CALENDAR
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
RECOMMEND
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog]
MEZZANINE REMIX TAPES 98 [12 inch Analog] (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
名作MEZZANINEリリース時に予定されていたマッド・プロフェッサーによるダブ・バージョンが、今になりリリース。こちらはアナログ盤。
RECOMMEND
Mezzanine
Mezzanine (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
FRKWYS Vol.15: serenitatem
FRKWYS Vol.15: serenitatem (JUGEMレビュー »)
VISIBLE CLOAKS,YOSHIO OJIMA,SATSUKI SHIBANO
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
Trux - Orbiter (Avenue 66:AVE66-04)
Trux - Orbiter
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
その名の通りアシッド・サウンドに偏執的なこだわりを持つLAのレーベルであるAcid Test、その傘下で運営されるAvenue 66は同様にアブストラクトな音響を引き継ぎつつも更にエクスペリメンタル性を伴いながらディープへと潜っていく音楽性を軸にしている。そんなレーベルのミステリアス性と共振したのは2016年にBaazのOffice RecordingsからデビューしたTruxで、アーティストについての公開情報が何も無くミステリアスなアーティストとしてダンス・ミュージックの枠にはまる事なく、その匿名性をアピールするようにエレクトロニカやアンビエントにジャングルまで咀嚼しながら変異体な電子音響を聞かせる不思議な存在だ。そんなTruxによる初のアルバムはやはり過去の作品を踏襲し一般的な躍動するビート感のダンス・ミュージックは無く、以前にも増して曲毎に蒸気のように形を変えて不鮮明な音響で満たすディープかつアブストラクトな作品だ。オープニングはノイズにも似た不鮮明な音響が溢れ出す"With It"で始まるが、曲の途中からはっきりと明瞭な鍵盤の音が物悲しい旋律をなぞる変化を見せ、開始からして一筋縄ではいかない。続く"Orbiter"はダビーなシンセが空間の広がりを生みつつ変則的なキックも軽く刻まれて、あてもなく濃霧の中を彷徨うアブストラクト・アンビエントだ。そして再度ビートレスな"Blinko"ではぼんやりとしながらも幽玄な上モノが浮遊し、軽くハイハットやタムも聞こえてはいるがその抽象性の中で幻惑的な響きをし、終始もやもやと意味もなく不鮮明な鳴りのまま続く。比較的ダンス・ミュージックとしての体を成しているのは"My Row"だろうか、微細なハイハットが薄っすらとビートを刻んでいるが、そこに霧のような深く叙情的なドローンとぼんやりとした呟きを被せて、刺激を一切与える事なく揺蕩いながら空間の中に溶けていくディープ・アンビエントで不明瞭な世界観は変わらない。そして最後はフィールド・レコーディングの向こうにオルゴール風な悲哀なメロディーが浮かび上がるIDM風な"Agoma"で、終始深く不鮮明な電子音響が続くアルバムは最後にきてぐっと感傷を強めて、しかし決して荒ぶる事なく静けさを保ちながら霧散する。終始アブストラクトな音響に包まれたリスニング志向の強い音楽は、しかし一方で微睡みを誘うアンビエント性や淡い情緒によって心を落ち着かせ穏やかな気分へと至る鎮静作用があり、エクスペリメンタルではあるが決してとっつきにくいものでもないだろう。



Check Trux
| TECHNO14 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Trux - Trux (Office Recordings:OFFICE 07)
Trux - Trux
Amazonで詳しく見る(MP3)

ベルリンのOffice Recordingsはアナログ感のあるディープ・ハウスを手掛けるBaazが主宰するレーベルで、基本的にはBaaz自身の作品をリリースするためのレーベルとして機能している。そんな運営もあってレーベルとしては年に一枚か二枚かしか作品は出ないものの、逆に数が少ないからこそ一つ一つの作品の質は保証され、トレンドに組み入る事なくレーベル性を確立している。そしてリリースされた新作は今だその名も聞いた事のないTruxなるアーティストのミニアルバムで、ジャケットのUFOの写真もそんなミステリアスな存在を示唆しているのだが、音楽性も既存のOffice Recordingsから異なる方向へとチャレンジを果たしている。"Aziol"は鮮やかなシンセが上の方で遊びまわるビートレスな曲だが、それにも拘わらず躍動感に溢れているのはその旋律の動きがある故だろう。続く"Ada"は一転してもっさりとしたダウンテンポにマイナーコードを被せ、不鮮明なボイスサンプルも用いる事で物憂げな響きがある。かと思えば輝きを放つ優雅な上モノに荒削りなジャングル・ビートが炸裂する"Skarb"、雫のように滴る清楚なシンセと落ち着きのある4つ打ちが心地良いディープ・ハウスの"Werk"と、A面からしても半ば支離滅裂なまでに様々な作風が混在している。B面へと移ってもそれは変わらず、ぼかし過ぎたボイスサンプルが反復するアブストラクトとアンビエントの中庸にある"Pattern"、溜めのあるリズムと繊細でヒプノティックな上モノに酩酊する"End 1"と、全く作風に纏まりはない。しかし"Your Cradle"は今までのOffice Recordingsを踏襲しており、ほんのりと情緒を匂わせるパッド使いと緩くはあるものの硬いビートが刻まれたハウスで、しかしグリッチ的なノイズも散りばめ刺激的でもある。テクノやハウスのみならずジャングルやアンビエントにエレクトロニカまで、曲毎に試行錯誤的に取り組みつつもローファイな味付けで全体の統一感を出しており、アルバムの枠だからこその多方向性を試しているかのようだ。レーベル性から外れた方向を試している点で、何となくBaazの変名の気がしなくもないがどうなのだろうか。



Check "Trux"
| HOUSE12 | 15:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |