを隠せない。しかしそんな意外性はよそに作品自体は当然素晴らしく、タイトル曲である"Adam Rock Dissed!!"からしてフュージョン風な麗しく艶のあるエレピ使いは豊潤な音色を奏で、変則的ながらもタイトに刻むビート感はしなやかさもあり、華麗で軽快なブロークン・ビーツを聞かせている。逆に"Moths In Wallets"ではねっとりと絡み付くような粘りのあるビートと湿った低重心のベースがビートダウン風な様相も見せるが、上モノはやはり輝くような鮮やかさや躍動的な動きもあり、現代版ファンクやフュージョンといった趣だ。裏面の"Backchat For Toprock"はより自由度が高くブロークン・ビーツと言うよりはもはやジャズと呼ぶべきか、変則の極みに達するビートとがらっと変わる展開は圧巻ながらも、コズミックなシンセやエレピに爽やかなカウベルの音色が色鮮やかに舞い踊る世界観はひたすら爽快で美しい。Sound Signatureがリリースしてきた作品の中でもその自由で躍動的なビート感は一際目立っており、レーベルに新風を巻き起こすようにDego & Kaidiの個性が光る作品だ。



Check "Dego" & "Kaidi Tatham"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/6/12 Kyle Hall Japan Tour 2015 @ Air
デトロイト新世代を代表するKyle Hallが昨年に引き続き、今年もAirへと帰還する。デトロイト出身でありながら自身が過去のデトロイトのアーティストと比較される事に拒否し、自身の音楽性を鮮烈に植え付ける才能は、正にデトロイト新世代が現れた事を高らかに宣言するかのようだ。ディープ・ハウスだけでなはくロウ・ハウスにベース・ミュージックやダブ・ステップなども咀嚼しながら、デトロイトの殻を打ち破るように活動するKyleの音楽性は、DJによって如何に表現されるのか期待せずにはいられない。
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| EVENT REPORT5 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/5/9 Sunset Lounge @ 江ノ島展望台
Sunset Lounge 2015 Part7

夏を代表するパーティーの一つと呼んでもよいだろう。湘南は江ノ島の展望台で開催されているSunset Loungeの時期がやってきた。吹き抜ける海の風、降り注ぐ燦々とした太陽の光、地平線と海を望むロケーションなど開放感のある環境の中で、テクノやハウスだけでなく身体を揺さぶる様々なダンスミュージックを体感させてくれるこのパーティーは、世代を超えて愛されるパーティーへと成長を遂げている。そして2015年の初回はパーティーの顔とも言える程に何度も出演をしている井上薫、バリアリック音楽で注目されるPaul Murphy、この日の為に結成されたKoyas+Shinsuke Fujieda+ARATAバンド、ブラスバンドのBlack Bottom Brass Band、そしてWataru SakurabaとDJもライブも盛り沢山の内容で開催された。
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| EVENT REPORT5 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Romare - Projections (Ninja Tune:ZENCD218)
Romare - Projections
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いつの時代も突如として現れる新星に驚かされる事は少なくないが、このロンドン出身のArchie FairhurstことRomareのデビューアルバムもその一例だ。2013年にはブリストル初のソウルフルかつ変態的なダブ・ステップ〜エレクトロを手掛けるBlack AcreからEPデビューを果たし、彼が若い頃から影響を受けてきたアフロ・アメリカンの音楽を最新のスタイルであるフットワークに投影し、その特異な音楽性が既に注視されていたようだ。そして遂に放たれたアルバムはUKの老舗レーベル・Ninja Tuneからとなるが、ビートへの偏執的な拘りを持つレーベルとRomareの相性の良さも相まって、更に注目を集める事は想像に難くない。本作に対しRomare自身が「ジュークやフットワークは無くよりリスニング向けな曲が増えた」と発言している通り、アルバムは過去のEPのコラージュ的な作風は残しつつもディープ・ハウスやヒップ・ホップ、そしてジャズなどに傾倒している。特に音楽性が新しいと強く感じる事はないし、例えばデトロイトのTheo ParrishやAndres辺りのジャズやヒップ・ホップを咀嚼したディープ・ハウスの一連と見做す事も出来なくはないが、それでもデビューアルバムにして非常に高い完成度を見せているのだから評価しないわけにはいかない。眠気を誘うようなスモーキーな音像とざらついたビートから浮かび上がるソウルの熱さにしっとりする"Nina's Charm"から始まり、ジャズセッションを繰り広げているような跳ねるビートがキモの"Work Song"、正にAndresスタイルなざらついたヒップ・ホップのビートにフュージョン的な優美なシンセが色付けする"Ray's Foot"など、序盤から黒黒としながら人の血が通った温かみを強く打ち出している。そして先行EPとなった"Roots"は完全にMoodymannスタイルの紫煙が充満する中で蒸し返すような湿度を放つディープ・ハウスで、そして「デトロイト!ニューヨーク」といったボイスサンプルも闇の奥から聞こえてくるが、やはりRomare自身もその辺の音楽を意識しているのは間違いないのだろう。アルバムは上々の出来である事に異論はないが、ただその器用さ故からざらついた生の質感を打ち出しながらも綺麗に聞かせようと洗練され過ぎているような印象や、また全体的な音の厚みが薄いかなと思う点もある。しかしサンプリングを使いこなし断片をコラージュ的に組み合わせながら、アフロ・アメリカンの音楽を現代風に再構築して情感たっぷりに仕上げた音楽は、ジャンルにカテゴライズする事なく黒人音楽の一つとして聴いて楽しめるだろう。



Check "Romare"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - American Intelligence (Sound Signature:SSCD07)
Theo Parrish - American Intelligence
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音の彫刻家を名乗るデトロイトのTheo Parrishによる本作は、前のアルバムである"Sound Sculptures Vol.1"(過去レビュー)から7年ぶりとなるニューアルバムだそうだ(2011年にリリースされた"Sketches"(過去レビュー)は複数枚のEPという位置付けらしい)。その間にも膨大なEPやコンピレーションにエディット集などをリリースしていたので久しぶりの印象はないが、しかし本作に於ける音楽性の変化は如実に現れている。2014年、残念ながら日本での公演はキャンセルになってしまったがTheoによるバンドでのライブが海外では行われており、それと同様に本作ではTheoの特徴でもあったサンプリングから脱却し、基本的にはマシンやプログラミングを使用して音を一から組み上げていく制作へと変わっている。アーティスト性を際立たせていた音を彫刻するサンプリングを捨てる事は、アーティストの新しい一面を生み出す事と同時に兼ねてからのファンを失望させる可能性もあったと思うが、結果的にはTheoらしい作品には仕上がっている。元々ハウスというフォーマットの中にジャズやファンクにソウルやディスコなどの要素を注入し、粗削りで歪ませたような音質へと削り出していた音楽性だったが、本作ではそこにより迫り来る生の質感とライブの躍動感が加わっているように感じられる。乾いたビートから生み出されるアフロ/ファンクな"Fallen Funk"は、そこに妙に艶かしく絡み合う電子音も加わり正にライブ・バンドが眼前で生演奏をしているようではないか。またこれまで以上にフォーマットから逸脱するように複雑なリズムも披露しており、"Cypher Delight"ではブロークン・ビーツ風に縦横に揺さぶられるような艶かしいドラムが打ち鳴らされ、メロディーを排除しながらビートの変化だけで7分間をやり過ごす異色なトラックだ。一方、胎動のように生っぽい変拍子が刻ま戯れる"Make No War"は、執拗にボーカルのループが繰り返される中に生温かく優美なピアノが滴り落ちるような展開があり、これは従来のTheoから引き継いだようなディープ・ハウス寄りのビートダウン性が強い。先行EPとなった"Footwork"は現在の流行であるジューク/フットワークを意識したのであろうが、少なくとも一般的なそれとは全く乖離しており、これはジャズの変則的なビートと湿っぽく粘りつく性質のビートダウンが撹拌されたような緊張感に溢れている。どれもこれもこれまで以上に既存のフォーマットからの逸脱しながらライブ・フィーリングを開花させ、しかしブラック・ミュージックを濃厚に煮詰めたような作風は、これまでのTheoらしさを踏襲しつつ更にDJではなくアーティストとしての側面を打ち出している。しかし本作で一番物議を醸し出したのは、3枚組のアナログでは7000円越え(CD2枚組でも4000円弱)という価格だろう。流石にこの強気な値段には首を傾げざるを得なかったのだが、Takamori.K氏がTheoに直接その真意を聞いて返ってきた答えが「それだけの仕事をしたと思うからだ」との事。安価なデータ配信が増えるこの状況の中で、Theo Parrishがアナログ媒体の価値を世に問い掛けているようにも思われる。



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| HOUSE10 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Rick Wilhite - Vibes New & Rare Music 2 (Rush Hour Recordings:RHM 010 CD)
Rick Wilhite - Vibes New & Rare Music 2
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Theo ParrishやMoodymannにMarcellus Pittmanと共に3 Chairsのメンバーとして、またデトロイトのレコ屋である「Vibes」(現在は閉店)のオーナー兼バイヤーとして、そしてDJ/アーティストとしても高い評価を得るRick Wilhite。2010年にはオランダのRush Hourと手を組み"Vibes : New & Rare Music"(過去レビュー)なるデトロイト/シカゴのアンダーグラウンドな音楽を集めたコンピレーションを手掛けた際に、そこで大物から隠れた原石まで引っ張り出して新旧世代を交えたソウルフルな音源を集め、流石のローカルなベテラン故の音楽センスを披露した。それから4年、再度Rush Hourと協力して手掛けた続編となる作品が本作なのだが、ここでは前作以上に意外ともとれるアーティストが集まっている。例えばニュージャージ・ハウスからBlazeのJosh Milan、NYハウスのベテランであるJovoon、シカゴの変態的なK-Alexi、そしてまだ余り名の知られていないJon Easleyがそうだろう。その一方ではデトロイトからはGerald MitchellやMoodymannにOrlando Voorn、Urban TribeことDJ Stingrayも招集し、Rickのセレクターとして人望の厚さが伝わってくる程のアーティストが揃っている。このように前作よりもその幅の広い人選故に音楽的にも多少のばらつきは見受けられるが、Josh Milanによる"Electro Dreams"にしても彼らしいソウルフルな温かさはありながらも、普段のBlazeよりは幾分かより無骨な質を強めていて、方向性としてはやはりデトロイトのハードな気質が勝っているようだ。Gerald Mitchellはいつも通りで"It's The Future"と言うタイトルを表現するような希望に満ちたアフロ・ハウスを展開し、Orlando Voornは"The Recipe"で煌めくような明るさを発するビートダウンを聞かせ、デトロイト勢はあるがままに自身の音楽性を披露している。レコ屋の元バイヤーとしての手腕を存分に発揮しているRickだが、アーティストのしての腕も間違いなく、Norm Talleyとの共作である"30 Years Later"では地面を這いずり回るような重心の低いビートダウン・ハウスで粘着質な黒さを発している。アルバムとしてジャンル的な纏まりはないかもしれないが、精神的な意味での音楽に対するアティチュードではアンダーグラウンドであり、その心意気は存分に伝わってくるだろう。




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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2014
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。今年も昨年に引き続き毎週パーティーライフを楽しみ、素晴らしい音楽にも出会う事が出来ました。やっぱりパーティーは最高だなと思った一年ですが、オールナイトにおけるパーティーについての問題では、風営法改正案の大きな動きもありました。今後良い方向へと進む事を期待するのみですが、現実的な問題として夜遊びたいと思う人は減っているのかなと思う時も多々あり。私個人的にはやっぱりパーティーは絶対にオールナイトのクラブでないと!という気持ちは強くあります。しかし時代に合わせて多様性を許容する事も無視は出来ないと思うのも事実で、ニーズに合わせてパーティーを作っていく必要はあるのかもね…でもやっぱりパーティーはオールナイトと言う考えは譲りませんが。また音楽自体がインスタントなものになり無料の配信だけで聴かれるような状況ではありましたが、ダンス・ミュージックの分野に関して言えばやはりアナログでのリリースは根強く、プレス数は減ってもその分多くの作品がリリースされていました。そんな作品を毎週買っては聴く生活の繰り返しで、ブログの更新が追い付かない程に良質な音楽は今でも生み出されている事を実感した一年でもありました。ちなみにこのブログも夏頃に発足から10年が経過しましたが、これからも色々な音楽・パーティーを発信する為に2015年も頑張って続けたいと思います。それでは、来年も良いお年を!
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| BEST | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/12/29 REMY:USIC feat. Theo Parrish @ Air
年内最後のクラブ活動は自らの音楽活動を音の彫刻と述べるデトロイトのTheo Parrishへ。昨年は2度程都内のフェスには出演したものの、クラブでのロングセットがなく落胆したものだが、今年は年の瀬が押し迫った時期にようやくAirでプレイする事になった。恐らくギャラや混み具合の問題でクラブでのプレイは難しくなっているなどの諸事情があるのだろうとは察するが、しかし彼のような余りに強い個性を発するDJはやはりクラブでのロングセットでのみ真価を体験出来るのであり、この機会を逃す訳にはいかない。
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| EVENT REPORT5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/12/28 Leaves @ Origami
Iori WakasaとYou Forgotが2014年に立ち上げたLeavesは、まだ2回の開催ながらもどちらとも多くの動員を記録して、尚且つパーティーとしても非常に素晴らしい内容と話には聞いていた。不幸にも予定が合わずに今までは遊びに行く事が出来なかったが、3回目にしてシカゴからDJ Sneakが来日するとの事で照準を合わせて待っていたのだが…前日になり体調不良によりDJ Sneakのキャンセルが告げられた。正直に言えば非常に楽しみにしていた分だけ落胆を隠す事は出来なかったが、しかし若手有望株のIori WakasaとYou Forgotのプレイに期待し遊びに行く事にした。
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| EVENT REPORT5 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Prins Thomas - Rainbow Disco Club Vol.1 (Endless Flight:ENDLESSFLIGHTCD13)
Prins Thomas - Rainbow Disco Club Vol.1
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2010年より東京晴海の海を望むロケーションで開催されているRainbow Disco Clubは都市型フェスとして定着してきているが、その音楽感を更にMIXCDとして表現したシリーズがEndless Flightと共同でスタートした。その第一弾にはRDCにも出演歴のある北欧ノルウェーのニュー・ディスコ大使であるPrins Thomasが抜擢されている。Prinsは過去にもニュー・ディスコを中心としたバレアリック路線なMIXCDをリリースしていたが、本作では一転して幅広い楽曲/音楽性を含みながらもテクノとしてのスタイルを披露している。しかし、それも最近テクノ路線のレーベルであるRett I Flettaを彼が始動させた事を考慮すれば、極自然な流れだったのだろう。始まりはDonato Dozzyによるビートレスかつトリッピーな電子音響なテクノから始まり、この時点で今までのPrinsとは異なる空気が発せられている。続くFloating Pointsによるディープなダブ・ステップで低空飛行を続け、The Shooktのサイケデリックな曲から遂にリズムに動きが見せ始める。Deepchordによる機能性を重視したミニマル・ダブ、Bjorn Torskeによる無邪気で陽気なムードに溢れたニュー・ディスコ、Marcellus Pittmanによる錆びた無機質なビートが鳴るロウ・ハウスなど、ジャンルは多彩だがロングミックスによって曲がいつ入れ替わったのかを曖昧とする自然な流れによって、不思議ととっ散らかった印象はない。寧ろ様々な音楽性がミニマルなミックスによって一つの流れを生み出し、特に中盤以降はビート感の強い曲が並んだ事でライブ感のある盛り上がりを見せている。ラストの盛り上げ方も圧巻だろう、一端Shedによる望郷の念を呼び起こすロマンティックな曲で仕切り直しをしつつ、最後にNY's Finestのハウス・クラシックで感情の昂ぶりを保ったままミックスは終了する。確かに以前のようなキラキラした底抜けの幸福感は薄れており、その分だけクラブを意識したグルーヴ感重視なプレイではあるのだが、しかしその中にもやや緊張感のあるコズミックな多幸感も存在する。何よりもニュー・ディスコなアーティストと言う自身の特徴や個性を振り払うかのような挑戦心あるミックスであるが、それがファンの期待を失う事なく新たな魅力を伴っている事は、Prins Thomasが単なるニュー・ディスコだけのアーティストではない事を気付かせてくれるのだ。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
The Far Out Monster Disco Orchestra (Far Out Recordings:FARO 181DCD)
The Far Out Monster Disco Orchestra
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ロンドンにて運営を続けるFar Out Recordingsはブラジリアン音楽を根底にクラブ・ミュージックを取り込みながら、時代に則しながら様々なアーティスト・音楽の発信を行っている。元々はその活動15周年の記念として2008年頃からFar Out Recordingsに所属するリオのアーティストが集まり立ち上がったプロジェクトがFar Out Monster Disco Orchestraであり、またプロデューサーとしての立場でレーベルオーナーであるJoe DavisとIncognitoの息子であるDaniel Maunickも参加している。2010年にはようやく初の作品がリリースされたのだが、そこにはオリジナルは収録されずJohn MoralesやMarc Macのリミックスのみが聞けたのだが、その後も同じようにリミックスのみを収録したEPを2013年まで計8枚リリースし続けていた。そして2014年、レーベルの20周年記念としてようやくプロジェクトのオリジナル音源を収録したアルバムである本作がリリースされた。ブラジリアン音楽と共にディスコやファンクを愛する音楽性はオーケストラも起用する方向へと繋がり、ライブ感溢れる演奏と生々しい音の連なりは南国の陽気なムードと胸に染み入るサウダージをさらっと表現している。音楽自体の斬新性というよりはブラジリアン音楽への実直な愛を曝け出すクラシカルな作風で、そこにディスコのビートやファンクの熱量が融け込みクラブとしてのダンス・ミュージックの機能も兼ね備えているが、切ない歌や哀愁のメロディーはどこか望郷の念を呼び起こすようで人肌の温度感が心地良い。当方がブラジリアン音楽に教養があるわけではないが、ディスコ/ファンクの影響も含まれている事もあってか軽快でしなやかなダンス・グルーヴが耳に馴染む事もあり、特に生音系のそれが好きな人にはこんなブラジリアン音楽も気に入るのではと思う。そしてCDには今までにリリースされたリミックスEPも収録されており、テクノからビートダウンまで色々なスタイルが聞けるが、特にTheo Parrishのリミックスが圧巻だろう。オリジナル/リミックスの豪華2枚組と大変お得なアルバムになっているので、ブリジリアン音楽好きもダンス・ミュージック好きにもお薦めだ。



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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fat Freddy's Drop - Mother Mother ( Translation) (The Drop:DRP 020)
Fat Freddys Drop - Mother Mother (Theo Parrish Translation)
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Fat Freddy's Dropというバンドについて全く知らなかったものの、リミキサー名にTheo Parrishの名が刻んでいたのであれば衝動的に購入してしまったのも致し方ない。バンドについて調べてみるとニュージーランドを代表するジャム/ファンク・バンドだそうで、本作は昨年リリースされたアルバム"Blackbird"からのシングルカットとの事。折角なのでウェブで"Mother Mother"の原曲を聴いてみたが、ボーカルやトランペットが豪華な雰囲気を添えつつリズム隊が土臭いうねりを生み出すファンクなトラックで、これはこれで既にクラブでも使用に耐えうる状態だ。がTheo Parrishのリミックスはやはり別格、原曲の雰囲気は残しながらも荒々しく骨太なグルーヴ感やざらついて粗野な質感で上塗りしたハウス・トラックは、完全にTheo Parrishによる作品として生まれ変わっている。原曲はボーカルからギターカッティングにホーン隊までが陽気な雰囲気を生み出していたものの、このリミックスではホーン隊さえもが酩酊を誘うようにフリーキーな鳴りをしており、それに合わせてどたどたとしたざらついたマシンビートが余計に全体の基調を重苦しく平坦なものへと変えている。くすんだように不鮮明な音響に塗りつぶされ、その混沌とした音のぶつかり合いがより無骨なファンキーさへと繋がるTheoらしいビートダウン・ハウスで、蒸し返すような湿度の高い世界が広がっているのだ。何処をどう聴いてもTheo Parrishの作品だが、特にインストバージョンはそのトラックの醍醐味をより味わえるだろう。



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| HOUSE10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - 71st & Exchange Used To Be (The Trilogy Tapes:SSTTTPLC 1)
Theo Parrish - 71st & Exchange Used To Be

カセットやアナログ、はてはTシャツなど衣類まで手掛けるUKの変異体テクノ・レーベルのThe Trilogy Tapes、ロンドンのスケーター系ブランドのPalace Skateboards、そしてデトロイトはTheo ParrishによるSound Signature、その3組が連携して手掛けた話題作がリリースされている。2000円以上の高価格でありながらリリースされるやいなや即完売となった本作は、全てTheo Parrishによる楽曲であるが、その人気の高さも納得の内容だ。近年は歪な構造を成す変異体とも言えるフリーキーなハウスが多かったTheoだが、この作品に於いては初期の頃を思い出させる煙たくも色っぽく、その紫煙から情緒が沸き上がるような一際官能的なハウスを披露しているのだ。目玉はタイトル曲の"71st & Exchange Used To Be"で間違いなく、ハンドクラップが連打されながらもジャジーヴァイブスを取り込んだ変則的なビートの上を、物静かで内向的なフェンダーローズやパッドが官能的に染め上げる。ビートには生々しい荒さが見えながらもしなやかに編みこまれたような柔らかなビートを保っており、何より上モノのアドリブ的なライブ感がありながらも控え目に妖艶な空気を発する旋律に、Theoのソウルフルな側面が最も顕出している。裏面にはよりロウ・ハウス的にざらついたリズムを浮かび上がらせながらもアドリブ的にフリーキーさを残したファンキーな"Petey Wheetfeet"、もはや打ち込みによるハウスと言うよりはフュージョン的なライブ感のある湿っぽい"Blueskies Surprise"と、こちらは朝方のアフターアワーズにもしっくりはまりそうな曲が収録されている。どのリリースも総じて品質は高いのは間違いないが、この路線でアルバムも制作してくれたら…と思う程の快作だ。

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| HOUSE10 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Terrence Parker - Life On The Back 9 (Planet E:ple65361-1)
Terrence Parker - Life On The Back 9
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デトロイト・ハウスの一般的な評価と言えばTheo ParrishとMoodymannに集約されてしまうのだが、彼等の活躍と共に再評価され出しているのがデトロイトの古参アーティストであるTerrence Parkerだろう。来日頻度も高くはなくアルバムのリリースが多いわけでもなく、粛々とEPをリリースし続けている活動は目立つものではないが、昨年の"Finally EP"(過去レビュー)は世界的にもヒットしより注目を集める契機となった作品だ。本作はそんな彼にとって17年ぶりのアルバムだが、デトロイトの至宝であるPlanet Eよりアナログ3枚組でのリリースとなっている事からも、かなりの自信作であるのが伝わってくる。アルバムとしては随分と間が空いてしまったのだが、しかしその空白を埋めるには十分過ぎる素晴らしいハウストラックが並んでおり、特に時代に迷わされずに自身の道を見据えた揺るぎない自信が満ち溢れている。時にゴスペル・ハウスとも称される彼のDJやトラックの背景にはディスコやガラージが存在するが、本作ではそんな要素を更に丁寧に磨き上げて洗練させ、温かくソウルフルな気分としっとりと優美な官能が同居するデトロイト・ハウスへと進化させているのだ。曲単位で強烈な印象を植え付ける個性を発しているわけではないが、ピアノやオルガンの優雅なコード展開を軸に滑らかなグルーヴを生み出すリズムを組み合わせた作風は、どれも優しく柔軟な響きが大らかな包容力となって聴く者を穏やかな気持ちにされてくれる。確かに享楽的なクラブでの盛り上がりと言うよりは教会の中の慎ましやかさもあるようで、彼の音楽性がゴスペル・ハウスとも称されるのはそういう点からなのだろうが、だからと言って彼の心がフロアから離れたわけでもなく清廉な高揚感が込み上げる誠実な音楽なのだ。奇を衒う事もなくハウス・ミュージックに対して忠実な精神が感じられるアルバムであり、デトロイト・ハウスの熱心な信者だけでなく多くのハウスファンへ訴えかけられるであろう傑作だ。

※11/8追記
アナログと配信だけのリリースでしたが、Defectedよりリミックス・ワークスを含むボーナストラックも合わせた2枚組でCD化されました。



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| HOUSE9 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Specter - The Gooch EP (Sound Signature:SS052)
Specter - The Gooch EP

Sound Signatureは基本的にはTheo Parrishが自身の作品をリリースするレーベルではあるが、時折彼の目に止まった期待株のアーティストの作品をリリースする事もある。となると得てしてインパクトのある事は必然ではあるが、このSpecterによる新作も並々ならぬ個性を放っている。SpecterことAndres Ordonezはシカゴ出身のアーティストであり、2000年代前半には華麗なるディープ・ハウスをリリースしていたようだが、一時期の活動休止を得た後のSistrum RecordingsやExquisite Musicからの作品を聴いてみるとロウ・ハウスを先取りしていたようにも見受けられる。本作はSound Signatureからは2枚目となるEPであるが、やはりその方向性は変わっておらず今どきのロウ・ハウスを踏襲しつつ音を彫刻するようなレーベル性を発揮している。A面の"The Gooch"は一見ディープかつミニマルな淡々とした作風ではあるが、音自体が圧縮されたように籠もりつつ荒削りなリズムトラックが生の臨場感を生み出しており、そこに不思議な効果音なども混ぜたりと不気味な様相を呈している。B面の"Body Blow"は更に初期シカゴ・ハウスの安っぽいジャッキンな鳴りやネジが外れた感もありつつ、その荒ささえも機能的なツール性へと直結しているようで、正にロウ・ハウスという形容が相応しい。残りのもう1曲である"Zodiak"は正統派のアシッド・ハウスではあるが、やはりハイハットも錆び付いたようにざらついていたりと、光を失った金属が擦れるような悪い音が特徴だ。Theo Parrishに比べるともう少々フロアでの使い易さも考慮されていたりと、ある意味では常軌を逸脱するかしないかのぎりぎりで保っているところもあり、テクノと混ぜても映えであろうフロアトラックだと思う。

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| HOUSE9 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
J.A.N. - The Weather EP (Dopeness Galore:DG 10 006)
J.A.N. - The Weather EP
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オランダはアムステルダムと言えばデトロイトの影響を強く受けている土地であり、Rush HourやDelsinなど実力派のレーベルが集まっている。同じくアムステルダムのDopeness Galoreもファンクやヒップホップにソウルなど黒人音楽からの影響を元に良質なクラブトラックをリリースするレーベルであるが、そんなレーベルから現れたJ.A.N.なる新星の作品は初期のMoodymannやTheo Parrishを思い起こさせるようで、注目して損はないだろう。力強い正確な4つ打ちキックやボイスサンプルがファンキーながらも酩酊するスモーキーなパッドが感情的に伸びる"Make It Funky"、美しいシンセストリングスが優雅に舞いつつからっとしたパーカッションが心地良いディープ・ハウスよりの"Stormy"、ヒップホップのざっくりと煙たいビートを下地に流麗なエレピなどが仄かにソウルを発する"Shines"と、そのどれもがデトロイト・ハウスからの影響を隠す事なく表現したトラックが並んでいる。デトロイト・ハウスの訝しくも感情を揺さぶる空気、ラフな質感から生まれる温かさなど、それらを混ぜ込んだスタイルを彼はB-BOYハウスと説明する。なるほど、ラップやブレイク・ビーツに合わせて踊るB-BOY、確かにJ.A.N.によるサンプリング・ベースの曲からはそんな黒っぽさがぷんぷんと滲み出ている。まだフォロワーの粋を出切ってはいないのも事実ではあるが、デビュー作にしては十分過ぎる程に心に染み入る仄かに黒いハウスで、今後にも期待せざるを得ない。



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| HOUSE9 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/3/15 Dope Dive -Jay Daniel- @ Module
一時期に比べるとテクノに於ける聖地とまで称されていたデトロイトも、最近ではベテラン勢が新作をリリースしない事からかその勢いに陰りが見られている。その中で今世界的に注目を集めているのが若手を代表するKyle Hallであるが、彼と活動を共にするJay Danielも忘れてはならない。2013年にはTheo ParrishのSound Signatureからデビュー作をリリースしたJayだが、その母親はかつてPlanet-Eからもリリース歴のあるNaomi Danielであり、正統なるデトロイトの血筋が息衝いている事を証明しに来日する。
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| EVENT REPORT5 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Long Walk In Your Sun (Sound Signature:SS050)
Theo Parrish - Long Walk In Your Sun

思えば遠い所まで来たものだ。Theo Parrishによる音楽を彫刻するレーベル・Sound Signatureは、自身の音楽活動の場として1997年の始動から既に17年が経過している。自身の作品も、また他のアーティストによる作品も既成のハウス・ミュージックからは外れた造形を表現し、長く時間が経過した今でもレーベルの個性を保ち続けている。本作はTheo自身による新作であり記念すべきレーベルのカタログ50作目でもあるが、今尚音楽性を変える事なくTheoの個性が主張する作品となっている。タイトル曲である"Long Walk In Your Sun"はTheoお得意のビートをダウンさせたトラックだが、物悲しいローズ・ピアノや鈍く黒光りするコズミックなシンセ音を散りばめて、パーティー朝方の気怠い時間帯を思い起こさせるスモーキーな雰囲気を発している。荒く研磨されたようなざらついたビート感は終始低い重心を保ち、足へと吸い付きながら踊る動きを鈍くさせるが、Theoがプレイするとこれもまたダンストラックになるのかと想像すると面白い。対して裏面の"Strawberry Dragon"は生々しさを打ち出したトラックで、先ずは手数の多い野性的なドラミングによるTheoにしてはBPMの高いビートが耳に入ってくる。そこにブルージーなピアノのコードやヴィブラフォンなどが不鮮明に混ざり、更には極端に音のバランスを崩したような処理が余計に曲全体を荒削りなものへとしているが、そのラフさを自然に聞かせる手腕がTheoの完成形として成り立っている。ハウスと呼ぶには余りにも異形の音楽であり、土着的なフュージョンとでも呼ぶべきだろうか。レーベル名が示唆するSound Signatureと言う手法は、ここでも変わっていない

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| HOUSE9 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
KMFH - The Boat Party (Music 4 Your Legs:IMFYL065)
KMFH - The Boat Party
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デトロイト・テクノ/ハウスの新生代を担うだけでなく、今では世界中から注目を浴びるまでに急成長を遂げたKyle Hall。2007年に僅か15歳でOmar-Sが主宰するFXHE Recordsからデビューを果たしていたが、その時点でどれだけの人が原石に気付けていたのだろうか(当方も全く知らなかった)。明らかに状況が変わり始めていたのは2010年にThird Ear Recordings、Hyperdub、Moods & Groovesなどのレーベルから作品をリリースした頃で、何だかとんでもない新人が出てきていると話題に上がる事が多くなっていた。もうそれ以降の説明は不要であろう、今では知る人ぞ知る…ではなく22歳にしてアンダーグラウンドな活動でありながらその著名度はデトロイトのベテラン勢に匹敵している。本作はそんな彼による初のアルバムで、元々アナログでリリースされていたのが幸運にもCD化された。テクノと言うよりはハウスに近い作品集ではあるが、まだ若いだけあって荒削りな印象は拭えない。例えばTheo Parrishにも通じるような粗雑で歪んだ音質と共に、厳ついアシッド風なテクノに無機的に冷えたエレクトロ、そしてデトロイトの過去を踏襲した感情的なハウスから狂ったゲットー・テックまで、何でも咀嚼するように手を出している。そのジャンルとして統一感の無さは今尚成長過程にある状態を示しているのだろうが、かと言って本作がムード的に散漫になっているかと言うとそうでもない。特に際立っているのがデトロイトと言う寂れた街のムードを音に投影させたかのようなマシン・ビートで、剥き出しにも思える荒削りなビートは決して整ってはいないが、しかしそれは理性ではなく衝動から生まれたファンクを鳴らしている。それは初期のシカゴ・ハウスにも通じるものがあり、若さ故のパワフルなビートは今流行のロウハウスに含める事も不可能ではないが、それにしたってKyleの野性的で粗暴なサウンドは余りに個性的で、良い意味で周りから浮いているのだ。これが天然なのか狙った上での結果なのかは分からないが、今までのデトロイト世代には無い貪欲なスタイルの吸収と、ラフなマシン・ビートの組み合わせが、デトロイト・ソウルの光を鈍く放っている。



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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/12/14 WHITE Label Night @ Grassroots
とあるアーティストにEdward & Oskar Offermannが来日するから、是非聴いてみてと紹介されたものの、当方はその存在を全く知らなかった。調べてみるとドイツでWHITEと言うディープ・ハウスのレーベルを主宰し、またPanorama BarやRobert Johnsonでもレギュラーでプレイするなど、海を超えたドイツでは注目を集めているようだった。ただそんなネット情報だけでは実力は未知数だったものの、ドイツはテクノだけでなくハウスでも栄華を極めている状態である。また日本からはLAIRやCABARETで活躍しているKabutoらが出演する事もありパーティー自体は期待出来そうだったのに、ならばこの機会にEdward & Oskar Offermannを聴いてみよう思い立ってGrassrootsへと行く事にした。
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| EVENT REPORT4 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mala Feat. Dreiser + Sexto Sentido - Como Como (Brownswood Recordings:BWOOD0111)
Mala Feat. Dreiser + Sexto Sentido - Como Como
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早くからダブ・ステップにおいて頭角を表していたDigital MystikzのMalaは、更にその先へと進むべく昨年のアルバムではキューバ音楽にも接近し、再度高い評価を獲得している。とは言いながらも当方はダブ・ステップに興味はないのでスルーしていたが、アルバムからの10インチのカットにはデトロイトのTheo Parrishのリミックスが収録されていたので、即購入した次第である。"Como Como"のオリジナルも収録されているので聴いてみたところ、これがスローモーなディープ・ハウス状態で、ダブ・ステップな印象は殆ど感じられない。抜けの良いコンゴは爽やかで軽快な空気をを生み出すが、そこにしっとりと気怠くもメランコリーなピアノの調べが加わり、Dreiser & Sexto Sentidoによるボーカルが全体を湿らせていく。土臭い香りに包まれライブ感のあるディープなトラックは、一般的に思い浮かべるダブ・ステップとは全く異なっていた。それを更にTheo Parrishがリミックスしたのは、4分にも満たない原曲を2倍の8分にまで引き伸ばしつつ、重心の低いバーストしたようなキックも追加して完全にTheo流に塗り替えたビートダウン・ハウスへと深化している。音像をぼかしたエディットや朧気なシンセも加えてよりソウルフルなムードを強めてはいるが、原曲のイメージを壊す手の加え方はせずに、Theoらしい粗野な無骨な音作りで感情をより刺激するリミックスとなっているのは流石だ。言われなければ、Theo Parrishの新作と思い込んでしまう程の出来で素晴らしい。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/11/15 Grassroots 16th Anniversary Special LAIR @ Grassroots
先日16周年を迎えた高円寺Grassroots、その狂騒の余韻はまだまだ続いており、Kabuto主宰によるLAIRにはMoodmanとDJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitzを呼び寄せた。Moodmanと言えばジャンルに制限される事なく臨機応変に柔軟なプレイが出来るベテランであり、DJ Sprinklesと言えば古き良き時代のハウスの様式美を今に受け継ぐDJであり、そしてKabutoが揃ったとなればディープ&ドープなハウスの一夜になる事を期待されたも同然だ。
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| EVENT REPORT4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/9/22 FACES Records 2013 Tour of Japan Tokyo @ Seco
ロウなディープ・ハウス/ビートダウンで一際注目を集めているMotor City Drum Ensembleを送り出したMCDE、そのレーベルを主宰するのがPablo Valentinoだ。MCDE以前からジャジーヒップホップやブロークンビーツも手掛けるFaces Recordsを立ち上げ、最近ではより黒いディープ・ハウスへとシフトしつつあるが日本のRondenionやKez YMの作品もリリースするなど、ジャンルの垣根を取っ払い黒い音楽の開拓を進めている。今回は2年ぶりの来日となるが、日本からはKez YMとA Little Spice (Kiccio & DJ Noa)がサポートに入り、日本ツアーの最後の夜を演出した。
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| EVENT REPORT4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/8/16 Marcellus Pittman Japan Tour 2013 Feat. Re:Funk @ Amate-raxi
デトロイトには本当の意味でスペシャルなユニットである3 Chairsがいるが、そのメンバーの一人がMarcellus Pittmanだ。他のメンバーがKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhiteである事を考えると、彼等と同列しているMarcellusも見過ごしてはならない存在だ。3 Chairsとしての活動以外にもSound SignatureやTrack Mode、そして近年は自身が設立したUnirhythmからの作品をリリースなど制作の面でも確実に評価を得つつあるが、当方はようやく彼のプレイを初めて聴く機会があったので非常に楽しみにしていた。
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| EVENT REPORT4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
3 Chairs - Demigods (Three Chairs:3CH07)
3 Chairs - Demigods
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デトロイトのMoodymannことKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhite、Marcellus Pittmanとどす黒い4人が集結したスペシャルユニット・3 Chairsの7年ぶりとなる新作が到着。個々の才能だけでも並々ならぬ異形めいたものではあるが、そんな4人が集まっただけで話題となるのは当然であろう。実のところこのユニットにおける制作の役割や分担は明確にされていないので、個々のアーティストの音楽性がどれ程反映されているかは掴めないところがあるのも実情だ。しかし"Demi Gods"を聴く限りではハイハットやキックが味気なく鳴る中で、シカゴ・ハウスの悪さが滲み出る中毒的なアシッドサウンドが低い所で這いずり回るのを聴くと、これは恐らくはTheoとMarcellusが掛けているのではと思う。続く"Elephant Ankles"では一転してドタドタしたリズムがスモーキーな音像に包まれるも、光沢のあるスピリチュアルなジャズを意識した作風はこれもTheoによる制作に思われる。気が抜けて湿ったキックが妖艶なビートダウンの"6 Mile"は、掴みどころの無いファンクネスが感じられるのを考慮するとMoodymannによる曲なのかもしれない。"Celestial Contact"も随分と粗い音質のビートではあるもののミニマルで骨が露出したような無駄の無いハウスで、これもTheoとMarcellusが手掛けているのだろうか。本作ではRickらしい直球ストレートでファンキーなハウスは収録されていないが、何処にどう絡んでいるのかは分からないままだ。とは言っても表面的には異なる音が出つつも、しかしどれも地味にドープな黒光りをしているところにはデトロイトからの音である事を示しており、流石の存在感を放っている。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Dance Of The Medusa (Sound Signature:SS049)
Theo Parrish - Dance Of The Medusa

オリジナル/リミックスを含め本当に精力的に音楽制作を行なっているデトロイトの奇才・Theo Parrish。2013年もその勢いは止まらないって、リリースから3ヶ月以上経っての紹介となり旬は過ぎてしまったが、それでもやはりその尖った個性を爆発させた作品の魅力は他では代替えのきくものではない。いつも一体どんな機材をどんな風に扱ったらこんな奇っ怪なハウス・ミュージックが生まれるのか不思議だが、新作もその印象は変わらない。これが俺が作るビートダウンだと主張するゆったりとしながらも、錆びた金属音らしき濁った打音がドープな"Dance Of The Medusa"。まるで廃工場から生まれた錆びれたソウルを鳴らすように物悲しいが、抗うように力強い。増長されごりごりとした歪なリズムトラックの上を微かにシンセが鳴っているが、しかし鈍器で殴打するような鈍いパーカッションが連打される"Bubbles"は、シカゴ・ハウスの系譜と言って間違いないだろう。更に裏面の"Ambalamps"になると定型にはまったリズムは全くなく、ローファイなシカゴ・ハウスのリズムを解体してずらして再構築させたような変容を遂げており、もはやハウスと呼ぶのも難しい。それでも尚、そこには混沌とした熱いソウルが燻っているのだが。個性が強いが故に多分に自身でプレイする事で一番はまった使い方をするんだろうなと想像され、クラブでこんなトラックを爆音で浴びたら一体どうなってしまうのだろう。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Invisible - Generational (Ninja Tune:ZEN12342)
The Invisible - Generational
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Matthew HerbertのAccidentalからデビューし、その後はヒップホップやブレイク・ビーツを開拓したかのNinja Tuneへと移籍し活動を続ける事は、言うまでもなくユニークな音楽性を持っている事の証だろう。そんな経歴を持つのがUKのトリオバンドであるThe Invisibleだが、本作で驚くべきはそんなバンドの作品をTheo Parrishがリミックスを施している事だ。ジャンルを超えてさえその手腕が求められた結果と、そしてNinja Tuneとの絡みと言う意外性も楽しみではあるが、先ずはThe Invisibleのオリジナルについて。"Generational"はくぐもったサイケデリックなギターが目も眩むような毒々しさを放つが、それと共に哀愁がたっぷり乗ったボーカルやメロディーが現世に意識を保つエレクトロニックなロックだ。ラフで荒々しい音作りは良い意味での臨場感や空間の広がりへと繋がってロック感を生み出しているが、DJによってはミックスの中に組み込めるダンスな4つ打ちのビートもある。それを完璧に自分の色に染め上げたのが"Generational (Theo Parrish Remix)"なのだが、先ず驚くべきは5分程のオリジナルを15分と言う大作に生まれ変わらせている事だ。その上でロック色を払拭したロービートの無骨なリズムが下地を強化し、もやもやと奥の方で鳴る不鮮明なシンセとは対照的に表面ではギラついた光沢のあるシンセが酩酊のメロディーをなぞり、徹底して底を這うようにずぶずぶとした足取りのグルーヴで異形の世界へ引きずり込む音響が圧巻だ。テンポは遅いのにひりつくような緊張感、神経質に差し込んでくる気の抜けない音が、15分と言う長い時間を全く飽きさせる事なく強い吸引力を持って耳を惹きつけるのだ。もはや完全にオリジナルと呼べる程までのリミックスで、Theo Parrishの個性がひしひしと感じられる一枚だ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole (BBE Records:BBE165CCD)
Sadar Bahar Presents Soul In The Hole
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あるアーティストからTheo Parrish好きならこの人も絶対に気に入るよ、と教えて頂いたのがシカゴ出身のSadar Baharだ。私は恥ずかしながら全く知らないDJ/アーティストだったのだが、ネットで調べたところによるとかの有名な"Music Box"でRon Hardyのプレイを体験し、その他伝説となったシカゴ・ハウスのDJから強い影響を受けてDJ業へと足を踏み入れ、徹底的にアンダーグラウンドな方面からディスコ・ミュージックを探求しているDJだと言う事だ。自身では作品を手掛ける事なくあくまでDJ一本で勝負している"Deejay's Deejay"なのだから、DJ業に自負を持っているのは当然としてその実力も疑うべくもないのだろう。本作も当然アルバムではあるが自身の作品が収録されているわけもなく、全て彼が掘り起こした古き良き時代のトラックを集めたコンピレーションとなっている。しかしただのコンピレーションではない。70〜80年代のドーナツ盤でしかリリースされていないようなレアトラック満載となっており、音楽を今に伝える伝道師=DJとしての役務を実直にこなしているのは明白だ。ブギーなディスコティック"Soul Melody (Yam Who? Remix)"、古びた輝きを放つシンセ音に懐かしさを感じる"Spirit"、血管ブチ切れファンクな”Bail Out”、郷愁に包まれる繊細なフュージョンの"Free"など初めて耳にする曲のその全てが、リリースから30年も経っているのに今も尚心を熱くする永久不滅のソウルを放ち、そしてダンスミュージックとして機能する面も持ち合わせている。勿論レア曲だから価値があるのではなく、単純に最高の曲を掘り起こしたらそれがレアだったと言う結果であり、当コンピレーションを聴いても決して貴重さを鼻にかける空気も全くなくただ単に素晴らしい曲が並んでいる事を感じられる筈だ。ディスコやファンクが本当に好きなんだろうと言う音楽愛も強く伝わってくるし、来日時には是非彼のDJを聴いてみたい。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Azymuth - Avenida Das Mangueiras (SS Translation) (Far Out Recordings:JD24)
Azymuth - Avenida Das Mangueiras (SS Translation)
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クラブミュージック方面からも人気を博しているブラジルのフュージョン・バンド、それがAzymuth。リリース元のFar Out Recordingsはロンドンからブラジリアン音楽を積極的に掘り起こしているレーベルで、フュージョンバンドのみならずクラブ関連のアーティストとも友好を結んで上手く運営を行なっている。その一例として本作ではTheo ParrishとLTJ Experienceをリミキサーとして起用し、DJユースにも耐えうる楽曲としてフュージョンを再生させている。Theoによる"Avenida Das Mangueiras (SS Translation)"は普段の作風である視界も歪むような音響効果を強調する事もないが、しかし原曲の跳ねる躍動感を抑えてミニマルな曲調として完全にDJとしての使い勝手を意識した内容だ。特にファンキーなベースラインを生かしてはいるものの、全体としてはリミックスと言うよりは作風を整えているようなエディットに近い。LTJ X-Perienceによる"Partido Alto (LTJ Xperience Remix)"は原曲のスローな印象を壊すことなく、フュージョンからビートダウン/ニューディスコな作風へと自然なリミックスを行なっている。こちらもやはり展開を抑えつつ反復を執拗に繰り返すのだが、控え目なシンセのコードが大人の夜の濡れたしっとり感を強調し色気のある作風となっている。リミックス自体も納得の出来だが、レコード本体も180グラム重量盤で存在感はばっちりなので、是非ともアナログで所有しておきたい一枚だ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rondenion - Montage EP (Faces Records:FACES 1213)
Rondenion - Montage EP
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ここ一年程は自身が運営するRagrange Recordsと自身の楽曲制作を並行して積極的な活動を行なっているRondenion。勢い留まるところを知らず更なる新作は、前作に引き続きMotor City Drum Ensembleも関連するフランスのFaces Recordsからとなる。Theo ParrishやKDJも引き合いに出されるビートダウンかつファンクネス溢れる作風は本作でも健在で、ガヤガヤとした雑踏の音とピッチのずれたような幻惑的な呟きが入る幕開けから始まり、徐々にキレのあるファンキーなリズムが浮かび上がりディスコっぽいサンプリングのループへと突入する"Herb"が非常に勢いがあり耳を惹きつけられる。次の"Surely"ではハウスと言うよりはヒップホップを下敷きにした引っかかりのあるグルーヴの上に、朧気なパッドや生音のサンプリング等を混ぜながら、そして吐息を吐くようにかすかな呟きにソウルをのせている。裏面の"Convulsions"はこれでもかとガヤ声やホーンなど様々なサンプリングを敷き詰め、チョッパーベースの攻撃的な音を強調した勢いのあるブギーなハウスで雑然・混沌とした黒さに染まった点が魅力的だ。エレクトロ/ブギー系で注目を集めているそうなInkswelによる"Surely (Inkswel Remix)"は、オリジナルよりも無駄を削ぎ落として身軽になったチージーで親近感のあるエレクトロであり、これはデトロイトの原始的なファンクを喚起させる初期エレクトロにも通じている。どの曲もつまるところ日本離れしたファンクネスが炸裂していて、海外から注目を集めるのも至極当然と言う訳だ。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2012/11/17 BLACK EMPIRE feat. Theo Parrish @ Liquidroom
既に恒例となっている年に一度のTheo Parrishによるワンマンロングセットが、今回はLiquidroomのパーティー「BLACK EMPIRE」によって開催された。デトロイトもシカゴもNYも西ロンも、そしてジャンルも時代も超越し混合と削り出しによる音の彫刻と呼ぶべきTheoのプレイだからこそ、たった一人による真夜中のパーティーを特別なものとする。
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| EVENT REPORT4 | 19:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Marcellus Pittman - Pieces (Unirhythm:UNICD 01)
Marcellus Pittman - Pieces
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デトロイトには最も強く黒光りする集団である3 Chairsが居る。そのメンバーこそMoodymannことKenny Dixon Jr.とTheo ParrishとRick Wilhiteであり、4本目の椅子の足となるのがこの度初のアルバムリリースに至ったMarcellus Pittmanである。正直に言ってしまえば前者の3人程には経歴も知名度も及ばないのは事実かもしれないが、彼等の作品の制作にも加わりつつ様々なレーベルから自身の作品を世に送り出し、着々と経験を蓄え才能を磨き上げていたのだ。10年以上に及ぶ活動を経てのこのアルバムも派手な展開は皆無で一聴した限りでは地味に聴こえる…と言うか何度聴こうが地味には間違いないが、前述の音を彫刻するTheoや卑猥でセクシーな音を奏でるMoodymann、そしてラフながらも感情を揺さぶるRick Wilhiteとはまた異なる個性を持ったアーティストである事が分かる。前述の3人に比べれば汗臭く感情的などす黒さは感じられる事は少なく、テクノ的な無機質な音の使い方を強調し音を無理に重ねる事なく、逆に必要最小限なまでに間引きながら骨格を露わにしたハウスを奏でている。非常に機械的とも言える単調で冷たいリズムトラック、感情の起伏を抑えた落ち着いたメロディーと曲調自体は控え目な印象ではあるが、ある種シカゴ・ハウスとも共通する無骨で粗暴なトラックの作りに硬派な男気と何かが生まれようとする胎動が感じられると評するのは言い過ぎだろうか。ディープ・ハウスと呼ぶには音の剥き出し感が余りにも強過ぎるのだが、しかしこれもまたデトロイトと言うソウルの街から生まれたハウスなのである。"Pieces"と言うタイトル通りに断片だったアナログを纏めたアルバムではあるが、Marcellus Pittmanの全容を知るには最適な作品であろう。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Any Other Styles (Sound Signature:SS045)
Theo Parrish - Any Other Styles

Theo Parrishの快進撃が止まらない。自身の創作の場であるSound Signatureからの新作は、2011年にCDR Berlin Workshopに出演した際にCDRで披露していた新曲"Any Other Styles"を収録している。いつだって我らの予想を超えて風変わりな音の彫刻を行なってきた彼にとっても、この新作はそれでも尚ネジがぶっ飛んだように奇抜であると言わざるを得ない個性的な1曲だ。WEB上の情報では格闘系テレビ・ゲームからのサンプリングを使用したとの記載があるが、確かにパンチやキックなどのビシバシとした効果音が連打されているようにも聴こえるが、プログラミングによるビートとそれらの効果音が複雑、いや複雑を超えてもはやどんなリズムなのかも分からない程に抽象的に編み込まれている。途中からは野性的に荒々しい4つ打ちも入ったり抜けたり、そして悪そうなアシッドなベース音が底で唸りを上げてなんとかDJツールとして仕上げているが、クラブでの高揚した気分の時にこれを聴いたら一体皆どうなってしまうのだろう。そして裏面には"Beat These"はタイトル通りにメロディーは無しのリズムオンリーな曲で、鋭角的なハイハットと連打されるバスドラや時折入るスネアのみで構成される簡素なDJツールが収録されている。これはミックスしてなんぼと言う内容ではあるが、如何にもTheoらしい黒いグルーヴ感があるのも事実だ。本作は両面完全にDJツール向けではあるので、是非ともクラブのどでかいサウンドシステムで是非とも聴いてみたいものだ。

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| HOUSE8 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Hand Made (Running Back:RB036)
Theo Parrish - Hand Made
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怒涛の勢いで新作やリミックスを送り出しているデトロイトの音の彫刻家・Theo Parrish。新作は珍しく自身のSound Signatureからではなくドイツのディスコフレーバー漂うハウスレーベル・Running Backからと意外な絡みとなるが、今年の前半に同レーベルからのリリースとなるHelium RobotsのEPにリミックスを提供した事も関係があるのかもしれない。とは言ってもTheoはTheo、基本的にはいつもと変わらず無骨で骨太でどす黒い音楽性は変わらないのでご安心を。A面には2年前にリリースしたアルバム"Sketches"(過去レビュー)からのカットとなる"Black Mist (Extended Version)"が収録されているが、鈍く振動するダーティーなベースラインとガチガチとした規則正しくも圧倒的な質量を誇るキックが、無表情な冷たさを装いながら狂気のアシッド感を生み出す暗黒シカゴ・ハウス。B面には新曲が2曲収録されているがこれらはディスコも意識しており、ひたすらピアノのサンプリングのワンループを繰り返すミニマル調なのにジャジーな軽快さが売りの"Pop Off"に、壊れたように粗悪さを強調した図太いリズムマシンのキックと古ぼけたコンピュータが発するような不思議なシンセ音が唸りを発する"Wild Out"と、サンプリングから個性を生み出す手腕は最早説明するまでもないだろう。家の中で小さな音で聴くのではなく、フロアの巨大な音でこそ暴力的な鳴り方が映えるだろうと考えると、どうしたってフロアで聴きたくなってしまう。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Brett Dancer - Euphonic Moods EP (TMR Essentials:TMRE-001)
Brett Dancer - Euphonic Moods EP

Theo Parrish、Larry Heard、Alton Miller、Anthony Nicholson、Chez Damierと言った伝説的な才人の作品をリリースし、NY発ながらもシカゴやデトロイトのアンダーグラウンドなハウスのバックアップをし続ける名門レーベル・Track Mode。そのレーベルを主宰するのが自らアーティストとしても活躍しているBrett Dancerで、この度サブレーベルとしてTMR Essentialsを始動させてその第一弾として自身の作品をリリースさせました。派手な作風でもなくアルバムのリリースもなく今までに地味な活動を続きてきたBrettではありますが、多くの名作をリリースさせたそのセンスは自身の普遍的なハウストラックを制作する事にも影響しているのだろうか、このEPに於いても普遍的とも言えるディープ・ハウスを披露しています。"V2"の薄く消え行きそうに延びるアンビエントなパッドの幻想感、しんみりと心を温めるシンセのリフに重くない軽快かつ単純な4つ打ちのリズムから成るハウスに、激しく心揺さぶる熱狂はないものの一歩下がって冷静に見つめたような控えめな叙情感の表現はベテランらしい侘び寂びを感じられます。また"Space"や"The Lost"にしてもやらためったらと感情を剥き出しにする事なく、ウォーミーな柔らかいシンセ使いを基調に安定感のあるハウスのグルーヴをクールに流しているだけなのに、アダルティーな優雅さ演出する聞かせ方に彼のハウスに対する求道的な姿勢が伺えます。こんなに素晴らしい作品を手掛けているのに、アルバムをリリースしないのがもったいない位ですね。

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| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish / Pirahnahead / Craig Huckaby - Black Music (Sound Signature:SS047)
Theo Parrish / Pirahnahead / Craig Huckaby - Black Music

Theo Parrish主宰のSound Signature新作は、Theoが率いるThe Rotating AssemblyのメンバーでもあるPirahnaheadやCraig Huckabyの作品も収録したスプリット盤。Theoが提供する"Black Music"はCraigをボーカルにフィーチャーしているが、実は"Sound Sculptures Vol.1"(過去レビュー)のCD盤に収録されていたものを今になって初アナログ化。Weldon Irvineの"I Love You"の流麗なストリングスパートをサンプリングしてソウルフルな粘着系ビートダウン・ディスコを披露しているが、Craigの語り口調のボーカルが渋いアクセントとなり黒さも増量している。後半に進むに連れサンプリングパートと共に、生演奏風なピアノや弦楽器も前面に出ながら雑然とした黒いファンクネスが入り交じる展開は圧巻だ。Pirahnaheadによる"Child Of The Sun"もCraigのボーカルに迎えているが、こちらはよりバンドを組んだかのような迫力のあるファンキーチューンだ。土臭いパーカッションの乱れ打ちから生じるトライバル感や、控え目に華麗なエレピや泥臭いベースラインによる生々しさは、PirahnaheadのDJとしてではなくアーティスト的視点によるセッション風な躍動感に溢れている。どちらもSound Signatureらしいブラックネス溢れる音は言わずもがな、ツールとしての作風から離れた曲単体としての質を高めた音楽性が素晴らしい。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Sound Signature Sounds Vol. 2 (Sound Signature:SSCD06)
Theo Parrish - Sound Signature Sounds Vol. 2
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リミックスワークにエディット作品の編集盤、そして新作のリリースと活動がにわかに慌ただしくなっているTheo Parrishと彼が主宰するSound Signature。アナログをこよなく愛するTheoの発信方法は基本的にアナログとなり、アルバム以外のEP作品となるとなかなか聴ける機会はないのだが、この度12年ぶりとなる彼のコンピレーションアルバムが発売された。内容は1997年から2005年までのTheo Parrish名義の作品に3 ChairsやThe Rotating Assemblyの作品を含み、初期/中期の彼にしては比較的ハウスフォーマットを保っていた頃のトラックが今でも強い個性を放っている。本作の中では一番古い"Rain for Jimmy"を聴くと規則的な図太い4つ打ち基調であるのが逆に新鮮だが、しかし極端にバランスの崩れた高低の音や執拗に繰り返されるファンキーなサンプリング使いは、やはりこれこそTheo Parrishと言うべきであろう。奇才と言うべき仕事を行った作品と言えばReclooseの曲のリミックスである"I Can Take It"で、原曲が軽快で爽やかなフュージョン・ハウスだったのに対し、ここでは徹底的に全体を圧縮し一部の帯域を削ぎ落したように平たいグルーヴが永遠と続くビートダウン・ハウス(とさえ呼べるのかも分からない)へと変貌を遂げている。果てもなく同じボーカルネタを反復させ上昇も下降も無く徐々に時間間隔を狂わせる、16分超えの偉業と呼ぶべきリミックスを披露しているのだ。そして本作の中で一番の話題作が9.11アメリカ同時多発テロに衝撃を受け、そこからレクイレムのように制作された"Major Moments Of Instant Insanity"だ。テロの標的となったWorld Trade Centerに対する人々の話やMarvin Gayの"Inner City Blues"をサンプリングして曲のあちらこちらに散りばめたこの曲は、テロを体験した事の無い者に対しても重苦しい悲壮感を背負わせるディープな世界感かつ泥臭いソウルが爆発した至高の1曲だ。これら以外の曲についても視界の悪い煙たい音像や壊れたエフェクターによって歪められたような音質が徹底されており、そこにTheoのSound Signatureと称する音の彫刻の技を聴く事が出来るのだ。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2012/04/27 PUBLICHOUSE 2nd anniversary party! @ Eleven
この二年間月末の木曜日と言う平日に開催されていたPUBLICHOUSEが、目出度く金曜日へのパーティーへと昇格しました。この日はお馴染みのHiroshi Watanabeのライブにはスペシャルゲストの参加があり、そしてとてつもないファンキーな黒いプレイがお得意のKez YM、そして自分は初めて耳にするRADIQのライブもありと気になるアーティストが揃っていたので、GWの幕開けとして遊びに行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gene Hunt - May The Funk Be With You (Rush Hour Recordings:RH 039)
Gene Hunt - May The Funk Be With You
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決して派手な音楽街道を歩んできた訳ではないが、大御所テクノDJともコラボレートしながら元祖シカゴ・ハウスへの愛も忘れずに長い活動をしているGene Hunt。昨年はシカゴ・ハウスの秘蔵音源を発掘した"Gene Hunt Presents Chicago Dance Tracks"(過去レビュー)をリリースするなど、そのマニアっぷりを発揮している事からも分かる通りシカゴ・ハウスの伝道師の一人だ。前述したコンピレーションはオランダ屈指のデトロイト/シカゴフォロワーであるRush Hourからリリースされたのだが、レーベルも気を良くしたのか続いてGene Huntの新作もリリースした。"May The Funk Be With You"、ファンクと共にありますようと言う意味合いだろうか、シカゴ・ハウスらしいブリブリとしたベースや図太く無機質なキック、不穏でトリッピーなボーカルは確かにファンキー以外の何物でもない。しかしそれらと共に優雅に着飾ったストリングスやエレピの音も浮かび出てくると、一変して不吉な闇の中から華やかなパッションも湧き出すようで、相反する暗さと明るさが入り混じる楽曲構成は面白く感じられる。そして裏面にはリミックスワークで引っ張りだこ、シカゴ系デトロイト発のアーティストであるTheo Parrishがリミックスを提供している。こちらは完全にTheo色に染められた異形のビートダウンで、まるでジャズセッションでもしているかの様に生音のざらつきが前面に出ながらアシッドなベースラインもより毒気づいており、ドタドタとしたリズムから徐々に整った4つ打ちへと移行する展開は圧巻だ。また視界も歪むように音やサンプルが混沌と混ぜられた廃頽の中にも、鈍いながらも美しさを放つ音が閉じ込められていてTheoの美学を感じずにはいられない。両面共にアーティストの味が発揮されており素晴らしい。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
6th Borough Project - The LTD Chronicles (Kolour LTD:KLRLTD CD001)
6th Borough Project - The LTD Chronicles
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デトロイトにてアンダーグラウンドに拘ったハウスをリリースするKolour Recordingsが限定ラインとしてリリースしているKolour LTDの作品を、ニューディスコシーンで活躍するThe RevengeとCraig Smithによる6th Borough Projectがコンパイル&ミックスを施したのが本作。本作にてKolourと言うレーベル自体を初めて耳にしたのだが、聴き終えた後の感想としては6th Borough Projectが目指す方向とレーベルのそれとは確かに同じ向きを向いている様で、デトロイトの特にマイナーに位置する粘り気のあるロービートに生っぽい質感を強調した荒い作りのハウスと言う点で共通性がある。そう言うとTheo ParrishやMoodymannを思い起こす人もいるだろうが、それよりはどちらかと言うとDelano SmithやNorm Talleyと言ったハウスを正当に継承した様な人達により近く、規則的な4つ打ちを守りつつねっとりと黒く染め上げている。オープニングは不穏な呟きが反復する混沌としたダウンビートから始まるが、暫くして視界も開けてずっしりとヘヴィーなキックが打ち付ける中を高らかに愛を歌い上げる優雅なハウスへと突入する。そのまま中盤までは生温かい質感と感情豊かな旋律が活きたファンキーでディープなハウスが続き、それ以降は浮遊感のあるテック系で宙を彷徨いながら、終盤ではリエディット風な優雅でファンキーなハネ感のあるトラックで攻めて盛り上げたまま終わりを迎える。一つのレーベルの音源のみなのでミックスとして幅が広くないのは当然だが、結果として適度にリラックスしながらスモーキーな音像の中にメランコリーを見つける世界観の統一はなされており、心地良いディープハウスを終始聴けるだろう。勿論レーベルの看板としての役目を十分に果たしており、Kolourに興味を惹き付ける作品でもある。

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| HOUSE7 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Shangaan Shake (Honest Jon's Records:HJRCD58)
Shangaan Shake
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本コンピレーションで初めて耳にするジャンルでアフリカ発祥の"Shangaan"なる音楽。調べてもなかなか詳細が見つからないが、恐らくアフリカのシャンガーン人が鳴らしていた音楽の様だ。2010年にリリースされた"Shangaan Electro"で聴けるのはベースレスで高速ビートのチープな電子音楽と言った印象で、アフリカにやってきたニューウェーブとも言えるだろう。そんな"Shangaan Electro"を現在のダンスミュージックに於ける精鋭達がリメイクし直したのが本作で、オリジナル楽曲を知っていなかろうが食指が動くアーティストが参加している。デトロイトからはAnthony Shake ShakirやTheo Parrish、ダブステップからはActressとPeverelist、ダブテクノのMark ErnestusやDemdike Stare、ジャズやレゲエに造詣の深いBurnt Friedman、その名も轟くRicardo Villalobos & Max Loderbauer、ミステリアスな活動・作風であるOni Ayhunなど幅広く才能豊かな面子が集まったと思う。オリジナルを知らないので各アーティストがどのように"Shangaan"を解釈し直したかも知る由も無いが、現在形のダンスミュージックとアフリカからの新たなるサウンドの絡みをただ楽しむだけでも十分に価値がある。Mark Ernestusは音を削ぎ落とした軽快なダブテクノを披露しているが、土着なパーカッションや謎めいた上物のトランス感はアフリカンを意識したのか。奇妙なSEが入り乱れながら不規則なビートを打ち出すActressのダブステップは、クラブでの狂乱騒ぎに拍車をかける様なリミックスだ。ざらついたハット使いは彼らしいが妙に手数が多くビートが早いTheo Parrishのリミックスは、愉快に踊り狂うエレクトロ・ファンクで意外でもある。Anthony Shakirのお祭り気分の陽気なファンク、裏打ちのキックがトリッピーなレゲエ色の強いBurnt Friedmanのリミックスもアフリカンな味が感じられるだろう。Ricardo & Max組はぬちゃぬちゃとした質感が漂うファンキーかつドープなミニマル仕様で、生音っぽいのに低温が続くどうにも絶頂を迎えない焦らしのリミックスだ。まだまだ他にもアフリカンな音楽を個性的に作り替えた曲が収録されており、元ネタがアフリカンと言う以外は統一性がないものの色々な音楽性を楽しむ事も出来るし、"Shangaan"への足を踏み入れるきっかけになる作品であろう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Helium Robots - Jarza EP (Running Back:RB031)
Helium Robots - Jarza EP
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Boof、Mark E、Todd Terje、そしてTiger & Woodsら猛威を振るうディスコ〜リエディット勢を手掛け、ここ数年評価を高めているRunning BackよりHelium Robotsなるユニットの新作が到着。UKのEwan WillmottとLydia Jonesの男女ユニットだそうで、レーベルの方向性に合わせて本作も根底にはディスコの音がある作品を収録。野暮ったいビートと躍動感のあるスラップ・ベースが刺激的なエレクトロニックなディスコ"Crepitation "、そして時代錯誤なブリブリとしたシンセに手弾き感満載のキーボードのコードが懐かしいファンキーなシンセポップ"Jarza"と、どちらもダサカッコイイ古き良き味わいのある曲調です。が注目すべきは裏面に収録されているTheo Parrishのリミックス2曲。2010年頃から破竹の勢いでTranslationと言う名のリミックスを大量に手掛けておりますが、ここに収録された"Jarza"のリミックスも正にセオによる置き換えと言う言葉が相応しい内容です。シカゴ・ハウスらしいアシッド感覚の強いシンセや空虚なハットやリズムを基に攻撃的かつサイケな色に染め上げた"Theo Parrish Translation 1"、そしてメロディーを抑えてリズムが前面に出た分だけ不穏な感覚とミニマリズムが強調された"Theo Parrish Translation 2"、そのどちらも確かにセオらしい骨太で荒々しい質感が感じられます。原曲の残像さえ残さないお仕事は、確かにTranslationなんですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/12/30 Theo Parrish @ Eleven
今年最後の更新になります、一年間どうもありがとうございました、そして来年も宜しくお願いします。さて大晦日にも様々なカウントダウンパーティーがあり、そちらにも非常に興味があったのですが、大晦日前日にElevenにでTheo Parrishのオールナイトロングセットがあるんじゃそれに行かない訳にはいきません。今年の年始に来日しており、そして年末もTheo Parrishでパーティーライフを締めくくる、カウントダウンではないとは言え胸が熱くなるじゃないですか。
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| EVENT REPORT3 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mind Fair - Kerry's Scene (International Feel Recordings:IFEEL017)
Mind Fair - Kerrys Scene
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2009年にウルグアイに設立されたInternational Feel Recordingsは、まだ新興レーベルながらもDJ HarveyのLocussolusやGatto Fritto、Rochaら実力派を擁し、最近では日本のGonnoがヒット作をリリースした事でも有名なディスコレーベルです。そのレーベルの新作はChicken Lipsのメンバーも参加しているMind Fairのデビュー作で、A面の"Kerry's Scene "はハーモニカやコンガ、ギターやピアノ、ムーグなど生演奏をふんだんに取り入れた土臭いディスコサウンドで、陽気なノリと訝しい空気感が漂いながらも時代を間違ったのかと思う位にロウな印象を受けます。そしてオランダのベテラン・Legoweltがリミックスしたバージョンは、豊かな音色のシンセとアシッディーなシンセでエレクトロニック化させたハウスを披露しており、懐かしさを保ったままよりフロア向けに作り替えております。しかし注目すべきはやはりTheo ParrishのSound Signature Transationバージョンで、オリジナルから僅かにメロディーの残像を残しつつ、目眩を覚えるような音の揺らぎでくらくらさせる異形のアレンジを披露しました。ジャズなのかディスコなのか、それともハウスと呼ぶべきか、黒人音楽のファンクネスが燻り続けた様な真っ黒なサウンドはそのどれとも称し難いワン&オンリーな作風で、TheoがDJセットで使う事で最大の効果を発するのは間違いないでしょう。今年のTheoの仕事っぷりはどれもずば抜けて凄いですね。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - S.T.F.U. (Sound Signature:SS044)
Theo Parrish - S.T.F.U.

Theo Parrishが主宰するSound Signatureからの自身による新作が到着。時には噎せ返る熱気と湿度を伴うソウルフルな音を、時には意識をも飲み込んでしまう混沌とした音を聞かせる彼ですが、新作では無骨なまでのローファイなアシッド・ハウスやシカゴ・ハウスへ傾倒し、いつも以上の奇才っぷりを発揮しております。地味と言えば地味、単純と言えば単純、普段の彼の作品に比べると耳への鳴りは心地良くないどころか狂気さえも感じさせる鳴りで、特に彫刻を施したかのように簡素にスカスカながらも、ゴリゴリとしたキックとシャリシャリしたハットのリズムだけでも暴力性が滲み出ています。またメロディーやハーモニーを削ぎ落としながらも不気味かつ不思議な上物の反復と、極度に強調されたベース音はドロドロとしたサイケ感を発し、音自体は古臭い所からまるで未知なる異形が生まれだすような胎動が感じられ、クラブの大音量で聴けばそれこそ打ちのめされるのは間違いないでしょう。大量の音で埋め尽くすのでなく、限られた音だけでこうもタフでぶっといグルーヴを生むとは、Theo Parrishの手腕恐るべし。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Uget (Ugly Edits:UGCD-1)
Theo Parrish - Uget

2002年からTheo Parrishが自分でプレイする為にエディットしたシリーズ"Ugly Edits"をプロモ盤としてリリースしていましたが、例の如く一枚2000円以上と高価だったりプレス数も少なかったりと、相変わらずのヴァイナルジャンキーなのは今も昔も変わりません。しかし嬉しい事にシリーズの1〜8をまとめたであろうコンピレーションが、アルバム2枚組として纏められリリースされました。分かる範囲ではJill Scott、Freddie Hubbard、Sylvester、Sugarhill Gang、Roger Troutmanらのリエディットが収録され、ジャンルとしてはジャズ・R&B・ディスコ・ヒップホップ・ファンクからセレクトされているのを見ると、彼が一般的なハウスとしてのDJではなく黒人音楽の汗臭い芳香を醸しだすDJである事が伝わってくるのではないでしょうか。そして一部の周波数が切り取られた様に過剰に圧縮された音質、原曲の一部を執拗にまで反復させるその構成は、もはやエディットと言うよりは完全にTheo Parrishによる曲の再生・復活とでも呼ぶべきで、オリジナルの面影は残しつつもフロアに汚らしく汗臭い黒さをぶち撒けるダンスミュージックへと生まれ変わっております。展開を抑えた分だけフロアでの使用する際の利便性と共にループの心地良さを伴い、Theoのプレイ時には更なる暴力的なイコライジングが施され、最早オリジナルから遠く離れた別世界となるのは彼のプレイを聴いた事がある人ならばご存知でありましょう。

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| HOUSE7 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Far Out Monster Disco Orchestra - Keep Believing (Far Out Recordings:FOMDO6)
Far Out Monster Disco Orchestra - Keep Believing
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たとえそれがオリジナル作品であろうとリミックスであろうとどんな音楽でも自分の色に染め上げてしまうアーティストは少なからずいるもので、その中でもTheo Parrishの手掛ける作品は普遍性と強い個性を兼ね備えた物が多く、試聴せずに手を出してもまず裏切られる事は無い。本作はUKにおいてブラジリアン・ミュージックの発信を行うFar Out Recordingsの16周年記念の一環で、レーベルオーナーであるJoe DavisとHarmonic 313のメンバーでもあるDave Brinkworth、そしてIncognitoのメンバーの息子であるDaniel Maunickらによるプロジェクトで、リミキサーとしてTheo ParrishとKompleksが参加している。当然の如く白眉なのがセオのリミックスで、ナイーブな女性の呟きに儚げなストリングスとピアノが被さり幕を開き、そこからゆっくりとしかし荒れ狂う様に脈打つドラムが差し込み、正にセオらしい美しさとローファイさを伴っている。ジャズなのかデトロイト・ビードダウンなのかと言う括りさえ霞んでしまうセオ流スピリチュアルな世界観は、一聴してセオの物と分かる程にアクの強い個性を放っている。裏面には最近デビューを果たしたばかり?らしいKompleksなるユニットのリミックスを収録。こちらもピアノの旋律を主張させゆったりとしたアレンジながらも、4つ打ちに徹しダビーなエフェクトで奥深さを演出した粘り気のあるダブハウスで、なかなか良いサイケ感を醸し出している。本作も限定1000枚らしいので、ファンならば無くなる前に是非とも。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Motor City Drum Ensemble - L.O.V.E. (Remixes) (Studio !K7:!K7285EP2)
Motor City Drum Ensemble - L.O.V.E. (Remixes)
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!K7が手掛けるMIXCDシリーズ"DJ-KiCKS"は担当したアーティストの新曲を収録する事が恒例ですが、ドイツのディープハウサーであるMotor City Drum Ensembleも自身の"DJ-KiCKS"に新作である"L.O.V.E."を収録。更にそこから発展してデトロイトの新星・Kyle Hall、Kompaktの総帥でもあるミニマリスト・Wolfgang Voigt、Underground Quality等からもリリースしているハウスユニット・Smallpeopleを招いてのリミックス盤もリリースしている。最近著しく高い評価を獲得しているKyle Hallのリミックスは、極度にコンプレッサーをかけ -例えばTheo ParrishやOmar Sのように- 金属が錆び付いたような鳴りを強調している。音質が悪くさえ聴こえる程にグシャッと潰しながらも、しかしメロウなパッドも被せたデトロイト仕様で低温で燻りつ続ける火のような温かさが感じられる。そしてWolfgang Voigtは当然の如くミニマル仕様かと思いきや、ブルージーなディープハウスを披露していて意外にもこれが一番デトロイト・ビートダウンな作風になっている。正確な4つ打ちのミニマルなリズムの上をシンセストリングスが郷愁の旋律を奏でていて、非常にしっとりとしたハウスだ。Smallpeopleは透明感のあるエレピのリフを生かしたテックハウスで、しかし足元ではアシッドハウス風のベースラインも主張していて、デトロイトとシカゴを行き交うオールドスクールな味が効いている。三者三様にエモーショナルな空気も醸しだしており、MCDEの味を受け継ぎつつ上手くアップデートしているナイスな一枚。

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| HOUSE7 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Omar S - It Can Be Done But Only I Can Do It (FXHE Records:AOS-6000)
Omar S - It Can Be Done But Only I Can Do It
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半ば伝説化してしまったデトロイト・テクノ/ハウスのアーティストの大御所らは、後光の輝く存在感は示すものの一行に新作をリリースしない事が定常化している。まあそれは大御所に限らず多くのデトロイトの才人は忘れかけた頃に新作をひっそりとリリースし、気長な性格なのか不真面目なのか分からない程に腰が重い。そんな中、孤軍奮闘しているのがAlex "Omar" SmithことOmar Sだ。音楽活動自体は90年代から行っていたものの作品としてリリースする事はなく、00年代に入り自身のFXHE Recordsから作品をリリースした途端、Oasis名義も含めて怒涛の勢いで音源を送り出しデトロイトの新世代としての評価を獲得した。変名を含めれば本作でアルバムも4枚目だろうか、デトロイトの人にしては積極的にアルバム制作にも力を入れている。しかし音自体はデトロイトと言うよりはTheo Parrishらと同じくシカゴ・ハウスの系譜に含まれ、乾いて味気ないパーカッションやキックの響きやわざとらしくラフに歪められた音質に、オールドスクーラーの血が騒ぐであろう。極力無駄を排除したミニマルな展開を基盤としながらも、凶暴さを秘めたアシッドハウスや控えめに官能的なディープハウス、そして荒廃したシカゴ・ハウスまで取り組んでいるが、作品のばらつきは感じさせずOmar Sらしい訝しいサイケデリックな雰囲気で統一感を演出している。そして何よりスカスカな構成のトラックながらも、筋の通った強固な音にはデトロイトの人達の逞しさを感じずにはいられない。洗練とは無縁なトラックが何故こうも聴く者を魅了するのか、それはデトロイトソウルの賜物なのだろう。

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| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Motor City Drum Ensemble - DJ Kicks (Studio !K7:!K285CD)
Motor City Drum Ensemble - DJ Kicks
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タイコクラブへの出演が決まっていたにも拘らず、東日本大震災の影響で来日がキャンセルとなったMotor City Drum EnsembleことDanilo Plessowでしたが、その穴を埋めるには十分な作品がリリースされました。Studio !K7の長らく続く名物MIXCDシリーズの最新作としてMCDEが抜擢された訳ですが、これが予想以上に幅広いジャンルを詰め込でおり、まるでダンスミュージックの歴史を掘り返すと言っても過言ではないような気がします。年代で言えば1977〜2011年までの34年を横断し、Sun Raのスピリチュアル・ジャズで始まりRhythm & Sound(Basic Channel)のレゲエで黒い泥沼に嵌り、Mr. Fingers(Larry Heard)の垢抜けないローファイな初期シカゴハウスの温もりに包まれる。そしてFred Pの華美なディープハウスもあればRobert Hoodの芯の強いミニマルテクノも通過し、笹暮だったファンキーなMotor City Drum Ensembleの新曲の後にはAphex Twinのメタリックなアンビエントで冷水を浴びせられる。ラストにはフュージョン・ソウルの傑作"Sweet Power, Your Embrace"が待ち侘びて、ほっこり酸いも甘いも噛み締めるボーダレスな選曲。しかし特筆すべきはMCDEが創り出す世界観の統一で、年代に差はあれど根底にはブラックミュージックの生温かい血潮が通っており、ジャンルとしての多彩さは感じられてもその幅の広さ程には違和感が無い事にMCDEの音楽への造詣の深さが伺えます。色々詰め込み過ぎてクラブ直結MIXCDと言うよりはコンピレーション的な印象もありますが、どんな音も黒く染め上げる手腕はTheo Parrishとも通じる物があり、ビートダウンな展開をじっくりと味わえる好内容ですね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
About Group - Your No Good (Theo Parrish Translation) (Domino Recording Company Ltd.:RUG397T)
About Group - Your No Good (Theo Parrish Translation)
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Hot Chip、This Heat、Spiritualizedら奇天烈なセンスを持ったメンバーが集結したロックユニット・About Group。本作はHarvey Averneと言うラテンファンクの名作を、ミニマルミュージックを推し進めた偉大なる現代音楽・Terry Rileyがテープループでリメイクした音源を、更にこのAbout Groupがカヴァーし、そのリミックス盤と言う事でデトロイトからTheo ParrishとAshley WalesがリミックスしたEP。当たり前ですが幾つものフィルターを通す事によりHarvey Averneのオリジナルからは全く違う作品となっておりますが、Theo Parrishのリミックスは相変わらずオリジナルを軽く超越し自身の音に染め上げたスモーカーズサイケデリックハウスでぐうの音も出ません。奇妙な電子音が上乗せされ、そこに錆びついて朽ち果てた音響の加工を加えるも、しかし何故かじんわりと伝わる温もり。ここでもデトロイトにしか、Theoにしか成し得ない野太くタフな低音と汚らしい漆黒のグルーヴは息衝いている。裏面にはAshley Walesのリミックスが収録されており、こちらは切れ味のあるポップでパンキッシュなエレクトロ。無駄を削ぎ落としミニマル化した身軽ながらも、まるで刺の付いた鞭で痛めつけられる様な刺激的なサウンド。ま、しかし何はともあれTheo Parrishのリミックスは必聴。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wilhite - Analog Aquarium (Still Music:stillmcd004)
Rick Wilhite - Analog Aquarium
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デトロイト・ハウスユニットの3 Chairsの本当に3人であった頃のメンバーでもあるRick Wilhite…と言う肩書きは最早不要か、EP中心に地味にアンダーグラウンドな道を突き進んでいたベテランが長い活動を経ての初のアルバムで遂に浮上した。と実はここに至るまでに昨年の彼のEPの編集盤と、彼が手掛けたシカゴ〜デトロイトのディープハウス編集盤により既にある程度の知名度を得ていたであろうが、やはり最後の決めてはこの初のアルバムに集約されている。制作には3 ChairsのメンバーでもあるTheo ParrishとMarcellus Pittman、スピリチュアルハウスのOsunlade、そしてTheoとも関係の深いBilly Loveはボーカルとして全面的に参加しているが、しかし聴けば分かる通りRick Wilhiteの音で埋め尽くされたと言っても過言ではないアルバムだ。以前の編集盤で自分はRickの音を「ソウルフルでファンキーな」と述べたが、このアルバムではそれだけでなくサイケデリックでミニマルで不穏で野蛮な面も強調されている。タイトル通りに剥き出しで精錬されていないアナログの音が感情にダイレクトに突き刺さり、一見過剰なまでの汚らしく粗い未熟なトラックのようでありながら、じっくりと低音で燃焼し続ける炎らしくどす黒いソウルは燻り続けている。以前の編集盤に比べればトライバルあり、ブラジリアンあり、ブギーありと幅は広いものの、分り易い明るさや叙情は少ない…が、それでも得体の知れないマッドな空気感と黒さには抗えない物がある。新機軸までには至らないが、Theo ParrishやMoodymannを追随するデトロイトの才能がようやく開花した。

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| HOUSE6 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Prosumer - Panorama Bar 03 (Ostgut Ton:OSTGUTCD17)
Prosumer - Panorama Bar 03
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Ostgut Tonを主宰するベルリンで最も人気のあるクラブ・Berghain/Panorama Bar。圧倒的な圧力のテクノを繰り広げるBerghainに対し、メロウで古き良き時代のハウスも取り込んだPanorama Barと、相反する趣向でありながらアンダーグラウンドなダンスミュージックを世に知らしめる良い意味での窓口的なクラブと言えるのではないでしょうか。本作はそんなPanorama Barでレジデントを務めるくまのプーさん風のProsumerが担当したハウスミックス。日本にも何度か来日しており、その際には古いクラシックなハウスも惜しみなくプレイするオールドスクールっぷりを発揮していたそうですが、この作品を聴いても確かにハウスに対する愛情が伝わってきます。Romanthony、Circulation(Joshua Iz)、Fingers Inc.(Larry Heard)、QX-1と云った90年代以前の懐メロ的なハウスに合わせて、SteffiやOracyと云った最新のベルリンディープハウス、果てはTheo ParrishやServo Unique(Jeff Mills)、そしてまだリリースされていない未発表の最新の曲まで使用したメロウで何処か懐かしさも感じさせる古き良き時代の音。時代を先取るベルリンのクラブ担当でありながら、しかしハウス、特に垢抜けない乾いたシカゴハウスの音を躊躇なく推し進めるそのプレイは、時代に関係無く常に良質な音楽性を求める姿勢の表れではないかと思います。現実にシカゴハウスのリバイバルを感じている人は多いだろうし、その一端がPanorama Barにあると言っても過言ではないでしょう。

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| HOUSE6 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Assorted Elements E.P. (NDATL Muzik:NDATL005)
Assorted Elements E.P.

