2013/12/7 Groundrhythm 11th ANNIVERSARY @ Air
井上薫がレジデントを務めるgroundrhythm。Airがオープンしてからはその場所で最も長く続いているレギュラーパーティーだが、遂に11年目が終わると同時に12年目へと突入する。移り変わりの早いクラブミュージックの業界に於いて10年以上もの継続した活動は簡単なものではないものの、ディープ・ハウス〜テクノと時代と共に音楽性に変化を見せながらコスモポリタンな個性を主張したミュージック・ジャーニー的なDJプレイだからこそ、今でもファンを魅了しながらgroundrhythmは続いている。そして11周年のアニバーサリーは外部からゲストを呼ぶこともなく井上薫によるロングセットがメインとなるパーティーであり、groundrhythmが井上薫と言うアーティストを中心に動いている事を強調する一夜となった。
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2012/10/20 THE ORB JAPAN TOUR 2012 @ eleven
先日Lee 'Scratch' Perryとコラボレートしテクノとレゲエ/ダブを高純度で融合させたアルバムをリリースしたThe Orb。アルバムリリースパーティーとしてAlex Patersonと共に、長年の彼の右腕とも言えるThomas Fehlmannを引き連れての来日となり、更にはライブのみならず各人がDJも行う貴重な一夜に遊びに行ってきました。
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| EVENT REPORT4 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Orbital - Wonky (Beat Records:BRC-323LTD)
Orbital - Wonky
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レイヴカルチャーの申し子、ハートノル兄弟によるOrbital。エクスタシーとアシッドの狂乱の最中で産声をあげたOrbitalサウンドは、初期のトランス調テクノで人気を獲得しブレイクビーツやロック、ドラムンベースなど折衷主義的に様々な要素を吸収しながら、クラブミュージックの枠を越えてロックファンも巻き込むまでになった稀有なテクノユニットだ。最初に言ってしまうとアンダーグラウンドな曲がプレイされるクラブで体験するテクノと言うよりは、大箱や野外フェス、または何でもありのレイヴでこそ映える大仰でド派手なサウンドが特徴ではあるが、しかしその完成度の高さ故に自分も古くからOrbitalサウンドにやられてしまったファンの一人だ。8年ぶりとなる本作に於いても彼等は高らかに復活を宣言するように、プリミティブな電子音を鳴らし叙情と幸福感を誘発するメロディアスでトランシーな世界を展開していた。アナログ機材も多く導入したと言いながらもそれとは対照的に洗練され美しく響き渡るシンセ音、またスパイスとなるビキビキとしたアシッド音も変わらず導入されており、これぞOrbitalと言う底抜けにポジティブなアルバムだ。レイヴ世代である彼等らしい何でもありの姿勢も失わずに、節操はないが現在市場で流行っているダブステップを取り入れた"Beelzedub"ではサイバーで悪っぽいテクノを鳴らしている。かと思えばオープニングの"One Big Moment"はポップなメロディーが可愛らしく輝くブレイクビーツで、"Never"ではしんみりと郷愁を漂わせながら徐々に盛り上がっていく涙腺を刺激するテクノだ。また"New France"の様に幻想的な女性ボーカルを起用したハウシーで麗しい曲もあれば、これぞOrbitalな"Stringy Acid"のハイエナジーなトランスとアシッドの絡み合いは本作のハイライトと言えるだろう。様々な要素はOrbitalの一部分であり全てなのだと言えるアルバムの構成からして、彼等がリスナーを楽しませる事を熟知した真のエンターテイナーである事を証明している。こんな曲構成で演奏されたら、ライブが盛り上がらない訳がないに決まっているテクノの遊園地的な作品である。で限定盤には完全ダンス仕様化されたライブ盤が付いてくるが、こちらは彼等のクラシックが長尺で収録されており目眩く恍惚の世界が広がっている。

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| TECHNO9 | 11:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
The Orb and Youth presents Impossible Oddities (Year Zero:YZLTD006)
The Orb and Youth presents Impossible Oddities
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90年前後のUKはロックもテクノも、いやロックとテクノが歩み寄り至福の黄金時代を迎えていた様に思う。リアルタイムで聴いていた訳でもないのでその盛り上がりを感じた事はないけれど、兎に角何だか分からない何かが動き始めていたに違いない。そんな時代の中でThe OrbのAlex PatersonとKilling JokeのYouthが設立したWAU / Mr. Modo Recordsも、その時代を象徴する様なアシッドハウスやブレイクビーツ、テクノ、UKハウスをリリースしていたそうな。そうな…と言うのは大半がアナログな上に当時余り売れなかったそうでどうにもこうにも耳にする機会が無いからです。結局は後に再評価され今に至る訳ですが、そんな手の入りにくかった作品がリリースから20年を経て2枚組のCDにコンパイルされました。音自体は流石に旧時代と言うか古臭く良くも悪くもチージーなんですが、アーカイブとしての価値は勿論あり自分の様な人間にはその時代を感じられる事に意義を感じます。90年前後の享楽へと突き進むレイヴサウンドの様に特定のジャンルには依存せずに踊らす事の出来る快楽的な音は、確かにAlex PatersonやYouthの音楽性その物であり、狂乱じみた馬鹿げたノリを体感出来る事でしょう。またコンパイルCD2枚組とは別にAlex Patersonがミックスをした3枚目のCDがあり、それが一番享楽的な時代の雰囲気を感じ取る事が出来ます。

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| TECHNO8 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
2009/12/15 T.P.P. @ EFFECT
AT-FIELDメンバーがT.P.P.へ出張プレイ。90年代縛りのパーティーで、自分的にはマッドチェスターとかセカンド・サマー・オブ・ラブ辺りの音楽は大好きなんで、そう言ったのを意識した選曲でやらせて頂きました。以下トラックリスト。前半はダブ系でゆったりと、中盤でアンビエントからトランシーなのに移行し、ラスト3曲の歌物でぐっと締めた感じです。選曲が偏っているけれど、どうしても自分はそこからは逃げられないのです。

Nightmares On Wax - Les Nuits
Primal Scream - Screamdelica
Massive Attack - Be Thankful For What You Got
Primal Scream - The Big Man and the Scream Team Meet the Barmy Army Uptown
The Orb - Towers Of Dub (Live)
Primal Scream - Higher Than The Sun
System 7 - Davy Jones' Locker
Reload - La Soleil Et La Mer
The Orb - Assassin (Live)
Orbital - Halcyon (Tom Middleton Re-Model)
System 7 - Night Owl
Denki Groove - Niji
Last Rhythm - Last Rhythm (Tom Middleton Re-Model)
Round One - I'm Your Brother
Larry Heard - I Need You
SWV - Right Here (Human Nature Remix)

フジカワさんや全玉 aka しょーこ+下川カユコ aka 中川ユカコのBack 2 Backは、ダンスロックやテクノ、レイブ物まで幅広い選曲で90年代を表現しておりました。自分には無いユーモアを持っているので、自分も見習いたいなぁ〜と思う事は多々あります。

そしてど平日なのに来て下さった多くの方々、どうもありがとうございました。やはり聴いてくれる方がいると素直に嬉しいし、DJにも力が入ります。これからも機会があれば、どしどし回せるようにしたいですね。
| EVENT REPORT2 | 16:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
2009/08/07 groundrhythm @ Air
映画「サマーウォーズ」を観てきました。内容的には「諦めない限り出来るっっ!!」みたいな熱血と、ちょっとだけ恋のモードが入った青春映画。内容的に絶賛する物は無いんだけどテンポ良く進むしドキドキしながら楽しめました。しかしCGで描かれる仮想空間はなんだか村上隆ぽかった。あと貞本義行がキャラ原案の割には、そんなにヒロインが可愛いくなかったな。

その後友人と新宿で飲んだ後、一人でAIRの最古のパーティーであるgroundrhythmに足を運ぶ。最初はPsychedelic bus a.k.a HIROKI MURAIと言うDJがプレイしていて、テクノ〜テックハウス系の選曲が多かったかしら。まだ時間が早いからアゲアゲにはしてなかったけど、じわじわと盛り上げていくスタイルで渋いんだけど疾走感があって良い雰囲気でこの後のライブに繋げてくれました。

そして本日お目当てのJebski & DJ Yogurtのライブは2時過ぎから。曲は3〜4曲、正味30分弱のライブでしたが、新曲である「Another Gravity」と「Nile」を披露。 「Another Gravity」はピアノの旋律が爽やかな夏を連想させる疾走感溢れるテックハウス、「Nile」は大仰なブレイクが炸裂するミニマルちっくなテックハウスで、どちらもピークタイムにもってこいのアゲアゲな感じ。ナイル川の氾濫ならぬ音の、恍惚の、多幸感の氾濫。フロアに充足感が満ちていく。あぁ〜夏だね〜。と言った感じで凄い盛り上がりました。そしてもっともっと長くライブを聴きたい、そんな気持ちになりました。

その後はレジデントである井上薫のDJプレイが3時間程。一番最初はサービスなのか、"Another Gravity(Kaoru Inoue Remix)"をプレイして、そこからプログレッシヴハウス系でずんどこ盛り上げていた気がしますが、睡眠時間が足りなくて途中で睡魔に落ちてしまう。朝方聞き覚えるのあるメロディーが流れてきた…"Incident"だぁぁぁ!これ一発で目が覚めるのだから、自分の耳にびっくりだわ。そしてOrbitalの"Chime"!!!うげぇぇ、すっげー多幸感溢れる朝じゃないか。しかしやはり薫さんの最近の趣向はテクノとかの電子音系で、テックな感じでぐいぐい引っ張られて盛り上がりますね。5時以降になるとちょっとディスコっぽいのも流したり、フロアも和やかなムードに。サマソニ中のせいか集客はぼちぼちと言ったところですが、groundrhythmは変な客が少なくて本当に音好きな人が集まっている感じで良いですよね。これがAIRで長らく続けられる所以なのでしょう。

■Groundrhythm 2 Mixed By Kaoru Inoue(過去レビュー)
Groundrhythm 2 Mixed By Kaoru Inoue
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| EVENT REPORT2 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Spirit Catcher - Coast2Coast (NRK Sound Division:NRKCD044)
Spirit Catcher-Coast2Coast
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たっましぃ〜を掴みし者!って事でNRKのCoast2Coastシリーズの最新作は、ベルギーのディスコテック大使・Spirit Catcherが担当。彼等が鳴らす音楽はまるでディスコの様に煌きと輝きがありつつも洗練された華々しさを持ち、フロアでも聴衆を歓喜の渦に巻き込むドラマティックなテックサウンドが特徴なんですが、DJの方でも割かしとそんな特徴は受け継いでいるみたいです。やはり綺麗目のテック系やミニマル系が中心で、まるで雲一つ無い空の透き通るような透明感と清涼感に包まれて、ヨーロッパの典型的なテックハウスを十分に味わえる選曲ですね。ただ以前のMIXCDにも感じた事なんだけれど、どうもこの人達はDJ気質ってよりはアーティスト気質なんでしょうかね?良い選曲だとは思うんだけど、余り展開が無くて全体的にのっぺりしていてイマイチどっかんっと盛り上がらないのが残念。終盤は少々上げ目にはなるけれどパンチは弱く、メインフロアよりはラウンジとかで緩めに流れているミックスと言った風に感じられてしまうのですね。やっぱり序盤は緩めでじわじわ、終盤はアゲアゲってのが僕は良いと思うのですが、どうなんしょ。ミックス仕様、DJユースの為のアンミックス仕様の2枚組み。

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| HOUSE4 | 09:15 | comments(0) | trackbacks(0) | |
John Tejada - Fabric 44 (Fabric:FABRIC87)
John Tejada-Fabric 44
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時代はミニマルです。ミニマルが溢れ過ぎています。その中でオリジナリティーを捻り出せるのは極少数の才能あるアーティストだけですが、John Tejadaも彼独自のドラッギーな音が特徴的なオリジナティーを持った才能あるアーティストです。現にPoker Flat、Sino、7th Cityなどの老舗レーベルからもリリースされる程なので実力は推して知るべしですが、その実力を買われてか人気MIXCDシリーズのFabricに遂に登場。出だしから3〜4曲目辺りまででいきなり美しくも儚いテック系の曲でピークを迎える驚きの展開ですが、それ以降がTejada独自の不穏気な変態ミニマルが炸裂。ギトギトで毒々し怪しく光るシンセが入る曲が多めで、麻薬の泥沼に引き込まれるような中毒性の高いトラックが連発。気持ち良い状態を追い越して行き過ぎた感もあるドラッギーな状態で、ねちねちと暗黒の世界に陥ります。そこから終盤に向けては多少綺麗目のテック系に持ち直して、毒気が抜けて清涼感のある風が吹き込んできます。中盤の暗黒世界とは逆転した快楽的なエンディングが待ちわびていて、何とか救われた気持ちになれる表裏一体型のMIXCDですね。しかしながらやはりこれだけ強く印象に残るのは、やはりTejadaが自分の世界観を形成している証でしょう。またMIXCDなのに自分の曲を4割程も回していてエゴも感じるけれど、それだけ自分の曲に自信も持っているんですね。派手ではないけれど、スルメみたいな味わいのあるミニマル〜テック系のプレイでした。

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| TECHNO6 | 00:10 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Luciano - Fabric 41 (Fabric:FABRIC81)
Luciano-Fabric 41
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現在のミニマルシーンにおいてRicardo Villalobosと双璧を成すチリアンミニマリスト、Lucianoの最新MIXCDは人気シリーズのFabricから。名シリーズ、そして名アーティストの作品なんでリリース前から良作を予想していましたが、やはり期待を裏切らずに最前線で活躍するミニマリストらしい本気度の高い内容。ミニマルと言ってもドイツで流行っているドープなミニマルではなくて、パーカッション中心のどちらかと言うとファンキーな要素の大きいミニマル。パーカッション自体の響きがドライで、その上のらりくらりと酩酊じみた足元のおぼつかないふらふらしたテンションなので、どうにも無味乾燥なムードが漂っておりますが、その緩さが逆にジワジワと効いてくる感じ。中盤ではぐっとアダルティーな色気を帯びて感動的な盛り上がりを見せ、デトロイトテクノを注入しつつラストまで突っ走ります。全体的にシカゴハウスっぽいスカスカな構成なので、胃もたれせずに最後までBGMみたいに聞き流せてしまうのも好感触。現在のクラブミュージックシーンではどこもかしこもミニマルで溢れていますが、独特なグルーヴを生み出す数少ないオリジナリティーを持ったDJとしての実力を感じさせます。16曲中5曲も自身のレーベルであるCadenzaの音源が使われているのですが、それもまたレーベルの質の高さの証明と言う事でしょう。

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| HOUSE4 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(2) | |
Tom Middleton - Renaissance 3D (Renaissance:REN40CD)
Tom Middleton-Renaissance 3D
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昨日に引き続き今日も大作MIXCDなので聴くのもレビュー書くのも正直しんどい。そんな作品を手がけたのは90年代の輝けるアンビエントシーンを築いたGlobal Communicationの片割れ・Tom Middleton。この人かなり多くのMIXCDを手掛けていて、まあ当たり外れがあるんだけど本作は当たりに属す内容だと思います。しかし本作を聴いて思うのは、もはやTomにGCの過去の栄光を求める必要も無く、アンビエント性が無くとも素晴らしいアーティストだと断言出来る事。本3枚組みCDではクラブでのプレイを意識した"Club"、彼のスタジオワーク集である"Studio"、そして彼のお気に入りの曲を集めた"Home"とそれぞれコンセプトを明確にし違った内容を楽しめる物になっています。

まず"Club"、DJプレイを意識しているだけあって4つ打ちでグルーヴィーですが、結構ハウスビートが強めでスムースなプレイは心地良いですね。透明感、恍惚感に溢れたテックハウスを多めに使用し、上げもせず下げもせず比較的緩やかな波を作りながら舞い上がる様なプレイ。勿論クラブで聴いても絶対気持ち良いのだろうけど、部屋の中で晩酌しつつ聴いてもうっとり出来る内容ですよ。

対して"Home"ではTomの好きなようになんでもかんでもごちゃ混ぜなプレイで、テクノ、アンビエント、ダウンテンポ、ブロークンビーツなどが一つのミックスの中に存在しています。全く統一感の感じられないプレイですが、これはTomにとって思い入れのある曲や特別な意味合いを持つ曲を選んだ為でしょう。哀愁じみた懐かしさが沸いてくるメロウな内容で、チルアウト的な感覚で受け入れられると思います。

そして最後は彼の作品やリミックスワークを収録した"Stuido"ですが、アルバムリリースの無いCosmosやThe Modwheel名義での曲が収録されているので、大変嬉しい内容ですね。しかしここでの彼の仕事を聴く限りだと既にアンビエントには心あらずと言った感じで、アッパーでキャッチーなハウスが最近の彼の作風なんでしょうかね。内向的だったGCから比べると全く正反対な外向的かつオプティミスティックな音は少々戸惑いも感じますが、美しいシンセの使い方などは昔と変わらず今も冴えています。

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| TECHNO5 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(1) | |
BEST OF 2007
来たるべき大晦日が遂にやってきました。今年は特に年末年始は予定が無いので、今日はDynamite!!でも見ながら酒を飲みつつ年を越そうと思います。ちなみにロシアン皇帝VSチェ・ホンマンなんて、でくの坊のチェに勝ち目なんてねーだろ。何て言いながらチェが勝ったらどうしよう…。そう言えば今年は長年お世話になってきたシスコがクローズしたり、クラブ営業への圧力が一層高まったり、クラブミュージックがどんどんと良くない状況になっているのを感じました。元々一般人には馴染みのない世界、音楽なのに更に追いつめられてどうしようもない状況ですな。まぁ中には一般受けにヒットしてるアーティストもいるので、今後はよりアンダーグラウンドとオーバーグラウンドで境が出来ていくのでしょうか。とにかく真夜中のクラブ営業だけは、法を改善して問題を無くして欲しいですね。何で24時間営業の居酒屋で飲むのは合法で、クラブで夜中に踊るのは違法なんでしょうね?意味の無い法律は必要ありません。

無駄口が続きましたが、これから2007年のマイベスト作品を紹介致します。でも昨日掲載した売上ベストに出ている作品は敢えて外してあります。それらの作品でも自分の年間ベストに入っている物はありますが、折角なので今日はそれ以外を紹介したいと思います。ベタなチョイスではありますが参考にして頂ければ幸いです。

それでは続きをどうぞ。
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| BEST | 17:00 | comments(4) | trackbacks(2) | |
Long Range - Madness And Me (Long Range Recordings:LRR001)
Long Range-Madness And Me
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全世界テクノ禿同盟の中でも重要なポジションに位置していたOrbitalの禿の方、つまりは兄貴のPhil Hartnollが新たに立ち上げたユニットがLong Range。ソロユニットだと思ってたら実はNick Smithとのコンビだったみたいで、でもNick Smithなんて全然知らないよ。Orbitalの功績が余りにも大きすぎるので分裂後のソロでは殆ど期待してなかったし、かなり前に試聴した感じだと平凡な印象だったので買わずにずっと放置してた。が輸入盤がやっとリリースされたので、送料を無料にする為に他の商品と抱き合わせで本作も買ってみた。う〜ん、まあ思ってたよりは良くて一定の水準には達してるみたい。Orbital後期のブレイクビーツサウンドが中心で作り込まれた正確無比な構成や選び抜かれたエレクトロニック音はやっぱり職人的だし、ダンストラックもリスニングトラックもあって安心して聴ける内容だ。でも俺が期待しているOrbital初期のトランシーでレイヴの音はねーな。Orbitalは解散したのに、再度Orbita後期の音を繰り返す意味はあるのかね?どうせOrbitalと同じ事やるなら、初期のバリバリアッパーな4つ打ちが聴きたいんだがそれをやるには歳を食い過ぎたか。聴ける曲が多いだけに方向性だけ変えれば、またもフロアを震撼させる事が出来るはず。

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| TECHNO5 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Orbital - Blue Album (Orbital Music:OrbitalCD001)
Orbital-Blue Album
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テクノシーンと言う荒波に揉まれながらも本質的にはそこまで変わらずに15年近くも活動を続けていたOrbital、その彼らの最後のオリジナルアルバムが本作。Paul HartnollとPhil Hartnollから成る兄弟ユニットは、レイヴ全盛期からシーンの最前線で活動を行い時にはテクノ四天王の一つと数えられ(日本だけじゃないの?)、一聴してOrbitalと分かる独特の世界観を創り上げ展開してきた素晴らしいユニットです。ど派手で起伏の大きい展開、メランコリックで美しい旋律、強烈に体を揺さぶるグルーヴは、テクノファンのみならずこれからテクノを聴く人達にも受け入れやすく、確実にテクノリスナーを増やす事に貢献したのではないでしょうか。多分テクノを聴く人でOrbitalを嫌いな人はいないんじゃないだろうか、そう思わせるだけの音が彼らにはあります。

本作で終止符を打つ事になったOrbitalですが、確かに最後と言うだけあってなかなかの力作です。正直な所2000年頃からは彼らの作品に余り共感を覚えなかったのですが、本作で最後の最後に一花咲かした様な作品だと思います。初期の頃はモロにレイヴサウンド全盛期と言う事もありばりばりアッパーな曲が多かったのですが、後期になると落ち着いて洗練された曲が多くなりいかにもベテラン的なアルバムが多くてちょっと退屈してたんですね。ところが自らのレーベルから出した本作でようやく商業的な束縛から逃れる事が出来たのか、全てやりたい様にやり色々な物を詰め込んだOrbitalの集大成的なアルバムになったのではないでしょうか。ここにはメランコリーもハードさも、4つ打ちもブレイクビーツもダウンテンポも、とにかく彼らがやって来た事全てが詰まっているんです。欲を言えばもっと4つ打ちストレートで攻めて欲しかったと思いますが、アルバムとしては緩急があり聴き易い内容で集大成として相応しいですね。最後に置かれた"One Perfect Sunrise"が涙を誘うラストソング、これで本当にOrbitalが最後なんだと思わせる感動・劇的な一曲でした。自分もテクノを聴き始めた頃からOrbitalにはお世話になっていたので、本当に感慨深い作品です。ありがとうOrbital、さようならOrbital。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
Orbital - Live At Glastonbury 1994-2004 (ACP Recordings:ACP002)
Orbital-Live At Glastonbury 1994-2004
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キタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ !
相当な数のテクノファンが待ちわびたであろうHartnoll兄弟が送るUK屈指のテクノユニット・Orbitalの、本当に最後の作品になるであろうライブベスト盤+DVD付きの3枚組をリリース。Orbitalと言えば初期のレイヴ等の大箱受けするトランスサウンド(ジャンルとしてのトランスとは異なります)が有名で、それからは次第にベテランらしい洗練された欧州産テクノに変容していき、ある1つのテクノの頂点を極めたと言っても過言ではないユニットです。極上の快楽をもたらすトランス的なメロディー、ハイパワーでハイエナジーなグルーヴが相まって、テクノを聴く誰もに最高の高揚感をもたらした解散した今となっては伝説的なユニットです。僕は初年度Electraglideで彼らのライブを体験したのですが、テクノのライブであんなにも圧倒的なエネルギーを感じた事は数える程しかありません。そんなOrbitalがUKの超特大フェスティバル・Glastonbury Festivalで行った5回のライブを収録したのが本作であります。ベスト盤とは言えあの曲やこの曲が入ってないなんて言う苦言もあるでしょうが、まあ良いじゃないですか。本作での個人的ハイライトは、公式音源では多分唯一であろう"Halcyon"にBon Joviを被せるセット。ライブではお馴染みのサンプリングなんですが、これがライブでしか聴けなかったんでCDで聴けるのは嬉しいです。Orbitalのユーモアと言うかサンプリングのセンスの良さを感じますね。あと久しぶりに聴いて気付いたのは、初期の頃の曲はTB-303のアシッド音をかなりバリバリ使ってたんですね。トランスサウンドの影に隠れて秘かに毒のある音も注入し、覚醒感を増量するその手法には今でも驚きです。CD2枚目の後半に移る内に次第に感慨深くなり、なんだか寂しさと懐かしさも込み上げてくる親父向けの内容だなー。ちなみにDVDの方では当然映像も楽しめるんだけど、こちらでは皆様が期待しているはずの八つ墓村スタイルのライト付きメガネを見る事が出来ます。これは…見れば分かる!w取り敢えずテクノファンは間違いなく買うべし!

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(5) | trackbacks(1) | |
Apollo (Apollo:AMB926CD)
Apollo
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古き良き時代のテクノを再考してみる。多分テクノの黄金時代は90年前半、デトロイトテクノリヴァイヴァルとそしてヨーロッパでR & S Records、Warp Records、Rising Highが活気づいていた頃だと思っています。自分はリアルタイムで体験してないのであくまで想像ではあるのですが、この頃は目まぐるしく新しいテクノが生まれてとにかく凄かったのだと思っています。とは言いつつも今でも残っているのはWarp Redordsだけと言うのは、やはりクラブシーンは流行廃りのサイクルも早いのですね。その中で最もデトロイトとコネクションを作っていたのは、R & S Recordsだったんですよね。そしてそれ以外でも素晴らしいアーティストを多く抱えていて、昔はR & Sならとにかく買えみたいな流れが自分の中にありました。ストレートなテクノから変化を求めた革新的なテクノ、そして後期はドラムンベースまで幅広く取り扱っていて、節操は無くとも勢いはあったと思います。

前置きは長くなりましたがそのR & Sのサブレーベル・Apolloのコンピレーションは、久しぶりに聴いてみると古臭くはありますがアンビエントテクノの名作がづらりと並んで居る事に気付きました。リリースは93年だからそういやアンビエントハウス熱がまだ冷め切ってない頃で、今と比べるとアンビエントが無駄に乱立していた頃でもあります。しかしだ、一曲目のKinetic (David Morley Remix)がヤバスギ。Golden Girlsって言うアーティストが作った曲なんだけど、コレ実はOrbitalの片割れ・Paul Hartnollのユニットですよ。ちょっとエスニックでトランシーなメロディーが繰り返される幻想的な曲で、Orbitalの作品以上に快楽度が高いんですよ。これを聴くだけでもこのアルバムは買う価値があると断言します。ちなみにリミキサーのDavid Morleyのオリジナル楽曲も2曲も収録されていて、こちらもモロにアナログな艶のあるシンセ音が心地良し。他にもModel 500、Aphex Twin、The Orbらも収録されていて全編微睡みの世界ですな。ほんとにApolloも良い作品が多かったんだけど、時代の流れには逆らえず2001年頃にクローズしたと思われます、合掌。

ちなみにジャケットはデトロイトテクノでは引っ張りだこのAbdul Haqqが手掛けています。

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| TECHNO4 | 23:00 | comments(2) | trackbacks(0) | |
Transit Kings - Living in a Giant Candle Winking at God (Victor Entertainment:VICP-63534)
Transit Kings-Living in a Giant Candle Winking at God
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さー遂にやってきましたよ、コイツラが。The OrbのAlex Paterson+元KLFのJimmy Cauty+Pink Froydのセッションメンバー・Guy Pratt+エンジニア・Dom Beken=Transit Kings!!テクノ好きの人ならばご存じ、90年代においてアンビエントテクノをナショナルチャート1位に送り込む偉業を成し遂げたアンビエントの伝道師・Alex Paterson。そして様々な無断サンプリングを使用し、著作権解放前線として奇行を繰り返したJimmy Cauty。KLFの傑作アンビエントアルバム「Chill Out」(過去レビュー)ではAlex Patersonも手を貸していたとか、またThe OrbにおいてJimmy Cautyと共作したりだとか、昔から何かと縁のある二人が遂に再開を果たしました。

さてその最新の音はどうかと言うと、アンビエントハウスを全く含まない今更的なレトロテクノになっていました。リズムはブレイクビーツやドラムンベースがメインで、そこに派手なシンセ音やらサンプリングやらを取り入れ、90年代に戻ったかの様な錯覚を覚える音。Guy Prattらの影響かギターやドラムなどがふんだんに使われ、生楽器による生き生きとしたプレイも目立ちます。去年のThe Orbが出したアルバムみたいにシリアスで生真面目な点は無く、むしろThe Orbの初期のパロディーな作風が蘇った様にも感じられます。下世話で享楽的、メジャーにかなり足を突っ込んだレトロテクノなので、果たしてこれは今の時代に通用するのでしょうか?90年代のOrbitalやNew Orderらに共通する懐古さがプンプン。斬新な音を求めるのであれば受け入る事は出来ないでしょうが、馬鹿さ加減を求めるのであれば通用するのでは。

ちなみにアルバム制作完了直後に、Jimmy Cautyは早速脱退。相変わらずの奇行を繰り返してますね。

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| TECHNO3 | 22:00 | comments(4) | trackbacks(0) | |
2005/11/22 CLUB PHAZON - WOMB MOBILE PROJECT @ Laforet Museum Roppongi
Sasha & John Digweed、プログレッシブハウスの2大巨頭が出演するイベント、CLUB PHAZONに行ってきました。WOMBではなく六本木ラフォーレミュージアムに会場を移し、規模、ライティング、音質など全ての面で普段以上にパワーアップ。12時過ぎに会場入りすると既にSashaがプレイ中。でも思った程混んでいなくて余裕で踊れるスペースがありました。プログレッシブハウスと言うよりは、エレクトロクラッシュやらちょいクリック系みたいなのを回してた気がするけれど、プログレでは今そうゆう流行なのでしょうか?
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| EVENT REPORT1 | 15:00 | comments(5) | trackbacks(2) | |
2005/04/02 UNITE @ UNIT
首をなが〜くして待っていたLe Petit Orb(Alex Paterson & Thomas Fehlman)に行ってきました。年越しのTRANSIT KINGS(ALEX PATERSON & JIMMY CAUTY)@メタモがはずれだっただけに、今回は相当期待してましたよ。11:45に会場に着くと、あれ?もうKAITOやってるじゃん…しかも12時までだって(;´Д`)と言う訳でKAITOは少ししか聴けなかった。どう考えてもタイムテーブル作った奴は、馬鹿!いっぺん死ねと思いました。

12時からはフェルマンがDJを開始。最初は幾何学的な変則ビートで、ゆったりなスタート。アレックスとは対照的に知的だけど、見かけはRichie Hawtinみたいだしちょっと怖い。ダビーなリズムや浮遊感のある上物も混ぜて少しずつ盛り上げていく。さすが50越えてるおじさんだけあって、インポでも舌だけでベロンベロン舐め尽くして女を逝かせるような粘っこいプレイ。後半に入ればライブ目前と言う事もあり、4つ打ちでドンドンあげてきて会場を盛り上げていた。
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| EVENT REPORT1 | 17:35 | comments(8) | trackbacks(2) | |
Orbital - Orbital 2(Brown Album) (FFRR:828 386-2)
Orbital-Orbital 2
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テクノ界にはスキンヘッド団体と言う奇妙なグループが存在し、そこには著名なアーティストが数多く加入している。有名なアーティストだけでも、Richie Hawtin、Karl Hyde(Underworld)、Fatboy Slim、Adam Beyer、Hardfloor、Herbert、Luke Slater、Carl Coxなど例をあげたらきりがない。その中でも特に有名なのがこのHartnoll兄弟から成るOrbitalだろう。ライブでは八つ墓村スタイルのライト付きメガネをかけて、会場を興奮の渦に巻き込む冗談抜きで素晴らしいユニットである。なお去年WIRE04で(確か)ラストライブを行い、ファンに惜しまれつつも解散してしまいました。

彼らのサウンドはトランシー(トランスではない)な楽曲が多く、大半はとても聴きやすい物です。僕もテクノを聴き始めた頃からOrbitalサウンドには触れていたと思いますが、とても間口の広いユニットですね。一聴して耳に残る分かりやすいメロディーに、洗練されたトランシーな音、そして完璧な流れをもった構成と非の打ち所はありません。このアルバムが出た頃はレイブ全盛期という事もあったのでしょうか、大きなイベントで利用すると馬鹿ウケするようなトラックが満載です。つまり幸福感に溢れ肉体を振るわせるアッパーなトラックなのです。多分テクノ好きな人でこのアルバムを嫌いな人は、余りいないのでは無いでしょうか?友達と麻雀を打つ最中にも良くかけていましたが、評判は上々だったと思います。曲名からして「Lush」とか「Halcyon & On & On」なのだから、だいたいどんなアルバムかは想像出来るのでは?ただ今一度念を押しますが、トランスではありません。これはテクノの金字塔であるのです。

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| TECHNO1 | 23:00 | comments(7) | trackbacks(5) | |
Laurent Garnier - Excess Luggage (F-Communications:F1873CDBOX)
Laurent Garnier-Excess Luggage
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元料理人でありフランスの伊達男、ローランガルニエ。そのプレイはテクノ伝道師とも言える幅広い選曲で、一夜のプレイで様々な面を伺う事が出来る。個人的にはテクノセットが好きだけど、ハウスやロック、果てはドラムンベースまでも回す何でもありな人です。そんな彼もデトロイトにはやはり興味があるのか、自身のアルバムにおいてデトロイトライクなトラックを多く作っています。さてこのMIXCDは2000年のSONAR、2002年のデトロイト、後多分PBBと言うラジオのライブを収録した物でやはり彼の幅広い選曲を体験するにはもってこいです。

一枚目のSONARのプレイはハウス中心のセットでムーディーな物から、シカゴ、アシッドまで気持ち良く聴けます。DAVINA-Don’t you want itはデトロイトハウスのクラシック、今年のイエローでのプレイでも回していました。

二枚目は血管ぶち切れデトロイト中心のMIX。しょっぱなHi-Tech Jazzですよ!この曲は他のDJにもここ1、2年で実際のDJでよく使われている気がします。ほぼデトロイトに関連のある曲を使っているので、デトロイト好きには必ず受けると思います。終盤自身のThe Man with the red faceは、彼の曲の中でも最もデトロイトへの愛着を示した結果となるものでしょう。そこから69-Desireに繋ぐと言う悶絶必至のMIXです。

三枚目のラジオでのプレイは、テクノやハウスじゃなくてダウンテンポなのかな。寂れたバーとかで流れてそうな感じで、哀愁がありますが僕は余り聴いていないので何とも言いようがありません。

実際のプレイではテクノ→ハウス→ロック→…と目まぐるしくどんどん変わっていくので忙しい感じもするけど、一夜にして壮大なロングジャーニーを経験する事が出来ます。そして今週末にageHa、来週月曜にYellowと今回は2回も東京でプレイ。この機会に是非ともテクノ好きは、ガルニエのプレイを体験してみてはどうでしょうか。

試聴 

ちなみにこのMIXCDには4、5枚目がありF-COMショップ直販で買えます(現在はアマゾンでも購入可)。4枚目がデトロイトとシカゴハウスのクラシックを多用したMIXで超絶物です。僕は当然買いました。

Laurent Garnie-Excess Luggage
Amazonで詳しく見る(4、5枚目の方)


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| TECHNO1 | 17:19 | comments(2) | trackbacks(1) | |