CALENDAR
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Sleazy Mcqueen & The Solid Gold Band - Huit Etoiles (LPH WHITE:LPHWHTX)
Sleazy Mcqueen & the Solid Gold Band - Huit Etoiles
Amazonで詳しく見る(MP3)

リエディットやニュー・ディスコ/ブギー系の音楽では一頭地を抜くWhiskey Disco、それを主宰するSleazy Mcqueenの新作が同じくリエディット系では定評のあるLet’s Play HouseのオフシュートであるLPH WHITEから到着。普段はこのアーティストの作品を追い求めているわけではない筆者が本作を手にしたきっかけは、リミキサーに瀧見憲司&神田朋樹、つまりはBeing Boringsや、Running BackのオーナーであるGerd Jansonが参加しているからであり、音楽的な共通点もあるSleazyに期待を込めて購入をしてみたのだ。先ずはオリジナルである"Huit Etoiles"、どっしりもっさりとした4つ打ちグルーヴに合わせてファンキーなギターカッティングを被せ、そこからしとやかなピアノソロも交えてブギー&ファンキーに安定感を持って突き進むニュー・ディスコは、この手の音楽では王道にも聞こえる程だ。何か目新しさがあるわけではないが、低い重心と煌めく上モノが奇を衒う事なくニュー・ディスコの魅力を存分に発揮している。Being Boringsによる"Huit Etoiles (Kenji Takimi & Tomoki Kanda Remix)"は原曲より武骨で厳ついキックへと変化させる事で野太く野性的な荒さを身に纏い、更には原始的な雄叫びも加える事でシカゴ・ハウス的な方向へと振れたサイケデリックかつハードな作風へと予想外のリミックスを披露し、このパワフルさはピークタイムへも嵌るのではと思わせる。対してGerd Jansonによる"Huit Etoiles (Gerd Janson Remix)"はよりディスコ的と呼ぶべきか、生っぽく湿ったキックを活用しつつもエレクトロニックに輝くシーケンスによってモダンさも兼ね備えたドンシャリ系ディスコで、オリジナルよりドライヴィング感を増している。三者三様の作風だが、やはりその強烈さで言えば瀧見&神田のリミックスが印象に残るだろう。Sleazyによるもう一つの新作である"Galway Jam"もうねり脈動するベースラインやディスコでよく聞かれるコズミックなSEの挿入により、古き良き時代の感覚を今に蘇らせたようなクラシカルなディスコで、うきうきと気分が上がるトラックで良い出来になっている。



Check "Sleazy Mcqueen"
| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe II (Crue-l Records:KYTHMAK 155DA)
Crue-L Cafe II
Amazonで詳しく見る(日本盤)

事情は分からないが、2010年代に入ってから活発に活動を行っていたCrue-l Recordsが、ここ2年は全く新作をリリースする事なく沈黙を保っている。レーベルの公式HPにはもうずっと変わらずに、新作リリースのスケジュールが記載があるにもかかわらずだ。そんな空白を埋めるように丁度リリースされたのが、『Crue-L Cafe』(過去レビュー)以来3年ぶりとなる続編的な名義のレーベルコンピレーションである本作だ。Crue-lはご存知の通り瀧見憲司が主宰するインディー・レーベルで、初期の東京の空気を目一杯吸い込んだネオアコ〜渋谷系と呼ばれた時代から近年のバレアリックなダンス・ミュージックとして定着するまでの長い時間をかけて、混沌としたジャンルの坩堝の中からエレガントな要素を掘り起こす審美眼によって素晴らしい音楽をリリースし続けていた。その音楽性は幅広く、そしてレーベル・カタログに名を連ねるアーティストもある意味では無秩序であり、それは本作に曲を提供したアーティストの幅の広さからも分かるだろう。ポップ・ソングのプロデューサーを務める神田朋樹、テクノ・シーンで頭角を現すCrystal、Crue-lに見出されたチルウェイヴ系のThe Beauty、100% SILKでも活躍するモダン・ハウスのMagic Touch、更にはリミキサーにウクライナを代表するアーティストでもあるVakulaやデトロイトからTheo Parrishまで、そこに名前だけ見れば統一感を探しだすのは難しい。しかし実際に作品を聴いてみれば確かにCrue-lらしい自堕落なダンス・ミュージックの快楽性から生まれる多幸感と、そしてトリップ感やサイケデリック感に惑わされながらも決して下品にはならずに上質なエレガンスがあり、Crue-lというフィルターを通す事によりそれらがレーベルとしての共通項になっているように思われる。さて、本作は収録曲全てが初CD化、または未発表曲(本来は既に発売済みだったはずのEP等の曲)から構成されており、レーベルに詳しくなくても手に取る価値のある内容だ。何といっても注目なのは店舗では販売されなかった200枚限定の"(You are) More Than Paradise (Theo Parrish Translation Long Version 2)"だろうか、17分にも及ぶ華麗でファンキーなビートダウン・ハウスへと生まれ変わった本作は、その余りにも強烈な個性が故にDJとして使うのは難しいだろうが曲自体は文句無しの素晴らしさだ。原曲よりも更に無骨さとトリップ感を増して白色光に包まれる多幸感の真っ只中にある"Heavenly Overtone (Vakula Remix)"、ミニマルな展開へとエディットしながら後半にサイケ感が爆発するダウンテンポの”Everybody Wants To Rule The World (Hikaru& Miyashita's Naha City Free Feel 2 Edit)”など、こういった全く方向性の異なる作風があるのも面白い。そう、Crue-lにはジャンルの壁など無く時代のダンス・ミュージックの流行に左右されずに、彼等自身が信じる音楽性を一心に追い求めているレーベルなのだろう。

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE11 | 11:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi (KSR Corp.:KCCD558)
XLAND Records Presents XMIX 03 Kenji Takimi
Amazonで詳しく見る(日本盤)

2011年に新設されたFreaks Music FestivalはいきなりDJ Harveyを招致し度肝を抜いたが、2012年にはXLANDと名を変え野外フェスとして注目を集める。そのXLANDが手掛けるMIXCDシリーズがこのXMIXで、第一弾にはDJ Harveyを、第二弾にはRub N Tugを起用し捻りの効いたセンスで話題となるが、第三弾は日本からバレアリックを体現する瀧見憲司を起用し、更なるエスプリっぷりを披露している。元々普通でないダンス・ミュージックをプレイし現実離れした異形な世界を創出する手腕には定評があったが、公式では6年ぶりのMIXCDではその手腕には更に磨きを掛けて、最早ダンス・ミュージックですらある事を放棄したかのようにディスコやハウスだけでなくフォークやロックやジャズなどジャンルを横断しつつ、しかしリスニングとダンスのバランスを取りつつ極限までにロマンティックな世界を繰り広げていた。特に冒頭の4曲目辺りまでは享楽的なダンスの興奮を呼び起こすもなく、フォーク〜バレアリック〜コズミックなうっとりと甘美な音によって白昼夢へと誘われる。そこからは快楽的なニューディスコやファンキーなディープ・ハウス、幻惑的にサイケなロック(My Bloody Valentineのカヴァーまである!)など大きな振り幅をもってして、エグい音も織り交ぜながらBPMとジャンルを意識させることなく大胆な展開を作っていく。肉体へ作用する生命力に溢れたグルーヴと、精神に作用する倒錯的なサイケデリックと快楽的なバレアリックの応酬には、抗う事さえ出来ないだろう。終盤には見計らったように感動的な流れを用意しているが、物哀しいラウンジ系ハウスの"Cafe de Flore (Charles Webster's Latin Lovers Mix)"からNina Simoneのジャズ名作"My Baby Just Cares For Me"でそれまでの興奮を沈めるかのように、甘美ながらも和やかな空気で心地良い余韻を残してDJミックスは終わる。70分のDJミックスに収められた瀧見憲司によるストーリーは、快楽的で刹那的で、そして狂おしい程に美しい。

試聴

Check "Kenji Takimi"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE9 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Tomoki Kanda - Interstellar Interlude (Crue-L Records:KYTHMAK151DA)
Tomoki Kanda - Interstellar Interlude
Amazonで詳しく見る

Crue-L Recordsから期待の新人が鮮烈にデビュー・アルバムをリリース、かと思いきや実は12年ぶりにCrue-Lへと帰還した神田朋樹の2ndアルバムである。前のアルバムが12年前の事なので活動については不明な点も多いが、近年はレーベルオーナーである瀧見憲司とのユニットであるBeing Boringsで陽の目を浴びていた事は記憶に新しい。が調べたところによると長い空白の間には他アーティストのプロデュース、曲の提供、ミックスエンジニア、そしてプレイヤーとして音楽業界にずっと関わっていたそうだ。本作ではそんな活動から得た経験が活かされており、楽器の演奏からプロデュースにミックスダウンまで神田自身が全てを手掛けた内容となっている。その為か非常に私的で内向的とも言える湿っぽい情感が通底しているが、重苦しさとは距離を置いたある種の遊び心も溢れていてリラックスしたムードに包まれている。エレクトロニクスを基調にしながらギターやキーボードの演奏も加えた構成で、ソウルやフォークにAORやソフトロックが根底にある打ち込み系なのだが、手作り感を重視しているようで全体的な温度感は人肌程度に温もりがあり適度なざっくり感が生まれている。目玉は"Everybody Wants To Rule The World"のカバーだろうが、これはクラブの朝方にも聴きたくなるアフターアワーズ系フォークで、無駄を削ぎ落として繊細なアコギの音が染み入るようになった叙情的なアレンジだ。他の曲も大半はインストメンタルなおかげで神田によるトラックそのものに自然と耳が傾き、魂を現実のものとして描き出すようなシネマティックな世界にすっと入り込めるだろう。所謂クラブで聴くダンス・ミュージックではないが、しかしCrue-L Recordsらしく夢の世界へのトリップを約束してくれる。

試聴

Check "Tomoki Kanda"
| ETC3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Crue-L Cafe (Crue-L Records:KYTHMAK140DA)
Crue-L Cafe
Amazonで詳しく見る

Crue-L Recordsの生粋のファンならばまさかタイトル通りの内容だと思う人はいないだろうが、しかし"Crue-L Cafe"なんて言うタイトルに釣られてお洒落なコンピだと思い込み購入したリスナー(まずいないと思うが)は、そんな風に騙されたとしても幸運にもCrue-L Recordsの魅力を知る事になるだろう。Crue-L Recordsは古くから渋谷系とリンクし、そして日本のインディーのダンスミュージックシーンをリードしてきた稀有なレーベルだ。今でもそのスピリッツにぶれは無く、こんなご時世に於いてもアナログ中心のリリースを守り続けているのだから、本作の様に9割方を初CD化/新曲で満たしたコンピレーションのリリースは特に貴重と言えるだろう。そしてカフェと言うタイトルを真に受けてはいけないが、しかし淡い夢の世界へと引き込むリスニングミュージックもあれば、心も解脱して昇天するダンスミュージックもあり、ただ音に耳を傾けるだけで鎮静剤の様に緊張を解きほぐす作用があるのは確かだ。目玉は目下フロアを賑わしているCrystalの"Heavenly Overtone"だろうか、天国への階段を駆け上がっていく圧倒的な多幸感に包まれるハウスは正にCrue-Lらしいダンスミュージックだ。その一方でDiscossessionによる"Manitoba"は胸を締め付ける切ないギターとドリーミーなシンセが溶け合い、浮世離れした微睡みのアンビエントの世界へと連れて行ってくれるだろう。そして新人が育っているのにも注目だ。郷愁にかられるフォーク・ロックな"Ride a Watersmooth Silver Stallion"を提供した神田朋樹は、レーベルオーナである瀧見憲司と組んでBeing Borings名義で"Love House of Love"と言う祝祭を繰り広げるサイケデリックなディスコダブも披露している。かと思えば何処から引っ張ってきたのかTim Deluxeはポップで無邪気なアシッドトラックを提供し、Eddie Cはいつも通りの温かみのあるミニマルなディスコを聞かせている。ハウスもアンビエントもフォークもディスコダブもごちゃ混ぜだが、そこにはCrue-L Recordsの心神喪失を誘う陶酔感と洗練された優美な様式が共通項としてあり、だからこそ世界に誇れるバレアリックなレーベルと言う位置付けは今でも変らないのであろう。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kahimi Karie Presents Crue-l Crystallization (Crue-L Records:KYTHMAK111DA)
Kahimi Karie Presents Crue-l Crystallization
Amazonで詳しく見る

遂にこのブログでもKahimi Karieが出てくるなんて自分でも思ってなかったけど、Crue-L Recordsの作品を彼女がたまたまコンパイルしただけで、別に彼女の事を好きでも無ければ詳しい知識も持ち合わせていない。自分の中ではKahimi Karieはフリッパーズギターと同じ渋谷系の一言で片づいてしまう、それ位彼女の事は分からないと言う訳です。でも実は彼女がCrue-Lの作品をコンパイルしたのは、初期にCrue-Lから作品を出していた事が関係あったみたい。知らなかったよ、Kahimi KarieがCrue-Lからリリースしてたなんて…。てかCrue-Lに関してもクラブミュージックに歩み寄った近年の作品以外は全く無知でございまして、初期の頃のレーベル作風も知らないです。

早速一通り聴いてみた所、人肌の温もりと静かなる情熱とそしてメランコリーな空気が混在するアダルトな音楽ですね。クラブミュージック性は皆無ながらもアコースティックで柔らかい音色が爽やかに体を通過して、随分と落ち着きを感じさせるラウンジを意識した内容でしょうか。ジャンル的に何というか分からないけれどダウンテンポが近いのかな、ゆったりと流れる音がゆったりと広がって決して部屋の雰囲気を壊さない様な楽曲が詰まっています。最近のCrue-L Recordsしか知らない僕にとっては、こんな静謐で厳格なるムードを持ったCrue-Lは逆に新鮮でした。男共は女の子を部屋に呼んで一緒に聴けば、二人の距離が縮まるんじゃないかと。そうじゃなくても違いの分かる人だと格上げされたり位はするかも、と自分に酔いたい人にも向いている。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| ETC2 | 21:45 | comments(3) | trackbacks(0) | |