DEMFのアフターパーティ会場で200枚だけ販売されたと言う触れ込みのEPが、そこから一年を経て新曲も追加した上で公式リリース。とは言っても今回もワンショットのみなので、気になる方はお早めに。NDATL MuzikはKai AlceがNew Yorkで立ち上げたレーベルで、しかし音の方向性は確実にデトロイトハウス/シカゴハウスのオールドスクールへと向けられているアンダーグラウンドなレーベルです。特にデトロイトの伝説的なクラブ"Music Institute"のアニバーサリー時には、偉人らの未発表曲を発掘してコンピレーションとしてリリースするなど特異な運営を行っています。本作でもKai Alce(=KZRC)自身以外にも、Theo ParrishとLoosefingers(=Larry Heard)らの曲が収録され内容は抜群。Kai Alceの"Lost"、Loosefingersの"303 Indigenous"ではトリッピーで不気味なアシッドが反復するTB-303アシッドハウスは彼らのお家芸で、変わらない事が良くも悪くも彼らの信条。お薦めはTheo Parrishの"Voice Echoes In The Dark"、最近の彼の方向性とは異なるボイスサンプルを執拗に繰り返すミニマルなトラック。シカゴハウスの雑な音質を出しながらも普段よりエレクトロニック度も高めで、彼の作品の中ではかなりフロア向けです。KZRC名義の"Thoughts...Sunny Day"のみソウルフルな面を打ち出したジャジーハウスで、ラフな音質の中にも色気が漂っており官能的。駄曲一切無し、デトロイト/シカゴ好きには涎が出る一枚です。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2011/2/26 Theo Parrish "Sketches" Release Tour @ Air
「音楽への愛」こそがプロデューサー、パフォーマー、DJ達の原動力であるべきだ…そう情熱を持って語るデトロイトの奇才・Theo Parrish。自身のレーベル"Sound Signature"を運営し、過去の遺産への愛によって新たな音楽を創造する手腕はまさにレーベル名そのままに音の彫刻そのもの。そしてその手法は彼のDJプレイへも反映されている…
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| EVENT REPORT3 | 14:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2011/02/04(FRI)
CHAOS @ Unit
DJ : Fumiya Tanaka
LIVE : San Proper

2011/02/05(SAT)
World Spin 2nd Anniversary Party @ Microcosmos
DJ : Pal Joey, stock, taca

2011/02/10(THU)
LAURENT GARNIER "L.B.S" TOUR @ Air
Live : L.B.S-Live Booth Session aka Laurent Garnier, Benjamin Rippert & Scan X
DJ : Laurent Garnier, Gonno, Goro

2011/02/11(FRI)
DJ YOGURT Presents Jebski Release Party "PAD" @ amate-raxi
Live : Jebski
DJ : DJ Yogurt, DJ Shibata

2011/02/11(FRI)
SWEET @ Loop
Guest DJ : STEREOCiTI
DJ : 白石隆之, METAL, SCANDAL, WHY

2011/02/12(SAT)
Return Of The DJ "7 Hours" Vol.1 @ OPPA-LA
DJ : DJ Hikaru

2011/02/19(SAT)
Eleven 1st Anniversary Party @ Eleven
DJ : Lil' Louis, DJ Nobu

2011/02/19(SAT)
FLOATRIBE @ Unit
DJ : Kaoru Inoue, Kentaro Iwaki

2011/02/26(SAT)
THEO PARRISH "SKETCHES" RELEASE TOUR @ Air
DJ : Theo Parrish -Opening Till Closing Set-
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Trus'me - In The Red (Fat City:FCCD030)
Trus'me - In The Red
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ポストビートダウンか、又はTheo ParrishやMoodymannとも比較された音楽性でデビューを果たしたマンチェスターのTrus'me。しかし2ndアルバムとなる本作では、そんな比較はもう不要と思える程に多様性を開花させ深みも増しておりました。その多様性はもしかしたら参加したゲスト陣の影響なのだろうか。デトロイトからはAmp Fiddler、Paul Randolph、Pirahnahead、Stones ThrowのDam-Funk、そしてTrus'meが主宰するPrime Numbersからもリリース歴のあるFudge FingasやLinkwoodら、数多くのアーティストが制作に加わっています。曲によってはゲスト陣の影響が強く出ており、例えばDam-Funkが参加した"Bail Me Out"はレトロ感のあるヴォコーダーのボイスとギトギトなシンセがブギー感を生み出したファンクだし、Paul Randolphがベースで参加した"Sucker For A Pretty Face"も重くうねりのあるベースラインが強調された汗が飛び散るファンク。Linkwoodが参加した"Need a Job"では力強いハウスの4つ打ちとメランコリーが聴こえてくるし、Amp Fiddlerが参加した2曲はねっとりとしたソウルその物です。じゃあTrus'meの個性は無いかと言うとそうでもなく、どぎつくなり過ぎない様に適度な黒っぽさを残して本格的なブラックミュージック性もありながら、またモダンなお洒落感も含んでいるそのバランス感覚の良さがTrus'meの才能なのかもしれないですね。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Sketches (Sound Signature:SS040)
Theo Parrish - Sketches
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昨年150組と言う超限定でリリースされ即座に完売となったTheo Parrishの3枚組のLPですが、それから半年を経て目出度くCD化されました、パチパチ。デビュー時からデトロイトと言う聖地の中でも一際異才を放っていたTheoは、デビューから十数年たった今でも変わらずに孤高の存在感を示し、この新作でもハウスやディスコ、ソウルやファンクと言ったジャンルにとらわれる事なく、ムッと蒸せかえるような湿度の高いどす黒く光る音楽を奏でている。まるで生きているかの様に脈打つビートは荒々しく、コンプレッサーをかけ過ぎて潰れかけの音質は控えめにも綺麗とは言えないのに、何故か奥底からは胸を締め付ける程の激情を発し聴く者の耳を虜にする。まるで朽ちかけの錆びれたサウンドなのに、なのに即座にではなく時間をかけてジワジワと伝導するこの圧倒的な熱量は、Theoの音楽に対する深く熱い思いなのか。シカゴの狂う程の荒々しさもデトロイトの琴線を震わすエモーションも濃厚に煮詰められ、混沌とそしてダーティーな衝動が生まれている。定形・ジャンルに収まらないフリーキーな彼の音楽性は、音楽に対しダンスミュージックを超越して単に音楽として向き合う姿勢その物だ。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
BEST OF 2010
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。世間では音楽が売れないだとか、アナログ文化の衰退だとか音楽業界の悲鳴が聞こえてきておりますが、決して音楽自体がつまらない物になった訳ではないと思います。ようは今までは金かけて宣伝していた物が売れていただけで、今はそのシステムが通用しなくなったので心底なファンしか買わなくなっただけなのでしょう。そんな時代だからこそ、自分の耳を信じて意識的に聴く事を、興味と探究心を持って新しい音楽を探す事を行い、受身でなく積極的に自ずから音楽を聴くようなリスナーが増えればなと思います。さてそれでは毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
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| BEST | 11:30 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Theo Parrish / Isoul8 & Mark De Clive-Lowe - Stop Bajon (Archive:DPU1289)
Theo Parrish  Isoul8 & Mark De Clive-Lowe - Stop Bajon

発売前からネット各所で話題になっていたTullio De Piscopoの"Stop Bajon"のリミックスEP。それもそのはず、リミックスを手掛けたのはデトロイトの奇才・Theo Parrishと、西ロンのブロークンビーツシーンの一時代を築いたIsoul8(=Volcov)とMark De Clive-Lowe。今回このリリースを機に原曲も聴いたのですが、ドンドコと弾けるリズムに陽気で満面の笑みが浮かぶ多幸感があり、ディスコでジャズな古いけれど素晴らしい曲でした。そんな曲をどう現代風にアレンジしたのか、先ずはIsoul8 & Mark De Cliveのリミックス。こちらは原曲のメロディーや生の質感を残しつつ多少エレクトロニック感を強めたり、歌は女性のソフトなボーカルに差し替えて今風の洗練さも加えて、リミックスと言うよりはアップデートと言った感じのリミックス。メロウな音色、ブギーなノリで原曲のイメージを壊さない上手い仕事ですね。そして原曲のイメージぶち壊しな異形なリミックスをしてしまったのがTheo Parrish。16分にも及ぶミニマルな展開を繰り広げる曲は、黒く鈍く錆びついたようなシンセや汚れたアシッディーなベースが加わり、ふらふらと現世を彷徨うサイケデリックなビートダウンハウスです。図太くて重い密度の詰まった低音が余りにも強烈で、クラブでかけたらスピーカーが飛んじゃいそうな程。Theo Parrishの音…としか言いようのないリミックスで、こんなに個性を感じさせるのはさすがの一言。

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| HOUSE6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mistanomista - Detroit Session (Black Sunshine Recordings:BSR-001)
Mistanomista - Detroit Session
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デトロイトと言う単語が入っていたらついついチェックしてしまう。そんな訳でロシア人アーティスト・Yuri ShulginことMistanomistaが新レーベル・Black Sunshineの第一作としてリリースしたEPを購入してみました。なんでもMistanomistaはギターやベース、キーボードなどをしっかりと演奏出来るマルチプレイヤーだそうで、"Detroit Session"もライブ感のあるドラミングやエレピが入っており、非常に生臭いジャジーハウスとなっております。ローファイでスモーキーな点はMoodymannやTheo Parrishを思い出せる所もあるけれど、彼らほど濃厚だったりどぎつくもなくしっとりとお洒落感を強めた印象ですね。裏面の"Take 1"はドープなシンセがズブズブと深みを演出するエレクトロニックなディープハウスで、こちらの方がその点ではMoodymannらの不穏な空気に近いかも。まだ一作目なのに素晴らしい出来なので、今後が期待出来る新人です。

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| HOUSE6 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Deymare - Talking About Your Love (Boe Recordings:BOE009)
Deymare - Talking About Your Love
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今までは主に配信でのリリース中心で活動していたフィンランドのTomas BjorkmanことDeymareが、珍しくヴァイナルで新譜をリリースしました。基本的に僕は配信の方は一切チェックしないので配信でしかリリースしないアーティストは完全にスルーしており、今回のヴァイナルリリースでようやく出会う事が出来ました。それはそうとしてこの新作は粘着性の高いデトロイト系のビートダウンハウスで、デトロイト好きなら要チェックです。特に重たくて図太いリズムにどす黒いサンプリングのボーカルやジャジーなエレピの旋律が絡む"Your Love"は、まるでMoodymannかTheo Parrishと言う位にずぶずぶに黒く染まる曲です。他にもゆったりとした流れの中で色気を匂わす"Talking About That"や、ジャジーで軽快なグルーヴが小気味良い"Tomorrow Was Yesterday"など、収録曲全てが温かみの強いブラックネス溢れるハウスで品質は非常に高いです。デトロイトではなくフィンランド発と言うのも驚きで、デトロイトの魂が世界に伝達している証拠ですね。

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| HOUSE6 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/10/30 Spinning Vol.3 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
台風直撃な予報と言う最悪の状況の中で、結局は雨さえ降らずに穏やかな天気の中無事"Spinning"3回目を開催する事が出来ました。差し入れを持って来てくれた方、特異点のハロウィンパーティーに合わせて遊びに来たお客さん達が集まってくれて、丁度やりやすい雰囲気の中でプレイする事が出来たと思います。本当に来て頂いた皆様に感謝。そしてゲストで回していただいたgouuuuogさんは硬めのミニマルダブ〜テックな音が中心で、特異点と言う小さなバーの中でも良い鳴りを聴かせてくれて気持良かったです。

自分は今回はとにかく好きな曲をどしどしと詰め込んだのでかなりコテコテな選曲になりましたが、まあバーの雰囲気に合わせて色気のある流れは表現出来たかなと。では今後もお客さんに楽しんで貰えるように改善を試みつつ、ぼちぼちと開催したいと思いますのでどうぞ宜しくです。

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| EVENT REPORT3 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rondenion - Beginning Of The Ring EP (Bosconi Extra Virgin:BoscoEXV05)
Rondenion - Beginning Of The Ring EP
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日出づる国から発信されるブラックミュージックの中でも、今最も注目すべきは日本よりも海外で評価されるRondenion。若かりし頃にサックスフォーンをプレイしていた彼はシンセサイザーとの出会いにより、デトロイトテクノやシカゴハウスに影響を受けた音楽を創りだしていく。その最初の成果こそ今は亡きFrogman RecordsからHirofumi Goto名義でリリースしたアルバムで、まだ荒々しさと初々しさはあったものの華麗なダンスミュージックと、そしてファンキーなブラックネス溢れる音楽はその後の可能性を感じさせていた。その後数年の沈黙期間はあったものの、Still MusicやRush Hourと言う黒いダンスミュージックに造詣の深いレーベルからRondenion名義でのEPをリリースし、海外での評価が日本を追い越したのがここ数年の話。そして新作だ、これは間違いなく素晴らしいと断言出来る一枚になっている。A面の"Beginning Of The Ring"はまるでTheo Parrishの様にスロウで粘り気のあるどす黒いハウス。泣きの旋律を奏でるストリングスと吐き出される哀愁のボーカルが、どこまでも胸を強く締め付ける泣きの一曲だ。そしてB1の"In One's Mind"はディスコサンプリングがファンキーで、ラフで荒くれたダンスグルーヴが効いているMoodymann直系のハウス。黒く太くワイルドでソウルフルな、熱い感情丸出しのダンスミュージック。Rondenionは今注目すべきアーティストの一人だ。

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| HOUSE6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wilhite - Vibes : New & Rare Music (Rush Hour Recordings:RH111CD)
Rick Wilhite - Vibes - New & Rare Music
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オリジナル3 ChairsのメンバーでもあるRick Wilhite aka The Godson。昨年はRush Hour Recordingsから2枚の貴重なる名作がリイシューされたおかげで正当なる知名度を得た事でしょうが、その流れを継続して今度は彼がデトロイト〜シカゴを経由するハウスコンピレーションを手掛けました。流石に地味に活動の長いベテランだけあって伝手があるのか、デトロイトからTheo Parrish、Marcellus Pittman、Urban Tribeらのベテランから話題急騰中の新鋭・Kyle Hall、シカゴからは大ベテラン・Glenn UndergroundとRicardo Mirandaらを招集。更にVincent Halliburtonなるアーティストも収録されているのだけど、経歴を調べたらD-HA名義やThe Beat Addicts名義でUnderground Resistance周辺のレーベルからリリース歴のある人でした。と言う訳でこれだけの面子が集まれば試聴せずとも買えるレベルであるのは当然なので説明も不要なのですが、そもそもここに集まってる人達は流行に左右されずにマイペースに自身の作風を貫くタイプなので、ローファイで生臭い感情が溢れるオールドスクールなハウスを十分に堪能出来る一枚になっております。時代を越えて新世代と旧世代が交差するハウスコンピレーション。

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| HOUSE6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Crue-L Grand Orchestra - (You are) More Than Paradise (Theo Parrish Remix) (Crue-L Records:CLCL1213)
Crue-L Grand Orchestra - (You are) More Than Paradise (Theo Parrish Remix)
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今年3月、ElevenでTheo Parrishがプレイして話題騒然となった"More Than Paradise (Theo Parrish Remix)"。元々はPort Of Notesの曲を瀧見憲司率いるCrue-L Grand Orchestraがバレアリックカヴァーを行い、それから8年を経てTheo Parrishが異形のリミックスを成し遂げました。"Theo Parrish Translation Long Version 1"は終わらない音楽の旅とでも言うべき17分の大作で、Theoが付け足したローファイなシンセが物哀しく鳴る幕開けから始まり、そして突如錆びついていた金属が光り輝く様にオリジナルのあの余りにも美しいストリングスが入る瞬間のえも言われぬ感動と言ったら…。その後、悲壮感漂うピアノの旋律とどす黒いベースやらざらついたハットが絡み合いディープに沈み込み、深い内なる心の世界へと入って行き長い音楽の旅が始まります。完全にTheoの音に塗り替えられたこのトラックは、ソウル・ブルースとでも言うべき人間臭さと生臭さが充満しております。また既発の"Freaks Switching Channels 12inch Mix"も再収録されており、こちらはフィルターを活かしたトリッピーなハウスでどこか楽天的なムードに溢れたリミックス。両面文句無しの傑作なので、聴き逃す事無かれ。

(You are) More Than Paradise Promo

ちなみにこちらは200枚限定のプロモ盤。"Theo Parrish Translation Long Version 2"が収録されているんだけど、"Version 1"と大差は無しと言うか今だに違いが分かりませぬ。

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| HOUSE6 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Andres (Mahogani Music:MCD5)
Andres
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DJ Dez名義ではヒップホップを製作し、Theo Parrish主導のユニットであるThe Rotating AssemblyやSlum Villageにも参加するなど幅広い音楽性を持つAndresですが、2003年のリリース当時は即廃盤となった1stアルバムが奇跡のリイシュー。この1stはMoodymannことKenny Dixon Jr.のレーベルからのリリース、そしてKDJ自身もプロデュースに関わっている事からも予想出来るように、黒いグルーヴの渦巻くデトロイトハウスが中心。しかし単なるKDJフォロワーと言う訳でもなく、KDJと似て非なる陽気で和やかなムードこそAndresの特徴。KDJの怒りや悲しみをも飲み込んだ鬼気迫るカオティックな世界観とは異なり、Andresは和気藹々としたPファンクやヒップホップ、ソウルの要素と南国のラテン的なパーカッション使いが感じられ、内向的ではなく爽やかな南国風さえも舞い込ませるポジティブな心象が伺えます。肩の力も抜けるリラックスしたムードは夏の気だるい時期にもぴったりなカンフル剤になる程で、メロウで優しく染み渡る音は真夏のサウダージ。トラックはサンプリングだけではなく、外部からアーティストを招きキーボードやサックス、パーカッションなどの生演奏も行っているおかげか、ざらつきのある素朴なアナログの感覚とそしてPファンク的なパーティーのノリがあり、生々しいライブ感が余計に黒いファンクネスを生み出しております。どの曲も3分程度と短く設定されており、その小気味良く展開する構成も軽快で素晴らしい。

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| HOUSE6 | 06:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Rick Wilhite Presents The Godson & Soul Edge (Rush Hour Recordings:RH-RW1 CD)
Rick Wilhite Presents The Godson & Soul Edge
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近年デトロイト系のリイシューに躍起になっているオランダのRush Hourは、昨年遂にRick Wilhiteのレア盤であった"Soul Edge"と"The Godson E.P."をリイシューした。Rick Wilhiteと言えばTheo Parrish、Moodymann a.k.a. Kenny Dixon Jr.と共にオリジナルの3 Chairsメンバーである。とは言え後者の二人に比べると知名度的には劣るのも事実だが、リイシューされた2枚のEPとそして"The Godson II"からのトラックをまとめた本作を聴けば、Rick Wilhiteがハウスと言うフォーマットを利用しブラックミュージックを色濃く継承している人物である事が分かるだろう。TheoやKDJの様な空間や重量さえもねじ曲げるような過激で強烈な凄み、汚らしくも時折見せる錆びれた美しさはRick Wilhiteには殆ど存在しない。むしろハウスの重要な要素であるソウルフルでファンキーな味と規則正しい4つ打ちを強く前面に打ち出していて、それはかつてのディスコサウンドにも通じる煌びやかなムードさえある。勿論TheoやKDJとも共通するラフで汗臭い黒いグルーヴがあるのは言うまでもないが、それは彼らに比べると穏やかで人懐っこささえ感じられるであろう。お勧めは何と言っても"Drum Patterns & Memories"、去年から様々なDJがプレイしておりフロアを熱く賑わしている。

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| HOUSE5 | 07:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/07/16 Terrence Parker's 30 Years of DJing Anniversary Tour @ Eleven
DJ活動歴30年、夜な夜な世界中の何処かしらでパーティーが開催されているとは言え、こんなにも長い年月をDJとして生きていくのは簡単な事ではないだろう。そしてその長い長いDJ活動30周年記念として、5年ぶりにデトロイトからの使者・Terrence Parkerが来日。日本での知名度は高くはないものの、デトロイトではテクニシャンとして注目を浴びているベテランの一人だ。
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| EVENT REPORT2 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Matthew Herbert - Globus Mix Vol.5:letsallmakemistakes (Tresor:Tresor157CD)
Matthew Herbert-Globus Mix Vol.5 Letsallmakemistakes
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ちょっと前にDommuneにも出演して面白いDJプレイを披露したMatthew Herbertですが、その彼が2000年にリリースしたMIXCDが再発されております。Dommuneで彼のDJを久しぶりに聴いた感想は、普通にDJしてる!と言うのが第一印象。と言うのも確か2003年にHerbertが新宿LiquidroomでDJをしたのですが、繋ぎも出来なければぶっこみも出来ないと言う金も取れないレベルのDJをして度肝を抜かれた経験があるからです。自分としては本作みたいな面白いプレイを期待していただけに、生でDJを聴いた時には怒りを飛び越えて呆れた位でしたよ。んで本作の話に入りますが、10年前の作品とは言え今聴いても当然面白いと言うか、昔よりも更にしっくり来る感じ。当時はDBXやGreen Velvet、Theo Parrishらオールドスクールなハウスと、IsoleeやErrorsmith、Pantytecの新しいミニマルハウス、そしてSi Begg、Mr. Oizoのエレクトロ、果てはHerbert周辺のRadio BoyとWishmountainが同じ時間軸に存在する事に意識的ではなかったのです。結局は彼が創作する音楽が遊び心に溢れた物である様に、彼の手にかかればどんなトラックも玩具の様なツールとして機能する事がこのMIXCDで証明されていたのかも。特にリズムへの拘りは並々ならぬ物で、ファンキーと言うには余りにも奇怪なリズムのトラックが並んでおりますが、それを違和感無く同軸に並べてしまう彼の手腕こそ音の魔術師たる所以かもしれませんね。

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| HOUSE5 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/07/03(SAT) UNIT 6th Anniversary Premier Showcase @ Unit
Special Live : Cluster
Live : Boris, evala
DJ : Fumiya Tanaka, KENJI TAKIMI, Ten

2010/07/03(SAT) Four Seasons of Deep Space ~Summer~ @ Eleven
DJ : Francois K., Toshiyuki Goto

2010/07/09(FRI) SUNSET PALM 2010 PRE-PARTY @ Unit
Special Guest DJ : Ewan Pearson
Special Guest Live : Dachambo
DJ : Shinya Okamoto, Motoki aka Shame
Live : qii

2010/07/09(FRI) ARIA 10 @ Air
DJ : Joel Mull, DJ Sodeyama

2010/07/16(FRI) Terrence Parker's 30 Years of DJing Anniversary Tour @ Eleven
DJ : Terrence Parker, DJ NOBU, Conomark

2010/07/16(FRI) ALTVISION @ Unit
Special Live Showcase : POLE VS. DEATBEAT
DJ : DJ Wada, Ree.K, Hina

2010/07/17(SAT) W @ Womb
DJ : James Holden, DJ Wada

2010/07/18(SUN) Mark Farina Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark Farina, Remi

2010/07/18(SUN) Metamorphose pre-party LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY @ Liquidroom
DJ : Theo Parrish, Maurice Fulton

2010/07/31(SAT) Blue Windy Night "Clash" @ ageHa
Live : Los Hermanos
DJ : Green Velvet, DJ Tasaka

7月も気になるパーティー多数ですが、仕事の都合でどれに行けるかは未定。取り敢えず糞ファンキーなゴスペルハウスを展開するであろうTerrence Parkerだけは聴きたい。
| UPCOMING EVENT | 15:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2010/06/26 Spinning Vol.2 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
友達と開催している"Spinning"の第二回は色々と課題は残っておりますが、無事終了しました。自分達レギュラー陣は割と大人しい選曲でメロウなハウスだったり緩めのセットでそんなに上げない内容でしたが、ゲストのDJ Aprilさんは古いシカゴハウスをパワフルにプレイしていかにもパーティー的な内容で盛り上げてくれました。時代が変わろうと本当に良い曲は変わらない良さがある訳で、そんな事を再認識させてくれるプレイだったと思います。

また次回に繋げる為に工夫なり努力が必要だと感じる点が多かったのですが、また必ずや次回開催したいと思います。遊びに来て頂いた皆様、どうもありがとうございました。

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| EVENT REPORT2 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jayson Brothers - The Game / Keep On Dancin' (Drumpoet Community:dpc_029-1)
Jayson Brothers - The Game / Keep On Dancin
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近年注目を集めつつあるスイス発のディープハウスレーベル・Drumpoet Community(クラブミュージック好きなら注目しておいて損は無いレーベル)より、Jayson Brothersなるアーティストの新譜。実はデトロイト系ビートダウンを追求するDanilo PlessowことMotor City Drum Ensembleの変名です。A面の"The Game"はディスコ風ボイスサンプルを使用した黒いハウス。フィルターをかけて展開を作るミニマルなフィルターハウスでもあり、スモーキーでくぐもった音はTheo Parrishにも通じる点もあり、そして何より最高にファンキーで汗臭くダンス出来るトラックです。B面の"Keep On Dancin'"は女性ボーカルを挿入したセクシーなハウス。A面に比べると幾分かテッキーで、そして夜を感じさせるしっとり加減。夜が深まるまでにじわじわとテンションを上げていくのに使いたいなと思います。四の五の言わずに買っておけば、フロアで使える最高の一枚なのは保証する。

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| HOUSE5 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Sound Signature Sounds & Sound Sculptures Vol.1
(過去レビュー)
Theo Parrish-Sound Signature Sounds
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
来日に合わせてかどうかは知りませぬが、Theo Parrishのアルバムがリイシューされております。"Sound Signature Sounds"は彼の初期のEPからのコンパイル集で、最近の作品に比べると比較的ハウスのフォーマットを保っていて今聴くと意外と聴き易い。しかし単なるディープハウスとも違う彼の雑で汚らしい音の中には、闇の奥底で何かが蠢いているような狂気と不気味さがあり、単純に心地が良いだけの音楽とは全く別物。エモーショナルでソウルフルだけれども、何にも代え難い混沌とした感情が鬩ぎ合う音の彫刻(Sound Signature)。ここら辺は現在はデトロイトに移住している彼が、幼少期にはシカゴで過ごした影響もあるのかもしれない。

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(過去レビュー)
Theo Parrish-Sound Sculptures Vol.1
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こちらは2008年作の2枚組完全オリジナルアルバム。元々は2007年にLPでリリースされた物に、追加曲を大量に加えたCDバージョン。この頃になるとハウスと言った枠組みを外れ、ジャズやブルース、ファンク、ディスコなどクラブミュージックだけに留まらない黒人音楽を凝縮した音楽性が強くなってきております。強烈な4つ打ちトラックは身を潜め、ゆっくりとねちっこい絡み付きの強いグルーヴが支配するビートダウントラックが満載。不思議なのはサンプリングから生まれたトラックが、何故か生々しくそして臨場感のある音色を発している事。サンプリングは単なる真似ではなく、使い方によってはオリジナリティーを生み出す方法である事を実証している。最後にセオの言葉を載せておきます。
「音楽への愛」こそがプロデューサー、パフォーマー、DJ達の原動力であるべきだ。この想いがあれば、サンプリングという方法は、盗作でもなく、音作りへの近道でもなく、個性ある音のコラージュになる。
Theo Parrish

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/03/13 Sound Signature @ Eleven
Yellowに何度も来日していたTheo Parrishが、遂に還ってきました〜@Elevenへ!!Yellowの時には自分はセオには一度も行かなかったので、ようやく念願叶ったり。

24時半過ぎに着いた頃にはGrassrootsなどで活躍しているDJ Conomarkがプレイ中。セオを意識してかシカゴ系やらダーティーでファンキーなハウスで、不良っぽく攻め上げていて良い感じにフロアを温める。
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| EVENT REPORT2 | 11:30 | comments(7) | trackbacks(0) | |
Billy Love - Melloghettomental (Sound Signature:SS038)
Billy Love - Melloghettomental

かつてデトロイトのボーカルユニット・Members Of The Houseに在籍していたBill BeaverことBilly Loveを、デトロイトのソウルメーカー・Theo Parrishがプロデュース。Billy Love自身はソロでの楽曲は殆ど無いものの、Members Of The Houseでは作曲を手掛けていたり、他のアーティストの楽曲で歌っていたりと地味な活動に続けているアーティストらしいですね。本作はセオのSound Signatureからのリリース、そしてバックにセオが付いた事により、かなりセオ色の強い4曲が収録されています。基本はBPM100ちょいのビートダウンなハウスですが、13分にも及ぶ大作"Can't Keep Running Away"のジャジーでソウルフルでスモーキーでカオスな音はまんまセオじゃないですか。魂を絞り出すように歌うBillyの声は艶めかしく、そして心に熱く訴えかける感情が剥き出しになっております。これはハウスなのか、いやソウルでもありブルースでもある。気怠いムードに覆われた楽曲なのに、神懸かりな荘厳ささえ漂うスピリチュアルな一曲。他3曲も生々しい熱き血が煮えたぎるブラックミュージックで、セオプロデュースに嘘偽りは無しの名作です。

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| HOUSE5 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/03/01 (MON)
@ Eleven
DJ : DJ Nobu, Gerald Mitchell, Santiago Salazar, Esteban Adame

2010/03/05 (FRI)
DJ Yogurt & Keihin 二人会 @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, Keihin

2010/03/06 (SAT)
Legend @ ageHa
DJ : Frankie Knuckles

2010/03/13 (SAT)
Sound Signature @ Eleven
DJ : Theo Parrish, DJ Conomark

2010/03/13 (SAT)
Skinni Pants Indoor Festival in concert with Hitomi Productions @ Unit
Live : Roy Ayers with Philip Woo Band, Dachambo, 9dw
DJ : Motor City Drum Ensemble, Shuya Okino, Stereociti, Grooveman Spot

2010/03/19 (FRI)
Mark E Japan Tour 2010 @ Eleven
DJ : Mark E, Moodman, DJ Kent

2010/03/20 (SAT)
CHAOS @ Eleven
DJ : Fumiya Tanaka, Sammy Dee

2010/03/26 (FRI)
ALMADELLA @ Module
Live : Shackleton
DJ : Karafuto, Keihin, Rilla, Yusaku Shigeyasu

2010/03/26 (FRI)
a la mode @ Heavy Sick Zero
DJ : Altz, DJ Yogurt, DJ Hiroaki, O.P.P., Masa

2010/03/27 (SAT)
mule musiq 6 years anniversary pt.2 @ Womb
Live : Henrik Schwarz
DJ : Levon Vincent, Toshiya Kawasaki, KZA

1日のElevenは平日なのに随分豪華ですね〜、行けませんが。

5日のGrassrootsは小箱でしか出来ない予想のつかないカオスなパーティーになるそうです。行くよ〜

13日はMCDE行きたかったけど、出演者が大勢なせいか値段も高くて断念。313はデトロイトの日!ならばセオパリッシュ@Elevenに行くしかない!

19日のMark Eは行きたいけど、次の日結婚式があるし難しいな。翌日のCHAOSなら行けそうか。

27日のHenrik Schwarzライブ、ちょっと気になるが…。
| UPCOMING EVENT | 11:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Trus'me - Working Nights (Fat City:FCCD026)
Trus'me - Working Nights
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デトロイトビートダウンやTheo Parrishらとも比較されているTrus'meなるアーティストの1stアルバム。僕は全然知らなかったのですが、デトロイト系を積極的にリリースするSTILL MUSIC傘下のStilove4musicからデビューをしていたそうで、しかし本人はマンチェスター出身と言う意外な経歴。音の方は確かにデトロイトハウス、特にTheoやMoodymannとも類似する湿度の高いダウンビートなハウスで、そこにジャズやヒップホップ、ディスコの要素も持ち込んでおりなかなかにどす黒い音をかましています。曲によってはベンベンとベースが唸っていてセッションした様なファンクもあり、人肌の温もりどころか汗臭ささえ感じさせる熱さとざらついた生っぽい音の感触にソウルとファンクネスを感じます。TheoやMoodymann程の奇々怪々で圧倒的な世界観はないものの、ストレートなダンストラックとしての要素は強めだし、これがデビューアルバムなのだからやはり素晴らしい出来。デトロイトハウス好きな人には文句無しでしょう。

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| HOUSE5 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/11/20(Fri) AT-FIELD @ 渋谷EFFECT
11/18追記
遂に明後日パーティー開催です。自分はDJスキルは全く持ってないので、どうせなら大ネタばんばん使用して楽しむつもりです。入場料は安くしましたので、お酒飲むついでとかで気軽に遊びに来てくれると嬉しいです。あと先着一名にTheo ParrishのSS01番(ヴァイナル)差し上げます、間違って2枚買って未使用のままなんで。欲しい方は声かけて下さいね。ではでは〜。

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11/14追記
一応のタイムテーブルが決定しました。自分単独でやるのは一回だけなんで、そこでデトロイト系を集中させてプレイする予定です。かなりベタなセットで上げるはず。朝方B2Bの方は回す機会があれば、ディープハウスとか朝方の音っぽい緩いのをやるかも。終電までさくっと飲んで踊って楽しむのも良し、真夜中の小野島さん・小林さんのプレイを楽しむのも良し、お気軽にどうぞ。あとディスカウント希望の方は、コメ欄でもメールでも良いので私にまで「ディスカウント希望」と必ずご連絡下さい。また渋谷・新宿のタワレコ、HMV、ユニオンにはフライヤーが置いてあります。

21:00-22:00 全玉×下川カユ子×Condom ゆる〜くのらりくらりと
22:00-23:00 Comdom デトロイトセット予定
23:00-23:45 下川カユ子 イビザっぽいのとか?
23:45-24:45 全玉 ディスコダブとかバレアリックらしい
24:45-26:15 小野島大 テクノかな?
26:15-27:45 小林弘幸 不明
27:45〜END  B2B 

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どうもはじめまして、マチュ改めCondomです。この度ミキサーも持っていないのにDJをさせて頂く事になりました。下川カユ子さんと全玉ちゃんの二人が精力的に計画してくれて(僕は何もしてないのですみません)、更には小野島大さんと小林弘幸さんをゲストに招いてくれました。テクノ、ハウス、ニューウェーブ、バレアリックなど色々かかりそうな感じです。自分は緩めのアンビエント〜ディープハウス〜テック系辺りを考えております。繋ぎが出来ない分、気持ち良く音楽を聴いて貰えるようにがんばります。踊りに来るも良し、バーでお酒飲むついで感覚でも良し、気軽に来て頂けると嬉しいです。またタイムテーブルなどが決定しましたら、周知させて頂きます。

AT-flyer

2009/11/20(Fri)
AT-FIELD @ 渋谷EFFECT
OPEN/21:00-All Night
GENRE:NEW WAVE,TECHNO,HOUSE,ROCK etc...

ENTRANCE FEE at DOOR:1,500Yen/1D With Flyer:1,000Yen/1D+肩たたき(ディスカウント希望の方はご連絡下さい)

Special Thanks Guest DJs:
◇小野島大 (bug III)
◇小林弘幸(freeformfreakout)

DJs:
◇Condom aka マチュ(Tokyo Experiment)
◇全玉 aka しょーこ
◇下川カユ子 aka なかがわ

Back 2 Back:
◇なかがわ×しょーこ(下川+全玉)
◇Condom2Condom
and more...

〜AT-FIELDとは・・・〜
2010年を目前にした日本、他人との関わり合いを避ける人々、草食系と呼ばれる人々をサードインパクトより救済すべく立ち上がったさわやかDJたちのサバト。色取り取りの音、鮮やかなる狂宴、ジャンルレスな空間。ネクストディケイドに向けてまたひとつ歴史が始まる。

※Twitter: _ATFIELD

特典:
◇AT-FIELDコンパイルCDプレゼント(先着15名様)
◇妙齢女子による肩たたきサービス(但し、肩たたき券持参の方のみ)
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| SPECIAL | 11:30 | comments(29) | trackbacks(1) | |
Motor City Drum Ensemble - Raw Cuts Vol.1 (Timothy Really:TIMO0015)
Motor City Drum Ensemble - Raw Cuts Vol.1
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今年はレギンスが流行っているみたいだけど、あの可愛さは木亥火暴級!!レギンス穿いているだけで、100倍は魅力的に映ってしまう。パンツじゃないから恥ずかしくないもん。

今年自分が最も注目しているアーティスト、Danilo PlessowことMotor City Drum Ensemble。MoodymannやTheo Parrishらとも比較されるディープでファンキーかつ、黒いグルーヴを鳴らす期待の新人。こんな音をドイツ人が作ってるんだから、そりゃたまげてしまう。実は先日の初来日は体調不良によりキャンセルとなっていたらしいので、次の機会を期待したいと思います。それまでは今までにアナログでリリースされた"Raw Cuts"シリーズをまとめた本作でも聴いて楽しんで。うむ、自分が期待していたよりも更に素晴らしい漆黒のディープハウス。確かにMoodymannやTheoと比較されるのも納得なディスコ風の古びた音響と不良っぽくて汚らしいざらついた音が特徴なんだけど、そこに更にミニマルな要素が加わったミニマルハウスとも受け取れるフロア仕様。実際以前に田中フミヤがDJで使用していた位、ミニマルでディープな踊れる要素を強めていると思う。かなり直球なダンスグルーヴが渦巻いているので、前述の二人よりも癖が無く聴き易さがあり、この手のジャンルの入門としてもお勧め出来ると思う。だからと言って安っぽい訳じゃなく、昔からのオールドスクールなシカゴハウスやディープハウスが好きな人にも当然受ける本気なブラックミュージックですよ。太鼓判押しておきます。

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| HOUSE5 | 09:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
3 Chairs - Spectrum (Three Chairs:3CH CD2)
3 Chairs-Spectrum
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世界で最もどす黒いグルーヴと、そして濃密なファンクネスとエロスを聴かせるデトロイトのユニット・3 Chairsの貴重なコンピレーション。つまりは3 ChairsがMoodymann a.k.a. Kenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhiteの本当に3人だった時のEPを集めた初期作品集。実はユニットの体制をとりつつ個別に曲を作っているのだけど、久しぶりに過去の作品を聴きなおしてみたら割りと重いキックを生かした4つ打ちディープハウスが中心だったのか。いや〜黒いね、汗臭くてドロドロとした血が煮えたぎる漆黒の黒さだよ。ディスコやガラージからの影響が強く感じられる古臭くも懐かしい寂れた音響なんだけど、とてもソウルフルでムーディー。感情を前面に爆発させる事はせずに内でじわじわと燃やすような感覚で、ただ単純に踊れれば良いと言うクラブミュージックの枠を越えたソウルとは何かと言う問答を喚起させるような音楽だと思う。彼らのバックボーンや音楽に対しての誠意、熱意がひしひしと感じられ、尊敬の念さえ浮かんでくる実直なディープハウスであり、ソウルであり、黒人音楽である。これで熱さを取り戻せ。

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| HOUSE5 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2009/09/19 TAICOCLUB '09 KAWASAKI @ 東扇島公園
FREEDOM SUNSETでベロベロになった状態で電車の中でもベロベロで女の子に絡みつつ、川崎駅へ到着。シャトルバスはいっぱい出てるから予想よりも楽に東扇島公園に到着。バスでも駅から30分はあるんで、立地はちょっと悪いけど。公園自体は結構大きくて芝生も多いし、寒くなければ快適だったはず。つか川崎を舐めてました、長袖シャツ一枚持っていたけどそれでも超寒かった。余りにも寒くて死ぬかと思ったけど、女の子からセーター借りて助かりました。本当にありがとう。女の子の服って、男とボタンのかけ方が反対なんすね?では適当に記憶のある限りで感想を。
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| EVENT REPORT2 | 22:20 | comments(2) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2009/09/05 (SAT)
Makin' Love Mix @ Grassroots
DJ : DJ Yogurt, LATIN QUARTER, LUV RAW

2009/09/08 (TUE)
INNERVISIONS Presents THE GRANDFATHER PARADOX @ Air
DJ : SECRET GUEST DJS

2009/09/12 (SAT)
root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : MIRKO LOKO, MOODMAN, DJ NOBU

2009/09/18 (FRI)
TOKYO COLLABORATION #20 @ Womb
DJ : Francois K., OSAMU M

2009/09/19 (SAT)
TAICOCLUB’09 KAWASAKI
DJ : Carl Craig, JAMES HOLDEN, Theo Parrish, OMAR-S, DJ KENSEI and more
Live : sleeparchive, ISOLEE, monolake, 原田知世(萌え☆)

2009/09/21 (MON)
So Very Show ! “Border Community” show case @ Womb
DJ : James Holden
Live : Luke Abbott

2009/09/22 (TUE)
HORIZON presents TOM MIDDLETON "ONE MORE TUNE" TOUR @ Unit
DJ : TOM MIDDLETON, ALTZ, TAKIMI KENJI

2009/09/22 (TUE)
SUBLEVEL×2E2L presents DOC MARTIN JAPAN TOUR in TOKYO @ Womb
DJ : DOC MARTIN, LUU, PUNCHI

2009/09/26 (SAT)
Reel Up '09 - Ken Ishii 15th Anniversary Party - @ Womb
DJ : KEN ISHII, YAMA, Renato Cohen
Live : Motor

2009/09/26 (SAT)
AIR 8TH ANNIVERSARY #2 @ Air
DJ : Theo Parrish

9月上旬に行けるのはINNERVISIONS位かなぁ…。メタモには行けないし凹むが、タイコに行けるから我慢。タイコ行ってもシート敷いて寝ながら聴くだけで十分。ジェームスホールデンかセオパリのロングセットは、どっちか行きたいな。と言っても8月に色々ありすぎたんで、9月は落ち着きも欲しいところ…
| UPCOMING EVENT | 12:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
I'm Starting to Feel Okay Vol.3 Mixed By KZA (Endless Flight:EFCD3)
Im Starting to Feel Okay Vol.3 Mixed By KZA
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日本には素晴らしいクラブミュージックのDJやアーティストがいるのにもかかわらず、日本のクラブミュージックを手掛けるレーベルは停滞なり閉塞閉があるのですが、このMule Musiqはリリースの量の多さと共に質の高さも伴っていて期待せざるをえないレーベルの一つです。そんな日本発の世界標準テクノレーベル・Mule Musiqのレーベルショウケース的なMIXCDが、傘下のEndless Flightからリリース。ミックスを手掛けたのはForce Of Natureの一人・KZA、そして選曲はレーベルオーナーである河崎氏が担当。と言ってもここ1〜2年、このレーベル関連のコンピやMIXCDが竹の子の様にたくさんリリースされてきたので、少々食傷気味だったのは事実。今年の5月にも岩城健太郎が同レーベルのテック系のMIXCDをリリースしていたしね。だがそこは質の高さを保つMule Musiq、本作においても妥協の無いアンダーグラウンドな感性を伴うディスコ〜ディープハウス〜テック系を中心としたナイスな音楽が閉じ込めらております。全体的にテンポは緩めで統一されていて、ディスコの生っぽくてハッピーな流れから流麗でヒプノティックなテック系までスムースに繋がれていて、ゆるりとした時間の中で深い世界に引きずり込まれて行きます。特に後半のテックな展開はアッパーではなくともメランコリーな旋律と緩い横ノリのグルーヴの相乗効果で、ふわふわとした心地良さが感じられ気持ち良いですね。

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| HOUSE5 | 08:50 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pepe Bradock - Synthese (Versatile Records:VER013CD)
Pepe Bradock-Synthese
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兎にも角にも”Deep Burnt”が大ヒットしたフランスの奇才・Pepe Bradock。近年は奇天烈なハウストラックを披露し完全に独創的な道を突っ走り、カルト的な人気を誇るアーティスト。フランスらしい繊細で耽美な音響と、Theo ParrishやMoodymannにも似たどす黒くねっとりとしたグルーヴで、段違いの深く美しいハウス(と言えるのか?)を生み出している。そんなPepeさんの今の所の唯一のアルバムが、98年にVersatileからリリースされた本作。惜しい事にリリース量が少なく今ではとんでもなくレア化し、オークション等では高騰している貴重なアルバムです。内容の方はと言うと意外にも時代を感じさせるフレンチフィルターハウス路線で、最近の変態的なトラックに比べるとイケイケなフロアトラックが中心。フィルターハウスと言うのはエフェクトの一種であるフィルターで音をこもらせて、そのループで展開を作っていく様なハウスと言えば良いのかしら。Pepeさんはそのフィルター使いがとてもファンキーで、単純な繰り返しでも高揚感のある展開を生み出しているんですね。またジャズやヒップホップ、ディスコまでも取り込み、ループを多用したノリの良いグルーヴはやはり他のアーティストとは一線を画していると思います。この時点では濃密さや深さと言うものはまだ聴こえてこないけれど、上品な上物シンセやエレピ使いにはエレガンスな気品を感じさせこれはこれで素敵です。普通にダンストラック作らせても超一流だったんですね。そして本作以降は、深く未知なる音響ハウスへと進んで行くのでした。

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| HOUSE5 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Space Station (Sound Signature:SS035)
Theo Parrish-Space Station
今週は東京都議会選挙な訳ですが、多くの立候補者がこの不景気でも都議会議員の給与を下げる必要は無いって意識なのな。全く誰を選べば良いっちゅうねん。取り敢えず自民派には絶対投票はしない。

常に精力的に音楽制作を行っているデトロイトのディープハウサー・Theo Parrishの最新作。今回は両面新曲なので嬉しい限りですが、相変わらず内容の方もぶっ飛んでおります。まずタイトルからして格好良い"Space Station"は、野暮でワイルドなシカゴハウスをスローテンポにした不良系トラック。極端に強調されたぶっといベースラインとコズミックに放出されるシンセが絡み、宇宙の果てまで昇天するコズミックブルースだ。しかしわざとらしく汚く録音されたような音響は、もうセオの専売特許だね。そしてB面の"Going Through Change"はボーカルを取り入れたジャジーハウス。ぐっと温かみと感情の揺さぶりを誘発するソウルフルな内容で、A面と違って攻撃性よりも親和性が強調されたトラック。お洒落なバーやカフェで聴きたくなる感じ。(ジル風に)両面エ〜クセレ〜ントッ!!

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| HOUSE5 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Break SL - City Wasteland (Philpot:PHP038CD)
Break SL-City Wasteland
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見てきました。わざわざ映画の為に描き直したりストーリーに変更が加えられているので順調に制作は遅延しまくっていますが、その分かなり熱い内容でした。レイはおっぱいおっぱいで、しかも人間臭くなってる。アスカはしましまパンツ!新キャラはメガネ系で新たなファンを獲得ってか。しかもどのキャラもデレの部分が増えたような、これも時代なんでしょうか…。エヴァはビーストモードや覚醒モードでレーザー光線ぶっ放したり、かなりパワーアップしまくり。使徒も新しくデザインされていて格好良い。そしてサードインパクト…

テクノやハウス、そしてデトロイト系まで幅広く良質な音楽を提供するドイツのPhilpot Recordsから、Sebastian LohseことBreak SLなる新人のアルバムが登場。これがなかなかの出来でデトロイトのビートダウンをお手本にしたような、生々しくざらついた音でずぶずぶと沈み込んでいくディープハウスが中心。過剰に上げ下げがあるでもなく淡々とした流れの中で、エレピやらギターが黒光りしながら鳴らされブルージーな世界観を演出。音数は多くはないのですっきりとした印象を持ちつつも、何故か感じる音は濃密なブラックネス。人間味溢れるアナログ的な音は、洗練されてはいないけれどやっぱり温かみがあって気持ち良いなあ。Theo ParrishやMoodymannファンは聴いて損は無いでしょう。しかしこの作品を作った当人はまだ23歳、今後も期待しちゃいますね。

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| HOUSE5 | 08:30 | comments(1) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown (Third Ear Recordings:3ECD 001)
Detroit Beatdown
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デトロイトと言えばテクノ。そんな風に考えていた時期が俺にもありました…。あぁ、でも本当はテクノもハウスも根底の一つには同じブラックミュージックがある訳だし、区別なんか必要無かったんですね。URの最初のリリースだってハウスだったし、Carl CraigやKevin Saundersonだってハウス作ってるし、デトロイトには昔からハウスと言う音楽は存在してたのでしょう。そんなデトロイトハウスの最良のコンピレーションが、本作"Detroit Beatdown"。つまりはテンポを遅くした、ビートを落とした音楽なんですが、ここら辺はあくまでテクノの外向的で衝動的なエネルギーに対して、ビートダウンは比較的ゆったりとして内向的なだけです。もっと注目すべきはよりルーツであるジャズやディスコ、ファンクを意識した音楽であり、黒き熱きソウルが燻り続ける様なホットな音楽であるって事。未来を突き進むテクノの攻撃的なパワーは無いかもしれない。だけどビートダウンにはひっそりと燃え続ける内なるソウルがあり、それは音の強度だけではない芯のある強さを感じさせてくれるものなのです。艶かしい色気のある曲もあれば、手に汗握るファンク、メロウでジャジーなハウスまで、とにかくデトロイトの感情がぎっしり詰まっている。デトロイトの荒廃した街で逞しく生きる人達のソウルミュージックとはこれだったのか。

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| HOUSE4 | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Omar S - Detroit - Fabric 45 (Fabric:fabric89)
Omar S-Detroit-Fabric 45
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ロンドンの大型クラブ・Fabricが手掛けるMIXCDシリーズの最新作は、デトロイトのアンダーグラウンドを突き進むアーティスト・Omar Sが担当。Fabricシリーズでは世界的にも有名で人気のあるアーティストを選出していたので、ここにきて一般的に地味な存在であろうOmar Sを引っ張り出した事には驚きと共に、懐の深さを感じさせます。何て言いつつも自分は普段彼の音源を聴いている訳じゃないので予想も付かないMIXCDだったんだけど、まさか全曲自分のトラックだけでミックスしちゃうんなんてまたまた偉業です。あとは音を聴いてどう感じるか、しかしこれが地味なんだわ、底抜けに。一聴して自分は退屈だと思って、こりゃ失敗かなと思った事もありました。が何度も聴くうちにMoodymannやTheo Parrishとも似て非なる魅力に気付き始めたんですよ。確かにアナログで雑なローファイサウンドは共通するものの、ソウルフルなハウスでありながらミニマルなグルーヴが強くどっぷり闇に引き込まれる事を感じたのです。淡々としながらも的確に紡がれるグルーヴと内に秘めたる感情的な音が相まって平凡で退屈なミニマルとは一線を画していて、やはりデトロイトミュージックが感情に満ちた音楽である事を思い出させるのです。これはブラックミュージック以外の何であろうと言うのか、本当に真っ黒なミックスです。100%アナログ使用、糞なコンピューターやプログラムは一切使用していないと本人が宣言しているのも素敵です。

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| HOUSE4 | 08:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Maurice Fulton Presents Boof - Life Is Water For Gerbadaisies When They Are Dancing (Spectrum Records:RAJCD001)
Maurice Fulton Presents Boof-Life Is Water For Gerbadaisies When They Are Dancing
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一時期評判になっていたカナモリムツミとのユニット・MUでも活躍するMaurice FultonのBOOF名義のアルバム。Maurice Fultonは元々は大人気ハウスユニット・Basement Boysのメンバーでもあったらしいけど、ソロ名義のアルバムはそんな伝統的なハウスの枠組みから外れた独創性溢れる音が詰まっております。音的にはディープハウスがメインになるのだろうけど、リズムの切れが非常に素晴らしい。エッジが効いていてシャープなんだけど、かなり生っぽい音も使われているせいか臨場感のある音作りが特徴的。濃いファンクネスが溢れてきて、ぐっと手に汗握る熱い展開が繰り広げられます。それとは対称的に上物のシンセサウンドは透き通っていて気品が感じられたり、繊細な美意識に満ちていたり、Mauriceってこんなにロマンチックな人だったの?と思わせられます。大人の女の人の色香が漂う様なムードのある音なんだな。確かにマッドネスな黒い音ではあるんだけど、ヨーロッパ的な耽美な音もあって洗練されているんです。奇才ではあるけれど、一言で言うとセンスの良いハウスですわ。MoodymannとかTheo Parrish、Pepe Bradockなんかが好きな人にも、是非ともMaurice Fultonも聴いて頂きたい。

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| HOUSE4 | 00:20 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - First Floor (Peacefrog Records:PF076CD)
Theo Parrish-First Floor
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今年は兎にも角にもリイシューラッシュでしたけど、そればっかりな音楽業界って行き詰っているって事なのでしょうか?自分もリイシューに恩恵を受けているし決して悪い事じゃないんだけれどね。で今年最後のビッグリイシューは、デトロイトハウスの巨匠・Theo Parrishの超レア1stアルバム。自分は持っているのでリイシューは買う予定はありませんが、販売数は少ないので持ってない方は是非この機会に。既に10年前、うーん、10年前といえば自分もまだクラブミュージックに入り始めた頃だったけれど、既にこの時点で今のセオのスタイルは出来上がっていたのですね。それから殆どと言ってよい程スタイルが変わらないのは、ある意味完成したハウスのスタイルだからなのでしょうか。セオのハウスは、個人的にはシカゴハウスの延長だと思っていて、芯の太いリズムトラックがありコンプで過剰に音を潰したりして敢えて汚くしているのですが、シカゴハウスとの違いはやはりテンポ。基本的にそんなにBPMは早くないし、音自体がねっとりしていて絡み付くような濃厚さがあるんですよね。ファンクもソウルもハウスもセオの前では境界は無く、ただの黒い音楽として認識され、一つのダンスミュージックとして聴かせてしまう。ブラックミュージックのドグマとカオスが根底に渦巻き、荒々しくも熱い息吹が迸るセオのソウルミュージック。発売から10年経った今でも輝きは、一向に色褪せておりませんでした。

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| HOUSE4 | 06:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Theo Parrish - Love Triumphant / Space Bumps (Sound Signature:SS031)
Theo Parrish-Love Triumphant / Space Bumps
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ドイチェのNeutonに続き、エゲレスのPinnacleも倒産…って結構大きなディストリビューターらしいですよ!?どんだけ音楽業界は不況なんじゃ?俺なんか毎月20〜30枚位はCD買ってるのに。えぇ、これじゃ結婚出来ない訳ですよ。ネットがあれば卸なんかいらねーだろと言う事に関しては、僕はそんな事は無いと思うのです。ある程度の宣伝はやはり必要だし、そもそもデータ音源は味気無いじゃん?特にダンスミュージックに関しては本当にリスナーが減っている気がするなぁ。僕の出来る事はせめてこのブログで、ダンスミュージックの魅力を皆様に伝える事くらい。

デトロイトハウスの孤高の存在、セオパリッシュの新作はSound Sculptures Vol.1(過去レビュー)からのシングルカットで、B面には"Space Bumps"なる新曲も入っております。既発の"Love Triumphant"はねっとりしたビートがゆっくりと重く地面を揺らし、未来的なシンセが差し込みながらもブルージーな雰囲気を醸し出すローファイハウス。まあセオの場合、音的にはローファイでも技術的にはハイファイかもしれないのだけど、どう言ったスタジオとか機材で曲を作っているんでしょうね?気になります。新曲の"Space Bumps"はかなり隙間の多い超スロウなシカゴハウス的なトラックで、しかしやはり低音の音圧がすげーです。アンニュイでだらだらとしているのですが、底には黒いソウルが蠢いているのですわ。毎度毎度セオの新曲は買うけれど、本当に外しが無いね。

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| HOUSE4 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marcus Worgull - Texel EP (Innervisions:INNERVISIONS03)
Marcus Worgull-Texel EP
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経歴は不明なんですがInnervisionsからのこのリリースによって、一気に注目を集めているであろうMarcus Worgull。本作は2005年のリリースですが、この頃はまだInnervisionsはSonar Kollektivのサブレーベル的扱いだったんですよね。今ではInnervisionsの方が圧倒的に面白いレーベルで、完全に独立しちゃいましたけど。逆にSonar Kollektivの方は正直いまいちな感じ。さてMarcus WorgullはInnervisionsの中では比較的普通のテックハウスを披露しているのですが、A面の"Dragon Loop"はシンセストリングスを導入した荘厳なテックハウス。徐々にビルドアップしていくタイプで途中からはストリングスががんがんに主張するので、当然フロアでも盛り上がらない訳がありません。綺麗目のスマートな曲だと思います。B面の"Flying Hi"はシカゴハウスっぽく悪びれたムードが強く、またTheo Parrishらにも通じるざらついたローファイな音と黒くファンキーなシンセ使いが素晴らしいです。もちろんTheoのダウンビートとは異なり多少はアッパーでテックハウス仕様になっておりますが、シカゴハウスへの愛が感じられる一曲です。両面文句無しに素晴らしいですね。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jazzanova / Mr Scruff - Southport Weekender Volume 7 (SuSU:SUALBCD28)
Jazzanova / Mr Scruff-Southport Weekender Volume 7
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最近連日飲む事が多くて胃がくたびれておりますが、特にベルギービールを飲む機会が多いです。最近の日本人は若者ほどビール離れが顕著な様で、どうも苦いから美味しくないとか言う意見が多いとか。自分は日本の苦いビールも好きだしそれに一度海外のビール(特にベルギー)を飲めば、ビール苦手の意識も一気に覆ると思うんですよね。海外のビールは日本のビールより多様性に富んでいるし、アルコールが高くて飲み応えのある種類もあったり、決してビールが苦いだけじゃ無い事を理解して頂けるはず。ま、難点はベルギービールは圧倒的に高額だと言う事だ。バーで飲めば1000円オーバーは当たり前なんで、基本はベルギービールを扱ってる酒屋で購入して家で飲む事が自分は多いです。

お酒の話はそれ位にして今日の一枚は、ハウスミックスCDの人気シリーズ・Southport Weekender。ミックスを担当したのはSonar Kollektivを運営するJazzanovaとNinja Tune所属のブレイクビーツを操るMr Scruff。自分は特に好んで両者の音楽を聴く事は無いのですが、今までこのシリーズは集めていたので今回も何となく購入。個人的にはJazzanovaのハウス〜ブロークンビーツ路線が気に入りました。ソナコレやInnervisionsの曲を中心に予想外にもハウスを多めに使用して、生音系からエレクトロニック系まで右往左往し、華麗さと耽美を伴ってドラマティックな展開を創り上げています。無難な出来と言えばそうなんですが、お洒落かつ踊れる洗練された音楽なんでお酒を飲みつつ聴きたい感じです。対してMr Scruffなんですが、ファンクやディスコ中心で自分にはちょっと合わなかったです。音源自体もかなり古いのが多かったからねー、ちょっと時代から外れてる印象でした。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
3 Chairs (Three Chairs:3CH3CDJP)
3 Chairs
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お目出たい事に現在は廃盤となっている3 Chairsのアルバムが、この度リイシューされる事になりました。3 ChairsとはMoodymannことKenny Dixon Jr.、Theo Parrish、Rick Wilhite、Marcellus Pittmanの4人から成るデトロイトのユニットです。面子からしてハウス好きは必ず手が伸びてしまう様な固まりで、2004年にごく少数プレスされた本2枚組みは当然の如く即廃盤となった名盤です。これだけ濃い面子が集まっているので音の方も揺ぎ無いタフなソウルが存在していて、ハウスのフォーマットはしているもののその前にブラックミュージックだと言いたくなる真っ黒さ。セオやムーディーマンらしいコンプの効いたざらついた音は粗野で汚いのに、何故こんなにもねちっこいグルーヴを生み出すのだろうか。地べたを這いずり回るような重いリズムトラックは、沼の底へ底へと足を引きずりこむ様です。ここにはとてもハッピーになれる様な音なんか無くて重苦しい雰囲気に包まれている、でも彼らのソウルは熱く火照っている。楽観的なムードなんか全く無いけれど、強い信念と希望を見出せるような音が鳴っている。これこそがデトロイトの廃退的かつ美しいハウス、ソウルなミュージック。

セオが手掛けた"Instant Insanity"は911事件の直後に製作されたトラック。Marvin Gayeの"Inner City Blues"と911事件への人々の討論がサンプリングされた、不安と絶望が溢れる超大作。

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| HOUSE4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Theo Parrish - Sound Signature Sounds (Sound Signature:SSCD1JP)
Theo Parrish-Sound Signature Sounds
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お目出たい事に現在は廃盤となっているTheo Parrishの初期コンピが、この度リイシューされる事になりました。元々は2000年に日本盤(過去レビュー)と輸入盤でリリースされていて、盤によって微妙に内容の異なる仕様です。自分は日本盤を所持しておりますが、"Overyohead"が収録されている日本盤の方がお勧めかなと思います。今回は輸入盤仕様でリイシューされる事になりましたが、レコードからの収録ばかりだし入手が難しかったので、充分に価値のある内容になっていますよ。全ての楽曲が素晴らしいのですが、"Took Me All The Way Back"の図太くハードで煙たいローファイハウスは本当に絶品です。セオはゆったりしたハウスだけだと思っていると、確実に衝撃を受けるでしょう。"Moonlight"や"Music Pt.1"などはいかにもセオ的な漆黒のディープハウスで、どこか艶めかしさが漂っていて大人のムードも感じられますね。"Dusty Cabinets"なんかはベースラインからして、完璧に初期シカゴハウスのアシッド感覚が滲み出ていて不穏な空気でいっぱい。やはり今聴いても全くその輝きは失われる事もなく、そのクオリティーにはぐうの音も出ませんでした。結局セオの人気はその後鰻登りで、現在へと続く訳でした。

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| HOUSE4 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Terrence Parker - Serious Grooves In The Mix (Serious Grooves:SGCD1)
Terrence Parker-Serious Grooves In The Mix
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デトロイトのハウスレーベル・Serious Groovesの音源を使用して、デトロイトのベテランハウスアーティスト・Terrence ParkerがMIXを手掛けたのが本作。ちなみにリリースは94年で日本ではAvex傘下のCutting Edgeから。昔はAvexもまともなクラブミュージックをリリースしていたと言う、今となっては懐かしい証拠。CD帯には「デトロイトテクノの従来型(ダーク、シリアス、インテンス)をくつがえすべく…」「なぜかとってもDISCO-TECH!」と書いてあります。別にデトロイトってダークなだけじゃなくてポジティブなメッセージ性だってあるじゃんよと思いますが、初期URは確かにハードコアだったしそれの事を指しているのかしら。それはおいといて兎角テクノが目立つデトロイトですが、本当はこんな昔からハウスも在ったんだなと感じさせる内容。色々なアーティストの曲が使用されている様に見えて実は大半はTerrence Parkerの変名で、他はChez Damier、Alton Miller、Claude Youngらの曲が混ざっています。音的には古さが漂っていて新鮮味はありませんしMoodymannやTheo Parrish程の黒い展開が待っているでもなく、ゴスペルハウスを少々水で薄めたような軽めのハウスなんですよね。確かにディスコティークな懐かしい思いが込み上げてくる音ですが、もうちょっと汗々する様などす黒いファンクネスがあると個人的には嬉しいです。良く言えばスムースな4つ打ちが続いて癖が無く聴きやすいけれど、デトロイトにはもっと熱い物を期待しています。

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| HOUSE4 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kuniyuki Takahashi - Remixed (Mule Musiq Distribution:MMD07)
Kuniyuki Takahashi-Remixed
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札幌発の心温まる音楽家・高橋クニユキのリミックスアルバムが登場。ハウスのフォーマットを元に自然的・有機的な音で心の奥底まで響かせるトラックは既に海外のアーティストからも賞賛を浴び、日本においても既に注目に値すべきアーティストに成長しております。今回は著名なアーティストがリミックスを提供していて、Cobblestone Jazz、Theo Parrish、Henrik Schwarz、Chateau Flight、A Mountain Of One、Tony Lionniらと大変豪華な人選。圧巻はやはりTheo Parrish、やばいですね。14分にも及ぶ超大作のリミックスを披露しているのですが、ざらつきのあるローファイなリズムトラックが煙たく、ねちっこいグルーヴは期待通り。フランスのお洒落かつ変態ユニット・Chateau Flightも彼等らしく、奇天烈なピコピコサウンドが何とも可愛らしい見事なフレンチエレクトロを聴かせてくれます。Tony Lionniと言う人は全然知らないのですが、オーガニックなディープハウスを披露。原曲にあったフルートやピアノの旋律を壊す事無く生かして、正当派な4つ打ちに仕上げ心地良い横揺れグルーヴを生み出しています。そしてクニさん本人も新曲やリミックスを提供していますが、本人がリミックスした"All These Things"は、まるでJoe Claussellみたいなスピリチュアルハウスで、広大な大地に包容される様な優しさに溢れています。その他にも素晴らしいトラックが多く収録されていて、十分に聴き応えのある力作ですね。

残念なのはリリースが延長された挙げ句に、元々収録予定だったMoodymannとTokyo Black Starのリミックスが削除されてしまった事。一体何があったんでしょう。。。

HMVのサイトでクニさんによる全曲解説はコチラ

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Theo Parrish - Extended Boundaries (New Horizons:NUHCD001)
Theo Parrish-Extended Boundaries
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どす黒いグルーヴをぶちかます漆黒のデトロイトハウサー・Theo Parrish。いや、ハウスDJと断定するのは間違いで、どんな音楽でも黒く染め上げてしまうDJと言うのが正解でしょうか。彼のDJプレイには定評があり、一時期は来日するとクラブでは入場規制がかかる程の人気を得ておりました。そんなプレイを家でも体感出来るブートMIXCDはかなりの数がリリースされているのですが、本作は今の所唯一の公式MIXCDで目出度くリイシューされております。公式と言ってもトラックリストも無ければ細かいクレジットも無いし殆どブート同然の作品なんですが、内容に関しては文句無しのブラックエレクトリックブルースが溢れております。ハウス、ディスコ、ヒップホップ中心のいかにもTheoらしい内容で、結構有名な曲やちゃっかり自分の手掛けた作品も回し、聴き易い選曲になっております。しかしながら彼のミックスはざらついたローファイな音像が生々しく、まるでクラブの現場が浮かび上がる様なリアルなプレイが最高です。ファンキーでソウルフルでエモーショナルでサイケデリックで、あぁ、とにかくTheoは熱い男だって事ね。四の五の言わずに全ハウスファンは必携の一品。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Terrence Parker - Detroit After Dark (Studio !K7:!K7R015CD)
Terrence Parker-Detroit After Dark
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デトロイトはテクノだけにあらず。と言う事でデトロイトハウスのTerrence Parkerの1997年のアルバム。ここ10年位はレコード中心での活動なのであまり聴く機会は無いのですが、ゴスペルハウスとも呼ばれる濃密で熱いハウスを生み出しています。しかしながらこのアルバムではもうちょっと多様性があり、全体的にリラックスしたムードが漂う内容。哀愁を漂わせるギターやピアノを使用し親父のどこか寂しい背中が喚起させられるムーディーな曲や、透明感の流麗なシンセを使用した色気を醸し出した曲など、ハウス一辺倒ではなくダウンテンポでラウンジを意識した曲が多めです。優雅とは言い過ぎかもしれないけれど、幾分か上品な面も見受けられリラックス出来る感じ。Carl Craigもサンプリングして使用しているCurtis Mayfieldの"Little Child Runnin Wild"やE2-E4までもサンプリングで使用するなど、ネタ使用的にも楽しめます。でもめっちゃ黒く強烈な4つ打ちが聴けるハウスもあるので、デトロイトハウス好きにも退屈せずに聴けますよ。MoodymannやTheo Parrishほどどぎつくないので、良い意味でとっつき易いかと。

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| HOUSE4 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hanna - Portrait Of Warren (Little Angel Records:LAR017)
Hanna-Portrait Of Warren
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5月25日に書いたクラブシーンについてのエントリーに、反響が予想以上にあって自分でも驚いています。コメントをして頂いた方の中にも停滞感なり閉塞感を感じている人はいるみたいで、多分クラブミュージック全体でそれは徐々に進行しているに違いありません。クラブがクローズするから遊ぶ場所が減り、またそれ以上に聴き手の与えられる物しか聴かなくなっている現状が余計に停滞を生んでいる気がします。JPOPならそれでも良いと思うけれど、かつては一部の間でしか聴かれなかったクラブミュージックは、リスナーの貪欲さ・興味も非常に重要です。リスナー自ら発掘する事をしなくなれば、新しいアーティストが日の目を見る事は無くなるでしょう(JPOPと違って宣伝に金掛けられる訳ではないし)。自分のマイブログリストなんかに登録されているサイトでは特異な(失礼)音楽もかなり紹介されていたりしますし、そう言ったのを参考に色々な音楽に興味を持ってくれる人が増えるとシーンにも活気が出てくれるのではないかと思います。

さてやっと今日の音楽紹介ですが、Warren HarrisことHannaの最新作。Theo Parrishが中心となっているバンド・The Rotating Assemblyにも参加したり、またSound Signatureからも作品をリリースしたりしていますが、いわゆるもろなデトロイトハウスではありません。例えるならシルキーハウス、絹の織物の様に繊細で滑らかな肌触りをした優しいハウス。ジャケットがあんなですから知らない人は購入を控えてしまうでしょうが、音の方は耽美さと色気を兼ね備えたムード満天なので間違い無しです。全体的にゆったりと落ち着いたトラックが多いので、朝方のアフターアワーズ向けな内容ですね。もしくは女の子と一緒に部屋で酒でも飲みつつ聴くと、良いムードが出来上がるはず。失敗しても保障はしませんが。



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| HOUSE4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
The Very Last Week at Space Lab Yellow

2008/06/14 (SAT)
EMMAHOUSE FINAL PARTY -Music, Love & Dance with DJ EMMA-
DJ : DJ EMMA

2008/06/16 (MON)
DJ: United Future Organization, Jazz Brothers Production, 小林 径, 須永辰緒, 大沢伸一, 田中知之, 松浦俊夫 and more

2008/06/17 (TUE)
Escape presents "Beyond The Dance"
DJ : Derrick May

2008/06/18 (WED)
"Love Saves The Day" release party
DJ : Danny Krivit
LIVE : Rochelle Fleming (First Choice)

2008/06/19 (THU)
DISTORTION
DJ : Fumiya Tanaka

2008/06/20 (FRI)
Laurent Garnier Closing Set
DJ : Laurent Garnier

2008/06/21 (SAT)
Francois K. Closing Set
DJ : Francois K

クローズに向けてYELLOWのカウントダウンが始まります。16年間も活動してきたYELLOWの内自分は7年間位しかお世話にはなっていないのですが、多分日本のクラブで一二を争う位好きです(新宿リキッドと双璧だよね)。ここが無くなったらハウスのロングセットは出来なくなっちゃうよね?天井の低さと暗さがテクノには合ってたよね?一つの時代が終わりを迎えようとしています。寂しいなー
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2008/05/23 (FRI)
root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : Newworldaquarium, Ian O'Brien, Kentaro Iwaki

2008/05/24 (SAT)
The Final Chapter of Frankie Knuckles with You @ Space Lab Yellow
DJ : Frankie Knuckles

2008/05/24 (SAT)
7 Dunham Place Release Party @ Womb
DJ : Loce Dice

2008/05/29 (THU)
Anything Goes @ Space Lab Yellow
DJ : DJ Spinna

2008/05/31 (SAT)
Theo Parrish Japan Tour @ Space Lab Yellow
DJ : Theo Parrish

2008/06/06 (FRI)
groundrhythm @ Air
DJ : Kaoru Inoue

2008/06/07 (SAT)
Reboot 10th Anniversary Tour Final @ ageHa
DJ : Christian Smith, Q'Hey, Mayuri, Kana, Takami

2008/06/07 (SAT)
FACE presents THE SHELTER JAPAN TOUR 2008 @ Space Lab Yellow
DJ : Timmy Regisford

2008/06/13 (FRI)
SPICE @ Space Lab Yellow
DJ : Hernan Cattaneo

2008/06/28 (SAT)
RED BULL VISUARHYTHM @ Womb
DJ : Guido Schneider
Live : Glimpse, Johnny D
| UPCOMING EVENT | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Steve Bug - Bugnology 2 (Poker Flat Recordings:PFRCD16)
Steve Bug-Bugnology 2
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近年のミニマル隆盛と共に知名度を上げたPoker Flatのボス・Steve BugのMIXCD。既に結構な量のMIXCDをリリースしていて、本作は2006年にリリースされた物。彼のMIXCDはほぼ全部揃えているのですが、どの作品も淡々としていてクールなプレイが多いのが共通しています。リリースが増えるにつれてどのMIXCDも音が似通ってきているので、個人的にはもっと違ったプレイも聴いてみたくなってきたこの頃。だからと言って決して本作の質が低い訳でもなく、やはりミニマル系のDJでは安定したプレイでぼちぼちの質を保っております。ミニマルと言ってもただヒプノティックな音を追求するのではなくて、もっと肉体的と言うかリズムが直感的に体に来る感じのトラックが中心でしょうか。カチコチ系のパーカッションをベースに不安げで陰鬱なシンセがどろどろ入ってきて、ずーっと暗い夜道を彷徨う様なダークな展開で控えめに言っても派手は展開は無し。音数の少なさや不気味なベース音やら狂気を感じさせる雰囲気やら、そんな所にシカゴアシッドの影響なんかも感じたりしますね。事実他のMIXCDではシカゴハウスも回してますし。しかしまあ本当に地味と言うか淡々と冷たく、まるで能面の如く無表情なプレイですな。体感温度が下がりそうなひんやりとした音楽だね。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Nobu - Creep Into Shadows - The Midnight D Edits (Underground Gallery Productions:UGCD-801)
DJ Nobu-Creep Into Shadows - The Midnight D Edits
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デトロイトには有名無名に関わらず素晴らしいダンスミュージックレーベルが数多く存在するのですが、アンダーグラウンドなハウスをリリースしているレーベルと言えばMike Grant主宰の"Moods & Grooves"があります。このレーベルからはTheo Parrish、MoodymannことKDJ、Alton Miller、Rick Wade、Brian Hardenらデトロイトの猛者が、レーベル名通りに心地良い暖かさを持ったムードとグルーヴを発する質の高い楽曲をリリースしています。そしてそのレーベルの音源のみを使用してDJMIXを手掛けたのが、日本でアンダーグラウンドシーンから叩き上げられたDJ Nobu。千葉で"Future Terror"と言うパーティーを主宰し近年注目を浴びているその人であります。2006年末には"No Way Back"(過去レビュー)と言うテクノ系MIXCDで評価を得ており、自分はまだ生で彼のプレイを体験した事はないのですがとにかくカッコいいプレイをする人みたいです。

余り予備知識が無いのでとにかく本MIXCDを聴いてみましたが、正直地味だと思います。ひたすらローテンションで暗く地べたを這いずる様なローファイハウスが続いていて、まあ地味ですよ。実はどの音源もDJ Nobuがリミックスやエディットを施していて、オリジナル音源の大半を所有していないので正確な判断は出来ないのですが、多分オリジナルよりも更にざらつきなり深みなりを強めている気がします。だから確かに音や展開は地味だけれども、このローファイ感覚はデトロイトのアーティストとも共振していて、日本人にしては珍しいどす黒い音をたっぷりと聴かせてくれます。勿論それは"Moods & Grooves"と言うレーベルの音源を使用していると言う理由もありますが、それ以外にもDJ Nobuの音源の再構築の仕方や曲の使い方に拠るものも影響しているのでしょう。激しいプレイも無いし幸福感も全く無いけれど、どこか感傷的な気持ちになるのはやはりソウルが籠っているからです。暗い暗いトンネルを抜けた後には、きっと明るい未来が待っているはず。MoodymannやTheo Parrish好きなら、DJ Nobuのプレイに耳を傾けても損はないはず。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Sound Sculptures Vol.1 (Sound Signature:SSLPCD4)
Theo Parrish-Sound Sculptures Vol.1
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才能の宝庫でもあるデトロイトと言う地の中でも、圧倒的な存在感を見せつけるTheo Parrishの新作をやっと聴きました。先行でLP3枚組のみリリースされていたのでいじらしさを感じていたのですが、やっとこさCD派にも聴く機会が回ってきたのです。実は購入自体は一ヶ月以上前にしていたのですが、なんせ彼の音楽は体力がある時じゃないと聴くのが大変だし2枚組と言う大作の為ずっと放置しておりました。しかし久しぶりのアルバムですが、内容はやはり他アーティストとは格段の違いを見せつける強烈なハウスです。いや、ハウスと言う言葉で一括りなんかは出来ないし、陳腐な説明になるけれどハウスもジャズもファンクもソウルもブルースも、とにかく真っ黒い音の集大成と言うべき音楽に感じられます。漆黒の闇の底へとずぶずぶと足を取られる重いトラックは決してアッパーではないのだけれど、そこには闇の中でこそ輝くソウルが存在し彼の音楽への情熱が聞こえてきます。それがアナログでローファイな、エフェクトで歪ませられた荒々しい音であろうとも、決して輝きは失われずにむしろ人肌の温かさえ生んでいるのです。不思議なのは大半がサンプリングやプログラミングのはずなのに、ここまでライブ感なり人間味を感じさせる音があると言う事。これをバンド演奏していると言われたら、何の疑問も抱かないかもしれません。正統派の4つ打ちが殆ど無いのでハウス入門としては敷居が高いのは事実ですが、Theo Parrishの音楽は全てお勧めなので本作も激プッシュであります。

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| HOUSE3 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(3) | |
Newworldaquarium - The Dead Bears (NWAQ:NWAQ02CD)
Newworldaquarium-The Dead Bears
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デトロイトテクノ好きな方が注目しているであろうオランダのレーベル・Delsin、そこを中心に活動しているNewworldaquariumはご存知でしょうか?154、Newworldromantic、 Ross 154などの名義でも活動しているJochem Peteriと言うオランダ人であります。注目を集めたのはNewworldaquarium名義でDelsinからリリースした"Trespassers"が、Carl Craigに気に入られてPlanet Eにライセンスされた時だったと思います。まあこのEPは本当に素晴らしく、コンプをかけざらついた音の触感が特徴の暗黒系ディープハウスなのですが、MoodymannやTheo Parrishを引き合いに出せば良いのかなと思う位。Carl Craigが入れ込む位だから当然悪い訳が無いんですけどね。そして遂にそこから8年、やっとこさNewworldaquarium名義での初のアルバムが届けられました。待ちに待ったアルバムは期待を裏切らない漆黒のビートダウン系ハウスなのですが、デトロイトの方達がソウル色が強いのに対しNewworldaquariumは神秘的と言うか謎めいた音を聴かせてくれます。もちろん音はざらざらで音圧も高くぶっとい漆黒のビートを打っているし、黒さも十二分にあります。ただMoodymannやTheo Parrishに比べればコズミックなシンセが多用されている事も考えると、テクノ的な耳で聴く事も出来るしデトロイトテクノ好きな人も絶対好きになると思います。はぁ〜このねちっこいドロドロ感とローファイな音質が最高にたまらんとです。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
No Milk - Up All Night (Music Conception:MUCOCD-012)
No Milk-Up All Night
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どす黒いハウスはやっぱりデトロイトなりニューヨークなりが本場なんだろうけれど、日本からもそれに負けない位のどす黒いハウスがひっそりと出てたりします。そんな音楽を届けてくれた人は、Calm主宰のMusic ConceptionからアルバムをリリースしたNo Milk。アルバムリリースは2005年ですが、2000年以前からも海外からEPをリリースしてたようで実は活動暦は長いみたいですね。また本場デトロイトハウスが聴ける"Detroit Beatdown Remixes"(過去レビュー)にも参加していたりして、まだまだ世の中には隠れた原石は転がっているなと感じます。本作においてはハウスを基調としながらも、汗臭いファンクやディスコを感じさせる生っぽい音がびっしり入っていて、こゆ〜い黒さがドロドロに漂っております。その雰囲気を生み出しているのはやはり生音の要素が大きいのでしょうか、渋く枯れた味わいを聴かせるギターやローズピアノの音が生々しく迫ってきて、その粗くアナログな感触が身に染みます。まるでセッションバンドの様な音楽構成で、ライブ感が意外と強くその表現力はさすが活動暦が長いだけありますね。MoodymannやTheo Parrishが好きなら、No Milkの音楽も合うんじゃないでしょうか。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Carl Craig - Sessions (Studio !K7:!K7224CD)
Carl Craig-Sessions
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生きる伝説、テクノミュージックの至宝、未来と過去を紡ぐ者、一体どれ程の言葉があれば彼の全てを語る事が出来るのだろうか。デトロイトテクノのみならず電子音楽と言う範疇において、彼の活躍無くしては今のシーンが果たしてあっただろうか。その人こそデトロイトからの使者・Carl Craig。デトロイトテクノ第二世代に属す彼は、同世代のUndergorund ResistanceやJeff Millsとも異なる音楽性でデトロイトテクノの躍進・拡大に貢献し、デトロイトの個性を最も体現しているアーティストの一人である。

さて、彼はアルバムやCDを殆どリリースせずEP単体での仕事が多いので、レコードを聴かないリスナーにとってはなかなか普段は聴く機会が無いのではと思う。またリミックスワークも尋常ならざる量を請け負っているが、当然EPでのリリースなのでまだ見知らぬ曲がある人も結構な数になるであろう。そんな人達に朗報!近年の彼の仕事をまとめたミックスCDが2枚組でリリースされたのだ。まあわざわざ説明しなくても内容が超絶素晴らしいなんて事は誰にも分かるので、敢えて説明はしない。しかし勘違いはしないで欲しい。これは決してベストアルバムではない。あくまで彼の一部だ、一部。とてつもない量のリミックスワークをしている彼にとってベスト盤を出すのは、事実上不可能に近い。それでも本作は本当に素晴らしい事は保証する。僕は大半の曲はレコードで持っているので新鮮味は特にないけれど、CDで一同に聴けるのは本気(マジ)で感動ものである。そして最後に一言…

テクノリスナーならこれを聴かずして一体何を聴く?

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| TECHNO5 | 22:00 | comments(6) | trackbacks(5) | |
Theo Parrish - Falling Up (Carl Craig Remix) (Third Ear Recordings:3EEP038)
Theo Parrish-Falling Up (Carl Craig Remix)
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さて近年のCarl Craigの大仕事と言えば、やはりTheo Parrish作のFalling Upのリミックスでしょう。テクノ、ハウス、ミニマルとどの界隈でも存在感ばっちりな楽曲は、クラブに行くと結構な割合で耳にします。原曲はTheoらしくざらついた音触りが生々しいジャジーなハウスなんですが、Carlが手を入れると全く方向性が変わってしまいます。重く硬い4つ打ちのキックを差し込む事でまずはフロア仕様に変えて、更に気の狂う様な中毒性の高いシンセでじわりじわりと攻め上げるヒプノティックな楽曲に様変わり。この人のシンセの使い方はかなり印象的に耳に残るので、やはりフロアではどうしたって盛り上がりますよね。Carlの初期活動の頃の音と言えばチープなアナログ音ながらもどこかレトロフューチャーな空気を纏っていましたが、最近の音はより鋭く研ぎ澄まされ更に離れた未来を目指している様な感じです。活動歴がそろそろ20年近くになると言うのに、全く止まる事を知らず進化を続けるCarl Craigは、エレクトロニックミュージック界の至宝ですね。

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| TECHNO5 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/09/14 (FRI)
SAL BY CORROCHE PRESENTS CROSS MOUNTAIN NIGHTS THE 6TH ANNIVERSARY @ WOMB
Guest DJ : Adam Beyer
DJ : Torsten Feld
LIVE : Dr.Shingo

2007/09/14 (FRI)
Kompakt Night Meets Stefan Marx Exhibition At Beams T Opening Party &
Supermayer First Album Release Party @ YELLOW
DJ : Superpitcher, Toshiya kawasaki
LIVE : Lawrence, Code E
Lounge DJ : Kaito, Lawrence

2007/09/16 (SUN)
Mutant Disco @ Club Wedge
DJ : DJ S2 a.k.a. Santiago Salazar, KZA
Support DJ : MATSUSHIMA, chack

2007/09/21 (FRI)
VADE @ WOMB
DJ : Ben Sims and more...

2007/09/22 (SAT)
Directions @ ageHa
Arena DJ : Laurent Garnier, DJ Wada
Water Bar DJ : Ken Ishii, DJ Yama
Tent DJ : Kenji Takimi, Force Of Nature

2007/09/22 (SAT)
Runch @ UNIT
GUEST DJ : Daniel Bell
GUEST LIVE : The Suffragettes
DJ : Yoshiki, Yone-Ko

2007/09/23 (SUN)
Jerome Sydenham Nagano Kitchen Release Party @ YELLOW
DJ : Jerome Sydenham, Hideo Kobayashi
LIVE : Hiroshi Watanabe a.k.a. Kaito
Lounge : Toshiyuki Goto

2007/09/29 (SAT)
Public Outburst Laurent Garnier Tour @ YELLOW
LIVE : Laurent Garnier(maestro)+Benjamin Rippert(keyboard)+Phillipe Nadaud(saxophone)
DJ : DJ Alex From Tokyo

2007/10/07 (SUN)
Deep Space @ YELLOW
DJ : Francois K.
SPECIAL GUEST LIVE!

2007/10/12 (SAT)
vendor & BAL Presents ON THE FLOOR @ UNIT
DJ : Theo Parrish
LIVE : The Recloose Live Band, CRO-MAGNON
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Hell - Misch Masch (Fine.:FOR88697030152)
DJ Hell-Misch Masch
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知ってる人は知ってると思うが、ドイツはデトロイトの衛星都市である。Tresorの一番最初の作品はX-101(Jeff Mills+Mike Banks+Robert Hood)だし、初期Basic ChannelはURの影響下にあったし、Jeff Millsの1stアルバムもTresorからだし、よくよく考えるとテクノに影響をもたらしたKraftwerkはドイツ出身だ。種明かしをしちゃうとDerrick Mayが「ドイツはデトロイトの衛星都市である」と発言していたのだ。とにかくドイツの人もデトロイトテクノには、影響を受けそして畏敬の念を抱いているのだと思う。

そしてそれをあからさまにしているのが、ドイツの貴公子・DJ Hell。「デトロイトテクノの再評価と言う感覚は、テクノのリアルな部分を見過ごしている事」とさえ言い切っている位、彼の中ではテクノ=デトロイトテクノと言う事なんだろう。テクノが細分化し色々な方向へ袂を分かっても、結局の所流行とは関係無くその存在が揺るがないのはデトロイトテクノのみなのだ。DJ Hellも余りにもデトロイトテクノを愛すが故に本作の様なデトロイトテクノ満載のMIXCDをリリースしてしまった訳だが、ドイツの事も忘れずに合間にジャーマンテクノも混ぜつつデトロイト好きを納得させるプレイを聴かせてくれます。シンセストリングス重視では無くて、比較的煌びやかで金属的な鳴りのするデトロイトテクノが多く、オリジナルデトロイトと言うよりはそれに影響を受けたドイツのテクノと言う感じですかね。ミニマルで陶酔感を生み出す流行の中、この様なメロディーを大切にした聴かせるMIXCDは非常に好感が持てるなー。ベタだけどなんだかんだデトロイトテクノ満載のMIXCDは好きなんですよ、はい…。一応古臭い内容にならない様に新しめのテクノも使っている所で、プロアーティストとしてのプライドを守っているのかDJ Hell。ちなみにDISC 2はDJ Hellのリミックスワーク集なんだけど、全然聴いてないしどうでも良い。

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| TECHNO5 | 21:30 | comments(7) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2007/06/15 (FRI)
RENAISSANCE @ WOMB
Special Guest DJ : Hernan Cattaneo
Guest DJ : Jeremy Boon

2007/06/23 (SAT)
SQ presents “The Observer” LIVE TOUR'07 @ UNIT
SPECIAL GUEST LIVE : JOEL MULL
DJ : DJ WADA, KAGAMI (MINIMAL SET), DR.SHINGO, DJ SON

2007/06/23 (SAT)
URBANPHONICS presents ANDRE COLLINS JAPAN TOUR 2007 @ YELLOW
DJ : ANDRE COLLINS

2007/07/07 (SAT)
DEEP SPACE -SUMMER- @ YELLOW
DJ : Francois K.
Special Guest Live : Kodama And The Dubstation Bnad

2007/07/13 (FRI)
MARK FARINA "HOUSE OF OM RELEASE PARTY" @ YELLOW
DJ : Mark Farina

2007/07/14 (SAT)
SVEN VATH WORLD TOUR 2007 @ WOMB
DJ : Sven Vath, and more...

2007/07/15 (SUN)
ESCAPE presents CARL CRAIG 2007 @ YELLOW
DJ : Carl Craig

2007/07/20 (FRI)
THOMAS FEHLMANN "HONIGPUMPE" RELEASE PARTY @ YELLOW
Live : Thomas Fehlmann
Exclusive Full Live Set : Ian O'Brien
DJ : Kaoru Inoue, Ian O'Brien, Inner Science

2007/07/21 (SAT)
VADE feat. LOCO DICE @ WOMB
DJ : Loco Dice, Hiroshi Kawanabe

2007/07/21 (SAT)
THEO PARRISH "SOUND SCULPTURES" RELEASE TOUR @ YELLOW
DJ : Theo Parrish

2007/07/28 (SAT)
CHaOS @ YELLOW
DJ : Fumiya Tanaka, and more...

7月のYELLOWは久しぶりに気合いが入ってます。テクノもハウスも本気汁が滲み出ています。毎回日曜夕方からのDEEP SPACEは、今回は土曜の夜からなので行ってみたいですね。アルバムがとんでもない事になっているThomas Fehlmannのライブは、一見の価値有り。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
J Dilla - The Shining Instrumentals (BBE:BBECD077)
J Dilla-The Shining Instrumentals
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J DillaことJay Deeこと、本名James Dewitt Yanceyの特集第弐弾。J Dilla死去後に"Donuts"で彼にずっぼりはまった僕は、とにかく他のアルバムもどうしても聴きたい衝動にかられました。そして手に取ったのが本作で彼の死去後にリリースされた遺作でありまして、"The Shining"のボーカルを抜いたインストバージョンなのであります。僕がヒップホップの何が苦手かと言うと変な歌い方をするラップがとにかく苦手で、だからこそトラックその物の良さが分かるインストバージョンに手を出したのでした。彼が亡くなった後だから余計に感じる事かもしれないけれど、本作の音はラフと言うか臨場感に溢れている気がします。彼が懸命に生きようとしていた証なのか生々しい感触が、やはりどこか寂しさを呼び起こし感傷に浸る自分がいます。メランコリーと言えばそうだしソウルフルでもあり、ぐぐぐっと心を引き寄せる温かいメロディも感情にゆったり深く染みこんで行くようです。かと思えばスモーキーなサウンドプロダクションはどこか訝しさを感じさせ、Theo ParrishやMoodymannを思い起こさせる点もあったり。そういえばJ Dillaもデトロイトのアーティストで、ならばこの音も黒人のソウルが一杯に詰まっているのは当然の事だったんですね。

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| ETC2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Alton Miller - Rhythm Exposed (Distance:Di1332)
Alton Miller-Rhythm Exposed
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デトロイトハウスの最古参・Alton Millerのベスト盤や新作がリリースされるのに合わせ、彼の1stアルバムを紹介したいと思います。今でこそデトロイトハウスも世に認知されていますが、Theo ParrishやMoodymannなんかが出てくるまではデトロイトテクノは評価されどデトロイトハウスなんて大して見向きもされてなかったはず。僕もその中の一人でありますが、実は昔からデトロイトハウスだって地味ながらも静かな胎動を帯びていたのです。Alton Millerは実はそんなデトロイトハウスを長く支えてきた人で、更に言うならばデトロイトの伝説的クラブ"Music Institute"をChez Damierと立ち上げたその人なのです。確かにDerrick Mayもそこでプレイはしていたのですが、実際にオーガナイズしていたのは前者の二人でその影響たるや語る必要も無い位でしょう。とにもかくにも長い活動歴のあるAltonが2000年にリリースした本作は、ベテランらしい充実したデトロイトハウスと言えるでしょう。しょっぱなボトムが太く弾けるパーカッションが心地良い"Rhythm Exposed"から、ファンキーで硬いリズムに楽観的で明るいヴィブラフォンを絡めた"Vibrations"。ジャジーで落ち着いた詫び寂びを感じさせる"For All Time"、粘りけのあるグルーヴにだらりとした自身の歌を被せた"Love Ballads"、透明感ある上物がどこか寂しげな"Alone"など、どれもこれも大人の落ち着いた雰囲気があるハウスで良く出来ていると思います。まあベテランなのでこの位当たり前と言えばそうなのですが、デトロイトの黒さを程良く吸収して更に適度にソウルフルなハウスをやっているので聞き易い所も流石ですね。MoodymannとかTheo Parrishなんかはどぎついと思う人は、まずはAlton Millerはどうでしょうか。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2007/01/19 7by7 @ Unit
今日はPeacefrogレーベルの二人、Charles WebsterとIan O'Brienが来日していたので久しぶりにUNITへ行ってきました。特にIan O'Brienは彼自身が作る曲も素晴らしいけれど、DJでも彼が敬愛するデトロイトテクノを惜しみなく回してくれるので、僕のお気に入りのアーティストであります。一方Charles Websterはオールドスクールなハウスから、シカゴ、デトロイトなども回しますが基本はハウスですね。つかこの二人組、2年前も一緒に来日してたし、以前には新宿リキッドにも一緒に来日してたから仲が良いんでしょうな。
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| EVENT REPORT1 | 08:40 | comments(8) | trackbacks(1) | |
2006/12/08 ESCAPE presents HI-TEK-SOUL JAPAN TOUR 2006 @ Space Lab Yellow
今月は毎週行きたいイベントがあって大忙しですね。つーことで一年半ぶりのDerrick Mayに行ってきました。あれ…よくよく調べたらYellow自体も一年半ぶりで、前回行ったのもDerrick Mayでした。何でこんなにもYellowに行ってなかったのか思い出すと、以前程テクノのイベントが充実しなくなったからなんだよね。他のクラブにブッキング負けてきてる気がする。新宿Liquidroomが無き今、Yellowには何とかがんばって欲しいんだけどな。まあそれはさておき久しぶりにYellowに入ってみると、やっぱりここの雰囲気は好きだわ。低い天井、最新とは言えない照明を逆に効果的に使用した暗いフロア、そして熱狂的に踊りに来ているお客、何もかもが他のクラブとは違います。やっぱりクラブの中ではYellowが一番好きだなーと実感。
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| EVENT REPORT1 | 16:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
UPCOMING EVENT
VADE 2ND ANNIVERSARY EXTRA feat. GREEN VELVET @ WOMB
2006/10/08 (SUN)
DJs : Green Velvet (a.k.a. Cajmere ), DJ Mayuri, Sodeyama

Deep Space @ Yellow
2006/10/08 (SUN)
DJ : Francois K.
Live : Mutabaruka

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/13 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest : Robert Hood The Grey Area DJ Set

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/20 (FRI)
DJ : Jeff Mills
Guest : Sleepaechive Live Set

Jeff Mills Weekly Residency 2006 "One Man Spaceship" @ WOMB
2006/10/27 (FRI)
DJ : Jeff Mills (Extended One Man Spaceship Set)

Clash 16 @ ageHa
2006/10/27 (FRI)
Arena : Luke Slater, Ryukyudisko (RKD1, RKD2), more
Island Bar : Dominik Eulberg, more

Mule Musiq Presents Endless Flight @ UNIT
2006/11/02 (THU)
Live : Thomas Fehlmann, Kaito
DJ : Hiroshi Kawanabe,Toshiya Kawasaki

INNERVISIONS JAPAN TOUR feat. Ame @ YELLOW
2006/11/04 (SAT)
DJs : Dixon, Ame, Alex From Tokyo

FACE presents QUENTIN HARRIS JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/11/10 (FRI)
DJs : Quentin Harris, Ryo Watanabe

CLASH 17 STANDARD presents KEN ISHII SUNRISER RELEASE TOUR 2006 @ ageHa
2006/11/17 (FRI)
Special Live Set : Ken Ishii
Special Guest DJ : Carl Craig
DJ & Live : DJ Wada & DJ Yama, Q'hey & Shin Nishimura, Kagami, Hitoshi Ohishi, 7th Gate

MIGUEL MIGS Album Release Tour @ YELLOW
2006/11/22 (WED)
DJ : Miguel Migs

THEO PARRISH JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/11/25 (SAT)
DJ : Theo Parrish

最終週のJeff Millsは驚愕の6ターンテーブルセット、オープンからクローズまで全曲自身が作曲した曲を流すとか。つまりはFinal CutからUR、そしてAxis、Purpose Maker、Tomorrowなどのレーベルからの曲をプレイするって事。前代未聞の宇宙が展開されそうですね。
| UPCOMING EVENT | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Moodymann - Moodymann Collection (Mahogani Music:Mahogani M-18CD)
Moodymann-Moodymann Collection
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デトロイトハウスにおいてTheo Parrishと並ぶ巨頭・Kenny Dixon Jr.ことMoodymannが、初のベストアルバムをMIXCD化してリリース。ディスコ、ファンク、ソウルを濃度を高め漆黒のグルーヴとして再生した初期から、最近の生暖かい質感を生かしたジャズハウス路線まで、レーベルを越えてヒット曲からレアな曲まで30曲を集め、矢継ぎ早にノンストッププレイ(Moodymann本人がミックスしてるの?)。多分ハウス好きな人はMoodymannのレコードなんて揃えている人は一杯いるだろうし、ベストなのに30曲も入れてるから一曲一曲が短いから中途半端な感じだし、コアな人は多分このベスト盤は必要ないのかも。しかし僕はアルバムしか持っていないし、一気に彼のデビュー時から現在までの作品が通して聴けるので、これは大変重宝します。特にデトロイトテクノは聞いてもデトロイトハウスは聞かない人、そんな人にこそデトロイトハウスの入門編として聞いて欲しいですね。ハウスって言ってもシカゴの卑猥な物もあれば、伝統的なNYハウス、または優雅なUKハウス、色々ございますが、デトロイトのハウスはその黒さが段違い。フォーマットは異なれど、Jeff MillsやMad Mikeとも共振する反骨精神があると思います。Mahogani Musicは余り再販する事が無いので、お早めに入手すべし。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown Remixes (Third Ear:XECD-1043)
Detroit Beatdown Remixes
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テクノはデトロイト、シカゴはハウスなんていつの間にかそんな大きな区分けがされてしまった時、デトロイトにハウスを復権させたのはMoodymannやTheo Parrishだったんだろうな。もちろん彼らは超有名なアーティストな訳で誰もが知る存在なんだけど、よりデトロイトのハウスを掘り下げる為にMike "Agent X" Clarkは「Beatdown」を提唱した。それが2002年にリリースされたデトロイトハウスの最強コンピレーション「Detroit Beatdown」だ。黒人音楽を高密度の圧縮したこの低速ハウスコンピレーションには、Theo Parrish、Eddie Fowlkes、Mike Clark、Alton Millerから隠れた存在であるNorm Talley、Delano Smith、Rick Wilhite、Malik Alstonらの楽曲を収録。今までに類を見ない濃いデトロイトハウスである事は間違いない。そしてそのアルバムを多方面のアーティストがリミックスしたのが、この「Detroit Beatdown Remixes」だ。参加アーティストは、Carl CraigやAmp Dog Night、Gilb'r(Chateau Flight) らの有名処から、まだ一般的には知られていないアーティストまで色々。元々が濃い作品だらけだったのでどう調理されるかも楽しみだったのですが、リミックス後もやっぱり濃かったの一言。多くを述べる必要は無い。ハウスが好きな人ならば、きっと一回耳にするだけでこの「Beatdown」の素晴らしさが分かるはず。デトロイトは何度目かの春を迎えようとしている。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rolando - From There To Here & Now (NRK Sound Division:NRKCD025X)
DJ Rolando-From There To Here & Now
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Underground Resistanceの3代目DJとして、そしてGerald Mitchellと新たに立ち上げたユニット・Los Hermanosのメンバーとして活躍したDJ Rolando。しかしながらより広大で自由な活動を望むDJ Rolandoにとって、半ばコンセプト化されたURに居座り続けるには窮屈過ぎたのだろうか、人気を保ったままURを脱退。その後特にどんな活動をしているのかも耳に入らなくなって一年以上経ったのだが、遂に再始動なのか新たなるMIXCDをリリースする事になりました。しかも以前にも「Nite:Life 016」(過去レビュー)と言う名作MIXCDをリリースしたNRKから、今度は2枚組の大作でファン泣かせなリリースです。

Disc1はモロにハウス満開、軽く爽やかなアフロハウスから黒光りするディープハウス、キャッチーなアッパーハウス、温かみのあるソウルフルなハウスなど、どこをとっても4つ打ちハウスに囲まれています。以前生でDJ聴いた時は、ゴリゴリでミニマルなテクノ〜デトロイトテクノで鬼気迫る迫力のプレイだったけれど、このMIXCDでは幾分か肩の力が抜けてより自身のルーツに近いラテン的な面が出ている様な気がしますね。UR在籍時のハードで暗黒エレクトロをリリースしていた頃と同人物とは思えない程の変わり様ですが、このMIXCDの様なプレイをするのならばURとは一線を画すのも納得かな。デトロイト色が余りないから離れるファンも出てくるかもしれませんが、僕は素直に格好良いハウスだと思います。緩めの前半からキャッチーな中盤、疾走感溢れる後半(テクノ少々)まで手堅く盛り上げます。DJ Rolandoがまさか「Bar A Thym」をプレイするなんてって思ったけど、そんなプレイが彼のこれからの道を示唆しているんでしょう。

対してDisc2はダンサンブルながらもどちらかと言うと緩めの選曲で、夜にしみじみと聴くのに良いムードが出ています。Tread、David Alvarado、Vince Watsonらのテックハウス、Trackheadz、Indigenous Space People(Ron Trent)、Tokyo Black Star(DJ Alex From Tokyo)らのディープハウス、そしてデトロイト好きは見逃せない「Sueno Latino(Derrick May Illusion Mix)」を収録。ほぼフルレングスで収録してあるので、ミックスと言うよりはDJ Rolandoの自分用のリラクシングCDな意味合いが強そうです。たっぷり踊った後は体を休ませて、静かに時間を過ごそうって事なんでしょう。Disc1とは対照的に落ち着いて聴きたいですね。

さあ、後は新曲を待つのみ。DJ Rolandoの今後に期待が膨らむばかりです。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers (Third Ear:XECD-044)
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers
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もう3年位前だったかな、「Detroit Beatdown」と言うコンピレーションアルバムが発売されたのですが、どうにもテクノで有名なデトロイトに於いてハウスはそれ程脚光を浴びない訳みたい。もちろんTheo ParrishやMoodymannなんかはいるし、Carl CraigやUnderground Resistanceだってハウスは作る訳だけど、決してそれらだけがデトロイトハウスなんかじゃなく地道に活動を続けるアーティストいるのでありまして、晴れてそのコンピレーションに於いて世の中に紹介されたのでありました。URにも参加した事のあるMike Clarkが提唱した"Beatdown"とは、言葉通りであるならばテンポを落とせと言う事なのでしょう。しかしそれ以上に深い音楽性があり、ジャズやファンク、ディスコから継承した黒いソウルがあります。テクノも勿論黒人音楽を昇華した結果ではあるのですが、ハウスはよりストレートに濃く凝縮されているものだと思います。そんなハウスを紹介した「Detroit Beatdown」は、デトロイトハウスの金字塔と言っても差し支えないのですが、更にそれらを The Beatdown Brothersがミックスしたのが、この「Detroit Beatdown In The Mix」です。The Beatdown BrothersとはMike Clarkに、「Detroit Beatdown」にも参加したNorm Talley、Delano Smithを加えた3人組の事で、名前からしてもう素晴らしいです。「Detroit Beatdown」のオリジナル曲、リミックス曲をソウルフルに熱を帯び、ファットに図太く、スムースに心地良く繋げていきました。久しぶりに心温まるハウスミックスに出会った気がします。デトロイトテクノは聴くけれどデトロイトハウスは聴かない、そんな人達にもきっと伝わるソウルがあるはず。カウントダウンにThe Beatdown Brothersがやってくるので、興味の有る方は是非。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Alton Miller - Stories From Bohemia (Peacefrog Records:PFG044CD)
Alton Miller-Stories From Bohemia
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デトロイトテクノ・ハウスにおいて伝説となっているクラブ、「Music Institute」のレジデントDJであったAlton Miller。そう、かつてはChez DamierやDerrick Mayとも共に活動をしていた、デトロイトハウスの牽引者である。活動歴も大変長いのだが、まだアルバムは「Stories From Bohemia」を含め2枚しか出ていない。しかしやはり大ベテラン、丁寧にしっとりと作り込まれソウルフルなディープハウスを提唱している。同じデトロイト系でもTheo ParrishやMoodymann程どす黒くはなくて、しっとりと生暖かくしんみり心に染み入る様な作風が特徴。多彩で渋いパーカッションと流麗なエレピやストリングスを、音数を絞ってシンプルに使う事でエモーショナルなメロディーが強調されている。派手な作風ではなく夜に小耳を傾けて、お酒でも飲みながら聴き入りたくなってしまう。Larry Haerdとかのハウスが好きなら、間違いなく聴かれるべき作品。

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| HOUSE2 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Hanna - Schematic Of Tron (KSR:KCCD-138)
Hanna-Schematic Of Tron
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連日強烈なシカゴハウス物の紹介が続いたので、今日はちょっと同じハウスでも陶酔系のを紹介してみましょう。今日紹介するWarren HarrisことHannaですが最近はTheo ParrishのSound Signatureからもレコードを出したりもしているのですが、普段の作風は透明感溢れるスウィートなハウスが多いです。このアルバムも同様に非常に洗練されていて綺麗で透明感溢れる音が、しっとりと空間を覆い尽くす様な出来です。ある部分デトロイトテクノ好きな人にも好感が持てる様な、フューチャリスティックなシンセ音が魅力的ですね。ダウンテンポな楽曲からアッパーでテクノ気味のハウス、またはジャジーハウス、そして耽美なディープハウスとバラバラなアルバムだけど、音の統一感はありますよ。全体的にもっと落ち着かせるとまるでLarry Heardそのものな雰囲気があります。第二のLarry Heardって言っても過言じゃない位なんで、細々と長く作品を出してくれると良いですね。何故か日本盤しか出てないんだけど、海外の人は聴けないのかな?もったいない様な気がします



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| HOUSE1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
UR, LOS HERMANOS, G2G, DJ S2 STRIKES YELLOW @ Yellow
2005/08/30 (TUE)
Guest DJ:S2 aka Santiago Salazar (UR-067, G2G, Los Hermanos)、 Takamori K.、Wataru Sakuraba

standard×CLASH presents FUSE-IN @ ageHa
2005/09/16 (FRI)
DJ:KEVIN SAUNDERSON、KEN ISHII,DJ 3000、Q'HEY、KAGAMI、TOBY、SUNRISE(Dr.SHINGO & TORSTEN FELD)、SHIN NISHIMURA、PHAZE 2 aka SHOTARO MAEDA
LIVE:CO-FUSION、NEWDEAL、7th Gate

RECLOOSE ALBUM "HIATUS ON THE HORIZON" RELEASE TOUR @ Yellow
2005/09/16 (FRI)
DJ:Recloose

AIR associated with VEGA RECORDS & KING STREET SOUNDS @ Air
2005/09/17 (SAT)
DJ:Louie Vega(CLASSIC SET)

IBADAN RECORDS 10 YEAR ANNIVERSARY『EXPLOSIVE HI-FIDELITY SOUNDS』 RELEASE TOUR @ Yellow
2005/09/18 (SUN)
DJ:Jerome Sydenham、Ryo Watanabe

WORLD CONNECTION & X-MIX PRODUCTIONS present DJ SNEAK @ Air
2005/09/22 (THU)
DJ:DJ Sneak

CLAUDE YOUNG JAPAN TOUR 2005 @ Module
2005/09/22 (THU)
DJ:Claude Young

VADE 1st Anniversary feat. Ben Sims @ Womb
2005/09/23 (FRI)
SPECIAL GUEST:BEM SIMS

AIR associated with VEGA RECORDS & KING STREET SOUNDS @ Air
2005/09/23 (FRI)
DJs:Louie Vega (HOUSE SET)

KLICK feat. DANIEL BELL & MELCHIOR PRODUCTION @ UNIT
2005/09/24日 (SAT)
DJ:Daniel Bell
DJ & Live:Melchior Productions

THEO PARRISH JAPAN TOUR 2005 @ Yellow
2005/10/01 (SAT)
DJ:THEO PARRISH

Nagisa @ Odaiba Open Court
2005/10/09、10 (SUN、MON)
DJ:FRANCOIS K.、KAORU INOUE、KENSEI
Live:SYSTEM7、more

DEEP SPACE @ Yellow
2005/10/10 (MON)
DJ:FRANCOIS K.

standard×CLASHはKS、KIの両名の二人だけでも価値があるがCO-FUと7th Gateのライブにも期待。7th Gate…RotationからEP出してたけど、最近の活動は謎。
Ben Simsがイエローでプレイしてた頃が懐かしいですが、WOMBですか…まったくしょうがねえな。
渚は今年はしょぼいね…フランソワはイエローで見れば充分だし、後はSystem 7位しか価値ないぞ。(他は普段のイベントで聴けるし)
| UPCOMING EVENT | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Marvin Dash - Model Turned Programmer (STIR15 Recordins:STIR15-CD6)
Marvin Dash-Model Turned Programmer
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音が気に入ったので購入したのですが、アーティストに関しては全く詳細不明。ドイツのディープハウスクリエーターだと言う事です。しかし僕個人が感じたものは、ドイツと言うよりデトロイトハウス系の漆黒のグルーヴ。重心低めの締まりのあるリズムトラックに、迷走気味の浮ついたシンセライン。BPM120〜130のゆったりとした流れの中、重いドラムが変わらぬ4つ打ちで鳴り続ける。ファンキーさを感じるかと言うとそうでもないんだけど、MoodymannやTheo Parrishにも似たざらついた訝しさがある。音の一つ一つが心地良く奥深くまで鳴り響く辺りは、Basic Channelとも近いかもしれない。無名なだけか僕が全く知らないだけだったのか、それでもドイツからこういったデトロイトハウスにも似た音楽が出てくるのは興味深い。派手な所は皆無だけれども、真夜中のドライヴィングに最適そうです。

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| HOUSE1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Charles Webster - Remixed on the 24th of July (Peacefrog:PFG037CD)
Charles Webster-Remixed on the 24th of July
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Charles Websterが再来日するので先日「Born On The 24th Of July」を紹介したのですが、そのリミックスアルバムも存在します。その参加アーティストが何とも豪華で、Pepe Bradock、Ian O'Brien、Herbert、Theo Parrishなど比類無きアーティストが勢揃い。オリジナルアルバムが好きだった人は、こちらも是非聴いて頂きたいと思います。それ程有名ではないですがThe Detroit Escalator Companyの迷宮的アンビエントリミックスは、奥深く打ち寄せては引くような感覚が心地よいです。Ian O'Brienは10分にも及ぶ大作ながらも、今回はハイテック路線ではなくボサノバ風味。清涼な空気一杯の軽めな仕上がりです。Daniel Wangは相変わらずディスコ風で、お洒落かつ懐かしさを感じさせます。Presence名義でのCharles Websterのリミックスは、けだるさの中に甘さもあり、かつディープでミニマルな意外とフロア対応な仕上げ。Herbertの場合はリミックスをしても、彼自身の作品と殆ど変わらない感じですね。でCharles Websterと有り得ない組み合わせのTheo Parrishはと言うと…相変わらずスモーキーで荒めの音響。原曲が思い出せないな、これは。オリジナルアルバムが濃厚な甘さ一杯の西洋ケーキだとしたら、リミックス盤は渋めのお茶と和菓子と言った作品。甘すぎた後にはさっぱりするのも必要って事でしょうか。じっくり噛みしめてください。

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| HOUSE1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sound Sampler,Pt.1 (Sound Signature:SSCD2)
Sound Sampler,Pt.1
Amazonで詳しく見る(UK盤1)
 Amazonで詳しく見る(UK盤2)
デトロイトハウスを世界的に広める事になったのはMoodymannとTheo Parrishのおかげなのだろうか?日本においては確実にそうなんだろう。そんなTheo ParrishのSound Signatureもついにはコンピレーションアルバムを出す様になるなんて、誰が夢にでも思っただろうか。もちろんTheoが関連しているんだから高品質である事は疑うべくもない。そしてその音は決してメジャーには広がる事は無いが、それでも隠れた才能を世に知らしめるべきダイヤモンドの原石とでも言える秘めた輝きを持った空気に満ちている。Theo自身の新曲を含めHannaやMaecellus Pittman(3 Chairs)、そしてまだまだ知られないアーティストの曲群、これらはこのアルバムにおいて初披露されるのだがどれもSound Signatureらしい音だと思う。それはいぶかしくスモーキーで、ズブズブと沼にはまっていくかの様な粘っこさ。漆黒のグルーヴで心の奥深くまで纏わり付き、一度填ってしまったら抜ける事の出来ない闇の様だ。なんでこんなにもSound Signatureの音は生々しいのだろう?音楽が生まれ様としているその瞬間の空気を、封じ込めているみたいではないか。簡単にリアルアンダーグラウンドなんて言葉を使うのは良くないのだろうけど、これらの音楽は正にリアルアンダーグラウンドな音だと言い切ります。

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| HOUSE1 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ron Trent - Musical Reflections (R2 Records:R2CD003)
Ron Trent-Musical Reflections
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シカゴハウスものが続いてるので、ここで一丁僕の大好きなアーティストRon TrentのMIXCDを紹介します。どれ位好きかと言うと、今でも彼の古いEPを見つけたら即買いする位好きです。ターンテーブルは無くレコードプレーヤーがあるだけなので、1枚1枚をただ聴く為だけにEPを買ってしまいます。元々は彼の名曲、Altered StatesのCarl Craig Mixで知る機会があって、それから彼のEPを集める様になりました。早熟であり早々と才能を開花させ、Chez Damierとコンビを組んでKMSから作品を出し、また伝説的なディープハウスレーベル:Prescriptionを設立(この時代のEPが喉から手が出る程欲しい僕です)。その後はフュージョンハウスの雄:Anthony Nicholsonと手を組み、ディープハウスのみならずアフロやジャズへの傾向を示し、より多様で深い音楽性を獲得し今に至っています。

シカゴハウスと言いつつも、彼の道はシカゴハウスがメインと言う訳でもないな…。ま、それはお許しを。MIXCDは今までに5枚位出していて、特に今回紹介するのは激マッシブプッシュ!今までの彼の旅路の総決算とも言えるMIXをしていると僕は思っています。ほんとイイ!口で言っても伝わらないだろうけど、イイ!トラックリスト見ても結構地味だと思うでしょ?はい、地味です。いや、地味じゃない。展開もあるし、なんて言うかソウルに満ちあふれた曲ばかり。テンポものんびりだし、地面をずぶずぶ這いずる様な重さと言うのはTheo Parrishを思い浮かべるんだけど、Theoに比べてRonの人気って…。まあ、それはしょうがない。出だしからジャジーでとにかくビートダウン、3曲目で既にハイライトのAnother Night!とにかく温かい、Ronのプレイは彼の温かさを感じる事が出来る!その後も普通のハウスは殆どなくて、ジャジーハウスって感じのが続くの。中盤はビート強めのNeedsなどで盛り上げたりして、終盤はアフロハウスやディープハウスでダンサンブルに飛ばしてくれる!彼が今まで取り組んできた事が、全て凝縮されこのMIXCDに詰まってるみたいじゃないか。Theo Parrishが好きならRon Trentも絶対好きなはずなんだろうけど、日本での人気の差には悔しいものがあるよ…。だからディープハウス好きな人は勿論、Theo Parrishが好きな人にも聴いてみて欲しいっす(泣)

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| HOUSE1 | 21:10 | comments(4) | trackbacks(1) | |
154 - Strike (Delsin:27dsr/nwa-cd1)
154-Strike
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最近テクノ系のCDが以前より入手し辛くなっている気がするのは、僕だけでしょうか。まあ海外のネットショップに注文すれば一発なんだろうけど、それじゃ送料が高いしさ。今回ゲットしたCDもユニオンとかじゃ見た事ないし、やっとネットショップで入手出来た訳です(amazonからじゃないけれど)。

さて154って誰ですか?この名義じゃ知らない人が殆どだと思うけど、Newworldaquariumなら知ってるんじゃないかな?そうオランダのデトロイトフォロワーなレーベル、Delsinからも作品を発表していたその人です。去年はRoss 154名義でもコズミックでデトロイトハウスなEPを出していました。Newworldaquarium名義では視界のぼやけたデトロイト〜ディープハウスな作品を発表していて、DelsinからPlanet-Eにもライセンスされたり、またCarl CraigがMIXCDに使ったりなかなかの好評の様です。このCDは彼の初めてのアルバムであり、僕も大層待ちわびていましたがやっと聴ける所となりました。相変わらず不鮮明で視界が悪く、その中を彷徨うかのように小刻みな4つ打ちが聞こえます。Theo Parrishもスモークがかった音を出すけれど、こっちだってそれに負けない位の物があります。そして不鮮明な世界の中、一枚の薄い膜が永遠に広がるかの様に世界を覆い、その中に小宇宙を見ているかの様です。最初にデトロイトフォロワーとは言いましたが、ここでは既にデトロイトを飛び立ち、迷宮的な音響世界にまで飛翔してしまったのでしょうか。今までの作品もダークな雰囲気の物が多かったと思いますが、今作に関しては明るさと言う事に関しては皆無だと思います。Basic Channelとか好きな人には、是非このアブストラクトでダビーなアルバムを聴いてみて欲しいですね。

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| HOUSE1 | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Peechboy - Everything Was Beautiful, Nothing Hurt
DJ Peechboy-Everything Was Beautiful, Nothing Hurt
去年からプレーヤーの調子が悪くてCDRは殆ど聴けない状態だったんですよね。なんでこのCDも買ったのに殆ど聴けてなかったんですよね。やっとまともに聴く事が出来ましたよ、DJ Peechboy…って誰なんでしょうね。全くこの人に関しては知らないんだけど、雑誌での強烈なプッシュと選曲を見てかなり前に購入したんですよ。それがですね、予想以上に出来の良いMIXCDでこりゃまじ良いね。DISC1はソウル、ハウス、ディスコ中心、DISK2はテクノ、クリックハウス、ディープハウス中心。選曲の幅もさることながら彼のプレイにはTheo Parrishに近いものがあるんですよね。じっくりと燃え上がる炎の様に秘めたる熱さと、どこかでは淡々としたクールさを持ち合わせているんですよ。やはりTheoの様にイコライジングやエフェクターで過激に緩急を付けて、ずっぽりずぽずぽとピーチワールドに引き込まれて行くんです。個人的にはDISK2のエロティックなディープハウスやテクノ路線が気に入ってるんだけど、DISK1のソウル、ハウス路線も予想外にはまっています。今まではそうゆうのってノレないし古い音だなとかで余り好きじゃなかったんだけど、やっぱりDJが上手く調理してくれると良い料理になるんだなと思ったさ。日本にも良いDJはいるじゃないかと思ったけど、こういった人たちにも日目が当たると良いんですけどね。2枚組で送料込みで1600円だから、これは買うしかないでしょう?

NXTC(ここで買えます)
Peechboyのホームページはこちら

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| HOUSE1 | 20:55 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Matthew Herbert - Globus Mix Vol.5:letsallmakemistakes (Tresor:Tresor157CD)
Matthew Herbert-Globus Mix Vol.5 Letsallmakemistakes
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一昨日新しく届いたCDプレーヤーが昨日突然壊れました。サポセンに電話したら今日引き取りに来てくれて修理と言う事になり、早い対応には感心しましたがPCでしか音楽が聴けなくなりました。
そして今日はPCのデータが一部ぶっ飛びました。今も応急処置でネットは出来ますが、いつまた壊れるか分かりません。こう何度もデータが消えるのはHDDに問題あるんじゃないかと。HDDのエラーチェックをするとやはりエラーばかり。おいおいぉぃ、これは不良品なのか?買ったばかりのHDDなのに…。

と言う事でかなりモチベーションも低く、音楽を聴く時間もかなり減っています。でHerbertが21日に来日DJと言う事で、彼のMIXCDを紹介しましょう。アーティストとしては抜群のセンスを誇る彼ですが、MIXCDの方はどうなんでしょうか?やはりMIXの方でも奇才を発していて、スカスカのハウスが中心な独特なプレイ。ともすればアシッドハウスにも似たようでもあり、このスカスカ加減はDBXやRicardo Villalobosのプレイにも似たような感じが。しかし後半ではCristian Vogel一派のノーフューチャー系の展開に行ったり。やはり一筋縄ではいかない奇才です。普段のエレガントでお洒落なHerbertとは異なり、クールで芯のあるミニマルを淡泊にこなしています。生のプレイは2度聴いた事あって下手だし面白くも無かったのですが、このMIXCDはシカゴハウスな雰囲気があって見直しました。

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| HOUSE1 | 22:30 | comments(3) | trackbacks(1) | |
DJ Alex From Tokyo - Deep Atmosphere the journey continues (Flower Records:FLRC-015)
DJ Alex From Tokyo-Deep Atmosphere the journey continues
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DJ Alex From Tokyo、東京在住だったフランス人DJ。CAYでのサンデー・アフタヌーン・パーティー「GALLERY」のレジデントの一人でもある。生のプレイは正味2時間位しか聴いた事なく、結構前の事なのでどんなプレイか忘れました。が、このMIXCDはトラックリストを見て買い!!と判断して購入致しました。ジャケットは多分都庁前の建物だと思う。都会的な作品をきっとイメージしてMIXしたのだろう。幕開けはJeff Millsのメトロポリスからのトラック。メトロポリスとは既に都会的じゃないか。前半はゆったりとしてアーバンハウスからTheo Parrishのスモーキーな展開に。Wamdue Kids、Slam Modeでスピリチュアルで壮大な世界を描き、そして涙涙のSolu Music feat. Kimblee-Fade (Earth Mix)。なんて最高の場所で最高のトラックが使われるのだろう。今、東京のざわめきのまっただ中、自分だけの時間をここに感じている。そして終盤はデトロイト攻め、Innerzone OrchestraからStrings Of Life!ロマンティストならずとも、必ず酔いしれるに違いない。そのままGiorgio Moroderのグッドオールドディズな気分で静かに終幕します。人に溢れた騒がしい都会と言うよりは、全く人のいない東京を自由気ままに巡るような旅。今まで感じた事のない新鮮な都会。名曲も多様した感動の展開のスぺーシーディープハウスです。

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| HOUSE1 | 22:36 | comments(2) | trackbacks(0) | |
The Rotating Assembly - Natural Aspiration (Sound Signature:SSCD3)
The Rotating Assembly-Natural Aspiration
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まだまだまだFreedom Villageの復習編。Freedom Villageにおいて最も僕を興奮させたのは他ならぬTheo Parrish。Theoと言えばデトロイトハウス方面で注目を集め、去年はYELLOWの集客動員数の最大記録を塗り替え名実共に今やピークを迎えている脂の乗ったアーティストである。決してメジャー路線とは言えないTheoがFreedom Villageの朝方のラストの時間帯においても、あれだけの客を踊らすと言う事がどれだけ凄い事かと言う事はもう言うまでもない。ハウスクラシックスやディスコ物、そして自身の曲を織り交ぜ極端なエフェクトの処理を施した荒々しいまでのプレイはみんなの耳にも焼き付いたであろう。

そんな彼のDJに負けじ劣らず楽曲の方もなかなかのものだ。ざらついた質感に妙になまめかしくスモーキーなトラック。ソウル、ジャス、ハウス、ファンクなど良き古き時代の音楽を吸収しTheo流とも言える音楽を作り出している。やけに粗々しいので録音状態が余り良くないのでは?と思う程、古い雰囲気を感じさせる。何よりもターンテーブルのピチコンを最大限落としたようなスローな楽曲は、メジャーのハウスとは明らかに一線を画する。スローライフならぬスローミュージック、こんな音楽で踊らせてしまうのだから驚く以外他にない。このアルバムではバンド編成と言う事もあり、いつもより生演奏重視にはなっているがTheo独特の質感は今までと変わらず。しかしCarl CraigがDetorit Experimentで試みた様に、Theoも同じ試みをするなんてみんなデトロイト系のアーティストはジャズやソウル、ファンクに行き着くのだろうか。

日本盤のライナーノーツには日米デトロイト親善大使の野田努やロマンス西崎が参加しているので、熱意溢れるレビューを読めます。Theoの詳しい事に関してはそちらを参照された方が良いでしょう。

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| HOUSE1 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2004/12/31 FREEDOM VILLAGE COUNT DOWN 2004-2005 @ パシフィコ横浜
あけましておめでとうございます。
皆様はどんな年越しを過ごしたでしょうか?
僕はFREEDOM VILLAGEで年越しを過ごしました。

まず結果から言うと少々ご不満でございます。と言うのも期待のアレがつまらんプレイをしたもので…。まずは11時位に会場について早速DJ KRUSHを見に行くが、肌に合わず5分で退散。EYEに移動すると踊りやすいハウスセット。こっちの方がいかにもパーティーな感じでした。お酒をぐびぐび飲みつつX-PRESS 2が始まると、そっちに移動。10分間聴いてロックなノリだったのですぐにEYEに戻り、カウントダウンを待ちます。年越しの曲は…「炎のファイター/イノキ・ボンバイエ」。こんな曲で年越しを迎えた瞬間に何かパーティーの悪い予感を感じました。その後X-PRESS 2がどうなっているか見に行くとテクノっぽくはなっていましたが、そこでメールが入ります。「kahansinのTechno Memo」のkahansinさんからお呼びがかかって、kahansinさんグループに会いに行きました。
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| EVENT REPORT1 | 16:06 | comments(3) | trackbacks(2) | |
Vangelis - Blade Runner Soundtrack (Warner Music UK Ltd:4509-96574-2)
Vangelis-Blade Runner
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何故このようなサウンドトラックを購入したかと言うと、Carl Craigが過去にDJで回していたとか、最近だとTheo ParrishがSolitary Flightにサンプリングして使ってたり、テクノやハウスに影響が少なからずあるわけで。Vangelisもオリンピックのテーマ曲を作ったり、それを卓球がリミックスしちゃったり、テクノアーティストでもVangelisを好きな人は多そうですね。でやっぱり内容は壮大なエレクトロニックミュージックなわけです。非常に神秘的な音が漂い、近未来的な情景を喚起させる。殆どアンビエントなノンビートの曲ばかりだけど、アンビエントとも又違うニューエイジミュージック。Carl Craigにも確かに影響を及ぼしていそうな、フューチャリスティック感に満ち溢れています。儚いシンセの音色には、デトロイトテクノに通じる物を感じます。

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| ETC1 | 21:51 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Theo Parrish - Parallel Dimensions (Ubiquity Records:URCD151)
Theo Parrish-Parallel Dimensions
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今年の話題の一枚と言えば、このアルバムだろう。元々は2000年にSound Signatureから出された物だが枚数が少なく手に入れる事が難しかったが、Ubiquity Recordsが見事に再発してくれました。このアルバムでは見事にビートダウン級のスロウで濃く粘りのある作品を聴く事が出来る。いやしかし、それ以上にいぶかしいこの雰囲気は何なのだろう?一言で言うと葉っぱを吸いながら聴く音楽の様だ(葉っぱをした事ないけど)。生楽器も取り入れ、まるでフリーセッションをするかの如く展開が読めない。ぼやけた低音はダブっぽくもあり、深みにはまっていく。圧巻は12分にも及ぶ大曲「Sumertime Is Here」だ。ホーンやエレピが怪しく絡み合い、消え入る様なボーカルが体の芯まで響いてくる。一般的にハウスとは呼べないが、ソウルフルなミュージックだとは思う。お香を焚いて聴いたら、さぞかし気持ち良いに違いない。たまにはこんなスローな音楽に身を任せませんか?

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| HOUSE1 | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Fusionism
Fusionism
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クラブジャズ/フューチャージャズをメインに紹介しているREMIX編集部が制作したレビュー本。余り僕はクラブジャズとかには詳しくないので、こうゆう本があるととても有り難いです。4 HERO、Jazzanova、Kyoto Jazz Massive、Calm、Nicola Conte、Ian O'Brienと言ったクラブジャズ系が多く紹介されているけど、それだけではない。クラブミュージックはクロスオーバー化し、ハウスもテクノもソウルもファンクもラテンもブラジリアンも色々混ざる様になってきている。その為にクラブジャズを狭い範囲だけで語る事も出来ないので、USディープハウスや西ロン系、ヒップホップ等広範囲に渡ってCDの紹介がされている。Carl CraigやTheo Parrish、Moodymannが紹介されるのは嬉しい事だし、Joe ClaussellやRon Trentの紹介もある。その他有名無名関わらず膨大な数のレビューがある。読むだけでも楽しいし、読む内にあれこれCDが欲しくなってしまう。勉強本として重宝してます。
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 17:21 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Theo Parrish - Sound Signature Sounds (Nippon Crown:CRCL-2003)
Theo Parrish-Sound Signature Sounds
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デトロイトハウスにおいてMoodymannと並ぶ2大巨頭の1人、Theo Parrish。今やイエローの最大動員数記録を作る程の人気者。しかしなんでこの人ってそんな人気あるんだろう?僕はMoodymannもTheo Parrishも最初は全然理解出来なかったんだよな。Moodymannがどす黒いファンクネスの固まりだとすると、Theo Parrishはジャズやソウル、R&B、ハウスをぐちゃぐちゃに混ぜた感じ(勿論Theoだってどす黒いさ)。古びたカセットテープを回しているかの様に、ざらついた音がねちっこく這いずり回る。なによりMoodymannもTheoもサンプリングの仕方がかっこいいです。くぐもった感じが本当に痺れる。時に静寂に、時に猛々しく、そして儚い美しさが同居したブラックミュージック。ビートダウンと言われる音楽がちょっと前に流行って、その最前線にいると思われるTheoだけど、この初期EPのコンピを聴く限りでは別にそこまでスロウではないかなって思う。しかしそれでも普通のHOUSEに比べればやはりビートは遅い。こんな音楽が今や大人気なんて、ある意味凄いと思う。

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| HOUSE1 | 19:27 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
ageHa 2ND ANNIVERSARY feat. LAURENT GARNIER
2004/12/18 (Sat) @ ageHa, Tokyo _ 23:00 〜
Door : Y4,000
Arena DJs : Laurent Garnier. DJ Maar
Music : Techno, House

PARADISE BALL VOL.9 feat. FRANKIE KNUCKLES
2004/12/25 (Sat) @ ageHa, Tokyo _ 23:00 〜
Door : Y4,000
Arena DJs : Frankie Knuckles, Wara
Music : House

DOUBLE TROUBLE 09 feat.TIMMY REGISFORD and JOEY NEGRO
2004/12/29 (Wed) @ ageHa, Tokyo _ 23:00 〜
Door : Y5,000 _ Adv : Y4,500
Arena DJs : Timmy Regisford, Joey Negro
Music : House

ageHa COUNT DOWN 2005
2004/12/31 (Fri) @ ageHa, Tokyo _ 21:00 〜
Door : Y5,000 _ Adv : Y4,500
Arena DJs : Special Guest DJs
Music : House

Freedom Village 2004
2004/12/31 (Fri) @ パシフィコ横浜展示ホールA/B _ 20:00 〜
Door : Y10000 _ Adv : Y8500 _ Pre Sale : Y7500
DJs : Transit Kings DJ Set -alex paterson&jimmy cauty-
Theo Parrish, Sebastian Leger, X-Press 2, Basement Jaxx
Audio Active, 勝井 祐二(ROVO), Kaoru Inoue, etc

ローランガルニエもフランキーナックルズもYellowでもプレイするけど、
ageHaの方が確実に踊れるだろうな。雰囲気を取るか、快適さを取るか。
ageHaの年末のハウスは誰なんだろう?ダニーテナグリアがこの値段では
ないだろうし。ルイベガはもう来たしな。予想がつかん。
フリーダムヴィレッジはアレックス&ジミーとセオが見たいな。
メタモの客をセオは踊らせる事が出来るのだろうか?
そしてアレックス&ジミーは吉と出るか、凶と出るか。
こいつはAll or Nothing、素晴らしいか最悪かのどっちかでしょう。
メタモ側はベースメントジャックスをメインに考えている様だけど、
勘弁してほしーわ。セオとアレックス&ジミーで4時間はやって欲しい。
| UPCOMING EVENT | 21:37 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
2004/09/03 ESCAPE presents Deep Space @ Yellow
Francois K(Dub Set)

2004/09/17 VADE @ WOMB
Ben Sims,Ken Ishii

2004/09/18,20 3 Chairs Album Release Party @ Yellow
3 Chairs (Theo Parrish,Rick "The Godson" Wilhite,Malik Pittman,Kenny Dixon Jr.)

2004/09/19 Plus Tokyo @ AIR
Kevin Saunderson

2004/09/25 DIMENSION K presents ZOOM - ageHa @ Stuido Coast
DJ Rolando,Ken Ishii

time sensitive 2004 - Jeff Mills weekly residency @ WOMB
2004/10/08 Opening Party for Jeff Mills Residency
Special Guest:Francois K (The first techno live set)

2004/10/15 Detroit Techno Revenge
Special Guest:Octave One,Random Noise Generation feat. Ann Saunderson

2004/10/22 Turn it up,turn it loose
Special Guest:DJ Muro

2004/10/29 The Experience Jeff Mills Residency Closing Party
Special Guest:Ken Ishii

フランソワのYELLOWは行きたいけど、ダブセットなので悩んでいたらWOMBで1週目に初めてのライブセットではないか!でもWOMB…糞箱。ジェフは今回はフランソワかRNGの週に行くか行かないか程度(多分行かないけど)。Underground Resistanceが来た去年程興味涌かず。ベンシム行きたいけど、これもWOMB…糞箱。ケビンサンダーソンはこの時期、去年も行ったけどDJまじ上手い。デリック、ホアン、ケビンなら絶対ケビンだ。曲はハウスが多いのに、DJはアップテンポハードデトロイトテクノです。最後にロランド+ケンイシイで締め。美味しい組み合わせです。3 Chairsは行きたいけど激混み必至なのと、ケビンが翌日なのでスルー。
| UPCOMING EVENT | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |