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名作MEZZANINEリリース時に予定されていたマッド・プロフェッサーによるダブ・バージョンが、今になりリリース。こちらはアナログ盤。
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メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
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Kaoru Inoue - Em Paz (P-Vine Records:PCD-24741)
Kaoru Inoue - Em Paz
Amazonで詳しく見る(日本盤)

ポルトガルはリスボンにて運営されているGroovementは注目すべきハウス・ミュージックのレーベルの一つではあるが、ここ数年の動きの特徴の一つにYohei SaiやSTEREOCiTIといった邦人アーティストをフィーチャーしている事が挙げられる。それは単に主宰者の日本のクラブミュージックへの興味の現れではあろうが、そんなレーベルがGroovement Organic Seriesと銘打って新たにリリースしたのは井上薫のニューアルバム(元はアナログだが、日本ではCD化された)だ。サブレーベル名からも分かる通りよりオーガニックでライブ感ある音楽性に焦点を当てているようだが、それに倣いこのアルバムも何か霊的な存在を身近に感じるようなスピリチュアルなニューエイジの雰囲気と、そしてゆったりと弛緩したチルアウト/アンビエントへと向かっており、何処かChari Chariらしい国籍を超えたエキゾチック感が打ち出されている。作品の多くは新作ではなく過去にヨガの為に制作された『Slow Motion』等からの音源を再編・再構築した内容であり、決して今の時代に合わせて制作されたわけではないのだが、ニューエイジやバレアリックが再燃する今と言う時代に本作を出す事にこれ程ぴったりなタイミングは無いだろう。アルバムの冒頭は寄せては返す波の音から始まる"Wave Introduction"、そこから生命が萌芽するような豊かなシンセのアルペジオやレイヤに降り注ぎ、いきなりこの世とは思えない現実と空想の狭間で佇むチルアウトな開始だ。ヴァイオリンやアコギにタブラをフィーチャーした"Sunset Salute"は、井上らしい辺境のエキゾチックな訝しい感覚と生命の循環を感じさせるライブ感があり、タブラのリズムは正に生命の胎動のようだ。輝く一日というタイトルが音そのものを表現しているような"A Day Of Radiance"、太陽光を全身で浴びるようなオプティミスティックなノンビート・アンビエントで、ひたすら心地好いシンセの波が放射される。そして再びストリングスやアコギを用いた"Mystic Motion"、これはヨガのゆったりとした動きをイメージしたような有機的なアンビエントではあるが、そのスロウな響きから発せられる艷やかな官能に心もとろけてしまう。そこから続く緑が生い茂る大地の躍動感や爽快感もあるリズミカルな"Healers On Fire"、柔らかくざっくりしたブレイク・ビーツと朗らかなシンセに心弾む"Ceifa"と、ここら辺の肩の力が抜けてオーガニック性の高い曲もChari Chariを思い起こさせる。体の隅々まで浄化されるような癒やしのチルアウトとして素晴らしいのは当然として、パーティーで踊り疲れた後や悩みが途切れない日常の中でも、きっとこの音楽は一時の安息の時間を提供してくれるだろう。



Check Kaoru Inoue
| ETC4 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2018/3/17 Groovement Showcase @ Vent
Balanceからのデビューで注目を集めたポルトガルのJorge Caiadoは、現在はGroovementやInner Balanceのレーベル運営やまたディストリビューションも行いつつ、自身ではDJや楽曲制作も行う等、ポルトガルのシーンでは一際存在感を高めている。特にGroovementではSai YoheiやSTEREOCiTI、そして直近ではKaoru Inoueの作品もリリースするなど、少なからずとも日本のアーティストに対し興味を持っているようだ。今回Caiadoの初来日のパーティーには前述のInoueとSTEREOCiTI、そして新鋭Yoshinori Hayashiが出演するなどレーベルショーケースとして開催されているが、そんな場に対して各DJがどんなプレイを披露するのかと興味は尽きない。
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| EVENT REPORT6 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Blend Architect - Uncloud (Groovement:GR029)
Blend Architect - Uncloud

ポルトガルで特に勢いが感じられるGroovementは基本的にはヴァイナルのみという方針にもかかわらず、エモーショナル性と機能性のバランスの取れた高品質なテクノ/ハウスをリリースしており、注目を集めているレーベルの一つだ。もしレーベルを追いかけている者ならば間違いなく気付く事は、近年はたまたまかもしれないが日本のアーティストの後押しを行っており、特に過去に2枚のEPをリリースしたSai Yoheiはその存在感を強めている。そしてBlend Architectなる聞き慣れない名義の新作、実はYoheiの別人格とも呼べるプロジェクトであり、敢えて異なる名義を用いる事で音楽性もYoheiのディープ・ハウスからテクノへと傾倒している。元々慎ましい情緒性を含みながらハウスとテクノの境目にあるような洗練された音楽性ではあったものの、ここでは更にテクノのクールさと言うか淡々としながらも力強いグルーヴ感を増しており、確かに別名義でリリースしたのも納得の内容だ。いきなり全くビートの入らない"Uncloud 1.1"で始まるが、きめ細かい電子の効果音を散りばめつつ重層的で厳寒なシンセによって壮大なスケール感を演出し、次の曲へと上手く雰囲気を接続させる。そして続く"Uncloud 1.2"では電磁波のような電子音が唸りつつ逞しく太いキックが正確な4つ打ちを刻み、ずんずんと迫りくるグルーヴ感の中でレイヤーとなった幽玄ばシンセが切り裂くように入りながら、叙情性を伴いながら圧力のある勢いに飲み込んでいくような機能的なテクノを聞かせる。"Cloud 2.1"でもツールとしての機能性に磨きは掛かっており、鋭いハイハットの高音帯と安定感を打ち出す芯のある低音のキックの狭間に朧気な電子音響をちらつかせ、大きな展開を繰り広げる事はなく一点に収束するようにミニマルな流れを作っている。ラストの"Cloud 2.2"ではやや引っかかりのあるリズムで揺らぎがあるが、パルスのような複数の無機質な電子音を反復させる事で覚醒感を打ち出し、機械的で冷えたグルーヴ感を活かしながら嵌めていくタイプの曲だ。確かにSai名義とはやや異なる音響とテクノの雰囲気を持っており、このBlend Architect名義も彼の個性となっていくであろう音楽性を含んでいる点で、リスナーの期待を越えていく素晴らしい作品だ。



Check Yohei Sai
| TECHNO13 | 14:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sai - Goes Into Space (Groovement:GR025)
Sai - Goes Into Space

日本は金沢在住のDJ/アーティストであるYohei Sai、2014年の「Flying With You EP」(過去レビュー)からおおよそ2年、久しぶりの新作が前作と同様にGroovementから届けられた。日本に於いても金沢を拠点としていた事もあり都内でも彼のDJを体験出来る事はレアではあるのだが、こうやって先ずはゆっくりとでも定期的に新作をリリースする事で、少しずつその存在感を示している近年。特に日本のレーベルではなく海外のレーベルからのリリースが中心である事から、恐らくは国内よりも海外での評価の方が正当と考えられるだろう。さて、この新作は前作と同じレーベルからであるからして、音楽性もうっすらと淡い情緒を漂わせる作風におおよそブレは少ない。フラットで伸びやかに疾走するリズムにすっと薄いパッドが張り付くように延びて行く"Around Focus"はその端的な例であり、ややアシッド気味なシンセのループとの相乗効果でひんやりとクールな情緒を感じさせる作風はテクノともハウスとも受け止められる。鈍く太いキックが低重心なグルーヴを生む"Room"も薄膜のようなパッドが浮遊しているが、そこにヒプノティックな音がループする事でやや覚醒感を煽るようなディープ・ハウスになっており、惑わせるような幻惑作用が感じられる。裏面の楽曲はもっと展開があり面白く、タム等も使用し変則的なビートで揺れながら幻想的な霧が噴出するようなサウンドと仄かなアシッド・サウンドで満たされるエモーショナルな”The Night Goes On”、オーロラのようにしなやかに揺れ動くようなドリーミーなシンセとシャッフルするリズムが小気味良い"Ms Lady"と、アーティストの世界観を壊す事なく似たり寄ったりにならない作風の豊かさが表現されている。どれもこれも熱くなり過ぎる事はなく一見ひんやりとしつつ、しかし内面に秘められた魂が燻るようなエモーショナルな作風は、Saiの作風として定着しこれからの更なる活躍を予感させているのだ。



Check "Yohei Sai"
| HOUSE11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sai - Flying With You EP (Groovement:GR021)
Sai - Flying With You EP
Amazonで詳しく見る(MP3)

必ずしも名のあるレーベルから作品をリリースする事がアーティストの評価に直結するわけではないが、Ornate MusicやFreerange Records、または日本のPan RecordsやRagrange Recordsから作品をリリースしているならば、日本だけでなく海外においても確かな評価を得ている証明にはなるだろう。それは金沢出身のYohei Saiの事であるが、2010年のデビュー以降前述のレーベルからリリースされた作品群が注目を集め、更なる飛躍としてポルトガルのGroovementから新作がリリースされている。今までの作風から大きく外れる事はなく新作も陶酔感と情緒を伴うディープ・ハウス - 本人はディープ・ハウスという意識はしていないそうだが - で、Saiというアーティストに期待しているものが見事に表現されている。A面には流れるようにスムースな4つ打ちにうっすらと情緒が薫り立つパッドが伸びて行く"I Don't Mind Flying With You"、アシッド・ベースを用いて攻撃的でありながらも吐息のようなセクシーな歌で陶酔を誘発する"An Abstract View"と、フロアの覚醒感を持続させるであろうダンス・トラックが収録されている。一方B面の"Virtual Region"はパーカッシヴなリズムと多少エグい音の効果でテクノ風にも聞こえ、"To Be"では更にオールド・スクールを意識したような郷愁のアシッド・ハウスを披露し、音楽性の拡張にも挑んでいる。勿論Saiらしいしっとりと控え目な情緒の点での統一感も失う事なく、どの曲も仄かにエモーショナルで厳かな美しさを鳴らしており、エレクトロニック・ソウルと呼びたくなってしまう。



Check "Yohei Sai"
| HOUSE10 | 20:03 | comments(0) | trackbacks(0) | |
SAI - Other Side Of Window EP (Ragrange Records:RR07)
SAI - Other Side Of Window EP

金沢在住にしてUKのディープ・ハウスで注目を集めるOrnate Musicからのリリースや、そして今年には遂に大御所レーベルであるFreerange Recordsのコンピレーションにも新作が収録されるなど、徐々にその活動が広がりつつあるYohei Sai。新作はRondenionが主宰するRagrange Recordsからとなったが、野性的でファンキーなハウスをリリースするレーベル性を然程意識しなかったのか、Saiの音楽性がそのまま表現されたいつもの美しいディープ・ハウスが収録されている。フラットな水平構造が強調されスペーシーな音使いが飛翔するように広がっていく"Truth of Tweets"は、パーカッシヴなリズムの軽やかな流れも心地良く、線が細いかなと思う位の軽さが逆に幻想的なメロディーを強く感じさせるディープ・ハウスとなっている。また仄かに叙情感を漂わせる透明度の高いコード展開を引き伸ばし、渋い男性のボーカルサンプルを反復させて黒さを演出した"Sign"は、途中から耽美なエレピのフレーズが導入される事で優雅な空気を発している。基本的にどの曲でもぼやけたような柔らかいパッド使いが優しく鳴っていて、スムースに角を落とした音の鳴りが心地良く耳へと入ってくるのだ。全く嫌味の無い綺麗な透明感、エレガントな空気の統一感はそろそろ十八番と言っても良い作風だ。オリジナルとは別にリミックスの"Truth of Tweets (DJ Yoshimitsu Remix)"も収録されているが、こちらはオリジナルからは一転してマッドなベースラインと渋いエレピを強調して黒光りするハウスへと生まれ変わらせているのが面白い。Yohei Saiと、そしてRagrange Recordsには今後も要注目しておいて損はない。



Check "Yohei Sai"
| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Sai - Bedroom Eyes EP (Ornate Music:ORN 015)
Sai - Bedroom Eyes EP
Amazonで詳しく見る(MP3)

以前に日本の90年代ハウスをこよなく愛するBrawtherから、日本でも素晴らしいハウスの新鋭が生まれている事をチャット上で教えて貰った事があるのだが、そこで挙がったのが金沢在住のYohei Sai。公式リリースとしては2010年に初めてアナログに名が刻まれ、そして今年には日本のPan Recordsのスプリット盤にも新作が収録された。実はChez DamierのBalance Recordingsからもリリースの予定があったらしいのだが、そちらの話は一切音沙汰がないままUKのディープ・ハウスの新興レーベルであるOrnate Musicより新作が届いた。結論から言ってしまえば収録された4曲のどれもが素晴らしいディープ・ハウスで、今後の期待を抱かせるには十分過ぎる内容だ。どの作品も非常に丁寧かつ綿密に練られたハウスではあるのだが、細かくパーカッションが配置されながらもスムースな4つ打ちを刻み、そして控え目なアシッドベースと流麗なエレピが先導する"2AM"が素晴らしい。そして90年代ディープ・ハウスの王道を突き進む"Blue Lingerie"は、躍動感あるズンドコとした4つ打ちとアトモスフェリックなパッドが麗しくコード展開する。幾らかリズムに引っかかりのあるジャジーな"MR"、そして幻惑的な上モノが揺らめくマイナー調のハウスである"Another Myself"と、そのどれもがアナログ感や柔らかな音で張り巡らせ幽玄な世界を演出している。DJツールとして作られている前提がありながら、リスニングとしても耐えうる楽曲性があり文句無しに素晴らしい。

試聴

Check "Yohei Sai"
| HOUSE8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Pan Sampler Vol. 1 (Pan Records:PAN 03)
Pan Sampler Vol. 1

クラブミュージック業界もアナログからデジタル配信へと移り変わりつつある中で、敢えてそれに逆らいアナログにこだわった新興レーベルが立ち上がる現実もあります。日本に於いて2009年にRyo Murakami、DJ PI-GE、Sisiらに依って設立されたこのPan Recordsもそうで、既にクラブでは活躍している彼等が日本から世界に向けたディープハウスを発信すべく運営をしております。本作はタイトル通りでレーベルサンプラーとなっており、Sai、Dennis Uprock、DJ Pi-Ge、Naoki Shinoharaら4人の作品を収録しています。注目すべきはSaiことYohei Sai、金沢のアーティスト。実は外国の某DJから日本に凄いアーティストがいるんだと教えてもらったのがこのSaiで、ここに収録された"Flash Back"も乾いたリズム/パーカッションによるミニマルな展開の中で幽玄なパッドがすっと伸びていくディープハウスで、途中に差し込まれる"Flash Back"と言う甘い囁きもとてもセクシーです。Dennis Uprockによる物憂げなシカゴ・ハウスのリズムとメロディーに初期デトロイト・テクノの未来的な感覚、DJ Pi-Geによる脂を落としきったアナログ音に懐かしさを感じるハウス、Naoki Shinoharaの平坦な展開ながらも内に秘めた感情を丁寧に解放したようなディープハウスなど、そのどれもが個々に味がありながらディープな音の整合性は取れています。レーベルの確かな方向性を感じ取りつつ、DJ使用にも適した良い一枚ですね。

試聴
| HOUSE7 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |