CALENDAR
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2019 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
FRKWYS Vol.15: serenitatem
FRKWYS Vol.15: serenitatem (JUGEMレビュー »)
VISIBLE CLOAKS,YOSHIO OJIMA,SATSUKI SHIBANO
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
The State Between Us
The State Between Us (JUGEMレビュー »)
The Matthew Herbert Big Band
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
2019/2/22 Music Of Many Colours with Rancido @ Contact
特にハウス・ミュージックに対しては深い造詣とそれを利用して素晴らしいDJプレイを行っているDazzle Drumsが、2017年4月から始動したパーティーが「Music Of Many Colours」だ。以前より毎月のレギュラーパーティーとして「Block Party」も主宰しているものの、それとは異なりこちらはそのタイトル通りに様々なジャンルの音楽を展開する事が前提としているようで、古典のハウス・ミュージックを尊重するDazzle Drumsが音楽領域をより広げようとするプレイが聞けるのではと予想している。そして今回そんなパーティーのゲストに迎えられたのはInnervisionsなどからもリリースをしているRancidoで、最近Dazzle Drumsが推しているアフロ・ハウスとエレクトロニックなサウンドを融合させたディープな音楽性との事。レジデントのDazzle Drums、そしてゲストのRancidoそれぞれが一体どんな風にパーティー名から意識される音楽をどう展開するのか、興味は尽きない。
続きを読む >>
| EVENT REPORT7 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Via LP (Everysoul:esol013)
Vince Watson - Via LP
Amazonで詳しく見る(MP3)

最も熱心な、そして永遠のデトロイト・テクノのフォロワーを代表するであろうVince Watson、20年にも及ぶ長い活動の中で数多くのレーベルからエモーショナルなテクノ/ハウスのを送り出してきた彼も、近年はクオリティーコントロールを適切に行うためか自身のレーベルであるEverysoulを設立し、特に重要なアルバムはそこからリリースしている。そして本作、9枚目となるアルバムも自信の表れなのだろうか同様にEverysoulからのリリースとなり、そこには歴代最高傑作と呼べる程にエモーショナルかつディープなテクノ/ハウスが並んでいる。本人の説明ではパーティーからパーティーへの移動中の感情をコンセプトにしたようで、とあるパーティーでの興奮やそこからの日常に戻るリラクゼーションが各曲で表現されている事もあり、確かに過去の作品よりも更に感情が強く打ち出されているように思われる。基本的には金太郎飴的な作風である事は前提にしても、それでも尚深遠さとエモーショナル性が強くなった本作の強度は並大抵のものではなく、幕開けを飾る"Bon Voyage"から余りにも叙情的なパッドのディープな旋律、トランシーにも似た快楽的なシンセのリフが絡み合いながら、いきなり咽び泣くような感動のピークに連れて行く。続く"Via"はややグルーヴを落ち着かせてしっとりした4つ打ちから徐々に底から湧いてくるような泣きのシンセストリングスが望郷の念を呼び起こすようで、その深い情緒はデトロイト・テクノ以上にデトロイトらしいと言うか、もはや様式美ですらある。ぐっとテンポを落としてダウナーなハウス調の"Route303"では彼らしいメランコリックかつ繊細なピアノが艷やかに響きほっと落ち着きを取り戻しつつ、逆に"The Traveller"のような曲ではアッパーで攻撃的なテクノのビートにぐっと伸びていくパッドやエグミのあるシンセでパーティーの真っ只中にいるような興奮を誘う。アルバムの中盤もフロアをノックアウトするような攻撃的な曲が待ち受けており、ずっしりしたバスドラや激しいハイハットに打ち付けられながらもレーザーのような色彩豊かな電子音が快楽を上り詰めていく"Momentum"、そしてアルバムの中でも特に高揚感に溢れているグルーヴで疾走りつつヒプノティックな電子音のループと壮大なパッドが宇宙の広がりを思わせる"Tale Of Two Cities"と、このハイエナジーな感覚には抗う事は出来ないだろう。終盤は緊張感から解放されながらも丁度心地好いグルーヴ感の上に乗るメランコリーな旋律の美しさが際立つ"Lonely Journey"、そして最後のノンビート・バージョンで物哀しいメロディーが明確に打ち出され感動的な終わりを迎える"Via (Sun Rising Mix)"の流れで、アルバムは全ての感情を吐き出すかのようにエモーショナルな世界が一貫している。ややもすれば金太郎飴と揶揄されがちな完成されたスタイルは、しかし純度を高める事で更に聞く者を感動させるエモーショナル&ディープの先に辿り着き、Watsonの最高傑作となった。いつも同じだろ?と思っているファンや深遠で美しいテクノを求める人、そしてデトロイト・テクノ好きな人にも当然お勧めしたい。



Check Vince Watson
| TECHNO14 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson & Kirk Degiorgio - Rise EP (Suara:Suara 295)
Vince Watson & Kirk Degiorgio - Rise EP
Amazonで詳しく見る(MP3)

ダンス・ミュージックを愛する者ならばデトロイト・テクノに対し畏敬の念を持つ人は少なくはないだろうが、それを代表するようなアーティストとして挙げるのであればVince WatsonとKirk Degiorgioは真っ先に来るに違いない。前者は「俺はデトロイト・テクノのフォロワーじゃない」と述べつつもPlanet-Eからのリリースもあったり、後者はデトロイト・テクノのコンピレーションである「The Electric Institute」(過去レビュー)を監修したりと、両者とも明らかにそこからの多大な影響を受けている事は明白だ。そんな二人が手を組んだのであれば当然ハイテック・ソウルなテクノが出来上がる事は明白で、"Rise (Original Mix)"は叙情的なパッドを軸に用いた典型的なデトロイト・スタイルではあるが、そこにブリーピーなサウンドや快楽的なシンセのリフを配しつつ弾けてエネルギッシュな4つ打ちを合わせて、彼等にしては幾分か攻撃的な側面が強くなっている。ただ決して古臭い作風を感じさせる事もなく全体的な響きは今の時代感にも適合しており、ドラマチックに盛り上がっていく展開はフロア映えも良さそうだ。また本作では現在のテクノシーンを盛り上げる3アーティストによるリミックスも素晴らしく、パーカッシヴにリズム感を強めた上にシャープなグルーヴ感を得つつエモーショナルな旋律を付け加えてより叙情性を増した"Variable Slope (Marquis Hawkes Remix)"は何となくWatson風なリミックスだ。一方で"Variable Slope (Voiski Remix)"はハイハット等金属的な響きを強調しより凍てついた質感を打ち出し、そして旋律はトランシー的な快楽さを引き出して、ディープかつ機能性重視な作風は最もモダンなテクノの印象を受ける。そして"Rise (Lake People Remix)"は原曲の直線的な構成とは異なりブレイク・ビーツへと変化させ内向的な叙情性を強めており、90年代のインテリジェンス・テクノの系譜上にあるようなリミックスで、そしてデトロイトらしくもある。オリジナルは期待通りの作風だが、リミックスでは元の良い所を活かしつつ更にそこからそれぞれ異なる特徴をしっかりと表現されており、外れ無しの一枚だ。



Check Vince Watson & Kirk Degiorgio
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rhythim Is Rhythim - Icon / Kao-Tic Harmony (Vince Watson Reconstructions) (Transmat:MS 091)
Rhythim Is Rhythim - Icon  Kao-Tic Harmony (Vince Watson Reconstructions)
Amazonで詳しく見る(MP3)

リリースのずっと前から噂になっていて随分と待たされた2017年の目玉作品の一つ、それがRhythim Is RhythimことDerrick Mayによる名作であるIconとKao-Tic Harmonyのリミックス。手掛けたのは強烈なデトロイト・テクノ愛が自身の音楽性にも反映されているUKのVince Watson。歴史に残る名作のリミックスを行うのはおこがましい、または手に余る可能性が大きいのだが、そこはデトロイト・テクノの叙情性にも負けず劣らずな音楽的才能を持つWatsonであればこそ、原曲の魅力を損なう事なく現代のダンス・ミュージックに寄り添い機能性を磨いたリミックスを披露している。オリジナルへの敬意もあるのだろう、そしてオリジナルの揺るぎないクラシックたる存在感は、やたらめったらに手を加える必要はなくただその流れに沿えば良い。"Icon (Vince Watson Remix & Reconstruction)"はあの幽玄に微睡むようなぼんやりと浮かび上がるパッドはそのままに、Watsonお得意の物悲しくも闇の中に映える美しいピアノを加え、滑らかでハウシーな4つ打ちにする事によって他の曲とのミックスの相性も増した作風。オリジナルがその曲だけで成立する程のものだから決してミックスに向いているとは言えないが、それはWatsonによって幽玄さを保ちながらもツールとして使用される事も考慮したアップデートが成されたのだ。若かりしCarl Craigも制作に参加していた曲も、Watsonの手にかかれば繊細なブレイク・ビーツからハウスの4つ打ちに生まれ変わった"Kao-Tic Harmony (Vince Watson Remix & Reconstruction)"、これも曲のSF的なレトロ・フューチャーの世界観や壮大な叙情性は全く損なわれていない。繊細でパーカッシヴなリズムによる跳ね感は活きつつも滑らかに疾走するグルーヴが生まれ、そして物憂げで何処か儚くもあるシンセのメロディーはそのままに、デトロイト・テクノのソウルを大切に扱ったリコンストラクションだ。本作に限って言えばクラブ・ミュージックとしてのリミックスの妙を楽しむような作品ではない、寧ろオリジナル・デトロイトの音に忠実に今風な装飾を施した程度で、現在のダンス・ミュージックらしくツール性にも気を遣った再構築と捉えるべきだろう。驚くべき作品ではないが、ずっと心にあり続けていた音が今に蘇ったような懐かしさのある名作だ。



Check "Derrick May"
| TECHNO13 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Dazzle Drums - Music Of Many Colours (MUSIC 4 YOUR LEGS:MFYLR003)
Dazzle Drums - Music Of Many Colors
Amazonで詳しく見る

待ちに待っていた、実力のあるDJだからこそようやくと言う思いが強いDazzle Drumsによる初のMIXCDが完成した。NagiとKei Suganoによる夫婦ユニットのDazzle Drumsは、決して追い風とは言えない現在のダンス・ミュージックのシーンにおいても、毎月自身によって「Block Party」を開催し続けて徹底的に現場感を重視した活動を行っている。一般的なイメージではハウス・ミュージックやそれのルーツでもあるディスコを中心とした音楽性というイメージはあるだろうが、しかし彼等のパーティーに行けばハウスやクラシックだけに収束せずにテクノやアフロ、プログレッシヴ・ハウスにR&B等流れにハマるものであればプレイする許容性があり、そして過去へのリスペクトと共に常に未来を見据えた視点を持っている事を肌で感じるだろう。本作もそんなDazzle Drumsの現場でのプレイが反映された選曲で、ソウルフルなハウスからアフロやラテン、そしてテクノ色の強いディープな曲まで今の彼等が存分に体感出来るプレイを披露しており、どんなDJかと知るには最適な内容になっている。先ずは自身の曲である"In Da Rhythm (Block Party Mix)"でざっくりとして揺れるリズム重視に落ち着いたスタートを切ると、そこからジャズ/ファンク色の強い"Flight Formation (Danny Krivit Edit)"で一気に熱量と感情を高めてソウルフルな流れに引き込んでいく。続くは最近のDazzle Drumsが推し進めているアフロビートな"Paradise (Dazzle Drums Album Mix)"で疾走感も帯びて、そこにツール系の"BT1"も織り交ぜて展開を途切らせずに緩急を見事に操りパーティーの臨場感さえも再現しているようだ。中盤でも土着的な薫りが立ち込めるトライバル系から爽快なアフロ/ラテン系で攻め、ラテンやディスコの要素もありながらドラッギーなハウスの"Djidjo Vide (Jose Marquez Remix)"や"Black Queen (Enoo Napa Afro Mix) "等でディープな闇のフロアに嵌めていき、古典を尊重しつつも今という音にも向き合っている。後半はピークに向けて盛り上がっていくドラマティックな展開が待ち受けており、太陽の日差しを浴びるようなソウルフルなボーカル・ハウスの"Don't Stop (The Music) (Kiko Navarro Vocal Mix)"、そしてしっとりと甘いと吐息を感じさせる情熱的な"Right Here Right Now (Hallelujah Anyway) (DJ Spen, Gary Hudgins & Thommy Davis Remix)"からフロアヒットした漆黒のディープ・ハウス"Eminescence"への流れはフロアで聞けば間違いなく歓声が沸き起こるだろう。ずっと長い間DJを続けていた経験があるだけに当然の如く下手なモノが出来る上がるわけはないが、しかし本作では大半の曲がここ2〜3年内にリリースされた曲である事で、ある種古典がもてはやされるハウス・ミュージックの中でも彼等の視点は前を向いている事が素晴らしく、だからこそジャンルも意識する事なくプレイするし広がりのある姿勢に可能性を見出だせるのだ。尚、ディスク2はアンミックス仕様なのでDJの方には便利に使える事だろう。



Check "Dazzle Drums"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE12 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - VW20 : Introspection (Everysoul:)
Vince Watson - VW20 Introspection
Amazonで詳しく見る(Part1)
 Amazonで詳しく見る(Part2) Amazonで詳しく見る(Part3)
Amazonで詳しく見る(Part4) Amazonで詳しく見る(Part5) Amazonで詳しく見る(Exclusive Beatless Trax)
デトロイト・テクノへの尊敬や畏敬の念を包み隠す事なく、恐らく業界内でも最大級の愛を指し示しているのがVince Watsonなのは、彼のFacebook等を閲覧している人は理解するだろう。当の本人はデトロイト・テクノから多大なる影響を受けながらも自分が作る音楽はデトロイト・テクノではないと強く主張しているが、もしかするとそれも尊敬する対象への存在感の大きさ故に、デトロイト・テクノと名乗る事をおこがましいと考えてもいるのかもしれない。しかし彼の音楽は決してそれに劣るものではなく、美しいシンセの旋律やエモーショナルと呼ばれる世界観、そして本家よりも洗練された綺麗な響きもあり、その良質なダンス・トラックは実際に多くのDJにプレイされ高い評価を獲得している。本作はそんな彼によるベスト盤的な作品で、活動20周年を記念して1996〜2016年までにリリースされた作品を纏めている。世界各地のレーベルからリリースする彼の作品を集めるにはそれなりの労力や資金が必要だったが、目出度くこうして纏められた事は本当に喜ばしい。そして単なるコンピレーションではなくリマスターが行われたり、曲によっては完全に2016年に適すように再構築されているそうで、古い曲も現在に合わせて進化を遂げているそうだ。どれもこれも名曲なので全部の解説をするのは避けさせて頂くが、Planet-Eからリリースされた"Renaissance"、これは彼の作品の中でも最も美しくエモーショナルなテクノだろう。闇の中で滴り落ちる官能的なピアノや黒光りするようなストリングスを用いて、深遠へと導くディープなテクノで意識も融解してしまう。13分にも及ぶ大作の"A Very Different World"は美しいパッドは用いながらもアシッド気味なシンセベースがうねる快楽的なテクノで、一方では"Every Soul Needs A Guide"のように空の下の開放的な場所にも合う爽やかなジャジー・テックハウスもあるが、雰囲気は異なれど心を揺さぶる情熱的な響きにおいてはVince節の統一感がある。勿論Ibadanからリリースされた名作"Mystical Rhythm"も忘れてはならない曲で、Ibadanらしい黒光りする空気を伴うディープ・ハウスは既にこの頃から確立されており、最近Yorubaからリリースされた漆黒のディープ・ハウスへの道はここから始まっていたのだ。そして本作にはファンの為に本作用に構築されたビートレス・バージョンも収録されており、そちらでは曲そのものの美しさをより強く感じ取る事が出来るはずだ。もしエモーショナルなテクノ、もし情緒的なハウスを求めている人は、是非とも本作を手に取って欲しい。



Check "Vince Watson"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO12 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2016/8/6 Hiroshi Watanabe Transmat “Multiverse” Release Tour Final @ Sankeys TYO
日本人としては初となるTransmatからの作品をリリースしたHiroshi Watanabeが、そのリリースツアーとして半年間に渡り日本各地のパーティーでプレイしてきたが、その集大成としてSankyesでツアーファイナルが開催される。そこにゲストとして呼ばれるのはTransmat繋がりとしてDerrick Mayのおかげでシーンへと復活を果たしたKarim Sahraouiで、彼の曲はテクノのみならずハウスのパーティーでもプレイされるなどエモーショナルな作風はWatanabeとも通じるものがあり、今回の初来日は期待していた者も多いだろう。勿論それだけではなく、ここに至るまでに積み重ねてきたWatanabeのライブも期待せずにはいられず、今夜その集大成を披露する事になるだろう。
続きを読む >>
| EVENT REPORT6 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Karim Sahraoui - Sacred Kingdom EP (Loveland Recordings:LLR103)
Karim Sahraoui - Sacred Kingdom EP
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
2014年、Transmatの後押しにより復活を果たしたDjinxxことKarim Sahraoui。一時は音楽業界から遠ざかっていた彼も復活を果たしてからは順調な活動を行っており、以前よりも一層デトロイト・テクノらしい美しいメロディーを強調した音楽性を強め、つい最近もTransmatから2枚目となるEPをリリースしたばかりだ。本作はそれよりも少し前にオランダでフェスをプロモートしているLovelandからリリースされたEPで、リミキサーには同じくデトロイト・テクノを深く愛するVince Watsonが迎えられており、この手のテクノに目が無い人にとっては涎が出る事は間違いない。先ずはA面に収録された"Horns Of Glory"が何と言っても素晴らしく、大きな展開を設ける事はなく多段の幻惑的なメロディーを用いてトランシーな作用を含ませながら、キックやリフの抜き差しによってじんわりとした起伏を付けながら持続感を出した完全なるピークタイム向けのトラックになっている。10分にも及ぶ長い構成ながらもその快楽性の高さが故に終わりのない展開を求めてしまいそうになる程で、ぐるぐると螺旋階段を昇り詰めて高揚は増していく。裏面の"The Earth From Above"はゴリゴリとした硬めのキックなどのリズムで横揺れを誘発しつつ、ソナー音のような反復するシンセがじわじわと脳髄を侵食しながら嵌めていくスタイルで、デトロイトのエモーショナル性よりは欧州のテック系な雰囲気を纏っている。そしてデトロイト・フォロワー(本人は否定しているが)としての力量が発揮された"Horns Of Glory (Vince Watson Reshape)"、原曲から大きな変化はないもののシンセは透明感を増し柔らかい音になり、その上で荘厳な響きも加えてドラマティックな盛り上がっていくこの曲は、Vinceの作風として生まれ変わり新たな魅力を発している。それぞれ期待通りで外れ無し、デトロイト・テクノ好きならば納得の一枚だ。



Check "Karim Sahraoui"
| TECHNO12 | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2015
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。何やかんやで今年も大小51ものパーティーへと足を運び、また価格高騰にも拘わらず素晴らしいヴァイナルに出会うとついつい購入し、大量のCDを購入しながらも未開封のまま放置したりと、例年と変わらず素敵な音楽に囲まれた続けた一年でした。その一方で仕事やプライベートにも時間が取られる事が多くなった影響もあって、大量にリリースされる音源に追いつかず、ブログの更新頻度も例年に比べるとやや落ち気味になったのも事実。でも音楽は好きなので細々とでも素晴らしい作品を、来年以降も紹介し続けられたならと思います。歳をとったせいかは分かりませんが、ベストに選んでいる作品は何だかリスニング寄りの物が増えてきている印象ですが、部屋の中で聴く音楽とクラブで聴く音楽は別物であり、そういった点も何となく反映されているかもしれませんが、少しでも皆様が素敵な音楽に出会えるきっかけになれば嬉しいです。それでは、来年も良いお年を!
続きを読む >>
| BEST | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/10/3 Sunset Lounge @ 江ノ島展望台
Sunset Lounge 2015 Part1

もうすっかり涼しくなり季節は夏から秋へと変わったこの季節に、夏の余韻を締め括るべく江ノ島展望台にてSunset Loungeが開催された。野外パーティーの中でも普段クラブで遊ぶような層のためにだけでなく、老若男女幅広い世代や家族連れまでにも対応した受け皿の大きさと、そして決して知名度の高い外タレ勢に頼る事なく積極的に日本のアーティストの紹介に務めるなど、パーティーに対する熱い志が伝わってくる。今回はベテラン達がユニットを組んだ真っ青(山崎真央×鶴谷聡平×青野賢一)、今は亡きNujabesの音楽性に共振するUyama Hiroto×Haruka Nakamura、日本にて活動するバレアリック体現者のMax Essa、DJ FencerとBestsellerによる新鋭DISCOユニット・616 -無重力-、そしてSunset LoungeのレギュラーDJであるCalmが出演し、新旧上手くバランスの取れた出演陣だ。さて、今年の5月開催時には残念ながら曇り空のために望めなかった美しいサンセットはどうだったのか。
続きを読む >>
| EVENT REPORT6 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Eminescence (Yoruba Records:YSD68)
Vince Watson - Eminescence
Amazonで詳しく見る(MP3)

Vince Watson以上に金太郎飴のように似通った曲を作り続けるアーティストはそう多くはない。良い意味でも悪い意味でも時代に迎合する事なく、幻想的でエモーショナルなテックハウスのスタイルを自身の個性として確立させ、それを過去から未来へと向かって一貫して追求している。逆にその揺るぎない一貫性の為に新作をチェックするのも放棄してしまう事も少なくないのだが、今回は意外にもスピリチュアルなアフロハウスを手掛けるYoruba Recordsよりリリースした事によって、その異色の組み合わせが興味をそそる事で注目を集めている。勿論そんな物珍しさだけで評判になるような事はなく、やはりYorubaからとなってもVinceらしい美しいシンセの響きを、そしてレーベル性を多少は意識したのかディープ・ハウス風な壮大な世界観を作り上げ、近年の作品の中でもベストと呼べる内容となっている。EPの幕開けとなる"Moment With Lonnie"はキックの入らないビートレスなアンビエント風だが、滴り落ちるような静謐なピアノメロディーと荘厳なパッドのレイヤーは何処か宗教的でもあり、Yorubaというレーベルの神秘的な要素も共存している。そして"Eminescence"ではこれぞVinceの真骨頂とも呼べるエモーショナルなピアノのコード展開とシンセの絡みが現れ、カチッとしたパーカッションや重いベースラインが軽快に走るグルーヴを生み、フロアの中で涙を誘うような感動的な展開を繰り広げている。裏面の"Calypso"は過去にも聴いた事があると錯覚する正にVinceの金太郎飴的なテック・ハウスで、こちらもピアノソロや美しいシンセが融け合い動きのあるシンセベースやトライバルなビートが疾走するデトロイトフォロワーを宣言する(本人は否定しているが)ような作風だ。そして狂騒が過ぎ去った後のアフターアワーズを思わせる"Under The Skin"は、これもしっとりと切ないピアノが胸を締め付けるダウンテンポで、大らかで重厚なストリングスがよりドラマティックな終焉を演出する。思っている以上にコテコテにピアノやシンセを多用し荘厳さやエモーショナルな性質を打ち出して、非常にお腹いっぱい感はありつつも、これこそがVince Watsonなのだと主張する作品なのだ。



Check "Vince Watson"
| TECHNO11 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015/4/4 Deeep Detroit Heat @ Air
テクノに於ける聖地とも言えるデトロイトの中でも、特にDJ歴の長いTerrence Parker。1979年にDJを始めたそうで既に経歴は35年を越えるが、受話器ヘッドフォンを使用した見た目の特徴と、ヒップ・ホップのスタイルを応用してテクノからハウス、ファンクやソウルにイタロ・ディスコまでミックスするゴスペル・ハウスと称されるプレイは、多くのDJからも高い評価を得ている。元々来日自体はそれ程多くなく昨年は大雪が降る中で東京以外でツアーを行っていたのだが、今回は5年ぶりに都内でのクラブに出演となった。そしてそれを迎え撃つのはFuture TerrorにてParkerを初来日させたDJ Nobu、そしてDJ ShibataやYou Forgotなどハウス・ミュージックに於いてはそれぞれ定評のあるDJで、充実した布陣となった。
続きを読む >>
| EVENT REPORT5 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2013/4/13 ESCAPE presents Galactic Soul @ Eleven
魂を揺さぶる程にエモーショナルなテクノを手掛けるVince Watsonだが、Vincent I. Watson名義によるサウンドトラックを思わせるノンビートなアルバムに於いても、ビートが無い事でより美しい音響を活かしたエモーショナルなテクノを聴かせる事に成功した。そして彼の音楽の真骨頂はライブにあるのだが、初来日であったYellowから10年以上経過した上でElevenへと改められた場所へと遂に帰還してライブを披露する事になった。そのライブの前後にはHiroshi WatanabeとAlex from TokyoのDJがあり、正に"Galactic Soul"と言う一夜に相応しいアーティストが集結した。
続きを読む >>
| EVENT REPORT4 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vincent I. Watson - Serene (Pyramids Of Mars:POMCD002)
Vincent I. Watson - Serene
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
デトロイト・テクノにも匹敵するエモーションなテクノを生み出すVince Watsonは、良い意味で金太郎飴的にフロア受けするビートに心揺さぶるドラマティックな旋律を乗せたダンストラックを一貫して制作している。しかしそのメロディーやコードを重視した作風は必ずしもフロアの為だけのものではなく、リスニングとして機能する側面がある事は以前からも感じさせていた。本作はRadio Slaveが立ち上げたばかりのPyramids Of Marsからのアルバムとなるが、Vinceも新しい挑戦と考えたのかVincent I. Watsonによる本名名義によってリスニング/アンビエントに特化した音楽を手掛けている。前作がジャズ・ヴァイブス溢れる生っぽさもあったダンスアルバムであったのに対し、本作では機械的な電子音響に特化し理知的な耽美さや叙情を聴かせている。研ぎ澄まされた耽溺するメロディーと共に幻想的な音が散りばめられた紛れもなく美しい音楽だか、音の後ろに人間の感情があると言うよりは音そのものの意志に自然と広がる事を委ねたようなドローン的な音響も強く聴こえてくる。アンビエントでありつつもアンビエントのように快楽主義でもないし、ドローンと言うには余りにもドラマティック過ぎる気もするが、終わりの見えない地平の先へと続いていく深い残響も伴って壮大なサウンドスケープを描く事に成功している。なので全編通してビートレスな作風であるにもかかわらず、今までのダンスアルバムよりも重厚感なり包容力と言う点に於いて勝っているのは面白い結果だ。ジャンルとして表面的には今までとは変わっているが、今までのVince Watsonのダンストラックが好きだった人にも違和感なく受け入れる事が出来るだろう。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO10 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Funk D'Void - Balance 022 (Balance Music:BAL006CD)
Funk DVoid - Balance 022
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
大物のテクノ/プログレッシヴ・ハウス系のDJを起用して人気を博しているミックス・シリーズ"Balance"の最新作は、グラスゴーを代表するテクノ・アーティストであるFunk D'Voidが担当している。綺麗目のテック・ハウスや壮大な展開のプログレッシヴ・ハウスもこよなく愛すD'voidならば、このシリーズに起用されるのも至極当然であり、恐らく多くの人が彼に期待しているミックスを期待通りに手掛けている。本作では彼自身のルーツをも意識してミックスしたそうで、CD1にはLos Hermanos、Vince Watson、Spirit Catcher、Delano Smith、Monty Lukeなどデトロイト周辺、またはそれに影響を受けたアーティストの曲が多く収録されている。基本的には4つ打ちのダンススタイルではあるが無闇にアッパーにする事もなく、D'Voidらしい透明感や清潔感を保ちながらテクノ/ハウス/ミニマルを滑らかに綱渡りするスタイルだ。高低差のある山と谷を行き交う派手は展開は無いが、スムースなミックスによってじわじわとD'Voidのテッキーな世界へと引きずり込む手腕はなかなかのもの。一方CD2の方は真夜中の熱狂的なダンスフロアからは少々距離を置き、どちらかと言えば朝方になりなだらかに終焉に向かって行くような、またはベッドルームでのBGMにも適したリスニング系として選曲されている。Lucid Nationのシネマティックな曲から始まり、Kolomboによる極上のバレアリックを通過後、Steve Reichによるミニマルなアンビエントの"Electric Counterpoint"へと繋がる序盤の流れは本当に素晴らしい。その後Space Dimension Controllerの切ないスペーシーなテクノである”Journey To The Core Of The Unknown Sphere"、Vince Watson変名の男泣きアンビエント"Celtic Beauty"、Joris Voornによる"Re-2001"など幻想的なシンセの壁に包まれ、そこから流麗なテック・ハウスで穏やかな波に揺られつつ終盤ではファンキーな流れでクライマックスを迎える。2枚組と言う事で少々情報過多な量に食傷気味になるのも否めないが、そこは2枚のCDでコンセプトを分けた点である程度は解消されているし、Funk D'Voidらしさは期待を裏切る事なく表現されていると思う。

試聴

Check "Funk D'Void"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO10 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2012
今年も一年間当ブログを御覧頂いた読者の皆様、どうもありがとうございました。相変わらず音楽は作品が売れないだとか、パーティーも以前に比べると活気がないだとか、ここ数年同じように苦しい状況が続いています。しかし昔から変わらず、それどころか都内ではパーティーもどれに行くべきか悩むくらいに溢れており、その充実度は昔よりも遥かに高いでしょう。またクラブミュージックに於いてさえデジタル配信は既に充実していますし、その一方で再度アナログでのリリースに拘るアーティストも増えてきたり、音楽を聴く為の環境自体は十分に整っている事は間違いありません。決して音楽自体の魅力が失われているわけではないと、私は信じています。さて、それではそんな気持ちで選択した毎年恒例の年間ベストと共に、来年も良いお年を!
続きを読む >>
| BEST | 09:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Interference EP (Tresor:Tresor.244)
Vince Watson - Interference EP
Amazonで詳しく見る(アナログ盤)

様々なレーベルを渡り歩きながらエモーショナルなマシンソウルを追求してきたVince Watson。最近5年ぶりのアルバムをリリースしたばかりですが、勢いを止める事なく近年復活を果たしたTresorからは2作目となるEPをリリースしました。アルバムが比較的ソフトな音色を多用してリスニング向けにも適した作風だったのに対し、このEPでは当然の如くツールとしてフロアで活躍する攻撃的なテクノを披露しています。"Interference"は地面を這いずりながら突進するように平坦なグルーヴながらも、そこに終始金属音を思わせるパッドを薄く伸ばして被せる事で荒廃したドイツ系のテクノをも意識している様で、Tresorと言う硬派なテクノのカラーに合わせた印象も受けます。裏面では彼らしい2層に分かれたメロディアスなシンセと脈動するリズムが組み合わさった"The Secret"が収録されており、汚れなき透明感に溢れた美しいサウンドにうっとりとするテクノ/ハウス両方面に対応した秀逸な作品と言えるでしょう。更にはそれをビートレス構成にした"The Secret (Melody)"、ビートを抜く事でより綺麗な上物の音が鮮明となり情緒が増し、AIテクノにも似た未来的な世界が広がる事でしょう。文句無しにVince Watson節が全開となった1枚ですね。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Every Soul Needs a Guide (Everysoul Records:ESOL003)
Vince Watson - Every Soul Needs a Guide
Amazonで詳しく見る(MP3)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
前作"The eMotion Sequence"(過去レビュー)から早5年、EPと言う媒体では継続的に新作を送り出してVince Watsonも、この新作アルバムを完成させるまでには苦労が多々あったようだ。最も大きな問題は元々はLaurent Garnierが主宰するF Communicationsの為に用意されたアルバムだったものの、レーベルの活動がストップしたせいでリリースも頓挫してしまった事だ。しかしそこから再度時間を掛けて作品を見直したおかげで、彼自身も「90年代にスタートさせた僕の音楽人生の中で、もっとも完成度の高いものになるだろう」(clubberia参照)と言わしめるアルバムを完成させた。Vinceの十八番と言えるシンセストリングやパッドの美しい伸び、調和を成すスムースなコード展開などは当然健在だが、更に前作でも芽を出していたブロークン・ビーツやジャズ・ヴァイブスと電子の融合が深みを増して4つ打ちからの解放を目指している様に思われる。またピアノやローズの強い存在感はテクノと言う無機質な言葉に爽やかな清涼感、そして魂の情動を誘発するノスタルジアを付与する事に成功し、ダンスフロアの為だけでない内面を見つめ返す繊細な音楽性へと歩みを進めている。それは決してダンスフロアからの離脱ではなく、ダンスとリスニングを綱渡りする事でVince Watsonの音楽人生の集大成として、またアルバムと言う形式でテクノに於ける感情表現を最大限に聞かせる結果なのだろう。リリースまでには相当の時間が経ってしまったが、その空白期間を埋めるだけのTECHNO SOULに満たされた素晴らしいアルバムだ。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO9 | 12:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Octave One - Revisited : Here, There, and Beyond (430 West Records:4WCLCD1-500)
Octave One - Revisited : Here, There, and Beyond
Amazonで詳しく見る

デトロイト・テクノ界隈にしては古参ながらも細々と定期的に制作活動とライブを行う奇異なユニット・Octave One。主軸のBurden兄弟2人と更に他の兄弟も加わり最大5人で活動する事で常に前進し続け、2011年には彼らが運営する430 Westも20周年を迎えたその記念として、お世辞抜きに豪華なアーティストを起用したリミックスシリーズをリリースしていました。やけに矢継ぎ早にシリーズ化するなと思っていたら、案の定未発表リミックスも追加しこんな風にコンピレーション化されました。Octave One自身によるリミックスからGerald Mitchell、デトロイトフォロワーとしてVince WatsonやAril Brikha、ハードテクノ方面からはFunction+RegisやCari Lekebusch、Luke Slater、そして世界のテクノゴッドであるKen Ishiiらが参加と近年稀に見る実力派ベテランが集まっており、これもOctave Oneの地道な長い活動に対する敬意があってこそだと感じられます。まあしかし逆に言うと既に大成しているベテランを起用しているだけあって、聴く前から何となくは音の予想が出来ると言う点に於いて期待を超える事は無いのですが、その分どのアーティストも外さない安定感のあるリミックスを提供しています。Aril BrikhaとVince Watsonは抒情豊かなメロディーを生かして完全に彼らの音へと作り替え、Ken Ishiiは特有の奇妙な音色がファンキーで、そしてGerald Mitchellな軽快なラテングルーヴを導入し疾走します。Cari LekebuschやLuke Slaterは暗く退廃した雰囲気の漂うDJツール向けとして、そしてAlter Egoによる"Blackwater"は極度に展開を抑え焦らしに焦らすトランス調な曲調で、各々の味は分り易く表現されていると思います。これだけ豪華なリミックスであればOctave Oneは知らないなんて人でも、またデトロイト・テクノに馴染みがなくとも十分に楽しめる事でしょう。

Check "Octave One"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Heartbeat Presents Mixed By Francois K.×AIR Vol.2 (Lastrum:LACD-0221)
Heartbeat Presents Mixed By Francois K.×AIR Vol.2
Amazonで詳しく見る

クラブAIRが世界中で活躍するDJをフィーチャーして提供するMIXCDシリーズの最新作は、NYハウスの重鎮・Francois Kevorkianが担当。昨年3月にも同シリーズからMIXCDをリリースしたが、そこから一年半で更なる新作をリリースとは音楽への意欲は衰えるどころか尚盛ん。非常に長いDJ/アーティスト経験を持ちながらも常に前進する姿勢を持つ彼は、現在はターンテーブルの代わりにPCを用いてデジタルミックスを行なっている。それは単に楽をする為の道具としてではなく、アナログをCD以上の音質でPCに取り込む音への拘りや、デジタルミックスならではの有り得ないスムースな繋ぎを行う等、彼にとって最高のパフォーマンスを得る為の道具として導入している。あくまで品質を高める為、であるからしてエフェクターに関しては今でもハードウェアが中心と、全てが全てソフトウェア任せな事でもないところに職人気質を感じるだろう。さて前作では自身が主宰するWave Music音源を中心としたレーベルサンプラー的な意味合いもあったが、本作では最新のテクノを中心とした今を感じさせるプレイを披露している。幕開けは自身で本作の為に制作したSE的な壮大なトラックで始まり、そしてDonato Dozzyの揺蕩うアンビエントやAreaのディープテックで深みに嵌り、序盤にして最初のピークであるGonnoの"Acdise #2"が炸裂する。バレアリックな高揚感で昇天した後は再度ダビーテック、テックハウス辺りを彷徨いながらクラブでのドープな深い時間帯を匂わせつつ、終盤ではガス抜きされた様にテンションを抑えながらラストでSurgeonのSE的なトラックで幕を閉じる。非常に良く練られたストーリー性を持ち、そして上質と洗練を伴う展開でありながら、しかし老獪と言う言葉が似合わない新鮮でエネルギッシュなプレイには閉口するしかないだろう。Francois Kevorkianは正真正銘、今も現役なのだ。ただここ数年はテクノミックスが続いているので、そろそろジャンルと時代を横断するミックスも聴ければとも思う。

Check "Francois K."

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
2011/10/1 Freaks Village 2011 @ さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト
今年5月に開催された野外フェス・Freaksが、今度は二日間のフェスへと拡大しFreaks Village 2011となって開催されました。都内から一時間弱で行ける相模湖にあるプレジャーフォレストと言うキャンプ場を使用して、昼間から夜にかけて国内外問わず多くのクラブ系アーティストがプレイするパーティーであり、しかも値段も前売りだと割安なので、事前情報から考慮すると中々良さそうな印象だったので遊びに行ってきました。
続きを読む >>
| EVENT REPORT3 | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Atom EP (Tresor:tre239)
Vince Watson - Atom EP
Amazonで詳しく見る(MP3)

数々の著名なレーベルから名作をリリースしてきたVince Watsonが、遂にドイツテクノの老舗中の老舗・Tresorより新作を披露。と言ってもやっぱり何処であろうと何時であろうと変わらずに、レーベルカラーを全く無視したVince節全開なエモーショナルなテクノを貫いておりました。タイトル曲の"Atom"はデトロイトテクノまんまな幽玄な上物が反復し、スピード感を保ったまま最後まで走り抜けるメロウなテクノ。メロディアスなシンセが徐々に被せられドラマティックな展開が繰り広げられるまあお決まりの作風ではあるけれど、やはりこの手の作品を作らせると最上級の物を打ち出してくるので文句はあるまい。裏面の"Flux"は多少肩の力が抜けてよりエモーショナルでよりディープさを強め、温かみのあるシンセストリングスと星が瞬く様に散りばめられたシンセで、コズミックな世界観を創造。深みに嵌めてくるタイプで、闇夜のクラブで美しく鳴り響きそうですね。そしてデジタル音源には、アナログ未収録曲が追加されている模様です。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
The Third Man - Tangier (Applied Rhythmic Technology:ART DDS-4)
The Third Man - Tangier
Amazonで詳しく見る(MP3)

UK屈指のデトロイトマニア・Kirk Degiorgioが自信を持ってプッシュしているToby LeemingことThe Third Manが、ARTより2枚目となるEPをリリースしました。ジャンルを跨いで音楽への深い造詣を持つKirkが推すなら疑う必要は無いのですが、既に多くの有名なDJも本作に絶賛のコメントを残しております。A面の"angier"はこれぞデトロイト節とも言える重厚なシンセストリングスが鳴り響き、シンセのアルペジオがドラマティックに展開する疾走感のあるハイテックテクノ。感情を揺さぶる感動的な美しさはピークタイムに回してこそ映える程で、とにかくまあ誰がプレイしたってフロアは大盛り上がりするに違いない。そしてB面にはなんと同様にデトロイト愛を公言しているVince Watsonが、前作に収録されていた"Paucity"をリミックスをした曲を収録。こちらは一聴してVinceと分かるテックハウスな作風に作り替えられており、心地良いグルーヴィーなイーブンキックの上を幻想的なシンセのリフが絡み合い、星の瞬きの様なコズミックな音が散りばめられた幻想的な曲。9分近くと長尺ながらも壮大な展開が待ち受けており、何時までも終わって欲しくないとさえ思う事でしょう。両面お薦めな一枚。

試聴

Check "The Third Man"
| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2010/05/11 Frank Müller aka Beroshima @ Dommune
10日の夜に家で酔いながらDommuneを聴いていたら、なんとなく11日のFrank Müller aka Beroshimaを応募してしまい、抽選に当たったので久しぶりにDommuneに行ってきました。すんません、Beroshimaと言えば"Horizen"、むしろそれしか知りませんが。で当日着いたら実はライブだったのね、TR-707とかPCとかの機材が置いてあってちょっと嬉しい。実際は前半ライブで後半DJって感じだったけど、ライブの方は自分が聴きたかった"Horizen"はテッキーなオリジナルと壮大なプログレリミックスの2種類やったし、硬めのテクノからデンデケエレクトロ〜ディスコ、シカゴハウスもどきまでプレイして、なかなかの盛り上がりでした。現場には知り合いの音楽オタクの方と証券マンが居たので音楽談義をしながら聴いていたのですが、TRのチープなリズムトラックが良いよね〜とかいかにもオタクな話ばかりしてたな…。上物なんかは割と綺麗目の音が多かったけれど、やはりTRやTB系のアナログ機材は当たりが耳に優しいのに音は図太くて凄いな〜と思うよ。あのカチカチしたキックとかハットの音だけで、丼3杯の飯は喰えますよ。後半はYelloとかVince Watsonとかエレポップ〜ディスコ〜テクノとプレイして、かなりイケイケに上げていました。普段家でそんなにディスコとか聴かなくても、クラブでブリブリベースラインが流れると気分も高揚してしまいますね。惜しむらくはなかなか大きな音量が出せない事で、もうちょっと音圧音量が感じられると如何にもクラブらしい雰囲気になるのだけど。

| EVENT REPORT2 | 14:15 | comments(0) | trackbacks(0) | |
UPCOMING EVENT
2010/05/01(SAT) CABARET @ Unit
Live : DBX
DJ : Daniel Bell, yone-ko, masda, sackrai

2010/05/01(SAT) FORWARD @ Air
DJ : Francois K., Calm

2010/05/01(SAT) Mother presents UNIVERSAL SOUND OF ORCHESTRA @ ageHa
Live : System 7, Son Kite and more
DJ : Mixmaster Morris, Artman, Sinn and more

2010/05/02(SUN) Thomas Fehlmann Japan Tour 2010 @ Eleven
Live : Thomas Fehlmann
DJ : DJ Wada, Universal Indiann

2010/05/02(SUN) Rainbow Disco Club @ 晴海客船ターミナル臨港広場特設ステージ
"RAINBOW DISCO"
DJ : DJ HARVEY, METRO AREA, KENJI TAKIMI, KOJIRO, MATT EDWARDS, NICK THE RECORD, GO KAMINOMURA

"THE TOP"
LIVE : VINCE WATSON, MIRKO LOKO, SIDE B
DJ : AME, LEON & SKINNI PANTS, TEZ & KUSDA, LOUD MINORITY RADIO, KELIE

2010/05/04(TUE) LARRY HEARD JAPAN TOUR 2010 @ Air
DJ : Larry Heard, DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz

2010/05/04(TUE) Redshape Japan Tour @ Module
Live : Redshape
DJ : Keihin, Gonno, Naoki Shinohara

2010/05/04(TUE) MINUS CONNECTED #8 @ Womb
DJ : Richie Hawtin

2010/05/07(FRI) CLUB MUSEUM 7th Anniversary!! "777" @ Unit
DJ : FREQUENCY 7 aka Ben Sims + Surgeon - 7 HOURS Show ! -

2010/05/08(SAT) DJ HARVEY 2010 tour of Japan @ Eleven
DJ : DJ HARVEY, DJ GARTH

2010/05/15(SAT) FUTURE TERROR VS BLACK CREAM @ Liquid Loft
DJ : FUTURE TERROR(DJ Nobu, Haruka, Kurusu) & BLACK CREAM(HATTORI, SE-1, Apollo)

2010/05/21(FRI) root & branch presents UBIK @ Unit
DJ : Norman Nodge, DJ Nobu

2010/05/29(SAT) Real Grooves Volume 41 Samurai FM Relaunch Tokyo @ Eleven
Live : Pier Bucci, Yasuharu Motomiya
DJ : Pepe Bradock, MX

2010/05/30(SUN) SOLAR FREQUENCY @ お台場青海シーサイドコート
【GALAXY STAGE】
DJ : JEFF MILLS, TAKKYU ISHINO, KEN ISHII, DJ NOBU, LOUD ONE

【WOMB SATELLITE STAGE】
DJ : DJ Aki, THE AMOS, Dr.SHINGO, RYUSUKE NAKAMURA, DJ LUU, スガユウスケ, DJ HARRY

【YOUNAGI AREA】
DJ : IZURU UTSUMI, DJ YOGURT, Shhhhh, Q, SINN

まだGW近辺の仕事の予定に目処がつかないので、どのパーティーにいけるかは未定。Thomas Fehlmannのライブは良いよ〜、エレガンスなダブテクノ。Larry Heard+DJ Sprinklesも行きたい、オールドスクールなハウスが多そう。そして最近軟弱になっている自分にはベンシム+サージョンのハードミニマル7時間地獄が気になるが、一夜を耐えきる自信は無いし、男臭そうなパーティーだよなぁ…。だがそこに痺れる憧れる!
| UPCOMING EVENT | 08:00 | comments(9) | trackbacks(0) | |
Conforce - Machine Conspiracy (Meanwhile:mean020cd)
Conforce - Machine Conspiracy
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(UK盤)
Boris BunnikことConforceは2007年にオランダのデトロイト系を積極的にリリースするRush Hourからデビューしたテクノアーティスト。明らかにデトロイトテクノに影響を受けたサウンドで着実に評価を高め、デビューから3年にして満を持して初のオリジナルアルバムをリリース。作風の新しさと言う観点ではオリジナリティーは希薄なものの、初期Carl Craigのアナログで優しい当たりの、そして透明感に溢れたシンセサウンドや、Juan Atkinsを継ぐスペーシーでエモーショナルなトラック、Basic Channelの奥深いダビーな音響を伴ったトラック群は確かに粒揃い。本家デトロイトよりも感情を奮い起こすソウルは敢えて抑え目に、それよりもインテリジェンステクノのように未来的で流麗に装飾されているのがやはりデトロイトフォロワーに共通する点でしょうか。良い意味でデトロイトテクノを洗練した音は、よりイマジネイティブでネットワークに広がる仮想の空間を演出しているようでもある。聴いている内に何時の間にか電子の仮想空間に捕らわれていくに違いない。Vince Watson、Quince、Shed、Echospace辺りの音が好きな人には是非聴いて欲しい一枚。



Check "Conforce"
| TECHNO7 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2009
2009年も当ブログをご愛読頂きありがとうございました。今年は転職したりDJしたりと転機もあり、山あり谷ありながらも充実した一年でした。また様々な方にご迷惑&お世話になり謝罪と感謝の気持ちで一杯です。歳と体は成長しても精神面では相変わらず小学生のノリなので、来年からは落ち着いた大人になりたいものです。

さて音楽業界にも不況の波が訪れておりますが、決して音楽の質が落ちている訳じゃありません。夜空には目には見えないけれども数多くの星が輝いている様に、音楽だってまだ僕も貴方も見つけていない素敵な音楽が埋もれている筈。音楽に対し愛を持ち自分の心に忠実になり耳を澄まして、貴方を幸せにしてくれる音楽を見つけて欲しいと思います。最後に自分の中での2009年ベストを選んでみました。が、あくまで今の気分なんで、また後で選び直したら変わるでしょう。それでもミュージックラバーの参考になれば幸いです。ではでは来年も良い一年になる事を祈って…
続きを読む >>
| BEST | 00:10 | comments(4) | trackbacks(2) | |
2009/11/20 AT-FIELD @ EFFECT
祝・脱DJ童貞!!

友達の下川カユコさんと全玉ちゃんが企画するAT-FIELDと言うパーティーでDJしました〜。自分が思ったよりも多くの人に遊びに来て頂いて、本当にどうもありがとうございました。ミキサーも持ってないんで当然繋ぎも出来ないので内心不安でしたが、取り敢えず自分の好きな曲をがしがしと回させて頂きました。う〜ん、レコードはやはりピッチ合わせや繋ぎが難しい…。後でCDJも使ったんだけど、BPM出るからレコードよりかなり扱いが楽でしたね。続きで回した曲やパーティーのお写真でもどうぞ〜
続きを読む >>
| EVENT REPORT2 | 17:45 | comments(12) | trackbacks(2) | |
Vince Watson - Duality Pt1 (Mule Electronic:MULE052)
Vince Watson-Duality Pt1
Amazonで詳しく見る

ついでにもう一枚、Vince WatsonのEP。こちらは昨年に日本のMule ElectronicからリリースされたEPですが、まあどこのレーベルからリリースしようとそんなに作風に変化は無いのがVinceの持ち味。A面の"Dualism"は彼の中ではそこそこハードめなトラックですが、途中からウニョウニョでどぎつい上物が入ってきて微妙にトランスっぽい感じがします。とは言えぎりぎりトランスに行かずに、幻想的なシンセストリングスで毒を中和して、疾走感のあるデトロイトテクノ風に何とか仕上げたようなイメージ。フロアの爆音で聴けば俄然盛り上がるのは、誰にも予想出来る良作。B面の"Ghost In The Machine"はタイトルが格好良いですが、バーカッシヴなリズムが効いているせいか引き締まってファンキーな仕上がりで、A面の微妙にトランシーなトラックに比べるとこちらの方が普段のVinceっぽいかなと思います。コズミックな上物シンセが散りばめられていて、デトロイトをそのまんま継承した様なハイテックテクノですね。うむ、両面文句無しにお勧め。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO7 | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - My Desire (Planet E:PLE65305-1)
Vince Watson-My Desire
Amazonで詳しく見る(MP3)

デトロイト病に冒された人間の一人・Vince Watsonの新譜は、本家デトロイトテクノのパイオニア・Carl CraigのPlanet Eからのリリース。疾走感のあるリズムトラックに美しいシンセサウンドを重ねるVinceの作風はまあ基本的に毎度の事なんだけど、本作はPlanet Eからのリリースと言う事もあってかかなり本気印。A面の"Qualia"はいつものVince節と言うか、テクノな4つ打ちにシンセの薄いヴェールが乗っかった幻想的でロマンティックなデトロイト風テクノ。あくまで"風"が付くのはデトロイトの要素であるファンキーな面が薄いからですが、デトロイトをヨーロッパ的に解釈したテクノと言う意味では非常に素晴らしいトラックだと思います。そして今回の目玉はB面の"My Desire"、これはなんと69(Carl Craig)の"Desire"をビートレスに解釈した曲だそうで。長尺ビートレスな曲なんだけど、これが涙を誘う程の美しさと心を揺さぶる感情的なドラマが詰まっていて、Vinceの才能大爆発なトラックなのです。所々に"Desire"のメロディーらしき旋律が浮かび上がり、そして途中からは泣きのピアノが乱れ打ちし激情の瞬間が待ち侘びるドラマティックな展開。文句無しに泣ける一曲。この勢いでPlanet Eからアルバムも出して欲しいなと思います。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO7 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Kentaro Iwaki - Mule Musiq Mixed 2009 (Mule Musiq:MMD11)
Kentaro Iwaki-Mule Musiq Mixed 2009
Amazonで詳しく見る

自身のプロジェクト・Dub Archanoid Trimやレギュラーパーティー・Floatribeなどでも活躍する岩城健太郎が、日本のインデペンデントなテクノレーベル・Mule Musiqの音源を使用し、ただ曲を繋ぐだけではない細かな構成を伴ったMIXCDをリリースしております。Mule Musiq(と傘下のMule Electronic、Endless Flight)と言えばドイツテクノの総本山・Kompaktがディストリビュートを行っている事からも分かる通り、ミニマルやテック系では上質な作品をリリースし続け注目を浴びていてるレーベルなのですが、深いテック系のプレイを得意とする岩城さんがその音源を調理しちゃったのだから、その結果が悪い訳は無いでしょう。今回はその三つのレーベルの合計120作品の中から30曲程選び抜いて、Richie HawtinやJoris Voornらと同じ様な手法で一つの時間帯に数曲を重ねるミックスを披露しています。とは言っても二人が徹底的に技術を見せつけ練り上げた様なミックスなのに対し、岩城さんの場合はそこまで観念的になる事もなくあくまでフロア対応のグルーヴが中心にある事が特徴。前半はミニマルでテッキーな音が中心で、冷淡でありながら情緒揺さぶる恍惚感が漂い目眩く曲が入れ替わり進む展開。考える暇など無しに深い世界に引き込まれます。中盤はやや緩めになりつつも幻想的で深い音になり、そしてドラマティックなVince Watsonの曲を挟んだりし一気にピークを迎えます。しかし前半は飛ばしまくった反動なのか終盤4曲のダウンテンポやアンビエントな音で30分近くもあり、冗長でテンションが落ち気味になってしまったのが残念。最初から最後までフロア対応のダンストラックでも良かったと思いますが、でもMule Musiqとそして岩城さんのテックの魅力が十二分に詰まった内容でもあり、ディープなテクノが好きならきっとはまれる一枚でしょう。

試聴

Check "kentaro Iwaki"
| TECHNO6 | 00:05 | comments(0) | trackbacks(0) | |
ENJOY THE SILENCE (Mule Electronic:mecd15)
ENJOY THE SILENCE
Amazonで詳しく見る

テクノと言うとやはり圧倒的に海外のレーベルが精力的ですが、日本でもMULE MUSIQは世界規模で評価を得ているレーベルの一つだと思います。Kompaktが配給を行っている事からも分かる通りKompaktと共鳴する音も持ち合わせており、魅力的な作品をリリースし続けております。そのMULE MUSIQが現在テクノシーンで高い評価を得る面子を一気に集結させ、更には全曲新曲と言う豪華なアンビエントアルバムを制作してしまいました。参加メンバーは日本からはKoss a.k.a. Kuniyuki、Hiroshi Watanabe、KompaktからはThomas Fehlmann、DJ Koze、デトロイトフォロワーのVince Watson、独創的なエレクトロニカを展開するJan Jelinekなどぐうの音も出ない人達。彼等のトラックに関しては当然荘厳で美しいアンビエントが展開されているので説明は割愛しますが、それ以外にも良質なトラックがごっそり収録されています。初めて聞く日本人アーティスト・Takuwanは、美しいシンセサウンドがふわふわと揺れ日本的な侘び寂びも感じさせる神秘的なトラックを提供。Benjamin Brunnは奥深くバックでクリッキーな音が鳴り、表層ではチェロと思われる弦楽器がクラシックを思わせる音色を奏でる生っぽいアンビエントを展開。DJ SprinklesことTerre Thaemlitzは哀愁漂うピアノがどこか切なさを誘う枯れたアンビエント、ってこの曲は彼のアルバムに収録されていた気が…。Strategyは重苦しいシンセのヴェールに覆われた中に、宝石の様にキラキラと輝くシンセが散りばめられたトラックで、教会の中の神聖で厳かなムードを感じさせます。アンビエントと言う括りではあるけれど、どれも享楽的な方向に向かうのではなく非常に真摯で芸術的な赴きを感じさせるのが特徴ですね。MULE MUSIQ、今後も注目しておいて損はありません。

試聴

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO6 | 06:40 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2008/12/19 HMV SHIBUYA & ONLINE 10TH ANNIVERSARY presents CARL CRAIG Supported by MTV @ Womb
るんるん、今日は一人でカールクレイグ。でもクラブ行く前に美味しいビールを飲むのです、と言う事で渋谷のセンター街にある「THE ALDGATE」で一人飲んできた。ここは英国パブって言うのかな、イギリスのビールが充実している隠れ家的バーなんですよね。自分はベルギーやドイツ、イギリスのビールが好きなんでビールが充実しているバーが大好きなんです。しかもここはキャッシュオンデリバリーだから金を使い過ぎる事はないし、カウンター、テーブル、立ち飲みと色々な飲み方が出来るので、一人で行ってもカップルで行ってもグループで行っても楽しめるのです。チャージも無くて良心的だし、BGMがUKロック中心(ハードロックは絶対に流れません)なので雰囲気が良いのですわ。五月蠅い渋谷の中では大人が多いバーなのでお勧め。デートで女の子と飲むのに使いたいバーけど、相手がいないナリ。
続きを読む >>
| EVENT REPORT1 | 08:00 | comments(14) | trackbacks(0) | |
Vince Watson - Ethereal (Delsin:72dsr/vws2)
Vince Watson-Ethereal
Amazonで詳しく見る(MP3)

注文していたヴァイナルが一気に届いたので、ここいらでまとめて紹介。毎回シンセが美しいディープテックトラックを届けてくれるVince Watsonが、オランダDelsinから新作をリリース。このコンビで悪い作品がリリースされる訳は当然なく、今作も極上の一曲。実は2004年にレコーディングされていたもののお蔵入りとなっていた作品ですが、なんて素晴らしい未発表曲なんでしょう。いつもと変わらない幻想的でディープなデトロイト風のテクノですが、シンセの煌めきがまるで星の瞬きの様じゃないですか。10分にも及ぶ超大作ですが、長さを全く感じさせないどころか永遠に続いて欲しいとさえ思える感動的な一曲。既に多くのアーティストが賞賛していて、評判は上々みたいです。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO6 | 08:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Quince - En.vi.sion (Delsin:66dsr/qns-cd1)
Quince-En.vi.sion
Amazonで詳しく見る

デトロイトテクノ好きは注目しているであろうオランダのDelsin。Future Beat AllianceやAardvarck、Vince Watsonなどデトロイトテクノフォロワーと呼ばれる人達がリリースを重ねるレーベルで、音楽の質の高さは欧州の中でも屈指のものだと断言します。そして今年Delsinの中で注目を浴びているのがQuinn改めQuinceと言うニューカマー。デビューアルバムにして既に新人とは思えない粒揃いの内容で、まるで曲はCarl Craigそのもの。間違ってもパクリではないけれどこれはCarl Craigがデビューした頃の楽曲のようにオールドスクールなシンセ使いで、テクノが未来を目指している音楽である事を再度認識させてくれます。最近のCarl Craigはかなりベースラインが強くエッジも効かせてきてますが、ここで聴けるのは過去のCarl Craig系の音で柔らかい音色やアナログ感たっぷりのリズムトラックで昔のテクノが好きな人にぴったりだと思います。斬新性などは全く無いけれどそうゆうものは既にフォロワーには求められてもおらず、単純に良いメロディーやオリジナルにどれ程肉薄出来るかが重要なので、そうゆう意味ではかなり成功しているアルバムでしょう。と言うかデトロイトのアーティストが創ったと言われたら信じ込んでしまいそうな程で、エモーショナルかつソウルフル。

試聴

Check "Quince"
| TECHNO5 | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2006
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年はPRIDEの不祥事で格闘はK-1しかTV放映されません。非常に残念です。さて、今年の年越しは万座温泉で過ごすので、31日から3日までは外出しています。なのでこの更新も前もってまとめておいたのが、自動でアップされるようになっています。今日は年間ベストを選ぶと言う事で、時間をかけて今年リリースされた物で印象に残ったのを探していたのですが、あちらを立てればこちらが立たず状態でどれを切るか本当に迷いました。年間ベストとは謳っておりますが、実際の所数日後に選び直したらまた内容は変わるだろうし、今の時点の気持ちで選んで物と考えた頂いた方が宜しいかと。でもどれも最高に素晴らしい音楽ばかりなんで、是非参考にしてみてくださいね。

それでは続きをどうぞ。
続きを読む >>
| BEST | 12:00 | comments(12) | trackbacks(4) | |
Vince Watson - The eMotion Sequence (Delsin:60dsr/vws-cd1)
Vince Watson-The eMotion Sequence
Amazonで詳しく見る
 Amazonで詳しく見る(MP3)
先日のPlanet EからのEP「Renaissance」(過去レビュー)でまたもや我々を驚愕させた、UKからのデトロイトフォロワー・Vince Watson。そんな彼の新しいアルバムが、デトロイトサウンドを追求するオランダ屈指のレーベル・Delsinからリリースです。Delsinと言えばAardvarckやFuture Beat Alliance、Newworldaquariumなどコズミックなテクノアーティストが集まっていて、そんなレーベルからVinceの新作が出るのであれば相性もぴったりなのは明白です。まず注目すべきなのは今までのアルバムの中でも、一番バリエーションに富んでいる事。今までは金太郎飴の様に4つ打ちテックハウスばかりだったのが、このアルバムでは疾走系のテクノ、ディープなハウス、そしてブロークンビーツ調の曲までも収録し、アルバムとしての構成力は一番かもしれないですね。またどの曲も今まで以上に透明感に溢れ、メロディーはエモーショナルな旋律を刻み、ビートの強い曲はフロアを揺らし、ソウルフルな曲は心に温もりを与えます。コズミックな音の粒子が宇宙から降るかの如く、儚い世界がここには広がっています。Vinceはリリースするペースが速いのに、作品の質も落とさずほとほと感心するばかりですね。

そういえば確かTransmatからVinceの作品が出る予定だったんだけど、結局それはいつまで経っても出る事が無かったんだよね。このアルバムがそのTransmatから出る作品だったと、VinceのHPに書いてあった気がするんだけどもうその原文は掲載されてないですね。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(1) | |
Vince Watson - Renaissance Ep (Planet E:PE65288-1)
Vince Watson-Renaissance Ep
Amazonで詳しく見る

このTokyo Experimentは基本的にはCDを紹介するブログなのですが、何が何でもEPを紹介したい時だってあります。そんな作品を届けてくれたのは活動歴が長い割には地味な存在でありつづける、UKからのデトロイトフォロワー・Vince Watson。UKのアーティストにとってデトロイトのレーベルから作品をリリースするのはある意味ステータスなのですが、なんとCarl Craigが彼の音に惚れ込んでPlanet Eから作品をリリースしました。Vinceさんの作品は毎度毎度本当に深淵で美しく幻想的で儚い、と〜〜〜〜っても素晴らしい作品が多いのですが、その彼の活動の中でも最も素晴らしいと思える作品が今作なのです。おぅおぅおぅ、まじでこりゃやべーよ。一聴して身も心もとろけちまいそうな位エモーショナルで、フロアで聴いたらきっと泣いちまうぞ、オレ。シンセの使い方なんてデトロイト以上にデトロイトみたいな古典的な音なのに、なんでこんなにも美しいんだろうね。タンテ持ってない奴は、今すぐ買ってこいだ!

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO4 | 21:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
2006/11/17 CLASH 17 × STANDARD presents KEN ISHII "SUNRISER" RELEASE TOUR 2006 @ ageHa
昨日はageHaのテクノイベント「Clash」とKen Ishiiが送る「Standard」がコラボレートし、テクノ好きにはたまらない大型イベントが行われました。Ken Ishiiがライブを行い、ゲストにはCarl Craigを迎え、また日本の秘蔵ユニット・7th Gateのライブ有り、KaitoことHiroshi WatanabeのDJ有り、その他大勢のアーティストが集結。これで3500円(自分はディスカウント使用で2000円)なんだから、ほんと安くてお腹一杯なイベントですね。

まずは1時前に入場しワタナベさんのDJを聴く事に。久しぶりに彼のDJを聴いたのですが、やはりKaitoにも通じる荘厳で流麗なプレイ。ドラマチックなシンセサウンドに囲まれて、幻想的な世界にぐいぐい引き込まれました。美し目のテックハウスから徐々に重く音数の多い音に移っていき、終盤では儚くもガツンと来るKaito節を堪能出来存分に満足でした。DJテクニックがどうのこうのより、流す曲が自分に合いまして単純に気持ち良いんですね。
続きを読む >>
| EVENT REPORT1 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Vince Watson / Yohei Ishijima - Live At Irizo (Fenomeno Inc.:XQAU-1001〜2)
Vince Watson Yohei Ishijima-Live At Irizo
Amazonで詳しく見る

ベテランから新進気鋭のアーティストまで、知名度に関係なく素晴らしいアーティストをフューチャーし、WOMBで隔月行われるテクノイベント・IRIZO。2006年3月10日にはUK出身、デトロイトテクノに影響を受けるVince Watsonがライブ出演しました。なんとその時のライブをそのまんまCD化し、更にはIRIZOレジデントのYohei Ishijimaのその時のDJプレイも収録しています。

ではまずVinceサイドなのですが、やはりCD化すると音が鮮明と言うかクラブだと分からなかった音がしっかり聴けるのが良いですね。クラブだとズンドコ節が強調されて透き通る美しいメロディーが分かりづらかったのですが、CDではハードなリズムと美しいメロディーが類い希なる融合を果たしています。イベントの時には「金太郎飴の様に同じ音」と思ったのですが、CDで聴いても確かに終始同じ展開で同じ音なんだけれど、曲その物が素晴らしいから最初から最後まで一気に聴けてしまいますね。ライブをCD化すると音圧が感じられなかったりする事も多いけれど、しっかり分厚い音が表現されているのも好印象。怒濤のテンションで一気に突き抜けるプレイは、まじでカッチョイイです!

そしてYohei Ishijimaサイドは、実際にイベントでは殆ど聴く事が出来なかったのですが、こちらは対照的にストイックなプレイで好印象。音はテクノでありながらハウスグルーヴの4つ打ちで、じわりじわりと練り上げていく構成力のある方ですね。比較的音数少なめのトラックを使用していて、ゆるゆると聴かせつつもいつの間にかダークな世界観に引き込まれていく感じです。毒気のあるヤバメの音が多くて、今度はイベントでしっかり聴いてみたくなりました。

激しいライブと聞かせるDJプレイ、対照的なCDが2枚セットで2500円。内容も素晴らしく、大変お得ですよ。

試聴

Check "Vince Watson" & "Yohei Ishijima"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO3 | 23:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
2006/07/16 IRIZO @ WOMB
今回の連休はどこもかしこも大型イベントで正直どれに行くか迷う位だったのですが、私は実はどこにも行く気はありませんでした。単純に昼間に遊ぶ予定が一杯だったので、夜はのんびり休もうかなと思っていたからです。ところが急に仲の良い子がEXTRAWELTを聴きたい聴きたいとせがむものですから、急で申し訳なかったのですがIRIZOレジデントDJのGA9さんにゲスト頼んで遊びに行きました。
続きを読む >>
| EVENT REPORT1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
Michel De Hey - Two Faces (541:541416 501376)
Michel De Hey-Two Faces
Amazonで詳しく見る

微妙に名前を聴く位で殆ど詳細の分からないMichel De Hey。なんでもオランダテクノシーンでは最も有名なアーティストだそうで、活動歴も20年以上を誇るベテラン中のベテランだそうです。WIRE04にも出演していたそうで実力は保証されていそうだし、Secret CinemaやJoris Voornとも共作をしているのでそこら辺の音が好きな人は注目でしょうか。Michel De Heyの事を知らないのにこのMIXCDを買ったのは、Vince WatsonやAril Brikhaらの自分の好きなアーティストの曲が使われていたからなんですがね。実際購入したのは正解で、「Two Faces」のタイトル通り内容の異なる2枚組で充実しておりました。

取り分け気に入ったのはCD1で、最近流行のNathan FakeやAlex SmokeなどBorder Communityに通ずる覚醒的プログ系の曲が中心にまとめられています。終盤近くまで上げる事もなく、じわりじわりと感覚が麻痺していく様なドラッギーかつギラついた流れで終始テンポを保ちます。激しさで一気に持っていくより、やっぱりディープでミニマルな徐々に独特の世界観に引き込むこうゆうスタイルが近年の流行なんですね(自分も以前程家ではハードなCDは聴いてないし…)。途中まではそんな感じでゆらりゆらりとしているのですが、終盤3曲で一気に豹変。自身の曲〜(Funk D' Void's Remix)〜Aril Brikhaと立て続けに透明感溢れるデトロイト系のトラックを連発し、覚醒的な雰囲気から目覚めた様にスタイリッシュでエモーショナルな雰囲気に変化します。特に「Camera(Funk D' Void Remix)」は幽玄なシンセサウンドが鳴り響き、このMIXCDの山場になっていると思います。まさかこんな意外な展開が待っているなんて、想像だに出来ませんが良い意味で裏切られました。

対してCD2の方は至って普通で、デケデケベースライン+ハードテクノです。ビキビキのベースラインは好きですが、ディスコっぽいデケデケはそんな好きでもないし、プレイ自体も終始ハードな感じで特に新鮮味はないかなと。あ、いや、まあハードテクノなら他にもっと良いDJがいると言うだけで、別に悪いと言う事ではないです。ただ至って普通の出来だなと言うだけです。それでもCD1の為だけでも、このMIXCDを買う価値は充分にあるので見つけたら即購入あれ。

試聴

Check "Michel De Hey"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO3 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Rolando - From There To Here & Now (NRK Sound Division:NRKCD025X)
DJ Rolando-From There To Here & Now
Amazonで詳しく見る(UK盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤)
Underground Resistanceの3代目DJとして、そしてGerald Mitchellと新たに立ち上げたユニット・Los Hermanosのメンバーとして活躍したDJ Rolando。しかしながらより広大で自由な活動を望むDJ Rolandoにとって、半ばコンセプト化されたURに居座り続けるには窮屈過ぎたのだろうか、人気を保ったままURを脱退。その後特にどんな活動をしているのかも耳に入らなくなって一年以上経ったのだが、遂に再始動なのか新たなるMIXCDをリリースする事になりました。しかも以前にも「Nite:Life 016」(過去レビュー)と言う名作MIXCDをリリースしたNRKから、今度は2枚組の大作でファン泣かせなリリースです。

Disc1はモロにハウス満開、軽く爽やかなアフロハウスから黒光りするディープハウス、キャッチーなアッパーハウス、温かみのあるソウルフルなハウスなど、どこをとっても4つ打ちハウスに囲まれています。以前生でDJ聴いた時は、ゴリゴリでミニマルなテクノ〜デトロイトテクノで鬼気迫る迫力のプレイだったけれど、このMIXCDでは幾分か肩の力が抜けてより自身のルーツに近いラテン的な面が出ている様な気がしますね。UR在籍時のハードで暗黒エレクトロをリリースしていた頃と同人物とは思えない程の変わり様ですが、このMIXCDの様なプレイをするのならばURとは一線を画すのも納得かな。デトロイト色が余りないから離れるファンも出てくるかもしれませんが、僕は素直に格好良いハウスだと思います。緩めの前半からキャッチーな中盤、疾走感溢れる後半(テクノ少々)まで手堅く盛り上げます。DJ Rolandoがまさか「Bar A Thym」をプレイするなんてって思ったけど、そんなプレイが彼のこれからの道を示唆しているんでしょう。

対してDisc2はダンサンブルながらもどちらかと言うと緩めの選曲で、夜にしみじみと聴くのに良いムードが出ています。Tread、David Alvarado、Vince Watsonらのテックハウス、Trackheadz、Indigenous Space People(Ron Trent)、Tokyo Black Star(DJ Alex From Tokyo)らのディープハウス、そしてデトロイト好きは見逃せない「Sueno Latino(Derrick May Illusion Mix)」を収録。ほぼフルレングスで収録してあるので、ミックスと言うよりはDJ Rolandoの自分用のリラクシングCDな意味合いが強そうです。たっぷり踊った後は体を休ませて、静かに時間を過ごそうって事なんでしょう。Disc1とは対照的に落ち着いて聴きたいですね。

さあ、後は新曲を待つのみ。DJ Rolandoの今後に期待が膨らむばかりです。

試聴

Check "DJ Rolando"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2006/03/10 IRIZO @ Womb
「新しい!」は新しくない。
New thing -- Calling it a new thing means already old.
IRIZO<イリーゾ>とは、エスペラント語で虹色の輝きという意味をもち、現在、混沌としているダンスミュージックシーンに異彩に輝く光で色を染めるという意味を持っています。ダンスミュージックシーンを創造してきたシーンのイノベーターから日本人の才能のあるアーティストを積極的にフューチャーします。

WOMBで奇数月第2金曜に行われるテクノパーティー、IRIZO。今までも素晴らしいアーティストを招致してきましたが、今回は昨年以来の再登場となるVince Watsonと世界を股にかけるKen Ishiiがゲストです。さてイベントはどうだったのでしょうか?
続きを読む >>
| EVENT REPORT1 | 20:30 | comments(3) | trackbacks(0) | |
Global Communication - Fabric 26 (Fabric Records:FABRIC51)
Global Communication-Fabric 26
Amazonで詳しく見る(US盤)
 Amazonで詳しく見る(日本盤)
90年代においてアンビエントテクノは時代を謳歌し、確実に最良の瞬間がありました。その当時活躍していたのはThe OrbやKLF、The Irresistible Force、そしてこのGlobal Communication(以下GC)で、彼らこそアンビエントテクノの代表者と言っても過言ではないでしょう。GCはTroublemanとしても活躍するMark PritchardとTom Middletonから成るユニットなのですが、近年は全く活動をしてなかったので解散したと思っていました。ところがなんとFabricシリーズにGC名義で参加が決まってびっくりです。もちろんMarkとTomの二人によるミックスではありますが、更にびっくりなのは全然アンビエントテクノでは無い事。Tomは元々クロスオーヴァーなプレイをするのを聴いていたので違和感は無いのですが、GC名義でもダウンテンポ、トリップホップ、テクノ、ハウスとごちゃまぜでこれはGCファンには確実に物議を醸し出すプレイかもしれません。しかし個人的には序盤のダウンテンポでけだるいスモーカーズサウンドから、徐々にジャジーでスイングする展開になり、盛り上げ気味にテックハウスのクールな4つ打ちに移行する流れが素晴らしかったです。前半のダウンテンポには最初は戸惑うかもしれませんが、後半への布石と考えるとこれはこれで良いのかなと。後半はやはりテクノのユニットらしく、エレクトロニックな洗練された音でまとめて良い感じで締めましたね。またFabricシリーズに名作が加わりました。全編アンビエントなプレイも聴いてみたいと言う欲望もありますが、それはまたいつか。

試聴

Check "Global Communication"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ1 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
Hiroshi Watanabe - Sounds Of Instruments_01 (Klik Records:KLCD023)
Hiroshi Watanabe-Sounds Of Instruments_01
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(UK盤)
ワタナベさんの作品はほんと良いなぁ、KAITO名義でKOMPAKTからリリースして以来ずっと大ファンですよ。活動歴は意外と長くて90年代からニューヨークを起点にプレイし、TREADやQuadra、32 Projectでも大ヒットを飛ばす日本の素晴らしきアーティストです。この人の作品はテクノであっても、電子的と言うより人間味がありオーロラの様な幻想的なサウンドをどばーっと放射し、荘厳な耽美の世界を創り上げてしまうんですよね。そして期待していた彼の初のMIXCDは、予想通りKAITO路線の美しきテックハウスでガチガチに固められています。実は彼の周辺のアーティストの曲を意図的に集めたと言う宣伝を見て、そうゆうのは如何なものかと思ったりもしましたが、そんな事を忘れる位美しい曲が一杯ですよ。透明感溢れるシンセ音に囲まれてまるで霧の中を進むかの様に、深い夢の世界に誘われて行きます。そしてふわふわと浮遊するシンセ音に対し、ドスドスと一定のリズムで鳴らされるキックが体を揺らします。綺麗なシンセ音を使ったテクノが好きな人だけでなく、プログレ、トランス方面でも好まれそうな感じですね。ほんとワタナベさんの作品は良い物ばかりだな。

試聴

Check "Hiroshi Watanabe"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO3 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(1) | |
Upcoming Event
FACE presents RON TRENT JAPAN TOUR 2006 @ YELLOW
2006/02/25 (SAT)
DJ : Ron Trent, Ryo Watanabe

SACRED RHYTHM, NRK MUSIC & THE REBELS OF DESOGM DECLARE "TRANSLATE" RELEASE PARTY @ UNIT
2006/03/03 (FRI)
DJ : Joaquin Joe Claussell

DEEP SPACE @ YELLOW
2006/03/05 (SUN)
DJ : Francois K

IRIZO @ WOMB
2006/03/10 (FRI)
Live: Vince Watson
DJs: Ken Ishii, Yohei Ishijima, GA9

VADE feat. TECHNASIA @ WOMB
2006/03/17 (FRI)
Live : Technasia
DJ : Charles Siegling

Mule Musiq presents Endless Flight meets Etoiles @ UNIT
2006/03/31 (FRI)
Live : Kuniyuki with Guitar Tsukahara, Henrik Schwarz
DJ : Henrik Schwarz, Gilber aka Chateau Flight, Kaoru Inoue

URBANPHONICS presents DANNY KRIVIT BIRTHDAY BASH @ YELLOW
2006/04/01 (SAT)
DJ : Danny Krivit

立て続けにBody & Soulの3人が来ますね、僕は多分どれも行きませんが。3月はVince WatsonとTechnasiaのライブが楽しみです。3月31日のUNITのイベントもちょっとマニアックな人には楽しみでしょうね。Ron Trentは久しぶりだから行きたいな。
| UPCOMING EVENT | 18:52 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Joe Claussell - Translate (NRK Sound Division:NRKCD023X)
Joe Claussell-Translate
Amazonで詳しく見る(UK盤)
 Amazonで詳しく見る(US盤)
発売される前からテクノ化テクノ化なんて宣伝されて、Francois Kに続いてお前もかと勘ぐってしまいましたが、蓋を開けると結構ハウシーじゃないですか。ニューヨークにおいてスピリチュアルハウスシーンを爆発させた張本人・Joe Claussellですが、最近のハウス全体がなんとなく進歩が無いと言うか余り元気がないように思え、彼も過渡期を迎えているのかもしれないですね。で最初に結構ハウシーだねと書いたけれど、今作は今までのジョーファンにはやっぱり身構えてしまう所があるかもしれないです。所謂アフロでトライバル、スピリチュアルなディープハウスではないのです。ハウスではあるけれど、紡がれるようにスムースな展開や一般的なハウスの温かみってのはありません。ハウスにある流れる様な展開よりも、チャプターごとに分けたような選曲と構成がまるで映画のサントラの様です。トラックリストは13曲の表記ですが、実際にはSEやインタールードを交え49曲も収録されているのです。今作に感じたのは、コズミック!そう、もっと広い世界が目の前に広がり、心は大地を離れ宇宙の中に放り出されてしまいます。例え一般的なハウスビートが無くても、全てを包括する柔軟でしなやかなそのプレイはエモーショナルの一言。ファンの期待を裏切るかもしれない新たな取り組みですが、美しく深い世界観と野心に満ち溢れるその前向きなプレイは成功だと思います。

試聴

Check "Joe Claussell"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE2 | 22:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
BEST OF 2005
来たるべき大晦日が遂にやってきました。K-1とPRIDEの両方を見なくては!最近は年末は毎年そうです。ちなみに未だにカウントダウンはどれに行くか決めておりません。どれもインパクトに欠けるイベントばかりでとか言っておきながら、ケンイシイに行っちゃいそうですな。さて、勝手ながら今年も年間ベストを選んでみました。が、今年は余りにも量が膨大なんで選ぶのに困り、泣く泣くカットした物が多数。そう考えると相当な量の音楽を聴いたんだなとしみじみします。以下のリストに残った物は僕のお気に入りの一部ではありますが、是非とも皆様のCD選びの参考になって頂ければ幸いです。

それでは続きをどうぞ。
続きを読む >>
| BEST | 14:00 | comments(11) | trackbacks(2) | |
Vince Watson - Echoes From The Future : View To The Past (Bio Music:BIO017CD)
Vince Watson-Echoes From The Future : View To The Past
Amazonで詳しく見る

近年テクノシーンに於いてJoris Voornと共にヨーロッパで株を上げているのが、このVince Watsonであろう。活動歴は10年位だろうか、その割に日本ではまだまだ地味な扱いだが一部では評価はかなり高い。Joris Voorn同様にスタイリッシュでメロディアスな作風が評判で、Jorisに比べるとアナログシンセの温かいサウンドとストレートな4つ打ちが得意である。EPは結構な量を発表しているのだが、やっとアッパー目のテックハウスアルバムが出たので嬉しい限り(今年上半期にも「Sublimina」と言うアルバムは出しているが、リスニング向けだったりする)。しかしどうだいこのアルバム、どこを切っても金太郎飴の様に変わり映えがないねぇ(笑)薄く透き通るシンセサウンドが全編使われて、浮遊感のある4つ打ちテックハウスが最初から最後までずっと続くんだよね。一曲一曲の水準はかなり高いけれど、この人一本調子なんだなと再認識出来た。どうせならこの道をずっとやり続けてくれよ、そうしたら偉い。けなしてる訳じゃなくて、この道を極めて欲しいだけだよ。UK版デトロイトテクノとも取れる音なので、この手の音が好きな人には一発で好きになれるのではないかな。Vince本人もアルバムライナーの中で「自身の音楽の経歴の中で、この地点に来るまで随分時間がかかった」と書いていた。結構な気合いの入れ様と、ある一つの達成感みたいなのがあるんだろう。なんだかんだ素晴らしいアルバムが、また一つ登場した。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO3 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(3) | |
Christian Smith - Live @ Womb 01 (Womb Recordings:WOMB004)
Christian Smith-Live @ Womb 01
Amazonで詳しく見る

先日Wombのイベントに行った時、いつもは小さい音が今回はばかでかかったです。やっぱり音は大きい方が良いよね。そんなWombですが最近はレーベルとしても力を入れているらしく、Christian SmithのWombでプレイしたDJMIXを収録したMIXCDなんかも出したりしています。Christian Smithと言えばJohn Selwayとのタッグでバンギンなミニマルトラックからメロディーを強調したテックハウスまで、とにかくDJが喜ぶ使えるトラックばかり量産しているイケテル野郎です。このMIXCDはChristian Smithの良い所が完璧に生かされてハードミニマルからパーカッシブなトライバル、メランコリーなテックハウスまで程よく使われていて確実にフロアを直撃する選曲となっています。実際にフロアで「Mispent Years (Funk D'Void Remix)」が流れたら涙無くしては聴けないだろうとか思ったり、「Evergreen (Technasia Remix)」〜「Carnival」のメロディアスなトラックとハードトライバルを行き来するその盛り上げ方には上手いな〜の一言だし、派手過ぎなのにここまでやればむしろ誇りに思うべきだと感じました。ハードな展開の間に綺麗目シンセのトラックを入れる事は、テクノに入り始めた人も聴きやすいしやっぱ単純に盛り上がるプレイだなと思います。要所要所に山あり谷ありで単調に陥らず、最後まで超特急で爽快にぶっ放せますよ!

試聴

Check "Christian Smith"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO2 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(2) | |
2005/10/09 NAGISA MUSIC FESTIVAL OFFICIAL AFTER PARTY feat. HERNAN CATTANEO @ ageHa
実はね元々「渚」には行くつもりだったんですけど、Francois KのDJ時間が余りにも短い事に嫌気がさして行かなかったんですわ。System 7は見たかったんだけどね…残念。でね、元々はその後、IRIZO @ Womb(Vince Watson出演)にも行く予定だったのですわ。でも実際はエルナンカタネオに来ていました。プログレッシブハウスのイベントはもしかしたら初めてかな?とにかく来ちゃった訳ですよ。実を言うと、最近気になる女の子と夜に一緒に飲んでたんですけど、その子がプログレッシブハウスが大好きで来ないかって事で誘われたんですね。それにMirror System(A.K.A. System 7)のDJもあるし、それなら楽しめるだろうと思って女の子を尻を追っかけて来てしまった訳ですよ。アハハ…
続きを読む >>
| EVENT REPORT1 | 16:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Blaze - Soul Heaven Presents Blaze (Soul Heaven:SOULH02CD)
Blaze-Soul Heaven Presents Blaze
Amazonで詳しく見る

最近MIXCDを聴く機会が多いのですが結構お腹一杯気味です。このBLAZEの最新MIXCDも2枚組だし、なんでかこの頃発売されるMIXCDは複数枚のが多いんですよね。でBLAZEのMIXは派手なテクとかは特に無いんだけど、選曲は無難と言うかまあ安心出来る場合が多いです。まずDISC2はStephanie Cooke、Kings of Tomorrow、Kerri Chandler、Studio Apartmentなど爽やかで生っぽい選曲中心。BLAZE好きが一番満足出来る様なソウルフルでしっとり温かみのある構成で、こってり重い感じもなく軽くBGMとして聴くと丁度良い感じですね。今回気に入ったのがDISC1の方で、こちらは普段のBLAZEっぽくないMIXです。Jerome Sydenham & Dennis Ferrerの「Sandcastles」やVince Watsonの覚醒的な重心低めのテック系ディープハウスなんかも混ぜたり、生っぽいハウスは少なめ。味付けが濃いこってりこてこてで肌にまとわりつく様な粘りのあるグルーヴで、暑い夏なのに体をもっと熱くさせます。しかしどちらのMIXもボーカル曲が多いね。まあそれがBLAZEの売りなんだろうけど、インスト系ディープハウスMIXなんかも聴いてみたいね。あ、でもそれじゃあBLAZEがやる意味ないのか?

試聴

Check "Blaze"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| HOUSE1 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(3) | |
Vince Watson - Sublimina (Headspace Recordings:hs017cd)
Vince Watson-Sublimina
Amazonで詳しく見る
 Amazonで詳しく見る(MP3)
いつの間にかひっそりと、そして確実に心を振るわす一枚が発売されています。そう、疾走系デトロイトテクノを作らせたらまず外す事のないVince Watsonのアルバムです。今までもEPで数多くのデトロイティッシュで、テッキーで美しくもアグレッシブな作品を発表していましたが、今度はそれをアルバム通して聴く事が出来るのです。アルバムと言う事もありEPよりは聴く事を目的とした曲が多く、予想以上にメロディアスです。そして柔らかくも神秘的なシンセがガラスの中の乱反射の様に眩い輝きを見せ、どこまでも深い闇の中を照らすかの様です。デトロイトテクノがファンキーさに重点を置くのに対し、Vince Watsonはそういった物は省き音その物の美しさを引き出しているのかもしれません。そういった意味ではEPもアルバムも余り差はないかもしれません。余り変化の無いアーティストなので驚きなどは皆無ですが、期待を裏切る事もない堅実なアーティストだと思います。Funk D'VoidやFabrice Lig辺りが好みな人には、確実にお勧め出来る一枚です。夜に一人しんみりと聴き入ってみましょう。

試聴

Check "Vince Watson"
| TECHNO2 | 22:00 | comments(1) | trackbacks(5) | |
DJ Wada - MIDNIGHTsnack The new interpretation of SOMA RECORDS (KSR:KCCD-155)
DJ Wada-MIDNIGHTsnack
Amazonで詳しく見る

日本で最も信頼出来るDJ、それがDJ Wada。Co-Fusionとして活躍をして現在もManiac Loveで定期的にパーティーを行う精力的なアーティストです。DJingには定評のある彼ですが、長いキャリアにおいて初のMIXCDをSOMA RECORDS音源のみを利用して発表しました。発売前は音源を限定されていると言う事で一抹の不安を感じていましたが、実際聴いてみると特に違和感もないですね。レーベル買い出来るSOMAと言う事もあるのだろうけど、やはりDJ Wadaのセンスには頷くモノがあります。まずエレクトロで控えめに始まるのだけど、凛としたテクノ精神を感じますね。SOMAと言う事なのでテッキー系やストリングスが美しいトラックも挟み、中盤からは完璧SOMA流グルーヴィーなテクノの連発です。ボトムが効き、身を任せてしまうビート、そしてロマンティックさを兼ね備えた優秀なトラックには脱帽です。それらを違和感なく長めに繋いでゆくDJ Wadaも流石です。DJ Wadaファン、そしてFunk D'Void、Slamが好きな人にはお薦め出来ます。SOMA RECORDSのコンピも付いてきて、2枚組でございます。

Check "DJ Wada"

Tracklistは続きで。
続きを読む >>
| TECHNO1 | 21:19 | comments(0) | trackbacks(1) | |