2019/2/22 Music Of Many Colours with Rancido @ Contact
特にハウス・ミュージックに対しては深い造詣とそれを利用して素晴らしいDJプレイを行っているDazzle Drumsが、2017年4月から始動したパーティーが「Music Of Many Colours」だ。以前より毎月のレギュラーパーティーとして「Block Party」も主宰しているものの、それとは異なりこちらはそのタイトル通りに様々なジャンルの音楽を展開する事が前提としているようで、古典のハウス・ミュージックを尊重するDazzle Drumsが音楽領域をより広げようとするプレイが聞けるのではと予想している。そして今回そんなパーティーのゲストに迎えられたのはInnervisionsなどからもリリースをしているRancidoで、最近Dazzle Drumsが推しているアフロ・ハウスとエレクトロニックなサウンドを融合させたディープな音楽性との事。レジデントのDazzle Drums、そしてゲストのRancidoそれぞれが一体どんな風にパーティー名から意識される音楽をどう展開するのか、興味は尽きない。
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| EVENT REPORT7 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Toto Chiavetta - Harmony Somewhere EP (Innervisions:IV80)
Toto Chiavetta - Harmony Somewhere EP
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多くの実力あるタレントを抱えるベルリンのInnervisions、そんなレーベルからの新興勢力として台頭してきているのはイタリアのToto Chiavettaだ。DJとしては1998年頃から活動をしているようだが、作曲家として頭角を現したのはここ5年程だ。その間にアフロ・スピリチュアルなYoruba RecordsやIbadanにエレクトロニック性の強いInnervisionsやLocal Talkから、生っぽくアフロ・アフリカンな要素をサイケデリックかつドープなハウスに落とし込んだ強烈な曲を数多くリリースしており、それらはフロア即戦力になるに違いない。本作は2018年8月にリリースされたInnervisiosからは3作目となるEPで、以前にも増してアフロな要素が光りつつ重厚感あるエレクトロニックな響きが妖艶だ。"The Core"は勢いのあるダンス・トラックというわけではないが、サイケデリックな電子音が持続する中に土着的で迫力あるパーカッションが打ち鳴らされ、覚醒感がほとばしる電子音が飛び交いながらじわじわと盛り上がっていくような構成で、パーティーの序盤に用いられるような印象だ。"Transit Europe Express"はInnervisionsらしい艶のあるエレクトロニックな響きがある硬めのハウスだが、雄叫びのような原始的なボーカル・サンプルを織り交ぜて土着的な空気を纏いつつ、色っぽくトランシーなメロディーが妖艶に舞い踊って一聴して耳に残る印象的な曲で、真夜中のフロアは間違いなく高揚感に包まれる事だろう。そして本EPの中で最も推しなのがケニアのアーティストであるIdd Azizをフィーチャーした"Dzukulu"で、アフロ感溢れる民族的なボーカルと乱れ打つ着的パーカッション、そしてどす黒いベースラインによって深い森林の奥地へと誘い込まれるアフロ・テック・ハウスとでも呼ぶべき作品だが、Chiavettaらしいトランシーな上モノは快楽的でキラートラックに成りうる性質を秘めている。"Harmony Somewhere"は不気味な囁きとトランシーなリフを反復させたミニマル性の強いDJ仕様な構成だが、スネアロールを用いた古典的なブレイクも導入するなどして、変化の少ない構成ながらも盛り上がるタイミングも持っている。アナログではこの4曲、そしてデジタルでは追加で2曲収録されているが、どれもダークでドラッギーな世界観にアフロな要素が自然と同居しており、Toto Chiavettaというアーティスト性が見事に確立された作品だ。



Check Toto Chiavetta
| HOUSE13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Local Talk 5 1/2 Years Later (EUREKA!:ERKCD-003)
Local Talk 5 1/2 Years Later
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Blazeの大名盤『25 Years Later』からタイトルとジャケットを見事にサンプリングした本作は、スウェーデンのハウス・レーベルでは代表格であるMad Matsらが主宰するLocal Talkの正しく活動5年半を記念したコンピレーションで、実は『25 Years Later』とは特に音楽的な繋がりはない。しかしMatsによればそんな大名盤には色々なハウス・ミュージックが入っているそうで、そんな音楽性をこのコンピレーションで表現したかったそうだ。確かに様々なアーティストの曲が収録されている本作、大胆なジャケットのインパクトに魅了された方は是非この機会に、Local Talkの音源に触れてもきっと損はしないだろう。有名どころではハウスとヒップ・ホップをクロスオーヴァーさせるDJ Spinnaも参加しており、跳ねるリズムと耳に残るしなやかなシンセのメロディーがエレガントに舞う"Tie It Up"を提供しているが、中盤以降の美しいシンセソロの優美さはLocal Talkらしい。フランスの新鋭、Local Talkを始め様々なレーベルから引っ張りだこのS3Aはお得意のサンプリングをフル活用した"Bob Morton Track"を手掛け、荒々しく黒いファンキーさ爆発のモータウン・ハウスは本場USにも全く引けを取らない。その一方でUKはブリストルのSean McCabeが手掛けた"It's My Life (Sean's 6am Dub)"は、かつての西ロンのブロークン・ビーツ隆盛を思い起こさせるような曲で、ざっくりとしかし小気味良いリズムと多層になるエモーショナルなシンセに情熱的な歌を合わせて特に洗練された美しさを放つ。更に異彩を放つのがYoruba RecordsやInnervisionsからヒットを飛ばすToto Chiavettaで、テッキーながらも何処か妖艶で呪術的かつアフロな魅力を秘めた"Approval"はサイケデリック性が抜群だ。その他にもArt Of TonesやMarcel LuneといったLocal Talk組、フランスのディープ・ハウサーであるHugo LX、そして日本からはKyoto Jazz Massiveが強烈なベースが炸裂するブギー・ハウスを提供しており、一口にハウスと言っても実に音楽性豊かに様々な要素がこのアルバムには存在している。ファンクやソウルにジャズ、激しさからメロウまで、Local Talkのハウスはただ単にフロアで踊らせるだけの音楽ではなく、リスニングに耐えうる素質があるのだ。




Tracklistは続きで。
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| HOUSE12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |