ROTLA - Waves (Inc Mark Barrott & L.U.C.A. Remixes) (Edizioni Mondo:MND009)
ROTLA - Waves (Inc Mark Barrott & L.U.C.A. Remixes)
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Edizioni Mondoというレーベルは公式でもライブラリーミュージックに触発されたと述べており、ハウス・ミュージックの特に有機的な側面やバレアリック性をアピールしながら、リスニング志向の強い音楽性も追求している。そのレーベルからリリースされる作品はどれも注目すべきではあるが、このイタリアのアーティストである
Mario PierroことRaiders Of The Lost ARPによる新作EPは特に目が離せない。ROTLAと言えば過去にはUnderground Resistance一派がリミックスを手掛けた時にも少なからず注目を集めていたが、それもコズミック感溢れるディスコな性質があったからこそURと共鳴する点もあったのだろう。近年はFar Out RecordingsやEdizioni Mondoからの作品を聞く限りではよりバンド風な演奏のあるオーガニックかつバレアリックな方向へと向かっており、最早ダンスでなくとよい聞き込める音楽性を重視しているように思う。その流れは本作でも同様で、タイトル曲の"Waves"はサウダージを匂わせる切ないシンセのメロディーやコードにギターカッティングやベースの生っぽい湿っぽさを合わせ、肩の力が抜けたミッドテンポで緩やかなビートを刻むバレアリック・ディスコは、そのオーガニックな響きも相まって非常に感情性溢れる曲調になっている。揺らぐ波の表面にオレンジ色の光が反射するようなキラキラとした、そんな真夏の夕暮れ時の海辺を換気させる爽やかながもメランコリーに満たされるバレアリック感に、感傷的にならずにはいられない。"Babashh"はInternational Feel、特にMark Barrottの作風を思わせるニュー・エイジ/アンビエント志向な曲で、スローなダウンテンポのビート感に大空をゆったりと広がっていくようなシンセのメロディーやアコースティックギターの朗らかな音色により、オーガニック感も打ち出して自然の中で息衝く。そして本作の目玉はそのMark Barrottがリミックスを行った"Waves (Sketches From An Island Healing Hands Remix)"で、キックレスにビートを削ぎ落としつつ彼らしいネイチャーサウンド宜しくなエキゾチックなパーカッションの響きや咽び泣くようなギターに青々しく爽快な声も加えて、トロピカル感爆発なイビサ・バレアリックへ生まれ変わり完全にBarrott色へと染まった見事なリミックスを披露している。またレーベル・オーナーであるL.U.C.A.(Francesco De Bellis)が手掛けた"Waves (L.u.c.a. Quirky Version)"は逆に原始的なアフロ・リズムが躍動するディスコ・サウンドで、大地と共鳴するような力強いグルーヴとファンキーなギターのうねりに揺さぶられながら、陽気なバレアリック感に包まれるこちらのリミックスも素晴らしい。全曲文句無しの出来でバレアリック好きなら当然必聴なEPだが、もうそろそろアルバムもリリースされる情報もあり、期待は高まるばかりだ。



Check Raiders Of The Lost ARP
| HOUSE14 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Radio Slave - Trans (REKIDS:REKIDS 122B)
Radio Slave - Trans
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古くはアダルトなラウンジ音楽趣向のQuiet Village、レフトフィールドなダンス系のRekid、またはテクノ〜ハウスを横断してよりダンス・フロアを意識したRadio Slaveと、様々な名義を用いて幅広くしかしディープな音楽性を展開するMatthew Edwards。アーティストとしてもDJとしても人気を博すベテランではあるが、個人的な音楽的好みには当て嵌まらず今まで避けていたものの、本作は是が非でも聞かねばという衝動に突き動かされ購入した次第。この名義では初のアルバムとなった2017年作の『Feel The Same』からのシングルカットである本作には、Innervisionsの頭領として名高いDixon、そしてデトロイト・テクノのソウルの塊であるUnderground Resistanceがリミックスを提供しているのだから、その名前を見ただけでも反応してしまう人も少なくはないだろう。原曲は歪んだように蠢くシンセベースにヒプノティック&ドラッギーな上モノが反復する妖艶なテック・ハウス調で、これはこれで真夜中のピークタイムのダンスフロアをも賑わすような派手さがあり、Edwardsの的確にフロアを意識した曲調は確かなものだ。そしてそれを更に機能的に手を加えたのがDixonによる"Trans (Dixon Retouch)"で、以前からもリミックスと言うよりはエディットとしての手腕を発揮している通りで大きく曲調を変える事はないが、少しだけ暗闇の中で光るようなシンセのメロディーやスネアロールでの盛り上がりも盛り込んで、原曲を活かしながらも起承転結らしい展開を作ってエディットの妙技を披露している。だがしかしやはり一際強い個性を感じさせたのはURのリミックスである"Trans (Underground Resistance Hamtramck Remix)"の方で、Mike Banksがどの程度制作に絡んでいるかは謎なもののファンキーなギターカッティング、鈍くうねるベースと鋭利なリズムトラックと、ややバンドサウンドらしき物が感じられるのはURが集合体としての存在感を今も尚体現している。催眠的にエフェクトが掛けられたボーカル・サンプルや不気味なシンセのフレーズなども、よりダークなエレクトロ調になる事に役立っており、この肉体を揺さぶるファンキーさには冷気と共に心の中で燻る熱いソウルも感じられる。最近目立った活動が見られないURが、しかしやはり地力を感じさせるリミックスを披露すると、どうしても新作を期待せずにはいられないのだ。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jon Dixon - Erudition: A Tribute to Marcus Belgrave (Planet E:PLE65392-6)
Jon Dixon - Erudition : A Tribute to Marcus Belgrave
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デトロイトのUnderground Resistanceのプロジェクトの一つであるジャズハウス・ユニットのTimeline、その現在のメンバーでもあるJon DixonはURの次世代アーティストの一人だ。テクノの聖地的な存在であるデトロイトに於いてはなかなか世代交代が上手くいっているとは言い難い状況ではあるが、Dixonは電子音楽をジャズやヒップホップ等他の要素を融合させるべく4evr 4wrdなるレーベルも立ち上げて、未来への視点を持って音楽活動を行う期待すべき存在だ。新作は同郷のCarl Craigが運営するPlanet Eからのリリースと言う事だけでも十分な話題性があるが、デトロイトのジャズ・トランペット奏者であるMarcus Belgraveへと捧げられた作品という観点からも、デトロイト・テクノとジャズの結び付きを体験出来る音楽として興味深い。Belgraveについては当方は詳しくはないもののスピリチュアル・ジャズで名高いアーティストだそうで、あのThe Detroit Experimentにも参加していたという事を知ればなる程と言う思いだが、本作には亡くなる2015年前にDixonとコラボした曲も収録されている。それがA面の2曲で、魔術的なスポークンワードの導入と控え目に鳴る耽美なピアノの装飾と硬質なハウスのビートを刻みつつ、そこに正にスピリチュアルで厳かな雰囲気を持ち合わせたトランペットがフリーキーに入ってくる"Erudition"は、表面的にはクールなテクノながらもじんわりと魂を熱くする情熱が込められている。もう1曲のコラボである"Wise Words"はややリズムが強く跳ねていて音の間をベースがうねっており、何よりもトランペットがより自由を謳歌するように鳴っていて、4つ打ちテクノのビートながらもジャズとしても成り立つようでないか。そしてB面にはURの中枢であるMike BanksをはじめDe'Sean JonesやKris Johnsonも参加した"When Belgrave Met Banks"という目玉曲もあり、大人びてムーディーなトランペットや繊細にビートを刻むハイハットらによってスペーシーなテクノの感覚とジャズが邂逅したような雰囲気があり、これもBanksが参加した影響のおかげなのだろう。ラストは力強く引き締まったハウスな4つ打ちを刻む"Summer Of 2001"で、ここでもスペーシーな電子音をバックに用いつつ前面にミステリアスで闇に潜っていくようなトランペットに誘われずぶずぶと深く沈んでいくような感覚は、ダンスフロアでも体を揺らすだろう。表面的な音だけではいつものPlanet Eの規格外かもしれないが、そもそもCraig自体もデトロイトのジャズに取り組んだ事もあったりと、やはり彼等のルーツを振り返りつつ先も見据えた点で評価されるべき一枚だ。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Flash - Corktown EP (Elypsia:ELY06012)
Mark Flash - Corktown EP
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デトロイトの反骨精神軍団であるUnderground Resistanceの新世代メンバー(とは言ってもアーティストとしてはベテランのようだ)であるMark Flashは、DJでありパーカッションやキーボードもプレイするプレイヤーでもあり、そして積極的に作曲活動も行うアーティストだ。その手腕からGalaxy 2 Galaxyへの参加、そしてMike BanksとのユニットであるDepth Chargeの一員としても活動するなど、積極的にデトロイト・テクノを鼓舞するように後押しを行っている。そんな彼の新作は予てからデトロイト・テクノ推しなベルギーのElypsia Recordsからと言う事もあり、デトロイト魂が炸裂する内容だ。タイトル曲である"Corktown Groove"はFlashらしい弾けるパーカッションが導入された躍動感溢れる骨太テクノで、勿論正統派らしいメロディアスなコード展開やシャッフルするリズム感も見受けられ、そしてエネルギーに満ち溢れたシンセソロのポジティブな感覚は闇を切り開くような希望そのものだ。"Elmwood Park"も似たようなタイプで直線的でエネルギッシュな4つ打ちビートにコズミックなシンセを散りばめ、そこに叙情的でうっとりするメロディーやエモーショナルなシンセソロが入ってくる典型的なデトロイト・テクノで、その力強さは如何にもFlashらしい。対して"Kairad"はややダークで下から迫り上がってくるようなシンセの用い方で、粘り強い低音の効いたグルーヴによってじわじわと盛り上がる持続性が強い。ラストの"Dequindre Cut"は希望に溢れた方のURらしいポジティブなシンセが弾け飛び跳ねるようなリズムに揺れるコズミック・テクノで、ある意味では古典的とも呼べるスタイルを踏襲しながらもその溢れるようなエネルギーは初々しくもあり、停滞するデトロイトのシーンに活を入れるようでもある。スタイル的には出来上がっているジャンルが故に新しさという物を感じる事はないが、むしろ実直に自分の道を見返しながら先へと進めていくような気概が感じられる。これがデトロイト・テクノだと言わんばかりに。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/4/30 Underground Resistance as Depth Charge Live in Tokyo @ Contact
2016年、Taico Clubで初お披露目となったUndergorund Resistanceの新たなるプロジェクト・Depth ChargeはMad Mike BanksとMark Flashによるユニットだ。現在はバンドであるGalaxy 2 Galaxyが休止状態の為、その穴を埋めるようなプロジェクトかと思われるが、今回遂に都内クラブのContactへ初登場する。それをサポートするのはDJ WadaやKen Ishii、そしてセカンドフロアにはHiroshi WatanabeやTakamori K.らが集結と、完全にデトロイト魂なパーティーが開催された。
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| EVENT REPORT6 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jon Dixon - Fly Free EP (4EVR 4WRD:4EVR-002)
Jon Dixon - Fly Free EP

レーベルであり共同体でありユニットでもあるデトロイトの神格化されたUnderground Resistanceは、しかし近年は他のデトロイト勢と同様に決して活動が著しく盛んというわけでもなく、特にその中心人物であるMad Mike Banksの動きが少ないとどうしても停滞している雰囲気は否定出来ない。しかし決して活動が完全に停止したわけではなくそんな共同体の中から新世代の台頭もあり、例えばURの別名義であるTimelineの一員としても活動するキーボーディストのJon Dixonもそんな一人だ。2011年以降はTimeline名義でのEPの制作に加わったりもしていたが、本作がソロアーティストとしては初の作品となり、自身のレーベルである4EVR 4WRDからのリリースとなる。過去にはソロ作品が無い事からアーティストとしての素質は未知数だったものの、本作を聞けば確かにDixonがTimelineの一員になった事、そしてURの新世代である事も確かにという納得させる程の音楽性があるのを理解出来る。A面にはUR一派のベテランであるJohn Collinsがエディットした"John Collins Edit"が収録されているが、幸せな気持ち溢れるポジティブなピアノや伸びやかなシンセ・ストリングスを用いて宇宙へと飛翔する、つまりはTimelineやGalaxy 2 Galaxyを喚起させるジャズ色もあるハウス・ミュージックで、ブレイク後からのソウルフルなボーカルが入ってきて熱くなる流れもあって特にパーティーでも皆の心が一つになって盛り上がれるエネルギッシュなエディットだ。B面には異なるエディットが2曲、その内の1曲はデトロイトのアーティストであると思われるAl Esterがミックスを行った"Al Ester Mix"があり、こちらは前半はややダブ処理がなされて美しいシンセのリフを聞かせつつも落ち着きのある時間が続き、中盤からは一気に雲が晴れて明るさの中に飛び込んでいくような耽美なエレピが効いたソウルフルなミックス。そして最後はDixonのオリジナルである"Jon Dixon Edit"で、序盤から弾けるパーカッションに加えキーボードによる細かい旋律による装飾がなされ、そしてDixonによる温かみのあるキーボードのソロも入ってくれば途端にジャジー・ハウスな雰囲気を増す未来へのポジティブな思いが馳せるTimeline路線で、音楽性としては正にMike Banksを継承しているのが感じられる。勿論まだBanks程の神々しいまでの存在感は無いにしても、しかしこのようにそれを継承する後継が育っているのも確かであり、これからが楽しみな存在だ。



Check Jon Dixon
| HOUSE13 | 14:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Radioactive Man - Luxury Sky Garden (Asking For Trouble:AFT001)
Radioactive Man - Luxury Sky Garden
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Andrew Weatherallとのエレクトロ・ユニットであるTwo Lone Swordsmenとして、またそれ以外にも大量の変名を用いてWeatherallのサポートを行ってきたKeith Tenniswood。そんな彼のソロ活動の場がRadioactive Manであるが、一般的な知名度で言えばWeatherallの影に隠れがちなTenniswoodではあるが、Radioactive Manの音楽を聞けばそれが間違いである事に直ぐに気付く事が出来る。今までに複数のアルバムをリリースしているが、パンキッシュなエレクトロからディープな音響、または鋭利なブレイク・ビーツやポップな感覚など、つまりはTwo Lone Swordsmenの多様性はRadioactive Manにも継承されており、Tenniswoodもやはりユニットの一員としての音楽的なセンスを担っていたのは言うまでもない。そして5年ぶりのアルバムであるが、これは歴代最高傑作と呼んでも間違いではない程に素晴らしい。スタイルで言えばテクノにエレクトロ、ブレイク・ビーツやインテリジェンス系にアシッドなど様々な面が見受けられるが、それらは纏めて全てエレクトロ・パンクと呼ぶべき刺々しいサウンドが痛快だ。アルバム冒頭の"Steve Chop"からして素晴らしく、ドラム・サンプルだろうか生々しいブレイク・ビーツと酩酊感あるアシッド・ベースがうねり、非常にライブ感あるファンキーで毒々しいレイヴ・サウンドに魅了される。と思いきやディープ・スペースな空間に掘り出される無重力エレクトロな"Deep Space Habitat"は、例えば真髄であるデトロイトのエレクトロを思わせるSFの世界観が広がっている。鋭利なリズムが切り込んでくるスタイルの刺々しいエレクトロの"Ism Schism"、コズミックな電子音が反復しながらも生ドラム風なリズムの響きが強調された"Bonnet Bee"など、やはり何処かロック・テイストなりパンキッシュな味があるのは彼の持ち味だろう。更にジューク/フットワークにも似て早いビートとゲットー的な悪っぽい雰囲気がある"Jommtones"、そんな小刻みなビートのジュークっぽさにデトロイト・テクノの叙情性が加わった"Serving Suggestion"など、多方向に枝分かれしながらもそこには一貫してベースとなるエレクトロが存在している。DrexciyaやUnderground Resistanceが根付かせたエレクトロを、同じ時期からUKに於いて今までやってきただけあり、その才能はやはり本物だ。刺々しく荒々しいリズムに自然と体が痺れてしまう。



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| TECHNO13 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - Tribute EP (Kompakt Extra:KOM EX 95)
Laurent Garnier - Tribute EP
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フランスのテクノ…いや、ダンス・ミュージックに於ける伝道師のLaurent GarnierはDJとしては超一流である事は間違いなく、ジャンルに束縛されずにその垣根を飛び越えながらフロアを揺らすスタイルが彼の武器になっている。その一方でアーティストとしての側面もあるものの、やはりDJ気質な故かその作品の出来にはムラっ気があるのも事実だ。そんな彼の2年ぶりの新作はKompakt系列のKompakt Extraからとなれば当然の如くツール性も意識してフロア向けの作品となっており、どちらも10分以上の長尺の構成を活かしてじわじわと盛り上げていくピークタイム使用な出来だ。"1-4 Doctor C'est Chouette"はフランスからデトロイト・テクノへの回答とも呼べるクラシック"Man With The Red Face"を思い起こさせるエモーショナルなトラックだが、テクノだけではなくエレクトロやアシッドにプログレッシヴ・ハウスといった要素が混在する作風で、それはさながら彼が一晩で様々なジャンルをプレイするダンストラックを凝縮したかの様でもある。締まったキックによるミニマルな4つ打ち、覚醒感を煽る鈍いベースラインから始まりぼんやりと浮遊する電子音を散らして疾走しながらもじわじわと侵食する序盤、それはまるでピークタイムに向けてエネルギーを溜めているのか。そして遂にピコピコとしたシーケンスとアシッド気味のエグいメロディーが出現し暴走気味になる中盤以降のピークタイム、真っ暗な宇宙空間を高速で飛んでいくロケットのような危険と隣り合わせながらもドラマティックな展開は、フロアでも特に盛り上がる時間帯に完全にハマるだろう。もう1曲の"From The Crypt To The Astrofloor"も壮大な展開を繰り広げるが、ギャラクシー空間の惑星間を擦り抜けていくような鬼気迫る雰囲気はRed PlanetやUnderground Resistanceのコズミック色の強いテクノへのGarnierによる回答と勝手に解釈してしまう程だ。分厚く鈍いベースがウネリながらプログレッシヴかつスペーシーなシンセが伸びていく中で、鋭利なハイハットや叙情性の強いパッドが現れ精神波らしくディープに作用する曲調は、一触即発な危うさと共に劇的なエネルギーを放出する。どちらもGarnierの強烈なダンス・グルーヴとロマンティックな世界観が投影されたピークタイム向けの大作で、何だか聞いているだけで彼が熱狂的なダンスフロアの中でプレイしている様が目の前に浮かび上がってくる。



Check Laurent Garnier
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Stingray - Kern Vol. 4 (Tresor Reocrds:KERN004CD)
DJ Stingray - Kern Vol. 4
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バラクラバを被った印象的な顔写真がジャケットに起用された本作を見ると、例えば匿名性の高いアンダーグラウンドな活動を行っていたUnderground Resistanceを思い起こすのもおかしくはない。そのアーティストは、アーティスト名とバラクラバはデトロイト・エレクトロの最深部でありURの一員でもあったDrexciyaの故メンバーから貰ったのだと言う事からも分かるであろうが、つまりはオリジナルのデトロイト・エレクトロを今に継承する人なのだ。その人こそUrban TribeとしてPlanet-EやMo Waxでの活動で注目を集め、その後はRephlexやMahogani MusicからDrexciyaの魂を受け継ぎデトロイト・エレクトロを開拓してきたSherard Ingramである。今、彼の音楽は面白い事にヨーロッパで求められており例えばBerghainでもプレイをしたり、または2017年のTresorでの年越しパーティーにもブッキングされるなど、水面下に沈んでいた本場エレクトロがアンダーグラウンドと言う世界から浮上し大衆から渇望されているように思われる。しかしアーティストとしての活動は多くの人はご存知だろうが、そもそもDJとしての活動(日本への来日も数える程だ)は決して注目を集めていたわけでもないだろうし、一体どんなDJをするのか?と気にはなっていたが、本作で蓋を開けてみればエレクトロ節全開でオールド・スクールから現在形のそれまで懐古的になる事なく未来の視線を向いた内容になっていた。先ずはDrexciya繋がりのDopplereffektで始動を告げるように8ビット風のピコピコな電子音で幕を開け、隙間だらけのカクカクしたエレクトロビートが鞭打つように入ってくれば、もう勢いは早くも増していく。続いて連打するような忙しないビートの"We Run Your Life"でスピード感を得て、"Mind At Sea"や"Dissociation"辺りは電子音震えるモダンなテクノで、直線的なビートの勢いに飲み込まれていく。そして評価すべきはSherardが時代の止まったエレクトロ盲信者ではなく、近年のクールでデトロイト・ソウルを継承したエレクトロを積極的にプレイし、過去と現在がしっかりと線になり繋がっている事だ。勿論最も古いものでは1989年産の暗くもヒップ・ホップかつストリート系の"Professor X"もプレイしたり、そして中盤ではDrexciyaの爆発的なエネルギーを持ちながらもメランコリーも含んだ"Lost Vessel"でピークを作ったりと、元祖への愛情と言うか敬愛も含まれている。Drexciyaの曲が多いのはご愛嬌といったところだが、しかし1時間に27曲を繋ぎ合わせるミックスによって矢継ぎ早な展開がギクシャクしたリズムと直球4つ打ちのリズムを掻き混ぜるように緩急自在に躍動し、肉体が震える程の刺激を生み出している。エレクトロを軸にテクノな音も同居し刺々しい攻撃性の中にもダークなメランコリーもあり、確かにこれはDrexciyaを継ぐ者である。予想以上に骨太なプレイに踊らずにはいられない。



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| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Angles (Tresor Records:resor296)
Juan Atkins & Moritz von Oswald Present Borderland - Angles
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Tresorがかつて成し遂げたデトロイト×ベルリンの交流の成果、それはレーベルの第一弾が今となっては奇跡的なX-101(Underground Resistance)である訳だが、今も尚その交流は別の形となって現れている。それこそがデトロイト・テクノのパイオニアであるJuan Atkinsとミニマル・ダブのオリジネーターのMoritz von OswaldによるBorderlandで、2013年に発足したこのプロジェクトは単発プロジェクトに留まらずに進化を続けている。2016年には2ndアルバムとなる『Transport』(過去レビュー)をリリースしたばかりだが、音楽への意欲は全く留まる事を知らずベテラン二人は更なる新作を投下した。僅か2曲のみの新作ではあるが、その内容たるや熟練者としての洗練された音響とテクノへの純粋な愛が表現されたもので、流石の貫禄を感じさせる。"Concave 1"は程よく厚みのあるベースラインや無機質なハイハットが機械的でひんやりしたビートを作りつつ、Atkinsらしい浮遊感とスペーシーな鳴りを伴う上モノのシーケンスで、無駄な音を付加する事なく微細な変化を織り交ぜながら徹底的にグルーヴ重視のフロア・トラックに仕上がっている。一方"Concave 2"はMoritz色が打ち出たのかBasic Channelを思い起こさせるリバーブを用いた上モノのモヤモヤした音響の艶めかしさ、曲尺は10分近くにまで延ばされてよりミニマルに、そして空間の奥ではアシッド的な電子の靄が渦巻いて、亜空間的なミニマル・ダブ音響を構築している。どちらのバージョンにも言える事は余計な音を削ぎ落としながら隙間を感じさせる空間的な響きがあり、またデトロイト・テクノ特有の宇宙への思いが馳せるようなシンセの使い方と、つまりは前述のデトロイト×ベルリン同盟の交流の成果の証なのだ。流行の音楽に一切左右されず、自ら開拓してきた道を更に伸ばしていくその仕事は職人的でさえある。



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| TECHNO13 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins & Moritz Von Oswald Present Borderland - Riod (Tresor Records:Tresor.284)
Juan Atkins & Moritz Von Oswald Present Borderland - Riod
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かつてドイツ・テクノの象徴と言えばベルリンを発端とするTresor Recordsだった事に、異論を唱える者は少ないだろう。クラブとしてのアンダーグラウンドな活動、そして今では有名となった多くのタレントを輩出し、90年代に栄華を極めていた。特筆すべきはベルリンとデトロイトとの結び付きであり、レーベルの第1弾作品はUnderground ResistanceのX-101であり、その後もJuan AtkinsとMoritz von Oswaldの共作もリリースするなど、デトロイト・テクノとの関係は根強かったのだ。そしてレーベル発足から25年、その邂逅が時代が一巡りして戻ってきたのが前述の二人が立ち上げたプロジェクトのBorderlandで、レーベル25周年を記念したアルバムが近々リリース予定となっている。既に3年前には本プロジェクト初のアルバムである"Borderland"(過去レビュー)をリリース済みであり、そこではミニマル+ファンク+ジャズセッションを成し遂げたテクノを体現していたが、この新作ではフロア寄りのテクノへと回帰し、90年代にJuan AtkinsがModel 500名義で制作した内なる宇宙を夢想させる『Deep Space』の音楽性へと寄り添っているように思われる。"Riod (Original Mix)"は正にその通りで、Moritzのミニマル・ハウス名義であるMaurizioのすっきり肉を削ぎ落としかつディープなグルーヴ感に、もやもやとしたスペーシーなシンセと有機的なベースに浮遊感を生む奥深い音響が加わり、この二人に求めるものが見事に表現されている。そしてダブバージョンとなる"Riod (Version)"では、更に視界が霧でぼやけるような効果が加えられキックやハイハットなどのリズムが現れては消え、揺れるような酩酊効果が強調されたアブストラクトな作風はDJツール向けなのだろうか。この後にはニューアルバムが控えているが、その前哨戦としては期待以上に二人の個性が発揮されており、テクノのパイオアニアである彼等が理想とするテクノを提示してくれるに違いない。



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| TECHNO12 | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Asian Psilocybe Foundation - Cosmic Dance EP (New Heroes:NH001)
Asian Psilocybe Foundation - Cosmic Dance EP

まだ作品数は少なく、2014年にHypnotic Roomからリリースされたスプリット盤の『Tokyo EP Vol. 1』でデビューを飾るやいなや、そして何と海外からはスイスのMental GrooveとデトロイトのOrlando Voornによる新レーベルのNew Heroesからのリリースが決まり、何だかよく分からない状態ではありながらこれからの飛翔の予兆があったのがAsian Psilocybe Foundationだ。soundcloud上では多くの楽曲を公開しているが、単にミックスのためのツール性よりは感情がはっきり出ながらメロディーの豊かさとライブ感を重視したテクノからディープ・ハウスにアンビエントまでと、電子楽器を巧みに操りながら作曲家としての実力は期待を裏切らない。発表から約1年程経過して先ずはリリースされたのはVoornのレーベルからの本作で、ここでは何とVoornのリミックスのみならずUnderground ResistanceことTimelineのメンバーであるJon Dixonのリミックスも収録と、破格のサポートを頂いて新レーベルの門出を祝うようだ。だがしかし、何と言っても素晴らしいのは"Cosmic Dance"のオリジナルバージョンで、ベタではあるだろうがそのタイトルが嘘偽りなくその性質を体現している。ガツガツと攻める粗いスネアと図太いキックのグルーヴ感はかなりテクノ寄りな勢いを感じさせるが、その上を滑るような色とりどりの豊かな音色を持ったシンセのメロディーはコズミックと呼ばずにはいられない。デトロイト・テクノの叙情性や希望に満ちたエモーションが炸裂した躍動的なメロディーは、内側から弾けるようなエネルギーを放出しながら疾走し、広大な宇宙の星の間を駆け抜けるようだ。一方で"Jon Dixon Timeline Remix"はオリジナルとは対照的にメロディーもビートを落ち着きを取り戻し、ぼんやりとした音色のシンセをミニマルに配して細かな効果音も散りばめながら、ずぶずぶと潜っていくような重心低めのディープ路線へとアレンジされている。逆に"Orlando Voorn Remix"は元のコズミック感を上手く活用しており、ビートレスなイントロでその凛としたメロディーの展開を我慢強く引き伸ばして溜めを作りつつ、そして徐々にシャッフルするビートが入れば、遂にロケットに乗って宇宙へと飛び立つような飛翔モードへと突入する劇的な展開を繰り広げる。それぞれに異なる味わいがあり場面それぞれで使い道はあるだろうが、やはりAsian Psilocybe Foundationによるオリジナルが何よりもそのタイトルを体現しており、デトロイト・テクノ好きな方にも是非ともお薦めな一枚だ。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2014/11/22 TodaysArt Edition Zero Live Performance @ 寺田倉庫 G1
オランダ発祥、今は世界各地で開催されているアート・フェスティバルであるTodaysArtは発足10年となるそうで、その初の日本開催がプレオープン的な意味合いで「Edition Zero」として11月22〜24日に開催されている。その中でも特に音楽面での注目といえばUnderground ResistanceことTimelineの来日ライブがあり、それが何と先着500名ながらも無料招待という大盤振る舞いなのだ。更にはオランダから現代音楽ユニットであるCanto Ostinato Audio Visualも来日と、そこはアーテ・フェスティバルらしい方向性も伺われた。
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| EVENT REPORT5 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2013/11/30 Underground Gallery presents. Onomono “Unifys” Release Party @ Club Asia
過去のブログを読み返してみたところ、何とClub Asiaに行くのは3年ぶり。今回はThe Blue HerbのトラックメーカーであるO.N.Oが、ミニマルテクノ・プロジェクトであるonomonoのアルバムリリースの一環としてパーティーに出演する。そしてパーティーを主催するのが神戸のレコード屋であるUnderground Galleryである関連か、同じくアルバムをリリースしたばかりのRondenionや、交流の深いUnderground ResistanceからNomadico aka DJ Dexを招待してのデトロイト色も濃厚な布陣となっている。
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| EVENT REPORT4 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ian O'Brien - I Was There 1995-2000 (Octave Lab.:OTLCD1966)
Ian OBrien - I Was There 1995-2000
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先日12年ぶりのニューアルバム"Understanding is Everything"(過去レビュー)をリリースしたIan O'Brienだが、新作と共に過去のレア音源や未発表音源などを纏めたコンピレーションも同時に発売している。タイトル通り1995〜2000年頃の音源を集めたアルバムだが、かつてデトロイト・テクノ、もっと言えばUnderground ResistanceやGalaxy 2 Galaxyに影響を受けた青年が、その影響を隠す事せずに惜しげもなく表現した直球デトロイト・フォロワーと言える音楽が詰まっている。新作アルバムではダンスミュージックと言う殻を打ち破り、自身のルーツであるジャズやフュージョンへと向かっていたが、彼の初期の活動と言えばオプティミスティックな希望が溢れ出してくるテクノだったのだ。"Monkey Jazz"や"Tattoo Jazz"はそのタイトルから思い付くであろうMike Banksの"Hi-tech Jazz"をIan流に解釈した曲だが、スタイルを踏襲しながらもよりパワフルに弾けるボトムラインと宇宙へと自由に飛翔するシンセのメロディーに限界はなく、天井知らずのハイテックな感覚を生み出している。がやはり彼自身も言うように単なる模倣ではないのは、彼がダンス・ミュージックと言うよりはロックやジャズやフュージョンなどを聴いて育ったおかげで、ツール的な作り方ではなくより豊潤な音楽性 - それは彼がエモーショナルと呼ぶ感情 - を重要視し、テクノと言う電子的な音楽に如何にソウルを込めるかを模索したからだろう。1999年に失われていたと言うロストトラック"Magician"を聴けば、複雑を極めるビートに引いては寄せるパッドと優雅なエレピのコードが絡み、その上を有機的なフルートの音色が自由に踊っており、そこから既にテクノと言う枠を外れだしていた予兆は感じられていた。現在と比べると確かに若い、まだ青臭く今ほどには円熟はしてはいないが、宇宙のど真ん中で実に力強く光り輝く超新星のような音を奏でていた。

試聴

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| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/7/6 DAIKANYAMA UNIT 9TH ANNIVERSARY LOS HERMANOS -SOUL SAVER LIVE- supported by PRIMITIVE INC. & METAMORPHOSE @ Unit
早いものでUnitも遂に開業9周年。今週から来週にかけてはその記念パーティーを数度に渡り開催しているが、2日目はPRIMITIVE INC.とMETAMORPHOSEがサポートを行い、デトロイトからはLos Hermanosに日本からはHiroshi Watanabe、Calm、Ametsub、Inner Scienceらが出演した。Los HermanosはSoul Saver Liveを銘打ったライブを予定し、Inner Scienceもライブ出演と、普段のパーティーよりもライブが打ち出されているのが9周年のパーティーらしく楽しみであった。
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Envoy - Seawall (Ricardo Villalobos Remix) (Soma Quality Recordings:SOMA 353)
Envoy - Seawall
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8年ぶりかの新作かと思いきや実は1996年作のリミックスをリリースしたのは、Soma Recordsきってのデトロイト信者であるHope GrantことEnvoy。流石にEnvoyの事を知らない人も多いだろうので軽く紹介すると、90年代後半からSoma一筋でデトロイト・テクノのエモーションとUKテクノの骨太なグルーヴを組み合わせ、実に清涼感に満ちたテクノを手掛けていた黒人アーティストだ。2004年にリリースされたアルバム"Shoulder 2 Shoulder"(過去レビュー)は、言うまでもなくUnderground Resistance=Galaxy 2 Galaxyを意識しているのは想像に難くない。本作には"Seawall"のオリジナルも収録されているが、デトロイト・テクノのファンにとっては垂涎の的となるフリーキーなシンセ使いともやもやと漂う透明感に満ちたパッドが美しい世界を描きながら、シャッフル系の逞しいビートで体を揺さぶるピュアなダンストラックが素晴らしい。しかし驚くべきはなんとリミキサーとして参加したのが、あのRicardo Villalobosなのだ。まあ彼のDJセットでもデトロイト・クラシックを組み込むのが既成事実ではあるとしても、作品としてデトロイト・テクノ系を手掛けたのは意外と言わざるを得ない。そんな彼のリミックスはやはりVillalobos色に染まっていて、上モノは確かにオリジナルを引用しつつもズブズブとした沼地へと誘われる湿度の高いキックの4つ打ちに繊細なパーカッションや効果音を散りばめ、神経を麻痺させるような不思議な快楽を発するミニマル・ハウスへと昇華させている。エッジの効いていたビートも滑らかに研磨され、緩やかな流れとなって纏わりついてくる粘度の高さが心地良いのか気持ち悪いのか。サイケデリックな音響ハウスと言っても良いだろう、納得の一曲だ。

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Scan 7 - The Resistance EP (Tresor Records:Tresor.255)
Scan 7 - The Resistance EP
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デトロイトの古参ベテラントリオ・Scan 7の新作は、デトロイトとも古くから繋がりがあるドイツはTresorから。Scan 7はUnderground Resistanceからのリリース経歴があり、そしてUR軍団のメンバーでもあるのだが、その活動はTresorやF Communicationsからもリリースがあり決してURだけに収束されるものではない。しかしこの新作を初めて聴いた時は笑うのを堪えきれない程に、Galaxy 2 Galaxy路線にあまりにも似通っていたのに驚いた。それこそが"The Resistance"で、気高く飛翔するパッドのコード展開と流麗な手弾きシンセの絡み、そして跳ね感もふくよかなタイトなビートのG2G流フュージョンハウスと言うべき作品なのだ。元々UR関連のアーティストなので深い意味はないのだろうけれど、Scan 7がこんな作品を制作したのには意外性を感じる。他の2曲こそがいつものScan 7の音楽性であり、暗く荒廃した生活へ対抗するかのようなURらしいハードな"Why Not?"、闇の底を這いずり回るようにリズムやベースが重いエレクトロの"In & Out Of The Groove"と、これもまたデトロイトに生きる彼らのタフネスが発揮された音楽だ。一枚にデトロイトの光と闇の面を封じ込めた…とは言い過ぎかもしれないが、デトロイトテクノを十分に味わえる一枚ではあると思う。

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2013/1/5 KMS RECORDS "TRIBUTE TO DETROIT" @ Air
2013年も遂に始まりましたが、その一発目のパーティーはデトロイトテクノのベルヴィル・スリーの一人であるKevin Saundersonが登場。Juan Atkinsがオリジネーターであり、Derrick Mayはイノベーターであり、そして一方Kevin Saundersonはと言うとエレベーター、つまり売り上げ的な面も含めて最もデトロイトテクノを高みに上がらせたアーティストです。コマーシャルな作風ではありつつもテクノ/ハウスの両面でヒット作を量産し、メジャーへ殴り込みを掛けたその功績は疑うべくもありません。そして今回は彼が主宰するKMS Recordsをフィーチャーしたパーティーと言う事で、日本からもデトロイト・テクノ/ハウスに造詣の深いSTEREOCiTIやDifferent World(Claude Young & Takasi Nakajima)らが招かれ、デトロイト好きには堪らないパーティーが開催されました。
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| EVENT REPORT4 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Motor : Nighttime World 3 (Music Man Records:MMCD038)
Robert Hood - Motor :  Nighttime World 3
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探求者としてデトロイト・ミニマルを極めし者が、ブラックミュージックのルーツとしてあるジャズやソウルフルな音に耳を傾けると…とそんなコンセプトを想像させるシリーズが"Nighttime World"。元Underground Resistanceのメンバーでありその後Jeff Mills共にミニマル化を促進させたRobert Hoodが、95年に立ち上げたシリーズであり2作目からは12年ぶりとなる3作目である。「Motor」と言うタイトルやデトロイトの町並みかと思われるジャケットの画像から推測するならば、デトロイトの夜の音楽と言う事になるのだろうか。しかし以前までに感じられたジャズやダウンテンポの影響は直感的には少なくなっており、むしろ古典的なデトロイト・テクノとしての音を強く感じられる。アルバムではフロアで機能する事を重視したストイックなミニマルトラックと、そしてダウンテンポやビートレスの物哀しいトラックとで分けられており、アルバムとしては幾分か散漫な印象は拭えない。そこを"Nighttime World"として一つの世界に纏め上げるのが、心の奥底に秘める感情を少しずつ散りばめたエモーショナルな音なのだろう。他のデトロイトのアーティストのように熱い感情を全て見せる事はせずに、ミニマルの先駆者としての立ち位置を守りながら普段のクールな温度感を保った感情の吐露を行なっている。エモーショナルとは言えどまるで内省するかのように思慮深いトラックは、常に希望を必要とするデトロイトの夜の街の心象風景を描き出しているのだろう。

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| TECHNO10 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Drexciya - Journey Of The Deep Sea Dweller II (Clone Classic Cuts:C#CC023CD)
Drexciya - Journey Of The Deep Sea Dweller II
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ご存知デトロイトに於ける最大のミステリーであり、最恐エレクトロ集団であったDrexciyaの復刻シリーズ第2弾。元々正体不明のユニットとしてアンダーグラウンドな存在であり続けていた為、初期の作品は入手が困難となっておりその状況での復刻を行うオランダはClone Recordsには頭が下がる思いだ。シリーズ物の為てっきり年代順に収録されるかと思って蓋を開けてみると年代は第1弾とも被っているが、Warp RecordsやUnderground Resistanceからだけでなくデトロイトの実店舗でしか購入出来なかったSomewhere In Detroitからの作品、そして未発表曲も収録されておりDrexciyaの最後の復刻とアナウンスされたシリーズとしては十分過ぎる内容となっている。第1弾が完全武装で身を固め鋭利な牙を剥く凶暴なエレクトロ作品集であったのに対し、この第2弾ではなんとなくではあるが刺々しさは抑えてKraftwerkやModel 500に更に寄り添ったファンキーなエレクトロを鳴らしているように思われる。とは言ってもRoland TR-808/909による無機質で乾いたビートに肉体感を伴うファンキーなベースライン、そして痺れる電子のエレクトロサウンドにより彼等は深海(アンダーグラウンド)から地上(オーバーグラウンド)への徹底抗戦を行い、夢や非現実に逃れる事はせずに現実と戦い続ける深海の戦士であり続けた。暗くある種のネガティブなイメージさえ付き纏うDrexciyaの思想と音は決して親近感がある物とは言えないしDJユースに最適とも言えないが、しかしそれは彼等の反骨精神の現れであり商業主義に陥りがちな業界と更には無意識的にそれを選択する聴衆への警告でもあったのだろう。残念ながらメンバーの死によりDrexciya自体は消滅してしまったが、その不屈の精神と作品は今もここに尚息衝いている。

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| TECHNO9 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2 (Octave Lab:OTLCD-1760)
Hiroshi Watanabe - Contact To The Spirits 2
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5年前にKaito名義でリリースした"Contact To The Spirits"(過去レビュー)はKaitoの魅力と、そしてKompaktとの共同プロジェクトとしてKompaktの魅力を世に伝える意味で特別であった。そして本作はそのタイトルの続編ではあるが名義は本名でとなり、Kompaktの制約も無くなるなど相違はあるが、やはり特別である事は曲目を見て気付くはずだ。一目見て気付くのは彼との繋がりもそれ程なさそうであったデトロイト・テクノやシカゴ・ハウスが導入されている事で、リスナーからすれば少々意外な印象を受けるだろう。しかし本人から聞かせて頂いた話では元々NYでの活動時代からそれらを好んで聴いていた訳で、本人の中ではデトロイト・テクノと結び付く事はなにも意外な事ではないと伺った。となると今それらが表面化してきた事は、レーベルや名義での制約から解き放たれ自分自身の中に常に存在する音楽を、自然と手繰り寄せミックスした結果なのだろう。だからと言って本作がデトロイト系のミックスであるとも思わない。やはりここで聴けるのはワタナベヒロシと呼べる音であり、それは優しく包み込み包容力やそれに相反する沸き起こる力強さを伴うテクノ/ハウスである。これまで以上にリズム/グルーヴの変化の付け方は深みを増し、幻想的なトランス感を呼び起こす音から生々しい肉体感を感じさせる音まで広がりを聞かせながら、曲と曲とを多層的に被せる事で未知なる展開を生み出す事に成功している。また一瞬足りとも気の抜けない流れの中で、最後には日本人の曲が3曲並んでいる事は同じ日本人として喜ぶべきだろう。無理な展開は感じさせずにそれらは当たり前の様に自然とミックスされているが、そこにワタナベさんが日本のダンスミュージックの期待を一身に背負っている気概は伝わってくるだろう。彼にとってもう6枚目となるMIXCDであるのに、停滞とは全く無縁であるどころか明日へと前進を尚続けている。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary (Tresor Records:Tresor.245)
Mike Huckaby - Tresor Records 20th Anniversary
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今でこそドイツテクノのメインストリームではなくなったが、かつてテクノと言えばここが真っ先に上がる位に勢力を誇っていた老舗中の老舗であるTresor Records。工場跡地を利用した如何にもドイツ的なシチュエーションのクラブに、そして今では重鎮と言える迄に成長したアーティストを率先的に紹介し続けてきたレーベル、その両面でTresorは世界のテクノをリードし続けてきた。特にSurgeonやJoey Beltram、Fumiya Tanakaの世界的リリースと言ったハードテクノに於ける功績は言うまでもなく大きく、何と言ってもレーベルの初のリリースがUnderground Resistanceだった事は驚きだ。またDerrick Mayをして「デトロイトはドイツの衛星都市だ」と言わしめた程にデトロイトとベルリンの結び付きは強く、URに始まりJeff Mills、Eddie Fowlke、Blake Baxter、Juan Atkins、Robert Hood、Drexciyaを積極的にヨーロッパに持ち込み、享楽的な面を排し切実な現実を生き抜く為の硬派なテクノを迷いなき信念を以てして推し進めていた。そんなレーベルも2011年で遂に設立から20年が経ち、その記念盤としてデトロイトからMike Huckabyを迎えてMIXCDをリリースした。音だけ聴けば身も蓋もない言い方をすれば一昔前…どころか現在の時流であるBerghain周辺のテクノの丹念に練り上げられた音は無く、今聴けばそれ程ハードにも感じられず音圧や圧倒的な勢いも、かつて感じていた程には感じられないだろう。時の流れは無常なのだろうか、いやしかしここにはハードテクノもミニマルもエレクトロもゲットー・ファンクも同列に並べられているが、Tresorの快楽や享楽からは距離を置き闘争心剥き出しのスピリッツが一貫して感じられる。例え音そのものは古くなろうともTresorの生き様や意思が、今のベルリンに影響を与えた事は間違いなく、テクノの原点を理解する意味でも重要な記念碑となるであろう。

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| TECHNO9 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Santiago Salazar - Smile Now, Cry Later (Seventh Sign Recordings:7SR022)
Santiago Salazar - Smile Now, Cry Later
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かつてはUnderground ResistanceやLos Hermanosのメンバーとしても活躍していたDJ S2ことSantiago Salazarは、今ではIcanではラテンハウスを、Historia y Violenciaではテクノを製作し、束縛から逃れるように活動の場を広げています。DJとしての腕は言うまでもなくデトロイト系のアーティストにしては積極的に制作活動を行い、またそのどれもがDJツール性とホームリスニングの楽曲性を持ち合わせており、デトロイト新世代の中でも特に注目株でしょう。本作はテクノベースのデトロイト指向な内容で、"Varrio Clarkdale"はオルガン風なシンセがオールドスクールを感じさせますが、途中から綺麗目のパッドが入った途端エモーショナルな空気に様変わり。そしてDJ S2の持ち味が出たのが"Smile Now Cry Later"、ラテンハウスらしいパーカッションに疾走するグルーヴ、控えめに彩りを添えるピアノのコード展開に郷愁を誘うストリングスは、Galaxy 2 Galaxy路線にも通じるポジティブな煌やきがあります。対して"The Battle Within"では一転、厚みのあるシンセが浮遊しその下をウニョウニョアシッドライクな音が彷徨うディープなテックハウスで、微睡みの中に吸い込まれる幻想的な世界が心地良いですね。多様性を打ち出しながらデトロイトらしい音の統一感もあり、テクノ好きもハウス好きもノックアウトさせてくれそうです。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Drexciya - Journey Of The Deep Sea Dweller I (Clone Classic Cuts:C#CC022CD)
Drexciya - Journey Of The Deep Sea Dweller I
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シカゴ・ハウスなどの復刻に力を入れているオランダClone Recordsより、デトロイトの最恐エレクトロユニット・Drexciyaの作品がシリーズとして復刻されている。James SinsonとGerald Donaldから成るこのユニットは1992年にUnderground Resistance関連のレーベルよりデビューを果たすと、URやRephlex、Warp、Tresorなどのレーベルから続々と暗くハードなエレクトロをリリースし瞬く間に注目を浴びる。当初はプロフィールが明らかにされていなかったせいかそのミステリアス性も含め正にアンダーグラウンドな存在であったが、しかしJamesの死によってDrexciyaは伝説と化し消滅してしまった。そしてURのリーダーであるMike Banksの意向により今後リプレスはされず、本作にてDrexciyaの歴史は永遠に閉ざされる予定だ。ここには最良のエレクトロが収録されており、特に活動初期のレアな作品がコンパイルされていると言う点で非常に価値がある。しかしこれは単なるエレクトロではなく、かつてない程に暗く、不安を煽る程に不吉だ。系譜としては間違いなくKraftwerkやModel 500の魂を受け継いでいるがポップなセンスは徹底的に排除し、抑圧に抗うように荒削りな暴力性と混沌とした深みのあるエレクトロだ。どこか垢抜けないチープなアナログサウンドを多用しながらも、一向に光の射さない深海でもがくように恐怖感が募る。つまりはオーヴァーグラウンドに対し、Drexciyaは深海の住人(アンダーグラウンド)として抗戦をしていたのだ。だから控えめに言っても万人受けする音楽ではないし、冷たく孤独な音に辟易してしまうかもしれない。しかしだからこそ彼らがURクルーとして認められたのも事実で、もし本物のエレクトロを求めているのであればこのシリーズこそ最適であると言える。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Mark Flash - The King Of Light (Underground Resistance:UR-090)
Mark Flash - The King Of Light

過去の名作の復刻や関連レーベル・Sweat Recordsの復刻を行うなど俄に活気づいているUnderground Resistanceから、2008年頃からURに参加しているMark Flashの新作が到着。Los Hermanosバンドに於いてはターンテーブルを担当し、URオフィシャルのDJMIX制作を行うなど徐々に活動の場を広げておりますが、URとしては2枚目となるこのEPでようやく彼の真価も明確になってきております。タイトル曲である"King Of Light"は、実は今年WWWでGalaxy 2 Galaxyがライブで披露した曲です。G2Gがライブでプレイするのも納得なデトロイト、いやG2G直系の希望に満ちたゴージャスなシンセストリングス使いに心地良く展開されるコード感があり、そしてバンド演奏を思わせるマシンによるリズム帯など、ファンがUR=G2Gに期待している音をそのまま作品化してくれたと言っても過言ではないでしょう。裏面にはミステリアスなストリングスとURの冷たい闘争心が混ざり合う"Dark Symphony"、つんのめり系の複雑なリズムに流麗なシンセストリングスが暗雲を切り開くポジティブな"Eagle Warriors"を収録。ターンテーブリストだけあってDJ仕様に耐えうる強いグルーヴがありながら、メロディーやコードも生かした楽曲性があり、URの次世代を担う存在に成り得るのではと感じさせますね。

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| TECHNO9 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Timeline Feat. Jon Dixon & De'Sean Jones - The Graystone Ballroom EP (Underground Resistance:UR-085)
Timeline Feat. Jon Dixon & De'Sean Jones - The Graystone Ballroom EP

現在Timeline名義で来日ツアー中のUnderground Resistanceが、7年ぶりにTimeline名義で新作をリリースしました。久々のこの名義ではURも常に前進し続ける為に変化を必要としたのかメンバーに若返りを求め、サクソフォンにDe'Sean Jones、キーボードにJon Dixonを迎えた布陣でのバンドとなっています。クレジットが全く書いてないので誰が作曲し誰がプロデュースを手掛けたのかは分かりませんが、URとは個々ではなく一つの共同体なのだからそこら辺を秘匿するのもまあ彼ららしいでしょう。さて内容はと言うとかつてのTimelineやGalaxy 2 Galaxyを期待していると、少々肩透かしを喰らうかもしれない。"Save The Bluebird"からしてエレクトロのベースラインやフュージョンらしいサックスを導入し、上物では物憂げなピアノのコードが鳴っているが、希望に満ちたG2Gサウンドに比べると深く沈み込んでいる。続いて"Lottie The Body"では男性の力強い掛け声と共に弾むリズムトラックが先導しつつ、デトロイトらしい煌やきのあるシンセと躍動感のあるサックスソロが交互に現れるエレクトロで、セッション性の強さが印象的です。裏面に移るとミニマルなビートだけはマシンで組み立てエレピやキーボードの手弾きソロが炸裂する"Ghosts Of Graystone"、今までのURには無かったタイプのディープな曲もある。そして"Black Bottom Stomp"はファンクバンドが電子化したエレクトロファンクで、Timelineと言うよりはURらしい黒人音楽の継承が伺えます。まだ新体制で最初の作品と言う事もあり模索中な印象も否めませんが、次の展開がどうなるかも気になるので勢いを止めずに前へと進み続けて欲しいですね。

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| TECHNO9 | 00:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Gerald Mitchell - Family Property (Underground Gallery:GMICD001)
Gerald Mitchell - Family Property
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DJ Rolandoとのユニット・Los Hermanosに於ける大ヒットで彼の名前は大々的に知れ渡り、その後Galaxy 2 GalaxyやUnderground Resistanceの活動をサポートする事でも高い評価を得ているGerald Mitchell。しかし実はかつてM5、D'Lareg、The Deacon、Hardlifeなどの変名で秘匿性の高い活動を95年頃から行なっており、URと言う共同体の中でも実は古参であった事が今では分かっている。特にDJではなくアーティスト/ユニットとして活動を行なっている事からも分かる通り楽曲制作能力は、余りの存在感の大きさ故にURの将来を一手に担っていたMike Banksにも匹敵する程だ。アルバム制作を殆ど行わないUR関連のアーティストの中でも既にLos Hermanosとして2枚もアルバムを制作した事が、彼の溢れんばかりの創造性や創作意欲の高さを示している。そして遂に長い音楽活動を経て完成した本人名義のアルバムは、今までの変名ユニットやLos Hermasnoの延長線上でありながら、更にダンスミュージックと言う前提以前にヒューマニズムを強く意識した熱い魂を感じさせる内容となった。それは曲名にも"Soul"や"D.N.A"と言う人間の根源、"Afro"や"Funk"や"Tech"と言った様式、"Family"や"Hermanos"などの人間関係の言葉が含まれている事からも分かる。スタイルとしてはデトロイトの系譜を実直に受け継ぐテクノ/ハウス/ジャズ/ファンクだが、DJが制作した時にありがちな機能だけに特化した単調な音楽とは異なり、豊かなハーモニーやメロディーと多彩なグルーヴも生演奏と電子楽器の巧みな演奏から生み出しいる。これは基本Geraldが一人で創り上げたアルバムではあるが、しかし決して一人ある事を感じさせないバンドを意識した構成で成り立っており、そして音楽を愛する人間との関係から生まれたと言う意味では確かに一人ではなく大勢の思いが込められているのだろう。だからこそ、"Family Property"と言うタイトルが付けられている。Gerald Mitchellの集大成であり、そしてデトロイトテクノの指標となるべき作品だ。

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| HOUSE7 | 18:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2011/09/04 Typhoon Party 3 @ Shibuya WWW
悪天候によって開催を阻まれたFreedommuneに続き、夏の野外フェスの風物詩となっているMetamorphoseも悪天候によって開催の中止を余儀なくされた2011年日本の夏。特に両方のフェスの客層は被っていたと思われるから参加しようと思っていた人達にとっては非常に落胆の大きい事だったと思いますが、主催者にとっても苦渋の決断であったと思うし、天候ばかりは仕方ないと痛感しました。勿論それで全てが終わる訳でもなく、主催者とアーティストの迅速な動きにより都内各地でMetamorphose改めTyphoon Partyが開催されたので、Galaxy 2 Galaxyが出演する渋谷のWWWへと行ってきました。
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| EVENT REPORT3 | 14:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Omega Alive (M-Plant:M.PM12CD)
Robert Hood - Omega Alive
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元Underground Resistanceにして同じくメンバーであったJeff Millsと双頭を成す生粋のミニマリスト・Robert Hood。昨年は7年ぶりとなるアルバム"Omega"(過去レビュー)をリリースし今尚ミニマルテクノを頑なに守る存在をアピールしましたが、新作は今までの集大成とも言える初期作品から新作までを含む臨場感のあるライブアルバムです。盟友であったJeff Millsは何時の間にか宇宙志向なテクノへと身を捧げてしまいましたが、このHoodの進む道は愚直なまでのミニマルテクノ。偏にミニマルテクノと言っても音の幅は多少あるのですが、Hoodが聴かせるミニマルは温度感の無い冷たいマシンビート全開で、無駄な装飾を一切排したストイシズムを貫く硬派な音は、これぞテクノと言うべき言葉が相応しく感じられます。正直に言えばここにある音にシーンの最先端なモードは感じられず、むしろ古き良きアナログのオールドスクールな音は彼が初期から殆ど変わっていない事を示しています。これを聴けば彼が如何にトレンドと無縁で自分の道を突き進んできたか理解出来るでしょうが、20年以上にも渡って変わらないスタイルを貫く事は並大抵の精神力では出来ない事だと思います。ファンキーと言うよりは平坦さを生かしたクールなグルーヴに機械的なテクノのスピリットを感じてしまう訳ですが、音数が絞られた分だけ少ない音にも強靭さを感じられるタフなミニマルで、それは彼のミニマルテクノへの姿勢その物なのでしょう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Martian - Techno Symphonic In G (Red Planet:RP14)
The Martian - Techno Symphonic In G

もう既に途絶えていたかとさえ思っていたRed Planetから舞い降りた火星人=Mike Bnaksの物語。ネイティブ・アメリカンの血を受け継ぐBanksがルーツでもあるインディアンの文化を開拓すべく、深い精神世界を伴って続きてきた宇宙旅行は、6年ぶりの復活で遂にGalaxy 2 Galaxyとも邂逅を果たした。その曲こそ"Techno Symphonic In G (Unbreakable Spirit Of A City)"、意訳すれば「重力下におけるテクノ交響曲(デトロイト都市の不滅の魂)」と言ったところか。G2G名義の演奏ではあるものの、中身に関して言えば火星人のロマンティックなエレクトロファンク節は健在で、ブイブイと身を引き締めるファンキーなベースラインと長い旅情の果てに生まれる感動的なシンセストリングスの絡みはこれぞRed Planetシリーズの音と言える物。確かにエレクトロニックなテクノではあるが、それ以上に黒人由来のファンクネスが溢れている事がBanksにとっては意味のある事なのだろう。そして裏面には獰猛な闘争心が掻き立てられるトライバルな"Reclamation"、切れ味のあるチョッパーベースにSF的なパルスを被せた"Resurgence (Dance Of Spring)"と、どちらもタイトル通りにRed Planetの"復活"を表現している。もしかしたらまたこれを機に火星人は長い眠りについてしまうかもしれない。それでも彼の音楽の旅は、永遠に続いていくのだろう。

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| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Octave One - Octave One Revisited Series 2 (430 West:4WCL002)
Octave One - Octave One Revisited Series 2

昨年はデトロイトテクノでも古参に入るバーデン兄弟のユニット・Octave One(=Random Noise Generation)の活動20周年だったそうで、その一環で過去の名作をリミックスしたシリーズが始まっております。本作はその第2弾、大傑作"I Believe"と"Daystar Rising"のリミックスを収録。"I Believe"は彼らが初めてリリースした曲でもあり、そして"Blackwater"とも並ぶ彼らの代表曲でもあります。それを今注目を集めているSandwell District(Function+Regis)がリミックスしていますが、女性の艶のあるボーカルや幻想的なシンセのフレーズはそのままに、オリジナルのローファイ感を生かして不鮮明にぼかした何処かBerghain一派の作風を思い起こさせる作風へと転換。オリジナルへのリスペクトと共に、今の時流をも意識していてナイスなリミックスです。裏面にはUnderground Resistanceからリリースされた"DayStar Rising"を、デトロイトテクノを体現するスウェーデンの才人・Aril Brikhaがリミックス。Arilの手に掛かればどんな曲でもAril色に染まってしまうのは当たり前、ここでは薄い幻想的なパッドを追加してソフトトランスとも言えるとても綺麗なテック系へと見事なリメイクを披露。理性も溶け行く恍惚にまみれて、聴き終わる頃にはトランス状態な素晴らしいリミックスです。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Rolando - The Aztec Mystic Mix (Underground Resistance:URCD-049)
DJ Rolando - The Aztec Mystic Mix
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元Underground Resistanceの看板DJであったDJ Rolando。URとの確執から狭いデトロイトを脱出し世界へと羽ばたいたロランドは、今ではDelsinやOstgut Tonとも絡むなど自由な活動を行なっております。そして今年のタイコクラブでかなり久しぶりの来日も決定し、今からもう期待せずにはいられません。さてそんな彼がまだURクルーの頃にリリースした本作は、UR周辺の音源のみを使用したURファンにとってはなくてはならないMIXCDです。一言で言うと「Hard Music From A Hard City」、デトロイトテクノやURのコンセプトを体現した骨太な力に満ちた音楽です。ロランドの大傑作"Jaguar"もURのハードで狂気の潜むエレクトロも、火星人のロマンティックな世界が広がるテクノも、黒人音楽の元であるファンクも、URのありとあらゆる音が詰まったレーベルのショーケース的な意味合いも含まれているでしょう。だからと言ってレーベルの音をただ紹介するだけの陳腐なプレイなんて絶対にしない、エネルギッシュで力強さも切なさも表現しながらデトロイトの希望と暗部までをも脳裏に焼き付けるようで、最初から最後まで筋金入りの不屈の闘志が漲っておりました。ハイプでもない、流行でもない、URは昔も今も変わらずにハードに生きる野郎の為の音楽を作り続けている。そんなURの精神性がここに記録されております。

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| TECHNO8 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace (Submerge Recordings:SUBCD-3022-2)
The Plan - D. Part Vol.1 Innerspace
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昨年末からアマゾンでもデジタル配信が開始されておりますが、URとも交流の深いデトロイトのレーベル・Submerge Recordingsの音源も続々デジタル化されております。本作はMike Banksも賞賛しているCliff ThomasとJon MacNishの二人から成るThe PlanのMIXCDで、リリース自体は2007年なのですが目出度くデジタル化されました。デトロイトの新世代が取り組んだだけあって、デトロイトテクノ/ハウスのクラシックを惜しみなく使用した豪華な選曲ですが、プレイ自体は35曲も使用しているだけあって矢継ぎ早に曲を被せまくってファンキーな面が目立ちます。デトロイトの暗く狂気なエレクトロの面も、琴線を震わすエモーショナルな面も、未来指向なハイテックな面も、黒人音楽から生まれた熱いハウスの面も、デトロイトの根源の一部でもあるKraftwerkの音も、ありとあらゆるデトロイト関連のダンスミュージックを詰め込んだ疾走感溢れるテクノセットで若々しい力を感じさせます。音自体の目新しさは感じないけれど、逆にここまでデトロイトミュージックに入れ込んだMIXCDも珍しいし、怒涛の勢いでミックスされたファンキーなプレイなので一聴の価値ありですね。

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| TECHNO8 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/10/30 Spinning Vol.3 @ 渋谷 Bar&Cafe特異点
台風直撃な予報と言う最悪の状況の中で、結局は雨さえ降らずに穏やかな天気の中無事"Spinning"3回目を開催する事が出来ました。差し入れを持って来てくれた方、特異点のハロウィンパーティーに合わせて遊びに来たお客さん達が集まってくれて、丁度やりやすい雰囲気の中でプレイする事が出来たと思います。本当に来て頂いた皆様に感謝。そしてゲストで回していただいたgouuuuogさんは硬めのミニマルダブ〜テックな音が中心で、特異点と言う小さなバーの中でも良い鳴りを聴かせてくれて気持良かったです。

自分は今回はとにかく好きな曲をどしどしと詰め込んだのでかなりコテコテな選曲になりましたが、まあバーの雰囲気に合わせて色気のある流れは表現出来たかなと。では今後もお客さんに楽しんで貰えるように改善を試みつつ、ぼちぼちと開催したいと思いますのでどうぞ宜しくです。

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| EVENT REPORT3 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/10/16 KEN ISHII presents City Triangle @ Air
世界のKen Ishiiが一年ぶりにAirでプレイ、そしてゲストにはCluade YoungとIan O'Brien。東京×デトロイト×UKコネクションとなる期待のパーティー。この3人が集まればがっつりテクノが聴けるのは当然として、デトロイト系も混ぜてくるかなと予想してましたが、勿論そんな展開もあり充実したパーティーとなりました。
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| EVENT REPORT3 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rick Wilhite - Vibes : New & Rare Music (Rush Hour Recordings:RH111CD)
Rick Wilhite - Vibes - New & Rare Music
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オリジナル3 ChairsのメンバーでもあるRick Wilhite aka The Godson。昨年はRush Hour Recordingsから2枚の貴重なる名作がリイシューされたおかげで正当なる知名度を得た事でしょうが、その流れを継続して今度は彼がデトロイト〜シカゴを経由するハウスコンピレーションを手掛けました。流石に地味に活動の長いベテランだけあって伝手があるのか、デトロイトからTheo Parrish、Marcellus Pittman、Urban Tribeらのベテランから話題急騰中の新鋭・Kyle Hall、シカゴからは大ベテラン・Glenn UndergroundとRicardo Mirandaらを招集。更にVincent Halliburtonなるアーティストも収録されているのだけど、経歴を調べたらD-HA名義やThe Beat Addicts名義でUnderground Resistance周辺のレーベルからリリース歴のある人でした。と言う訳でこれだけの面子が集まれば試聴せずとも買えるレベルであるのは当然なので説明も不要なのですが、そもそもここに集まってる人達は流行に左右されずにマイペースに自身の作風を貫くタイプなので、ローファイで生臭い感情が溢れるオールドスクールなハウスを十分に堪能出来る一枚になっております。時代を越えて新世代と旧世代が交差するハウスコンピレーション。

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| HOUSE6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Metamorphose Presents Decade 2 Decade Mixed By Mark Flash (OCTAVE LAB.:OTCD2250)
Metamorphose Presents Decade 2 Decade Mixed By Mark Flash
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今年で10周年を迎える野外レイヴ・Metamorphoseを祝福して、デトロイトからUnderground Resistanceがオフィシャルミックスを提供。ミックスを手掛けるのはURのメンバーでもありLos Hermanosのターンテーブリストも担当していたMark Flash。選曲に関してはメタモと脈絡は特に無く、いつものURまんまと言うかUR関連のトラックをフル使用。Mike Banksのハウスの活動の場でもあったHappy SoulやHappy Recordsなどのオールドスクールなレーベルから、更には日本未発売のRed Planetの14番やTimeline、Mark Flash自身らの新曲、そしてUR軍団にしか使用を許可されないZ Recordまで掬い上げ、過去と未来を紡ぐ選曲はURファンには涎が出る内容となっております。しかしまあURとしての活動もほぼ20年と言う事もあって、こうやって彼らのMIXCDを聴いても驚きもインパクトも以前程には感じないのも事実ですが、安定の境地に達しておりファンが安心して聴けるハウスサウンドが満載で、俗世的な流行や一過性の物に流されない彼らの信条は信頼に値します。荒廃したデトロイトのハードなサウンドと、そして希望を求めるポジティブなサウンドの両面が聴けるURらしいミックスだと思いました。

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| HOUSE6 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Randolph - Echoes (Of Lonely Eden) (Still Music:STILLMDCD003)
Randolph - Echoes (Of Lonely Eden)
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デトロイトでDJメインではなく自らもプレイヤーとして生楽器を演奏し活躍しているアーティスト・Paul Randolph。ハウスやダンスと言うフォーマットを越えて、ソウルやジャズ、R&B、ファンクと言ったあらゆるブラックミュージックを租借し、デトロイトソウルとして纏め上げる才人。2007年にはアルバム"Lonely Eden"(過去レビュー)が発売され、それから3年経った今そのオリジナル盤に加えREMIX盤も追加した2枚組みがリリースされました。リミックス参加アーティストにはMike Banks、Recloose、Mark Flashらデトロイト勢に加え、Deetron、Charles Webster、Jazzanova、Todd Sinesらと各分野から実力者が集結。どのアーティストもRandolphの音楽性を良く理解していて、原曲のソウルフルで艶かしい質感を損なわずにハウスやヒップホップ、ダウンテンポとそれぞれが得意とする芸風に落とし込んでおり、良い意味でオリジナルからの極端な乖離が無く楽しめる内容だと思います。強いて言えばオリジナルは比較的リスニング寄りであったのが、リミックスではフロアを意識した作風が多くメロウなリスニングの要素と踊れる要素が良い塩梅で溶け合っているかなと。自分の作風に拘るあまりオリジナル音源の良さが失われる事も少なくないリミックスですが、本作はオリジナル盤が好きだった人にも違和感無く愛着を持って聴ける一枚ではないでしょうか。

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| HOUSE6 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Waveform Transmission Vol. 1 & Waveform Transmission Vol. 3
Jeff Mills - Waveform Transmission Vol. 1
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最近のTresorのリイシューラッシュの一環で、ハードミニマリスト・Jeff Millsの初期大傑作も目出度くリイシューです。これぞUnderground Resistance脱退後、初めて彼が一人で作り上げたソロアルバム。自分がテクノにのめり始めた頃に本作も買ったのですが、当時は余りの難解さ・ハードさに全く理解を出来ず、一回売り飛ばしたのは良い思い出です。執拗に繰り返されるハードなキックや歪で暴力的なシンセが唸りをあげて、どこまでも猪突猛進していくハードミニマル。いや、ハードミニマルと言うよりは当時のハードコアやレイヴサウンドの影響も見え隠れするテクノなんだけど、何故黒人であるJeff Millsがこんなにも実験的で狂った音楽を創りあげたのか、それはいまだに理解出来ない謎の一つ。それまでのテクノには無かったこのミニマルなスタイルは、後のハードミニマルへと受け継がれて行くのでした。アルバムのライナーノーツには「未来とは現実だ」との記載も。当時から未来を見据える視点を持っていたのですね。

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Jeff Mills - Waveform Transmission Vol. 3
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シリーズ1作目(2作目はRobert Hoodが担当)から2年後には、実験精神とハードな作風を更に進化させた2ndアルバムにして大傑作が出来上がりました。1作目には残っていたレイヴな印象はほぼ消え去り、ここでハードミニマルの形が出来上がったと言っても過言ではないでしょう。ひりつくような緊張感と暴力的な音の中にも反復から生じる高揚感、そしてファンクと言っても差し支えないのないうねりのある黒いグルーヴがあり、フロアを震撼させるトラックが満載です(今でもJeff Millsはこのアルバムからのトラックをプレイしています)。この「波形の伝達」は次世代のフォロワーへと引き継がれ、筍の如くハードミニマルアーティストを産む結果となったのでした。しかし彼の音楽は前衛的であった事は言うまでもないですが、内面を見つめる様な思慮深い趣もあり聴く者の内面に深く入り込みます。UR時代から哲学的なコンセプトを持つ彼ですが、フォロワーとは一線を画す理由がここにあります。

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| TECHNO8 | 08:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Robert Hood - Omega (M-Plant:M.PM8CD)
Robert Hood - Omega
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Underground ResistanceではMCを担当し、その後はデトロイトテクノのシーンで独自のミニマル路線を突き進んでいるRobert Hoodの新作は、"The Omega Man"なるSFムービーのサントラと言うコンセプト。しかしすっかり忘れていたのですが前作から何時の間にか7年も経っておりまして、その間にテクノの最先端も随分と変わっておりますがHoodはどうかと聴いてますと…まあ、良くも悪くもそんなに変わっていないと言うか、展開を抑えたガチなミニマルが満載。抑揚は排除されカッチリしたキックやスネアで淡々と平坦な流れを作り、そこにスペーシーで発信音の様な上物をのせただけの非常にシンプルかつクールなミニマルです。ドイツで盛り上がってきているハードなミニマルとも異なり、こちらは音自体もオールドスクールに回帰しどこか懐かしささえも匂わせております。最近のJeff Millsの宇宙志向のトラックにも近いのですが、DJツール的な要素が大き過ぎてアルバムとして聴くには随分と味気ないかもしれない。しかしながらミニマルを長らく追求したその音楽経験が存分に発揮されており、ミックスの中で活用してこそ映える音楽性ではあるのかと。

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| TECHNO8 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UR - Somewhere In Japan EP (Underground Resistance:UR-079)
UR - Somewhere In Japan EP

デトロイトの闘争心の塊であるUnderground Resistanceの新譜は、UR軍団を束ねるMad MikeことMike Banks自らが2年ぶりに手掛けるファンには期待の一枚。URは今ではメンバーも大勢いるので御代自体のトラックは少なくなっておりますが、ようやく聴ける御代の新作はやはりURに相応しいハードなエレクトロファンクでした。タイトルを呟くボイスが入るA面の"Good Time"、これは昔からのURファン納得のファンキーなエレクトロで、ぶいぶい唸るベースラインやクラップとハットで引っ張っていく単純なスタイルながらも何故にこんなにもファンキーに感じさせられるのか。綺麗ではないエディットは寒々しい無機質さと汗臭い人間臭さの両面を含んだマシーンソウルを感じさせ、URの荒々しい気質をより強調している様でもある。そしてB面の"Find Your Friend"、こちらは09年の夏に神戸で録音されたと言う噂になっていたトラック。A面と同じくURらしいエレクトロですが、ビッシバシと攻撃的なシンセやらパッドもいっぱい入っていて陽気なムードさえ漂っております。それでもURの音楽はファンキーで、URの音楽はファンクその物なんですね。

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| TECHNO8 | 13:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
DJ John Collins - Yeah (Underground Resistance:UR-080)
DJ John Collins - Yeah

デトロイトのタフネス軍団・Underground Resistanceの久しぶりの新譜は、John Collinsなる聞き慣れないアーティストの作品。エディットにはDJ Skurgeが、そしてミックスにはURの頭領・Mike Banksが顔を出しております。今回はURの真髄でもあるエレクトロ的なファンキーさと魂が煮えたぎる熱いハウスが混ざったゴスペルハウス、又はエレクトロファンク。と言ってもいつもの様にハードで荒廃した街を思わせるような暗い内容ではなく、新作はパーティーでも皆が笑顔ではしゃいで踊れるハッピーなパーティーチューンとなっております。ゴスペルを思わせるソウルフルな女性ボーカルやオルガン、そしてぶいぶいうなるファンキーなベースラインは、確かにURが黒人音楽の継承である証。ハッピーだけでなく、ねちっこいエロさの渦巻く黒きソウルでもある。男女でケツを擦り合わせて踊りたくなる熱さがありますね。

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| TECHNO7 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Juan Atkins - 20 Years Metroplex 1985-2005 (Tresor:Tresor.216)
Juan Atkins-20 Years 1985-2005
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最近の音楽シーンと言えば兎にも角にもリイシューが目立ちますが(新作が売れないから?)、デトロイトテクノのドンことJuan Atkinsのベスト盤も目出度くリイシューとなりました。もしJuanが居なければDerrick MayもKevin Saundersonもテクノと言う道に足を踏み入れなかったかもしれないし、Underground ResistanceやCarl Craigと言う存在さえ出てこなかったかもしれない。Juanの活動自体は非常に地味なもののその存在自体がテクノアーティストの支えとなっているのは間違いないでしょう。本作はそんな彼の20年に渡る活動の軌跡であり、そしてテクノの歴史の一つでもあります。詳細は過去レビューでも書いているので割愛しますが、彼の作る音楽には流行とは無縁で自分の魂に忠実で誠実な思いが込められているように思います。それがテクノやハウス、エレクトロやミニマルであろうとも、テクノソウル・マシーンソウルを感じさせる熱い感情的な音が鳴っていて、テクノとは何かとその基本を思い出させるようです。さてさて、近年はMike Banksもサポートに加わったModel 500名義でライブを行っており、更にはアルバムも制作中との事ですが、今後も尚楽しみな存在ですね。

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| TECHNO7 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Arpanet - Quantum Transposition (Rephlex:CAT161CD)
Arpanet-Quantum Transposition
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Underground Resistanceに所属していたデトロイトの最後の謎・Drexciya。そのオールドスクールなエレクトロは恐怖すべき程暗く、そして深い。世界中のアーティストから賞賛を浴びていたユニットも、メンバーの一人・James Stinsonの死によって終焉を迎える。しかし先にDrexciyaを脱退していたGerald Donaldがその血を受け継ぎ、様々な名前で現在も活躍しております。そしてその名義の一つ、Arpanetの2005年作はなんとRichard D. JamesことAphex TwinのRephlexからリリースされてるんだ。リチャは以前インタビューでデトロイトテクノには全く興味は無いけれど、Drexciyaだけは大好きみたいな事を言っていたんだな。だからきっとRephlexからDrexciya関連の作品をリリース出来た事は、きっと彼にとっても名誉な事に違いない。内容の方もばっちりでかつてのオールドスクールなKraftwerk系のエレクトロにアンビエントっぽい浮遊感も感じさせ、そしてDrexciyaの悲壮感漂う暗さも充満しております。光の射さない深海を彷徨う潜水艦の如く、やはりDrexciyaには明るい地上からは徹底的に隔絶された求道的な物を感じるね。ただDrexciyaの時からは幾分か音もすっきり洗練されてきているので、比較的聴き易くなっている印象もある。それを良しとするかどうかは人それぞれだけど、僕は好きです。

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| TECHNO7 | 12:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Oscar Mulero - Tresor Mix : Under Review (Tresor Records:TRESOR.235)
Oscar Mulero - Tresor Mix : Under Review
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かつてドイツテクノと言えば何はともあれTresorだった。Tresorの一番最初のリリースは何とX-101(Underground Resistance)で、デトロイトとのコネクションも持っていた。Tresorは硬派にテクノやミニマルテクノ、ハードテクノを作り続けてきたドイツテクノの良心であり、そして30代のテクノリスナーにとっては思い出のレーベルであろう。最近は以前ほどの勢いは失っているものの、硬派なテクノを作るレーベルと言う点においては信頼のおけるレーベルの一つだ。そしてここにそんなレーベルの歴史を掘り返したMIXCDが届けられたのが、これが本当に素晴らしい。トラックリストを見ただけで分かるだろ?悪い訳がないじゃない?世の中はちまちまとしたミニマルだとか、つまらないエレクトロハウスだとか流行ってるけれど、Tresorはいつだってテクノなんです。これこそがテクノ、俺が求める硬派なテクノ、そして本場のエレクトロも入っている。小細工無し、硬めの音で統一された勢いのあるテクノがふんだんに詰まっている。中盤以降のバキバキでスピード感に溢れるハードテクノ(もしくはミニマルテクノと呼んでもいい)の流れには、感慨深さと今一度テクノの素晴らしさを感じた訳で。ここから感じる強烈なテクノの衝動は、自分がハードテクノを理解した頃の衝動と一緒で、これこそがクラブで聴きたいテクノなんだと痛感した。Tresorの歴史を紐解くだけでなく、テクノの歴史を感じられる素晴らしいMIXCDだ。

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| TECHNO7 | 10:00 | comments(5) | trackbacks(2) | |
ジャンク・ファンク・パンク 野田 努
ジャンク・ファンク・パンク 野田 努
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野田努、現REMIX誌のスーパーヴァイザー、元Ele-Kingの編集。そしてそれ以上に日本にUnderground Resistanceを普及させた張本人とも言えるかもしれない。その彼が過去に書いた雑誌やCDの解説を一まとめにしたのが、本著書。大まかに分けると一章はレイヴカルチャー、二章はデトロイトテクノ、三章はヒップホップと言った括りになっています。今では結婚しちゃって以前よりおとなしくなりつつある野田努も、かつては90年代のUKのレイヴに行ってたりしていたそうで、その内容が非常に素晴らしい。日本での商業的なフェスとはまるで意味合いが違うDIY的な内容で、ゲリラ的に行われるパーティーには興奮もさる事ながら反政府的な意味合いなども含まれていて、踊りに来る者の活気に溢れていた事がびんびんに感じられます。全てがお膳立てされた日本のパーティーとはまるで違うんだろうと野田の文章を読んでいるだけでもドキドキする内容で、本当のレイヴとは、本当のアンダーグラウンドとは何ぞやと言う気持ちになりました。温室で育った自分には、リアルなレイヴを体験するのは難しそうですが。

そしてデトロイトテクノ、野田と切っても切り離せない関係。彼は実際にデトロイトに赴きMike Banksとも関係を持った。デトロイトの街が如何に荒廃し、しかしながら絶望に屈せず希望を持っているかを知った。DEMFにも行き、真夜中のハードなURのパーティーにも遊びに行った。彼がもし色々な雑誌でデトロイトテクノについて紹介をしなければ、僕もデトロイトテクノに会う事が無かった訳では無いと思うが、それに出会うまでに時間はより必要だったかもしれない。元々ロック小僧だった僕の心をテクノに向けさせたのは、彼がデトロイトテクノについて語るその熱さによってだった。今ではネットで簡単に試聴が出来る時代となったが、昔は当然そんなシステムは無く、我々はライターの文章に多くを頼っていた。その中で野田がテクノについて語る言葉は、分かり易い以上にその音楽に対し熱かったので魅力的に感じられたのだろう。

過去のレビューや雑誌への寄稿が多いので半分位は既読の内容だったけれども、それでも音楽好きならばドキドキして読める価値のある音楽本であるのは断言する。音楽への愛がふんだんに詰まった一冊だ。
| FOOD,TRAVEL,HOT SPRING,ETC1 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Mark Flash - EP Brasilia (Underground Resistance:UR-078)
DJ Mark Flash-EP Brasilia
Underground Resistanceの新しいウォーリア、そして現在のLos HermanosのターンテーブリストであるMark FlashのURからのデビュー盤。来日時にはDJとしてゴリゴリで野性味溢れるトラックが中心のハードな選曲でしたが、果たしてこのEPではどうなのか。期待と不安を抱きながらもA面の"Sao Paulo"を聴いてみると、なんとこれが"Timeline"のリミックスではないですか。上物メロディーとかはそのまま引用して、リズムトラックだけブロークンビーツ風に仕上げたキレのある内容。まあハウシーな原曲とどっちが好きかと言われると、やはり原曲の方が良い気がする。むしろこれ以外の自身の曲の方が、URらしいヘヴィーなエレクトロで良いと思う。重く冷徹なキックやベースは無慈悲な地響きを呼び起こし、乾いたパーカッション使いも鋭く響いていて、URらしい攻撃的な思いがびしばし伝わってきます。まだURからは一枚目なので真価は見えてきませんが、今後の活動には注目しておきたいアーティストの一人です。

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| TECHNO6 | 00:40 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Remix Trax Vol.7 Cosmic Soul (Meldac:MECP30021)
Remix Trax Vol.7 Cosmic Soul
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取り敢えず本日で今年のレビューは最後。今年も毒舌、シモネタばかりの駄文ブログを読んでいただいた読者の皆様、どうもありがとうございました、そしてすいませんでした。ブログでは毒ばかり吐いている最低人間ですが、実際に会うとシモネタばかりの最低人間で、どっちにしてもダメですね、えぇ。でも音楽は本当に愛しているので、来年も皆様に楽しんで読んで頂ける様なブログを書くように精進したいと思います。特にクラブは行くけどクラブミュージックには詳しくないと言う人にも、音楽そのものに興味を持ってもらえるようになれたら嬉しいです。

さて最後は何故か今までレビューを放置していたテクノコンピ大名作の"Cosmic Soul"。"Cosmic Soul"って言うタイトル自体が素晴らしいじゃないですか、当時Remix編集長の小泉雅史のセンスには感嘆。この"Cosmic Soul"には単なるダンストラック以上の価値が含まれていて(勿論踊れないと言う訳でもない)、音楽にもっと知性や思考の喚起、感情の揺さぶりをもたらす音楽としての意味があるのだと思う。本コンピにはデトロイト系のUR、Red Planet、Carl Craig(Naomi Daniel、PCP)、Rhythim is Rhythim(Derrick May)、アシッドテクノのThe Kosmik KommandoとAcid Junkies(Stefan Robbers、Terrace)、UKインテリジェントテクノのAs One(Kirk Degiorgio)とReload(Global Communication)、そして日本のKen IshiiとC.T. Scan(CMJK)と本当に素晴らしいとしか言いようのないアーティストの曲が収録されています。多分今までリリースされたテクノコンピの中でも、ベスト5には入るのでないかと思う位に名曲揃いですね。各アーティスト確かに出音は違えど根底に共通するのは、エクスペリメンタルでエモーショナルな音と言う事。クラブでのリスニングに依存せず場所を問わない音楽としての純度を高めたエレクトロニックミュージックと言えば良いのかな。音楽自体が主張しリスナーの感情に問い掛ける力があり、個々の精神面に深く突き刺さるエモーションが発せられているのです。クラブにただナンパしに来たりただ騒ぎに来たりするのも否定はしないが、クラブミュージックにはそれだけの意味ではなく、もっと深い精神性がある事を認識させてくれるであろう音楽が"Cosmic Soul"なのです。クラブでも時折音にじっくりと耳を傾けて欲しい、そして深いインナースペースに飛んでみて下さい。

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| TECHNO6 | 08:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
X-102 - Rediscovers The Rings Of Saturn (Tresor:Tresor234)
X-102-Rediscovers The Rings Of Saturn
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凄いね、X-102がスペインの"Sonar 2008"で奇跡の復活を果たしました。X-102とはUnderground ResistanceのオリジナルメンバーであったJeff Mills、Mike Banks、Robert Hoodが、URの別名義みたいな形で活動していたユニットです。今回はRobert Hood抜きで復活を果たしのですが、JeffとMikeが再度手を組むなんてやはり奇跡ですよね。で復活ライブに合わせて"Discovers The Rings Of Saturn"に新曲(未発表曲)も追加した本作が登場です。1992年のリリース当時はハードコアテクノなんて呼ばれてたそうですが、まあそれ以降更にハードな音楽が出た今となっては、本作を聴いても特にハードでは感じなくなってしまったのには時代の流れを感じますね。むしろこりゃレイヴだわ、レイヴ!過激どころかもう少しで下品にさえ聴こえてしまう毒気のある音で、まだまだJeffのミニマル性もMikeのコズミック性も未完成な時代だったんですよ。でもだからこそ逆に限界を突破する為の果敢なエネルギーに溢れていて、精神性においては正にハードコアを感じる内容なんです。"Ground Zero (The Planet)"の過激なまでの暴力性は、宇宙に飛び立つ為のエネルギーの表れに違いない。

ちなみにトラックリストが間違っていて、15曲目の"The Grandfather Paradox (Dr. Mallet's Theory)"と16曲目の"Ground Zero (The Planet)"が反対に表記されてます。

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| TECHNO6 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Tokem - A Story In Sound (Underground Gallery:UGCDHTF01)
Tokem - A Story In Sound
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Underground Resistanceの活動理念を表現するコンセプト・アルバム『Interstellar Fugitives』からスピンアウトしたもうひとつのレジスタンス・ストーリー...『トークン』。反逆の遺伝子を与えられし少年“TOKEM”の視点で語られる抗いの詩...。

本作はURやサブマージの音源のアートワークを担当しているChuck Gibson=PerceptionがコードナンバーUR041を与えられ、そして6年にも及ぶ構想から創り上げた架空のサウンドトラックだそうです。半数以上はChuckが曲を提供し、残りは彼の思いに共感したGerald Mitchell、Fabrice Lig、DJ 3000、A Guy Called Gerald、Ann Sanderson、Mike Banksが曲を提供すると言う豪華な布陣。Gerald、Fabriceはメロディアスでコズミックな、DJ 3000は勢いのあるトライバルな音が聴け、普段の彼らから想像の付く内容で取り合えず安心。Mike Banksはハードロック調のギターが唸りを上げるヘヴィーなエレクトロロックって感じで、なんか鬼気迫る物を感じます。A Guy Called Geraldは意外にもノンビートのアンビエントなトラックで、荒廃したデトロイトと言う街から発せられる希望に出くわした様な雰囲気。そしてコンセプトメーカーであるChuck Gibson、まだまだ音楽経験は浅いながらも予想外にバラエティーに富んだ音楽性で将来性を感じました。UR直系のエレクトロ、ゴリゴリなトライバル、色気のある艶っぽいダウンテンポ、又は軽快なジャジーな物まで様々な面を見せつけデトロイトテクノを越えた音楽性はURらしからぬ存在です。サウンドトラックと言うと寄せ集め的なコンピレーションが多いですが、本作はなかなか出来の良い楽曲が揃っていてお勧めです。

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| TECHNO6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UR Presents Footwars (Underground Resistance:UR-075)
UR Presents Footwars
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UR最新作は頭領・Mad Mikeが直々に手掛けるUR伝統のエレクトロファンク。デトロイトやシカゴのマイナーなダンスシーンに存在する"ジット"と呼ばれるダンスをテーマにした作品。とは言っても聴けば分かるが相変わらずブリブリに痺れるベースラインが特徴のエレクトロで、正にUR以外の何物でもない。しかしこれは家で聴いてももったいない、と言うかその真価が伝わらない。クラブで爆音でかけてこそ肉体にとてつもないインパクトを与えるような作品だと思う。音とは関係ないけれど、URはダウンロード音源が増えた現在でも積極的にヴァイナルリリースをしてくれるので、自分の様な懐古的な人間には非常に頼れる存在である。音だけでなく彼のその姿勢が僕は好きなのである。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Bileebob - Sunshine EP (Underground Resistance:UR-076)
Bileebob-Sunshine EP
デトロイトは止まらない、デトロイトは人材の宝庫。そしてデトロイトの総本山・Underground Resistanceからの新たなる刺客・John WilliamsことBileebob。と言ってもよくよく調べてみると1996年、Plus 8からのTheoremのアルバムに名を連ねています。一体その後の10年間は何をしてたんでしょうね?それはさておき本作はURの音楽性をそのまま受け継ぐエレクトロファンク、そこに新しさも驚きもありません。しかし世の中には変わらなくても良い事もある訳でして、URのエレクトロは今も昔も変わらずファンキーな音を奏でています。安っぽいアナログな音、スカスカで気の抜けたムードながらも尻を振れ振れと誘う横揺れグルーヴは男気に溢れています。そして圧巻はフランスからの刺客・Agoriaのリミックス。内容はと言うとデトロイトからかけ離れ、覚醒感を煽るディープミニマルテクノ。ドラッギーなシンセがじわりじわりと入ってきて、こりゃ中毒性がたけーなと。エレクトロがこんな変化を見せるなんて、Agoriaの手腕は生半可じゃないですな。A面B面どちらもイケテます。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Orlando Voorn - Ignitor (Submerge Recordings:SUBCD-3026-2)
Orlando Voorn-Ignitor
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まだまだ続くデトロイト関連物。今日はオランダ出身ながら一時期はUnderground Resistanceにも短い間加わっていた(はず)Orlando Voornのアルバムです。これはオリジナルアルバムだと思い込んでいたのですが、よくよく調べてみると彼がSubmerge傘下に設立したIgnitorから様々な名義でリリースしたEP(しかもそれら自体も90年代の曲をリイシューしてただけみたい)から、ベスト的な内容で曲を選んだベストアルバムみたいです。完全に一から作り上げたオリジナルアルバムだと思い込んでいたのでちょっと残念な気持ちもありますが、OrlandoのEPは特に集めていない分一まとめに彼の実力を知るにはもってこいの内容です。さてオランダと言えばデトロイトフォロワーの中でも屈指の実力を誇っているのですが、このOrlandoもその実力に嘘偽りはありません。特にフォロワーにありがちなソウルを薄め綺麗に纏まってしまった感は全く無く、むしろ本家に近い良い意味でのオールドスクールで粗雑な音の在り方が好印象ですね。もちろんシンセストリングスを前面に出したフューチャリスティックな楽曲もあるし、ヒップホップのリズムを取り込んだファンキーな楽曲もあり、何でも自由にこなせる幅の広さもアーティストとしての才能を窺わせます。色々なMIXCDにも使われている名曲"Flash"も収録されておりますが、これは1992年作です。随分と昔から活動していた人だったんですねー。余り注目していなかったけど、やはり世の中には目立たなくても素晴らしい人がいるもんですね。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Raiders Of The Lost ARP - Beyond The Dark (Nature Records:NAT2135)
Raiders Of The Lost ARP-Beyond The Dark
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もう皆様のご存じの通りレコードショップの老舗・CISCOが店舗を閉じて、オンラインショッピングのみに特化して継続していくそうです。時代の流れとは言え長年お世話になっていたお店が閉店するのは、何だか寂しいですね。最近の人はダウンロード音源に慣れているせいかレコードは買わないのかな?自分はもう10年前にUnderground Resistanceの"World 2 World"を聴きたくてレコードを買い始めたのですが、最近だと別にレコードじゃなくても聴けるからね。まあそれはそれで誰でも簡単に聴ける様になった反面、愛着なり価値と言う物は下がっている気がするんですわ。何でもかんでも合理性・便利性を求め無駄を省くのが果たして良い事なのかそれは人それぞれだと思いますが、自分はこれからもレコードは買い続けると思います。

さてもう2年位前から一部では話題になっていたRaiders Of The Lost ARPのGalaxy 2 Galaxy、Los Hermanosのリミックスが登場。Los HermanosのDJ S2がDJする時に良く使っていたのですが、どちらのリミックスも大間のマグロ並に極上です。しかもG2G名義のリミックスは初めてですが、こちらは大箱仕様で壮大な展開を見せデトロイトらしいストリングス使いはやはりMike Banksの希望に満ちたエネルギーを感じさせます。途中でTB-303のアシッドも加えられて、懐かしい雰囲気も持ち合わせていますね。そして対称的にDJ S2ことSantiago Salazarのリミックス、こちらは滑らかで洗練されたテックハウスに仕上げていますが、DJが使うならこちらの方が使いやすいと思われる機能的な内容。何度も言っておりますが、Icanとしても活躍するDJ S2は絶対に注目しておいた方が良いです。新生代では群を抜いて良い曲を創っていますから。しかしこの様な素敵なEPがあるから、レコードを買うのはやめられん。

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| HOUSE3 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Underground Resistance - Electronic Warfare 2.0 (Submerge Recordings:SUBJPCD-013)
Underground Resistance-Electronic Warfare 2.0
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テクノファンお馴染みURからの新作アルバムは、今年6月にダブルパックのEPでリリースされていた"Electronic Warfare 2.0"(過去レビュー)をCD化した内容。でもそれだけじゃ申し訳ないと思ったのか、SIDからウェブ注文のみでリリースされていたレアな"Electronic Warfare 2.1"も一緒に収録されています。更にはDJ SkurgeやNomadico(DJ Dex)がリリースしたEPからの曲も収録されていたり、ちょっと変則的なアルバムですね。僕は2.0の方はレコードで持っているのでわざわざCDを買うのも何だかもったいないなと思っていましたが、2.1なども収録されているならばまあ納得かなと思いましたが。さてこの"Electronic Warfare 2.0"はかつてURからJeff Millsが離脱した後URが沈黙を続け、そして遂にURの帰還となった"Electronic Warfare"の続編になります。それはデトロイトに古くから存在するエレクトロに注目した内容でありましたが、どうしてもURのエレクトロはダークになります。Galaxy 2 Galaxyの音に慣れているとこのエレクトロな音は不気味に不安を煽る様に聞こえますが、これこそがURの闘争・抵抗の意志を表した音なのでしょう。まあしかしチンピラと言うか不良と言うか、本当に素行の悪い音ですね。Mike Banksは本当に格好良い漢(おとこ)だよ。

TAKAMORI K.さんがMike Banksにインタビューしているので、興味のある方は是非読んでみましょう。インタビューはこちら(MIXIユーザーのみ)

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| TECHNO5 | 15:45 | comments(0) | trackbacks(2) | |
DJ 3000 - Perseverance (Submerge Recordings:SUBCD-3012-2)
DJ 3000-Perseverance
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先日のイベントでのプレイが素晴らしかったDJ 3000ことFranki Juncajは元Submergeのスタッフだったと思うのですが、その経歴を生かしてかUnderground ResistanceやSubmerge関連の曲を多用したMIXCDも出しています。このMIXCDの良い所は未発表曲やもしくはアナログオンリーの曲を多用している所で、レコードを聴かない人達にとってこそ大変便利な物となっています。幾ら日本でデトロイトテクノが人気があると言っても大半のファンはレコードを買ってないだろうし、レコードでこそ真に素晴らしい作品が多いので率直に言えばファンならばレコードをもっと聴くべきでしょう。(まあ最近はダウンロード音源でも聴ける様になっているから、レコードは尚更聴かれなくなる訳であるが…)。それはおいといて本作ではデトロイトのテクノ、ハウス、エレクトロをバランス良く繋いでおりますが、一般的なデトロイトの特徴である未来に希望を抱く感動的な音は無く、かといってUR直系の怒り爆発のハードコアな音も無く、なんだかアジアや中東の土着的な匂いが漂ってくるトライバルな雰囲気が強いです。パーカッションなども湿気が低く乾燥した鳴り方で、音数が多くてもそこまでむさ苦しさは無いですね。先日のクラブでのプレイに比べると地味な感はありますが、まあこれもデトロイトテクノの一面なので是非聴いて欲しいと思います。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - X-Mix 2 - Destination Planet Dream (Studio !K7:!K7027CD)
Laurent Garnier-X-Mix 2 - Destination Planet Dream
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泣ける、社会人になるとほんとに自由がきかねえ。疲れたり仕事やらでクラブにも満足に行けねえ。これが大人になるって事なのね?じゃあ大人になんかならない!嘘です、生活する為に仕事はしなくてはなりません。だからってLaurent Garnierのパーティーに行けないのは、かなり悶々します。GarnierはフランスのDJ、そして早くからデトロイトテクノに注目し、デトロイトとのコネクションを作っていた伊達男。あ、でもプレイはテクノもハウスもロックもドラムンも、取り敢えず何でもありよ(トランスは流石に回さない?)。永らくパリのRexクラブでレジデントパーティを催していますが、平日の夜開催だと言うのに長蛇の列が出来る位、Garnierは人気があるのです。まあフランステクノシーンは彼が作ったと言っても過言では無い位だし、そりゃ注目に値する男な訳です。

で、彼のパーティーに行けないので久しぶりに彼のMIXCDでも聴いてみる。ん〜最高!デトロイトとシカゴとアシッドを紡ぐ壮大なジャーニー。ってテクノ好きは当然みんな持ってるよね、このCD。彼の趣味がモロに反映されたデトロイト色濃厚な内容だけど、時にメロウに時にハードに自然な流れで色々な表情を見せて、彼がテクノの生き字引である事を思い出させられます。有名な曲ばかり使っているのにただのヒットパレードにならないのは、このMIXCDの中に彼のストーリー性が出ているからでしょう。その代わりと彼が本気で取り組んだ作品の為、一切頭出しは無し。入門者には少々敷居は高いけれど、このMIXCDを敢えて途中から聴くのは無粋だね。最初から最後まで一瞬たりとも聴き逃しの出来ない感動的な内容なので、彼の旅にずっと付き合ってあげましょうよ。

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| TECHNO5 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ Skurge - Radio UR Vol.1.1 - A Lost Transmission (Underground Resistance:UGCD-UR004)
DJ Skurge-Radio UR Vol.1.1-A Lost Transmission
今年のMetamorphoseの目玉は何と言ってもデトロイトテクノのレジェンド・Model 500(Juan Atkins)の日本初のライブだったと思います。知名度で言えばDerrick May、Kevin Saundersonには負けていますが、やはりテクノの始まりはJuan Atkinsだったのです。自分はメタモには行ってないけれど、Model 500だけは聴きたかったですね。で実はその時のライブのサポートメンバーが"Mad" Mike BanksとURコードナンバー064のDJ Skurgeだったそうで、ついでにメタモ会場でこのCDが販売されていたのです。メタモに行かないと買えないのかーと残念な気持ちだったのですが、ラッキーな事にHMVとUnderground Galleryで限定666枚販売される事になりました。中途半端な流通と出荷量には首を傾げるものの、今回はUR音源に拘らずに自由なプレイが聴けるので"Radio UR... Vol.01"(過去レビュー)とはまた違ったデトロイトらしさがありますよ。前作がハードコア一直線なエレクトロだったのに対し、本作は一般的に人気のあるデトロイトテクノ色が濃厚でざらついたアナログ的な耳障りがあり、そこに適度なトライバルなリズムやら軽くエレクトロも繋いでバランスの取れたプレイになっていると思います。Vol.01は思いっきりURのダークサイドだったので聴く者を選ぶ内容だったのに対し、本作ならデトロイトテクノ入門者にも聴き易いですよ。しかしURのメンバーがヨーロッパのフォロワーの曲なども回しているのを考えると、良い意味でヨーロッパの中でデトロイトテクノが育っていると言う事でしょうか。URは親日家なのだから、日本でももっとデトロイトを追求するアーティストが出て来てくれると嬉しいです。

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| TECHNO5 | 18:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Fuse Presents Shinedoe (Music Man Records:MMCD029)
Fuse Presents Shinedoe
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正直最近のテクノシーンにはうんざりだ。クリックだかミニマルだか知らないが、チマチマネチネチユルユルで一気に老け込んだ様な音ばかりが氾濫している(と思う)。まあ一過性の流行だとは思うけど自分はテクノに入り始めた頃にJeff Millsに衝撃を受けた人間なので、根っこにはハードミニマルみたいなゴリゴリ激しいテクノがあり、だからどっちかと言うとテンションの高く山あり谷ありのハードなテクノが好きなので最近のテクノシーンには少々食傷気味なのです。し〜か〜しだ〜、オランダのデトロイト系列レーベル・100% Pureでも活躍するShinedoeのユルユルMIXCDは、想像以上に素晴らしか〜。確かにユルユルではあるんだけど、ディープなシカゴハウスやベーチャン系テクノなどの奥行きはあってもリズムがかっちりしている曲を繋いでいて、更にはURの名曲で一気に盛り上がったり意外性もあって楽しめますね。ミニマルもシカゴもデトロイトもごった煮ながら激昂する展開は少ないけれど、ずぶずぶと足を引き込まれる引力には抗えません。流行のミニマルもそうじゃないかって?確かに似た感覚はあるけれど、自分はリズムは硬い方が好きなので本作の方が好みです。本作も流行っぽいヒプノティックさを持ち合わせていますが、それでもテクノ本流の音寄りなので流行が終わった後も聴けるはず。

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| TECHNO5 | 22:30 | comments(5) | trackbacks(3) | |
Orlando Voorn - Sessions From The Deep (cynet:media:Cynet-CD002)
Orlando Voorn-Sessions From The Deep
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発売から時間が経ちましたがオランダのテクノシーンの重鎮・Orlando Voornが、Claude Youngの新レーベル・cynet:mediaからリリースしたMIXCDが素晴らしいので紹介します。さてOrlandoについてどこから話せばいいのか、最近だとUnderground Resistanceに加入してBlak Prezidentz名義でMad Mikeとユニットを組んでいたはずだが、それはいつの間にか解消していた。あと自分がよく知っている事だとFix名義の"Flash"は色々なMIXCDで回されていて、また地味な存在だけれど数々の名義で数々のレーベルから使えるデトロイトテクノのトラックを出しまくってます。今では有名となったデトロイトテクノを追求するDelsinとかRush Hourなどのオランダのレーベルはありますが、Orlando Voornはそれよりももっと前からデトロイトを追求していたようです。このMIXCDではそんな自分で創ったデトロイト系の楽曲を自分でミックスしていて、適度なファンキー加減と適度なエモーションがバランス良く配合されていてストレートなテクノミックスとして格好良いです。デトロイトフォロワーの場合、単にデトロイトテクノのシンセストリングスだけをぱくってたりする事は少なくないんだけど、このMIXCDに関しては土着的で図太いリズムが入ってたり4つ打ち以外のグルーヴもあったり、通り一辺倒にならずに上手く抑揚を付けております。DMCチャンピオンになった事もあるそうで、何の違和感も無く最初から最後までスムースに繋げてしまって、あれれ?とびっくりする位普通に聴けてしまいました。世界観が統一されているから、自然と聴けてしまうと言うのかな。デトロイトテクノと言う言葉を抜きにして、ストレートなテクノらしいテクノとして聴ける内容ですよ。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UR Presents Electronic Warfare 2.0 (Underground Resistance:UR-072)
UR Presents Electronic Warfare 2.0
連日デトロイトテクノ関連のEPの紹介をしましたが、最後を飾るのはデトロイトテクノの総本山・Underground Resistanceが登場。今年2月にも"Hi-Tech Dreams"と言うEPが出ていたので彼らにしてはかなり早いペースでのお仕事となりまして、しかもダブルパックEPに初回のみ7インチ+DVD付きと言うかなりボリュームのある内容です。10年前にリリースされた"Electronic Warfare"の続編なので当然音もハードなエレクトロで、URファンの中でも好き嫌いが別れるかと思います。僕もそこまで期待はしていなかったのですが、思っていたよりは意外と聴き易くて素直に格好良いと思います。近年のURに思う事は音が年々洗練されてきて以前のラフな録音より耳に馴染みやすく、その為かエレクトロな作品も以前よりは聴ける様になったのかと感じます。録音技術の向上か機材の変化なのか何かしらURにも変化が起きていて、もしかしたら以前のラフでチープな音の方が好きだって言う人もいるかもしれないですね。でも本作でも彼らのパンクスピリッツに変化は無く、棘のある強烈なギター・シンセサウンド、重く低く唸るベースライン、そして闇夜を喚起させる世界観は相変わらずで、びっしばっしと強烈なエレクトロを披露しています。ボリュームも結構あるのでCDアルバムでリリースしてくれると助かるのですが、さすがハードコアなURだけあってヴァイナルオンリー。まあUR好きは当然レコードプレーヤー位買うべしって事だ。ちなみにSID(Somewhere In Detroit)でメールオーダー限定の"Electronic Warfare 2.1"が購入出来る様です。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Kirk Degiorgio - Germanium (Archive:DPU1141)
Kirk Degiorgio-Germanium
WEB注文していたデトロイト関連の3枚のEPがやっと届いたので、リリースから時間は経っておりますが一枚ずつ紹介したいと思います。まずはAs One名義でもデトロイトテクノに影響を受けた楽曲をリリースするKirk Degiorgioですが、昨年リリースされたアルバム"Planetary Folklore 2"(過去レビュー)からのシングルカットが本作。なんとリミキサーにはUnderground ResistanceからLos Hermanosが参戦すると言う、デトロイト〜UK同盟。オリジナルはノンビートでふわふわと浮遊する感覚が心地良いコズミックな楽曲でしたが、Los Hermanosは流石と言うべきざっくりとした生の質感も混ぜた臨場感のあるリミックスに仕立てました。オリジナルには無い乾燥したリズムトラックは軽やかにパーカッシブで、それをミニマルな展開でエネルギーを溜めていきます。そしてブレイクでは一気に宇宙に弾けるかの如くオプティミスティックなシンセが響き渡り、感動の余韻が待ちわびる至福の一時。何も難しい事はしておらずすんなりと耳に馴染むリミックスながらも、デトロイトテクノをそのまんま感じさせるお仕事はやっぱり上手いなぁ。

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| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
DJ 3000 - Blood And Honey (Underground Gallery Productions:UGCD-MT002)
DJ 3000-Blood And Honey
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去年の1stアルバムから一年、Underground Resistanceの一員であるFrank JuncajことDJ 3000の新作が早くも登場です。近年のデトロイトアーティスト勢の動きと言うのは90年代に比べると驚く程活発で、URらベテランの地道な活動がようやく実ってきたのかなと感じます。DJ 3000もそう言った開拓者に影響を受けて音楽活動をしてるのでしょうが、彼自身のオリジナリティーもしっかり出て来ていてURの後ろ盾が無くても安心出来るアーティストの一人です。URと言えばエレクトロもしくはフュージョンハウスが一般的な認知だと思いますが、この人はエレクトロもやりつつパーカッションの効いたエキゾチック、つまりは異国情緒の漂う音が特徴です。それはDJ 3000がアルバニア系の移民である事も当然関係しているはずで、デトロイトを語る際に使われる希望とか夢とか以上に望郷の念が強く感じられます。僕は東京生まれで東京育ちなので故郷なんて場所はないけれど、彼の音楽を聴いているとなんとなくだけれども懐かしさを共感出来るんじゃないかな。特にストリングスの効いた"Gjeoshaj 1862"、"Subotica Night"、"Lost Generation"なんかはロマンティック溢れる旋律が聞こえ、みんながURに期待している音がここにあります。かと思えば他の曲ではトライバル一直線にどこまでも土臭いパーカッションが鳴らされ、こちらの方はRed Planetの作風なんかも頭に浮かんできました。ただ驚く程音が乾燥していて、湿度を全く感じずむさ苦しくないのも特徴です。全体的に前作に比べるとかなりアルバムとしてまとまりが感じられて、充分な成長を窺えます。こうやってデトロイト新世代が育っていくのは、本当に嬉しい気持ちになれますね。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Ican - Echo Park E.P. (Ican Productions:ICAN-002)
Ican-Echo Park E.P.
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ちょっと紹介が遅れてしまいましたが、Underground Resistanceのメンバーとしても活躍するデトロイトの新世代Estaban AdameとSantiago Salazar(DJ S2)から成るユニット・Icanの新譜が素晴らしいです。ファーストEPはなんとCarl CraigのPlanet Eからリリースされ、軌道に乗った後は自身のレーベル・Ican Productionsから"Si Se Puede E.P."をリリースし、そして同レーベル第2弾が本作です。UR関連だとエレクトロとかテクノが中心と言うイメージが僕の中にはありますが、Icanはモロにデトロイトハウス直球ですね。まだ3枚しかEPはリリースしていないけれど、本作までを聴いた結論としては今後も相当期待出来る感じです。一発で耳に残るメロディーセンスとパワフルで勢いのある楽曲、それはラテンや熱さやシカゴの荒くれぶりまでも吸収し、ファンキーな切れとソウルフルな熱を生み出します。今までのUR関連には無かったタイプのユニットで、改めてデトロイトの層の厚さを感じさせますね。デトロイト好きは注目して損はありません。

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| HOUSE3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Blak Presidents - Fight The Future (Submerge Recordings:SUBJPCD-0012)
Blak Presidents-Fight The Future
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自分のテクノのルーツであるデトロイトテクノの中でも最も大好きなアーティスト・グループ・レーベルが、Mad Mike率いるUnderground Resistanceであります。デトロイトのアーティストが電子楽器を手に黒人音楽を新たな次元に進めたのが"テクノ"で、URはテクノの中でも最も尊敬と畏怖されていると言っても過言ではないでしょう。彼らも他のデトロイトのアーティストと同様に電子楽器を武器に、ソウルやファンク、ジャズ等を吸収し愛と怒りに満ちた情熱的な音楽を何度も届けてくれました。ここで重要なのは電子楽器、つまりはエレクトロニックな音が彼らの道を切り開いて来た訳ですが、本作では何故か今になってギターなどの生演奏に依ってハードロックをやっています。

UR関連では初名義のBlak Presidentsとは、ヴォーカリストのBrian Shannon、URのライブでドラムを叩くお馴染みのRaphael Merriweathers Jr.、ギターのDuminie DePorres、ベースのAndre' Womackの4人から成るロックバンドです。作曲やプロデュースにはMad MikeやMr.De'も参加していますが、Mad Mikeのプロジェクトでは無くなってしまったみたいですね。確か元々は2006年のMetamorphoseでOrlando Voorn+Mad Mike=Blak Presidentzで参加予定だった(けど結局キャンセル)のに、Orlando Voorn自体の存在が無かった事になっているのかな?それはおいといてハードロックと言う事であんまり期待せずに聴いてみましたが、予想していた以上には良かったかも。まず何だかんだキャッチーなリフとかメロディーがあるし、久しぶりにハードで鋭いギターの音を聴くと元々ロック小僧だった自分の血も騒ぎ出します。余りにも正当なロックで直球ど真ん中から体をぶち抜いて、これはこれで彼らの熱意も伝わらない訳がありません。ただ大半のURファンはこうゆうスタイルは期待していないんじゃないかな?僕も別にURにロックを求めている訳ではないし、やっぱりテクノとかハウスが聴きたいよ。テクノとかしか聴かない人は、ここからロックを知ると言う事では意味があるかもしれないですね。

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| ETC2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
MR.DE' - A DETROIT STORY サブマージ:魂の還る場所 (ナウオンメディア:NODE-00002)
MR.DE-A DETROIT STORY サブマージ:魂の還る場所
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デトロイトテクノの音楽活動を担うSubmerge。かつてMad Mikeらがアンダーグラウンドな音楽を流通させる為に立ち上げたSubmergeは、今や有力なレーベルを参加に置きデトロイトに無くてはならないレーベルとなっています。そして現在そのレーベル運営の中心にいるのが、このドキュメンタリーの主人公・AdaことMr.De'です。本作はデトロイトテクノと言うよりは、Mr.De'の人生、そして現在の私生活にフォーカスを置いた作品で、デトロイトテクノファンには少々肩透かしを喰らうような作品かもしれません。彼の仲間であるUnderground Resistance関連のアーティストも多く出演していますが、ストーリーに対し重要な役でも無くそれほど意味合いもありません。邦題で「サブマージ」と言うタイトルが冠されていますがそれも大して重要な意味も無く、Submerge復興の際の話が途中で挟まれているからでしょうか。デトロイトストーリーなんて大袈裟なタイトルは付けないでもええじゃないかと思いましたが、Mr.De'の音楽に対する「愛」、人に対する「愛」、そしてデトロイトに対する「愛」、とどのつまりは「愛」が感じられるドキュメンタリーなのでしょう。彼が何故デトロイトに居座り続けるのか、結局はそれはデトロイトに対する「愛」があるからなんですね。最後にMr.De'は言う。デトロイトは「魂の還る場所なんだ」と。いまいち掴み所の無い作品ではありましたが、「愛」を感じる事は出来ました。

ちなみに途中で子供に野球を教えているおじさんは、Mad Mikeでした。
| TECHNO4 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dark Energy - Collided Energy (Soundscape:SUBJPCD-009)
Dark Energy-Collided Energy
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デトロイトテクノの中でも取り分け闇の面を司り、Underground Resistanceの活動を末永く支えるデトロイトの最古参の一人・James Pennington。URの中ではSuburban Knight名義での活動がメインでありましたが、今回はURのカタログーナンバー29が付けられている"Dark Energy"名義でのアルバムがリリースされました。なんでもこの名義はThe Martianとの共同作業との事なんですが、The Martianって結局Mad Mikeを含めたURオールスターズって言う認識になるのかな?にしたってこのアルバムに含められている曲は、Suburban KnightやDark Energy名義でリリースした物ばかりなんだがどうゆう事なのか?いまいちどうゆうコンセプトでこの名義のアルバムをリリースしたのか分かりませんが、結論から申しますと9割以上の曲はEPに収録されている曲でオリジナルアルバムとは到底言い難いです。しかも遡れば1991年にリリースされた曲も収録していて、この拡大再生産的なアルバムの出し方は正直どうなのよ?オリジナルを大事とするデトロイトテクノがこんな過去のEPを集めただけのアルバムを出すなんて、流石にデトロイト好きの僕も警報を鳴らしたくなります。収録されている曲は笑みも浮かんでこないダークなテクノだったり、デトロイトらしいロマンティックなテクノもあったり、彼らしいストイックなテクノばかりで充実していると思いますよ。しかしやっぱり現在の時流の音とは到底言えないし、古臭さも否めないんじゃないかな。流行云々を抜きにした音だけど、これらを今更リリースするのは首を傾げたくなります。過去のEPとか持ってない人は、これを機に聴いて欲しいってスタンスなんですかね。普通にオリジナルアルバムを創って下さい、お願いします。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Octave One Feat. Random Noise Generation - Off The Grid (Underground Gallery:UGCD-43001)
Octave One Feat. Random Noise Generation-Off The Grid
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「Blackwater」が大ヒットするまでは地味に長く活動していたデトロイトの古参・Octave One、またの活動の名をRandom Noise Generation。Octave One名義ではしなやかで美しいハウス、そしてRNG名義ではデトロイトから生まれたハードなテクノをリリースし、地道にデトロイトの土台を支えてきたユニットだと思います。その活動はUnderground Resistanceとも共感する物があるだろうし、事実URの首謀・Mad Mikeさえも唸らせる才能なのであります。ところが2000年に入ってからは活動も波に乗りどちらの名義でもアルバムをリリースしているんですけど、それが両方とも微妙な内容ではあったんですね。と言うのもテクノやハウス一辺倒のアルバムだと思っていたら、予想以上にR&Bとかヒップホップが多く入っていて期待を裏切られたのです。しかし2005〜6年に行ったライブ音源を納めたこのアルバムでは、失った期待を取り戻すハードでタフなテクノを聴かせてくれました。大半の曲はオリジナルアルバムには未収録でいわゆる新エディットとか未発表曲なんだけど、なんでこんな良い曲をリリースしなかったのかと思う位出来が良いですね。テクノのライブなので予想外の展開とかは無いけれど、音は引き締まって身が詰まっているし、完全なる4つ打ちが体を横に揺さぶるグルーヴを生み出しています。機械から発せられる音とは言えリズムはファンキーだし、控えめでダークなメロディーには眠れるソウルがこもっていますよね。これこそデトロイトのブラックマシンソウルなんじゃない?オリジナルアルバムは買わないで良いから、まずはライブアルバムに注目すべし。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Skurge [UR064] - Radio UR... Vol.01 (Underground Resistance:UGCD-UR003)
DJ Skurge [UR064]-Radio UR... Vol.01
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まあなんですな、最近はやたらとUnderground Resistance関連の作品がリリースされますな。個人的には彼らの音源が絶え間なく聴けるのは嬉しくもあり、またアンダーグラウンドと言う言葉が既に意味をなしてない気もしたり微妙な気持ちですが、やっぱり何だかんだURは大好きであります。さてそのURの最新作は、コードナンバー64を持つMilton BoldwinことDJ SkurgeのMIXCD。現在はDrexciyaの意志を受け継ぐThe Aquanautsの一員でもありまして、既にダークで攻撃的なエレクトロを披露しURの次世代として活動しています。元々はロックバンドのギタリストとして活動していた彼ですが、URの"Final Frontier"に感銘を受けてテクノ/エレクトロに移行していったそうで、このMIXCDを聴く限りでも何となく元ロックアーティストであった事を感じられるアグレッシブさが聞こえてきます。URのラジオショウをイメージしたと思われるこのMIXCDには、当然UR関連の曲ばかりで構成されているのですが、選曲を見るとかなり渋いですな。いわゆるURに皆が期待しているポジティブで高揚感のある曲は少なく、むしろ凶暴で鋭利に研ぎ澄まされたエレクトロが大半です。後半ではかつてはハードコアテクノなんて呼ばれた"Message To The Majors"なんかも聞けて、URのダークサイドが満開となっています。ハードコアテクノ、エレクトロ、アシッドとどこを切っても妥協や甘えが全くなく、「A Hi Tech Jazz Compilation」(過去レビュー)とかしか知らないURファンがこれを聴いたらびっくりするでしょうな。僕自身もURのエレクトロ作品を熱心に聴く事は少ないんだけど、DJ Skurgeがエネルギッシュなテンションを保ってミックスしてくれたおかげで最後までエレクトロミックスを楽しむ事が出来ました。冒頭で既にURはアンダーグラウンドではないと書きましたが、やはりこの音を聴くと確実に彼らのスピリッツはアンダーグラウンドなままなんだと実感出来ます。血管ぶち切れ、体液沸点越え確実の凶悪なMIXCDだぜ!

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| TECHNO4 | 21:30 | comments(2) | trackbacks(1) | |
BEST OF 2006
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年はPRIDEの不祥事で格闘はK-1しかTV放映されません。非常に残念です。さて、今年の年越しは万座温泉で過ごすので、31日から3日までは外出しています。なのでこの更新も前もってまとめておいたのが、自動でアップされるようになっています。今日は年間ベストを選ぶと言う事で、時間をかけて今年リリースされた物で印象に残ったのを探していたのですが、あちらを立てればこちらが立たず状態でどれを切るか本当に迷いました。年間ベストとは謳っておりますが、実際の所数日後に選び直したらまた内容は変わるだろうし、今の時点の気持ちで選んで物と考えた頂いた方が宜しいかと。でもどれも最高に素晴らしい音楽ばかりなんで、是非参考にしてみてくださいね。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 12:00 | comments(12) | trackbacks(4) | |
DJ DEX a.k.a. Nomadico - Invisible Show Case Vol. 01 Part One & Two (Submerge:SUGCD-002-1~2)
DJ DEX a.k.a. Nomadico-Invisible Show Case Vol. 01 Part One
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DJ DEX a.k.a. Nomadico-Invisible Show Case Vol. 01 Part Two
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昨日で今年のCDレビューは最後と言いましたが、すいません、嘘こきました。とても大事なMIXCDを紹介し忘れていたので、今日もレビューします。そもそも何故このMIXCDを今まで紹介していなかったと言うと、アマゾンでは販売されていないから。Part OneはタワーレコードやHMVなど大型レコード店で、Part TwoはCisco、Disk Union、Underground Galleryなどのレコード専門店で販売されると言う変則的なリリースだったのですね。ただ内容に関しては今年一番聴き込んだ程に素晴らしく、今まで数多くリリースされたMIXCDの中でも最上級に位置する物だと僕は思っています。それを作ったのがコードナンバーUR061を冠するUnderground Resistanceの新参者・DJ DEXことDan Cabelleroで、TimelineやLos Hermanosのメンバーの一人でもあります。勿論URのコードナンバーを与えられる辺りでMad Mikeも才能を認めているのは周知ですが、DJ DEXのミックスはまじで眉唾物です。元々ヒップホップ上がりらしいのですが、そんな経歴を思わせる巧みでスムースかつパワフルなプレイで怒濤の流れを作っているんですわ。殆どがUR関連の曲で固められていますが、過去の名曲から新曲、Re-Editを含む未発表曲、そしてジャンルはテクノ、ハウス、エレクトロ、ラテンを何の違和感も無く混ぜています。URの歴代オフィシャルDJでもあるJeff Mills、James Pennington、DJ Rolandoも本当に才能ある人達だったのですが、DJ DEXもそれ以上に広がりと奥深さをを見せてきていますよね。今時にしては珍しいタンテのみを使った一発録りの為か、勢いや攻撃性が前面に出ている時もあるかと思えば、未来を夢見るデトロイトのロマンティックな音が沸いてきたり、URの歴史がここに結集している様に聞こえます。しかし幾ら僕がここで説明しても、きっと真価はなかなか伝わらないと思いますし、トラックリストだけ見たって良さは分からないでしょう。だから是非とも自分の耳で確かめて欲しい、DJ DEXのプレイを。これを聴けばデトロイトにも新しい息吹が吹こうとしているのを感じ取れるはずです。

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| TECHNO4 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(2) | |
Laurent Garnier, Carl Craig - The Kings Of Techno (Rapster Records:RR0063CD)
Laurent Garnier, Carl Craig-The Kings Of Techno
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Disco、Funk、Hip Hop、House、Jazz、Digginと続いた「The Kings Of 〜」シリーズに、遂にTechnoがやってきました!このシリーズ、過去のレアな名作を掘り出すと言うなかなか味のあるシリーズなのですが、なんと今作はヨーロッパからはLaurent Garnierを、そしてデトロイトからはCarl Craigを招いてコンパイルを行っています。コンセプトはヨーロッパから見たデトロイト、またデトロイトから見たヨーロッパをイメージしておのおのが選曲&ミックスをした様です。なので普段の様なフロアを意識したプレイとは違うのですが、二人のルーツや好みを感じられる非常に興味深い物となっています。Garnierの選曲は、テクノやエレクトロは当然として、ヒップホップのJay DeeやロックのThe Stooges、ファンクのFankadelicなどデトロイトの音楽をジャンルを越えて抽出しています。目玉はラストのURの「Amazon (Live Version)」!!Rex Club15周年記念に行われたURのライブ音源なのですが、なんとGarnierがMad Mikeに頼み込んで収録したそうです。Mad Mikeの語りも入った激ヤバ音源、これだけでも充分価値があります。Garnierも気合い入れすぎて、トラック分けは無し。最後まで聴いてやっと「Amazon (Live Version)」が聴けますよ。対するCarlさんは、しっかりトラック分けされているからご安心を(笑)。選曲はニューウェーブ、テクノポップ、インテリジェンステクノなど、確かにCarlさんのルーツがしっかり感じられる物が多いです。音は確かに過去の物そのものなのに、そこから発する景色は未来の物。また難解な音楽でも無く、楽天的な気持ちになれる良い意味でポップな曲が多いですね。TECHNOのMIXCDでは無いけれど、現在のTECHNOシーンで絶大な人気を誇る二人のルーツを聴いてみるのもまた一興。今ならアマゾンで2000円でお買い得です。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2006/09/23 ICAN @ UNIT
デトロイトテクノ新世代・DJ S2が来日したので、久しぶりに会う友達とたんまり飲んでからUNITへ行ってきました。DJ S2ことSantiago SalazarはGalaxy 2 Galaxyのライブにおけるターンテーブルを担当し、またLos Hermanosのメンバーでもある。またUnderground Resistance関連の曲のEditも行うなど重要な任務を任され、今ではICANと言う新ユニットまで立ち上げています。そんな彼のプレイを楽しみにしていたのですが、結果から言うと十二分で満足出来ました。
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| EVENT REPORT1 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Carl Craig - From The Vault : Planet E Classics Collection Vol.1 (Sound Scape:PEJPCD001)
Carl Craig-From The Vault Planet E Classics Collection Vol.1
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ああ、遂にこの人のベスト盤も登場かって感じの一枚。デトロイトテクノの過去と未来を繋ぎ、実験と進歩を続ける天才・Carl Craigの決定打です。最初に断りますが、これはベスト盤であってベスト盤ではありません。69、BFC、Psyche、Paperclip People、The Detroit Experiment、Innerzone Orchestra、Designer Music、Urban Cultureなど多くの名義で、そして多くのジャンルで活躍をする彼にとって、アルバム一枚でベスト盤なんて紹介するのは土台無理です。しかしやはり今の世の中CD中心で、EPを買わない人も多いとは思います。そんな人は迷わず買え!デトロイトテクノにおいて、Jeff MillsやUnderground Resistanceと同様に、デトロイト第2世代を代表するCarlさんの作品は、未来永劫テクノ史に語り継がれる曲ばかりなのだから。最新の「Angel(Japanese Mix)」はこのアルバムの為にリミックスをしてくれているし、未発表曲の「Hush Hush」も全盛時のフューチャーテクノを思わせる。ロマンティックで深淵な「As Time Goes By」や「At Les」はCarlさんがテクノに止まらないアーティストだと感じさせるし、「Jam The Box」は破壊力のあるストレートなテクノだ。今や有名な「Give It Up (Re-Edits)」のオリジナルは大ヒットトライバル「Good Girls」だし、フロアに雄叫びがこだまするサイケデリックハウス「Demented (Or Just Crazy)」も収録だ。ドラムンベースやジャズを取り込んだ「Bug In The Bass Bin」は、彼の懐の深さを感じさせる。あれれ、Paperclip PeopleやUrban Culture、BFCが入ってないじゃない?って事で「Vol.2」も出す予定なんでしょう。以前に出したリミックスワーク集はVol.1で途切れたままだけど、今度はしっかり続かせてくれよ。それもそうだし、ベスト盤出すよりTres Demented名義のアルバム出して欲しいな。去年辺りにリリースされるって話だったのだが…。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
High Tech Soul The Creation Of Techno Music (Victor Entertainment:VIBF5095)
High Tech Soul The Creation Of Techno Music
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デトロイトテクノファンお待ちかね、デトロイトテクノ発祥の歴史を辿るドキュメンタリーDVDです。まあデトロイトテクノファンにとっては大半は知っている内容ばかりで、特に目新たしさは特にないけれど、デトロイトテクノのオリジネーターであるJuan Atkins、Derrick May、Kevin Saundersonから直接の発言が聞けたりとか、他にもCarl Craig、Jeff Mills、Richie Hawtin、その他大勢のアーティストのコメントが聞けるのは嬉しいですね。実はオリジネーター3人につまはじきにされたと言うEddie Flashi Fowlkesの話なんかもあって、Eddieもデトロイトテクノの基礎になっていたのかと驚きもあったり。またデトロイトの大勢のアーティストに影響を与えたラジオDJ・Electrifying Mojoもノイズまみれの映像でコメントをしていて、「自分がデトロイトのアーティストに影響を与えたが、また僕も彼らから影響を受けていたんだ。相互作用だったんだよ」と言う話にはちょっとほろっときたりしました。しかしまあDerrick Mayはほんと大口叩いてますね。饒舌なのか態度がでかいのか、中には「彼は好きになるか嫌われるかのどちらか」とまで他のアーティストに言われたり、とにかくそれ位よく喋る。Juan Atkinsが裏番、Derrick Mayは表番って感じですね。ちなみに商業的に一番成功したのはKevin Saundersonです。この3人はデトロイトテクノの基礎と言う意味においては、本当に重要な人物であります。個人的にはデトロイトテクノを更に広げる事となったCarl Craig、Jeff Mills、Underground Resistance辺りももっと特集して欲しかったなと思いますが、またそれは今度で。
| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(0) | |
Laurent Garnier - The Cloud Making Machine (F-Communications:F211CD)
Laurent Garnier-The Cloud Making Machine
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フランスにおけるクラブミュージックシーンの立役者、Laurent Garnier。セカンドサマーオブラブやアシッドハウスの流行に貢献したイギリスの伝説のクラブ・ハシェンダの元レジデントDJであり、現在はF-Communicationsを束ねる重鎮中の重鎮。テクノ、ハウスを中心にロックやドラムンベースなんでもござれ、幅広いプレイで世界中を魅了します。とは言いつつも作曲活動の方はリアルで微妙で、時折大ヒット作品をリリースしたりするも、意外と駄作が多くて水準が低かったりする。初期の頃はUnderground Resistanceに影響を受けた様なアシッド作品を作ったり、近年はGalaxy 2 Galaxyの様なロマンティックなテクノを作ったり、結構デトロイトに愛着がある様です。でこれは2005年作の最新作なのですが、まあこれがほんと微妙。クラブシーンから距離を置いたハードボイルドな作風は、映画のサウンドトラックを思わせる渋い音です。往年のアバンギャルドバンドが奏でる様なロッキンでアブストラクト、廃退的な世界。うぅぅぅぅ〜ん、これは正直ダメだ、僕は聞けない。GarnierのDJは好きだけど、彼にこうゆう音は全く期待していないんだよ。こんなアルバム出すなら、せめて身内だけに限定で配るとかで自分の世界で満足して欲しいよ。合掌…。とは言いつつも、DJプレイはまじで素晴らしいので、まずはMIXCD「Excess Luggage」(過去レビュー)を聴くべし、最高です。

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| ETC1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Submerge Live In Japan (Submerge:SUBJPDVD001)
Submerge Live In Japan
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もはやテクノ、ダンスミュージックに限らずに世界に存在する音楽の中で、確実に重要指定文化財として認められるべきUnderground Resistance。彼らがGalaxy 2 Galaxy名義で2005年2月13日にリキッドルームで行ったライブを、後世に語り継がれるべくDVDにパッケージ化。もちろんあの瞬間、あの場所を再現するなんて言うのは土台不可能な訳ではあるけれど、それでもこのDVDには充分に価値がある。なんと言ってもマスクを脱いだMad Mikeの素顔が見れる事だ。おぉ、実は結構格好良い顔をしてるんだね、Mad Mikeは。彼が今までマスクを被ってきたのには訳がある。「音楽で大事なのは、演奏者ではない。スピーカーから出る音が大事なのだ」とはMad Mikeの言葉で、だから今まで自分を認識不可能な存在として正体を明かさなかったのだ。今になって公に姿を現したのには、もう充分音楽で彼らの信念を伝える事が出来たと言う事なのだろうか?

さて、取り敢えずテクノ好きな人は僕が紹介せずともきっと買おうと思っている人も多いだろうし、内容も語らなくなって素晴らしい事は分かっている。ラテンパワー全開のLos Hermanos、シットでファンキーなElectrofunk、そしてフュージョン節丸出しのGalaxy 2 Galaxy、そのどれもが人力でテクノを演奏している。このマシンに頼らずに人力でと言うのが、彼らの真骨頂であり彼らの信念である。マシンに頼るから悪いのではなく、彼らのソウルを表現するのに人力である必要があっただけの事。Love & Peaceに溢れた演奏は、聴く者を魅了し希望を抱かせるには充分なエネルギーが詰まっている。URは本当に素晴らしいコミュニティーだよ。

残念なのは、Los Hermanosが演奏したKraftwerkのDentakuと、Galaxy 2 Galaxyが演奏したKraftwerkのNumbersが版権の問題によりカットされている事だ。むぅ、これは悔しい。あとMad Mikeよ、JaguarのクレジットにMad MikeとGerald Mitchellの名前しか無いのはどうゆう事なんだ?あれはDJ Rolandoが手掛けている曲のはずだ。Mad Mikeは真の男なのだから、その釈明を聞かせて頂きたいぞ。

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| TECHNO3 | 21:00 | comments(3) | trackbacks(1) | |
2006/06/02 BETTER DAYS -2ND ANNIVERSARY SPECIAL!- @ Module
5月は結局一度もクラブに行かなかったので、今日は一ヶ月間が空いてのクラブ通いになりました。お目当ては「マッドマイク病」に冒されたIan O'Brienの久しぶりのライブ+DJセットです。ライブに関しては3年前に行われた新宿リキッドルーム以来のライブで、その時のライブが良かったので本日も期待を膨らませて遊びに行きました。
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| EVENT REPORT1 | 07:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Paolo Mojo - Balance 009 (EQ Recordings:EQGCD013)
Paolo Mojo-Balance 009
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最近はまっているMIXCDが、プログレッシブハウスのMIXCDシリーズ"Balance"の9作目。担当をするのはSasha、John Digweedもその実力を認めると言うPaolo Mojoなのですが、披露しているプレイはプログレを中心にしながらもテクノとハウスをスムースに差し込んで、陰と陽を自在に行き交うボーダレスなセンスを感じさせます。まず1枚目はプログレやテックハウス気味のスムースな流れから始まります。時折ブリブリアシッドも入れつつ、局所的に陶酔系のドープな選曲。中盤はエレクトロハウスで少々テンションを下げつつ、熱くなった体を一端冷まします。そこから一気にDavina「Don't You Want It」→Underground Resistance「Transitions」のデトロイトハウスのクラシック連発で、盛り上がりも急上昇。流れを損なわずに最後は、ディープハウスの名曲「Deep Burnt」でストリングスが厳かに鳴り響き美しく締めました。そして2枚目はミドルテンポのプログレをがんがん回し続けるのですが、展開の多い曲(と言うか引っかかりのあるメロディーが多い)を多用して、楽天的かつ秘かにたたずむ妖艶さを醸し出しています。特に高揚感増すRobert Owens「I'll Be Your Friend」から、サイケデリックでモヤモヤなNathan Fake「The Sky Is Pink」に流れ込む瞬間は見逃せません。終盤は感極まるテックハウスMichel De Hey「Camera(Funk D'Void Mix)」でアッパーに盛り上げつつも、最後は名曲「La Ritournelle」でしっとりと儚い終焉を迎えます。全て聴き終わった後残るのは、安息の一時。久しぶりに完全に満足出来たMIXCDかもしれないです。プログレ系とは言いつつもテクノやハウスを織り交ぜているので、単調な流れに陥る事なく最後まで飽きずに聴けました。派手なミックスをする訳でもなく自然の流れに沿ったハウスビートなプレイは、心地良いの一言。絶賛お勧め中です。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
DJ 3000 - Migration (Submerge:UGCD-MT001)
DJ 3000-Migration
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かつてはUnderground ResistanceのオフィシャルDJと言えばJeff Mills一人だったのだけど、現在ではURのメンバーもかなり増えて幅広いタイプのDJが頭角を現してきています。新参の中ではかなり精力的に活動しているのが、このDJ 3000ことFrank Juncajです。名前の由来はMad Mikeが設立したSubmergeと言うレーベルの番地が3000であり、Submergeの組員であった彼にその3000が与えられたとの事。今までに4枚のMIXCDをリリースするなどDJ面においては充分な実績がありましたが、その彼が遂にオリジナルアルバムをリリースしました。この作品において今までのURと異質なのは、DJ 3000が東欧系のアメリカ人だと言う事もありデトロイトのソウルのみならず更には異国文化の旋律が加えられている事です。URが創り上げてきた狂気に満ちたエレクトロとも、銀河に飛び出すテクノとも、ゴスペルの様なハウスとも異なる音楽。もちろん前述の要素は含んではいるものの、彼の音楽から感じるのは土臭さ。DJの時もそうだったのだけど全体的にトライバル感が強めで、どの曲も抜けの良いパーカッションが効果的に使われています。これが東欧の音楽からの影響なのでしょうか?初めてのアルバムなのでまだまだ荒削りな面も見受けられますが、土煙の舞う様なアグレッシブさには今後の成長の予感が感じられます。彼のDJプレイは好きなので、作曲活動の方もこのまま頑張って欲しいですね。

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素晴らしきMIXCD「DJ 3000-True Colors」過去レビューはこちら

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| TECHNO3 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rolando - From There To Here & Now (NRK Sound Division:NRKCD025X)
DJ Rolando-From There To Here & Now
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Underground Resistanceの3代目DJとして、そしてGerald Mitchellと新たに立ち上げたユニット・Los Hermanosのメンバーとして活躍したDJ Rolando。しかしながらより広大で自由な活動を望むDJ Rolandoにとって、半ばコンセプト化されたURに居座り続けるには窮屈過ぎたのだろうか、人気を保ったままURを脱退。その後特にどんな活動をしているのかも耳に入らなくなって一年以上経ったのだが、遂に再始動なのか新たなるMIXCDをリリースする事になりました。しかも以前にも「Nite:Life 016」(過去レビュー)と言う名作MIXCDをリリースしたNRKから、今度は2枚組の大作でファン泣かせなリリースです。

Disc1はモロにハウス満開、軽く爽やかなアフロハウスから黒光りするディープハウス、キャッチーなアッパーハウス、温かみのあるソウルフルなハウスなど、どこをとっても4つ打ちハウスに囲まれています。以前生でDJ聴いた時は、ゴリゴリでミニマルなテクノ〜デトロイトテクノで鬼気迫る迫力のプレイだったけれど、このMIXCDでは幾分か肩の力が抜けてより自身のルーツに近いラテン的な面が出ている様な気がしますね。UR在籍時のハードで暗黒エレクトロをリリースしていた頃と同人物とは思えない程の変わり様ですが、このMIXCDの様なプレイをするのならばURとは一線を画すのも納得かな。デトロイト色が余りないから離れるファンも出てくるかもしれませんが、僕は素直に格好良いハウスだと思います。緩めの前半からキャッチーな中盤、疾走感溢れる後半(テクノ少々)まで手堅く盛り上げます。DJ Rolandoがまさか「Bar A Thym」をプレイするなんてって思ったけど、そんなプレイが彼のこれからの道を示唆しているんでしょう。

対してDisc2はダンサンブルながらもどちらかと言うと緩めの選曲で、夜にしみじみと聴くのに良いムードが出ています。Tread、David Alvarado、Vince Watsonらのテックハウス、Trackheadz、Indigenous Space People(Ron Trent)、Tokyo Black Star(DJ Alex From Tokyo)らのディープハウス、そしてデトロイト好きは見逃せない「Sueno Latino(Derrick May Illusion Mix)」を収録。ほぼフルレングスで収録してあるので、ミックスと言うよりはDJ Rolandoの自分用のリラクシングCDな意味合いが強そうです。たっぷり踊った後は体を休ませて、静かに時間を過ごそうって事なんでしょう。Disc1とは対照的に落ち着いて聴きたいですね。

さあ、後は新曲を待つのみ。DJ Rolandoの今後に期待が膨らむばかりです。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Upcoming Event
PEOPLE WANT MORE LIFE @ YELLOW
2006/04/14 (FRI)
DJ: JEFF MILLS(AXIS), TAKAMORI K.

MATERIAL feat. IAN POOLEY @ AIR
2006/04/21 (FRI)
Guest DJ: Ian Pooley

CROSS MOUNTAIN NIGHT feat. JAMES HOLDEN @ WOMB
2006/04/21 (FRI)
DJS: JAMES HOLDEN, TORSTEN FELD, Dr,SHINGO

CLUB MUSEUM @ UNIT
2006/04/21 (FRI)
Special Live Performance: BRITISH MURDER BOYS(SURGEON & RISIS) -5 hours gig-

UNDERGROUND RESISTANCE "INTERSTELLAR FUGITIVES" TOUR @ LIQUIDROOM
2006/04/28 (FRI)
Featuring members:INTERSTELLAR FUGITIVES SPECIAL LIVE UNIT
Formed by - GERALD MITCHELL as THE DEACON (UR044), THE ANALOG ASSASIN (UR040), CORNELIUS HARRIS as THE ATLANTIS (UR3.14), RAY 7 as THE UNKNOWN SOLDIER (UR051)
...And maybe more fugitives
DJs:SUBURBAN KNIGHT aka JAMES PENNINGTON (UR011), DJ S2 aka SANTIAGO SALAZAR (UR057), DJ DEX aka NOMADICO (UR061)

STANDARD 4 @ WOMB
2006/04/28日 (FRI)
GUEST DJ: JORIS VOORN
DJ: KEN ISHII, SATOSHI ENDO

MOODYMANN JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/04/29 (SAT)
DJs: MOODYMANN aka Kenny Dixon Jr, Alex From Tokyo

PANORAMA @ YELLOW
2006/05/02 (TUE)
DJs : Kentaro Iwaki a.k.a Dub Archanoid Trim, Terre Thaemlitz
LIVE: LUOMO a.k.a VLADISLAV DELAY

CLASH 12 feat. DERRICK MAY @ ageHa
2006/05/06 (SAT)
DJs :Derrick May, Ken Ishii, DJ Tasaka, Fumiya Tanaka, DJ Wada, Q'Hey
Toby, Yama, Shin Nishimura, DR.Shingo, Kagami, RKD1 & RKD2
LIVE : Chester Beatty, Newdeal

JAPANECTION PRESENTS SOUL DESIGNER TOUR @ WOMB
2006/05/19 (FRI)
DJs: Fabrice Lig, Jean Vanesse, Ken Ishii, Sisk
| UPCOMING EVENT | 23:55 | comments(0) | trackbacks(1) | |
GALAXY 2 GALAXY, LOS HERMANOS, ELECTRO FUNK - Submerge Live In Japan (Submerge Recordings:SUBJPCD-008)
GALAXY 2 GALAXY, LOS HERMANOS, ELECTRO FUNK-Submerge Live In Japan
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2005年2月13日、僕はあるバンドのライブを聴く為にリキッドルームに来ていました。そのライブは僕がテクノを聴き始めてからいつかは体験出来るのだろうかと長く切望し、待ちにまで待っていたものでした。そして僕がそこで体験したライブは、心底心を震わせ夢や希望に満ちた奇跡としか言い様のライブでした。あの日あの場所での体験は一生忘れられないものとなり、今でも鮮明に思い出す事が出来ます。そのバンドとは…

Galaxy 2 Galaxy A.K.A Underground Resistance!!

そしてあの日あの場所での最高の瞬間が、なんと現場での歓声も一緒にCDに封じ込まれて帰ってきました。テクノのイベントにしては珍しくチケットはすぐに売り切れ、見たくても見れない人が多数(そもそも国内で東京開催のみだし)。遂にCD化されて今まで体験出来なかった人にも、ライブに参加した人達と同じ空気を感じる事が出来るなんて本当に素晴らしいです。まあ最近の予想外にも精力的な活動には、最近メジャー化したんじゃないの?って言われたりもして(実際僕もそう思った事はあるし)、ちょっと寂しくもありました。でもね、このCDを聴いて確信しました。URのボス・Mad Mikeはソウルマンなんだと。じゃなきゃこんなにも人を感動させる音楽なんて作れしないよ。こんなにも人を熱くさせる事なんて出来やしないさ。Mad Mikeはいつだって熱い男なんだよ。僕はURには思い入れがあるし心底好きだから、手放しでべた褒めしちゃうんだけど、それでも「Hi-tech Jazz」のあのサックスの音が入ってきた時、感動し心を震わされた。本当に涙腺がうるんで泣きたい気持ちになったよ。こんなに熱い音楽を聴いて誰が彼らを否定出来るの?誰も出来やしないよ。URは変わってなんかいなかったし、これからだってきっとパワーを与えてくれる存在なんだって思ったね。

どんな音楽かって全然説明してないけど、とにかく聴いて欲しい。全てのミュージックラバーに勧めたいから。強要して聴けとは言いたくないけれど、こればっかりは本当に聴いて欲しい。稀に見る真のソウルミュージックとは、彼らの音楽の事なんだと思った。

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| TECHNO3 | 21:00 | comments(6) | trackbacks(6) | |
Monobox - The Remixes (Logistic Records:LOG040CD)
Monobox-The Remixes
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本当に「男塾」があったら真っ先に入塾しそうな程ストイックな人、デトロイトミニマリストのMonoboxことRobert Hood。かつてはUnderground Resistanceのオリジナルメンバーで、その後はJeff MillsのAXISやドイツTresor、自身のM-Plantから作品をリリースしミニマルを極める事となる。基本的に色気とかメジャー意識は皆無で、頑固職人のように渋いミニマルを頑なに守っている。Jeffのファンキー路線よりは、無機質な電子音が淡々となるミニマルが多いかと思うが、そんな男気に惚れている人もいるのではなかろうか。そしてこの「The Remixes」とはオリジナルアルバム「Molecule」を、クリックハウスの新進気鋭のアーティストがリミックスしたものだ。参加アーティストは、Akufen、Ricardo Villalobos、Matthew Dear、Substanceなどの大物から、まだそれ程名前の売れてないアーティストまで。しかしこれは一般的には大層聴き辛いんではないかと思う程、独特のクリックトラックだ。グチュグチュとしたうねりが乾いたファンクネスを生み出し、シカゴハウス路線のスカスカなミニマルがドープな危うさを醸し出す。どこを聴いても分かり易いメロディーも無ければ、勢いのある曲もないので掴み所が無い。でも最近の田中フミヤならこうゆうトラックは迷わず回すだろうなと、そうゆうイメージがある。Akufenのリミックスは普段通りのカットアップ路線で分かり易く、僕はこうゆうのは考える暇も無くお気に入りとなった。Ricardo Villalobosのリミックスは、リミックスと言うより彼のオリジナルみたいなクネクネ具合に仕上がっている。他には明るく彩りを増して跳ね系のトラックに仕上げたSetyのリミックスが、予想外にはまったクリックハウスだった。万人に勧められるアルバムではないが、独特なクリックハウスを聴いてみたい方にはぴったりだ。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2005
来たるべき大晦日が遂にやってきました。K-1とPRIDEの両方を見なくては!最近は年末は毎年そうです。ちなみに未だにカウントダウンはどれに行くか決めておりません。どれもインパクトに欠けるイベントばかりでとか言っておきながら、ケンイシイに行っちゃいそうですな。さて、勝手ながら今年も年間ベストを選んでみました。が、今年は余りにも量が膨大なんで選ぶのに困り、泣く泣くカットした物が多数。そう考えると相当な量の音楽を聴いたんだなとしみじみします。以下のリストに残った物は僕のお気に入りの一部ではありますが、是非とも皆様のCD選びの参考になって頂ければ幸いです。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 14:00 | comments(11) | trackbacks(2) | |
2005 Best Seller
今年も遂に終わりがやってきました。と言う事で年間ベストなんですが、その前に今年は年間売り上げベストを行おうと思います。皆様今年もこの「Tokyo Experiment」経由@アマゾンで、多くの商品を購入して頂いてありがとうございました。アフィリエイトのおかげでより多くのCDを購入出来、色々な音楽を紹介する事が出来たと思います。ただの趣味で始めたこのブログですが、テクノやハウス、自分の好きな音楽をもっとみんなに聴いていただけたらなんと素晴らしい事かと。それでは僕が紹介したCDで、今年売り上げの良かった順に紹介させて頂きます。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 10:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers (Third Ear:XECD-044)
Detroit Beatdown In The Mix Mixed By The Beatdown Brothers
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もう3年位前だったかな、「Detroit Beatdown」と言うコンピレーションアルバムが発売されたのですが、どうにもテクノで有名なデトロイトに於いてハウスはそれ程脚光を浴びない訳みたい。もちろんTheo ParrishやMoodymannなんかはいるし、Carl CraigやUnderground Resistanceだってハウスは作る訳だけど、決してそれらだけがデトロイトハウスなんかじゃなく地道に活動を続けるアーティストいるのでありまして、晴れてそのコンピレーションに於いて世の中に紹介されたのでありました。URにも参加した事のあるMike Clarkが提唱した"Beatdown"とは、言葉通りであるならばテンポを落とせと言う事なのでしょう。しかしそれ以上に深い音楽性があり、ジャズやファンク、ディスコから継承した黒いソウルがあります。テクノも勿論黒人音楽を昇華した結果ではあるのですが、ハウスはよりストレートに濃く凝縮されているものだと思います。そんなハウスを紹介した「Detroit Beatdown」は、デトロイトハウスの金字塔と言っても差し支えないのですが、更にそれらを The Beatdown Brothersがミックスしたのが、この「Detroit Beatdown In The Mix」です。The Beatdown BrothersとはMike Clarkに、「Detroit Beatdown」にも参加したNorm Talley、Delano Smithを加えた3人組の事で、名前からしてもう素晴らしいです。「Detroit Beatdown」のオリジナル曲、リミックス曲をソウルフルに熱を帯び、ファットに図太く、スムースに心地良く繋げていきました。久しぶりに心温まるハウスミックスに出会った気がします。デトロイトテクノは聴くけれどデトロイトハウスは聴かない、そんな人達にもきっと伝わるソウルがあるはず。カウントダウンにThe Beatdown Brothersがやってくるので、興味の有る方は是非。

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| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Underground Resistance - Interstellar Fugitives (Underground Resistance:UGCD-UR045)
Underground Resistance-Interstellar Fugitives
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「Interstellar Fugitives 2」の発売に伴い、廃盤になっていたPart 1も日本盤として再発される事になりました。このアルバムこそがUnderground Resistance(以下UR)の初のオリジナルアルバムで、それこそレコードのみでの活動を行っていた彼らの事を考えるとようやくCDで、しかもURグループとしての集大成を聴ける事は大変喜ばしい事だと思います。ところでこれがコンピレーションだと思っているならそれは過ちで、URは個人では無くURと言う民族を越えた共同体なのです。なのでこのアルバムは紛れもなくURと言う共同体が作り上げた、渾身のフルアルバムなのです。僕は「Interstellar Fugitives」のエレクトロは得意ではないので今まで放置していましたが、Part 2購入と同時にPart 1も購入してみました。最初になんですが、これはオリジナル盤とは2曲入れ替えがありまして、と言うのもオリジナル盤に曲を提供していたDrexciyaが他界した為、弔いの為にそういった処置をされているようです。しかし98年発売時にはこのURの初のアルバムには、僕は余り賛同出来ませんでしたね。デトロイトテクノを聴き始めたばかりだと言う事もあったのでしょうが、やっぱり音が今よりも強烈と言うか全部聴き通すには体力がないとしんどいです。それ位ダークでタフなエレクトロな作品だったのですが、今聴いてみると耳も慣れたのかむしろファンキーな所に共感を覚えました。確かに電子楽器に依って作られた曲なのですが、黒人の音楽に感じるエモーショナルなヴァイブスが闘争心みたいな感情で表現されています。URを語る点に於いて「Hard Music From Hard City」と言う言葉があるのですが、正に厳しい環境から生まれたハードミュージックなんだと思いました。Part 2に比べるとアンダーグラウンド色が強く、これこそが実態を現さずに活動していた頃のURのコンセプトが一番強く出ているアルバムでしょう。ライナーノーツはデトロイト大先生かつMad Mikeの親友・野田努が担当しているので、一見の価値は有り。「Interstellar Fugitives」=「銀河感逃亡者」のストーリーも和訳されているので、この機会に読んでみましょう。

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| TECHNO3 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Underground Resistance - Interstellar Fugitives 2 (Destruction Of Order) (Underground Resistance:UGCD-UR2005)
Underground Resistance-Interstellar Fugitives 2 (Destruction Of Order)
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世の中はクリスマスムードですが、そんな時期にもアンダーグラウンドな世界からクリスマスプレゼントが届きました。今年、Galaxy 2 Galaxy名義(以下G2G)でもっとも音楽シーンで話題をかっさらったであろうUnderground Resistance(以下UR)から、2枚組のオリジナルアルバムが発表されています。URと言えばMad MikeとJeff Millsが設立したレーベルであり、またユニットでもあり、集合体でもあるデトロイトテクノの功労者。彼らの活動の根底にあるのはそのレーベル名そのものであり、音楽に依って自らを解放する事であります。彼らの音楽は希望や夢、もしくは怒りや闘争(暴力ではない)によって生み出されるのですが、今年前半のG2Gのコンピレーションアルバム「A Hi Tech Jazz Compilation」は前者から成るフュージョンテクノ、フュージョンハウスな音楽です。そしてこの度発売された「Interstellar Fugitives 2」は後者の、怒りや闘争の音をイメージさせるハードなエレクトロがこれでもかと言わんばかりに詰め込まれています。きっとデトロイトと言うハードな街で生き抜く為には、ハードな心が必要になるのかもしれません。G2GがMad Mikeを中心に進められ希望や夢に依って障害を突破するプロジェクトであるならば、このアルバムは反骨精神に溢れたURと言うある一種の民族を越えた共同体から成るプロジェクトなのでしょう。とまあ、URについてはライナーノーツにこれ以上もっと詳しい詳細が書いてあるので、そちらを読んで頂いた方が良いですね。とにかくMad Mike風に言うならばこのアルバムは最高にシットで、最高にイカシテルって事です。元々エレクトロ方面のURは結構苦手だったのですが、今作はテクノ色が強めでRed PlanetやLos Hermanos系のメランコリック路線もあったりで、比較的聴き易いのではないでしょうか。それでもタフでハード、ダークでソリッド、決して売れる様な音では無いと思います。しかしG2Gとは音色そのものは異なろうとも、見据える先は同じ所に向いています。だからこそ面と向かい合い彼らのソウルを感じたいし、聴き過ごす事なんて出来やしません。Mad Mike、いえURとしての活動に期待をせずにはいられません。

蛇足ながら、最近のURのアートワークなり音なりが小綺麗になっているのは、何か彼らに変化でもあったのでしょうか?G2Gのコンピ、Los Hermanosのアルバム、そして今回のジャケの変に洗練された感じは明らかに今までと異なります。また「Return Of The Dragons」以降の音も、妙に小綺麗と言うかクリアになったと言うか。単にレコーディング環境が良くなっただけなのでしょうか?アートワーク、音共にいかにもアナログだった頃と変化が見れるので少々気になりますね。

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| TECHNO3 | 13:00 | comments(3) | trackbacks(4) | |
Juan Atkins - 20 Years Metroplex 1985-2005 (Tresor:Tresor.216))
Juan Atkins-20 Years 1985-2005
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昨日の素晴らしいデトロイトテクノコンピに続き、本日はデトロイトテクノの始まり、Juan Atkinsのベスト盤を聴いて欲しいと思います。全ては彼から始まったと言っても過言では無く、デトロイトテクノいやテクノのゴッドファーザーとして現在も活躍中なその人です。テクノと言うよりもエレクトロと言うべきCybotron名義から始まり、ファンキーでコズミックな精神を注入したModel 500名義、ストレートで硬派なテクノ系Infiniti名義、意外なるハウスを披露したVision名義、そして遂にはジャーマンテクノとシンクロした3MB(Moritz Von Oswald+Thomas Fehlmann) feat. Juan Atkins名義など、彼の20年に渡る活動は本当に偉大なテクノ軌跡であり、テクノの一つの指標に違いありません。テクノと言うシーンの流れが早い中で20年もの間、その世界に降臨し続ける事自体が驚くべき事なのですが、今でも彼の活動意欲は衰えを見せず素晴らしいテクノを創り続けています。Underground Resistanceの様に神懸かりに近い奇跡や、Carl Craigの様に未来を超越するセンス、またはDerrick MayやKevin Saundersonの様な大ヒットもないかもしれない。それでもJuan Atkinsはこれからもテクノと言うシーンを支えていく人で有り得るし、彼こそがオリジネーターである事に変わりはありません。「Ocean To Ocean」や「The Flow」のファンキーでエモーショナルな音には心が揺さぶられるし、「I Wanna Be Free (I Wanna Be Thereが正しいタイトル)」や「Jazz Is The Teacher」には深い精神世界を感じられさせ、「Game One」や「Skyway」には硬派で頑固一徹なテクノ精神が宿っています。Juan Atkinsだけがデトロイトテクノではありませんが、彼は紛れもなくデトロイトテクノの真髄でしょう。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Basic Channel (Basic Channel:BC-CD) & Maurizio (Maurizio:M-CD)
Basic Channel
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Maurizio
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名盤リイシューと言う事で、今回は現在のテクノシーンにおいても尚その影響を強く残すユニット、Basic Channelを紹介。彼らが出現した前と後では、明らかにシーンの影響も変わっていたんじゃないかと勝手に推測出来るくらいの特色があるユニットです。レコードのクレジットとかも適当で存在も良く分からなかった謎なユニットと言う事もあり、その当時は凄い注目を集めていたそうです。初期ベーチャンと言えばハードコア時のUnderground Resistanceの影響下にあり、強いインパクトはありましたが現在ほど特色がある訳でもなかったはず。しかしEPを数枚出す内に完璧に独自のサウンドを創り出し、今ではベーチャンフォロアーが無数に出来てしまいました。そのサウンドとは徹底的に音を削ぎ落とし、フィルターによって不鮮明でぼやけた音響を創り出し、奥の深いダビーな世界を演出すると言う物なのですが、言葉だけでは良く分からないと思うので取り敢えず聴いてもらうのが一番だと思います。言うならばディープミニマルテクノ、しかしその深さたるやフォロアーが追い越そうと思っても越えられない壁が存在し、現在でも唯一無二の存在としてレスぺクトされています。殆ど変化の無いトラックばかりなのでばかりなので、コンピレーションを聴いてもつまらないかもしれません。しかしその余りにも完成されたサウンドには芸術的な美さえも感じさせますし、テクノの歴史の一つでもあるので是非聴いて欲しいと思います。ベーチャンは名義をころころと換えて、MaurizioやRhythm & Sound名義でも活躍しています。現在はレゲエサウンドに傾倒したRhythm & Sound名義のみの活動なので、ちょっと寂しいですね。Basic Channel、Maurizio共にテクノな人に一家に一枚、忘れずに。

試聴(Basic Channel)
試聴(Maurizio)

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| TECHNO2 | 23:30 | comments(2) | trackbacks(3) | |
DJ 3000 - True Colors (Submerge:SUBCD-3006-2)
DJ 3000-True Colors
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先日のUnderground ResistanceことGalaxy 2 Galaxyのライブで感動した人はごまんと居る事でしょうが、デトロイトテクノはあれだけでは無いしアンダーグラウンドな所にも良いアーティストは居るものです。デトロイトのSubmergeはデトロイトのテクノやハウスを中心に多くの素晴らしいレーベルのディストリビューターな訳ですが、そのレジデントDJであるのがDJ 3000。そして現在はURのオフィシャルDJにも昇格し、注目の的なその人です。このMIXCDではSubmerge関連の作品を紹介すると共に、普段なかなか聴く事の無いアンダーグラウンドな曲を多数収録しています。そういった音楽を聴くとURの周りも素晴らしいアーティストばかりである事に気付き、デトロイト集団にはほとほと感服するばかりです。アンダーグラウンドだからと言って全然地味なMIXでは無いし、トライバルでエキゾチックな序盤〜デトロイトテクノ直球な中盤〜ハードなエレクトロ+アッパーなトライバル系の終盤と懐の深さを伺わせます。個人的に気に入ったのは、UR関連のDJでは今まで無かったエキゾチックな点でしょうか。DJ 3000の両親は東欧アルバニアからの移民である事、また東欧系や中東経緯民が多く住む環境に居た事、そう言った事が彼の音楽性に影響をもたらしているのだろうと感じました。とそう言った理屈云々抜きにして、徐々に盛り上がっていくこのMIXCDはデトロイト好きには胸を張ってお勧め出来ます。9月16日のstandard×CLASH presents FUSE-IN @ ageHaに参戦するので、予習しておくと良いでしょう。

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| TECHNO2 | 23:30 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2005/08/27,28 Metamorphose 05 @ 修善寺 サイクルスポーツセンター
先週末は恒例3ヶ月に一度の友達との温泉旅行を兼ねて、伊豆旅行とメタモに行ってきました。メタモ初参戦と言う事で勇んで参加しましたが、結局殆どゴロゴロしながら音楽聴いたりして、まったりとしてましたね。

まずはBOOM BOOM SATELLITES。ラウドでロッキンなエレクトロニックミュージック、いきなり盛り上がっていました。しかし僕はビールをぐびぐび飲んで、遠くで観戦。

その後、友達と一緒にルナーステージに移動して、Q-HeyとMarco Baileyで軽く踊ってきました。久しぶりにガツンガツンの4つ打ちテクノを聴いたけど、やっぱり4つ打ちは素晴らしい。家では聴かないけどクラブなら4つ打ちだろ〜と、しみじみ思いました。
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| EVENT REPORT1 | 23:30 | comments(12) | trackbacks(10) | |
Metamorphose Special Part1
最近めっきりクラブにも行ってないので、もうすぐあるMetamorphoseがかなり楽しみであります。今回は友達と伊豆温泉旅行を兼ねて行くので、楽しさも倍増ですね。取り敢えずさくさくっとアーティスト紹介でも。まずはバンド形態のユニットからいってみましょうか!

■UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation
UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation
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まずはデトロイトテクノの伝説、Mad Mike率いるUnderground Resistanceのライブが今回の目玉でしょう。リキッドルームで見れなかった人はきっと歓喜し、再度聴く事が出来る人は伝説が幻では無かった事に確信を抱くでしょう。正直な所、彼らが出るだけでも1万円を払って参加する意味があります。今、正にMad Mikeのスピリッツが宇宙(そら)に響き渡ろうとしている!
過去にレビュー済み

■Rovo-Imago
Rovo-Imago
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CDVADERにRovoを紹介されたのも、もう数年前。ロックに飽き飽きしていた頃、このアルバムを聴かされて感動した覚えがあります。人力トランスロックバンド、言葉で書くといかにも味気ないけれど彼らの真価はライブでこそ体験出来ます。ビルドアップを繰り返し螺旋階段の様に昇っていく高揚感は、簡単には創り出せる物ではありません。フリーキーかつ独創的、世界に誇れるジャパニーズロックバンドです。

■Ananda Project-Relight
Ananda Project-Relight
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ハウス好きな人はAnanda Projectのライブが良いでしょう。以前にライブを見た事がありますが、ハートフルで心温まる楽しみのあるライブです。朝方6時からと言う事で、太陽が昇り朝焼けの中で夢見心地で聴けたら良いな。
過去にレビュー済み
| TECHNO2 | 22:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Dave Clarke - World Service 2 (Resist:RESISTCD45)
Dave Clarke-World Service 2
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テクノ好きな人はきっと既に持っているであろうDave Clarkeの2枚組MIXCD。エレクトロサイドとテクノサイドに分かれていて、二つの味の楽しめるナイスなMIXなんだけど、ほんと良いDJだなDave Clarkeは。去年出た2NDアルバムには失望してたけど、やっぱりDJとしては一流ですよ。まずエレクトロサイドなんだけど、すっごい痺れるね。エレクトロ特有のチープな音がこれでもかとびきびき鳴り、ニューウェーブ調の曲も混ぜて懐古的な面もありつつ肌に突き刺さる様な刺激があります。でもやっぱりオススメはテクノサイドでしょっ!ゴリゴリのハードテクノにスカスカのシカゴハウス、鋭い切れがあるフィルター系をこれでもかと繋いでいきます。非常にざらついた質の悪そうな音が逆に、ワイルドで熱の籠もったプレイを感じさせます。高音と低音を強調した様な派手なMIXで、更には後半に進むに連れて卑猥度も増していきます。やぱり彼はシカゴハウスの影響下にあり、巧みに吸収して自分なりのプレイを創り出していますね。どこを切ってもピーク時の様なテンションには、頭が下がる思いですがそんな事を考える余裕も無いくらいパワフルです。うんうん、最近テクノでは良いMIXCDがなかっただけに満足ですな。

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| TECHNO2 | 23:00 | comments(3) | trackbacks(2) | |
Kraftwerk - Minimum-Maximum (Astralwerks:ASW60611)
Kraftwerk-Minimum-Maximum
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いや〜何故かアマゾンから発売日前にクラフトワークのライブベスト盤が届いちゃいました。あぁ、良い子のみんなは決してタワレコとかで買ってはいけないよ?タワレコではCCCDのヨーロッパ盤を高い値段で売っているからね。アマゾンなら安くて通常のCD盤を買えて一石二鳥だよ。まあ相当金持ちか奇特な奴じゃない限り、高い金出してCCCD買う人なんていないだろうがね。

あ、話が逸れました。クラフトワークと言えば現在活躍するテクノアーティストの大半が影響を受けたであろう、いわゆるテクノの神様だとか色々言われている。そんな事は抜きにしても彼等の電子楽器が織りなす音は、非常にフューチャリスティックであり21世紀の現在においても独特の地位を築いている。そんな彼等の初のライブベスト盤(一応以前にもライブ盤は出ているのが…)が出た。エンターテイメント性と音楽性を両立させたライブとは一体?ここでは耳だけで確かめるしかないが、是非聴いて欲しい。

テクノ大国ドイツで生まれたKraftwerkはAutobahnを疾走する。そんな頃Radioactivityに警告を発しながらも、着々とテクノを推し進める。ドイツ国内で収まり切らなくなった彼等はTrans-Europe Expressに乗り、更に勢力を広げていく。いつの間にか自らをThe Robotsと化し正にThe Man Machineとなる。これまで以上に電子音楽性を強めてゆき、未来の街中に輝くNeon Lightsを尻目にDentaku片手に音楽カナデル。イチ、ニ、サン、シーとNumbersを数えて何処に向かうと思いきや…自転車レース最高峰のTour De Franceに思いを寄せて、本人達もサイクリングを楽しんでいる。その後はしばらく身を潜め、その後のテクノの成長を静観。しかし充電期間を蓄え彼等もEXPO2000(Planet Of The Visions)で生還を果たす。ここにて新旧テクノの神様、KraftwerkとUnderground Resistanceの交流が生まれる。さすがに歳を取ったせいか再度のTour de Franceのサイクリングの際には、Vitaminを補給して準備万端。Kraftwerkの音楽の旅は終わらない。Music Non Stop…

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| TECHNO2 | 21:00 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Lorne Burden - 430 West presents Back To The Rhythm (Concept Music:CEPTCD5)
Lorne Burden-430 West presents Back To The Rhythm
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近頃デトロイト物はレコードもCDもラッシュで新作の発売や、旧作の再販がなされているのでついでにコレも紹介。「Blackwater」が大ヒットしたOctave OneはBurden5人兄弟からなるユニットで、その中の一人Lorne Burdenが手がけたMIXCDがこれ。とにもかくにもデトロイトクラシック祭りで、自身のOctave OneやRandom Noise Generation、そしてソロ名義のKSRも織り交ぜて豪華な選曲となっている。特に未発表曲も多く含んでいる事もあり、デトロイト好きにはなけなしのお金を叩いて購入する価値もあるでしょう。テクノかなと想像して最初は聴いた覚えがありますが、アッパーではないが攻撃的でかつ適度な緊張感もあり、デトロイトハウスの新たなる一面を伺う事が出来た物でした。「Blackwater」も収録されているけれど、個人的にはファンキーでより黒さを感じる事が出来る他の曲群に注目が行きます。また時にはディープでエモーショナルな展開を見せ、時には野蛮で攻撃的な一面も現れたり、全体の雰囲気は統一されていても単調に陥る事もありません。実はトラックリスト見て貰えれば分かるとは思いますが、大半の曲がLorne Burden(というかOctave OneやRNG)が関与しています。ある意味このMIXCDは彼らのストーリーを紹介する広報的な一枚なのかもしれません。それにしたって、相当良い曲が詰まっていると思います。

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| HOUSE1 | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Slam - Fabric 09 (Fabric (London):FABRIC17)
Slam-Fabric 09
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SLAMが日本にやって来る!!(5月7日ageHaに来襲)やって来るけど、特に注目はされていないのでこの機会にみんなに聴いてみて欲しいです。日本での不当とも思える評価の低さはどうゆうことなんでしょう?Soma Recordsのオーナーにして、デトロイトテクノとハードテクノを渡り歩き、ファンキーかつディープ、そしてハードなのにグルーヴィーなテクノを作る事が出来る本当に素晴らしいユニット。多分大のデトロイトテクノ好きで、MIXCDには山場でデトロイトクラシックを使ったりもします。そして彼らのMIXCDの中でも一番の出来だと思うのが、FABRICシリーズのコレ。序盤はプログレッシブハウス風にゆる〜くプレイ。相変わらず太いベースラインが素晴らしいです。4曲目辺りからデトロイトを意識したような、キラキラしたシンセが入ってきます。まだまだ緩いですがスムースなプレイで、グルーヴを保っています。8曲目辺りから疾走感溢れるハードテクノにシフトチェンジ。しかし冒頭からそうなんですが、必ずと言って良いほどハードでもメロディーを大事にした曲を回します。12曲目で今でも多くのDJが多用する「Bryan Zentz - D-Clash」を投入!SLAM MIXなのでかなりファットな仕様になっています。そこからは更にアゲてきてズンドコハード節、ハードミニマルテクノをゴリ押しです。し、しかし…最後には予想だにもしない感動の展開が!17〜19曲は完全にデトロイト系のトラックで、涙腺を振るわす事間違いなし。そして徐々に響いてくるこのスピリチュアルなシンセの音は?そう、「UR-Inspiration」ですっっ!やばいっ!まさかMIXCDでこの曲が聴けるなんて。つーことで、興味持った方は自分で聴いてみましょう。こんな感動、誰が予想できましょうか?

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| TECHNO2 | 21:16 | comments(0) | trackbacks(1) | |
DJ Deep - City to City (BBE:BBECD052)
DJ Deep-City to City
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最近のハウスシーンではデトロイトテクノの曲も回される様になった。実際「Body & Soul」でも「Jaguar」は回されるし、ハウスパーティーで「Strings Of Life」や「Hi-tech Jazz」が回される事も珍しくは無くなった。そうゆう意味でデトロイトテクノがようやく世界的に認められたと嬉しい気持ちも反面、ハウスシーンでの扱われ方には少々悲しい物がある。今までだってデトロイトテクノは存在していたのだ。「Strings Of Life」なんて一体何年前の曲だと思っているのだろう。それを今になって回して賞賛を浴びるのはどうかと思うし、そんな事は孤高のミニマリストのJeff Millsがハードミニマルプレイの中で「Strings Of Life」回す事で、ずっと前から実践していたのだ。またハウスシーンに取り込まれた事によって食い物にされて、「Strings Of Life」はDefectedから最低なバージョンでリメイクをされる事になってしまった。なんとも下品なボーカルを入れて気持ちの悪いシンセ音を被せ、デトロイトテクノに敬意を感じられないリメイクを施したのである。いくらハウスシーンが停滞してるからと言って、安易にデトロイトテクノを利用する事には警報を発したい。

DJ DeepのこのMIXCDは、安易にデトロイトテクノやシカゴハウスを使ったのではなく玄人受けするようなMIXをしているので、否定せずに受けいられる事が出来た。曲目を見れば一目瞭然で、ちょっとかじった程度の人には分からない様な選曲がされている。出だしから「Acid Tracks」、「Phylyps Track Volume 1」、「Expanded」の3曲が同時に回される箇所があるんだけど、凄い使い方だ。アシッドビキビキで、アブストラクナな音が被り、浮遊感のあるシンセが振れ動く初めての体感。Derrick Mayの曲を使うにしても「Kaos」、「Sinister」の裏方的な曲だったりするけれど、MIXで使われると新鮮に聞こえてくる。Carl Craigの「Elements」もMIXCDで聴くのは初めてだな、DJ Deepめマニアック過ぎるぞ。そしてラスト2曲は怒濤のUR連発。敢えて「Hi-tech Jazz」では無いし、ラストの「Your Time is Up」はURのファーストEPじゃないか!最高にソウルフル過ぎるぜ!シカゴハウスとデトロイトテクノで構成されたこのMIXCDは、一部のマニアにとっては最高にプレゼントになるに違いない。

そしてMIXCDのみならず、CD2のハウスコンピレーションもお世辞抜きに素晴らしい。Glenn UndergroundやCajmere、Kerri Chandler、Ron Hardy、Ron Trentらの重鎮のトラックが揃っているからと言う事ではない。本当に収録されている曲のどれもが素晴らしいのだ。ソウルフルなボーカルハウス、大人の渋みを感じさせるディープハウス、流麗なジャジーハウス、スカスカなシカゴハウスなどDJ Deepのセンスの良さを体に感じる事が出来るコンピレーションなのだ。CD1、CD2合わせて久しぶりに会心の一撃、いや二撃って感じだ。ちなみにプレスミスでCD1とCD2の内容が入れ替わっています、ご注意を。

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| HOUSE1 | 22:35 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2005/02/13 SUBMERGE TOUR @ Liquidroom
行ってきましたよ〜、Galaxy 2 Galaxy!!結論から言うと(・∀・)イイ!!まあ、その分混み具合は満員電車状態でしたけどね。じゃあ忘れない内にちゃちゃっと感想を。

B.Calloway-Black Grooves Mr.De'-Renaissance
左:B.Calloway-Black Grooves
右:Mr.De'-Renaissance

Los Hermanos-On Another Level UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation
左:Los Hermanos-On Another Level
右:UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation

今回出演したアーティストの作品です。アマゾンで購入可。
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| EVENT REPORT1 | 01:50 | comments(9) | trackbacks(4) | |
Suburban Knight - My Sol Dark Direction (Peacefrog:PFG025CD)
Suburban Knight-My Sol Dark Direction
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遂に明日Galaxy 2 Galaxyの来日ライブがある訳だが、そこにUnderground Resistanceの裏番長、James PenningtonことSuburban Knightも一緒に来日します。Suburban Knightは既に15年以上の長いキャリアがあるにも関わらず、とても寡黙なアーティストで作品は数える程しかない。URやTransmatなどからEPを出しているが、一般的にダークテクノの先駆けと言われている「The Art Of Stalking」は、正に暗黒パワーと負のエネルギーに満ちている。きっとデトロイトのネガティブな面を表しているのではないかと、僕は勝手に思いこんでいるのだが。そんな曲も収録したキャリア初のアルバムが、2003年に何故かPeacefrogから発売されました。個人的に一番クラブ映えする曲は「Midnight Sunshine」で、やはりダークながらも青い炎が揺らめきながら徐々に熱を帯びていく様な、ダークかつ躍動的なハードテクノである。しかしながらアルバム全体のトーンとしては、やはり暗い。何故そこまでにSuburban Knightは暗いのか?かつてのDrexciyaばりのエレクトロとハードテクノを足した様な感さえもある。決して彼の作品を聴いてハッピーな気持ちになれる事はないだろう。これは決して良い環境とは言えなかったデトロイトで育ったSuburban Knightの心情を、表現したアルバムなのかもしれない。さあ、明日のDJはどうなんだい?今まで2度程聴いた事はあるけれど、DJの時はデトロイトクラシックも多用してダークな一面以外にもポジティブな面も見せてくれた。明日もきっと僕らを楽しませてくれるのだろうか…

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| TECHNO1 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(1) | |
UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation (Submerge Recordings:SUBJPCD-004)
UR Presents Galaxy 2 Galaxy-A Hi Tech Jazz Compilation
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Now is the Time!

かつて孤高のミニマリスト・Jeff Millsと、デトロイトの熱き男・"Mad" Mike Banksが立ち上げた伝説的なプロジェクトかつレーベル、Underground Resistance。時には怒りによって、時には理想や夢を掲げて活動の幅を広げ、数々の名曲を世に送り出し、数多くのアーティストやファンから限りない賞賛と尊敬の眼差しを受ける。彼らの徹底的なまでのアンダーグラウンドな活動は、メジャーの様にお金をばらまいた宣伝方式では無く、ファンからファンへの熱い思いによって成し遂げられた。ただそのアンダーグラウンドな活動の為に、基本的に音源はレコードのみの流通になり一般的に手を出し辛いと言う事もあったのかもしれない。

そして…もしミラクルと言う言葉を使う機会があるとしたら、正にこの今がそうなのだろう。活動を初めて早14年、遂にアルバムが発表された。アルバムとは言えコンピレーションであり、新曲2曲以外は既発の曲である。新曲以外は全て持っている僕には特に目新しさもないのだが、こうしてアルバムとして聴けるのは喜ばしい事だ。そしてこのアルバムは、何よりもレコードを買わない層への新しい攻勢を成し遂げた物であり、彼らがより世に認知される事も間違いないだろう。

さて「A Hi Tech Jazz Compilation」と言う名の通り、このコンピレーションは彼らの中でも特に、ジャズやフューチャー指向の強いロマンティックな曲揃いである。全ての曲を紹介する訳にはいかないが、「A Moment In Time」は「New Electronica」シリーズのコンピレーションに収められていた1曲。URファンでも大抵の人は持っていないと思われるかなりのレアモノで、サックスソロが美しいノンビートの曲だ。そして新曲2曲、「Moma's Basement」はURの中でも特にバンド形態を強めたジャズ、ファンク色の強い曲。「Afro's Arp's And Minimoogs」はURにしては妙に明るくハッピーソング的なフィナーレを飾るに相応しい曲。もちろん、他にもテクノやハウス、ソウル、ジャズなどを昇華したデトロイトテクノのクラシックとも言えるべき曲ばかりである。Mad Mikeの熱き理想と夢と愛が今ここに集められ、今後のデトロイトテクノの指標ともなるべき存在になった。

Nation 2 Nation 民族から民族へ
World 2 World 国から国へ
Galaxy 2 Galaxy 銀河を越えて

今まさに最後のデトロイトテクノの秘宝が、世界へ飛びだった。さあ、後はGalaxy 2 Galaxyのライブによって、伝説が現実になる瞬間を待ちわびようではないか。

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| TECHNO1 | 16:30 | comments(11) | trackbacks(7) | |
Ian O'Brien With Hi-Tech Soul
Ian O'brien-Heartstrings Jazzanova-Days To Come(Remixes). Querid-Object Orient
左から「Heartstrings」、「Jazzanova-Days To Come(Remixes)」、「Querida-Object Orient EP」。「Tatto Jazz」のジャケは見つかりませんでした。

イアンオブライエンと言えば初期の頃はUnderground Resistance、特にHi-Tech Jazzに影響ありまくりのデトロイトフォロアーだったと思います。まだまだ認知度が低かったせいで初期の頃のEPは僕は持っていなかったのですが、運良くも手にする事が出来たので紹介してみようと思います。

「Tatto Jazz」はもろにUR影響を受けた分かりやすい曲です。シンセが水を得たかのように縦横無尽に暴れまくり、ビブラフォンが華を添えるように控えめに鳴り、リズムはアッパーに跳ねまくるURの影響受けまくりの超絶名曲。このオプティミスティック感は初期の頃の特徴で、キラキラした感じは彼特有の物でしょう。最近中古で購入しましたが、凄いレアなので是非とも再発すべきなEPですよ。

続いてはUKの偉大なPeacefrogから出した、「Heartstrings」。これはアフロパッカーシブなリズムが大地の躍動を思わせる、ブロークンビーツ風のトラックです。彼の場合ストレートなテクノも良いけど、生音を多様したパッカーション炸裂の曲も素晴らしいです。エレピとストリングスによって綺麗目に仕立て上げられています。B面にはやはりUR調の曲と、もろにフューチャージャズな曲があり懐の深さを伺わせます。

オリジナルトラックも素晴らしいけど、リミックスもほぼ神レベルな彼。その中でも「Days To Come (Ian O' Brien Remix)」は一大スペクタルな曲です。デトロイト以上にデトロイト、これこそが待ち望んでいたハイテックソウル。電子音が宇宙を飛び交うように交差し、そしてついに弾ける瞬間、宇宙旅行をするかのようにストレートなテック系4つ打ちが始まるギャラクシージャーニーです。今年の6月のYellowでLaurent Garnierが一番最初に使っていた曲です。フロアで聴いて宇宙に飛ばされました。「Jazzanova-Jazzanova Remixed」の2枚組アルバムにも収録されています。

そして一番新しい作品がQuerida名義の「Object Orient EP」。A面はやはりDays To Come (Ian O' Brien Remix)のハイテック感に似たような感じもあるけど、もっとテクノよりでよりシリアスになっていますが、コズミックな電子音が未来を垣間見せます。B面2曲も生っぽいトラックなのに、タフなビートでカッコいいですね。今後はもっとテクノよりのなるのを予感させます。

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| TECHNO1 | 21:04 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Robert Hood - Wire To Wire (Peacefrog:PFG042CD)
Robert Hood-Wire to Wire
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元Underground Resistanceのメンバーで、Jeff Millsとも違うミニマルテクノを推し進めてきたRobert Hood。渋めのトラックが多くて派手ではないし、いまいち他のデトロイトのアーティストより地味な存在だけど男気溢れるトラックメイカーだとは思います。今作はミニマルを意識しつつも、デトロイトに回帰したような一面も見せ意外でした。薄く切れ味のある煌びやかなシンセが全編を通して使われていて、暖かみさえ感じるような出来です。中には今までのようにハードな4つ打ちの曲もあるけど、それにも綺麗目のシンセが使われて全体的にエレガントに仕上げられています。ハードなのは2曲位で、それ以外は控えめでアーティスティックな作品が中心です。相変わらず一般受けが良いとは思えないし、終始ストイック、しかし彼のデトロイトへの愛着を示した好盤です。90年代前半AI(Artificial Intteligence)シリーズのピュアなテクノなんかも思い浮かんだりしましたね。

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| TECHNO1 | 21:00 | comments(1) | trackbacks(1) | |
DJ Rolando - Sweat Volume One (Sweat Records:SWEATCD-01)
DJ Rolando-Sweat Volume One
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DJ Rolandoは素晴らしいテクノDJなのですが、ハウスを回しても最高です。そしてなんとこのMIXCDでは古き良き時代を感じさせるデトロイトハウスのみをMIX。しょっぱなUnderground Resistanceでどファンキーにきます。その後もダーティーかつチープでありながらも、ソウルフルなトラックを連発。前半ハイライトはMad Mike-Give It To Me!温かくも力強いソウルハウスです。その後もAlton Miller、kenny Dixon Jr.から世に知れ渡っていないトラックまで、次々とデトロイトハウスを回す回す。デトロイトはテクノだけじゃないことを教えてくれます。そして終盤に最高にハッピーな瞬間を迎える。Davina-Don't You Want Itだ。Mad Mike作のこの曲はデトロイトと言う荒廃した街の中にも、希望があるかのような瞬間を垣間見せる。2003年作のこのMIXCDですが、時代遅れさえも感じさせる雰囲気。しかしそこは温かいソウルに溢れています。

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| HOUSE1 | 21:03 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Envoy - Shoulder 2 Shoulder (Soma Quality Recordings:SOMACD36)
Envoy-Shoulder 2 Shoulder
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今年のSOMAは脂が乗っています。Funk D'Void、このEnvoy、そして後にはSlamが控えている。どのアーティストにも共通なのはデトロイトフォロアーと言う事だろう。透き通るストリングスにソリッドでキラキラしたシンセが乗り、リズムはシャッフルする。眉唾はアルバムタイトルと同名のShoulder 2 Shoulderと言う曲。デトロイトシンセに硬めのビート、ボーカルまで入っちゃったりしてるけど、後半のサックスソロはUnderground ResistanceのHi-tech Jazzをもろに意識した内容です。正にデトロイトと言えるでしょう。最近デトロイトのアーティストがデトロイトテクノを以前程作ってくれないので、フォロアーが頑張ってくれる事はとても嬉しいです。他にもメロウな歌物があり、ポップなエレクトロありとアルバムを飽きずに聴かせてくれます。ハードだけど爽やかで青い空が広がっていくかのような爽快感。デトロイトテクノ好きは絶対チェック。

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| TECHNO1 | 19:52 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
2004/09/03 ESCAPE presents Deep Space @ Yellow
Francois K(Dub Set)

2004/09/17 VADE @ WOMB
Ben Sims,Ken Ishii

2004/09/18,20 3 Chairs Album Release Party @ Yellow
3 Chairs (Theo Parrish,Rick "The Godson" Wilhite,Malik Pittman,Kenny Dixon Jr.)

2004/09/19 Plus Tokyo @ AIR
Kevin Saunderson

2004/09/25 DIMENSION K presents ZOOM - ageHa @ Stuido Coast
DJ Rolando,Ken Ishii

time sensitive 2004 - Jeff Mills weekly residency @ WOMB
2004/10/08 Opening Party for Jeff Mills Residency
Special Guest:Francois K (The first techno live set)

2004/10/15 Detroit Techno Revenge
Special Guest:Octave One,Random Noise Generation feat. Ann Saunderson

2004/10/22 Turn it up,turn it loose
Special Guest:DJ Muro

2004/10/29 The Experience Jeff Mills Residency Closing Party
Special Guest:Ken Ishii

フランソワのYELLOWは行きたいけど、ダブセットなので悩んでいたらWOMBで1週目に初めてのライブセットではないか!でもWOMB…糞箱。ジェフは今回はフランソワかRNGの週に行くか行かないか程度(多分行かないけど)。Underground Resistanceが来た去年程興味涌かず。ベンシム行きたいけど、これもWOMB…糞箱。ケビンサンダーソンはこの時期、去年も行ったけどDJまじ上手い。デリック、ホアン、ケビンなら絶対ケビンだ。曲はハウスが多いのに、DJはアップテンポハードデトロイトテクノです。最後にロランド+ケンイシイで締め。美味しい組み合わせです。3 Chairsは行きたいけど激混み必至なのと、ケビンが翌日なのでスルー。
| UPCOMING EVENT | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Jeff Mills - Mix-Up Vol.2 (Sony Music Entertainment:SRCS7969)
jeff mills-mixupvol2
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1995年10月28日、Jeff Millsはリキッドルームに舞い降りた。そしてその時の神懸かったプレイを記録したのが、このMIXCDである。テクノ好きならば誰もが通るJeffなので語る事は少ないが、元Underground Resistanceでその後ハードで過激な作風でミニマルテクノを世に知らしめた張本人である。DJに至ってはとにかくファンキーで、3台のターンテーブルを使って矢継ぎ早にレコードを変えてはMIXを繰り返していく。その曲の良い所だけど抜き出してプレイするのであれば、もちろん悪い訳がない。余りにもMIXは早く1時間に40枚程はレコードを使う程だ。このMIXCDでは自身の曲を多く含みつつも、Jeffのフォロワーの曲も使い、未来的な兆候を感じさせながらも時にファンキーに、時にソウルを感じさせる。最初の8曲位までは前半のハイライトだが、圧巻は中盤の「Strings Of Life」だろう。Jeffは何故か昔からこの曲をほぼ回している。何故ミニマルプレイでこの曲を回すのか?それはJeffがソウルのこもったプレイをするからに他ならないだろう。最近はHOUSEのアーティストもこの曲を回したりするけど、やっぱりJeffが使ってこそだと思います。

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| TECHNO1 | 21:24 | comments(0) | trackbacks(1) | |