2017/5/20 Millennium People presents Kassem Mosse @ Unit
ベルリンのWorkshop、またはThe Trilogy Tapes等からの作品が変異体テクノとして注目を集めるKassem Mosse。ハードウェアを用いたライブには定評のある新生代が久しぶりに来日するが、今回はそこにどMosseと同郷の女性DJであるResomも参戦。ベルリンのクラブである:// about bankでレジデントを務めるそうで、幅広い選曲の形容のし難いプレイは国内外のDJからも高い評価を得ており、恐らく初来日となる今回は彼女の珍しいプレイを体験するレアなチャンスだ。そして何と今や世界的評価を獲得したFuture TerrorのDJ Nobuが、今回は元Future TerrorのKabutoと最初で最後?のB2Bセットを披露するなど、話題には事欠かないパーティーが今夜の「Millennium People」だ。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary (Universal Music:UICZ-9075)
EMMA HOUSE XX Non Stop Mixed By DJ EMMA 30th Anniversary
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1985年にDJ活動を開始してから芝浦GOLDやSpace Lab Yellow等伝説的な箱でレギュラーパーティーを開催し、また早くからクラブの臨場感を宅内でも体感させるMIXCDの制作に積極的に取り組み、現在も尚シーンの最前線でDJとしての生き様を見せるEMMAは、日本のダンス・ミュージックに於ける生き字引の一人と呼んでも過言ではないだろう。本作は2015年にDJ活動30周年を迎えた事を記念するMIXCDであり(リリースは2016年10月)、またシリーズとしても20周年目の通算20作目と、記念づくしの『EMMA HOUSE』シリーズの最新作である。彼の音楽を現す『EMMA HOUSE』にはハウスという言葉が使われているが、決してハウスだけではなくテクノやロックにアシッド・ハウスまでも網羅した分け隔てないダンス・ミュージックのプレイが前提であり、当然本作もそんな彼のクラブに於けるプレイがそのまま閉じ込められている。Disc1は彼の音楽性では最も特徴と思われるソウルフルなNYハウスの"A Deeper Love (A Deeper Feeling Mix)"で始まり、いきなり胸を熱くするソウルフルな歌によってぐっと引き込まれていく。続くピアノの華やかなコード展開に盛り上がるピアノ・ハウスの"Soul Roots (Piano House Mix)"、現在形のロウでトリッキーなハウスである"Looking 4 Trouble"から90年代のハードなハウス時代を象徴する"Jumpin"へと繋がれるなど、ある種のクラシック的な趣きでがつがつと攻める前半。そしてEMMAの中で再燃するアシッド・ハウスの勢いを爆発させた"Acid City"から"The Original Disq Clash (DJ EMMA Jesus Remix)"へと流れは正に現在と言う時代性も含んでおり、そこからイタロ・ディスコ名作の"Chase"やハードロック・バージョンの"I Feel Love"へと古き時代に戻り懐かしさを誘いつつ、ラストにはこれまたハウス・パーティーでは定番とも言える"You Are The Universe (Curtis & Moore's Universal Summer Groove)"で幸せなパーティーの空間を共有する雰囲気を作って上手く纏めている。Disc2も古き良き時代のゴスペル・ハウスやレイブ・アンセムから現在のバレアリック・ミュージックやソウルフル・ハウスまで、過去と未来を同列に混在させる選曲で実に感情的に実にドラマティックに聞かせるプレイで、これこそEMMAの魂を震わすDJなのだ。驚くべき展開は無いかもしれない、流行を意識する事もない、そんな事に頼らずともクラブでのパーティーで培われた経験を元に実直に音楽に向き合った結果、真っ直ぐにプレイする事が感情が最もダイレクトに伝わる事を証明しているかのようだ。

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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Todd Terry Project- To The Batmobile Let's Go ( P-VINE Records:PCD-93796)
The Todd Terry Project- To The Batmobile Lets Go
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ハウス・ミュージックのレビュー本である"HOUSE definitive 1974-2014"(過去レビュー)のリリースに合わせて、幾つかの素晴らしきハウス・アルバムが復刻されているが、このTodd Terryによる1stアルバムもその一つだ。NYハウスの特に有名で影響力の大きいDJ/プロデューサーではあると思うが、この初のアルバムにして大ネタをサンプリングして用いたヒップ・ホップ風ハウスでの影響は、その後のクラブ・ミュージックに大きな影響を残したのは間違いないであろう。どのDJが言っていたのかは忘れたが、昔はヒップ・ホップとハウスが一緒だったと述べていた記憶があり、ヒップ・ハウスなんてジャンルもあったのは遠い昔。しかし元々ヒップ・ホップのDJでもあったToddからすればそれらが同居するのは、何も不思議な事ではなかったのだろう。ヒップ・ホップのあの跳ねるビート感を大袈裟なサンプリングを用いながらハウスのフォーマットへと落とし込んだ本作は、正直今聴くとダサいというか古いというか、1988年という時代感は拭えないのが本音だろう。だがそれでもここには余りある若さ故のエネルギー、または衝動と呼ぶべきか、はっちゃけたネタの使用には今尚笑いを通り越しての音楽への自由な創作性を感じずにはいられない。Class Action、Dinosaur L、Kevin Saunderson、Afrika Bambaataaら人気アーティストの、しかも人気曲をこれでもかとサンプリング - どころかほぼカバー状態の場合も - し、実にグルーヴィーな弾ける流れを生み出しヒップ・ホップとハウスを自由に行き交う音楽を披露している。元ネタが背景に透けながら楽しむ聴き方と、そしてそこから広がりゆくハウス・ミュージックの世界が待ち受けており、遊び心溢れながらもしっかりとパーティー・ミュージックとして成立するところに面白味があるのだろう。色褪せてしまった古さの中にも、決して失われないハウス・ミュージックの良心が感じられる名作だ。



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| HOUSE10 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rush Hour meets DJ WESSUN (Underground Gallery:UGCD-RH001)
Rush Hour meets DJ WESSUN
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Underground Galleryは良いレーベル。神戸にあるデトロイトテクノを中心にアンダーグラウンドなクラブミュージックを販売するショップなのですが、近年はレーベルとしても活動していてデトロイト関連の日本盤をリリースしております。特に嬉しいのはJASRACと契約を結んでいない事。CISCOもレーベルとしてUR関連をリリースしているんだけど、あっちはJASRACと契約結んじゃっているんだよね、もうアホかと…。

さてそんなUnderground GalleryがリリースするMIXCDが一枚、なんとオランダの優良レーベル・Rush Hourの音源のみを使用した日本企画盤。ミックスを担当したのは関西中心で活躍するDJ WESSUNなるヒップホップDJ(らしい)で、DJ Krushも推薦している実力派だそうで。このDJに関しては全く知らないのでとにかくCDを聴いたのですが、Rush Hour音源を使用した内容以上に素晴らしいですな。まず認識を改めないといけないのはRush Hourがデトロイトリヴァイヴァルに貢献したレーベルでありながらも、決してデトロイトテクノだけに限らない幅広い音楽性を持っていると言う事。そしてその音源を使用してDJ WESSUNがまるでストーリーを持ったかの様なグルーヴの変遷を創り上げ、テクノ・ハウス・ヒップホップのそれぞれの要素を感じさせる巧みなミックスをしているのです。言葉で説明すると安っぽく思われるでしょうが、単調に陥らないメリハリのあるファンキーなリズム、そしてデトロイトテクノ特有の未来的な空気、違和感を感じさせない心地良い曲の流れ、どこを取ってもこれは聴かれるべくテクノであると断言します。レーベル、そしてDJの両方の発掘をする好企画と言えるのではないでしょうか。

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| TECHNO6 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Everything But The Girl - Adapt or Die:Ten Years of Remixes (Atlantic:R2 79683)
Everything But The Girl-Adapt or Die:Ten Years of Remixes
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また風邪がぶり返してきて、だる〜い一日でした。こんな日にはライトなBGMのEBTGがぴったりでした。元々はアコースティックな作風でしたが、95、6年のドラムンベースの流行時にドラムンを取り込み、一気にクラブオリエンテッドな作風に変わりました。流行を取り込んで今までのファンの失笑を買う事は良くありますが、EBTGに関しては上手い具合にダンスミュージックへシフトしたと思います。過去の作品は聴いた事がないので言及は出来ませんが、ダンスミュージックにシフトした以降の作品はどれも素晴らしい物だと断言します。

今回のコンピレーションはEBTGの作品を色々なアーティストがリミックスした物を集めた1枚で、ドラムンとハウス中心で構成されています。EBTGの音楽はしっとりした夜に聴く様な、落ち着きを持った大人な雰囲気を臭わせお洒落ですね。お洒落一言で片付けるのはどうかと思うのですが、クラブ的作りを持っていてもどこか知的な感じがあるんですよね。例え激しいドラムンであろうとも、アップリフティングな4つ打ちであろうとも、決して温度が上がる事なくひんやりとした感じです。それは冷たい音楽と言う意味ではなく、決して前面には出てこない温かさを持った音楽だと言う事だと思います。ボーカルのトレーシー・ソーンの儚い声が、クールな雰囲気を作っているのでしょう。ハウス好きは迷う事無く買って損無しのコンピだと思います。もれなく正にEBTGを象徴した美しいジャケット付き。

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| HOUSE1 | 21:35 | comments(4) | trackbacks(3) | |
Carl Craig - The Workout (React:REACTCD227)
Carl Craig-The Workout
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デトロイトテクノの発展の中心となっていたCarl Craigはアーティストとして超一流だと思います。でも昔のDJMIXを聴くとしょぼ〜って感じで、実際生でDJを聴いた時もあんまり興奮しなかった記憶があります。そんな彼も最近はなかなかのプレイをするようになったと、このMIXCDを聴いて思いました。2枚組、どこをとってもデトロイト。と言っても結構ハウスよりなMIXで、丁寧で大人しめ、部屋でまったり聴く感じです。お薦めは2枚目の方で、開始からNewworldaquarium→Terry Brookes→Soul Designer(Fabrice Lig)の繋がりは格好いいですね。Niko Marks、Urban Culture(Carl Craig)、Aardvarckとかその他もろもろデトロイト風味の曲が使われていてジャジー、テクノ、ハウスを上手く使い分けています。テンションを上げずにミドルテンポでムーディーで良い感じだけど、Carlが凄いって言うか選曲が良いだけなんだろう。いや、それでもデトロイト好きな人にはよだれが出る選曲に違いない。Carlが本気になったせいか曲毎の頭出しは無し、最初から最後までノンストップで聴くしかない。入門編の為にも、頭出し位はつけてやれよと思いました。発売元のレーベルは倒産済みなので、見かけたら早めに購入するのが吉でしょう。

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| HOUSE1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |